JPH0713262B2 - 軟磁気特性の優れた珪素鉄板の製造方法 - Google Patents

軟磁気特性の優れた珪素鉄板の製造方法

Info

Publication number
JPH0713262B2
JPH0713262B2 JP21599786A JP21599786A JPH0713262B2 JP H0713262 B2 JPH0713262 B2 JP H0713262B2 JP 21599786 A JP21599786 A JP 21599786A JP 21599786 A JP21599786 A JP 21599786A JP H0713262 B2 JPH0713262 B2 JP H0713262B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rolling
hot
cold
less
hot rolling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP21599786A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63219524A (ja
Inventor
一秀 中岡
芳一 高田
淳一 稲垣
昭 日裏
Original Assignee
日本鋼管株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本鋼管株式会社 filed Critical 日本鋼管株式会社
Publication of JPS63219524A publication Critical patent/JPS63219524A/ja
Publication of JPH0713262B2 publication Critical patent/JPH0713262B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21DMODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
    • C21D8/00Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment
    • C21D8/12Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of articles with special electromagnetic properties
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21DMODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
    • C21D8/00Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment
    • C21D8/12Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of articles with special electromagnetic properties
    • C21D8/1216Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of articles with special electromagnetic properties the working step(s) being of interest
    • C21D8/1222Hot rolling

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は軟磁気特性の優れた珪素鉄板の製造方法に関
する。
〔従来の技術及びその問題点〕
従来、電力用の磁心や回転機用の材料としてSi含有量が
4wt%未満の珪素鉄合金が多量に使用されている。しか
し、この種の珪素鉄合金は、普通鋼と比較して冷間圧延
時において所謂エツジクラツクが生じ易く、このためス
トリツプの破断確率が高く、圧延能率及び歩留りが悪い
という問題がある。
このような問題に対し、例えば特開昭58−196115号や特
開昭61−132205号に示されるような圧延方法が提案され
ているが、これらの方法を実施するには通常の圧延設備
に対し設備の増強を必要とする欠点がある。
本発明はこのような問題に鑑み、特別な設備的負担を必
要としないで、珪素鉄板の冷間圧延性を磁気特性を害す
ることなく改善することができる方法を提供せんとする
ものである。
〔問題を解決するための手段〕
このため本発明は、冷間圧延前の製造条件を最適化する
ことにより、珪素鉄合金の冷間圧延性を改善するように
したものである。
本発明においては、まず、Si:1wt%以上、4wt%未満、M
n:0.5wt%以下、P:0.1wt%以下、S:0.02wt%以下、Al:2
wt%以下を含有する鉄合金を溶製する。この合金を造塊
または連続鋳造により鋳造後、分塊及び粗圧延または粗
圧延を1000℃以上、累積圧下率50%以上で行い、更に仕
上熱間圧延を下記するような所定の条件で行つた後750
℃以下で巻取る。次いで熱延板表面のスケールを酸洗或
は研削等の手段により除去する脱スケール処理を施し、
必要に応じてトリミングを施した後、冷間圧延または温
間圧延を行う。次いで、このようにして得られた冷延板
(温間圧延によるものを含む)に磁気特性を付与するた
めの焼鈍を施す。この焼鈍は冷延板を800℃以上の温度
に加熱して行う。
また、冷間加工性等の向上を目的として、仕上熱延後、
脱スケール処理の前または後において750℃以下の熱延
板焼鈍を行うことができ、また同様の目的の下に、上記
熱延板焼鈍とは別に或は熱延板焼鈍とともに、冷間圧延
または温間圧延の途中で750℃以下の中間焼鈍を行うこ
とができる。
本発明において最も特徴的なのは、仕上熱間圧延条件で
あり、1100℃以下で累積圧下率R(%)の圧延を施し、
750℃以下で巻取るものである。
この累積圧下率R(%)は次のように定義される。
d(mm)を仕上熱間圧延前の平均結晶粒径とし、λ
次式で与えられる時、 λ=1.90−0.26×Si(wt%) d>λならばR(%)≧(1−λ/d)×100 d≦λならばR(%)≧0 ここで、R(%)=0の場合は、当然に仕上熱間圧延を
行わないことになるが、本発明法はこのような仕上熱間
圧延を行なわない場合も含む。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明者らは上記した珪素鉄板の冷間圧延性改善につい
て種々の実験・研究を行つた結果、仕上熱間圧延前の組
織に応じて仕上熱間圧延条件を選定すれば冷間圧延性の
優れた熱延板が得られること、更には、珪素鉄板の冷間
圧延性は一つの熱延板組織パラメータにより規定される
ことを見い出した。
第1図に仕上熱間圧延前の平均結晶粒径d(mm)を横軸
に、仕上熱間圧延時の累積熱延圧下率R(%)を縦軸に
とつた場合の3.2wt%珪素鉄合金の冷間圧延性を示す。
このグラフは50Kgインゴツトをもとに、種々の方法で平
均結晶粒径の異なるサンプルを作成し、それらを1000℃
で均熱後6パスで各累積圧下率だけ仕上熱間圧延して得
たものである。なお、仕上げ温度は675±22℃である。
図中、○印は上記熱延板を累積圧下率90%で冷間圧延し
た場合、ストリツプエツジ部に割れが発生せず、冷間圧
延性が良好であることを示しており、×印はエツジ部に
長さ数mmのクラツクが発生し、冷間圧延が不良であつた
ことを示している。この図から、仕上熱間圧延前の平均
粒径d(mm)が大きいと、熱間圧下率を大きくしないと
冷間圧延できない(例えば平均粒径3.3mmの場合、約70
%以上の累積熱延圧下率が必要)のに対して、平均粒径
が小さくなると仕上熱間圧延時の熱延圧下率は小さくて
も冷間圧延性が良好(例えば平均粒径1.75mmの場合、累
積熱延圧下率40%でも冷間圧延可能)となること、仕上
熱間圧延前の平均粒径がある値以下ならば仕上熱間圧延
することなしに冷間圧延性が良好となることがわかる。
前述した仕上熱間圧延で得られる組織は圧延方向に結晶
粒が展伸した繊維状、もしくは層状の組織であるのに対
して、第1図で仕上熱間圧延時の累積圧下率がゼロの場
合の材料の組織はポリゴナルである。この結果から冷却
圧延性はこのような組織の違いによらず、板厚方向平均
粒界間隔λ(mm)という組織パラメータを導入すると統
一的に説明できることが判明した。λは繊維状(層状)
組織の場合、板厚方向の平均粒径に相当し、ポリゴナル
組織の場合は平均粒径そのものである。ところで、この
合金系の再結晶温度は1000〜1100℃である。このため圧
延開始温度1100℃以下の仕上熱間圧延で得られる繊維状
(層状)組織のλは、この温度領域では再結晶がほとん
ど起こらず結晶粒が単に板厚方向に一様につぶされるだ
けのため、仕上熱間圧延前の平均粒径と累積熱延圧下率
により計算される値とよく合う。第1図の曲線はλが1.
0mmとなるために必要な累積熱延圧下率を算出しプロツ
トしたものである。この曲線は冷間圧延可能域と不可能
域の境界と非常に良い一致を示す。これにより3.2wt%
珪素鉄合金ではλを1.0mm以下にすれば結晶粒の形によ
らず冷間圧延可能となることがわかる。このλ=1.0mm
を臨界値と考えλで表わすとλは珪素含有量により
変化する。即ち、1wt%以上−4wt%未満の珪素を含有す
る合金について第1図と同様の試験によりλを求めた
結果、第2図が得られた。この結果からλを珪素含有
量の関数として表わすと、 λ=1.90−0.26×Si(wt%) となる。
以上の結果により冷間圧延可能な熱延板を製造する仕上
熱間圧延条件を明らかにすることができた。しかし通常
の製造工程で得られるインゴツト或いは連続鋳造スラブ
の平均結晶粒径は粗大なものであり、仕上熱間圧延で板
厚方向平均粒界間隔をλ以下まで細粒とするために
は、その累積圧下率が極めて大きくなり熱間圧延段階で
割れてしまう。そこで仕上熱間圧延前にインゴツト或は
連続鋳造スラブの組織を微細化することが必要となる。
組織の微細化方法として、繊維状(層状)組織を形成さ
せることでも、ある程度の微細化は達成されるが、再結
晶を利用すれば、より効果的に細粒化される。本発明者
等の行つた検討結果によれば、1000℃以上で50%以上の
熱間圧延を行えば珪素鉄合金を割れのない状態で細粒化
することができた。このように仕上熱間圧延前に分塊圧
延もしくは粗圧延として前記条件の熱間圧延を行うこと
によりインゴツトもしくは連続鋳造スラブを用いて仕上
熱延に供する中間素材(粗バー材)を得ることが可能と
なる。
以上の知見をまとめると次のようになる。
珪素鉄板の冷間圧延性は冷間圧延前の板厚方向平均
粒界間隔λ(mm)に依存する。
上述した板厚方向平均粒界間隔を珪素含有量によつ
て決められる或る臨界値λ(mm)以下にすれば、優れ
た冷間圧延性が得られる。
上述したλを実現するように仕上熱間圧延条件は
規制されるが、それらは仕上熱間圧延前の平均粒径dに
応じて決定されなければならない。即ち、再結晶が起こ
らない1100℃以下の仕上熱間圧延ではλとdの値から
幾何学的に決められる値{(1−λ/d)×100
(%)}だけ圧下することが必要である。
上記圧下率の仕上熱間圧延を実現するためには、粗
圧延もしくは分塊圧延による細粒化が必要であり、1000
℃以上累積圧下率50%以上の圧延により細粒化が達成さ
れる。
粗圧延等の条件により上述したλ(mm)よりも小
さい板厚方向平均粒界間隔が得られるならば、その材料
はそのままで(仕上熱間圧延することなしに)優れた冷
間圧延性を示す。
本発明は以上のような知見に基づくもので、以下各限定
条件及びその他の条件を詳細に説明する。
鋼の組成 本発明は、通常使用されるSi含有量1wt%以上、4wt%未
満の珪素鉄板の製造をその目的としており、このためSi
は1wt%〜4wt%未満とする。
Mnは、不純物元素としてのSを固定するために添加され
る。但しMn量が増加すると加工性が劣化すること、更に
MnSが多くなると軟磁気特性に対して悪い影響を与える
ことからMn≦0.5wt%とする。
Pは、鉄損低下を目的として添加される。しかしなが
ら、P量が多くなると加工性が劣化するためP≦0.1wt
%とする。
Sは、上述したように、できるだけ劣ないことが望まれ
る。そこで本発明ではS≦0.02wt%と限定する。
Alは、鉄鋼時脱酸のために添加される。更にAlには軟磁
気特性を劣化させる固溶Nを固定し、更に鋼中に固溶す
ることにより電気抵抗を上昇させることが知られてい
る。また、Alを添加することにより、析出するAlNの大
きさを磁壁の移動に対する抵抗がほとんど無くなるまで
に粗大化することができる。しかしながらAlを多量に添
加すると加工性が劣化し、更にコストが上昇するためAl
≦2wt%と限定する。
なお、Cは製品の鉄損を増大させ、磁気時効の主原因と
なる有害な元素であり、また加工性を低下させるため少
ない方が望ましい。しかしながら、CはFe−Si系平衡状
態図のγループ拡大元素であるため、珪素含有量によつ
て決まる一定量を添加されると冷却途中にγ−α変態点
が現われるようになり、それを利用した熱処理が可能と
なる。このためCは1wt%以下が好ましい。
分塊圧延・粗圧延条件 鋳造された合金は、通常、造塊鋳片の場合には分塊圧延
及び粗圧延が、また連鋳片の場合には粗圧延が施され
る。そして、再結晶による微細化を行うため、これらの
粗圧延条件が決定される。珪素含有鉄合金スラブの場合
1000℃以下では再結晶が起こらず、更にこの温度範囲で
強圧下圧延を行うと割れが発生するため圧延温度を1000
℃以上とする。更に充分な細粒化を達成するには50%以
上の歪が必要なため、累積圧下率を50%以上と規定す
る。
仕上圧延条件 既に詳説したように繊維状(層状)組織を形成させるこ
とを前提とすると、1100℃以下で圧延を開始することが
必要となる。この時、累積圧下率をR(%)とするとλ
はdとRとにより幾何学的に決まつてしまうためλ≦λ
を満足させるようR≧(1−λ/d)×100(%)と
する必要がある。しかし、粗圧延またはその他の手段に
よりd≦λとなつた場合、冷間圧延性からみると仕上
熱間圧延する必要はないが、運用上の要請その他により
圧延する必要があることが多く、このような場合にはR
≧0とする。ポリゴナルな組織を形成してもλ≦λ
あるならば冷間圧延することが可能である。
また、巻取温度を750℃以下と規定した理由は、それ以
上の温度で巻取つた場合、コイル冷却中に再結晶及び粒
成長が起こるためである。
熱延板焼鈍条件 仕上熱間圧延後、熱延板焼鈍を行う目的は冷間加工性の
向上と脱炭にある。前者については、焼鈍後λ≦λ
満たす範囲であれば再結晶が生ずる温度まで加熱しても
よいが、好ましくは回復だけが生ずる温度域で行うこと
が推奨される。即ち、回復により明瞭なセル構造が形成
されると、セルの系をλとみなすことが可能なため、更
に冷間加工性が改善される。珪素含有鉄合金の場合、静
的再結晶温度は組成により多少変化するが、ほぼ750℃
以上であるため、熱延板焼温の温度は750℃以下が好ま
しい。表面酸化皮膜による脱炭も600〜800℃の温度域で
生じる。このような理由から熱延板焼鈍温度を750℃以
下と限定する。
中間焼鈍条件 冷間圧延(または温間圧延)の途中で行われる中間焼鈍
も熱延板焼鈍と同じく圧延性を向上するために行われる
ものであり、その焼鈍温度も同様の理由で750℃以下に
限定する。
冷延(または温間圧延)及び焼鈍条件 熱延板は、冷間圧延ではなく、圧延時の板温が400℃以
下であるような温間圧延してもよく、このような温間圧
延は圧延性の改善に有効である。
冷間圧延後行われる焼鈍は鉄板に磁気特性を付与するた
め行われるもので、この焼鈍は鉄板を800℃以上に加熱
して行われる。焼鈍温度が800℃未満では結晶粒が微細
なため優れた磁気特性が得られない。
〔実施例〕
実施例1. 第1表に示す化学成分の珪素鉄合金スラブを第2表に示
す条件で熱延し、脱スケール後、75%の圧延率で冷間圧
延を行つた。そして冷延後コイル全長に亘りエツジクラ
ツク発生の有無を調べた。その結果を第2表に合せて示
す。
実施例2. 第3表に示す成分からなる珪素鉄合金スラブを、第4表
に示す条件で粗圧延し、続いて、スラブ温度が所定の温
度に達した段階で直ちに仕上圧延を行つた。なお、この
仕上圧延条件は、圧延開始温度950℃、終了温度780℃、
累積圧下率95%(一定)とした。
次いで、上記熱延板を酸洗してスケールを除去した後、
板厚0.5mmまで冷間圧延し、エツジクラツク(長さ10mm
以上)の有無を調べた。また、粗圧延時のクロツプサン
プル及び熱延コイルから検鏡サンプルをそれぞれ採取
し、L方向断面の板厚方向断面組織を調べた。これらの
結果を第4表に示す。
第4表に示すように、本発明で規定する仕上圧延条件内
で圧延を行つても粗圧延を所定の条件(1000℃以上、圧
下率50%以上)で行わなければ良好な冷間圧延性は得ら
れない。
実施例3. 第5表に示す成分からなる珪素鉄合金スラブ(厚さ150m
m)を均熱炉内で1250℃に加熱し、累積圧下率80%で圧
延した。続いて第6表に示す条件で仕上圧延し、酸洗
後、板厚0.5mmまで冷間圧延し、エツジクラツク(長さ1
0mm以上)の有無を調べた。
第6表に示したように、仕上圧延が1100℃より高温で開
始される比較例では、仕上圧延の累積圧下率が本発明で
規定する範囲内であつても、良好な冷間圧延性は得られ
ない。これは、仕上圧延時再結晶が起こることにより、
冷延前組織の均一性が悪くなることによるものである。
実施例4. 第5表に示したNo.3の珪素鉄合金スラブ(厚さ150mm)
を均熱炉内で1150℃に加熱し、累積圧下率80%で厚さ30
mmの粗バーとした(圧延終了温度=1028〜1040℃)。こ
の粗バーについて、クロツプ切断後、仕上圧延を板温95
0℃で開始し、累積圧下率80%及び70%で各々圧延し
た。なおこの仕上圧延では、圧延仕上温度:820〜845
℃、巻取温度:650℃とした。
このようにして得られた熱延板について、次の3通りの
方法により圧延を実施し、得られた冷延板についてエツ
ジクラツク(長さ10mm以上)の有無を調べた。
累積圧下率80%、70%で各仕上圧延したコイルを酸
洗後、0.5mm厚まで冷間圧延した(第7表中No.1、No.
6)。
累積圧下率80%で仕上圧延したコイルについてコイ
ル分割・酸洗した後、20%H2−N2Bal雰囲気中で750℃×
5分と780℃×5分の各条件で熱延板焼鈍を施し、しか
る後0.5mm厚まで冷間圧延した(第7表中No.2、No.
3)。
累積圧下率80%で仕上圧延したコイルについてコイ
ル分割・酸洗した後、1mmの中間板厚まで冷間圧延し、
次いで750℃×3分及び780℃×3分の各条件で中間焼鈍
を行つた後、0.5mm厚まで冷間圧延した(第7表中No.
4、No.5)。
第7表に示すように、所定の条件で熱延板焼鈍或いは中
間焼鈍を施すことにより冷延性がより向上する。しか
し、上記焼鈍を所定の条件を超える温度で行つた場合
(No.3、No.5)には、圧延前組織の均一性が害され、却
つて冷延性が劣つている。
【図面の簡単な説明】
第1図は仕上熱間圧延前の平均結晶粒径と仕上熱間圧延
時の累積圧下率との関係において割れの発生しない範囲
を示すグラフ、第2図はSi量とλの関係を示すグラフ
である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Si:1wt%以上、4wt%未満、Mn:0.5wt%以
    下、P:0.1wt%以下、S:0.02wt%以下、Al:2wt%以下を
    含有する鉄合金を溶製し、造塊または連続鋳造により鋳
    造後、1000℃以上で累積圧下率50%以上の分塊及び粗圧
    延、または粗圧延を行い、更に仕上熱間圧延前の平均結
    晶粒径dに応じて1100℃以下で下式に示す累積圧下率R
    の仕上熱間圧延を行い、750℃以下で巻取り、脱スケー
    ル処理後冷間圧延または温間圧延を施し、次いで焼鈍す
    ることを特徴とする軟磁気特性の優れた珪素鉄板の製造
    方法。 d(mm)を仕上熱間圧延前の平均結晶粒径とし、λ
    次式で与えられる時、 λ=1.90−0.26×Si(wt%) d>λならばR(%)≧(1−λ/d)×100 d≦λならばR(%)≧0
  2. 【請求項2】仕上熱延後、脱スケール処理の前または後
    に、750℃以下の熱延板焼鈍を行うことを特徴とする特
    許請求の範囲(1)記載の軟磁気特性の優れた珪素鉄板
    の製造方法。
  3. 【請求項3】冷間圧延または温間圧延の途中で750℃以
    下の中間焼鈍を行うことを特徴とする特許請求の範囲
    (1)または(2)記載の軟磁気特性の優れた珪素鉄板
    の製造方法。
JP21599786A 1985-06-14 1986-09-16 軟磁気特性の優れた珪素鉄板の製造方法 Expired - Fee Related JPH0713262B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12832385 1985-06-14
JP60-128323 1985-06-14

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61137978A Division JPS62103321A (ja) 1985-06-14 1986-06-13 軟磁気特性の優れた無方向性珪素鉄板の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63219524A JPS63219524A (ja) 1988-09-13
JPH0713262B2 true JPH0713262B2 (ja) 1995-02-15

Family

ID=14981934

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61137978A Granted JPS62103321A (ja) 1985-06-14 1986-06-13 軟磁気特性の優れた無方向性珪素鉄板の製造方法
JP21599786A Expired - Fee Related JPH0713262B2 (ja) 1985-06-14 1986-09-16 軟磁気特性の優れた珪素鉄板の製造方法

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61137978A Granted JPS62103321A (ja) 1985-06-14 1986-06-13 軟磁気特性の優れた無方向性珪素鉄板の製造方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US4773948A (ja)
EP (1) EP0229846B1 (ja)
JP (2) JPS62103321A (ja)
KR (1) KR910000010B1 (ja)
DE (1) DE3684443D1 (ja)
WO (1) WO1986007390A1 (ja)

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63105925A (ja) * 1986-05-23 1988-05-11 Nkk Corp 高周波磁気特性及び加工性の優れた高珪素鉄板の製造方法
JPH07115041B2 (ja) * 1987-03-11 1995-12-13 日本鋼管株式会社 無方向性高Si鋼板の製造方法
JP2814437B2 (ja) * 1987-07-21 1998-10-22 川崎製鉄 株式会社 表面性状に優れた方向性けい素鋼板の製造方法
US5759293A (en) * 1989-01-07 1998-06-02 Nippon Steel Corporation Decarburization-annealed steel strip as an intermediate material for grain-oriented electrical steel strip
JPH0753885B2 (ja) * 1989-04-17 1995-06-07 新日本製鐵株式会社 磁気特性の優れた一方向性電磁鋼板の製造方法
US5296050A (en) * 1989-05-08 1994-03-22 Kawasaki Steel Corporation Method of producing grain oriented silicon steel sheets having improved magnetic properties
JPH032358A (ja) * 1989-05-27 1991-01-08 Nkk Corp 鉄損特性に優れた高珪素鋼板
JPH03204911A (ja) * 1989-10-23 1991-09-06 Toshiba Corp 変圧器鉄心
JPH0747775B2 (ja) * 1990-06-12 1995-05-24 新日本製鐵株式会社 歪取焼鈍後の磁気特性が優れた無方向性電磁鋼板の製造方法
KR930011625B1 (ko) * 1990-07-16 1993-12-16 신닛뽄 세이데쓰 가부시끼가이샤 냉간압연에 의한 판두께가 얇은 초고규소 전자강판의 제조방법
US5354389A (en) * 1991-07-29 1994-10-11 Nkk Corporation Method of manufacturing silicon steel sheet having grains precisely arranged in Goss orientation
JP2002122614A (ja) 2000-10-12 2002-04-26 Murata Mfg Co Ltd 加速度センサ
DE10220282C1 (de) * 2002-05-07 2003-11-27 Thyssenkrupp Electrical Steel Ebg Gmbh Verfahren zum Herstellen von kaltgewalztem Stahlband mit Si-Gehalten von mindestens 3,2 Gew.-% für elektromagnetische Anwendungen
EP1560938B1 (en) * 2002-11-11 2013-01-16 Posco Coating composition, and method of manufacturing high silicon electrical steel sheet using said composition
US7282102B2 (en) 2002-11-11 2007-10-16 Posco Method for manufacturing high silicon grain-oriented electrical steel sheet with superior core loss property
JP4327214B2 (ja) * 2007-05-21 2009-09-09 三菱製鋼株式会社 焼結軟磁性粉末成形体
CN109402358B (zh) * 2018-10-30 2020-06-12 武汉钢铁有限公司 高硅钢薄带的轧制方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2088440A (en) * 1936-08-24 1937-07-27 Gen Electric Magnetic sheet steel and process for making the same
US3144363A (en) * 1961-12-14 1964-08-11 Westinghouse Electric Corp Process for producing oriented silicon steel and the product thereof
GB1086215A (en) * 1963-11-13 1967-10-04 English Electric Co Ltd Grain-oriented silicon-iron alloy sheet
DE2024525B1 (de) * 1970-05-11 1971-12-30 Mannesmann Ag Verfahren zur Herstellung von für eine Kaltbearbeitung ausreichend duktilen Zwischenprodukten aus Eisen-Silizium-Legierungen mit 4,5 bis 7,5 Gew.-% Silizium
JPS58100627A (ja) * 1981-12-11 1983-06-15 Nippon Steel Corp 方向性電磁鋼板の製造方法
JPS59208020A (ja) * 1983-05-12 1984-11-26 Nippon Steel Corp 低鉄損一方向性電磁鋼板の製造方法
JPS60255925A (ja) * 1984-05-31 1985-12-17 Nippon Steel Corp 鉄損の著しく低い無方向性電磁鋼板の製造法
JPS613839A (ja) * 1984-06-16 1986-01-09 Kawasaki Steel Corp 冷延無方向性電磁鋼板の製造方法
JPS6115919A (ja) * 1984-06-29 1986-01-24 Kawasaki Steel Corp けい素鋼板の冷間圧延方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62103321A (ja) 1987-05-13
WO1986007390A1 (en) 1986-12-18
EP0229846A4 (en) 1988-11-16
JPH0586455B2 (ja) 1993-12-13
DE3684443D1 (de) 1992-04-23
JPS63219524A (ja) 1988-09-13
US4773948A (en) 1988-09-27
EP0229846A1 (en) 1987-07-29
KR870700235A (ko) 1987-05-30
EP0229846B1 (en) 1992-03-18
KR910000010B1 (ko) 1991-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0713262B2 (ja) 軟磁気特性の優れた珪素鉄板の製造方法
JP4715496B2 (ja) 耐ひずみ時効性に優れ、面内異方性の小さい冷延鋼板の製造方法
EP0076109B2 (en) Method of producing grain-oriented silicon steel sheets having excellent magnetic properties
JP6950723B2 (ja) 方向性電磁鋼板の製造方法
US4116729A (en) Method for treating continuously cast steel slabs
JP2639226B2 (ja) 方向性電磁鋼板およびその製造方法
JPH05140648A (ja) 磁束密度が高くかつ鉄損が低い無方向性電磁鋼板の製造方法
JPH1161257A (ja) 鉄損が低く且つ磁気異方性の小さい無方向性電磁鋼板の製造方法
JPH0365001B2 (ja)
JPH07242995A (ja) 深絞り用低炭素アルミキルド冷延鋼板およびその製造方法
JPH0657332A (ja) 磁束密度が高くかつ鉄損が低い無方向性電磁鋼板の製造方法
JPH06192731A (ja) 磁束密度が高くかつ鉄損が低い無方向性電磁鋼板の製造方法
JP2713028B2 (ja) 方向性電磁鋼板およびその製造方法
JP2712913B2 (ja) 方向性電磁鋼板およびその製造方法
EP0796923B1 (en) Method of making a non-oriented magnetic steel sheet, and product
JPH075984B2 (ja) 薄肉鋳造法を用いたCr系ステンレス鋼薄板の製造方法
JP2666626B2 (ja) 低鉄損無方向性電磁鋼板およびその製造方法
JPH07258736A (ja) 磁気特性の優れた無方向性電磁鋼板の製造方法
JPS62278226A (ja) けい素鋼板の製造方法
JPH06279859A (ja) 鉄損および磁束密度が極めて優れた無方向性電磁鋼板の製造方法
JPH0257125B2 (ja)
JPH02415B2 (ja)
JP2516441B2 (ja) 耐リジング性の優れた無方向性電磁鋼板の製造方法
JPH0598355A (ja) 深絞り性に優れた熱延鋼板の製造方法
JPH0317233A (ja) ストリツプキヤステイングによる深絞り成形用冷延鋼板の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees