JPH07134392A - 露光用マスクとパターン形成方法 - Google Patents

露光用マスクとパターン形成方法

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JPH07134392A
JPH07134392A JP10870094A JP10870094A JPH07134392A JP H07134392 A JPH07134392 A JP H07134392A JP 10870094 A JP10870094 A JP 10870094A JP 10870094 A JP10870094 A JP 10870094A JP H07134392 A JPH07134392 A JP H07134392A
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秀也 宮崎
Hiroyuki Sato
寛幸 佐藤
Shinichi Ito
信一 伊藤
Soichi Inoue
壮一 井上
Satoshi Tanaka
聡 田中
Koji Hashimoto
耕治 橋本
Kenji Kawano
健二 川野
Takayuki Iwamatsu
孝行 岩松
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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 露光光に対する膜表面での反射率を小さくす
ることができ、解像度コントラストの向上に寄与し得る
露光用マスクを提供すること。 【構成】 透明基板100上に露光光に対して半透明な
領域と透明な領域を形成し、半透明な領域を通過する光
と透明な領域を通過する光との位相差及び半透明な領域
の透過率が所望値を満足するように構成された露光用マ
スクにおいて、半透明な領域はSiNx からなる半透明
膜101とSiO2 からなる反射低減化層102を積層
して形成され、これらの積層部を透過した光が透明な領
域を透過した光に対し180度の位相差を持ち、かつ積
層部の露光光に対する反射率が半透明膜101を単独で
用いた場合よりも小さくなるように構成されていること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体製造のフォトリ
ソグラフィ技術に係わり、特に位相シフタとして半透明
膜を使用した露光用マスクとこのマスクを用いたパター
ン形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、微細なマスクパターンを転写する
露光装置の解像力及び焦点深度を向上させる技術の一つ
として、透明基板上に半透明な領域と透明な領域を形成
し、半透明な領域と透明な領域のそれぞれを透過する光
の位相差が実質的に180°になる露光用マスクを用い
る技術が提案されている。このような露光用マスクの一
例としては、MITのスミス等によるUSP48903
09号がある。この例においては、半透明領域を特徴付
ける膜透過率と透明領域通過光に対する位相差の最適値
を、掘り下げ型の多層構造を採用することにより実現し
ている。
【0003】一方本発明者らは、複素屈折率をある領域
で任意に変化させることができる単層半透明膜を含むマ
スクブランクスを提案した(特願平4−327623
号)。この単層半透明膜の材質の一つとして反応性スパ
ッタリング法により形成した窒化珪素薄膜があり、これ
にホールやライン等のパターンを描画したマスクを用い
て露光を行うことで、解像度及び焦点深度を向上させる
ことができた。
【0004】しかしながら、この種の方法にあっては次
のような問題があった。即ち、半透明領域の材料として
屈折率の大きい物質を用いると、半透明膜と露光雰囲気
との界面での反射率が大きくなる。この界面(膜表面)
で反射した光は、マスク反転パターンとして縮小レンズ
を介してウェハ上に結像される。このため、本来暗部と
すべき領域で光強度を持ち、膜減り等のレジストパター
ン形状の劣化を招いていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように従来、半透
明領域の材料として窒化珪素等の薄膜を用いると、膜表
面の反射率が大きくなり、縮小レンズとマスク間で反射
が起こり、ウェハ上での像強度コントラストが低下する
という問題があった。
【0006】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、露光光に対する膜表面
での反射率を小さくすることができ、像強度コントラス
トの向上に寄与し得る露光用マスクを提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、次のような構成を採用している。即ち、本
発明(請求項1)は、透明基板上に露光光に対して半透
明な領域と透明な領域を有し、半透明な領域を通過する
光と透明な領域を通過する光との位相差及び半透明な領
域の透過率が所望値を満足するように構成された露光用
マスクにおいて、半透明な領域は半透明膜と反射低減化
層を積層して形成され、これらの積層部を透過した光が
透明な領域を透過した光に対し実質的に180度前後の
位相差を持ち、かつ該積層部の露光光に対する反射率が
半透明膜を単独で用いた場合よりも小さくなるように構
成されていることを特徴とする。
【0008】ここで、本発明の望ましい実施態様として
は、次のものがあげられる。 (1) 半透明膜の複素屈折率の絶対値は、反射低減化層の
複素屈折率より大きいこと。 (2) 半透明膜は III族,IV族,又は遷移元素又は遷移元
素を含むシリサイドを含み、且つ反射低減化層は III
族,IV族,遷移元素,若しくは遷移元素を含むシリサイ
ドの酸化物,窒化物,又は酸窒化物であること。 (2a) III族元素がB,Al,Gaであること。この中で
も、Alは安定性に優れる点から特に望ましい。 (2b) IV 族元素がC,Si,Ge,Snであること。こ
の中でも、特にSiが有効である。Siにおける露光光
の吸収は極めて大きく、SiO2 ,Si34 ,SiO
Nにおける露光光の吸収が略0であることから、これら
の組成により半透明膜の吸収係数を容易に調整すること
ができる。 (2c)遷移元素がCr,Mo,W,Ni,Ti,Cu,H
f,Taであること。遷移元素を用いる場合は電子の移
動が容易であり、半透明膜に導電性を持たせることが可
能となる。 (3) 反射低減化層に水素原子が添加されていること。
【0009】また、本発明(請求項3)は、透明基板上
に露光光に対して半透明な領域と透明な領域とを形成
し、半透明な領域を通過する光と透明な領域を通過する
光との位相差が実質的に180度前後になる露光用マス
クにおいて、半透明な領域は複数の薄膜により構成さ
れ、これらの薄膜の屈折率は、該薄膜の積層方向に対し
て透明基板側より順次増加し極大値を経て順次減少する
ことを特徴とする。
【0010】ここで、本発明の望ましい実施態様として
は、次のものがあげられる。 (1) 半透明な領域は III族,IV族,遷移元素,又は遷移
元素を含むシリサイドを含み、且つ III族,IV族,遷移
元素,若しくは遷移元素を含むシリサイドの酸化物,窒
化物,又は酸窒化物の組成を変えることによって、半透
明膜における透過率や反射率が調整されること。 (1a) III族元素がB,Al,Gaであること。この中で
も、Alは安定性に優れる点から特に望ましい。 (1b) IV 族元素がC,Si,Ge,Snであること。こ
の中でも、特にSiが有効である。Siにおける露光光
の吸収は極めて大きく、SiO2 ,Si34 ,SiO
Nにおける露光光の吸収が略0であることから、これら
の組成により半透明膜の吸収係数を容易に調整すること
ができる。 (1c)遷移元素がCr,Mo,W,Ni,Ti,Cu,H
f,Taであること。遷移元素を用いる場合は電子の移
動が容易であり、半透明膜に導電性を持たせることが可
能となる。 (2) 半透明な領域に水素原子が添加されていること。 (3) 半透明な領域に含まれる III族,IV族,遷移金属,
又は遷移金属を含むシリサイドのみからなる場合の消衰
係数が、反射低減化層に含まれる非金属元素により飽和
することで得られる化合物の消衰係数より大きい場合
に、段階的に光学定数が変化する膜のうち半透明な領域
と基板及び空気の界面以外の部分で半透明な領域の消衰
係数が最大となること。 (4) 半透明な領域に含まれる III族,IV族,遷移金属,
又は遷移金属を含むシリサイドのみからなる場合の屈折
率が、反射低減化層に含まれる非金属元素により飽和す
ることで得られる化合物の屈折率より大きい場合に、段
階的に光学定数が変化する膜のうち半透明な領域と基板
及び空気の界面以外の部分で半透明な領域の屈折率が最
大となること。
【0011】また、本発明(請求項5)は、透明基板上
に露光光に対して半透明な領域と透明な領域とを形成
し、半透明な領域を通過する光と透明な領域を通過する
光との位相差が実質的に180度前後になる露光用マス
クにおいて、半透明な領域を構成する物質の屈折率は、
透明基板側から離れるに伴い連続的に増大して極大とな
った後、連続的に減小することを特徴とする。
【0012】ここで、本発明の望ましい実施態様として
は、次のものがあげられる。 (1) 半透明な領域は III族,IV族,遷移元素,又は遷移
元素を含むシリサイドを含み、且つ III族,IV族,遷移
元素,若しくは遷移元素を含むシリサイドの酸化物,窒
化物,又は酸窒化物の組成を変えることによって、半透
明膜における透過率や反射率が調整されること。 (1a) III族元素がB,Al,Gaであること。この中で
も、Alは安定性に優れる点から特に望ましい。 (1b) IV 族元素がC,Si,Ge,Snであること。こ
の中でも、特にSiが有効である。Siにおける露光光
の吸収は極めて大きく、SiO2 ,Si34 ,SiO
Nにおける露光光の吸収が略0であることから、これら
の組成により半透明膜の吸収係数を容易に調整すること
ができる。 (1c)遷移元素がCr,Mo,W,Ni,Ti,Cu,H
f,Taであること。遷移元素を用いる場合は電子の移
動が容易であり、半透明膜に導電性を持たせることが可
能となる。 (2) 半透明な領域に水素原子が添加されていること。 (3) 半透明な領域に含まれる III族,IV族,遷移金属,
又は遷移金属を含むシリサイドのみからなる場合の消衰
係数が、反射低減化層に含まれる非金属元素により飽和
することで得られる化合物の消衰係数より大きい場合
に、連続して光学定数が変化する膜のうち半透明な領域
と基板及び空気の界面以外の部分で半透明な領域の消衰
係数が最大となること。 (4) 半透明な領域に含まれる III族,IV族,遷移金属,
又は遷移金属を含むシリサイドのみからなる場合の屈折
率が、反射低減化層に含まれる非金属元素により飽和す
ることで得られる化合物の屈折率より大きい場合に、連
続して光学定数が変化する膜のうち半透明な領域と基板
及び空気の界面以外の部分で半透明な領域の屈折率が最
大となること。
【0013】また、本発明(請求項2,4又は6)は、
請求項1,3又は5の露光用マスクを用いたパターン形
成方法において、光軸に対し平行又は角度を持たせた照
明手段によって露光用マスクを照射し、該マスクを通過
して得られるマスクパターン像を、透過光学系又は反射
光学系を介して感光性樹脂層が形成された被露光用基板
上に投影露光し、被露光用基板上の感光量の差を利用し
て所望領域以外の感光性樹脂層を除去することを特徴と
する。
【0014】ここで、本発明の望ましい実施態様として
は、次のものがあげられる。 (1) マスクパターンに少なくとも半透明膜形成部/半透
明膜非形成部(L/S)が0.3以下或いは3以上の部
分があるときに、照明のコヒーレントファクターが0.
5以下であること。ここで、L/Sが0.3以下とは孤
立ラインを意味し、L/Sが0.3〜3とは周期パター
ンを意味し、L/Sが3以上とは孤立スペースを意味し
ている。 (2) マスクパターンに少なくとも半透明膜形成部/半透
明膜非形成部(L/S)が0.3〜3の部分があるとき
に、照明手段として輪帯照明を用いること。 (2a) 照明の少なくとも一部が他の部分を透過する光に
対し位相又は透過率が異なるように調整されているこ
と。 (3) マスクパターンに少なくとも半透明膜形成部/半透
明膜非形成部(L/S)が0.3〜3の部分があるとき
に、光軸に対しn回対称位置(n=2,4,8)に開口
部が設けられた絞りによる照射であるようにしているこ
と。 (3a) 照明の少なくとも一部が他の部分を透過する光に
対し位相又は透過率が異なるように調整されているこ
と。 (4) マスクパターンに少なくとも半透明膜形成部/半透
明膜非形成部(L/S)が0.3〜3の部分があるとき
に、光軸に対し複数組のn回対称位置(n=2,4,
8)に開口部が設けられた絞りによる照射であるように
していること。 (4a) 照明の少なくとも一部が他の部分を透過する光に
対し位相又は透過率が異なるように調整されているこ
と。
【0015】また、本発明の露光用マスクは次のように
して製造される。透明基板上に反応性スパッタリング
法,蒸着法,CVD法等により形成した半透明膜上に、
スパッタリング法,蒸着法,CVD法,液相成長法(例
えば、ケイ弗化水素酸の水溶液にSiO2 粉末を飽和さ
せ、この溶液に基板を浸透させ、基板表面にSiO2
を析出させる方法)により、露光光に対して反射防止効
果を持つような透明薄膜を形成する。又は、半透明膜表
面を酸化する、或いは半透明膜を形成する際のガス条件
を変化させ成膜することにより、露光光に対して反射防
止効果を持つような透明薄膜を形成する。
【0016】このとき、適当なSiO2 、或いは組成を
変えた半透明膜の膜厚を制御することにより、透明基板
上膜側の反射率を低減させることが実現可能である。こ
のフォトマスクブランクスにピンホール,ラインやスペ
ース等のパターンを描画し、露光光に対して透明領域と
半透明領域を形成する。このとき、透明領域通過光と半
透明領域通過光との位相差は実質的に180°前後にな
るような膜厚及び膜質を有する構造を特徴とする。
【0017】
【作用】一般に、物質の複素屈折率Nは物質の屈折率n
及び消衰係数kを用いて、 N=n−ik … (1) と表すことができる。(iは虚数単位)図9のようなa
層多層膜を考えると、第1層からの振幅反射率は、 R1 ={r2 +r1 ・exp (−2δ1 i)} /{1+r2 ・r1 ・exp (−2δ1 i)} … (2) で表される。ここで、r1 ,r2 はそれぞれ境界面1,
境界面2のフレネル反射係数であり、それぞれ次式で与
えられる。
【0018】 r1 =(N1 −N0 )/(N1 +N0 ) … (3) r2 =(N2 −N1 )/(N2 +N1 ) … (4) また、2δ1 は薄膜における多重反射光中、隣り合う光
の間の位相差であり、 δ1 =2π・N1 ・d1 /λ … (5) で与えられる。ここで、d1 は膜の膜厚、λは入射光の
波長である。
【0019】第1層を (2)式で表される反射率(有効フ
レネル係数)を持つ単一境界とみなせば、第2層からの
反射率は R2 ={r3 +R1 ・exp (−2δ2 i)} /{1+r3 ・R1 ・exp (−2δ2 i)} … (6) で与えられる。ここで、r3 は境界面のフレネル反射係
数であり、次式で与えられる。
【0020】 r3 =(N3 −N2 )/(N3 +N2 ) … (7) また、2δ2 は第2層における多重反射光中、隣り合う
光の間の位相差であり、 δ2 =2π・N2 ・d2 /λ … (8) で与えられる。ここで、d2 は第2層の膜厚である。
【0021】このような手続きを最上層まで順次押し進
めていくことによって、多層膜の振幅反射率Ra を得る
ことができる。エネルギー反射率Rは、 R=|Ra |2 … (9) で与えられるが、薄膜の光学的膜厚がλ/4に近くなる
と、このR値は小さくなり、反射は低減する。
【0022】次に、露光用マスクの場合についてさらに
説明する。図10に、透明基板800の表面に半透明膜
801が形成されたマスクを示す。ここで、半透明膜8
01と空気との境界面での振幅反射率(=フレネル反射
係数)rは、 r=(N1 −N0 )/(N1 +N0 ) … (10) で表される。
【0023】強度反射率はr2 で与えられる。このと
き、(10)式で|N1 −N0 |が大きく|N1 +N0 |が
小さい場合に反射率が大きくなる。また、逆に|N1
0 |が小さく|N1 +N0 |が大きい場合に反射率が
小さくなる。一般的に、半透明膜801に使用されてい
る材料は空気の屈折率N0 と比較し高い屈折率N1 のも
のを用いるため、図10(a)のような単層構造の場
合、図10(b)に示すように空気中の屈折率との差が
大きく反射率も大きくなる。反射率を抑えるには|N1
−N0 |が小さいことが必要であり、半透明膜801の
屈折率を空気に近付けることが望ましい。但し、半透明
膜801の屈折率は位相,透過率にも関係してくるの
で、これを単純に小さくすることはできない。
【0024】そこで、膜を多層構造とし、図11(a)
に示すように空気と第1の半透明膜の中間に空気の屈折
率N0 と第1の半透明膜の屈折率N1 の間の複素屈折率
2を持つ材料を第2の半透明膜とし、空気と第1の半
透明膜の間に導入する。このように半透明膜を2層構造
とすることで、反射率を減少させることができる。同様
に、空気と第2の半透明膜の間にそれらの中間的な複素
屈折率を持つ第3の半透明膜を用いることで、より反射
率を低減させることができる。このとき、第2の半透明
膜の屈折率,第3の半透明膜の屈折率が第1の半透明膜
と空気の中間的な値となるように2つの膜を調整しても
よい。
【0025】また、基板方向に対しても同様に、複素屈
折率N1 と基板との中間の複素屈折率を持つ第4の半透
明膜を用いることで基板側からの入射する光の反射を低
減することができ、さらに第4の半透明膜と基板の中間
の屈折率を持つ第5の半透明膜を用いることで反射率を
低減することができる。このようにした場合の例を図1
1(b)に示す。即ち、半透明な領域が複数の薄膜によ
り構成され、これらの薄膜の屈折率は、該薄膜の積層方
向に対して基板側から順次大きくなり、中央部で極大と
なった後に順次小さくなっている。
【0026】また、薄膜の層数を増やすことにより、図
11(c)に示すように屈折率の段階的な変化量を少な
くすることができる。さらに、この作業を無限回行い、
無限層の半透明膜を設けることによって、さらに反射率
を低減できる。ここで、無限層屈折率の異なる膜を設け
ることは図11(c)に破線で示すように、1つの膜中
で連続して複素屈折率を変化させることと等価と考える
ことができる。なお、断続的,連続的な変化を組み合わ
せてもよく、断続的である場合、層の数に対し必ずしも
均等に変化させる必要はない。
【0027】このような低反射の半透明型位相シフトマ
スクを用いて露光を行うと、マスクと縮小レンズ間での
反射が低減され、マスクパターン結像時のノイズを減少
することができ、ウェハ上での像強度のコントラストが
大きくなり、解像度及び焦点深度が向上する。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。 (実施例1)この実施例は、水銀ランプのi線を露光光
源に用いたマスクブランクスに関する。図1に本実施例
のマスク構造及び従来のマスク構造を示す。
【0029】従来使用してきたマスクでは、SiO2
明基板(透明領域)100上に反応性スパッタリング法
により、シリコンをターゲットとして、アルゴンガス中
で反応性ガスとしての窒素の分圧を制御することによ
り、窒化珪素単層膜(半透明領域)105を形成する
(図1(c))。この際の半透明領域105として、例
えばSiNx1膜のSiに対する窒素の組成を変化させる
ことで、複素屈折率をN=2.8−0.7iとした膜厚
約100nmの単層膜を用いた場合、水銀ランプi線
(波長365nm)に対するエネルギー反射率は約27
%である。
【0030】本実施例では、透明基板100のみを通過
した光と半透明膜101及び反射低減化層102を通過
した光との位相差が実質的に180°前後で、かつ膜表
面のエネルギー反射率が10%以下とすること(現状の
遮光マスクにおける反射率と同等)を考慮した。
【0031】まず、図1(a)に示すように、前記Si
x1の窒素の組成比を若干小さくすることで複素屈折率
N=3.0−0.9iの窒化珪素膜(半透明膜)101
を膜厚89nmで形成した。次いで、図1(b)に示す
ように、この上にSiO2 膜(反射低減化層)102を
膜厚40nmで成膜し、101,102を半透明領域と
して形成した。このときのエネルギー反射率は約10%
と低減化でき、同時にエネルギー透過率は約5%、位相
差約180°にすることができた。
【0032】図1(b)と図1(c)は従来のマスクと
本実施例の反射低減化されたマスクを比較したものであ
る。図1(c)に示す従来のマスクでは強度反射率が約
27%あったのに対し、図1(b)に示す本実施例のマ
スクにより約10%にすることができた。
【0033】なお、反射低減化層102としてのSiO
2 膜は、スパッタリング法,蒸着法,CVD法により形
成するか、或いは半透明膜表面を酸化することにより形
成してもよい。さらに、半透明膜成膜時のガスを窒素か
ら酸素に切り換えてもよい。また、膜質及び膜厚を本発
明の趣旨を逸脱しない範囲において適当な値にしてもよ
い。 (実施例2)図2は、第2の実施例に係わる露光用マス
クの製造工程を示す断面図である。まず、図2(a)に
示すように、第1の実施例で製作したフォトマスクブラ
ンクス(101+102)に、電子線レジスト211を
膜厚0.5μm塗布した後、さらに導電性膜212を
0.2μm形成する。そして、導電性膜212上から電
子線により3μC/cm2 で描画し、さらに現像を行う
ことにより、図2(b)に示すように、レジスト211
にパターン220を形成する。
【0034】次いで、このレジストパターン220をマ
スクとしてCF4 ガスによるドライエッチングにより、
図2(c)に示すように、レジストパターン220から
露出しているSiO2 膜102をエッチング除去する。
続いて、CF4 とO2 混合ガスによるドライエッチング
により、透明基板100との選択比が十分な条件下で窒
化珪素膜101をエッチング除去する。これにより、窒
化珪素膜パターン(201+202)を得ることができ
る。
【0035】そして、最後にレジストパターン220を
除去し、図2(d)に示すような窒化珪素膜パターン
(201+202)を有する露光用マスクが完成する。
このようにして反射率が低減化された位相シフトマスク
を得ることができる。
【0036】このようにして形成された露光用マスクを
介して、レジストPFR−IX500(日本合成ゴム
製)を1.0μm塗布した基板に、i線用1/5縮小投
影露光装置(NA=0.5,σ=0.6)を用いて露光
を行い、レジストパターンを形成した。すると、従来の
反射率が低減されていないマスクを用いた場合に比べ
て、0.35μmライン&スペースパターンにおいて、
焦点深度を1.8μmから2.0μmに広げることがで
きた。
【0037】さらに、前記露光用マスクを用いて、レジ
ストPFR−IX500(日本合成ゴム製)を1.0μ
m塗布した基板に、i線用1/5縮小投影露光装置(N
A=0.5,σ=0.6)と輪帯照明法を併用して露光
を行い、レジストパターンを形成した。すると、従来の
反射率が低減されていないマスクを用いた場合に比べ
て、0.35μmライン&スペースパターンにおいて、
焦点深度を1.8μmから2.4μmに広げることがで
きた。
【0038】さらに、前記露光用マスクを用いて、レジ
ストPFR−IX500(日本合成ゴム製)を1.0μ
m塗布した基板に、i線用1/5縮小投影露光装置(N
A=0.5,σ=0.6)と光軸に対して4回対称位置
に開口部が設けられた照明絞りによる照明方法を併用し
て露光を行い、レジストパターンを形成した。すると、
従来の反射率が低減されていないマスクを用いた場合に
比べて、0.35μmライン&スペースパターンにおい
て、焦点深度を1.8μmから2.6μmに広げること
ができた。
【0039】さらに、前記露光用マスクを用いて、レジ
ストPFR−IX500(日本合成ゴム製)を1.0μ
m塗布した基板に、i線用1/5縮小投影露光装置(N
A=0.5,σ=0.3)を用いて露光を行い、レジス
トパターンを形成した。すると、従来の反射率が低減さ
れていないマスクを用いた場合に比べて、ホール径0.
45μm孤立ホールパターン(ホール径/隣接するホー
ルまでの距離は1/5)において、焦点深度を1.2μ
mから1.8μmに広げることができた。
【0040】なお、本実施例では半透明膜としてSiN
x1を例に用いたが、CrOxi,SiOxi,AlOxi,T
iOxi,SnOxi等でも同様の手法でマスクを作成する
ことが可能である。さらに、CaFx やMgFx 等のハ
ロゲン化物を用いることも可能である。ここで、xiは組
成比であり、必ずしも上記各材料系で同じである必要は
ない。また、反射低減化層としてSiNx 膜の窒素の組
成比を大きくし、SiN4/3 とした膜を用いても構わな
い。 (実施例3)本実施例は、KrFエキシマレーザを露光
光源に用いた露光用マスクに関するものである。
【0041】従来使用してきたマスクでは、SiO2
明基板(透明領域)上に反応性スパッタリング法によ
り、シリコンをターゲットとし、アルゴンガス中で反応
ガスとしての窒素の分圧を制御することにより、窒化珪
素単層膜(半透明領域)を形成する。この際の半透明領
域として、例えばSiNx2膜のSiに対する窒素の組成
を変化させることで、複素屈折率をN=2.28−0.
57iとした膜厚約100nmの単層膜を用いた場合、
KrFエキシマレーザ光(波長248nm)に対するエ
ネルギー反射率は約16%である。
【0042】本実施例では、透明基板100のみを通過
した光と半透明膜101と反射低減化層102を通過し
た光との位相差が実質的に180°前後で、かつ膜表面
のエネルギー反射率が10%以下とすること(現状の遮
光マスクにおける反射率と同等)を考慮した。
【0043】まず、前記SiNx2の窒素の組成比を若干
小さくすることで、複素屈折率N=2.3−0.6iの
窒化珪素膜の膜厚95nmを形成した。この上にSiO
2 (反射低減化層)を膜厚15nmで成膜し半透明領域
として形成した。このときのエネルギー反射率は約10
%と低減でき、同時にエネルギー透過率は約5%、位相
差約180°にすることができた。
【0044】なお、このSiO2 膜は、スパッタリング
法,蒸着法,CVD法により形成されるか、或いは半透
明膜表面を酸化することにより形成してもよい。さら
に、半透明膜成膜時のガスを窒素から酸素に切り換えて
もよい。また、膜質及び膜厚を本発明の趣旨を逸脱しな
い範囲で適当な値にしてもよい。 (実施例4)第3の実施例で製作したフォトマスクブラ
ンクスに、電子線レジストを膜厚0.5μmで塗布した
後、さらに導電性膜を0.2μm形成する。この導電性
膜上から電子線により3μC/cm2 で描画し、さらに
現像を行い、レジストパターンを形成する。
【0045】このレジストパターンをマスクとしてCF
4 ガスによるドライエッチングにより、レジストパター
ンから露出しているSiO2 をエッチング除去した。そ
の後、CF4 とO2 の混合ガスによるドライエッチング
により、透明基板との選択比が十分な条件下で窒化珪素
膜をエッチング除去する。
【0046】そして、最後にレジストパターンを除去
し、窒化珪素パターンを得ることができる。このように
して反射率が低減化された位相シフトマスクを得ること
ができる。
【0047】このようにして形成された露光用マスクを
介して、レジストSNR(シプレー社製)を塗布した基
板に、KrFエキシマレーザ用1/5縮小投影露光装置
(NA=0.45,σ=0.5)を用いて露光を行いレ
ジストパターンを形成した。すると、従来の反射率が低
減化されていないマスクを用いた場合に比べて、0.3
0μmライン&スペースパターンにおいて、焦点深度を
0.7μmから0.9μmに広げることができた。
【0048】なお、本実施例では半透明膜としてSiN
x2膜を例に用いたが、CrOxi,SiOxi,AlOxi
TiOxi,SnOxi等でも同様の手法でマスクを作成す
ることが可能である。また、反射低減化層としてSiN
x 膜の窒素の組成比を大きくし、SiN4/3 とした膜を
用いても構わない。 (実施例5)本実施例は、水銀ランプのg線を露光光源
に用いた露光用マスクに関する。
【0049】従来使用してきたマスクでは、SiO2
明基板(透明領域)上に反応性スパッタリング法によ
り、シリコンをターゲットとし、アルゴンガス中で珪素
単層膜(半透明領域)を形成する。この際の半透明領域
として、例えば複素屈折率をN=4.7−1.5iとし
た膜厚約59nmの単層膜を用いた場合、水銀ランプg
線(波長436nm)に対するエネルギー反射率は約4
5%である。
【0050】本実施例では、まずSiO2 膜も含めた半
透明膜と反射低減化層を通過した光との位相差が実質的
に180°前後で、かつ膜表面のエネルギー反射率が望
ましくは10%以下とすることを考慮した。
【0051】まず、例えばSi成膜時に若干の窒素を導
入することで、複素屈折率N=4.4−1.4iの窒化
珪素膜の膜厚60nmを形成した。この上にSiO2
厚65nmで成膜し半透明領域として形成した。このと
きのエネルギー反射率は約15%と低減化でき、同時に
エネルギー透過率は約5%、位相差約180°にするこ
とができた。
【0052】なお、このSiO2 膜は、スパッタリング
法,蒸着法,CVD法により形成されるか、或いは半透
明膜表面を酸化して形成してもよい。さらに、半透明膜
成膜時のガスを窒素から酸素に切り換えてもよい。ま
た、膜質及び膜厚を本発明の趣旨を逸脱しない範囲にお
いて適当な値にしてもよい。 (実施例6)第5の実施例で製作したフォトマスクブラ
ンクスに、電子線レジストを膜厚0.5μmで塗布した
後、さらに導電性膜を0.2μm形成する。この導電性
膜上から電子線により3μC/cm2 で描画しさらに現
像を行い、レジストパターンを形成する。
【0053】このレジストパターンをマスクとしてCF
4 ガスによるドライエッチングにより、レジストパター
ンから露出しているSiO2 膜をエッチング除去した。
その後、CF4 とO2 混合ガスにより、透明基板との選
択比が十分な条件下で窒化珪素膜をエッチング除去し
た。
【0054】そして、最後にレジストパターンを除去
し、窒化珪素膜パターンを得ることができる。このよう
にして反射率が低減化された位相シフトマスクを得るこ
とができる。
【0055】このようにして形成された露光用マスクを
介して、レジストPFR7750(日本合成ゴム製)を
1.5μm塗布した基板に、g線用1/5縮小投影露光
装置(NA=0.54,σ=0.5)を用いて露光を行
いレジストパターンを形成した。すると、従来の反射率
が低減化されていないマスクを用いた場合に比べて、フ
ォーカスマージンを0.45μmライン&スペースパタ
ーンにおいて、0.7μmから1.1μmに広げること
ができた。
【0056】なお、本実施例では半透明膜SiO2 を例
に用いたが、CrOxi,SiOxi,AlOxi,Ti
xi,SnOxi等でも同様の手法でマスクを作成するこ
とが可能である。また、反射低減化層としてSiNx
の窒素の組成比を大きくし、SiN4/3 とした膜を用い
ても構わない。 (実施例7)本実施例は、ArFエキシマレーザ光を露
光光源に用いたマスクブランクスに関する。図3に本実
施例のマスク構造及び従来のマスク構造を示す。
【0057】従来使用してきたマスクでは、SiO2
明基板(透明領域)300上に反応性スパッタリング法
により、シリコンをターゲットとして、アルゴンガス中
で反応性ガスとしての酸素の分圧を制御することによ
り、酸化珪素単層膜(半透明領域)305を形成する
(図3(c))。この際の半透明領域305として、例
えばSiOx3膜のSiに対する酸素の組成を変化させる
ことにより、屈折率をn=1.58として膜厚約166
nmの単層膜を用いた場合、ArFエキシマレーザ光
(波長193nm)に対するエネルギー反射率は約6%
である。
【0058】本実施例では、まずSiO2 膜も含めた半
透明膜と反射低減化層を通過した光との位相差が実質的
に180°前後で、かつ膜表面のエネルギー反射率が1
0%以下とすること(現状の遮光マスクにおける反射率
と同等)を考慮した。
【0059】前記従来型マスクの反射率は十分低反射で
あるが、このマスクの反射率をより抑えようとしたと
き、例えばSiOx3の酸素の組成比を若干大きくするこ
とで、図3(a)に示すように、屈折率n=1.61の
酸化珪素膜(半透明膜)301の膜厚150nmを形成
した。次いで、図3(b)に示すように、この上にSi
2 膜(反射低減化層)302を膜厚10nmで成膜
し、301,302を半透明領域として形成した。この
ときのエネルギー反射率は約3%と低減でき、同時にエ
ネルギー透過率は約3.5%、位相差約180°にする
ことができた。
【0060】図3(b)と図3(c)において、従来型
のマスクと本実施例の反射低減化されたマスクを比較す
る。図3(c)に示す従来のマスクの強度透過率は約6
%であったのに対し、図3(b)に示す本実施例のマス
クにより約3%にすることができた。
【0061】なお、反射低減化層としてのSiO2
は、スパッタリング法,蒸着法,CVD法により形成さ
れるか、或いは半透明膜表面を酸化することにより形成
してもよい。また、膜質及び膜厚を本発明の趣旨を逸脱
しない範囲において適当な値にしてもよい。 (実施例8)図4は、第8の実施例に係わる露光用マス
クの製造工程を示す断面図である。まず、図4(a)に
示すように、第7の実施例で製作したフォトマスクブラ
ンクス(301+302)に、電子線レジスト411を
膜厚0.5μm塗布した後、さらに導電性膜412を
0.2μm形成する。そして、導電性膜412上から電
子線により3μC/cm2 で描画し、さらに現像を行う
ことにより、図4(b)に示すように、レジストパター
ン420を形成する。
【0062】次いで、このレジストパターンをマスクと
してCF4 ガスによるドライエッチングにより、図4
(c)に示すように、レジストパターン420から露出
しているSiO2 膜302をエッチング除去する。続い
て、CF4 とO2 混合ガスにより、透明基板400との
選択比が十分な条件下でSiOx3膜301をエッチング
除去する。
【0063】そして、最後にレジストパターン420を
除去し、図4(d)に示すような酸化珪素膜パターン
(401+402)を有する露光用マスクが完成する。
このようにして反射率が低減化された位相シフトマスク
を得ることができる。
【0064】このようにして形成された露光用マスクを
介して、レジストを塗布した基板に、ArFエキシマレ
ーザ光用1/5縮小投影露光装置(NA=0.54,σ
=0.5)を用いて露光を行い、レジストパターンを形
成した。すると、従来の反射率が低減化されていないマ
スクを用いた場合に比べて、フォーカスマージンを0.
20μmライン&スペースにおいて、0.4μmから
0.6μmに広げることができた。
【0065】なお、本実施例では半透明膜SiOx3を例
に用いたが、CrOxi,AlOxi,TiOxi,SnOxi
等でも同様の手法でマスクを作成することが可能であ
る。 (実施例9)次に、本発明の第9の実施例について、図
5を参照して説明する。
【0066】SiO2 等の透明基板500上に半透明層
が形成されている。この半透明層は501,502,5
03、のそれぞれ異なった光学定数を持つ膜の3層の積
層構造となっている。即ち、膜501は本マスクがハー
フトーンマスクとして十分な効果が得られるよう屈折率
nと消衰係数kを最適化した半透明膜である。膜50
2,503は、半透明膜の反射率を低減するために用い
ており、これらの膜の屈折率,消衰係数は反射率を抑え
るように設定し、さらに501,502,503の膜の
全てを透過しかつ多重反射を考慮して隣接する開口部を
通過する光に対して位相が180度でかつ振幅透過率が
22%となるようにした。
【0067】次に、図5に示すマスク構造を具体的な材
料を示しながら説明する。なお、本実施例において使用
する露光光源はi線(λ=365nm)とした。勿論、
適用される露光波長が変われば本発明のハーフトーンマ
スクの膜自体も変わるが、本発明で述べる基本的概念は
変わらないことはいうまでもない。透明基板500の材
料としては石英基板を用いた。半透明膜501はSiN
x4膜(n=3.4,k=1.2)とした。
【0068】半透明膜501のみで作成したハーフトー
ンマスクではSiNx4と基板及び露光雰囲気(空気)と
の屈折率,消衰係数の差が大きく、半透明膜を形成して
いない面での反射率、SiNx4表面での強度反射率がそ
れぞれ16%,27%と高い。そこで本実施例では、S
iNx4表面での反射を小さくしかつ半透明膜を形成して
いない面での反射率を小さくするために、SiO2 とS
iN膜或いはSiN膜と露光雰囲気の中間的な屈折率,
消衰係数を持ったSiNy 膜をそれぞれの境界に502
膜,503膜として形成した。これにより、本実施例に
おける各層毎の屈折率は図5(b)に示す通りとした。
【0069】i線(λ=365nm)を用いる場合にお
ける、3層からなる半透明膜の形成方法を図6に示す。
成膜装置としては、反応容器600内にSiターゲット
601と基板ホルダー602を対向配置したスパッタ装
置を用いた。容器601内には、ガス導入口からArガ
ス及びN2 ガスがそれぞれ流量制御されて導入される。
また、基板ホルダー602上には、前記透明基板500
が配置される。
【0070】まず、アルゴンガスの雰囲気中にN2 ガス
を混入し、その流量を調整しながらSiをスパッタし、
図6(a)に示すように、透明基板500上にSiNy
膜502を形成する。このときのSiNy 膜502の光
学定数は屈折率n=2.4、消衰係数k=0.6で、膜
厚を0.035μm形成する。
【0071】次いで、屈折率n=3.4となるようにガ
ス中のN2 流量を制御し、図6(b)に示すように、S
iNy 膜502上にSiNx4膜501を0.033μm
形成する。このときの消衰係数k=1.2であった。
【0072】次いで、屈折率n=2.4、消衰係数0.
6となるようにガス中のN2 を制御し、SiNx4膜50
1上にSiNy 膜503を0.038μm形成する。こ
のように段階的に膜の屈折率と消衰係数を変化させるこ
とで、半透明膜の界面での反射率を低減し反射を抑える
ことができる。
【0073】本実施例のようにn=2.4,k=0.6
のSiNy 膜をSiNx4/SiO2間とSiNx4/半透
明膜表面間に設けることにより、半透明領域での強度反
射率が27%から3.6%となり大幅に低減した。
【0074】本実施例で示した半透明位相シフトマスク
を用い、i線露光装置(λ=365nm,NA=0.
6,σ=0.5)でi線用ポジレジストを膜厚1.0μ
mで形成したものに転写することで、0.35μmのラ
イン&スペースパターンで焦点深度2.20μmが達成
できた。なお、反射防止処理を施さない場合には焦点深
度1.8μmしか達成できなかった。 (実施例10)次に、本発明の第10の実施例であるマ
スクの構造について説明する。透明基板上に半透明膜が
形成されている。この半透明膜は第9の実施例と同様に
それぞれ異なった光学定数を持つ膜の3層の積層構造と
なっている。
【0075】半透明膜をSi膜(n=4.6,k=1.
4)のみで作成したハーフトーンマスクではSiと基板
及び露光雰囲気(空気)との屈折率,消衰係数の差が大
きく、半透明膜を形成していない面での反射率、Si表
面での強度反射率がそれぞれ31%,46%と高い。そ
こで本実施例では、Si表面での反射を小さくしかつ半
透明膜を形成していない面での反射率を小さくするた
め、SiO2 とSi膜或いはSi膜と露光雰囲気の中間
的な屈折率,消衰係数を持ったSiN膜をそれぞれの境
界に形成した。
【0076】g線(λ=436nm)を用いる場合にお
ける、3層からなる半透明膜の形成方法を示す。まず、
アルゴンガスの雰囲気中に、その流量を調節しながらガ
ス中のN2 流量を制御し、SiNx5膜を透明基板上に
0.014μm形成する。このとき、屈折率n=3.
0、消衰係数k=0.7であった。次いで、Siをスパ
ッタし、Si膜を形成する。このときのSi膜の光学定
数は屈折率n=4.6、k=1.4で膜厚を0.053
μm形成する。次いで、それから屈折率n=3.0,消
衰係数k=0.7となるようにガス中のN2 を制御し、
SiNx5膜を0.009μm形成する。このように段階
的に膜の屈折率を抑えることができる。
【0077】本実施例で示したように、n=4.6,k
=1.4のSi膜をSi/SiO2間とSi/半透明膜
表面間に設けることにより、半透明領域の強度反射率が
46%から17%となり大幅に低減した。
【0078】本実施例で示した半透明位相シフトマスク
を用い、g線露光装置(λ=436nm,NA=0.5
4,σ=0.5)でg線用ポジレジストを膜厚1.0μ
mで形成したものに転写することで、0.50μmのラ
イン&スペースでの焦点深度1.8μmが達成できた。
なお、反射処理を施さない場合には焦点深度1.4μm
しか達成できなかった。 (実施例11)この実施例は、水銀ランプのi線を露光
光源に用いたマスクブランクスに関する。図7に本実施
例のマスク構造及び従来のマスク構造を示す。
【0079】SiO2 透明基板(透明領域)900上
に、屈折率が1.43のSOG(SpinOn Glass )膜9
04と複素屈折率が1.98−2.6i程度、膜厚約2
1nmの酸化クロム膜903の2層膜構造(図7
(c))で構成された位相シフトマスクにおいては、水
銀ランプi線(365nm)に対する強度反射率は約4
0%である。
【0080】本実施例では、まずSiO2 膜も含めた半
透明膜と反射低減化層を通過した光との位相差が実質的
に180°前後で、かつ膜表面のエネルギー反射率が1
0%以下とすること(現状の遮光マスクにおける反射率
と同等)を考慮した。
【0081】まず、図7(a)に示すように、酸化クロ
ムの酸素の組成を調整することで、反応性スパッタリン
グ法により透明基板900上に、複素屈折率N=2.2
−1.1iの酸化クロム膜(半透明膜)901を膜厚8
0nmで形成した。次いで、図7(b)に示すように、
この上にSiO2 膜(反射低減化層)902をスパッタ
リング法により膜厚188nmで成膜し、酸化クロム膜
901との2層構造による半透明領域を形成した。
【0082】このときのエネルギー反射率は約7%と低
減化でき、同時にエネルギー透過率は約5%、位相差約
180°にすることができた。図7(b)と図7(c)
は、本実施例の反射低減化されたマスクと従来のマスク
とを比較したものである。図7(c)に示す従来の酸化
クロムとSOGの2層膜構造の位相シフトマスクでは強
度反射率が約40%あったのに対し、図7(b)に示す
本実施例のマスクにより強度反射率を約7%にすること
ができた。
【0083】なお、反射低減化層902としてのSiO
2 膜は、スパッタリング法,蒸着法,CVD法により形
成するか、或いは半透明膜表面を酸化することにより形
成してもよい。さらに、半透明膜成膜時のガスを窒素か
ら酸素に切り換えてもよい。また、膜質及び膜厚を本発
明の趣旨を逸脱しない範囲において適当な値にしてもよ
い。 (実施例12)図8は、第12の実施例に係わる露光用
マスクの製造工程を示す断面図である。まず、図8
(a)に示すように、第11の実施例で製作したフォト
マスクブランクス(901+902)に、電子線レジス
ト1011を膜厚0.5μm塗布した後、さらに導電性
膜1012を0.2μm形成する。そして、導電性膜1
012上から電子線により3μC/cm2 で描画し、さ
らに現像を行うことにより、図8(b)に示すように、
レジスト1011にパターン1020を形成する。
【0084】次いで、このレジストパターン1020を
マスクとしてCF4 ガスによるドライエッチングによ
り、図8(c)に示すように、レジストパターン102
0から露出しているSiO2 膜902をエッチング除去
する。続いて、透明基板900との選択比が十分な条件
下で、ドライエッチングにより酸化クロム膜901をエ
ッチング除去する。
【0085】そして、最後にレジストパターン1020
を除去することによって、図8(d)に示すような2層
構造による半透明膜パターン(901+902)を有す
る露光用マスクが完成する。このようにして反射率が低
減化された位相シフトマスクを得ることができる。
【0086】このようにして形成された露光用マスクを
介して、レジストPFR−IX500(日本合成ゴム
製)を1.0μm塗布した基板に、i線用1/5縮小投
影露光装置(NA=0.5,σ=0.6)を用いて露光
を行い、レジストパターンを形成した。すると、従来の
反射率が低減されていないマスクを用いた場合に比べ
て、0.35μmライン&スペースパターンにおいて、
焦点深度を1.7μmから2.1μmに広げることがで
きた。
【0087】なお、本実施例では半透明膜としてSi0
2 と酸化クロムの2層構造を例に説明したが、SiO2
の代わりにSiN4/3 を、また酸化クロムの代わりにS
iNxi,SiOyixi,CrOxiyi,SiOxi,Al
xi,MoSiOxi,MoSiOxiyi,TiOxi,S
nOxi等でも同様の手法でマスクを作成することが可能
である。ここで、xi,yiは組成比であり、上記の各材料
系で同じである必要はない。 (実施例13)この実施例は、水銀ランプのi線を露光
光源に用いたマスクブランクスに関する。
【0088】従来使用してきたマスクでは、SiO2
明基板(透明領域)上に反応性スパッタリング法によ
り、クロムをターゲットとして、アルゴンガス中で反応
性ガスとしての酸素と窒素の分圧を制御することによ
り、酸窒化クロム単層膜(半透明領域)を形成してい
た。この際の半透明領域として、例えばCrOx5y5
のCrに対する酸素と窒素の組成を各々変化させること
で、複素屈折率をN=2.8−0.55iとした膜厚約
105nmの単層膜を用いた場合、水銀ランプi線(波
長365nm)に対するエネルギー反射率は約27%で
ある。
【0089】本実施例では、透明基板のみを通過した光
と半透明膜及び反射低減化層を通過した光との位相差が
実質的に180°前後で、かつ膜表面のエネルギー反射
率が27%より低下することを考慮した。
【0090】まず、前記Cr0x5y5の酸素と窒素の組
成比を調整することで複素屈折率N=2.8−0.55
iの酸窒化クロム膜CrOx6y6(半透明膜)を膜厚6
2nmで形成した。次いで、この上に酸素と窒素の組成
比を調整することで、複素屈折率N=2.5−0.50
iの酸窒化クロム膜CrOx7y7を膜厚50.4nmで
成膜し、半透明領域として形成した。このときのエネル
ギー反射率は約21%と低減化でき、同時にエネルギー
透過率は10%、位相差約180°にすることができ
た。
【0091】なお、(x6,x7,y6,y7)の組み合わせ
は、他の組み合わせを用いても、膜表面のエネルギー反
射率を27%以下にすることができる。また、膜質及び
膜厚を本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適当な値
にしてもよい。
【0092】さらに、本実施例は、i線を露光光源に用
いたマスクブランクスに関して示しているが、酸素と窒
素の組成を変えた同様の方法により、KrFを露光光源
としたマスクブランクスも製作可能である。 (実施例14)第13の実施例で製作したフォトマスク
ブランクスに、電子線レジストを膜厚0.5μmで塗布
した後、さらに導電性膜を0.2μm形成する。そし
て、この導電性膜上から電子線により3μC/cm2
描画し、さらに現像を行い、レジストパターンを形成す
る。
【0093】このレジストパターンをマスクとして、塩
素と酸素の混合ガス比を調整しながらも、基板との選択
比が十分な条件下において、レジストパターンから露出
している酸窒化クロム膜CrOx7y7とCrOx6y6
エッチング除去する。
【0094】そして、最後にレジストパターンを除去
し、酸窒化クロムパターンを得ることができる。このよ
うにして反射率が低減化された位相シフトマスクを得る
ことができる。
【0095】このようにして形成された露光用マスクを
介して、レジストPFR−IX50(日本合成ゴム製)
を1.0μm塗布した基板に、i線用1/5縮小型露光
装置(NA=0.5,σ=0.6)を用いて露光を行
い、レジストパターンを形成した。すると、従来の反射
率が低減化されていないマスクを用いた場合に比べて、
0.30μmライン&スペースパターンにおいて、焦点
深度を1.8μmから1.9μmに広げることができ
た。
【0096】さらに、前記露光用マスクを用いて、レジ
ストPFR−IX500(日本合成ゴム製)を1.0μ
m塗布した基板に、i線用1/5縮小投影露光装置(N
A=0.5,σ=0.6)と輪帯照明法を併用して露光
を行い、レジストパターンを形成した。すると、従来の
反射率が低減されていないマスクを用いた場合に比べ
て、0.35μmライン&スペースパターンにおいて、
焦点深度を1.8μmから2.3μmに広げることがで
きた。
【0097】さらに、前記露光用マスクを用いて、レジ
ストPFR−IX500(日本合成ゴム製)を1.0μ
m塗布した基板に、i線用1/5縮小投影露光装置(N
A=0.5,σ=0.6)と光軸に対して4回対称位置
に開口部が設けられた照明絞りによる照明方法を併用し
て露光を行い、レジストパターンを形成した。すると、
従来の反射率が低減されていないマスクを用いた場合に
比べて、0.35μmライン&スペースパターンにおい
て、焦点深度を1.8μmから2.5μmに広げること
ができた。
【0098】さらに、前記露光用マスクを用いて、レジ
ストPFR−IX500(日本合成ゴム製)を1.0μ
m塗布した基板に、i線用1/5縮小投影露光装置(N
A=0.5,σ=0.3)を用いて露光を行い、レジス
トパターンを形成した。すると、従来の反射率が低減さ
れていないマスクを用いた場合に比べて、ホール径0.
45μm孤立ホールパターン(ホール径/隣接するホー
ルまでの距離は1/5)において、焦点深度を1.2μ
mから1.9μmに広げることができた。
【0099】なお、本実施例では酸窒化クロムを用いた
が、CrとCrOxi、CrとCrOxiyi、CrOxi
CrOyi、CrOxiとCrOyjyi、CrNxiとCrN
yi、CrNxiとCrOyi、CrNxiとCrOxiyiの組
み合わせを用いてもよい。場合によっては水素を添加し
てもよい。 (実施例15)この実施例は、水銀ランプのi線を露光
光源に用いたマスクブランクスに関する。
【0100】従来使用してきたマスクでは、SiO2
明基板(透明領域)上に反応性スパッタリング法によ
り、MoSiをターゲットとして、アルゴンガス中で反
応性ガスとしての酸素の分圧を制御することにより、M
oSiOx8単層膜(半透明領域)を形成していた。この
際の半透明領域として、例えばMoSiOx8膜のMoS
iに対する酸素の組成を変化させることで、複素屈折率
をN=2.0−0.45iとした膜厚約185.6nm
の単層膜を用いた場合、水銀ランプi線(波長365n
m)に対するエネルギー反射率は約12.5%である。
【0101】本実施例では、透明基板のみを通過した光
と半透明膜及び反射低減化層を通過した光との位相差が
実質的に180°前後で、かつ膜表面のエネルギー反射
率が12.5%より低下することを考慮した。
【0102】まず、前記MoSiOX8の酸素量を調整す
ることで複素屈折率N=2.0−0.45iのMoSi
x9(半透明膜)を膜厚103.9nmで形成した。次
いで、この上に、酸素量を調整することで複素屈折率N
=1.85−0.395iのMoSiOx10 を膜厚9
5.8nmで成膜し、半透明領域として形成した。この
ときのエネルギー反射率は約10.8%と低減化でき、
同時にエネルギー透過率は5%、位相差約180°にす
ることができた。
【0103】なお、(x9,x10 )の組み合わせは、他の
組み合わせを用いても、膜表面のエネルギー反射率を1
2.5%以下にすることができる。また、膜質及び膜厚
を本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適当な値にし
てもよい。
【0104】さらに、本実施例は、i線を露光光源に用
いたマスクブランクスに関して示しているが、酸素の量
を変えた同様の方法により、KrFを露光光源としたマ
スクブランクスも製作可能である。(実施例16)第1
5の実施例で製作したフォトマスクブランクスに、電子
線レジストを膜厚0.5μmで塗布した後、さらに導電
性膜を0.2μm形成する。そして、この導電性膜上か
ら電子線により3μC/cm2 で描画し、さらに現像を
行い、レジストパターンを形成する。
【0105】このレジストパターンをマスクとして、C
4 と酸素の混合ガス比を各々調整しながら、基板との
選択比が十分な条件下において、レジストパターンから
露出しているMoSiOx9とMoSiOx10 をエッチン
グ除去する。
【0106】そして、最後にレジストパターンを除去
し、酸化モリブデンシリサイドパターンを得ることがで
きる。このようにして反射率が低減化された位相シフト
マスクを得ることができる。
【0107】このようにして形成された露光用マスクを
介して、レジストPFR−IX50(日本合成ゴム製)
を1.0μm塗布した基板に、i線用1/5縮小型露光
装置(NA=0.5,σ=0.6)を用いて露光を行
い、レジストパターンを形成した。すると、従来の反射
率が低減化されていないマスクを用いた場合に比べて、
0.30μmライン&スペースパターンにおいて、焦点
深度を1.9μmから2.0μmに広げることができ
た。
【0108】さらに、前記露光用マスクを用いて、レジ
ストPFR−IX500(日本合成ゴム製)を1.0μ
m塗布した基板に、i線用1/5縮小投影露光装置(N
A=0.5,σ=0.6)と輪帯照明法を併用して露光
を行い、レジストパターンを形成した。すると、従来の
反射率が低減されていないマスクを用いた場合に比べ
て、0.35μmライン&スペースパターンにおいて、
焦点深度を1.9μmから2.4μmに広げることがで
きた。
【0109】さらに、前記露光用マスクを用いて、レジ
ストPFR−IX500(日本合成ゴム製)を1.0μ
m塗布した基板に、i線用1/5縮小投影露光装置(N
A=0.5,σ=0.6)と光軸に対して4回対称位置
に開口部が設けられた照明絞りによる照明方法を併用し
て露光を行い、レジストパターンを形成した。すると、
従来の反射率が低減されていないマスクを用いた場合に
比べて、0.35μmライン&スペースパターンにおい
て、焦点深度を1.9μmから2.6μmに広げること
ができた。
【0110】さらに、前記露光用マスクを用いて、レジ
ストPFR−IX500(日本合成ゴム製)を1.0μ
m塗布した基板に、i線用1/5縮小投影露光装置(N
A=0.5,σ=0.3)を用いて露光を行い、レジス
トパターンを形成した。すると、従来の反射率が低減さ
れていないマスクを用いた場合に比べて、ホール径0.
45μm孤立ホールパターン(ホール径/隣接するホー
ルまでの距離は1/5)において、焦点深度を1.3μ
mから2.0μmに広げることができた。
【0111】なお、本実施例ではMoSiOxiとMoS
iOyiを例に用いたが、MoSiNxiとMoSiOyi
MoSiNxiとMoSiNyi、MoSiNxiとMoSi
yixj、MoSiOxiとMoSiOxjyi、MoSi
xiyiとMoSiOxjyjの組み合わせを用いてもよ
い。場合によっては水素を添加してもよい。
【0112】また、WSi,TiSi,TaSi,Ni
Si,CuSi,AlSiの酸・窒化物についても、M
oSiの酸窒化物と同様の組み合わせで用いることが可
能である。
【0113】なお、本発明は上述した各実施例に限定さ
れるものではない。半透明領域を形成する各膜は、全体
として透過率が所望値になればよく、一部が透明であっ
てもよい。また、半透明領域の各膜の材質や厚みは、所
望する透過率,必要とする位相差(180度)等の条件
に応じて適宜変更可能である。その他、本発明の要旨を
逸脱しない範囲で、種々変形して実施することができ
る。
【0114】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、半
透明領域を半透明膜と反射低減化層の積層構造とするこ
とにより、露光光に対する半透明領域での反射率を低減
して、マスクと縮小レンズ間での反射を低減化すること
ができ、解像度コントラストの向上をはかることができ
る。これにより、フォーカスマージンを広げられる可能
性があり、マスクパターン転写時の焦点ずれの影響を低
減することが可能性となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係わるマスクブランクスの構成
を示す図。
【図2】第2の実施例に係わる露光用マスクの製造工程
を示す図。
【図3】第7の実施例に係わるマスクブランクスの構成
を示す図。
【図4】第8の実施例に係わる露光用マスクの製造工程
を示す図。
【図5】第9の実施例に係わる露光用マスクの構成及び
屈折率分布を示す図。
【図6】第9の実施例における半透明膜の製造工程を示
す図。
【図7】第11の実施例に係わるマスクブランクスの構
成を示す図。
【図8】第12の実施例に係わる露光用マスクの製造工
程を示す図。
【図9】本発明の作用を説明するためのもので、多層膜
を形成した例を示す図。
【図10】従来技術による露光用マスクの構成及び屈折
率分布を示す図。
【図11】本発明構造における露光用マスクの屈折率分
布を示す図。
【符号の説明】
100,200,300,400,500,900…透
明基板 101,105,301,401,501,901…半
透明膜 102,202,302,402,502,503,9
02…反射低減化層 211,411,1011…電子線レジスト 212,412,1012…導電性膜 220,420,1020…レジストパターン 600…反応容器 601…Siターゲット 602…基板ホルダー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/027 (72)発明者 井上 壮一 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 田中 聡 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 橋本 耕治 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 川野 健二 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 岩松 孝行 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明基板上に露光光に対して半透明な領域
    と透明な領域を有し、半透明な領域を通過する光と透明
    な領域を通過する光との位相差及び半透明な領域の透過
    率が所望値を満足するように構成された露光用マスクに
    おいて、 前記半透明な領域は半透明膜と反射低減化層を積層して
    形成され、これらの積層部を透過した光が前記透明な領
    域を透過した光に対し実質的に180度前後の位相差を
    持ち、且つ該積層部の露光光に対する反射率が半透明膜
    を単独で用いた場合よりも小さくなるように構成されて
    いることを特徴とする露光用マスク。
  2. 【請求項2】透明基板上に露光光に対して半透明な領域
    と透明な領域を有し、半透明な領域は半透明膜と反射低
    減化層を積層して形成され、これらの積層部を透過した
    光が透明な領域を透過した光に対し実質的に180度前
    後の位相差を持ち、且つ該積層部の露光光に対する反射
    率が半透明膜を単独で用いた場合よりも小さくなるよう
    に構成され、半透明な領域を通過する光と透明な領域を
    通過する光との位相差及び半透明な領域の透過率が所望
    値を満足するように構成された露光用マスクを用い、 光軸に対し平行又は角度を持たせた照明手段によって前
    記露光用マスクを照射し、該マスクを通過して得られる
    マスクパターン像を、透過光学系又は反射光学系を介し
    て感光性樹脂層が形成された被露光用基板上に投影露光
    し、前記被露光用基板上の感光量の差を利用して所望領
    域以外の感光性樹脂層を除去することを特徴とするパタ
    ーン形成方法。
  3. 【請求項3】透明基板上に露光光に対して半透明な領域
    と透明な領域とを形成し、半透明な領域を通過する光と
    透明な領域を通過する光との位相差を実質的に180度
    前後に設定した露光用マスクにおいて、 前記半透明な領域は複数の薄膜により構成され、これら
    の薄膜の屈折率は、該薄膜の積層方向に対して前記透明
    基板側から順次増大し、極大値を経て順次減小すること
    を特徴とする露光用マスク。
  4. 【請求項4】透明基板上に露光光に対して半透明な領域
    と透明な領域とが形成され、半透明な領域を通過する光
    と透明な領域を通過する光との位相差が実質的に180
    度前後に設定され、半透明な領域は複数の薄膜により構
    成され、これらの薄膜の屈折率が該薄膜の積層方向に対
    して透明基板側から順次増大し極大値を経て順次減小す
    るように設定された露光用マスクを用い、 光軸に対し平行又は角度を持たせた照明手段によって前
    記露光用マスクを照射し、該マスクを通過して得られる
    マスクパターン像を、透過光学系又は反射光学系を介し
    て感光性樹脂層が形成された被露光用基板上に投影露光
    し、前記被露光用基板上の感光量の差を利用して所望領
    域以外の感光性樹脂層を除去することを特徴とするパタ
    ーン形成方法。
  5. 【請求項5】透明基板上に露光光に対して半透明な領域
    と透明な領域とを形成し、半透明な領域を通過する光と
    透明な領域を通過する光との位相差を実質的に180度
    前後に設定した露光用マスクにおいて、 前記半透明な領域を構成する物質の屈折率は、前記透明
    基板側から離れるに伴い連続的に増大して極大となった
    後、連続的に減小することを特徴とする露光用マスク。
  6. 【請求項6】透明基板上に露光光に対して半透明な領域
    と透明な領域とが形成され、半透明な領域を通過する光
    と透明な領域を通過する光との位相差が実質的に180
    度前後に設定され、半透明な領域を構成する物質の屈折
    率が透明基板側から離れるに伴い連続的に増大して極大
    となった後に連続的に減小するように設定された露光用
    マスクを用い、 光軸に対し平行又は角度を持たせた照明手段によって前
    記露光用マスクを照射し、該マスクを通過して得られる
    マスクパターン像を、透過光学系又は反射光学系を介し
    て感光性樹脂層が形成された被露光用基板上に投影露光
    し、前記被露光用基板上の感光量の差を利用して所望領
    域以外の感光性樹脂層を除去することを特徴とするパタ
    ーン形成方法。
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