JPH07142225A - 酸化物磁性粉 - Google Patents

酸化物磁性粉

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JPH07142225A
JPH07142225A JP5288146A JP28814693A JPH07142225A JP H07142225 A JPH07142225 A JP H07142225A JP 5288146 A JP5288146 A JP 5288146A JP 28814693 A JP28814693 A JP 28814693A JP H07142225 A JPH07142225 A JP H07142225A
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JP
Japan
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mol
magnetic powder
oxide
nizn
moo
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JP5288146A
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Inventor
Yukiko Nakamura
由紀子 中村
Sadakimi Kiyota
禎公 清田
Shigeaki Takagi
重彰 高城
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F1/00Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties
    • H01F1/01Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials
    • H01F1/03Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity
    • H01F1/12Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of soft-magnetic materials
    • H01F1/34Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of soft-magnetic materials non-metallic substances, e.g. ferrites
    • H01F1/342Oxides
    • H01F1/344Ferrites, e.g. having a cubic spinel structure (X2+O)(Y23+O3), e.g. magnetite Fe3O4

Abstract

(57)【要約】 【目的】 Bm ≧3500ガウス, μi ≧2000, 比抵抗≧10
6 Ωcmを同時に満足できるNiZn系フェライトを製造する
ための原料粉を提供すること。 【構成】 Fe2O3 :48.5〜50 mol%, ZnO :30〜35 mol
%を含み、残部が15〜21.5 mol%のNiO および不可避的
不純物の組成になる基本成分、またはFe2O3 :48.5〜50
mol%, ZnO :30〜35 mol%を含み、残部が15〜21.5 m
ol%のNiO および不可避的不純物の組成になる基本成分
中に、Mo酸化物をMoO3換算で3000ppmW以下含有させた磁
性粉であって、この磁性粉は4〜10m2/gの比表面積を有
することを特徴とする酸化物磁性粉である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、酸化物磁性粉に関
し、特にスイッチング電源用チョークコイルやメイント
ランス、インバーター用バックライトトランス等のよう
な高電圧,高磁場下で用いられる高周波磁芯材料として
好適に用いられる酸化物磁性材料用原料粉についての提
案である。
【0002】
【従来の技術】一般に、高周波磁芯材料としては、MnZn
フェライトやNiZnフェライト等の酸化物軟磁性材料が用
いられている。MnZnフェライトは、飽和磁束密度(以
下、単に「Bm 」で示す)が4000〜6000ガウスで、初透
磁率(以下、単に「μi 」で示す)が3000〜10000 であ
り、高いBm とμi が要求される用途に適している。し
かしながら、MnZnフェライトは、比抵抗が1〜103 Ωcm
と低いために、インバーター用バックライトトランスに
使用すると、このフェライトに高圧端子から不要な輻射
ノイズが回り込み、電圧変換効率が低下するという欠点
があった。しかも、MnZnフェライトコアに銅線等を巻線
する際には、絶縁テープやボビン等を介して巻線する必
要があり、これが低コスト化および部品の小型化の障害
となっていた。
【0003】一方、NiZnフェライトは、比抵抗が106
1011Ωcmと高いので、それのコアに銅線等を直接巻線す
ることが可能であり、部品の小型化に好適な材料であ
る。しかしながら、このNiZnフェライトは、Bm が2500
〜4000ガウスで、μi が10〜2000であり、いずれもMnZn
フェライトに比べてかなり低い値を示す。しかも、Bm
の高い組成とμi の高い組成が異なるために、同時に高
特性を得ることが極めて困難であった。例えば、Bm
3500ガウスを得るような組成ではμi ≦1500となり、ま
たμi ≧2000を得るような組成ではBm ≦3000ガウス程
度になるのである。
【0004】これに対し、発明者らは、60〜100 ℃の温
度域で、高いBm , 高いμi および高い電気抵抗を示す
NiZn系フェライトに関する技術をかつて提案した(特願
平5−22394 号公報参照)。この提案技術によれば、所
定の組成比からなる主成分に対し副成分としてMoO3換算
で3000ppmW以下のMoO3を添加することにより、μi を約
1.3 倍に改善することができる。しかしながら、このよ
うな組成のNiZn系フェライトは、高いBm 値を示すもの
のμi が 300〜400 と低く、そのために、高磁場,高電
圧下での用途に用いるには不十分であった。
【0005】また、特開平5−3112号公報や特開平5−
21222 号公報においても、MoO3を添加したNiZn系フェラ
イトに関する技術が提案されている。これらの技術はい
ずれも、μi の改善を主目的とするものであり、特に特
開平5−3112号公報では、同時にμi の温度係数も小さ
くすることをも目的としている。しかしながら、これら
の技術は、いずれもBm の改善については言及しておら
ず、しかも、実施例を見るかぎり、μi の値はそれぞ
れ、最大で 780, 810程度であり、従来のNiZn系フェラ
イトのμi に比べて著しく向上しているとは言えないの
が実情である。従って、上記各従来技術にかかるNiZn系
フェライトは、電源用チョークコイルやバックライトト
ランス等の高磁場,高電圧下での用途に用いるには、そ
の特性が未だ不十分であるという問題を残していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、従
来技術が抱える上記の問題を克服することにあり、特
に、Bm ≧3500ガウス,μi ≧2000,比抵抗≧106 Ωcm
を同時に満足できるNiZn系フェライトを製造するための
原料粉を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的実現のために鋭
意研究を重ねた結果、発明者らは、以下の内容を要旨構
成とする発明に想到した。すなわち、この発明は、Fe2O
3:48.5〜50 mol%、ZnO :30〜35 mol%を含み、残部が
15〜21.5 mol%のNiO および不可避的不純物の組成にな
る基本成分中に、Mo酸化物をMoO3換算で3000ppmW以下含
有させた磁性粉であって、この磁性粉は4〜10m2/gの比
表面積を有することを特徴とする酸化物磁性粉である
(第1発明)。また、Fe2O3:48.5〜50 mol%、ZnO :30
〜35 mol%、CuO:5 mol%以下を含み、残部が10〜21.5
mol%のNiO および不可避的不純物の組成になる基本成
分中に、Mo酸化物をMoO3換算で3000ppmW以下含有させた
磁性粉であって、この磁性粉は4〜10m2/gの比表面積を
有することを特徴とする酸化物磁性粉である(第2発
明)。
【0008】
【作用】ここで、この発明にかかる酸化物磁性粉の基本
成分の1つを構成するFe2O3 の含有量は、48.5〜50 mol
%とする。Fe2O3 の含有量をこの数値範囲に限定する理
由は、48.5 mol%未満では、高いBm と高いμi を同時
に得ることができず、一方、50 mol%を超えると、電気
抵抗が急激に低下するために、それのコアに銅線等を直
接巻線することができなくなるからである。
【0009】この発明にかかる酸化物磁性粉の他の基本
成分の1つを構成するZnO の含有量は、30〜35 mol%と
する。ZnO の含有量をこの数値範囲に限定する理由は、
30%未満では、高いμi を得ることができず、一方、そ
の含有量が35 mol%を超えると、キュリー温度が低下す
るために、使用温度でのBm ,μi が著しく低下するか
らである。
【0010】この発明にかかる酸化物磁性粉のさらに他
の基本成分の1つを構成するNiO は、上述した各基本成
分を除く残部で構成される。このNiO は、焼成温度と原
料コストを低減するために、そのNiO の一部を5 mol%
以下のCuO で置換することができる。NiO のCuO による
置換量を5 mol%以下とする理由は、5 mol%を超える
CuO で置換するとBm およびμi が低下するからであ
る。
【0011】ところで、この発明においては、上記基本
成分の他に、さらに、高μi の酸化物磁性粉を得るため
に、上述したようなNiZn系フェライトの基本成分に対し
さらに副成分としてMo酸化物を添加する。このMo酸化物
の添加量は、MoO3換算で3000ppmW以下を添加含有させる
ものとし、より好ましくはMoO3換算で 100〜1500ppmWを
添加含有させる。この理由は、Mo酸化物の含有量が3000
ppmWを超えると、結晶粒の異常粒成長を起こしやすくな
り磁気特性が極めて不安定になる結果、μi 改善効果が
得られないからである。
【0012】ここで、この発明における上記Mo酸化物の
μi 改善効果は、以下に示すメカニズムによるものと考
える。すなわち、低融点酸化物であるMoO3(融点795
℃)の添加により、焼成の昇温過程において液相が生じ
て焼結性が改善される。その結果、結晶粒内の空孔が低
減し、μi およびBm が高くなる。また、MoO3は、沸点
が低い(1245℃)ので、焼成中に一部が粒界から昇華
し、粒界応力を低減させることでもμi の改善に寄与す
る。なお、このMoO3は、昇華あるいは粒界に偏析し、粒
内にはほとんど固溶しないので、酸化物磁性粉の高Bm
および高抵抗特性はそのまま維持される。
【0013】この発明にかかる上記成分組成の酸化物磁
性粉を用いて、より高いBm およびより高いμi を同時
に満足する酸化物磁性材料を得るためには、高い焼結密
度とする必要がある。そのため、この発明では特に、酸
化物磁性粉の比表面積( BET法による)を4〜10m2/g
に限定する。通常、ソフトフェライトの仮焼,粉砕後の
粉砕粉は、平均粒径(空気透過法)が1.1 μm程度で、
その比表面積は3m2/g 程度であり、この場合の焼結密
度は、理論密度の97%程度が限界である。この点、この
発明の酸化物磁性粉は、その比表面積を4m2/g 以上に
限定しているので、焼結密度を理論密度の99%程度まで
可能とし、その結果、より高いBm とより高いμi を同
時に満足することができるのである。一方、上記比表面
積が10m2/g を超えると、量産ラインでの粉体輸送が困
難になり、また、粉砕に長時間を要して粉砕機からの鉄
の混入量も多くなるために、実用的でない。
【0014】以上説明したような構成になるこの発明の
酸化物磁性粉によれば、Bm ≧3500ガウス,μi ≧200
0,比抵抗≧106 Ωcmのいずれをも満足する高電磁気特
性を実現することができる。
【0015】
【実施例】
(実施例1)最終成分組成が Fe2O3=49.5 mol%,ZnO
=29〜36 mol%および残部NiO となるように主要酸化物
原料を秤量,湿式混合し、その後、900 ℃で3時間仮焼
してNiZn系フェライト仮焼粉を得た。次に、上記NiZn系
フェライト仮焼粉に、外枠量で600ppmW のMoO3を添加し
たのち比表面積が5m2/g ( BET法による)となるまで
湿式粉砕し、次いで乾燥してこの発明にかかる酸化物磁
性粉を得た。次に、得られた酸化物磁性粉に、バインダ
ーとしてPVAを添加して造粒し、その後、成形圧力1
ton/cm2 で成形して外径36mm, 内径24mm, 高さ8mmのト
ロイダル形状の成形体を得た。そして、得られた成形体
を、大気中,1050〜1250℃の温度範囲(25℃おき)で3
時間焼成してMo含有NiZn系フェライトコアを得た。比較
例として、MoO3を添加しないこと、あるいは比表面積を
3m2/g ( BET法による)とすること以外は上記と同様
の方法にてNiZn系フェライトコアを得た。
【0016】このようにして得られたMo含有NiZn系フェ
ライトコアのBm を室温,印加磁場25Oeの条件下で、μ
i を室温,周波数500kHzの条件下で、比抵抗を室温,10
V印加の条件下で測定した。その結果、1050〜1250℃の
焼成温度範囲で最も良好な特性の得られたコアのBm
μi ,比抵抗値を表1に示す。
【0017】表1に示す結果から明らかなように、ZnO
を30〜35 mol%とし,MoO3を600ppmW 添加し, 比表面積
を5m2/g とすることで、Bm ≧3500ガウス,μi ≧20
00,比抵抗≧106 Ωcmを同時に実現することができるこ
とを確認した。
【0018】
【表1】
【0019】(実施例2)最終成分組成が Fe2O3=49.3
mol%,ZnO =34 mol%,CuO =0,1,3,6mol%および残
部NiO となるように主要酸化物原料を秤量,湿式混合
し、その後、850 ℃で3時間仮焼してNiZn系フェライト
仮焼粉を得た。次に、上記NiZn系フェライト仮焼粉に、
外枠量で500ppmW のMoO3を添加したのち比表面積が6m
2/g ( BET法による)となるまで湿式粉砕し、次いで乾
燥してこの発明にかかる酸化物磁性粉を得た。次に、得
られた酸化物磁性粉に、バインダーとしてPVAを添加
して造粒し、その後、成形圧力1ton/cm2 で成形して外
径36mm, 内径24mm, 高さ8mmのトロイダル形状の成形体
を得た。そして、得られた成形体を、大気中, 950〜11
50℃の温度範囲(25℃おき)で3時間焼成してMo含有Ni
Zn系フェライトコアを得た。
【0020】このようにして得られたMo含有NiZn系フェ
ライトコアのBm ,μi および比抵抗を実施例1と同様
の条件下にて測定した。その結果、 950〜1150℃の焼成
温度範囲で最も良好な特性の得られたコアのBm
μi ,比抵抗値を表2に示す。
【0021】表2に示す結果から明らかなように、CuO
を添加した系においてもMoO3の添加によるμi の増加が
みられるが、CuO による置換量が5 mol%を超えると、
mおよびμi がともに低下し、所望の特性(Bm ≧350
0ガウス,μi ≧2000)が同時に得られなくなることを
確認した。
【0022】
【表2】
【0023】(実施例3)最終成分組成が Fe2O3=49.5
mol%,ZnO =34 mol%,NiO =16.5 mol%となるよう
に主要酸化物原料を秤量,湿式混合し、その後、875 ℃
で3時間仮焼してNiZn系フェライト仮焼粉を得た。次
に、上記NiZn系フェライト仮焼粉に、外枠量で0〜3500
ppmWのMoO3を添加したのち比表面積が7m2/g ( BET法
による)となるまで湿式粉砕し、次いで乾燥してこの発
明にかかる酸化物磁性粉を得た。次に、得られた酸化物
磁性粉に、バインダーとしてPVAを添加して造粒し、
その後、成形圧力1ton/cm2 で成形して外径36mm, 内径
24mm, 高さ8mmのトロイダル形状の成形体を得た。そし
て、得られた成形体を、大気中,1200℃で3時間焼成し
てMo含有NiZn系フェライトコアを得た。
【0024】このようにして得られたMo含有NiZn系フェ
ライトコアのBm ,μi および比抵抗を実施例1と同様
の条件下にて測定した。その結果を表3に示す。
【0025】表3に示す結果から明らかなように、MoO3
は、外枠量で3000ppmW以下、望ましくは 100〜1500ppmW
の範囲で添加すると、μi が改善されることを確認し
た。
【0026】
【表3】
【0027】(実施例4)最終成分組成が Fe2O3=48.6
mol%,ZnO =33 mol%,NiO =18.4 mol%となるよう
に主要酸化物原料を秤量,湿式混合し、その後、875 ℃
で3時間仮焼してNiZn系フェライト仮焼粉を得た。次
に、上記NiZn系フェライト仮焼粉に、外枠量で 600ppmW
のMoO3を添加したのち比表面積が3〜12m2/g ( BET法
による)となるように湿式粉砕し、次いで乾燥してこの
発明にかかる酸化物磁性粉を得た。次に、得られた酸化
物磁性粉に、バインダーとしてPVAを添加して造粒
し、その後、成形圧力1ton/cm2 で成形して外径36mm,
内径24mm, 高さ8mmのトロイダル形状の成形体を得た。
そして、得られた成形体を、大気中, 950〜1250℃の温
度範囲(25℃おき)で3時間焼成してMo含有NiZn系フェ
ライトコアを得た。
【0028】このようにして得られたMo含有NiZn系フェ
ライトコアのBm ,μi および比抵抗を実施例1と同様
の条件下にて測定した。その結果、1050〜1250℃の焼成
温度範囲で最も良好な特性の得られたコアのBm
μi ,比抵抗値を、最終到達焼結密度ρs (理論密度と
の相対値;%)との比較において表4に示す。
【0029】表4に示す結果から明らかなように、磁性
粉の比表面積が大きい程、得られる焼成体の焼結密度ρ
s が高く、それ故に、Bm およびμi が増大することを
確認した。そして、Bm ≧3500ガウス,μi ≧2000を同
時に満足させるためには、磁性粉の比表面積は、4m2/
g 以上とする必要があり、これらのコアの比抵抗値は全
て107 〜109 Ωcmの範囲にあった。ただし、10m2/g よ
り大きい比表面積を得るためには、60時間以上の長時間
の長時間粉砕を必要とするために、実用的でない。
【0030】
【表4】
【0031】なお、上述した実施例では、MoO3の添加は
仮焼後粉砕前に行ったが、仮焼温度が 800〜1000℃の温
度範囲であれば他の成分とともに仮焼前に入れても同様
の効果が得られる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明の酸化物磁
性粉は、所定の成分組成に設計することに加えて、さら
に磁性粉の比表面積を所定の範囲に調整するので、飽和
磁束密度Bm ≧3500ガウス,初透磁率μi ≧2000,比抵
抗≧106 Ωcmを同時に満足するNiZn系フェライトを安定
して提供することができる。したがって、この発明の酸
化物磁性粉を用いた酸化物磁性材料は、特にインバータ
ー用バックライトトランスや電源用チョークコイルのよ
うな高電圧,高磁場下での用途に対し優れた特性を発揮
する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Fe2O3:48.5〜50 mol%、ZnO :30〜35 m
    ol%を含み、残部が15〜21.5 mol%のNiO および不可避
    的不純物の組成になる基本成分中に、Mo酸化物をMoO3
    算で3000ppmW以下含有させた磁性粉であって、この磁性
    粉は4〜10m2/gの比表面積を有することを特徴とする酸
    化物磁性粉。
  2. 【請求項2】 Fe2O3:48.5〜50 mol%、ZnO :30〜35 m
    ol%、CuO:5 mol%以下を含み、残部が10〜21.5 mol%
    のNiO および不可避的不純物の組成になる基本成分中
    に、Mo酸化物をMoO3換算で3000ppmW以下含有させた磁性
    粉であって、この磁性粉は4〜10m2/gの比表面積を有す
    ることを特徴とする酸化物磁性粉。
JP5288146A 1993-11-17 1993-11-17 酸化物磁性粉 Pending JPH07142225A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006206415A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Tdk Corp フェライト、電子部品及びそれらの製造方法
JP2017014047A (ja) * 2015-06-30 2017-01-19 Tdk株式会社 フェライト焼結体、及びフェライトコア
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CN114242371B (zh) * 2021-12-27 2023-06-13 标旗磁电产品(佛冈)有限公司 一种镍锌铁氧体颗粒料及其制备方法和应用

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