JP4944631B2 - インクジェット記録装置および回復処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、インクを吐出する複数の吐出口を備えた記録ヘッドを用い記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置およびインクジェット記録装置の回復処理方法に関するものである。
インク滴を吐出して記録媒体上に画像を記録するインクジェット記録装置においては、複数の微細な吐出口、および、それらに連通する液路(以下、これらを含めて「ノズル」ともいう)などが形成された記録ヘッドが用いられる。このような記録ヘッドのノズルや液路内に気泡が存在した場合には、記録ヘッドのインク吐出性能が低下するおそれがある。より具体的には、記録ヘッドからインク滴が吐出されない不吐出が生じたり、吐出されたインク滴の吐出方向がずれて着弾誤差が生じたりするおそれがある。記録ヘッド内の気泡は、インクが充填されている記録ヘッドの液路内に、吐出口から気泡が混入したり、インクが充填されているチューブ内に、そのチューブを通して大気中の気体が混入した場合に、生じるおそれがある。また、インクの発泡を伴ってインクを吐出する方式の記録ヘッドにおいては、残存した微小な気泡がノズル内に蓄積した場合に、記録ヘッド内に気泡が生じるおそれもある。
このような記録ヘッド内に存在する気泡の影響よる記録ヘッドの吐出性能の低下を回避するために、従来より、ノズル内のインクをリフレッシュして、ノズルや液路内に存在する気泡を排出する回復処理が行われている。
このような回復処理を行う形態の1つとしては、記録ヘッドの吐出口の形成面を覆うことが可能なキャップと、このキャップに連通するポンプを用いる形態がある。この形態では、キャップによって吐出口の形成面を覆い、ポンプによって発生させた負圧をキャップ内に導入することにより、記録ヘッドのノズルからキャップ内にインクを強制的に吸引排出させる。このような回復処理は、「吸引回復処理」とも言われている。また、回復処理の他の形態としては、画像の記録に寄与しないインクを記録ヘッドの吐出口からキャップ内に吐出させる処理(予備吐出)、および吐出口の形成面をワイピングする処理(ワイピング処理)などがある。通常、このような吸引回復処理、予備吐出、およびワイピング処理などの回復処理は、互いに組み合わせて実行される。
記録ヘッドのノズル内に混入する気泡の内、吐出口から液路内に混入した気泡や、チューブ内に混入した大気中の気体は、時間の経過と共に増大するおそれがある。一般に、このような気泡による記録ヘッドの吐出性能の低下を回避するために、所定の時間間隔毎に上記のような回復処理が行われている。以下、このように所定の時間間隔毎に回復処理を行う制御を「自動タイマー回復制御」ともいう。
しかし、この自動タイマー回復制御の場合には、所定時間毎に回復処理を行うため、それが行なわれる毎に、ある程度の量のインクが廃インクとして排出されることになる。そのため、ランニングコストが高くなり、さらに廃インクを回収するための廃インクタンクを大きくすることが必要となる。
また、回復処理を行うべき時間間隔は、液路やチューブ内に混入した気泡は時間の経過だけでなく、記録装置の使用環境や使用状況によっても異なってくる。しかし、自動タイマー回復制御においては、吐出性能の低下を確実に低減するために、早めに回復処理を行うように、回復処理の時間間隔が比較的短く設定されている。そのため、必要以上に回復処理が行われることになり、その分、その回復処理により消費されるインク量も増大してしまう。必要以上に廃棄される廃インクを減らすことは、ランニングコストの観点からも非常に大きな課題となっている。特に、ごく稀にしか画像の記録を行わないユーザーにとっては、実際の記録に使用されるインク量がそれほど多くないため、全インク消費量に対して、回復処理により廃棄されるインク量の割合が高くなってしまう。このようなユーザーにとっては、ランニングコストがさらに高くなってしまう。
特許文献1には、自動タイマー回復制御による回復処理の実行、あるいは実行の禁止がユーザーによって選択できる構成が提案されている。また特許文献2には、記録状況に応じて自動タイマー回復制御による回復処理の時間間隔を制御する構成が提案されている。
特開2003−182052号公報 特開2005−335238号公報
しかしながら、特許文献1に記載のインクジェット記録装置では、ユーザーに、自動タイマー回復制御による回復処理の実行、もしくは実行の禁止を選択させているだけである。そのため、ユーザーが1度回復処理の実行の禁止を選択した後は、その禁止の設定が解除されるまで自動タイマー回復制御による回復処理は実行されない。この場合、回復処理により廃棄されるインク量は大きく低減できるものの、回復処理が実行されないために、記録ヘッドの吐出性能の低下を引き起こす可能性がある。記録ヘッドの吐出性能の低下した場合には、記録された画像品位が低下するおそれがある。
特許文献2に記載のインクジェット記録装置では、記録画像の種類や前回の記録動作からの経過時間などのような記録状況に応じて、自動タイマー回復制御によって回復処理を行う時間間隔を制御している。この制御によって、回復処理を行なう時間間隔が長く設定された場合、回復処理のタイミングは、通常の自動タイマー回復制御によって回復処理を行なう場合よりも遅くなる。そのようなタイミングの遅れの期間内における記録ヘッドの吐出性能は、一般的な使用状況においては維持されると推定される。しかし、ユーザーによる記録装置の使用状況によっては、記録ヘッドの吐出性能が低下するおそれもある。そのため、記録装置の使用環境や記録状態によっては、記録ヘッドの吐出性能を完全に保証することは難しい。
本発明の目的は、記録ヘッドの回復処理に伴って排出される廃インクの量を低減しつつ、回復処理を最適なタイミングで行うことができるインクジェット記録装置およびインクジェット記録装置の回復処理方法を提供することにある。
本発明のインクジェット記録装置は、インクを吐出して記録を行う記録ヘッドの回復処理を行うための回復手段と、前記記録ヘッドに予備吐出を行わせて前記記録ヘッドの温度上昇を検出する検出手段と、前回の回復処理からの経過時間が所定時間以上になると前記検出手段に前記記録ヘッドの温度上昇を検出させ、前記記録ヘッドの温度上昇が所定温度以上の場合は前記回復手段に前記記録ヘッドの回復処理を行わせる制御手段と、を備えるインクジェット記録装置において、前記制御手段は、前記経過時間が前記所定時間以上で、かつ所定期間内に前記記録ヘッドにより記録された記録量が所定量以上の場合は、前記検出手段に前記記録ヘッドの温度上昇を検出させることなく、前記回復手段に前記記録ヘッドの回復処理を行わせることを特徴とする。
本発明の回復処理方法は、インクを吐出して記録を行う記録ヘッドの回復処理を行うための回復手段と、前記記録ヘッドに予備吐出を行わせて前記記録ヘッドの温度上昇を検出する検出手段と、を備えるインクジェット記録装置の回復処理方法において、前回の回復処理からの経過時間が所定時間以上で、かつ所定期間内に前記記録ヘッドにより記録された記録量が所定量未満の場合に、前記検出手段に前記記録ヘッドの温度上昇を検出させる検出工程と、前記検出工程により検出された温度上昇が所定温度以上の場合に、前記回復手段に前記記録ヘッドの回復処理を行わせる第1の回復工程と、前記経過時間が前記所定時間以上で、かつ前記記録量が前記所定量以上の場合に、前記検出手段に前記記録ヘッドの温度上昇を検出させることなく、前記回復手段に前記記録ヘッドの回復処理を行わせる第2の回復工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、一定期間を経過したときに、記録媒体に画像を記録するための記録動作に先立って記録ヘッドの回復処理を行う場合に、記録ヘッドによるインクの吐出状態に関連する情報が所定の条件を満たしていることをも要件として、その回復処理を行う。この結果、記録ヘッドの回復処理に伴って排出される廃インクの量を低減しつつ、回復処理を最適なタイミングで行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明を適用可能なインクジェット記録装置の機械的な構成部分を説明するための平面図である。
図1において、1は、各種の機構部が備えられた記録装置本体であり、その機構部としては、記録用紙等の記録媒体Pの矢印Yの副走査方向に搬送するための搬送系ユニット(図示せず)が含まれる。この記録装置本体1と、これに搭載される後述の制御系と、によってインクジェット記録装置が構成されている。本例のインクジェット記録装置はシリアル型の記録装置であり、搬送系ユニットによる記録媒体Pの副走査方向への間欠的な搬送と、矢印Xの主走査方向へ移動しつつインクを吐出する記録ヘッド3の記録走査と、により、記録媒体Pに画像を記録する。記録ヘッド3は、主走査方向に往復移動するキャリッジ2に着脱自在に搭載され、そのキャリッジ2と共に主走査方向に移動する。本例における記録装置本体1は、比較的大判の記録媒体(例えば、A1サイズ)への記録が行えるように、主走査方向におけるサイズが大きくなっている。
キャリッジ2は、主走査方向に沿って配置されたガイド軸4に沿って移動可能に支持されると共に、無端ベルト5に連結されている。無端ベルト5は、主走査方向に沿うように、図1中の左側と右側に位置するプーリ(図示せず)との間に掛け渡されている。そして、それらのプーリの一方がキャリッジモータ(CRモータ)によって回動させることにより、無端ベルト5と共に、キャリッジ2が主走査方向に移動される。
記録ヘッド3には、図2に示すように、複数の吐出口3aが主走査方向と交差する方向(本例場合は、直交する方向)に配列されている。図2の模式図においては、6つの吐出口列のそれぞれに4つの吐出口3aが配列されている。さらに記録ヘッド3には、インクが供給される共通液室と、その共通液室からそれぞれの吐出口3aにインクを供給するための複数の液路が形成されている。それぞれの液路には、吐出口3aからインクを吐出させるための吐出エネルギーを発生するエネルギー発生素子が配置されている。本例においては、このエネルギー発生素子として電気熱変換体が備えられており、その電気熱変換体によってインクを局所的に加熱して膜沸騰を起こさせ、そのときに生じる圧力によって吐出口3aからインクを吐出させることができる。このエネルギー発生素子としては、電気熱変換体に限定されるものではなく、ピエゾ素子などのような電気機械変換素子を用いることも可能である。なお、以下の説明においては、吐出口3aと液路とを含めてノズルと称する。また、複数の吐出口3aが形成されている面を吐出口形成面3bと称する。
本例の記録ヘッド3には、2560個の吐出口3aが配列されたノズル群(吐出口列)が6つ配備されている。それぞれのノズル群における2560個の吐出口3aは、副走査方向に1200dpi(ドット/インチ)の密度で配列されている。それぞれのノズル群に対しては、異なる色材を含有したインクが供給される。本例においては、シアン、マゼンタ、イエロー、マットブラック、フォトブラックの計5色のインクが各ノズル群に供給される。マットブラックのインクは、記録速度(スループット)の向上を目的として2つのノズル群に供給され、これにより5色のインクが6つのノズル群から吐出される。図2においては、1つのノズル群における吐出口3aは1列に配置されている。しかし、1つのノズル群における吐出口3aを2列に配置してもよい。この場合に、それら2つの列のそれぞれに1280個の吐出口3aを600dpiの密度で配置し、かつ、それら2つの列における吐出口3aの位置を配列方向にずらすことによって、ノズルの配列方向において1200dpiの記録が可能となる。
図1において、7は回復処理装置であり、各吐出口3aからインクを吐出する記録ヘッド3のインク吐出性能を良好な状態に保つための回復処理を行う。この回復処理装置7は、記録装置本体1の所定の位置に保持固定されており、吸引回復機構7a、7bと、ワイピング回復機構9と、これらの機構を昇降させる昇降機構(図示せず)と、予備吐出インク受容箱8などが備えられている。
吸引回復機構7a、7bは、回復処理の一形態である吸引回復処理を行う。この吸引回復処理は記録ヘッド3に形成された複数のノズルから強制的にインクを吸引することによって、ノズル内のインクを吐出に適した状態のインクに置き換える処理である。具体的には、吐出口3aを閉塞可能なキャップが吸引回復機構7a、7bに備えられており、まず、そのキャップを上昇させることにより、吐出口形成面3bを覆って吐出口3aを閉塞する(キャッピング)。そして、そのキャップに連通するポンプによって負圧を発生され、その負圧をキャップ内に導入することにより、インクを吐出口3aからキャップ内に強制的に吸引排出させる。吸引回復機構7a、7bには、それぞれ3つノズル群に対してキャッピングが可能なキャップを備えており、3つのノズル群に対して吸引回復処理を行う。
回復処理の他の形態としては、予備吐出がある。この予備吐出は、吐出口3aからインク受容箱8に向かって、画像の記録に寄与しないインクを吐出して、記録ヘッド3の各ノズル内のインクを吐出に適した状態に保つための処理である。例えば、吐出口3aからインク内の揮発成分が蒸発することによって、ノズル内のインクの粘度が増加してしまったときに、このような予備吐出を行うことにより、ノズル内の増粘インクを排出することができる。この予備吐出は、主として、記録動作の開始時あるいは終了時、また吸引回復処理の終了時などにおいて行われる。さらに、この予備吐出は、記録動作中に所定間隔毎に行われることもある。
さらに回復処理の他の形態としては、ワイピング処理がある。このワイピング処理は、記録ヘッド3の吐出口形成面3bに付着したインクやゴミなどを拭き取るための処理である。本例の場合、このワイピング処理はワイピング回復機構9によって行われる。このワイピング機構9は、記録ヘッド3がその移動経路上の所定位置に移動したときに、その記録ヘッド3と上下方向において対向する位置に設けられている。ワイピング回復機構9には、ブレード(ワイピング部材)と、そのブレードを記録ヘッド3の吐出口の配列方向(Y方向)に沿って移動させるブレード移動機構と、が備えられている。そのブレード移動機構によってブレードを移動させることにより、そのブレードによって記録ヘッド3の吐出口形成面3bをワイピングする。
図3は、図1のインクジェット記録装置の記録装置本体1に搭載される制御系(制御手段)のブロック構成図である。
図3において、主制御部100には、演算、制御、判別、設定などの処理を実行するCPU101と、このCPU101によって実行すべき制御プログラム等を格納するROM102と、が備えられている。さらに主制御部100には、RAM103や入出力ポート104なども備えられている。RAM103は、インクの吐出/非吐出を表す2値の記録データを格納するバッファ、およびCPU101による処理のワークエリア等として用いられる。
入出力ポート104には、前述した搬送ユニットに備わる搬送モータ(LFモータ)110用の駆動回路105、およびキャリッジ3を移動させるためのキャリッジモータ(CRモータ)109用の駆動回路106が接続されている。さらに入出力ポート104には、記録ヘッド3用の駆動回路107、および回復処理装置7用の駆動回路108などが接続されている。また入出力ポート104には、記録ヘッド3の温度を検出するためのヘッド温度センサ(ヘッド温度検出手段)109、キャリッジ2に固定されたエンコーダセンサ112などの種々のセンサ類が接続されている。エンコーダセンサ112は、記録装置本体1の定位置に配備されたエンコーダフィルム6(図1参照)と対向する。
また主制御部100は、インターフェース回路113を介してホストコンピュータ(ホスト装置)114に接続されている。本例の記録装置は、ホストコンピュータ114から送出される画像データに基づいて画像を記録する。
115は、後述する自動タイマー回復制御を行うための吸引タイマーであり、前回の吸引回復処理が行われてからの経過時間を計時する。その経過時間が所定時間を越えたときに、主制御部100は、後述するフローチャートにしたがって吸引回復処理を行うと判断し、駆動回路108を介して回復処理装置7により吸引回復処理を実行させる。吸引回復処理が正常に終了した後には、吸引タイマー115をリセットして”0”からの計時を再開する。なお、その他のタイミングで吸引回復処理が行われた場合、例えば、ユーザーの指示によって強制的に吸引回復処理(マニュアル吸引回復処理)が行なわれた場合にも、吸引タイマー115をリセットして”0”からの計時を開始する。
116は、予め定められた一定期間(本例では、30日)を計時するための記録枚数カウントタイマーである。この記録枚数カウントタイマー116は、記録装置の出荷時において既にカウントを開始しており、一定期間(本例の場合は、30日)が経過する毎に計時時間が自動的にクリアされる。117は、記録枚数カウントタイマー116により計時された一定期間(本例では、30日間)内に、記録された記録媒体Pの枚数をカウントするための枚数カウンタである。記録枚数カウントタイマー116が予め定められた一定期間を計時したときに、枚数カウンタ117は、カウント値をリセットして”0”からのカウントを再開する。つまり、枚数カウンタ117のカウント値は、記録枚数カウントタイマー116の計時時間がクリアされる毎に、クリアされる。主制御部100は、後述するフローチャートにしたがって、枚数カウンタ117のカウント枚数が閾値(本例では、5枚)以上か否かを判断し、その判断結果をメモリー118に格納する。
次に、このようなインクジェット記録装置によって実行される記録動作、および自動タイマー回復制御について説明する。
まず、記録動作の概略について説明する。
ホストコンピュータ114からインターフェース回路113を介して受信した記録データは、RAM103のバッファに展開される。そして、記録動作の指示を受けることにより、搬送ユニットが作動して、記録媒体Pが記録ヘッド3と対向する位置へ搬送される。次に、記録ヘッド3がキャリッジ2と共に主走査方向に移動しつつインクを吐出することによって、記録媒体P上に1バンド分の画像を記録する。その後、搬送ユニットにより、記録媒体Pが副走査方向に所定量(例えば、1バンド分)だけ搬送される。このような記録ヘッド3による記録走査と、搬送ユニットによる記録媒体Pの搬送動作と、を繰り返すことにより、記録媒体P上に記録データに基いた画像が記録される。
主制御部100は、キャリッジ2の移動に伴ってエンコーダセンサ112から出力されるパルス信号をカウントすることにより、キャリッジ2の位置を検出する。すなわち、主走査方向に沿って配置されたエンコーダフィルム6(図1参照)には、一定の間隔でスリットが形成されており、キャリッジ2上のエンコーダセンサ112は、そのエンコーダフィルム6のスリットを検出してパルス信号を発生する。主制御部100は、そのパルス信号をカウントすることにより、キャリッジ2の位置を検出する。キャリッジ2を所定のホームポジションや、その他の位置へ移動させる制御は、エンコーダセンサ112からの信号に基づいて行われる。
次に、自動タイマー回復制御によって実行される吸引回復処理について説明する。
吸引回復処理を行う場合には、まず、キャリッジ2を移動させて、図2に示すように記録ヘッド3の吐出口3aを吸引回復機構7a、7bと対向させる。次に、吸引回復機構7a、7bを上昇させて、それらに備わるキャップによって吐出口3aを覆う(キャッピング)。その後、キャップに連通する不図示のポンプ機構によって負圧を発生させ、その負圧をキャップ内に導入する。これにより、記録ヘッド内のインクと共に蓄積した気泡を吐出口3aからキャップ内に強制的に吸引排出する。吸引回復機構7a、7bは独立的に動作可能であり、必要に応じて選択されたノズル群に対して、吸引回復処理をすることができる。
このような吸引回復処理に続いて、吐出口面3bに付着したインクなどを除去するためのワイピング処理や、ノズル内に残存している不要なインクを除去するための予備吐出などの他の回復処理を行なってもよい。このように吸引回復処理と他の回復処理とを組み合わせることにより、更に記録ヘッド3の吐出性能を向上させることができる。
また本例においては、予備吐出に伴って上昇する記録ヘッド3の温度の上昇量を検出し、その検出結果に基づいて、自動タイマー回復制御によって吸引回復処理を行なう必要性があるか否かを判定する。以下、このような判定処理を「吸引回復処理の必要性判定処理」ともいう。
予備吐出に伴って上昇する記録ヘッド3の温度の昇温量を検出する際には、まず、キャリッジ2を移動させて、図2に示すように記録ヘッド3の吐出口3aを吸引回復機構7a、7bと対向させる。それから、駆動回路107を介して記録ヘッド3を動作させ、記録ヘッド3からキャップ内に、画像の記録に寄与しないインクを吐出(予備吐出)させる。このような予備吐出に伴って上昇する記録ヘッド3の温度の上昇量をヘッド温度センサ111によって検出する。そして、その検出結果に基づいて、後述するように、自動タイマー回復制御によって吸引回復処理を行う必要性があるか否かを判定する。
次に、自動タイマー回復制御の制御例について詳細に述べる。
(自動タイマー回復制御の第1の制御例)
図4は、自動タイマー回復制御の第1の制御例を説明するためのフローチャートである。
まず、ホストコンピュータ114から記録データを受信すると(ステップS1)、吸引タイマー115の計時時間を参照して、自動タイマー回復制御によって回復処理を行うタイミングにあるか否かを確認する(ステップS2)。本例の場合、吸引タイマー115の計時時間が30日未満の時間であるとき、つまり先の吸引回復処理を行ってからの経過が30日未満のときには、記録ヘッド3内に蓄積した気泡は少量であり、インクの吐出性能に影響を与えることは無いと考える。そのため、このときには自動タイマー回復制御によって回復処理を実行する必要性が無いため、記録動作を開始する(ステップS7)。先の吸引回復処理を行ってから30日以上が経過しているときには、記録ヘッド3内に蓄積した泡が多くなって、インクの吐出性能に影響を与える可能性がある。しかし、このときには直ちに自動タイマー回復制御を実行せずに、次のステップS3において、自動タイマー回復制御によって回復処理を行う必要性があるか否かをさらに判定する。つまり、前述した「吸引回復処理の必要性判定処理」を行う。すなわち、まず、前述したように予備吐出に伴って上昇する記録ヘッド3の温度の上昇量をヘッド温度センサ111によって検出する。そして、その検出結果に基づき、自動タイマー回復制御によって回復処理を行う必要性があるか否かを判定する(ステップS4)。
図5は、このような「回復処理の必要性判定処理(ステップS3)」を説明するためのフローチャートである。ここでは、記録ヘッド3に形成されている6つのノズル群の内、シアンのインクを吐出するノズル群の吐出口3aについて、回復処理の必要性を判定するものとする。他のノズル群についても同様である。
まず、予備吐出を行なう直前における記録ヘッド3の温度T0をヘッド温度センサ111により検出して、その温度T0を取得する(ステップS11)。その後、前述したように記録ヘッドの吐出口3aからキャップに向かって、画像の記録に寄与しないインクを吐出(予備吐出)する(ステップS12)。その予備吐出は複数回(例えば、1吐出口あたり1000回)行い、1回目の予備吐出を開始してから所定の時間が経過して、後述する温度の取得タイミングになったときに(ステップS13)、ヘッド温度センサ111により記録ヘッド3の温度T1を検出する。そして、その温度T1を取得する(ステップS14)。
このように取得した記録ヘッド3の温度T0およびT1から、それらの温度差、つまり予備吐出に伴う記録ヘッドの上昇温度ΔT(=T1−T0)を求めて、その上昇温度ΔTを図6の閾値テーブルにおける閾値ΔTsと比較する(S1016)。閾値ΔTsは、温度T1の取得タイミングによって異なっており、1回目の予備吐出開始から温度T1の取得タイミングまでの経過時間が長いほど高温となっている。
本例の場合は、1秒間に所定回数(例えば、10000回)の予備吐出を行ない、1回目の予備吐出の開始時から、0.1秒、0,2秒、・・・1.0秒が経過する毎に記録ヘッド3の温度T1を検出する。つまり、温度T1の取得タイミングが0.1秒毎にずれて設定され、その取得タイミング毎に記録ヘッド3の上昇温度ΔTが検出される。また閾値ΔTsは、その取得タイミング毎に設定されている。この閾値ΔTsは、吐出口から吐出されるインクの種類毎に、最適な値に設定することができる。
その後、予備吐出を開始してからの経過時間に応じて順次検出される上昇温度ΔTと、その取得タイミングに対応する閾値ΔTsと、を比較する(ステップS15)。上昇温度ΔTが閾値ΔTsを超えた場合には、記録ヘッド3内に蓄積した気泡の影響により、予備吐出時にインクが吐出されない不吐出が発生して、記録ヘッド3の上昇温度ΔTが大きくなったと判断できる。すなわち、インクを吐出するために記録ヘッド3に入力されたエネルギーに比較して、インクの吐出によって消費されるエネルギーが小さくなったために、記録ヘッド3の上昇温度ΔTが大きいと判断できる。そのため、この場合には回復処理が必要であると判定する。
一方、上昇温度ΔTが、その取得タイミングに対応する閾値ΔTs以下の場合には、記録ヘッド3内に蓄積した気泡による影響は小さいと判断する。すなわち、インクの吐出によって消費されるエネルギーは、インクの不吐出が生じている場合よりも大きくなり、そのため、インクの不吐出状態の記録ヘッド3と比較して、記録ヘッド3の上昇温度ΔTが小さくなったと判断できる。そのため、この場合には、自動タイマー回復制御による回復処理のタイミングであるにも拘わらず、回復処理は必要無いと判定する。
上昇温度ΔTが、その取得タイミングに対応する閾値ΔTsを超えた場合には、直ちに予備吐出を強制的に終了させる(ステップS16)。例えば、予備吐出の開始から0.5秒後の上昇温度ΔTが、その取得タイミングに対応する閾値ΔTs(15℃)を超えた場合には、その後の予備吐出をしない。このようなステップS16の後に、回復処理が必要であると判定する(ステップS17)。
一方、上昇温度ΔTが、その取得タイミングに対応する閾値ΔTs以下の場合には、所定回数(例えば、1000回)の予備吐出を続行する(ステップS18)。つまり、それぞれの取得タイミング毎の上昇温度ΔTの検出、および、その上昇温度ΔTと、その取得タイミングに対応する閾値ΔTsと、の比較を継続する。そして、所定回数の予備吐出が終了して(ステップS18)、いずれの取得タイミングにおける上昇温度ΔTも閾値ΔTs以下の場合には、回復処理は必要無いと判断する(ステップS19)。
このような「回復処理の必要性判定処理(ステップS3)」の後は図4のステップS4に進み、先のステップS17において回復処理が必要であると判定された場合には、吸引回復処理を行う(ステップS5)。その吸引回復処理を行った場合には、吸引タイマー115をリセットして”0”からの計時を開始させてから(ステップS6)、記録動作を開始する(ステップS7)。一方、先のステップS19において回復処理の必要が無いと判定された場合には、吸引回復処理をせずに記録動作を開始する(ステップS7)。
以上のように本例においては、記録動作を行なうときに、自動タイマー回復制御によって回復処理を行うべきタイミングを越えている場合には、図5の回復処理の必要性判定処理によって、回復処理を行う必要性の有無を判定する。そして、回復処理を行う必要があると判定されたときに回復処理を行い、その必要がないと判定されたときには回復処理を行わない。この結果、ユーザーの使用状況の如何に拘わらず、記録ヘッドの吐出性能を維持することができる。しかも、自動タイマー回復制御による回復処理を必要に応じて行なうことにより、その回復処理に伴って廃棄されるインク量を低減することができる。
なお、本例において、記録データを受信したときに図4に示す自動タイマー回復制御を実行する構成としたが、記録装置に電源が投入されたときの初期動作のひとつにこの自動タイマー回復制御を実行する構成としてもよい。
また、通常の記録装置では、インクの排出量が異なる複数の回復処理のうち適切な回復動作が行なわれるよう回復制御を実行している。例えば、記録ヘッドのノズル内の粘度や濃度が上昇したインクや、ノズル内に混入したゴミなどを排出するためや、記録終了時に行われる比較的インクの排出量の少ない回復処理がある。さらに、記録ヘッドのノズルと共通液室内のインクをリフレッシュするための上記比較的インク排出量の少ない回復処理よりはインク排出量の多い回復処理がある。また、上記の回復処理では吐出状態が回復しないほど記録ヘッド内のインクの粘度や濃度の上昇が大きいときに行なわれる記録ヘッドから排出されるインクの量が比較的多い回復処理がある。なお、本例において、インクタンクから記録ヘッドまでのインク供給路内に蓄積された気泡を排出されるときに用いられる回復処理としては、比較的インク排出量の多い回復処理を行うとよい。本例において、図4の自動タイマー回復制御を行うと判断された際に、インク排出量の異なる複数の回復処理のうちから適切な回復動作を選択すればよい。図4のステップS6において、インク排出量の異なる複数の回復処理が実行可能な記録装置の場合、記録ヘッド内に蓄積された気泡が排出できるような回復処理が選択・実行されたときに吸引タイマーをリセットする構成とすることが好ましい。
(自動タイマー回復制御の第2の制御例)
図7は、自動タイマー回復制御の第2の制御例を説明するためのフローチャートである。前述した第1の制御例の図4と同様の処理については、同一のステップ番号を付している。
ユーザーによる記録装置に使用状況として、例えば、過去1ヶ月間における記録媒体Pの記録枚数が少ない場合、自動タイマー回復制御による回復処理に伴って廃棄されるインクの量は、記録のために消費されるインク量と比較して多くなってしまうことがある。このような場合には、自動タイマー回復制御によって回復処理を行う時間間隔を変更して、回復処理に伴って廃棄されるインク量を減らした方が良い。一方、過去1ヶ月間における記録媒体Pの記録枚数が多い場合には、自動タイマー回復制御によって適切な時間間隔で回復処理を行って、常に吐出性能を維持した方が良い。この場合には、前述したステップS3の回復処理の必要性判定処理を行わない方がスループットを向上させる観点からも望ましい。このように、過去1ヶ月間の記録枚数に応じて自動タイマー回復制御による制御形態を変えることにより、ユーザーによる記録状況(記録装置の使用状況)に応じた制御が可能となる場合が多い。
このような観点から、本例においては、後述する記録モードの判定処理によって、過去1ヶ月間の記録枚数からユーザーによる記録状況(以下、「記録モード」ともいう)を判定し、その判定結果に応じて自動タイマー回復制御の制御形態を変更する。
図8から図10は、その記録モードの判定処理を説明するためのフローチャートである。
記録装置は、記録データの受信などに拘わらず、この判定処理によって記録モードを判定しており、その判定結果はメモリー118に書き込まれる。記録モードの判定処理は、記録枚数カウントタイマー116による計時時間が10日、20日、および30日に達したとき行なう。前述したように、本例の記録枚数カウントタイマー116は、記録装置の出荷時において既にカウントを開始しており、30日が経過する毎に計時時間がクリアされる。したがって、記録枚数カウントタイマー116のカウント開始時点から10日、20日、および30日が経過したときに記録モードの判定処理が行われる。その後、記録枚数カウントタイマー116がクリアされた時点から10日、20日、および30日が経過したときに記録モードの判定処理が行われる。30日が経過する毎に記録枚数カウントタイマー116がクリアされるため、このような10日経過時の判定処理(図9)、20日経過時の判定処理(図9)、および30日経過時の判定処理(図10)が繰り返される。
このような判定処理により、記録モードが記録モード1または記録モード2のいずれであるかを判定し、その判定結果をメモリー118に書き込む。記録モード1は、記録枚数が比較的多い記録モードであり、記録モード2は、記録枚数が比較的少ない記録モードである。
まず、記録枚数カウントタイマー116の起動に伴い、図8の判定処理の初期設定によってメモリー118に記録モード1を書き込む(ステップS10)。
その後、図9の10日経過時の判定処理において、メモリー118に記録モード1が書き込まれているときには、メモリー118における記録モード1の書き込みを維持する(ステップS11,S12)。一方、メモリー118に記録モード2が書き込まれているときには、その時点における枚数カウンタ117のカウント値、つまり10日経過時までに間に記録された記録媒体Pの記録枚数を読み込む(ステップS11、S13)。そして、その記録枚数が5枚以上のときには、メモリー118に書き込まれている記録モードを記録モード1に書き換える(ステップS14、S12)。一方、その記録枚数が5枚以上ではないときには、メモリー118における記録モード2の書き込みを維持する(ステップS14、S15)。
その後、20日経過時の判定処理は、図9の10日経過時の判定処理と同様である。ただし、ステップS13において読み込む記録枚数は、20日経過時までの間に記録された記録媒体Pの記録枚数となる。
その後、図10の30日経過時の判定処理においては、まず、その時点における枚数カウンタ117のカウント値、つまり30日経過時までの間に記録された記録媒体Pの記録枚数を読み込む(ステップS16)。その記録枚数が5枚以上のときには、メモリー118に記録モード1を書き込み(ステップS18)、一方、その記録枚数が5枚以上ではないときには、メモリー118に記録モード2を書き込む(ステップS19)。そして、このようにメモリー118に記録モード1または記録モード2を書き込んだ後は、枚数カウンタ117と記録枚数カウントタイマー116をリセットする(ステップS20、S21)。リセット後の枚数カウンタ117は”0枚”からのカウントを再開し、リセット後の記録枚数カウントタイマー116は”0日”からの計時を再開する。
このように、図9の10日経過時の判定処理により、10日間における記録枚数が5枚以上のときの記録モードは、記録枚数が比較的多い記録モード1であると判定する。一方、10日間における記録枚数が5枚以上ではないときの記録モードは、記録枚数が比較的少ない記録モード2であると判定する。同様に、図9の20日経過時の判定処理により、20日間における記録枚数が5枚以上のときの記録モードは記録モード1であると判定し、一方、10日間における記録枚数が5枚以上ではないときの記録モードは記録モード2であると判定する。同様に、図10の30日経過時の判定処理により、30日間における記録枚数が5枚以上のときの記録モードは記録モード1であると判定し、一方、30日間における記録枚数が5枚以上ではないときの記録モードは記録モード2であると判定する。そして、この30日経過時の判定処理において、枚数カウンタ117と記録枚数カウントタイマー116をリセットする。
このような記録モードの判定処理は、前述したように、本例における図7の自動タイマー回復制御とは別の処理である。
本例における図7の自動タイマー回復制御においては、まず、ホストコンピュータ114より記録データを受信すると(ステップS1)、吸引タイマー115の計時時間を参照して、自動タイマー回復処理を行うタイミングか否かを確認する(ステップS2)。吸引タイマー115の計時期間が30日未満のときには、記録ヘッド3内に蓄積した気泡が少量であって、インクの吐出性能に影響を与えることは無く、吸引回復処理の必要性は無いと考えられるため記録動作を開始する(ステップS7)。吸引タイマー115の経過時間が30日以上のときには、記録ヘッド3内に蓄積した泡が多くて、インクの吐出性能に影響を与える可能性がある。
本例の場合は、吸引タイマー115の経過時間が30日以上のときに、前述した記録モードの判定処理によってメモリー118に書き込まれている記録モードを読み込み、それが記録モード1または記録モード2のいずれであるかを判定する(ステップS2A)。ステップS2Aにおいて読み込まれる記録モードは、その時点においてメモリー118に書き込まれている記録モードである。つまり、その記録モードは、初期設定(図8)、10日経過時の判定処理(図9)、20日経過時の判定処理(図9)、または30日経過時の判定処理(図10)のいずれかにおいて、メモリー118に書き込まれた記録モードである。
メモリー118に、記録枚数が少ない記録モード2が書き込まれている場合には、前述した第1の制御例と同様に、回復処理の必要性判定処理(ステップS3)に進む。この場合には、前述した第1の制御例と同様に、回復処理の必要性判定処理(ステップS3)によって回復処理が必要であると判定されたことを条件(ステップS4)として、吸引回復処理(ステップS5)を行う。記録枚数が少ない場合には、記録のために消費されるインク量と比較して、自動タイマー回復制御による回復処理に伴って廃棄されるインクの量が多くなりやすい。本例のように、記録枚数が少ない記録モード2のときには、一定の条件を満たしたときに回復処理を行うため、回復処理に伴って廃棄されるインクの量を減らすことができ、またランニングコストも抑えることができる。
一方、メモリー118に、記録枚数が多い記録モード1が書き込まれている場合には、回復処理の必要性判定処理(ステップS3)によって回復処理の必要性を判断することなく、吸引回復処理(ステップS5)を行う。このように、記録枚数が多い記録モード1のときには、一定期間(本例の場合は、30日)が経過した後に、自動タイマー回復制御により回復処理を行って、インクの吐出性能を維持することが好ましい。また、回復処理の必要性判定処理(ステップS3)を行わないことは、スループットを向上させる上においても望ましい。
本例においては、自動タイマー回復制御によって回復処理を行う時間間隔である30日よりも短い10日が経過する毎、つまり前述した10日経過後、20日経過後、および30日経過後に、記録モードの判定処理を行なう。それぞれの判定処理においては、記録枚数と所定の閾値(本例の場合は、5枚)との比較結果に基づいて記録モードを判定する。したがって、記録装置の使用状況によっては、10日経過後、20日経過後、および30日経過後の判定処理において、記録モードが書き換えられることがある。例えば、10日経過後の判定処理によって記録モード2が書き込まれ、その後、20日経過後の判定処理の時点において記録枚数が5枚を越えたときには、その20日経過後の判定処理によって記録モード1が書き込まれる。したがって記録モードは、自動タイマー回復制御によって回復処理を行う時間間隔よりも短い間隔で、記録装置の使用状況に応じて判定し直されることになる。
以上のように本例においては、ユーザーによる記録装置の使用状況(記録状況)に応じて、記録モード1または記録モード2による制御を行うことができる。すなわち、比較的記録量の多いユーザーは記録モード1の制御によって、自動タイマー回復制御により一定期間毎の回復処理を行うことで、スループットを優先させた吐出状態の維持制御が行われる。一方、比較的記録量の少ないユーザーは記録モード2の制御によって、インクの廃棄量を減らしてランニングコストを優先させた吐出状態の維持制御が行われる。
(自動タイマー回復制御の第3の制御例)
工場からの出荷後の記録装置の電源が初めて投入されたときには、枚数カウンタ117のカウント値が”0”となっている。記録枚数カウントタイマー116は、記録装置の工場出荷時からカウントを開始しているため、仮に、工場出荷時から30日が経過したときに、図10の判定処理を行っただけでは記録モード2と判定されてしまう。つまり、記録装置の設置直後においては、記録モード2による制御が行われることになる。しかし、記録装置の設置直後においては、ユーザーが比較的多くの枚数を記録することが想定されるため、記録モード1による制御が好ましい。
本例においては、記録装置の工場出荷後に、その記録装置の電源が初めて投入された時点から30日が経過するまでの間は、枚数カウンタ117のカウント値の如何に拘わらず、記録モードを1とする。例えば、前述した第2の制御例における図8の初期設定の後、記録装置の電源が初めて投入された時点を基準として、その後、10日経過時、20日経過時、および30日経過時に、図9および図10の判定処理を行う。これにより、記録装置の電源が初めて投入された時点から30日が経過するまでの間は、記録モード1によって制御することができる。一般に、記録装置の電源投入が出荷後の初めてである否かはフラグなどを用いて判定し、その電源投入が出荷後始めてである場合には、記録ヘッドのインクを充填する等の特別な処理が行われる。したがって、そのようなフラグを用いて、出荷後の記録装置の電源が初めて投入されたときを検出することができ、その検出時点から一定期間経過するまでは記録モード1によって制御することができる。
また記録装置は、ユーザーや業者などによって記録ヘッド内からインクが排出されて、海外などに輸送される輸送状態となる場合がある。このような場合には、上述したような出荷後の記録装置の初めての電源投入時と同様に、制御することが好ましい。すなわち、輸送状態の後に初めて記録装置の電源が投入されたときから、所定期間(例えば、30日間)経過するまでは、記録モード1によって制御することが好ましい。
(自動タイマー回復制御の第4の制御例)
図11は、自動タイマー回復制御の第4の制御例を説明するためのフローチャートである。前述した第1および第2の制御例と同様の処理については、同一のステップ番号を付している。
まず、ホストコンピュータ114より記録データを受信すると(ステップS1)、吸引タイマー115の計時時間を参照して、自動タイマー回復処理を行うタイミングか否かを確認する(ステップS2)。吸引タイマー115の計時期間が30日未満のときには、記録ヘッド3内に蓄積した気泡が少量であって、インクの吐出性能に影響を与えることは無く、吸引回復処理の必要性は無いため記録動作を開始する(ステップS7)。吸引タイマー115の経過時間が30日以上のときには、記録ヘッド3内に蓄積した泡が多くて、インクの吐出性能に影響を与える可能性がある。
本例の場合は、前述した第1の制御例に加えて、ユーザーが記録モード1を選択できる構成となっている。ユーザーは、回復処理の必要性判定処理(ステップS3)を行わず、常に自動タイマー回復制御によって回復処理を行ってスループットを優先させたい場合には、記録モードとして1を選択することができる。ユーザーがスループットを優先する記録モード1を選択する方法としては、例えば、記録装置本体上に付属しているオペレーションパネルを用いることができる。このような記録モードの選択方法は、このような方法のみに特定されず任意であり、例えば、ドライバやユーティリティーソフトを用いる方法、およびネットワークに接続された記録装置の場合にはWebを利用する方法などであってもよい。
ユーザーがスループットを優先する記録モード1を選択しているか否かは、ステップS2Bにおいて判定する。記録モード1を選択している場合には、自動タイマー回復制御によって吸引回復処理(ステップS5)、および吸引タイマー115のリセット(ステップS6)を行なってから、記録動作(ステップS7)を開始する。ユーザーが記録モード1を選択していない場合には、前述した第2の制御例と同様の処理を行う。
このように本例においては、前述した第2の制御例に対して、ユーザーによってスループット優先モード(記録モード1)を設定可能な構成が加えられている。したがって、前述した第2の制御例に加えて、スループットを最優先としたいユーザーの要望に応える最適な制御が可能となる。
(他の実施形態)
本発明は、前述したようなシリアルスキャンタイプの記録装置のみならず、いわゆるラインタイプなどの記録装置にも適用することができる。ラインタイプの記録装置の場合には、記録媒体における記録領域の幅方向の全域に渡って延在する長尺な記録ヘッドを用い、その記録ヘッドと記録媒体との一方向の相対移動を伴って画像を記録する。つまり本発明は、複数の吐出口からインクを吐出可能な記録ヘッドを用いて、記録媒体に画像を記録する種々の形式のインクジェット記録装置に広く適用することができる。
また回復処理として、前述したような吸引回復処理、予備吐出、およびワインピング処理の他、記録ヘッド内のインクを加圧して、画像の記録に寄与しないインクを吐出口から排出させる処理(加圧回復処理)などであってもよい。要は、記録ヘッドにおけるインクの吐出状態を良好に維持するための回復処理であればよい。
また、前述した自動タイマー回復制御は、第1のタイマーとしての吸引タイマーによって定められる所定の一定期間(第1の一定期間)を越える毎に、記録媒体に画像を記録するための記録動作に先立って回復処理手段を作動させることができればよい。この自動タイマー回復制御によって行なう回復処理は、吸引回復のみに特定されない。その回復処理は、記録ヘッド内の気泡が生じている可能性がある部位のインクと、問題のないインクと、を入れ替える程度の処理であることが望ましい。例えば、記録ヘッドの吐出口から比較的多量のインクを吸引排出させる吸引回復処理(大回復処理)を行うことが好ましい。記録ヘッド内の気泡が生じている可能性がある部位としては、記録ヘッド内のノズルや液路、およびチューブ内などを含めることができる。また、記録動作中に、記録ヘッド内の増粘インクなどを排出させるための回復処理として、比較的少量のインクを吸引排出させる吸引回復処理(小回復処理)、予備吐出、およびワイピング処理などを行ってもよい。
前述した回復処理の必要性判定処理においては、記録ヘッドによるインクの吐出状態に関連する情報として、記録ヘッドの予備吐出によって生じる記録ヘッドの上昇温度を取得した。そして、その記録ヘッドの上昇温度が一定温度以下であることを条件(第1の条件)とし、その条件を満たすことを要件として回復処理手段を作動させた。しかし、記録ヘッドによるインクの吐出状態に関連する情報は、このような記録ヘッドの上昇温度のみに特定されず、回復処理手段を作動させる前に取得可能な情報であればよい。
前述した第2の制御例においては、プリント枚数カウントタイマー(第2のタイマー)によって定められる所定の一定期間(第2の一定期間)を30日として、その一定期間内(30日内)に記録装置が記録した記録量として、記録媒体の記録枚数を検出する。そして、その記録量検出結果が一定枚数以下であることを条件(第2の条件)として回復処理を行う。さらに、30日よりも短い10日(第3の一定期間)毎に記録装置の記録枚数を検出する。そして、一定枚数以下であるという条件(第2の条件)を満たすか否かを判定するための検出結果として、その10日(第3の一定期間)毎に検出結果をも含める。しかし記録量としては、記録媒体の記録枚数の他、記録データに対応するインクの吐出量などを検出してもよい。また、このような第1および第2の一定期間は、30日および10日に特定されず任意である。
本発明は、紙や布、革、不織布、OHP用紙等、さらには、金属などの記録媒体を用いる機器の全てに適用可能である。具体的な適用機器としては、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の事務機器や、工業用生産機器などを挙げることができる。また、本発明は、大型の記録媒体に対して高速に記録を行う機器などに特に有効である。
本発明の実施形態におけるインクジェット記録装置の平面図である。 図1の記録装置における記録ヘッドと吸引回復機構の模式的な斜視図である。 図1の記録装置における制御系のブロック構成図である。 本発明による自動タイマー回復制御の第1の制御例を説明するためのフローチャートである。 図4における回復処理の必要性判定処理を説明するためのフローチャートである。 図5における回復処理の必要性判定処理に用いられる閾値の説明図である。 本発明による自動タイマー回復制御の第2の制御例を説明するためのフローチャートである。 図7の制御例において用いられる記録モードの初期設定を説明するためのフローチャートである。 図7の制御例において用いられる記録モードの10日経過時の判定処理、および20日経過時の判定処理を説明するためのフローチャートである。 図7の制御例において用いられる記録モードの30日経過時の判定処理を説明するためのフローチャートである。 本発明による自動タイマー回復制御の第4の制御例を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
3 記録ヘッド
3a 吐出口
7 回復処理装置
101 CPU
102 ROM
103 RAM
111 ヘッド温度センサ
115 吸引タイマー(第1のタイマー)
116 記録枚数カウントタイマー(第2のタイマー)
117 枚数カウンタ

Claims (4)

  1. インクを吐出して記録を行う記録ヘッドの回復処理を行うための回復手段と、前記記録ヘッドに予備吐出を行わせて前記記録ヘッドの温度上昇を検出する検出手段と、前回の回復処理からの経過時間が所定時間以上になると前記検出手段に前記記録ヘッドの温度上昇を検出させ、前記記録ヘッドの温度上昇が所定温度以上の場合は前記回復手段に前記記録ヘッドの回復処理を行わせる制御手段と、を備えるインクジェット記録装置において、
    前記制御手段は、前記経過時間が前記所定時間以上で、かつ所定期間内に前記記録ヘッドにより記録された記録量が所定量以上の場合は、前記検出手段に前記記録ヘッドの温度上昇を検出させることなく、前記回復手段に前記記録ヘッドの回復処理を行わせることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記経過時間を計測するためのタイマーを有し、前記回復手段が回復処理を行うと前記タイマーの値をリセットすることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記回復手段は、前記記録ヘッドの吐出口をキャッピングするためのキャップと、該キャップ内を負圧にするためのポンプと、を有し、前記ポンプにより前記キャップ内を負圧にすることによって、前記吐出口から記録に寄与しないインクを前記キャップ内に排出させることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. インクを吐出して記録を行う記録ヘッドの回復処理を行うための回復手段と、前記記録ヘッドに予備吐出を行わせて前記記録ヘッドの温度上昇を検出する検出手段と、を備えるインクジェット記録装置の回復処理方法において、
    前回の回復処理からの経過時間が所定時間以上で、かつ所定期間内に前記記録ヘッドにより記録された記録量が所定量未満の場合に、前記検出手段に前記記録ヘッドの温度上昇を検出させる検出工程と、
    前記検出工程により検出された温度上昇が所定温度以上の場合に、前記回復手段に前記記録ヘッドの回復処理を行わせる第1の回復工程と、
    前記経過時間が前記所定時間以上で、かつ前記記録量が前記所定量以上の場合に、前記検出手段に前記記録ヘッドの温度上昇を検出させることなく、前記回復手段に前記記録ヘッドの回復処理を行わせる第2の回復工程と、
    を有することを特徴とする回復処理方法。
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