JPH07117971A - マンホール用吊装置 - Google Patents

マンホール用吊装置

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Publication number
JPH07117971A
JPH07117971A JP5272257A JP27225793A JPH07117971A JP H07117971 A JPH07117971 A JP H07117971A JP 5272257 A JP5272257 A JP 5272257A JP 27225793 A JP27225793 A JP 27225793A JP H07117971 A JPH07117971 A JP H07117971A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
manhole
locking
shaft
pressing
cylindrical body
Prior art date
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Pending
Application number
JP5272257A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirohisa Sugawara
寛寿 菅原
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TOKUOKA PLANT KK
Original Assignee
TOKUOKA PLANT KK
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Filing date
Publication date
Application filed by TOKUOKA PLANT KK filed Critical TOKUOKA PLANT KK
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Publication of JPH07117971A publication Critical patent/JPH07117971A/ja
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  • Load-Engaging Elements For Cranes (AREA)
  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 下水工事等において、マンホールを容易にし
かも強固に保持することができるようにして、吊り上げ
又は吊り下げ作業の能率を向上することのできるマンホ
ール用吊装置を提供しようとするものである。 【構成】 小径筒体2の底部外周面に放射状に3本の腕
部材3が突設された下部フレーム4と、小径筒体2に摺
動自在に外嵌された大径筒体5の底部外周面に3本の軸
受け部6が放射状に突設されると共に天井部に吊金具7
が取り付けられた上部フレーム8とを有し、腕部材3に
取り付けられたブラケット9に軸着された押圧部材10
と上部フレーム8に突設された軸受け部6とが連接部材
11によって連接され、小径筒体2の内部には、係止軸
12が内孔を横切るようにして架設されており、大径筒
体5の内部には前記係止軸12に係止可能な係止棒体が
揺動自在に吊設された構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、下水工事等の配管に
使用されるマンホールをクレーン、レッカー、ユニック
等を用いて吊り上げ又は吊り下げるためのマンホール用
吊装置に関する。
【0002】
【従来の技術】下水道等に使用されるマンホールは直径
が600mm,750mm,900mm,1200mm,150
0mm等種々有り、コンクリート等で構成されているた
め、重量も非常に大きいものである。
【0003】このため、従来においては、クレーン等の
フックに卷回しワイヤーロープをマンホールにくくり付
けたりすることによって、吊り上げ又は吊り下げ等して
いた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術のようにしてワイヤーロープをマンホールに直接
くくり付けるのは、くくり付け場所の確保や、バランス
の確保等が困難なため作業能率が悪いという問題があ
る。
【0005】この発明は上記の問題点に鑑みてなされた
もので、マンホールを容易に保持することができるよう
にして、吊り上げ又は吊り下げ作業の能率を向上するこ
とのできるマンホール用吊装置を提供しようとするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明のマンホール用
吊装置は、上記目的を達成するため、以下のように構成
したことを特徴とする。
【0007】すなわち、内部に係止軸が架設された小径
筒体と、該小径筒体の外周面に放射状に突設されてマン
ホールの開口縁部に横架するための複数本の腕部材と、
この腕部材に突設されたブラケットとを具備する下部フ
レームと、該下部フレームに伸縮摺動自在に外嵌された
大径筒体と、該大径筒体の外周面に前記腕部材と対応す
る位置に突設された複数本の軸受け部と、前記大径筒体
の天端に固定された吊金具とを具備する上部フレーム
と、略T字形であって、その突部が前記ブラケットに回
動自在に軸着され且つ両腕部のうちの外側の腕部の端面
にマンホールの内壁面を押圧する押圧部を形成した押圧
部材と、該押圧部材の内側の腕部に回動自在に軸着され
ると共に前記軸受け部に回動自在に軸着された連接部材
と、一端が前記上部フレームの大径筒体内天端側に揺動
自在に吊設されて他端に前記係止軸に係止する鍵状の係
止部が形成されると共に該係止部を係止又は非係止状態
とする可動片が形成された係止棒体とを有し、前記可動
片は、前記大径筒体が縮退動する時に前記係止部を前記
係止軸の位置において係止状態となるように設定されて
いると共に前記位置において前記押圧部材は非押圧位置
となるように設定されていることを特徴するマンホール
用吊装置。
【0008】また、この発明のマンホール用吊装置は、
前記ブラケットを前記腕部材の長手方向に摺動自在に配
設し且つこの摺動を阻止を可能にする固定具を設けると
ともに、前記軸受け部と前記連接部材との軸着位置を前
記ブラケットの摺動に伴って移動可能とする可変軸着部
を形成したこととした。
【0009】
【作用】上記手段によると、クレーン等に卷回されたワ
イヤーロープの先端に取り付けられたフックを上部フレ
ームに固定された吊金具に引っかけることによって、マ
ンホール用吊装置を吊り上げることができるようになっ
ている。
【0010】クレーンによってマンホール用吊装置を序
々に吊り上げていくと、上部フレームが下部フレームに
対して伸長摺動して上方に持ち上げられるが、上部フレ
ームを上方へ摺動する時には係止棒体の係止部が可動片
によって非係止状態にあり、これを係止状態にするため
に一端所定位置よりも上方位置まで上部フレームの大径
筒体を持ち上げ、所定位置まで大径筒体を縮退摺動して
下方へ移動させることによって可動片によって係止部が
係止状態となる。
【0011】このようにして係止棒体の係止部が係止状
態となって下部フレームの小径筒体内に架設された係止
軸に係止されることにより、マンホール用吊装置は上部
フレームが下部フレームを吊設されるようにしてクレー
ンによって吊り上げるようになっている。
【0012】そして、吊り上げられたマンホール用吊装
置を移動させるマンホールの上方から序々に吊り降ろ
し、マンホールの開口縁部に下部フレームの腕部材を横
架することによって下部フレームは静止位置となるが、
この吊設状態においては、係止棒体の係止部は係止軸の
位置にあり、押圧部材は非押圧位置にあるため、ブラケ
ットがマンホールの開口内に収納できるようになってい
る。
【0013】この状態から更に吊り降ろしていくと、上
部フレームは下方へ摺動し、係止棒体の係止部は係止軸
よりも下方の位置となって可動片が係止部を非係止状態
とするとともに、連接部材が下方へ移動させられると押
圧部材がブラケットの軸回りに回動することによってマ
ンホール内壁から離反方向に回動移動するようになっい
る。
【0014】そして、クレーンによって上部フレームを
吊り上げると、係止棒体もこれとともに上方へ移動する
が、可動片は非係止状態にあり、上方へ移動する時には
係止軸の位置に来ても非係止状態を維持するため係止部
は係止軸をそのまま通過することとなる。一方、上部フ
レームが上方へ移動することによって連接部材も上方を
移動し、連接部材によって押圧部材がブラケットの軸回
りに回動してマンホールの内壁面に接近動し、押圧部が
マンホール内壁面に押圧されるようになっている。
【0015】このようにして、上部フレームを上方へ吊
り上げる力を利用してマンホールの内壁面に押圧部材を
押圧し、押圧部とマンホール内壁面との摩擦力によりマ
ンホールを強固に保持することができ、しかも、押圧部
材は、腕部材によってマンホールの内壁面に放射状に当
接するので確実に保持するように働く。
【0016】そして、吊り上げて移動させたマンホール
を所定位置でマンホール用吊装置から離脱させるために
は、上記と同様にして係止部が係止軸の位置に来るまで
上部フレームを下方へ摺動させて係止部を係止軸に係止
させるが、この時、押圧部材は非押圧位置となりマンホ
ール用吊装置だけを吊り上げることができるようになっ
ている。
【0017】また、前記ブラケットを前記腕部材の長手
方向に摺動自在に配設し且つこの摺動を阻止を可能にす
る固定具を設けるとともに、前記軸受け部と前記連接部
材との軸着位置を前記ブラケットの摺動に伴って移動可
能とする可変軸着部を形成しておけば、マンホールの径
が異なる場合であってもブラケットを腕部材の長手方向
に摺動させ、軸受け部と前記連接部材との軸着位置を移
動させることによって調整できるようになり、種々のマ
ンホールの径に合わせて保持できるようになっている。
【0018】
【実施例】この発明に係るマンホール用吊装置1の実施
例は、図1に示すように、小径筒体2の外周面に放射状
に3本の腕部材3が突設された下部フレーム4と、小径
筒体2に摺動自在に外嵌された大径筒体5の底部外周面
に3本の軸受け部6が放射状に突設されると共に天端に
吊金具7が取り付けられた上部フレーム8とを有し、腕
部材3に取り付けられたブラケット9に軸着された押圧
部材10と上部フレーム8に突設された軸受け部6とが
連接部材11によって連接されてなるものである。
【0019】そして、前記小径筒体2の内部には、図2
に示すように、係止軸12が内孔2aを横切るようにし
て架設され溶接等により固定されており、前記大径筒体
5の内部には係止軸12に係止可能な係止棒体13が揺
動自在に吊設されている。
【0020】前記腕部材3には、図2に示すように、等
間隔に複数個の止穴14a,14b,14cが形成され
ており、この離間寸法はマンホールMの種々の開口径に
対応する位置に形成されていて、この実施例においては
3個形成されているが3個に限定されるものでなく1
個,2個或いは4個以上であってもよい。
【0021】前記軸受け部6は、前記腕部材3と同じ離
間角度(この実施例では120°)で放射状に3本突設
され、各々の長手方向に連接部材11の一端に設けられ
た軸11aを軸支する長穴15が形成されると共にこの
長穴15の底面に所定間隔毎に連接部材11の軸11a
が嵌まり込む支持凹部15a,15b,15cが形成さ
れて可変軸着部16が構成されており、この間隔は腕部
材3の止穴14a,14b,14cの離間寸法と同寸法
に設定されており、止穴14a,14b,14cにそれ
ぞれ凹部15a,15b,15cを対応させるようにな
っている。
【0022】そして、連接部材11の軸11aを支持凹
部15a,15b又は15cに嵌め込んだ後に軸11a
が長穴15を移動しないように、上から規制するために
螺子部材17が支持凹部15a,15b,15cの各々
上方位置に螺入されているが、この螺子部材17は、連
接部材11の軸11aを固定するものではなく支持凹部
15a,15b又は15cから軸11aが外れ出ないよ
うに緩く締められるものであって軸11aの回動を規制
するものではない。
【0023】前記ブラケット9は、角筒状の基部9aと
この基部9aから下方へ突出するようにして連接された
一対の軸支部9bとで構成され、この基部9aが腕部材
3に摺動自在に外嵌されて軸支部9bが腕部材3の下方
に突出するように配設されているとともに、基部9aの
両側面を貫通する貫通穴9c(図1参照)が形成されて
おり、この貫通穴9cは腕部材3に形成された止穴14
a,14b又は14cと重合する位置に形成されてい
る。
【0024】この貫通穴9cと止穴14a,14b又は
14cとを重合位置にしてピン18又は螺子或いはボル
ト・ナット等を挿通することによってブラケット9の摺
動を規制する固定手段19が構成されており、この実施
例では3段階の固定位置を得ることができる。
【0025】前記押圧部材10は、図2によく表れてい
るように、略T字形状をしており、その突部10aがブ
ラケット9の軸支部9b下端と軸20により軸着されて
いるとともに、内側の腕部10bが連接部材11の他端
と軸11bを介して回動自在に軸着され、外側の腕部1
0cに押圧部21が形成されている。
【0026】尚、この押圧部21はマンホールMの内壁
面M2に当接した時の摩擦力をより大きくするために、
表面に細かな凹凸を形成し、凸の部分の先端を先鋭状に
形成しておくことが望ましい。
【0027】このようにして、押圧部材10と連接部材
11とによってリンク機構を構成しており、連接部材1
1が上方に移動させられることによって押圧部21は軸
20を中心に外側(図2の左側)へ回動し、逆に連接部
材11が下方に移動させられることによって押圧部21
は内側(図2の右側)へ回動することとなるが、押圧部
21の押圧力(外方向へ押す力)をできるだけ大きくす
るために軸20と軸11bとの離間距離を長くすること
が好ましいので、連接部材11は軸11b付近で軸20
から遠ざかるように内側に曲折されている。
【0028】前記吊金具7は、大径筒体5の一端に形成
されたフランジ部5aにボルトとナット等の締結部材2
2によって固定された蓋板23の上側面に溶接等により
略垂直に固定され一体とされた厚肉の綱板7aに開口穴
7bが形成されることによって構成され、この開口穴7
bに、図1に一点鎖線で示すように、クレーン等により
ワイヤーロープW等で吊るされたフックFを引っかける
ことができるようになっている。
【0029】前記係止棒体13は、前記蓋板23の下側
面に固定された軸受け24に一端が回動自在に軸着され
ることにより揺動自在に吊設された棒体25と、この棒
体25の他端に形成された鍵状の係止部26と、棒体2
5の係止部26近傍に回動自在に軸着されて係止部26
を非係止状態又は係止状態とする可動片27とで構成さ
れている。
【0030】前記係止部26は、図3乃至図5に示すよ
うに、鍵形状を構成する凹部26aの外側面にテーパー
面26bが形成されており、このテーパー面26bの下
端部26cが静止状態において小径筒体2の略中心線上
に位置するように係止棒体13が吊設され、また、凹部
26aはこの中心線位置よりも小径筒体2の内壁面側
(図の右側)に位置している。
【0031】更に、小径筒体2に固定されている係止軸
12は、静止状態における前記係止部26の凹部26a
の鉛直下方位置、即ち、小径筒体2の中心線位置よりも
小径筒体2の内壁面側(図の右側)に位置している。
【0032】前記可動片27は、略扇形状の可動板28
が棒体25に固定された軸29に回動自在に軸着される
とともに、可動板28の一端部28aに略垂直に規制体
30が突設されて構成されており、可動板28の一端部
28aが、係止部26に当接するようになっているとと
もに、係止部26よりも突き出るようにして形成されて
この突き出た箇所が係止軸12に当接するようになって
いる。
【0033】前記規制体30は、図4に示すように、係
止棒体13に当接することにより可動片27の回動を規
制するものであり、また、この規制体30によって可動
片27の重心は、規制体30側に位置することとなるた
め、図4の状態から係止棒体13が更に下方(図の下方
向)へ移動した時に、可動片27は、自重によって軸2
9回りに図面時計回り側に回動し、係止部26に当接し
て図2に示される状態となるようになっている。
【0034】また、可動板28は略扇形状に形成される
ことによりアール面28bを有していて、このアール面
28bは、係止棒体13が図2の二点鎖線Yで示す位置
から上方へ移動する際に、係止軸12に当接しながら移
動することで抵抗をなくして滑らかに移動できるように
な働きをするようになっていが、可動板28を三角形状
としてアール面28bをテーパー面としてもよい。
【0035】更に、外観からは係止部26が係止状態に
あるのか非係止状態にあるかを判別することができない
ため、小径筒体2の周囲に、図2に幅Dで示す位置を色
付けしておくこととにより、可動片27が係止軸12に
当接することにより回動可能な位置が判別できるように
目印31が付されている。
【0036】これにより、大径筒体5が下方に移動する
際に、この目印31にさしかかると(図2のX位置)、
可動片27が係止軸12に当接していることが判別さ
れ、大径筒体5がこの目印31を完全に覆い隠すと、係
止棒体13は、図2の二点鎖線で示すY位置にあって可
動片27は係止部26を非係止状態としていることが判
別されるようになっている。
【0037】以上のような構成を有するこの発明に係る
マンホール用吊装置1の作動について、図1乃至図5を
参照しつつ、以下に説明する。
【0038】図示しないクレーン等に卷回されたワイヤ
ーロープWの先端に取り付けられたフックFを上部フレ
ーム8に固定された吊金具7に引っかけることによっ
て、マンホール用吊装置1を吊り上げるための準備がな
される。
【0039】そして、吊り上げるマンホールMの径の大
きさに応じてブラケット9を腕部材3の長手方向に摺動
させ、固定手段19を構成するピン18をブラケット9
の貫通穴9c及び腕部材3の止穴14a,14b又は1
4c(図1では14a,図2では14c)に挿通し固定
する。
【0040】マンホール用吊装置1は、吊り上げられて
いない状態では上部フレーム8は、図2の二点鎖線Yで
示す位置にあり、この位置においては、可動片27は係
止部26に当接して係止部26は非係止状態にあり、こ
の時、目印31は大径筒体5によって完全に隠されてい
るとともに、押圧部材10は二点鎖線Yの位置にある。
【0041】この位置から、クレーンによってマンホー
ル用吊装置1を序々に吊り上げて、上部フレーム8を上
方へ持ち上げ、目印31が全て外部から見える状態とな
ると、図2の二点鎖線Xで示す位置となる。
【0042】この位置から、上部フレーム8を序々に吊
り下げていくと、図3及び図4に示すようにして、可動
片27が係止軸12に当接して軸29回りに回動し、係
止部26から離反するように働く。
【0043】そして、目印31が完全に隠れる寸前(図
4の位置)に吊り下げ動作を停止し、再び上部フレーム
8を吊り上げていくと、図5に示すように、係止部26
の凹部26aに係止軸12が嵌まりこんで係止されるこ
ととなり、この時、押圧部材10は、図2の二点鎖線X
(10)の位置にあって、押圧部材10の押圧部21が
ブラケット9内に収納された状態となっている。
【0044】このようにして係止棒体13の係止部26
が係止軸12に係止されることによりマンホール用吊装
置1は、下部フレーム4が上部フレーム8に吊設される
ようにしてクレーンによって吊り上げられるようになっ
ている。
【0045】そして、吊り上げられたマンホール用吊装
置1をマンホールMの上方からその内部へ序々に吊り降
ろし、図1に示すように、マンホールの開口縁部M1
(図1参照)に下部フレーム4の腕部材3を横架するこ
とによって下部フレーム4を載置することとなるが、こ
の状態においては、係止棒体13の係止部26は、図5
に示すように係止軸12に係止しており、押圧部材10
は、図2の二点鎖線Xの位置にあってその押圧部21が
ブラケット9内に収納されているので、ブラケット9が
マンホールMの開口内に収納できるようになっている。
【0046】この状態から更に吊り降ろしていくと、上
部フレーム8は下方へ摺動し、図2の二点鎖線Yの位置
まで移動すると、係止部26の可動片27は図4の状態
を経て、図2の二点鎖線Y(13)で示すように可動片
27が係止部26に当接して係止部26を非係止状態と
するとともに、押圧部材10は軸受け部6の下方移動に
伴って連接部材11によりブラケット9の軸20を支点
としてマンホールMの内壁面M2から離反方向に回動す
る。
【0047】この位置から、クレーンによって上部フレ
ーム8を吊り上げると、係止棒体13もこれとともに上
方へ移動するが、可動片27は非係止状態にあり、上方
へ移動する時にはアール面28bが係止軸12に当接し
て非係止状態を維持するため係止棒体13がこのアール
面28bと係止軸12とによって揺動させられ係止軸1
2をそのまま通過することとなる。
【0048】一方、上部フレーム8が上方へ移動するこ
とによって連接部材11も上方へ移動し、連接部材11
によって押圧部材10がブラケット9の軸20回りに回
動しマンホールMの内壁面M2に接近動し、押圧部21
が図2に実線で示すように、マンホール内壁面M2に押
圧されるように働く。
【0049】このようにして、上部フレーム8を上方へ
吊り上げる力を利用してマンホールMの内壁面M2に押
圧部材10を押圧し、押圧部21とマンホールMの内壁
面M2との摩擦力によりマンホールMを強固に保持する
ことができ、しかも、押圧部材10は、腕部材3によっ
てマンホールMの内壁面M2に放射状に当接するので確
実に保持することによってマンホールMを吊り上げるこ
とができるようになる。
【0050】そして、吊り上げて移動させたマンホール
Mを所定位置に載置した後、マンホール用吊装置1をマ
ンホールMから離脱させるためには、先ず、クレーンの
吊り下げ作動によって上部フレーム8を下方へ摺動させ
るが、この際、係止部26は図2の実線位置から二点鎖
線Xの位置に移動する間に、係止部26のテーパー面2
6bが係止軸12に当接し案内されることによって、係
止棒体13は滑らかに下方へ移動できるようになってい
る。
【0051】上部フレーム8が下方へ摺動させられて小
径筒体2に付された目印31が完全に隠れる寸前で停止
させることで、係止部26は、図2の二点鎖線Xの位置
から図3の状態を介して図4に示すように可動片27が
係止軸12に当接して軸29回りに回動し係止部26か
ら離反した状態となる。
【0052】一方、押圧部材10は、図2の実線で示す
押圧状態から、軸受け部6の下方移動に伴って連接部材
11とのリンク動作によってマンホールMの内壁面M2
から離反方向に回動し、非押圧位置となる。
【0053】次に、クレーンを吊り上げ作動することに
よって、上部フレーム8は上方へ摺動し、係止部26は
図4の位置から図5の位置に達して係止軸12に係止さ
れ、一方、押圧部材10は図2の二点鎖線Xで示す非押
圧位置にあるため、マンホール用吊装置1だけを吊り上
げることができるようになっている。
【0054】以上説明したように、上記実施例のマンホ
ール用吊装置1によれば、クレーン等により吊り上げ又
は吊り下げ動作のみで、マンホールMを保持して吊り上
げ、移動させて目的場所に載置することができる。
【0055】また、吊り上げる力をマンホールMを押圧
保持する力に変換しているため、マンホールMの重量が
大きければ大きいほどマンホールMの内壁面M2を押圧
する力が大きくなり、大きな保持力を得ることができる
ので、確実に落下を防ぐことができ、更に、押圧部21
に細かな凹凸を形成することによりマンホールMの内壁
面との滑りを防止しいているのでより強固に保持できる
ようにして落下を防いで安全性の向上が図られている。
【0056】更に、ブラケット9を腕部材3の長手方向
に摺動自在とし、これに伴って軸受け部6に長穴15を
形成して連接部材11の軸着位置を可変とし、それぞれ
の固定位置(この実施例では3箇所)において固定する
ための固定手段19、螺子部材17を設けたことによ
り、マンホールMの径の大きさに合わせて調整すること
ができ、種々のマンホールMを吊り上げることができる
ようになっている。
【0057】しかも、固定手段19は貫通穴9c及び止
穴14a,14b又は14cにピン18を挿通するだけ
であり、可変軸着部16も長穴15に形成された支持凹
部15a,15b又は15cに連接部材11の軸11a
を移動させて嵌めこみ、螺子部材17を緩く締めるだけ
であるので、作業が簡単で短時間で調整することがで
き、作業能率の向上が図られることとなる。
【0058】また、係止棒体13を揺動自在とし、係止
部26にテーパー面26bを形成するとともに、可動片
27にアール面28bを形成しているので、係止棒体1
3はこれらのテーパー面26b又はアール面28bに案
内されて滑らかに上下移動することができ、しかも、係
止状態を判別するための目印31を付したことにより係
止部26を係止軸12に係止する作業が容易になるので
作業の能率向上が図られることとなる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の請求項
1に係るマンホール用吊装置によれば、クレーン等によ
り吊り上げ又は吊り下げ動作のみで、上部フレームを上
方へ吊り上げる力を変換してマンホールの内壁面に押圧
部材を押圧し、押圧部とマンホール内壁面との摩擦力に
よりマンホールを強固に保持することができるととも
に、係止棒体の作用によりクレーン等により吊り上げ又
は吊り下げ動作のみで、マンホールからの離脱操作が可
能であるので、電気、油圧等を用いた動力を一切使用せ
ず、確実にしかも容易にマンホールを吊り上げて搬送
し、目的位置に置き放つことができる。
【0060】また、この発明の請求項2に係るマンホー
ル用吊装置によれは、マンホールの径が異なる場合であ
ってもブラケットを腕部材の長手方向に摺動させて固定
手段により固定し、軸受け部と前記連接部材との軸着位
置を移動調整させることによって径の異なるマンホール
であっても保持できるので、一台で種々のマンホールに
対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るマンホール用吊装置の1実施例
の外観を示す全体斜視図。
【図2】上記実施例の内部状態を示す要部縦断面図。
【図3】この発明の構成要素であって上記実施例の係止
棒体の作動状態を示す部分拡大図。
【図4】この発明の構成要素であって上記実施例の係止
棒体の作動状態を示す部分拡大図。
【図5】この発明の構成要素であって上記実施例の係止
棒体の作動状態を示す部分拡大図。
【符号の説明】
1 マンホール用吊装置 2 小径筒体 3 腕部材 4 下部フレーム 5 大径筒体 6 軸受け部 7 吊金具 8 上部フレーム 9 ブラケット 10 押圧部材 10a 突部 10b 内側の腕部 10c 外側の腕部 11 連接部材 12 係止軸 13 係止棒体 16 可変軸着部 19 固定手段 21 押圧部 26 係止部 27 可動片 M マンホール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に係止軸が架設された小径筒体と、
    該小径筒体の外周面に放射状に突設されてマンホールの
    開口縁部に横架するための複数本の腕部材と、この腕部
    材に突設されたブラケットとを具備する下部フレーム
    と、 該下部フレームに伸縮摺動自在に外嵌された大径筒体
    と、該大径筒体の外周面に前記腕部材と対応する位置に
    突設された複数本の軸受け部と、前記大径筒体の天端に
    固定された吊金具とを具備する上部フレームと、 略T字形であって、その突部が前記ブラケットに回動自
    在に軸着され且つ両腕部のうちの外側の腕部の端面にマ
    ンホールの内壁面を押圧する押圧部を形成した押圧部材
    と、 該押圧部材の内側の腕部に回動自在に軸着されると共に
    前記軸受け部に回動自在に軸着された連接部材と、 一端が前記上部フレームの大径筒体内天端側に揺動自在
    に吊設されて他端に前記係止軸に係止する鍵状の係止部
    が形成されると共に該係止部を係止又は非係止状態とす
    る可動片が形成された係止棒体と、 を有し、 前記可動片は、前記大径筒体が縮退動する時に前記係止
    部を前記係止軸の位置において係止状態となるように設
    定されていると共に前記位置において前記押圧部材は非
    押圧位置となるように設定されていることを特徴するマ
    ンホール用吊装置。
  2. 【請求項2】 前記ブラケットを前記腕部材の長手方向
    に摺動自在に配設し且つこの摺動を阻止を可能にする固
    定手段を設けるとともに、前記軸受け部と前記連接部材
    との軸着位置を前記ブラケットの摺動に伴って移動可能
    とする可変軸着部を形成したことを特徴とする請求項1
    に記載のマンホール用吊装置。
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