JPH11192724A - インクジェットプリント装置およびインク有無判定方法 - Google Patents

インクジェットプリント装置およびインク有無判定方法

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JPH11192724A
JPH11192724A JP36910797A JP36910797A JPH11192724A JP H11192724 A JPH11192724 A JP H11192724A JP 36910797 A JP36910797 A JP 36910797A JP 36910797 A JP36910797 A JP 36910797A JP H11192724 A JPH11192724 A JP H11192724A
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ink
temperature
print head
heating
head
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JP36910797A
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English (en)
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Shigeyasu Nagoshi
重泰 名越
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクを吐出することによりプリントを行う
プリント装置にあって、プリントヘッド毎のインク吐出
量の大小や環境温度の高低などによらずインク有無の検
知可能範囲を拡大する。 【解決手段】 インク有無の検知に当たり、プリントヘ
ッドを加熱し、当該動作中あるいは加熱動作後に吸引に
よるインクの強制排出を行わせ、当該排出に伴うインク
流によって生じる降温の状態を検知して、すなわちイン
ク有りのときはインク流によるプリントヘッド温度の降
温程度がインク無しのときより大きいことを検知して、
インク有無を判定するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リント装置および該プリント装置においてプリント剤と
して用いるインクの有無を検知するための方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ワードプロセッサやパーソナルコ
ンピュータ、画像処理装置などのOA機器が広く普及し
ており、これらの装置において入力した文書や画像など
の情報を出力する手段としては、例えばワイヤドット方
式、熱転写方式、インク付与方式等種々のプリント(記
録)方式を採用したものが用いられている。これらの方
式は、夫々に適合したプリントヘッドにより、プリント
媒体に対して各方式に従ったプリントを行うものであ
り、それぞれのプリントヘッドには顕著な差異がある。
その中でも高画質化、高解像度化に有効な手段として付
与ク吐出方式を採用したプリント装置(インクジェット
プリント装置など)が有効である。
【0003】かかるプリント装置において用いられるプ
リントヘッドの構成として、例えばインクが保持されて
いるシートや液路に対応して配置されている電気熱変換
体などの熱エネルギ発生体を具備したものがある。そし
て、核沸騰を越える急速な温度上昇をインクに生起させ
る少なくとも1つの駆動信号をプリント情報に対応して
電気熱変換体に印加することによって熱エネルギを発生
せしめ、プリントヘッド内の熱作用面上のインクに膜沸
騰を生じさせ、結果的にこの駆動信号に一体一に対応し
てインクに発泡を生じさせる。この駆動信号をパルス状
とすると、即時適切に発泡・消泡が行われるので、応答
性に特に優れたインクの吐出を行うことができる。
【0004】また、そのような熱エネルギをインク吐出
に利用するもののほかに、インク液路に対応して配設さ
れたピエゾ素子などの電気機械変換体にプリント情報に
対応した電圧を印加し、その膨張・収縮を利用すること
によりインクを吐出させ画像を形成する方式も知られて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
プリント装置においては、プリント動作の開始前にプリ
ントヘッドが放置されることなどよる液路内のインクメ
ニスカスの後退が生じることによって、あるいはプリン
ト動作その他に伴って生じた気泡が蓄積されることなど
によって、さらにはインク供給源のインク残量が無くな
りインク供給が絶たれること等によって、液路内ないし
は熱作用面上に存在すべきインクが気体で置換され、イ
ンク吐出不良ないしはインク吐出不能が生じることもあ
る。
【0006】本発明は、種々のプリントヘッドを用いる
種々のインクジェットプリント装置にあって、インク有
無を正確に検知できるようにすることにより、かかる不
都合の発生を未然に防止することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明は、
インクを吐出するプリントヘッドを用いてプリント媒体
に対しプリントを行うインクジェットプリント装置であ
って、前記プリントヘッドの温度を測定する手段と、前
記プリントヘッドを加熱する手段と、前記プリントヘッ
ドからインクを強制的に排出させる手段と、前記加熱手
段に前記プリントヘッドを加熱させ、当該加熱動作中ま
たはその終了後に前記排出手段により前記プリントヘッ
ドからインクを強制排出させる制御手段と、当該強制排
出の動作に伴う前記プリントヘッドの降温の程度から前
記インクの有無を判定する手段と、を具えたことを特徴
とする。
【0008】また、本発明は、インクを吐出するプリン
トヘッドを用いてプリント媒体に対しプリントを行うイ
ンクジェットプリント装置のインク有無判定方法であっ
て、前記プリントヘッドの温度を測定する工程と、前記
プリントヘッドを加熱する工程と、前記プリントヘッド
からインクを強制的に排出させる工程と、前記加熱動作
中またはその終了後に前記プリントヘッドからインクを
強制排出させる制御工程と、当該強制排出の動作に伴う
前記プリントヘッドの降温の程度から前記インクの有無
を判定する工程と、を具えたことを特徴とする。
【0009】これらにおいて、前記判定手段または工程
では、前記加熱動作の開始以前に測定された前記プリン
トヘッドの温度と、前記強制排出の動作の開始以後に測
定された前記プリントヘッドの温度との差を閾値と比較
することにより前記判定を行うことができる。
【0010】ここで、環境温度または前記インクの供給
源の温度を測定する手段または工程を具え、前記判定手
段または工程では、当該測定温度と前記プリントヘッド
の温度との差に応じて前記閾値を変更して前記判定を行
うことができる。
【0011】また、環境温度または前記インクの供給源
の温度を測定する手段または工程を具え、前記制御手段
または工程では、当該測定温度と前記プリントヘッドの
温度との差に応じて前記加熱手段を動作させるために投
入するエネルギを変更することができる。
【0012】あるいは、環境温度または前記インクの供
給源の温度を測定する手段または工程を具え、前記制御
手段または工程では当該測定温度よりも前記プリントヘ
ッドの温度が高くなるように前記加熱を行わせ、前記判
定手段または工程では前記強制排出の動作開始前後の前
記プリントヘッドの温度差を閾値と比較することにより
前記判定を行うことができる。
【0013】以上において、前記強制排出手段または工
程は、前記プリントヘッドのインク吐出口からインクを
吸引する手段を用いることができる。
【0014】また、以上において、温度調節を行うため
に前記プリントヘッドに設けられたヒータを前記加熱を
行うための手段として用いることができる。
【0015】または、前記プリントヘッドはインクを吐
出するために利用されるエネルギとして熱エネルギを発
生する発熱素子を有し、該発熱素子を前記加熱を行うた
めの手段として用いることができる。
【0016】ここで、前記制御手段または工程は、前記
加熱の動作を行うために前記インクの吐出が生じない程
度の熱エネルギが発生するよう前記発熱素子に投入する
エネルギを調整することができる。
【0017】前記発熱素子は、通電に応じインクに膜沸
騰を生じさせる熱エネルギを発生する電気熱変換素子の
形態を有するものとすることができる。
【0018】なお、本明細書において「プリント」、
「記録」および「印字」とは、文字,図形等の情報を形
成する場合のみならず、有意および無意を問わず広く画
像,模様,パターン等を媒体上に形成(プリント)する
場合も言うものとする。
【0019】また、「プリント媒体」とは、一般的な記
録装置で用いられている紙のみならず、広く布,プラス
チックフィルム,金属板等、ヘッドによって吐出される
インクを受容可能なものも言うものとするが、以下の例
においてはかかるプリント媒体を象徴的に「紙」と言う
こともある。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を詳
細に説明する。
【0021】(第1例) (1)装置構成 図1は本発明を適用可能なプリント装置の一例として、
シリアル方式によるカラーインクジェットプリンタの構
成例を示す。この装置に用いられるプリントヘッドは、
複数の吐出口を有しプリント媒体に対してインクを吐出
することによりドット形成を行い、これにより画像のプ
リントを行うデバイスである。そして本例のプリントヘ
ッドは、インク吐出に利用されるエネルギを発生する手
段として、通電に応じてインクに膜沸騰を生じさせる熱
エネルギを発生するための電気熱変換体(以下吐出用ヒ
ータともいう)を有したものを用いている。また、異な
る大きさのインク滴径ないしインク吐出量を積極的に生
成するためにも吐出用ヒータを用いる。
【0022】また、本例では異なる色のインクをそれぞ
れ吐出するための4個のプリントヘッド1K(黒)、1
C(シアン)、1M(マゼンタ)および1Y(イエロ
ー)がキャリッジ201上に搭載されており、一走査中
ではこの順番でインクを吐出し、これらのインクの混色
によりプリント媒体上にカラー画像が形成される。すな
わち、例えばレッド(以下R)を作る場合、まずマゼン
タ(以下M)のインクをプリント媒体上に着弾させ、そ
の後当該Mのドット上にイエロー(以下Y)のインクを
着弾させて混色させることにより、当該ドットがレッド
のドットとして見えるようになる。同様にグリーン(以
下G)の場合はC、Yの順に、またブルー(以下B)を
作る場合はC、Mの順にそれぞれインクを着弾させ、色
を形成する。さらに、各色ヘッド1K、1C、1Mおよ
び1Yに対応して、それぞれにカラーインクを供給する
ためのインクタンク10K、10C、10Mおよび10
Yが設けられている。
【0023】勿論、色の種類はこれに限られず、所要の
インクを複数用意することができる。また、プリントヘ
ッドないしインクタンクの形態については、両者を完全
に一体のものとしてインクタンクのインク残量が無くな
ったとき等にヘッドカートリッジごと交換できるように
することもできるし、両者を分離可能としてインクタン
クのみを取り外して交換できるようにしてもよい。ある
いはこれらのように両者を一体とするほか、これらを別
体としてインクタンクを装置の他の部位に設け、両者間
をチューブ等で連通してプリントヘッドへのインク供給
がなされるようなものでもよい。加えて、図示の例のよ
うにインクの色調毎にヘッドを設けるのではなく、所定
の複数色調のインクを吐出可能な吐出部を有した一体の
プリント手段とすることもできる。
【0024】キャリッジ201にはキャリジ駆動モータ
8からの動力がベルト6を介して伝達され、これによっ
てキャリッジ201が摺動軸4上を移動し、当該移動
(主走査)の過程で桁方向のプリントが行われる。ま
た、このキヤリッジ201上にはインクタンクの温度
(プリント装置の置かれている環境温度)をモニタリン
グするためにサーミスタなどの温度検出手段が配設され
ている。このサーミスタはヘッド部に搭載されている後
述の温度センサほど急峻な温度変化をモニタリングする
必要はなく、比較的緩やかに変化するインク温度(環境
温度)をプリント装置本体が認識するために用いられ
る。
【0025】回復ユニット400はプリントヘッドの状
態を常に良好に保つ機能を有しており、非プリント状態
ではキャップ列420が各プリントヘッドの吐出口が設
けられた面(吐出面)を密閉し乾燥等を防止する。ま
た、当該キャッピング状態において吸引力を作用させ、
プリントヘッド内の増粘インクや気泡等を除去する等の
吸引回復動作を行う手段を具備する。
【0026】キャリッジ201が回復ユニット400と
対向する位置をホームボジション(以下HPとも称す
る)と言う。通常、プリント動作はこのホームポジショ
ンからキャリッジ210が移動して行くことにより行わ
れ、図示の例では左から右に向かってプリントが行われ
ることになる。
【0027】副走査方向のプリント媒体の送りは不図示
の紙送りモータにより行われる。そして、図に示すA方
向が紙送り方向(副走査方向)である。なお、符号9は
フレキシブルケーブルを示し、各プリントヘッドに設け
られた駆動回路と、プリント装置本体制御部との間で信
号を授受するのに用いられる。
【0028】(2)ヘッド駆動回路およびプリントヘッ
ドの構成 本例のプリントヘッド1は、上述のように電気信号に応
じて膜沸騰をインクに生じせしめるための熱エネルギを
生成する電気熱変換体を有してなる方式のユニットであ
る。
【0029】図2は、本例ヘッドの構成要素をなし、上
記電気熱変換体(吐出用ヒータ)およびその駆動回路等
が形成されたヘッド基板(以下ヒータボードという)5
100の模式図を示している。このヒータボード510
0には、ヘッドの温度を制御して適切な温度に調節する
ための温調用ヒータ(以下サブヒータとも言う)511
0、ヘッドの温度制御の前提となるヘッド温度を検知す
るための温度センサ5111、インクを吐出させるため
の熱エネルギを発生する吐出用ヒータ(メインヒータと
も言う)5113の列、その駆動回路を構成する駆動素
子群5201およびマトリクス配線部5202等が、図
示の位置関係で形成されている。
【0030】このように各素子を同一基板上に配するこ
とで、ヘッド温度の検出、制御が効率よく行え、更にヘ
ッドのコンパクト化や製造工程の簡略化を図ることがで
きる。
【0031】図3は上記ヒータボード5100およびプ
リント用インクの流路等を含むプリントヘッドの模式的
断面図である。図示のようにヒータボード5100と天
板5116との間にインクの流路ないしは液路5029
が形成される。それぞれ吐出ヒータ5113が配設され
る液路5029群の後部には共通液室5112が設けら
れ、供給されてくるインクを一時貯留し、各液路502
9に導入する。また、この共通液室5112は、溶存気
体や天板等から透過した気体をトラップし、内部に気体
が完全に充満しインクの吐出が不能になるまでの期間を
ある程度確保している。さらに、この共通液室5112
はインクタンク10からのインク負圧の変動を緩衝する
バッファの機能も有している。共通液室5112に対し
ては、インクタンク10とプリントヘッド1とのジョイ
ント部を介してインク流入路が形成されている。また、
かかる構成のヘッドや所要の配線基板5200は支持体
5300に担持されている。
【0032】本例においては、吐出用ヒータ5113と
温度センサ5111とを用いて液路5029や共通液室
5112等にインクが存在しなくなる、あるいはインク
量が不十分となる現象(以下「インク落ち」という)の
検知を行うが、まずここでその背景となる技術を説明す
る。
【0033】吐出用ヒータ5113に駆動パルスを印加
することにより前述したようにインクに膜沸騰を生じさ
せ、これに伴って発生する気泡5114の作用により、
液路5029前方のインク吐出口よりプリント媒体Pに
向けてインクが例えば滴5115となって吐出される。
このようにインク滴が形成されて吐出されれば吐出用ヒ
ータ5113から伝達された熱はインク滴5115によ
り一部分がヘッド外部に放出される。これに対し、液路
5029や共通液室5112にインクが無い場合や、イ
ンクタンクにインクが無くなって液路にリフィルがなさ
れないような場合には、吐出ヒータから伝達された熱が
インク滴によって放出されず、ヒータボード5100、
天板5116、支持体5300等の構成部材に伝達され
ることになる。
【0034】従って、熱が吐出インクとともに放出され
たか否かによって温度センサ5111での検知温度が異
なることになるので、この現象を利用してインク有無の
判定(インク落ちの検知)を行う。このとき、インク吐
出量ないしは吐出数を加減すれば、インク落ちの程度や
その原因の推定を行うことができる。
【0035】例えば、液路5029および共通液室51
12の容積分のインクを吐出させる設定にしておけば、
インクタンク部からの供給が無く液路5029および共
通液室5112内のインクが空もしくは不十分となった
ときには、昇温の状態が通常と異なることになるので、
タンク部のインク残量無しを推定できる。
【0036】図4はこのときのヘッド温度の状態を示
す。インクがヘッド内にあれば、吐出用ヒータへの駆動
信号の印加に応じて吐出されたインクが熱を放出するの
で、ヘッドの大きな昇温は抑えられる。それに対しイン
クが無い場合にはインク吐出が生じないので、吐出ヒー
タによって生成された熱はインクとともに放出されるこ
となくヘッドの構成部材に伝達される。そのため温度セ
ンサ5111での検知温度はインクが有る場合に比べて
高い値となる(同図中のインク有無温度差)。
【0037】かかる温度差を利用してインク有無を検知
するのが本例の背景となるインク落ち検知である。そし
て、上記の吐出ヒータ駆動でインク排出する量を調整す
れば液路部だけでなく共通液室までインクが供給可能か
どうかの判定が可能となる。すなわち、液路回りの一部
にあるインクでヘッド温度の異常昇温が抑えられ、イン
ク落ちが検知できない結果、プリント中にインクが供給
されなくなって不吐出が生じる不都合も防止できる。
【0038】(3)制御系の説明 図5は、プリント動作の制御を含め図1の装置各部を制
御するための制御系の構成例を示す。図において、50
0および501は、それぞれ、プリント制御部およびヘ
ッド部である。また、400は不図示のホスト装置との
間でプリントデータ等の送受信を行うためのインターフ
ェース、401は装置の主制御部をなすMPU、402
はMPUが実行する制御手順に対応したプログラムその
他の固定データを格納したROM、403は各種データ
(プリント動作の制御信号やプリントヘッド201に供
給すべきプリントデータ等)を保存するためのダイナミ
ックRAM(DRAM)であり、プリントドット数やヘ
ッドないしカートリッジの交換回数等を記憶できるよう
にしてもよい。
【0039】404はプリントヘッド201に対するプ
リントデータの供給制御を行うゲートアレイであり、イ
ンターフェース400、MPU401、DRAM403
間のデータ転送制御も行う。405は副走査方向に紙を
搬送するための駆動源をなす紙送りモータである。40
7および408は、それぞれ、、キャリッジモータ8お
よび紙送りモータ405を駆動するためのモータドライ
バ、409はプリントヘッド1を駆動するためのヘッド
ドライバである。
【0040】(4)インク落ち検知の手順 図6は本例の主要部に係るインク落ち判定処理手順の一
例を示すフローチャート、図7は当該処理による動作の
説明図である。そして、本例では、プリントヘッドのイ
ンク吐出状態を良好に保つ機能を有し吐出口ないしは液
路の目詰まり等を除去する処置を行うための回復ユニッ
ト400のインク吸引装置を判定処理の過程で用いる。
【0041】図6の手順が起動されると、ステップS1
にて予め温度(T0 )の測定を行った上で、ステップS
3で吐出用ヒータの駆動信号の印加を開始し、インク吐
出動作を行う(この吐出動作は例えばキャップに向けて
行うこともできる)。このエネルギ投入によりヘッド温
度は昇温する。
【0042】次に、ステップS5にて、上記回復ユニッ
ト400の吸引装置によりプリントヘッド1よりインク
を吸引する。吸引されたインクは図3の共通液室511
2から液路5029を移動していく。すると、駆動パル
ス印加によって吐出されたインクが熱を移送するのと同
様に、吸引動作によって生じたインク流が吐出用ヒータ
5113回りの熱を奪って移送する。図7のヘッド温度
変化図に模式的に示すように、温度T0 から吐出用ヒー
タ駆動開始によって上昇した温度(T2 )は、その後の
吸引開始に伴うインク流により下がってゆく(T3 )。
その後吐出用ヒータの駆動信号印加を終了させると(ス
テップS7)、ヘッド温度は更に降温する。
【0043】以上は吸引動作時にインクが存在したとき
のヘッド温度であるが、インクが存在しない場合は、図
7中のインク無し時昇温の曲線に示されるように、吐出
用ヒータ駆動信号の印加開始時(ステップS3)から吸
引開始(ステップS5)を経て吐出用ヒータ駆動信号の
印加終了(ステップS7)に至るまで、吐出用ヒータ5
113近傍の熱を奪い放出するインクが無いので、ヘッ
ド温度は上昇し続け(温度T1 )、吐出用ヒータ駆動信
号の印加終了によってはじめてヘッドは降温し始める。
【0044】すなわち、吸引動作時のインク有無により
図7に示されるようなヘッド温度の昇温差が大きく生じ
るので、 インク有:T3 −T0 <閾値 インク無:T1 −T0 >閾値 のような条件式を用いてインク有無の検知が可能にな
る。
【0045】よって本例のインク落ち検知動作において
は、吐出用ヒータ駆動信号の印加開始時におけるヘッド
温度T1 と、吐出用ヒータ駆動信号の印加終了時におい
て測定(ステップS9)したヘッド温度T1 もしくはT
3 とを、上記式にあてはめ、所定の閾値と比較する(ス
テップS11)。ここで、インク有りの場合は昇温が少
ないため所定の閾値より上記温度差が低くなり、逆にイ
ンク無しの場合は昇温が大きいため所定閾値より上記温
度差が高くなるので、それぞれ所要の判定を行うことが
できる(ステップS13,S15)。
【0046】そして、インク落ちが単にプリント動作の
開始前にプリントヘッドが放置されることなどよる液路
内のインクメニスカスの後退、あるいはプリント動作そ
の他に伴って生じた気泡の蓄積による場合には上記吸引
動作によって回復するが、インク供給源のインク残量が
無くなったような場合にはステップS15の判定に応じ
て所要の警告を発生するようにすればよい。
【0047】吐出用ヒータ駆動信号の印加前のヘッド温
度より吸引されたインク温度が低い場合(プリント装置
ないしはインクタンクが低温環境下に置かれている場合
など)、上記吸引動作後にはヘッド温度が吐出用ヒータ
駆動信号の印加前よりも下がる場合もあり上記温度差が
顕著になる。ただし図7では吸引開始とともにヘッド温
度が降下しているが、吸引装置の構成によっては吸引動
作開始の指示(ステップS5)から若干遅延してインク
流が発生しヘッド温度の下降が生じる場合がある。従っ
て、当該指示後、吐出用ヒータ駆動信号の印加終了(ス
テップS7)に至るまの時間は、吸引装置の機械的動作
時間等に応じて適切に定めることができる。
【0048】ここで、図4に示したインク落ち検知方式
との差は 1)インク有無温度差が吐出量に依らない(低温環境で
も温度差が出やすい)。
【0049】2)ヘッドの吐出量に依らないので小吐出
量のヘッドにも適している。
【0050】3)インク有無温度差が大きくインク落ち
の判断が容易。
【0051】4)サブヒータの代用もしくは兼用が可
能。
【0052】等があげられる。
【0053】すなわち、1)〜3)は、吸引装置によっ
てインク移動を行わせるので、ヘッドに対する吸引量が
同じなら吐出量の大小によらずインク有無温度差が実質
的に等しくなることによる。通常インク吐出量が小さい
ヘッドや環境温度が低下しインクの粘性増大による吐出
量低下が生じると、インク有無温度差は減少しインク有
無の判定が困難になるので、本例の方式は有利であり、
上記2)のように小吐出量のヘッドでも吸引量さえ確保
できればインク有無の判定が容易となる。また、低温環
境下では吸引されるインクは低温になっているのでヘッ
ド冷却能力が高まりインク有無温度差が大きく出る。ま
た、インク吐出のみによる場合には、当該吐出されるイ
ンク量(実質的に液路5029から共通液室5112に
至るまでの容積)に対し、上記吸引動作によるインク移
動量は約10倍程度確保できる。インク移動量が多けれ
ばその分奪う熱量も増すので、インク有無の判定に利用
される温度差を大きく確保でき、インク有無判断が容易
かつ精度の高いものとなる。
【0054】上記4)は、本例の場合インク排出による
熱移動は主として吸引動作に伴うものであることによ
る。すなわち、検知に利用される温度情報を得るに上例
の如く画像形成用の吐出用ヒータを駆動する必要はな
く、温度調整用のサブヒータ5110を代用もしくは兼
用可能である。従って、温度調整用のヒータを有してな
るものであれば、本例の如く電気熱変換体をエネルギ発
生素子として利用するプリント方式のみならず、ピエゾ
素子などの電気機械変換素子等を用いているプリント方
式に対しても本例方式は有効に利用できる。なお、これ
については第3例において詳述する。
【0055】すなわち、本例によれば、吸引動作による
インク移動に伴う放熱を用いることにより、インク落ち
の検知可能範囲が拡大し、適用されるプリント方式の範
囲も広がるのである。
【0056】(第2例)図8は本発明の実施形態の第2
例を示す。本例は、吐出用ヒータ駆動信号の印加前後の
温度および印加中の吸引動作開始時温度を測定するので
はなく、吐出用ヒータ駆動信号の印加前後の温度(T
0 ,T1 ,T3 )と、印加後に定めた吸引動作開始時温
度(同図中のT4 およびT5 )の変化を測定し判断す
る。
【0057】プリントヘッドへのプリント信号やプリン
トヘッド内の温度センサの信号系はフレキシブルケーブ
ル9を介して本体回路と接続されているので、このフレ
キシブルケーブル9に高周波数の吐出用信号が伝達され
る吐出用ヒータ駆動信号の印加時には、温度センサ51
11ないしその検出信号にノイズが混入するおそれもあ
り、測定温度値に影響を与えることも考えられる。そこ
で、温度情報として測定値の移動平均値を用いたり、数
回の測定を行ったりすることによってノイズの影響を減
らすことも有効であるが、その点本例では吸引動作中に
吐出用ヒータの駆動は終了しているので、上記ノイズの
影響がほとんどない値が得られる。
【0058】すなわち本例では、図8の吸引開始前から
ヘッド温度の測定を開始し、所定期間内(吸引動作終了
前)までに所定の閾値を越える降温があればインク有り
とみなし(T5 まで降温したとき)、所定の閾値を越え
る降温がなければインク無しと判断する(インク流によ
らない放熱のみが行われてT4 までしか降温しないと
き)。
【0059】(第3例)図9は本発明の実施形態の第3
例を示す。本例では、第1例の説明において略述した如
く、吐出用ヒータ駆動の代わりにサブヒータ駆動を行う
もので、当該駆動終了後に吸引動作を行うようにする。
【0060】かかるサブヒータを用いることの特長とし
ては、吐出ヒータ駆動によるインクの吐出がないためそ
の分インク消費が無いこと、当該インク消費がないため
ヘッド全体の温度を高め続けられること、吐出用ヒータ
の無いインクジェット方式(ピエゾ方式)でも実施可能
であること、吐出用ヒータの寿命に影響を与えないこ
と、等があげられる。
【0061】図9に模式的に示すように、インク吐出が
無いためヘッド内部のインク有無にほとんど関係なくサ
ブヒータ駆動信号の印加によってヘッドは昇温する(本
例の場合インクに伝わる分の影響は無視できる)。そし
て、サブヒータ駆動信号の印加終了後に吸引動作を開始
してインクをヒータボード5100周辺に流入させ液路
5029から強制排出を行わせることによりサブヒータ
5110からの発熱分を放出する。インクが無い場合は
かかるインク流が生じないためヘッド温度の降温はヘッ
ド構成部品からの放熱のみであり、インクが有る場合は
吸引動作開始後においてインク流による冷却効果でイン
ク無しのときよりも大きな温度変化が現れる。これらを
利用してインク有無の判定を行うことができる。
【0062】この方式は、上述のように電気機械変換体
を用いたピエゾ方式や空気流を用いたインクジェット方
式のプリント装置に対しても有効である。また、上述の
第2例では、吐出用ヒータを用いた短時間の加熱による
急峻な温度上昇は急激に降温してしまうため、吸引動作
による降温検知を駆動信号印加終了後に早めに実施する
のが望ましいが、本例のようにサブヒータ5110によ
る加熱ではインク吐出が生じないので、加熱時間を長め
にとることや、比較的長い保温状態を維持することが可
能である。そして、ヘッド回り全体を保温することで上
記加熱終了後も急峻な温度下降部分ではなく緩やかな温
度下降部分でインク吸引動作を開始することが可能であ
る。
【0063】(第4例)本発明の実施形態の第4例で
は、吐出用ヒータに高周波数のパルスを印加することに
より加熱(以下、短パルス加熱という)を行う。吐出用
ヒータを駆動してインク吐出を生じさせるには、所定値
以上のエネルギをもった駆動信号、例えば所定幅以上の
パルス幅を持つ駆動信号を投入する必要があるので、こ
の吐出に必要な時間幅以下のパルスが印加された場合に
は、発熱による昇温は発生するがインクが吐出されるに
は至らない。そこで、この短パルス加熱によりヘッド昇
温を発生させ、吸引動作に起因したインク流の発生の有
無に応じたヘッド温度の降温を測定し、判断を行う。
【0064】本例においてもインク吐出が生じない分イ
ンクの消費が少ない。また、サブヒータの電源に比べ吐
出用ヒータの電源は駆動精度を高めるため電源電圧のば
らつきが低く抑えられているので、投入エネルギ量のば
らつきを抑制することができる。すなわち、投入エネル
ギがばらつくとヘッド昇温の度合いがばらつくことにな
り、結果的にインク流による降温の度合いもばらつくこ
とになるので、投入エネルギのばらつきが少なければイ
ンク有無判定を精度高く行う上で有利である。
【0065】(第5例)本発明の実施形態の第5例で
は、環境温度(インクタンク内のインク温度)とヘッド
温度(インク落ち検知用駆動信号の印加前のヘッド温
度)との差に応じ、インク有無判定用閾値を適切に設定
することによりインク有無の判定を行う。
【0066】第1例等においては、予めヘッドの温度を
冷却に用いるインク温度より高めておき、その後インク
流による冷却作用でヘッド温度の降温を検知し、当該検
知結果を所定の閾値と比較してインク有無を判断するよ
うにしていた。プリント装置の置かれている環境温度
(ほぼインクタンク温度に等しい)とインク落ち検知用
駆動信号の印加前のヘッド温度との差によりインク流に
よる冷却能力が異なるが、通常はインク流によって冷却
されたヘッド温度はインクタンク内インク温度(環境温
度)より低くはならない。よって駆動信号印加開始前の
ヘッド温度が環境温度にほぼ等しければ、環境温度の高
低によらず冷却用インク流の流量が等しい限りインク流
による降温には差が生じないはずである。
【0067】ところが、図10に示すように、ヘッド温
度T0が吐出用ヒータを用いたプリント動作やサブヒータ
を用いた温調等によりインクタンク内インク温度T0
(環境温度)より高くなっている場合はインク流による
冷却効果が大きく現れる。そしてこの冷却効果は図10
中の温度差ΔT0 により異なる。すなわち温度差ΔT0
が小さい場合は上記冷却効果が小さいためインク落ち検
知動作によるインク有無判定閾値も小さい値をとり、逆
に温度差ΔT0 が大きい場合は上記冷却効果が大きくイ
ンク落ち検知動作によるインク有無判定閾値も大きい。
このように冷却効果がΔT0 によって異なるため、本例
では所定値毎に閾値を設定する。
【0068】図11は本例のインク有無判定閾値と上記
温度差ΔT0 との対応付けの一例を示す。ここにおいて
閾値はΔT0 の5℃毎に設定したが、この例に限られな
いのは言うまでもない。いずれにしてもこのような場合
分けを行うことで、ΔT0 が大きいときには大きな閾値
を設定できるため、吐出用ヒータへの駆動信号印加によ
る昇降温のばらつきを見越してマージンを持たせた閾値
を設定でき、インク有無の判断がより正確に行えるよう
になる。
【0069】すなわち本例によれば、上記昇温動作前の
ヘッド温度とインク温度(環境温度)との温度差によっ
てインク有無判定閾値を可変にすることで、温度差が大
である条件下でのインク有無判定のマージンを向上する
ことができる。
【0070】(第6例)本発明の実施形態の第6例で
は、環境温度(インクタンク内のインク温度)とヘッド
温度との差ΔT0 に応じてインク落ち検知を行うための
加熱用投入エネルギに異なった値を用いてインク有無の
判定を行う。
【0071】第5例に記載したΔT0 が小さい場合、イ
ンク有無による昇温差が少ないためインク落ち判定用の
閾値によって決定される判定結果に誤差(本体側電源や
ヘッド側のバラツキ等に起因する)が入ると、誤検知が
生じるおそれがある。すなわち、閾値よりも昇温の度合
いが小さいと検知されても実際はインク無しであった
り、逆に昇温の度合いが高いと検知されてもインク有り
であったりすることも考えられる。
【0072】このような誤検知を極力防止するために、
上記ΔT0 が小さい場合にエネルギ投入量を増し、ヘッ
ドの昇温を高める。これによりインク流による冷却効果
が高まり、インク有りの場合には確実に閾値よりも小さ
いことが検知されるので、判定がし易くなる(この場合
はインクを吐出しない方式とした方が吐出インクによる
放熱が無いため吸引動作に伴うインク流による降温効果
が得られやすい)。インク無しの場合は投入エネルギが
高い分昇温が高いので、確実に閾値を越えた旨の検知結
果が期待できる。
【0073】図12は投入エネルギ量を変えるための例
を示す。同図に示すように、投入エネルギを増減させる
条件には吐出用ヒータあるいはサブヒータを駆動するた
めのパルスの幅、ヒータ駆動電圧、駆動回数(駆動時
間)、駆動周波数等があげられる。ΔT0 が大である場
合にはパルスの幅およびヒータ駆動電圧を「小」、駆動
回数を「少」、または駆動周波数を「低」として投入エ
ネルギを小さくし、、ΔT0 が小さい場合にはそれらを
「大」、「多」または「高」として大きめのエネルギを
投入すればよい。また、これらの条件は、いずれか一つ
を用いることもできるし、2以上を複合的に用いてもよ
い。
【0074】すなわち本例によれば、上記昇温動作前の
ヘッド温度とインク温度(環境温度)との温度差によっ
て昇温動作の投入エネルギを可変にすることで、同温度
差が小さい場合のインク有無温度差を拡大して判定を容
易にすることができる。
【0075】(第7例)本発明の実施形態の第7例で
は、インク落ち検知動作前にヘッド温度を予め冷却用イ
ンク温度より高めておく。第6例で示したように冷却用
インク温度よりヘッド温度の方が高いとインク流による
冷却効果がより高くなる。そこで吐出用ヒータによる短
パルス加熱(インク吐出が生じない加熱)もしくはサブ
ヒータによる加熱によって、図7等の吐出用ヒータ駆動
信号の印加前温度T0 を高めに保持しておき、その上で
吸引動作を行う。
【0076】すなわち本例では、インク落ち検知を実施
する前に、ヘッド温度T0 と、プリント装置本体搭載の
サーミスタによって検知されたインク温度Ti (環境温
度)とを比較し、これらに所定値以上の差が無い場合に
は加熱によってヘッド温度をTi より高く保持する。こ
の温度調節にあたっては予め定められたエネルギを投入
する。例としてはサブヒータに対し所定デューティの駆
動信号を印加し続けることがあげられる。吸引動作に伴
うインク流による冷却との関連で投入エネルギを増加さ
せるようなサブヒータ制御は行わない。次に吸引動作に
よりインク流を発生させる。そして、インク有りならイ
ンク流による冷却効果でヘッド温度が降下し(図13中
の実線部)、インク無しならヘッド温度は降下しないの
で(図13中の点線部)、これによってインクの有無を
検知できる。
【0077】この方式では、ヘッド温度が安定するよう
にヘッド回り全体を比較的高温に保持し、かつ暖まった
ヘッド部にタンクのインクが多く移動してくるように吸
引インク量を多めに設定すると、よりよい効果が期待で
きる。
【0078】(その他)なお、本発明は、上述の如く種
々方式のインクジェットプリント装置に適用できるが、
その中でもインク吐出を行わせるために利用されるエネ
ルギとして熱エネルギを発生する手段(例えば電気熱変
換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギによりイン
クの状態変化を生起させる方式のプリント(記録)ヘッ
ド、記録装置において優れた効果をもたらすものであ
る。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が達
成できるからである。
【0079】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0080】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0081】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0082】加えて、上例のようなシルアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0083】また、本発明を適用できる記録装置の構成
として、記録ヘッドの吐出回復手段(予備的な補助手段
等も含む)の形態は種々のものであってもよい。具体的
に挙げれば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、
ブレードなどのクリーニング手段、インク供給系の加圧
あるいは吸引によってインクを吐出口から排除する手
段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或はこれら
の組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手段、記録と
は別の吐出を行なう予備吐出手段を含むものであればよ
い。そして、インクを強制排出する手段としては、上例
のようにインク吸引動作を行うもののほか、インク供給
系を加圧する手段を用いることもできる。また、搭載さ
れる記録ヘッドの種類ないし個数についても、例えば単
色のインクに対応して1個のみが設けられたものの他、
上述のように記録色や濃度を異にする複数のインクに対
応して複数個数設けられるものであってもよい。すなわ
ち、例えば記録装置の記録モードとしては黒色等の主流
色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッドを一体的
に構成するか複数個の組み合わせによるかいずれでもよ
いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフルカ
ラーの各記録モードの少なくとも一つを備えた装置にも
本発明は極めて有効である。
【0084】さらに加えて、本発明に適用できるインク
ジェット記録装置の形態としては、コンピュータ等の情
報処理機器の画像出力端末として用いられるものの他、
リーダ等と組合せた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を採るもの等であってもよ
い。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
プリントヘッドの加熱動作中、あるいは加熱動作後にイ
ンクの強制排出を行わせ、当該排出に伴うインク流によ
って生じる降温の状態を検知して、すなわちインク有り
のときはインク流によるプリントヘッド温度の降温程度
がインク無しのときより大きいことを検知してインク有
無を判定するようにしたので、ヘッド毎のインク吐出量
の大小や環境温度の高低などによらずインク落ちの検知
可能範囲が拡大し、また適用可能なインクジェットプリ
ント方式の範囲も広がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用可能なプリント装置の一例とし
て、シリアル方式によるカラーインクジェットプリンタ
の構成例を示す模式的斜視図である。
【図2】図1の装置に適用可能なヘッドの構成要素をな
し、吐出用ヒータおよびその駆動回路等が形成されたヘ
ッド基板の構成例を示す模式図である。
【図3】図2のヘッド基板およびプリント用インクの流
路等を含むプリントヘッドの模式的断面図である。
【図4】本発明の背景技術を説明するための図である。
【図5】プリント動作の制御を含め図1の装置各部を制
御するための制御系の構成例を示すブロック図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るインク落ち判定処理
手順の一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態によるインク落ち判定処理
の説明図である。
【図8】本発明の他の実施形態によるインク落ち判定処
理の説明図である。
【図9】本発明のさらに他の実施形態によるインク落ち
判定処理の説明図である。
【図10】本発明の別の実施形態によるインク落ち判定
処理の説明図である。
【図11】図10の実施形態で用いる閾値のテーブルの
例を示す説明図である。
【図12】図10の実施形態の変形例で用いる加熱用投
入エネルギのテーブルの例を示す説明図である。
【図13】本発明のさらに別の実施形態によるインク落
ち判定処理の説明図である。
【符号の説明】
1 プリントヘッド 9 フレキシブルケーブル 10 インクタンク 201 キャリッジ 400 回復ユニット 420 吸引キャップ 500 制御部 5100 ヒータボード 5110 温調用ヒータ(サブヒータ) 5111 温度センサ 5112 共通液室 5113 吐出用ヒータ(メインヒータ) 5116 天板

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出するプリントヘッドを用い
    てプリント媒体に対しプリントを行うインクジェットプ
    リント装置であって、 前記プリントヘッドの温度を測定する手段と、 前記プリントヘッドを加熱する手段と、 前記プリントヘッドからインクを強制的に排出させる手
    段と、 前記加熱手段に前記プリントヘッドを加熱させ、当該加
    熱動作中またはその終了後に前記排出手段により前記プ
    リントヘッドからインクを強制排出させる制御手段と、 当該強制排出の動作に伴う前記プリントヘッドの降温の
    程度から前記インクの有無を判定する手段と、を具えた
    ことを特徴とするインクジェットプリント装置。
  2. 【請求項2】 前記判定手段は、前記加熱動作の開始以
    前に測定された前記プリントヘッドの温度と、前記強制
    排出の動作の開始以後に測定された前記プリントヘッド
    の温度との差を閾値と比較することにより前記判定を行
    うことを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプ
    リント装置。
  3. 【請求項3】 環境温度または前記インクの供給源の温
    度を測定する手段を具え、前記判定手段は、当該測定温
    度と前記プリントヘッドの温度との差に応じて前記閾値
    を変更して前記判定を行うことを特徴とする請求項2に
    記載のインクジェットプリント装置。
  4. 【請求項4】 環境温度または前記インクの供給源の温
    度を測定する手段を具え、前記制御手段は、当該測定温
    度と前記プリントヘッドの温度との差に応じて前記加熱
    手段を動作させるために投入するエネルギを変更するこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェッ
    トプリント装置。
  5. 【請求項5】 環境温度または前記インクの供給源の温
    度を測定する手段を具え、前記制御手段は当該測定温度
    よりも前記プリントヘッドの温度が高くなるように前記
    加熱を行わせ、前記判定手段は前記強制排出の動作開始
    前後の前記プリントヘッドの温度差を閾値と比較するこ
    とにより前記判定を行うことを特徴とする請求項1また
    は2に記載のインクジェットプリント装置。
  6. 【請求項6】 前記強制排出手段は、前記プリントヘッ
    ドのインク吐出口からインクを吸引する手段を用いるこ
    とを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のイ
    ンクジェットプリント装置。
  7. 【請求項7】 温度調節を行うために前記プリントヘッ
    ドに設けられたヒータを前記加熱を行うための手段とし
    て用いることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか
    に記載のインクジェットプリント装置。
  8. 【請求項8】 前記プリントヘッドは、インクを吐出す
    るために利用されるエネルギとして熱エネルギを発生す
    る発熱素子を有し、該発熱素子を前記加熱を行うための
    手段として用いることを特徴とする請求項1ないし6の
    いずれかに記載のインクジェットプリント装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、前記加熱の動作を行う
    ために前記インクの吐出が生じない程度の熱エネルギが
    発生するよう前記発熱素子に投入するエネルギを調整す
    ることを特徴とする請求項8に記載のインクジェットプ
    リント装置。
  10. 【請求項10】 前記発熱素子は、通電に応じインクに
    膜沸騰を生じさせる熱エネルギを発生する電気熱変換素
    子の形態を有することを特徴とする請求項8または9に
    記載のインクジェットプリント装置。
  11. 【請求項11】 インクを吐出するプリントヘッドを用
    いてプリント媒体に対しプリントを行うインクジェット
    プリント装置のインク有無判定方法であって、 前記プリントヘッドの温度を測定する工程と、 前記プリントヘッドを加熱する工程と、 前記プリントヘッドからインクを強制的に排出させる工
    程と、 前記加熱動作中またはその終了後に前記プリントヘッド
    からインクを強制排出させる制御工程と、 当該強制排出の動作に伴う前記プリントヘッドの降温の
    程度から前記インクの有無を判定する工程と、を具えた
    ことを特徴とするインクジェットプリント装置のインク
    有無判定方法。
  12. 【請求項12】 前記判定工程では、前記加熱動作の開
    始以前に測定された前記プリントヘッドの温度と、前記
    強制排出の動作の開始以後に測定された前記プリントヘ
    ッドの温度との差を閾値と比較することにより前記判定
    を行うことを特徴とする請求項11に記載のインクジェ
    ットプリント装置のインク有無判定方法。
  13. 【請求項13】 環境温度または前記インクの供給源の
    温度を測定する工程を具え、前記判定工程では、当該測
    定温度と前記プリントヘッドの温度との差に応じて前記
    閾値を変更して前記判定を行うことを特徴とする請求項
    12に記載のインクジェットプリント装置のインク有無
    判定方法。
  14. 【請求項14】 環境温度または前記インクの供給源の
    温度を測定する工程を具え、前記制御工程では、当該測
    定温度と前記プリントヘッドの温度との差に応じて前記
    加熱手段を動作させるために投入するエネルギを変更す
    ることを特徴とする請求項11または12に記載のイン
    クジェットプリント装置のインク有無判定方法。
  15. 【請求項15】 環境温度または前記インクの供給源の
    温度を測定する工程を具え、前記制御工程では当該測定
    温度よりも前記プリントヘッドの温度が高くなるように
    前記加熱を行わせ、前記判定工程では前記強制排出の動
    作開始前後の前記プリントヘッドの温度差を閾値と比較
    することにより前記判定を行うことを特徴とする請求項
    11または12に記載のインクジェットプリント装置の
    インク有無判定方法。
  16. 【請求項16】 前記強制排出工程は、前記プリントヘ
    ッドのインク吐出口からインクを吸引する手段を用いる
    ことを特徴とする請求項11ないし15のいずれかに記
    載のインクジェットプリント装置のインク有無判定方
    法。
  17. 【請求項17】 温度調節を行うために前記プリントヘ
    ッドに設けられたヒータを前記加熱を行うための手段と
    して用いることを特徴とする請求項11ないし16のい
    ずれかに記載のインクジェットプリント装置のインク有
    無判定方法。
  18. 【請求項18】 前記プリントヘッドは、インクを吐出
    するために利用されるエネルギとして熱エネルギを発生
    する発熱素子を有し、該発熱素子を前記加熱を行うため
    の手段として用いることを特徴とする請求項11ないし
    16のいずれかに記載のインクジェットプリント装置の
    インク有無判定方法。
  19. 【請求項19】 前記制御工程は、前記加熱の動作を行
    うために前記インクの吐出が生じない程度の熱エネルギ
    が発生するよう前記発熱素子に投入するエネルギを調整
    することを特徴とする請求項18に記載のインクジェッ
    トプリント装置のインク有無判定方法。
  20. 【請求項20】 前記発熱素子は、通電に応じインクに
    膜沸騰を生じさせる熱エネルギを発生する電気熱変換素
    子の形態を有することを特徴とする請求項18または1
    9に記載のインクジェットプリント装置のインク有無判
    定方法。
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