JP2004161593A - フェライト材料 - Google Patents

フェライト材料 Download PDF

Info

Publication number
JP2004161593A
JP2004161593A JP2002382476A JP2002382476A JP2004161593A JP 2004161593 A JP2004161593 A JP 2004161593A JP 2002382476 A JP2002382476 A JP 2002382476A JP 2002382476 A JP2002382476 A JP 2002382476A JP 2004161593 A JP2004161593 A JP 2004161593A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ppm
less
ferrite material
flux density
mol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002382476A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4281990B2 (ja
Inventor
Eiichiro Fukuchi
英一郎 福地
Kenya Takagawa
建弥 高川
Migaku Murase
琢 村瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2002382476A priority Critical patent/JP4281990B2/ja
Priority to US10/526,427 priority patent/US20060118756A1/en
Priority to EP03798373A priority patent/EP1547988A4/en
Priority to KR1020047020370A priority patent/KR100627117B1/ko
Priority to PCT/JP2003/009735 priority patent/WO2004028997A1/ja
Priority to CN038139219A priority patent/CN1662470A/zh
Priority to TW092123016A priority patent/TWI256380B/zh
Publication of JP2004161593A publication Critical patent/JP2004161593A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4281990B2 publication Critical patent/JP4281990B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Ceramics (AREA)
  • Soft Magnetic Materials (AREA)

Abstract

【課題】高温域における飽和磁束密度が高く、かつ損失が低いフェライト材料の提供を課題とする。
【解決手段】Fe23:62〜68mol%、ZnO:12〜20mol%、NiO:0.2〜5mol%、残部実質的にMnOを主成分とする焼結体とする。この焼結体によれば、100℃における飽和磁束密度が450mT以上(測定磁界:1194A/m)、コア損失の最小値が1200kW/m3以下(測定条件:100kHz、200mT)、コア損失が最小値を示す温度であるボトム温度が60〜130℃、かつ室温における初透磁率が700以上の特性を得ることができる。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、100℃近傍の温度域における飽和磁束密度、透磁率が高く、かつ低損失なフェライト材料、およびこれを用いたトランス、リアクタ等の電子部品に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子機器の小型化、高出力化が進んでいる。それに伴い各種部品の高集積化、高速処理化が進み、電力を供給する電源ラインの大電流化が要求されている。また、CPUをはじめとする部品などからの発熱、あるいは自動車用電子回路のように使用環境温度の高い条件下など、高温域においても所定の性能を保つ電源ラインが要求されている。したがって、電源ラインに用いられるトランスやリアクタにも、高温下において大電流で使用されることが求められる。
これらトランスやリアクタに使用される材料としては、軟磁性金属材料とフェライト材料があり、さらにフェライト材料はMnZn系フェライトとNi系フェライトに分類される。
軟磁性金属材料はフェライトに比べて飽和磁束密度が高いため、より大きな電流を流しても磁気飽和を起さない。しかしながら、軟磁性金属材料は、一般的に損失が高い、値段が高い、比重が高い、防錆性に劣るといった問題がある。
一方、フェライトはコストパフォーマンスに優れ、数10kHzから数100kHzの周波数帯域において損失が低いという利点がある。また、Ni系フェライトより飽和磁束密度が高いMnZn系フェライトが一般的に大電流用のトランスおよびチョークコイルに使用されている。しかしながら、近年の仕様要求の高度化に対しては、MnZn系フェライトであっても100℃近傍の高温域(以下、単に高温域という)で飽和磁束密度が不十分であった。
【0003】
そこで、高温域における飽和磁束密度を向上するための検討が種々行われている。その中で例えば、特開2000−159523号公報には、酸化鉄の含有量が60〜75mol%、酸化亜鉛の含有量が0〜20mol%(ただし、0を含まず)および残部が酸化マンガンからなり、100℃での飽和磁束密度が450mT以上であり、かつ50kHz、150mTでのコア損失の最小値が1500kW/m3以下であるフェライト焼結体が開示されている。
一方で、MnZn系フェライトの低損失化についても種々の提案がなされている。例えば、特公昭63−59241号公報、特開平6−310321号公報、同11−3813号公報等である。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−159523号公報(特許請求の範囲)
【特許文献2】
特公昭63−59241号公報(特許請求の範囲)
【特許文献3】
特開平6−310321号(特許請求の範囲)
【特許文献4】
特開平11−3813号公報(特許請求の範囲)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特開2000−159523号公報に開示されたフェライト焼結体は、MnZn系フェライトの鉄量を増加することにより、高温度域で高飽和磁束密度を実現しているが、損失値は未だ高いレベルにある。特開2000−159523号公報に開示された材料のうちで比較的損失が低い材料は、損失値が最小を示す温度(本明細書中でボトム温度という)が20℃近傍にある。この材料は、一般的なトランス、リアクタ用コアが使用される温度帯域である60〜130℃において、損失の温度依存性が正の傾きになり、自己発熱による熱暴走の危険性を含んでいる。
【0006】
前述した特公昭63−59241号公報に開示されたフェライト材料は、150℃以上の温度域での低損失化を図っているが、飽和磁束密度に関する考慮はなされていない。また、ボトム温度が150℃以上であるため一般的なトランス、リアクタ用コアが使用される温度帯域では、損失、初透磁率の劣化を招く。特開平6−310321号公報、同11−3813号公報に開示されたフェライト材料も、高温域における飽和磁束密度と低損失に関する特性とを兼備することができなかった。
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、高温域における飽和磁束密度が高く、かつ損失が低いフェライト材料の提供を課題とする。さらに本発明は、ボトム温度が60〜130℃の範囲にあるフェライト材料の提供を課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、フェライト材料を構成する成分およびその量を選択することにより、高温域における飽和磁束密度が高く、かつ低損失のフェライト材料を得ることに成功した。このフェライト材料は、Fe23:62〜68mol%、ZnO:12〜20mol%、NiO:0.2〜5mol%、残部実質的にMnOを主成分とする焼結体からなり、100℃における飽和磁束密度が450mT以上(測定磁界:1194A/m)、かつコア損失の最小値が1200kW/m3以下(測定条件:100kHz、200mT)であることを特徴としている。
本発明のフェライト材料において、第1副成分として、SiをSiO2換算で250ppm以下(ただし、0を含まず)およびCaをCaCO3換算で2500ppm以下(ただし、0を含まず)を含むことが望ましい。ここで、第1副成分として、SiおよびCaを含有させる場合には、Si、CaをそれぞれSiO2換算、CaCO3換算でSiO2/CaCO3(重量比)が0.04〜0.25になるように設定することが有効である。
【0008】
以上では、本発明のうち、主成分にNiを含むMnZnNi系フェライト材料について示したが、上述した第1副成分の含有は、主成分にNiを含まないMnZn系フェライト材料ににおいても有効である。すなわち、本発明は、Fe23:62〜68mol%、ZnO:12〜23mol%、残部実質的にMnOを主成分とする焼結体からなり、かつ、第1副成分として、SiをSiO2換算で80〜250ppmおよびCaをCaCO3換算で800〜2500ppmを含むとともに、100℃における飽和磁束密度が450mT以上(測定磁界:1194A/m)、かつコア損失の最小値が1200kW/m3以下(測定条件:100kHz、200mT)であることを特徴とするフェライト材料を提供する。主成分の量を上記範囲内にするとともに、SiおよびCaをフェライト材料に所定量含有させることで、主成分としてNiOを含まない組成系においても、高温域における飽和磁束密度が高く、かつ低損失のフェライト材料を得ることができる。
【0009】
上述した本発明のMnZnNi系フェライト材料およびMnZn系フェライト材料において、さらに、第2副成分として、Nb25:400ppm以下(ただし、0を含まず)、ZrO2:1000ppm以下(ただし、0を含まず)、Ta25:1000ppm以下(ただし、0を含まず)、In25:1000ppm以下(ただし、0を含まず)、Ga25:1000ppm以下(ただし、0を含まず)の一種または二種以上を含むことが望ましい。さらにまた、第3副成分として、SnO2:10000ppm以下(ただし、0を含まず)およびTiO2:10000ppm以下(ただし、0を含まず)の一種または二種を含むことができる。
【0010】
ところで、フェライト材料において高い飽和磁束密度を得るためには、主組成中のFe量を増加させることが有効である。その一方で、Fe量の増加に伴い、焼結が進みにくくなるため、Fe−rich組成を選択した場合には、焼成温度を上昇させる必要がある。ところが、焼成温度を上昇させると、Zn成分が蒸発してしまい、コア損失が大きくなってしまう。さらに、焼成温度を上昇させることは、使用エネルギーの増大、使用炉材のコスト上昇等を招き、工業的にデメリットとなりうる。こうしたデメリットを排除しつつ、高温域における飽和磁束密度が高く、かつ低損失のフェライト材料を得るため、本発明者は様々な検討を行った。その結果、以下に述べる第4副成分が、低温焼成に有効に寄与することを知見した。すなわち、本発明のMnZnNi系フェライト材料およびMnZn系フェライト材料において、第4副成分として、P換算でのPの化合物:35ppm以下(ただし、0を含まず)、MoO3:1000ppm以下(ただし、0を含まず)、V25:1000ppm以下(ただし、0を含まず)、GeO2:1000ppm以下(ただし、0を含まず)、Bi23:1000ppm以下(ただし、0を含まず)、Sb23:3000ppm以下(ただし、0を含まず)の一種または二種以上を含むことが望ましい。これらの第4副成分を含有させることで、1350℃以下、さらには1300℃近傍という比較的低温での焼成が可能となる。詳しくは後述するが、第4副成分を本発明が推奨する範囲で含有させることによって、1350℃以下で焼成した場合にも、高温域における飽和磁束密度が高く、かつ低損失のフェライト材料を得ることが可能となる。
【0011】
以上の本発明によるMnZnNi系フェライト材料およびMnZn系フェライト材料は、コア損失が最小値を示す温度であるボトム温度が60〜130℃の範囲に存在し、かつ室温における初透磁率が700以上という特性を備えることができる。また、本発明によるフェライト材料は93%以上という高い相対密度を有し、しかも5〜30μmという微細な結晶組織を有する焼結体として提供される。そして、本発明によるフェライト材料は100℃における飽和磁束密度が500mT以上(測定磁界:1194A/m)、コア損失の最小値が1000kW/m3以下(測定条件:100kHz、200mT)、コア損失が最小値を示す温度であるボトム温度が80〜120℃、室温での初透磁率が800以上という従来にない特性を得ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
はじめに、本発明における成分の限定理由を説明する。Fe23の量を増加すると高温域における飽和磁束密度が向上する一方、コア損失が劣化する傾向にある。Fe23が62mol%より少ないと高温域における飽和磁束密度が低下する。一方、Fe23が68mol%を超えるとコア損失の増大が顕著となる。したがって、本発明ではFe23を62〜68mol%とする。この範囲では、Fe23量の増加に伴ってボトム温度は高温側へシフトする。望ましいFe23の量は63〜67mol%、さらに望ましいFe23の量は63〜66mol%である。
【0013】
ZnOの量も飽和磁束密度およびコア損失に影響を与える。ZnOが12mol%より少ないと飽和磁束密度が低下するとともに、損失が大きくなる。また、ZnOが20mol%を超えても飽和磁束密度が低下するとともに、損失が大きくなる。したがって本発明ではZnOを12〜20mol%とする。この範囲では、ZnO量の増加に伴ってボトム温度は高温側へシフトする。望ましいZnOの量は13〜19mol%、さらに望ましいZnOの量は14〜18mol%である。
【0014】
NiOは、キュリー温度の上昇に伴い飽和磁束密度を向上するのに有効である。その効果を享受するために、本発明では0.2mol%以上含有する。しかし、5mol%を超えて含有せしめると、損失が大きくなる。したがって本発明では、NiOの量を0.2〜5mol%とする。望ましいNiOの量は0.5〜4mol%、さらに望ましいNiOの量は2〜4mol%である。
本発明のフェライト材料は主成分として、上記以外に実質的な残部としてMnOを含む。
【0015】
以上、本発明のフェライトをMnZnNi系とする場合の組成の限定理由について述べたが、以下に詳述する第1〜第4副成分の添加は、MnZnNi系フェライトに限らず、主成分としてNiを含まないMnZn系フェライトの場合も有効である。
MnZn系フェライトを主成分とする場合には、Fe23の量を62〜68mol%、ZnOの量を12〜23mol%、そして実質的な残部をMnOとするとともに、第1副成分としてSiをSiO2換算で250ppm以下(ただし、0を含まず)およびCaをCaCO3換算で2500ppm以下(ただし、0を含まず)を含むことが望ましい。第1副成分を含有させることで、Niを含まないMnZn系フェライトにおいても、コア損失の増加を抑制しつつ、飽和磁束密度を増加させることが可能となる。MnZn系フェライトを主成分とする場合における望ましいFe23の量は62〜67mol%、望ましいZnOの量は13〜22mol%、さらに望ましいFe23の量は63〜67mol%、さらに望ましいZnOの量は15〜21mol%である。
【0016】
つぎに、副成分の限定理由について説明する。
本発明のフェライト材料は、第1副成分としてSiをSiO2換算で250ppm以下(ただし、0を含まず)およびCaをCaCO3換算で2500ppm以下(ただし、0を含まず)を含むことができる。SiおよびCaは、結晶粒界に偏析して高抵抗層を形成して低損失に寄与するとともに焼結助剤として焼結密度を向上する効果を有する。SiがSiO2換算で250ppmを超え、あるいはCaがCaCO3換算で2500ppmを超えると、不連続異常粒成長による損失の劣化が大きい。そこで本発明では、SiをSiO2換算で250ppm以下、CaがCaCO3換算で2500ppm以下とする。一方、SiがSiO2換算で80ppm未満、あるいはCaがCaCO3換算で800ppm未満では上記効果を十分に得ることができないため、SiはSiO2換算で80ppm以上、CaはCaCO3換算で800ppm以上、含有させることが望ましい。さらに望ましいSiおよびCaの含有量はSiはSiO2換算で80〜200ppm、CaはCaCO3換算で1000〜1800ppm、より望ましいSiおよびCaの含有量はSiはSiO2換算で80〜150ppm、CaはCaCO3換算で1200〜1700ppmである。
【0017】
また、SiとCaを複合添加する場合には、Si、CaをそれぞれSiO2換算、CaCO3換算でSiO2/CaCO3(重量比)が0.04〜0.25、より望ましくは0.05〜0.2の範囲になるように設定することが有効である。
【0018】
本発明は第2副成分として、Nb25:400ppm以下(ただし、0を含まず)、ZrO2:1000ppm以下(ただし、0を含まず)、Ta25:1000ppm以下(ただし、0を含まず)、In25:1000ppm以下(ただし、0を含まず)、Ga25:1000ppm以下(ただし、0を含まず)の一種または二種以上を含むことができる。これらの第2副成分を含有することによって、飽和磁束密度の向上および/または損失低減という効果を得ることができる。その効果を十分に享受するためには、Nb25,ZrO2,Ta25,In25,Ga25は50ppm以上含有させることが望ましい。さらに望ましい含有量は、Nb25:80〜300ppm、ZrO2,Ta25,In25,Ga25は200〜800ppmである。なお、第2副成分を複合して添加する場合、添加量の合計は1000ppm以下とすることが望ましい。
【0019】
本発明は第3副成分として、SnO2:10000ppm以下(ただし、0を含まず)およびTiO2:10000ppm以下(ただし、0を含まず)の一種または二種を含むことができる。SnO2およびTiO2は、結晶粒内、結晶粒界に存在し損失低減の効果がある。10000ppmを超えると、不連続異常粒成長による損失の劣化や飽和磁束密度の低下を招く。そのために本発明では、SnO2およびTiO2の上限値を各々10000ppmとする。一方、以上の効果を十分享受するためには、第3副成分を500ppm以上含有させることが望ましい。さらに望ましいSnO2およびTiO2の量は1000〜8000ppm、より望ましいSnO2およびTiO2の含有量は1000〜7000ppmである。なお、第3副成分を複合して添加する場合、添加量の合計は10000ppm以下とすることが望ましい。
【0020】
本発明は第4副成分として、P換算でのPの化合物:35ppm以下(ただし、0を含まず)、MoO3:1000ppm以下(ただし、0を含まず)、V25:1000ppm以下(ただし、0を含まず)、GeO2:1000ppm以下(ただし、0を含まず)、Bi23:1000ppm以下(ただし、0を含まず)、Sb23:3000ppm以下(ただし、0を含まず)の一種または二種以上を含むことができる。第4副成分は、焼結助剤として焼結密度を向上する効果を有するとともに、低温焼成に寄与する。具体的には、第4副成分を本発明が推奨する範囲内で含めることにより、1340℃以下、さらには約1300℃という比較的低温で焼成を行った場合にも、95%以上の相対密度、450mT以上の飽和磁束密度(測定磁界:1194A/m)、かつコア損失の最小値を1000kW/m3以下(測定条件:100kHz、200mT)とすることが可能となる。その効果を十分に享受するためには、MoO3,V25,GeO2,Bi23,Sb23は50ppm以上、P換算でのPの化合物は5ppm以上含有されることが望ましい。
【0021】
より望ましい含有量は、MoO3,V25については700ppm以下、GeO2,Bi23については500ppm以下である。MoO3,V25のさらに望ましい含有量は100〜600ppm、GeO2,Bi23のさらに望ましい含有量は100〜400ppmである。また、P換算でのPの化合物の望ましい含有量は25ppm以下、さらに望ましい含有量は5〜20ppmである。Sb23についての望ましい含有量は2500ppm以下、さらに望ましい含有量は200〜2000ppmである。なお、第4副成分を複合して添加する場合、添加量の合計は2500ppm以下とすることが望ましい。
【0022】
本発明のフェライト材料は、上述した組成を適宜選択することにより、100℃における飽和磁束密度が450mT以上(測定磁界:1194A/m)、かつコア損失の最小値が1200kW/m3以下(測定条件:100kHz、200mT)という特性を得ることができる。特に、望ましい組成を選択することにより、100℃における飽和磁束密度が500mT以上(測定磁界:1194A/m)、コア損失の最小値が1000kW/m3以下(測定条件:100kHz、200mT)という従来では得ることのできなかった特性を得ることができる。
【0023】
本発明のフェライト材料は、以上の特性に加えて、ボトム温度を60〜130℃、さらには80〜120℃の範囲に設定することができる。したがって、本発明のフェライト材料を用いたフェライト部品は、その実用的な使用温度帯域にボトム温度が存在することになる。しかも本発明のフェライト材料は、室温における初透磁率が700、さらには800以上という高い値を有している。
【0024】
次に、本発明によるフェライト材料にとって好適な製造方法を説明する。
主成分の原料としては、酸化物または加熱により酸化物となる化合物の粉末を用いる。具体的には、Fe23粉末、Mn34粉末およびZnO粉末等を用いることができる。なお、主成分をMnZnNi系とする場合には、さらにNiO粉末等を用意する。各原料粉末の平均粒径は0.1〜3.0μmの範囲で適宜選択すればよい。
主成分の原料粉末を湿式混合した後、仮焼きを行う。仮焼きの温度は800〜1000℃の範囲内での所定温度で、また雰囲気はN2〜空気の間で行えばよい。仮焼きの安定時間は0.5〜5.0時間の範囲で適宜選択すればよい。仮焼き後、仮焼き体を例えば、平均粒径0.5〜2.0μm程度まで粉砕する。なお、本発明では、上述の主成分の原料に限らず、2種以上の金属を含む複合酸化物の粉末を主成分の原料としてもよい。例えば、塩化鉄、塩化マンガンを含有する水溶液を酸化培焼することによりFe、Mnを含む複合酸化物の粉末が得られる。この粉末とZnO粉末を混合して主成分原料としてもよい。このような場合には、仮焼きは不要である。
【0025】
同様に副成分の原料として、酸化物または加熱により酸化物となる化合物の粉末を用いることもできる。具体的には、SiO2、CaCO3、Nb25、ZrO2、Ta25、In25、Ga25、SnO2、TiO2、MoO3、V25、GeO2、、Bi23、Sb23等を用いることができる。また、第4副成分としてP化合物を選択する場合には、加熱によりP化合物が得られる粉末、例えば(Ca3(PO42)等を用いることができる。これら副成分の原料粉末は、仮焼き後に粉砕された主成分の粉末と混合される。ただし、主成分の原料粉末と混合した後に、主成分とともに仮焼きに供することもできる。
【0026】
主成分および副成分からなる混合粉末は、後の成形工程を円滑に実行するために顆粒に造粒される。造粒は例えばスプレードライヤを用いて行うことができる。混合粉末に適当な結合材、例えばポリビニルアルコール(PVA)を少量添加し、これをスプレードライヤで噴霧、乾燥する。得られる顆粒の粒径は80〜200μm程度とすることが望ましい。
【0027】
得られた顆粒は、例えば所定形状の金型を有するプレスを用いて所望の形状に成形され、この成形体は焼成工程に供される。
焼成工程においては、焼成温度と焼成雰囲気を制御する必要がある。
焼成温度は1250〜1450℃の範囲から適宜選択することができるが、本発明のフェライト材料の効果を十分引き出すには、1300〜1400℃の範囲で焼成することが望ましい。
【0028】
本発明によるフェライト材料は、93%以上、さらに望ましくは95%以上の相対密度を得ることができる。
本発明によるフェライト材料は、平均結晶粒径は5〜30μmの範囲とすることが望ましい。結晶粒径が小さいとヒステリシス損失が大きくなり、一方結晶粒径が大きいと渦電流損失が大きくなるからである。望ましい平均結晶粒径は、10〜20μmである。
【0029】
【実施例】
以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説明する。
(第1実施例)
表1に示す組成を有するフェライトコアを作製した。
主成分の原料には、Fe23粉末、MnO粉末、ZnO粉末およびNiO粉末を用い、これらを湿式混合した後、900℃で2時間仮焼した。
次いで、主成分の原料の仮焼物と副成分の原料とを混合した。副成分の原料には、SiO2粉末、CaCO3粉末、Nb25粉末を用いた。主成分原料の仮焼物に副成分の原料を添加して、粉砕しながら混合した。粉砕は、仮焼物の平均粒径が約1.5μmとなるまで行った。得られた混合物にバインダを加え、顆粒化した後、成形してトロイダル形状の成形体を得た。
【0030】
得られた成形体を酸素分圧制御下において、温度1350℃(安定部5時間、安定部酸素分圧1%)で焼成することにより、フェライトコアを得た。
また、このフェライトコアを用いて、100℃における飽和磁束密度(Bs,測定磁界:1194A/m)、コア損失の最小値(Pcv,測定条件:100kHz、200mT)、初透磁率(μi,測定温度:25℃)を測定した。その結果を表1に併せて示す。また、表1中、従来例1〜4は、特開2000−159523号公報に開示されたMnZn系フェライト材料の特性等を示している。
【0031】
【表1】
Figure 2004161593
【0032】
表1に示すように、本発明によるフェライト材料は、従来例1〜4と同等の450mT以上の飽和磁束密度を有していながら、コア損失が1000kW/m3以下となっており、従来例対比、コア損失が相当程度低減されていることがわかる。特に、本発明によれば、500mT以上の飽和磁束密度および900kW/m3以下、さらには800kW/m3のコア損失を得ることが可能である。
【0033】
比較例1、実施例1,実施例2,実施例3および比較例2は、この順にFe23が増加している。その中で、Fe23が60.0mol%と本発明の範囲より少ない場合、および70.0mol%と本発明の範囲より多い場合に飽和磁束密度が低くかつコア損失が大きいことがわかる。
次に、比較例3、実施例4、実施例5および比較例4は、この順にZnOが増加している。その中で、ZnOが10.0mol%と本発明の範囲より少ない場合、および21.0mol%と本発明の範囲より多い場合に飽和磁束密度が低くコア損失が大きいことがわかる。
以上の結果より、本発明をMnZnNi系に適用する場合において、高飽和磁束密度、かつ低コア損失を確保するために、Fe23を62〜68mol%の範囲、ZnOを12〜20mol%の範囲に設定することが重要であることがわかる。
【0034】
実施例6、実施例7、実施例8および比較例5は、この順にNiOが増加している。この実施例および比較例を見ると、NiOの添加によりコア損失や飽和磁束密度が変動していることがわかる。
NiOの添加により飽和磁束密度が向上すること、6.0mol%添加した比較例のコア損失が1000kW/m3を超えることを考慮してNiOの添加量を設定する必要がある。NiOの添加量は2〜4mol%近傍とすることが最も望ましい。
【0035】
ボトム温度(B.Temp.)に着目すると、本発明によるフェライト材料は、ボトム温度を80〜120℃の範囲内に設定することができることがわかる。また、初透磁率(μi)についても、本発明による実施例は、従来例と同等の値を得ていることがわかる。
【0036】
(第2実施例)
実施例1と同様の工程により、表2に示す組成を有するフェライトコアを作製するとともに、実施例1と同様に特性等を測定した。その結果を表2に併せて示す。
【0037】
【表2】
Figure 2004161593
【0038】
表2に示すように、第1副成分としてのSiおよびCaともに、所定量の添加によりコア損失(Pcv)を低減できることがわかる。ただし、Siの場合にはSiO2換算で300ppm、Caの場合にはCaCO3換算で3000ppmの添加量になるとコア損失が大きくなる。
【0039】
(第3実施例)
実施例1と同様の工程により、表3に示す組成を有するフェライトコアを作製するとともに、実施例1と同様に特性等を測定した。その結果を表3に併せて示す。
【0040】
【表3】
Figure 2004161593
【0041】
表3に示すように、第2副成分(Nb25、ZrO2、Ta25、In25、Ga25)または第4副成分(V25、GeO2)を添加しても、500mT近傍の飽和磁束密度(Bs)を有していながら、1200kW/m3以下のコア損失(Pcv)が得られることがわかった。第2副成分の中ではNb25、ZrO2、Ta25、第4副成分の中ではGeO2の効果が大きい。そのNb25について言えば、400ppmを超える量の添加はかえってコア損失を増大させるので、400ppm以下の添加量とすることが望ましい。
【0042】
(第4実施例)
実施例1と同様の工程により、表4に示す組成を有するフェライトコアを作製するとともに、実施例1と同様に特性等を測定した。その結果を表4に併せて示す。
【0043】
【表4】
Figure 2004161593
【0044】
表4に示すように、第3副成分としてSnO2またはTiO2を添加することにより、コア損失(Pcv)を低減できることがわかる。ただし、その添加量が多くなると飽和磁束密度(Bs)が低下する傾向にあるため、添加する場合には10000ppm以下の量とすることが望まれる。
【0045】
(第5実施例)
焼成温度と酸素分圧を表5に示す条件とする以外は実施例1と同様の工程により、表5に示す組成を有するフェライトコアを作製した。実施例1と同様に特性等を測定した結果を表5に併せて示す。
【0046】
【表5】
Figure 2004161593
【0047】
表5に示すように、焼成温度が高くなるにつれて飽和磁束密度(Bs)は向上する傾向にあるがコア損失(Pcv)が高くなり、また初透磁率(μi)が低下する傾向にある。したがって、焼成温度は1380℃以下、より具体的には1300〜1380℃の範囲で設定することが望ましい。
実施例35、実施例40〜43については、相対密度および平均結晶粒径を測定した。その結果を表5に併せて示す。いずれも相対密度は95%以上を示し、平均結晶粒径は10〜25μmの範囲にあることがわかる。
また、実施例36〜39の結果から、第4副成分としてのMoO3、Pが1300℃という比較的低温の焼成温度であっても、高い飽和磁束密度を得るために有効な元素であることがわかる。よって、MoO3、P等の第4副成分を所定量添加した場合には、焼成温度を1340℃以下、さらには1280〜1330℃程度に設定することができると推察される。なお、実施例38、39以外の実施例も不純物としてPを7ppm程度含んでいる。
【0048】
(第6実施例)
焼成温度を1300℃とし、かつ第4副成分を添加した以外は実施例1と同様の工程により、表6に示す組成を有するフェライトコアを作製した。実施例1と同様に特性等を測定した結果を表6に併せて示す。なお、Pを除く第4副成分は酸化物として、Pについてはリン酸カルシウムとして添加した。表6中、PについてはP換算での添加量を示している。また、焼成温度を1300℃とするが第4副成分を添加していないフェライトコア(実施例35)の特性、第4副成分としてのMoO3を添加したフェライトコア(実施例36、37)の特性も、比較の便宜のために表6に併せて示す。なお、実施例44〜57の焼成時間はいずれも5時間、焼成時の酸素分圧は0.5%である。
【0049】
【表6】
Figure 2004161593
【0050】
表6に示すように、第4副成分を添加することによって、飽和磁束密度(Bs)が向上した。しかも、第4副成分を添加した実施例36、37、44〜57は、いずれも1000kW/m3以下のコア損失(Pcv)を得ている。よって、第4副成分の添加は、コア損失(Pcv)の上昇を抑えつつ、飽和磁束密度(Bs)を向上させる上で有効であるといえる。特に、MoO3を200ppm添加した実施例37、Bi23を500ppm添加した実施例53、Sb23を1000ppm添加した実施例56、同じくSb23を2000ppm添加した実施例57については、1300℃という比較的低温な焼成温度においても、500mTという高い飽和磁束密度(Bs)を示していることが注目される。
また、ボトム温度(B.Temp.)に着目すると、本発明によるフェライト材料は、ボトム温度を80〜120℃の範囲内に設定することができることがわかる。さらに、初透磁率(μi)についても、本発明による実施例は、従来例と同等の値を得ていることがわかる。
以上の結果から、第4副成分を添加することによって、焼成温度が1300℃の場合であっても、95%以上の相対密度、490mT以上の飽和磁束密度(Bs)および1000kW/m3以下のコア損失(Pcv)を達成することができることがわかった。また、ボトム温度については80〜120℃の範囲内、さらには90〜100℃の範囲内に設定することができることも確認できた。
【0051】
(第7実施例)
Niを主成分として含有しない場合においても、第4副成分の添加が有効であることを確認するために行った実験を、第7実施例として示す。
主成分としてNiを含有せず、かつ第4副成分を添加した以外は実施例1と同様の工程により、表7に示す組成を有するフェライトコアを作製した。実施例1と同様に特性等を測定した結果を表7に併せて示す。なお、実施例58〜61の焼成時間、焼成時の酸素分圧は以下の通りである。
実施例58,59:焼成時間 5時間、酸素分圧1.0%
実施例60,61:焼成時間 5時間、酸素分圧0.5%
【0052】
【表7】
Figure 2004161593
【0053】
表7に示すように、実施例58と実施例59は、実施例59が第4副成分としてのMoO3を添加されたものであることを除き、同一の条件で作製されたものである。実施例58と実施例59を比較すると、MoO3を添加した実施例59の方が高い相対密度および飽和磁束密度(Bs)を示している。よって、Niを主成分として含有しない場合においても、第4副成分としてのMoO3を添加することにより、相対密度および飽和磁束密度(Bs)が向上することがわかった。
ここで、ともにMoO3を100ppm添加されたものであるが、その焼成温度が相違する実施例59(焼成温度:1350℃)と実施例61(焼成温度:1300℃)を比較すると、実施例61は511mTという高い飽和磁束密度(Bs)を示しつつ、実施例59よりも低いコア損失(Pcv)を示した。よって、Niの有無に拘わらず、第4副成分の添加は、1300℃という比較的低温での焼成を可能にする上で有効であることが確認された。
以上説明の通り、Niを主成分として含有しない場合においても、第4副成分の添加が飽和磁束密度(Bs)の向上および低温焼成に寄与することがわかった。また、Niを主成分として含有しない場合においても、ボトム温度を100〜110℃の範囲内に設定することができることがわかった。
【0054】
(第8実施例)
焼成時の酸素分圧および温度を表8に示す条件とする以外は実施例1と同様の工程により、表8に示す組成を有するフェライトコアを作成した。実施例1と同様に特性等を測定した結果を表8に併せて示す。
【0055】
【表8】
Figure 2004161593
【0056】
表8において、実施例62〜66を見ると、焼成時の酸素分圧(PO2)が変動するとコア損失(Pcv)が変動する。そして、より低いコア損失を得たい場合には、焼成時の酸素分圧を1%以上にすることが望ましいことがわかる。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、高温域における飽和磁束密度が高く、かつ低損失なフェライト材料を得ることができる。

Claims (10)

  1. Fe23:62〜68mol%、ZnO:12〜20mol%、NiO:0.2〜5mol%、残部実質的にMnOを主成分とする焼結体からなり、
    100℃における飽和磁束密度が450mT以上(測定磁界:1194A/m)、かつコア損失の最小値が1200kW/m3以下(測定条件:100kHz、200mT)であることを特徴とするフェライト材料。
  2. 第1副成分として、SiをSiO2換算で250ppm以下(ただし、0を含まず)およびCaをCaCO3換算で2500ppm以下(ただし、0を含まず)を含むことを特徴とする請求項1に記載のフェライト材料。
  3. Fe23:62〜68mol%、ZnO:12〜23mol%、残部実質的にMnOを主成分とする焼結体からなり、かつ、
    第1副成分として、SiをSiO2換算で80〜250ppmおよびCaをCaCO3換算で800〜2500ppmを含むとともに、
    100℃における飽和磁束密度が450mT以上(測定磁界:1194A/m)、かつコア損失の最小値が1200kW/m3以下(測定条件:100kHz、200mT)であることを特徴とするフェライト材料。
  4. 前記SiO2の含有量と前記CaCO3の含有量との重量比(SiO2の含有量/CaCO3の含有量)が0.04〜0.25であることを特徴とする請求項2または3に記載のフェライト材料。
  5. 第2副成分として、Nb25:400ppm以下(ただし、0を含まず)、ZrO2:1000ppm以下(ただし、0を含まず)、Ta25:1000ppm以下(ただし、0を含まず)、In25:1000ppm以下(ただし、0を含まず)、Ga25:1000ppm以下(ただし、0を含まず)の一種または二種以上を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のフェライト材料。
  6. 第3副成分として、SnO2:10000ppm以下(ただし、0を含まず)およびTiO2:10000ppm以下(ただし、0を含まず)の一種または二種を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のフェライト材料。
  7. 第4副成分として、P換算でのPの化合物:35ppm以下(ただし、0を含まず)、MoO3:1000ppm以下(ただし、0を含まず)、V25:1000ppm以下(ただし、0を含まず)、GeO2:1000ppm以下(ただし、0を含まず)、Bi23:1000ppm以下(ただし、0を含まず)、Sb23:3000ppm以下(ただし、0を含まず)の一種または二種以上を含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のフェライト材料。
  8. コア損失が最小値を示す温度であるボトム温度が60〜130℃の範囲に存在し、かつ室温における初透磁率が700以上であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のフェライト材料。
  9. 相対密度が93%以上、平均結晶粒径が5〜30μmである焼結体から構成されることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のフェライト材料。
  10. 100℃における飽和磁束密度が500mT以上(測定磁界:1194A/m)、コア損失の最小値が1000kW/m3以下(測定条件:100kHz、200mT)、コア損失が最小値を示す温度であるボトム温度が80〜120℃、室温での初透磁率が800以上であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のフェライト材料。
JP2002382476A 2002-09-26 2002-12-27 フェライト材料 Expired - Fee Related JP4281990B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002382476A JP4281990B2 (ja) 2002-09-26 2002-12-27 フェライト材料
US10/526,427 US20060118756A1 (en) 2002-09-26 2003-07-21 Ferrite material
KR1020047020370A KR100627117B1 (ko) 2002-09-26 2003-07-31 페라이트 재료
PCT/JP2003/009735 WO2004028997A1 (ja) 2002-09-26 2003-07-31 フェライト材料
EP03798373A EP1547988A4 (en) 2002-09-26 2003-07-31 FERRITE
CN038139219A CN1662470A (zh) 2002-09-26 2003-07-31 铁氧体材料
TW092123016A TWI256380B (en) 2002-09-26 2003-08-21 Ferrite material

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002280545 2002-09-26
JP2002382476A JP4281990B2 (ja) 2002-09-26 2002-12-27 フェライト材料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004161593A true JP2004161593A (ja) 2004-06-10
JP4281990B2 JP4281990B2 (ja) 2009-06-17

Family

ID=32827791

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002382476A Expired - Fee Related JP4281990B2 (ja) 2002-09-26 2002-12-27 フェライト材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4281990B2 (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005179103A (ja) * 2003-12-18 2005-07-07 Jfe Ferrite Corp 高飽和磁束密度Mn−Zn−Ni系フェライト
JP2005272229A (ja) * 2004-03-25 2005-10-06 Jfe Ferrite Corp 高飽和磁束密度Mn−Zn−Ni系フェライト
JP2006202796A (ja) * 2005-01-18 2006-08-03 Jfe Ferrite Corp 高飽和磁束密度Mn−Zn−Ni系フェライト
JP2006199510A (ja) * 2005-01-18 2006-08-03 Jfe Ferrite Corp 高飽和磁束密度Mn−Zn−Ni系フェライト
JP2007031210A (ja) * 2005-07-27 2007-02-08 Nec Tokin Corp MnZnフェライト
JP2012076983A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Tdk Corp フェライト材料
JP2014169194A (ja) * 2013-03-01 2014-09-18 Hitachi Metals Ltd Mn−Znフェライトおよびそれを用いたコイル部品
JP2015006972A (ja) * 2013-05-28 2015-01-15 Tdk株式会社 フェライト及びトランス
JP2016056051A (ja) * 2014-09-09 2016-04-21 Tdk株式会社 MnZn系フェライト、及びMnZn系フェライト大型コア
JP2019199379A (ja) * 2018-05-17 2019-11-21 株式会社トーキン 耐熱性高透磁率MnZnフェライト
CN115286378A (zh) * 2022-07-06 2022-11-04 东台市杰磁电子有限公司 一种高强度的软磁铁氧体磁芯
CN115536381A (zh) * 2022-10-19 2022-12-30 安徽龙磁金属科技有限公司 一种高饱和磁通密度低损耗锰锌铁氧体材料

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005179103A (ja) * 2003-12-18 2005-07-07 Jfe Ferrite Corp 高飽和磁束密度Mn−Zn−Ni系フェライト
JP2005272229A (ja) * 2004-03-25 2005-10-06 Jfe Ferrite Corp 高飽和磁束密度Mn−Zn−Ni系フェライト
JP4656949B2 (ja) * 2005-01-18 2011-03-23 Jfeフェライト株式会社 高飽和磁束密度Mn−Zn−Ni系フェライト
JP2006199510A (ja) * 2005-01-18 2006-08-03 Jfe Ferrite Corp 高飽和磁束密度Mn−Zn−Ni系フェライト
JP4523430B2 (ja) * 2005-01-18 2010-08-11 Jfeフェライト株式会社 高飽和磁束密度Mn−Zn−Ni系フェライト
JP2006202796A (ja) * 2005-01-18 2006-08-03 Jfe Ferrite Corp 高飽和磁束密度Mn−Zn−Ni系フェライト
JP2007031210A (ja) * 2005-07-27 2007-02-08 Nec Tokin Corp MnZnフェライト
JP2012076983A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Tdk Corp フェライト材料
JP2014169194A (ja) * 2013-03-01 2014-09-18 Hitachi Metals Ltd Mn−Znフェライトおよびそれを用いたコイル部品
JP2015006972A (ja) * 2013-05-28 2015-01-15 Tdk株式会社 フェライト及びトランス
JP2016056051A (ja) * 2014-09-09 2016-04-21 Tdk株式会社 MnZn系フェライト、及びMnZn系フェライト大型コア
JP2019199379A (ja) * 2018-05-17 2019-11-21 株式会社トーキン 耐熱性高透磁率MnZnフェライト
JP7037434B2 (ja) 2018-05-17 2022-03-16 株式会社トーキン 耐熱性高透磁率MnZnフェライト
CN115286378A (zh) * 2022-07-06 2022-11-04 东台市杰磁电子有限公司 一种高强度的软磁铁氧体磁芯
CN115536381A (zh) * 2022-10-19 2022-12-30 安徽龙磁金属科技有限公司 一种高饱和磁通密度低损耗锰锌铁氧体材料

Also Published As

Publication number Publication date
JP4281990B2 (ja) 2009-06-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4244193B2 (ja) MnZnフェライトの製造方法及びMnZnフェライト
KR101053431B1 (ko) MnZnLi계 페라이트
JP2007238429A (ja) フェライト材料
JP4129917B2 (ja) フェライト材料およびその製造方法
KR100627117B1 (ko) 페라이트 재료
CN106915956A (zh) MnZnLi系铁氧体、磁芯及变压器
KR101267302B1 (ko) 페라이트 코어
JP4281990B2 (ja) フェライト材料
WO2004063117A1 (ja) フェライト材料の製造方法及びフェライト材料
JP4656949B2 (ja) 高飽和磁束密度Mn−Zn−Ni系フェライト
JP2007031240A (ja) MnZnフェライトの製造方法及びMnZnフェライト
JP2004247370A (ja) MnZnフェライト
JP4750563B2 (ja) MnCoZnフェライトおよびトランス用磁心
JP4089970B2 (ja) フェライト材料の製造方法
JP2007297232A (ja) 酸化物磁性材料の製造方法
JP2004247371A (ja) MnZnフェライト
JP2005029416A (ja) フェライト材料
JP2005108977A (ja) Mn−Zn系フェライト、トランス用磁心およびトランス
JP2005075653A (ja) フェライト材料の製造方法及びフェライト材料の焼成方法
JP3584437B2 (ja) Mn−Znフェライトの製造方法
JP2005029417A (ja) フェライト材料
JP2005194134A (ja) フェライトコアおよびその製造方法
JP5716538B2 (ja) フェライト組成物および電子部品
JP2007197253A (ja) MnZnフェライトの製造方法
JP2017061402A (ja) MnZnLiNi系フェライト、磁心およびトランス

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071121

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081217

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090113

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090311

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090313

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4281990

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120327

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120327

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130327

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140327

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees