JPH0532399Y2 - - Google Patents

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JPH0532399Y2
JPH0532399Y2 JP1986109191U JP10919186U JPH0532399Y2 JP H0532399 Y2 JPH0532399 Y2 JP H0532399Y2 JP 1986109191 U JP1986109191 U JP 1986109191U JP 10919186 U JP10919186 U JP 10919186U JP H0532399 Y2 JPH0532399 Y2 JP H0532399Y2
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hook
rope
rotary plate
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cable
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は索緊急離脱装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、タグラインフツクとしては、例えば第4
図側面図に示すように、船体A上に2枚の平行側
板01を樹立し、その間にフツク02、受止部材
03、リンク04をそれぞれ軸支する構造のもの
が知られている。
この種の構造では、タグラインBに常に最低
100Kg程度の張力が働いているので、ストツパー
装置であるフツク解放レバー05およびリンク0
4を回動することにより、フツク02の係止を外
すと、フツク02はピン02aを中心として回動
し、鎖線位置02−1にて、受止部材03に衝突
して停止し、フツク02の先端はほぼ水平に近く
なり、タグラインBが外れるようになつている。
ここで、フツク02を係止状態に戻すには、フ
ツク02の先端を手で持ち上げて、実線で示した
位置に回動し、その基端をリンク04に噛み合わ
せている。
しかしながら、このような装置では、下記のよ
うな欠点がある。
(1) フツク解放レバー05およびリンク04によ
り構成されるストツパー装置の機構が複雑であ
るので、高価で保守にも手間がいる。
フツク02はタグラインBの張力により回動
して最後に受止部材03に激突するので、衝撃
音が大きく破損し易く、また火花も発生し易い
ので、引火性貨物等を扱う危険物運搬船には使
用できない。
(3) フツク02は、ピン02aを中心として垂直
面内で回転するようになつており、装置全体の
高さは、少なくともフツクが回転ができる分が
必要となるため、装置全体の背が高くなり、船
上で舷側の索すらせと船内の巻取装置の中間に
装備する場合、巻取装置を高くする必要があ
り、コストが嵩む。また巻取装置との一体化の
需要が増大している中にありながらこれが構造
的に困難である。
(4) フツク02を解放状態より手で係止状態に戻
す場合、フツク02が重いうえにリンク04と
も噛み合わせなければならないので、作業が煩
雑である。
〔考案が解決しようとする問題点〕
本考案はこのような事情に鑑みて提案されたも
ので、構造簡単、操作の安全かつ容易な低コスト
の索緊急離脱装置を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
そのために本考案は、床面上に突設された台上
に付設され水平面内に回動自在に枢着された回転
板と、上記回転板上の中心付近に基部が取付けら
れるとともに先端が小さい傾斜角で斜上方に突設
された索係止用フツクと、上記台上に上記回転板
に並べて設けられた索の巻取装置と、上記索係止
用フツクの素掛け部が上記回転板の中心と上記巻
取装置の外周とを結ぶ線よりも若干ずれたところ
に位置するとき上記回転板の回動を係止しうるス
トツパー装置とを具えたことを特徴としている。
〔作用〕
上述の構成により、索の引き込みが容易で、構
造が簡単で、衝撃作用がなく、取付位置を高くす
る必要のない索緊急離脱装置を得ることができ
る。
〔実施例〕
本考案の一実施例を図面について説明すると、
第1図はその索係止状態を示す平面図、第2図は
第1図の側面図、第3図はその索解放状態を示す
平面図である。
上記において、第4図と同一の記号はそれぞれ
同図と同一の部材を示し、1は船体A上に突設さ
れた台、2cは径が台1の頂板より小さく周辺に
切欠き部2dを設けられるとともに台1上の中心
ピン2aにより水平面内で旋回自在に軸支された
回転板、2は回転板2c上の中心付近に基部が取
付けられるとともに先端が小さい傾斜角で斜上方
に突設された索係止用フツク、2bは索係止用フ
ツク2の索掛け部、3は台1の頂板の周辺部に突
設された鉛直方向のピン3aにその中間部が軸支
され水平面内で回動可能に支持されたヘ字状スト
ツパー装置、3bはストツパー装置3の握り部、
3cはストツパー装置3の内端に下向きに突設さ
れたストツパーピンで、ストツパーピン3cは第
1図では台1の頂板に設けられた円弧状切欠き1
aの内端と重なる回転板2cの切欠き部2dに嵌
着されている。6は索が索係止用フツク2に近接
して引きこまれる位置に装備され油圧、電気ある
いは圧縮空気により駆動される巻取装置である。
このような構造において、第1図に示すよう
に、ストツパー装置3により索係止用フツク2の
旋回が規制された状態において、索係止用フツク
2はタグラインBに対し、180°より若干小さい角
度をなす方向を向いている。
いいかえれば、タグラインBを索係止用フツク
2に掛けて、ストツパー装置3により係止する
時、タグラインBに働く張力による旋回力を小さ
くするために、索係止用フツク2の索掛け部2b
が、回転板2cの中心と巻取装置6の外周とを結
ぶ線よりも若干ずれたところに位置するようにな
つている。
ここで、タグラインBを索掛け部2bに掛けた
状態では、第1図及び第2図に示すように、タグ
ラインBには、最低100Kgから、最高40000Kgまで
の張力が働き、従つて索係止用フツク2にはこの
張力がその旋回中心に対して偏心的にかかつてい
る。
なお、その力の大部分は旋回中心に向かう方向
のものであり、旋回力は小さいため、ストツパー
装置3に加わる力は小さい。
タグラインBを索掛け部2bより外すには、ス
トツパー装置3をピン3aの周りに反時計方向へ
回転しストツパーピン3cを切欠き部2dより外
す。
そうすると、タグラインBの張力により、フツ
ク2は第2図鎖線及び第3図実線に示すように、
時計方向へ回動して位置2−1に到り、タグライ
ンBはその張力により索係止用フツク2の背面を
滑り上つて索係止用フツク2から外れる。
タグラインが外れた後、索係止用フツク2を原
位置に戻すには、これを手動で第1図に示す位置
に旋回し切欠き部2dにストツパーピン3cを嵌
合させることにより、索係止用フツク2を係止状
態に戻すことができる。
そして、再度タグラインを係止する場合には、
巻取装置6によりタグライン等を巻取り、係止状
態に復帰した索係止用フツク2にタグラインを掛
ける。
このような装置によれば、下記効果が奏せられ
る。
(1) 台の船体への取付けは円筒の下端外周を溶接
するのみなので、溶接作業が簡単である。
(2) 巻取装置が一体となつて装備されているので
狭い甲板上での配置が容易である。また巻取装
置が索係止用フツクに近接しているので索端を
索係止用フツクに係止する為のきめ細かい索操
作が可能である。
(3) 索係止用フツクの運動は水平面内の旋回であ
り、タグライン開放の最後の瞬間までその張力
を受け、その張力方向以外へ索係止用フツクが
振れ回ることがないので、タグライン解放時に
フツクが衝突することがないため、衝突による
衝撃音の発生および火花の発生がなくなり、安
全性が高くなる。さらに、索係止用フツクを衝
突させて受け止める受止部材が不要となり、さ
らに、その為の周辺の強度も小さくてすむので
構造が簡単かつ低いコストとなる。
(4) 索係止状態でのストツパーにかかる荷重は索
係止用フツクとタグラインのなす水平面内での
角度により調整できるので、構造を簡略化する
ことができる。
(5) 索係止用フツクの運動は水平旋回動なので、
タグライン解放後フツクを原位置に復帰する場
合、索係止用フツクの自重を手で支える必要が
なく、また、タグラインは掛けられていないた
め、張力等は作用しておらずマサツ力も小さ
く、軽くて作業が容易である。さらにストツパ
ー装置においてリンク機構等が不要となるた
め、構造が簡単で低コストとなる。
(6) 台の構造が簡単なので、ボラードあるいはク
ロスビツト等の係船金物の上に取付けすること
ができ、船体補強等が不要で経済的である。
〔考案の効果〕
要するに本考案によれば、次の様な効果を奏す
る索緊急離脱装置を得るから、本考案は産業上極
めて有益なものである。
(1) ストツパー装置を操作するのみで、索係止用
フツクはタグラインの張力により回転し、タグ
ラインを離脱できるので取扱いが容易となる。
(2) 索係止用フツクを衝突させて受け止める必要
が無いため安全性が高い。
(3) 索係止用フツクの運動は水平旋回動なのでタ
グライン解放後フツクを原位置に復帰する場
合、索係止用フツクの自重を手で支える必要が
なく、またタグラインは掛けられていないた
め、張力等は作用しておらずマサツ力も小さ
く、軽くて復帰作業が容易である。
(4) 索係止状態でのストツパー装置にかかる荷重
はタグラインによる荷重に対しかなり小さなも
のとするので、ストツパーの構造を簡略化する
ことができるとともに操作が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の索係止状態を示す
平面図、第2図は第1図の側面図、第3図はその
索解放状態を示す平面図、第4図は公知のタグラ
インフツクを示す側面図である。 1……台、1a……切欠き、2……索係止用フ
ツク、2a……ピン、2b……索掛け部、2c…
…回転板、2d……切欠き部、3……ストツパー
装置、3a……ピン、3b……握り部、3c……
ストツパーピン、6……巻取装置、A……船体、
B……タグライン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 床面上に突設された台上に付設され水平面内に
    回動自在に枢着された回転板と、上記回転板上の
    中心付近に基部が取付けられるとともに先端が小
    さい傾斜角で斜上方に突設された索係止用フツク
    と、上記台上に上記回転板に並べて設けられた索
    の巻取装置と、上記索係止用フツクの索掛け部が
    上記回転板の中心と上記巻取装置の外周とを結ぶ
    線よりも若干ずれたところに位置するとき上記回
    転板の回動を係止しうるストツパー装置とを具え
    たことを特徴とする索緊急離脱装置。
JP1986109191U 1986-07-16 1986-07-16 Expired - Lifetime JPH0532399Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986109191U JPH0532399Y2 (ja) 1986-07-16 1986-07-16

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JP1986109191U JPH0532399Y2 (ja) 1986-07-16 1986-07-16

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JPS6315295U JPS6315295U (ja) 1988-02-01
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JP1986109191U Expired - Lifetime JPH0532399Y2 (ja) 1986-07-16 1986-07-16

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03213501A (ja) * 1990-01-16 1991-09-18 Hekisa Process Kk かつらの装着方法及び装着部材
JP6046305B1 (ja) * 2016-10-04 2016-12-14 坂本産業株式会社 係止解除機能付フック

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59216782A (ja) * 1983-05-25 1984-12-06 Fukushima Seisakusho:Kk 船舶係留装置

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