JP2002274776A - チェーン式吊り具 - Google Patents

チェーン式吊り具

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JP2002274776A
JP2002274776A JP2001072355A JP2001072355A JP2002274776A JP 2002274776 A JP2002274776 A JP 2002274776A JP 2001072355 A JP2001072355 A JP 2001072355A JP 2001072355 A JP2001072355 A JP 2001072355A JP 2002274776 A JP2002274776 A JP 2002274776A
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chain
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brake
load sheave
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JP2001072355A
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Inventor
Masami Arakawa
雅美 荒川
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SEKISUI HARMONATE SEKO GIJUTSU
Sekisui Chemical Co Ltd
Sekisui Harmonate Seko Gijutsu Center:Kk
Original Assignee
SEKISUI HARMONATE SEKO GIJUTSU
Sekisui Chemical Co Ltd
Sekisui Harmonate Seko Gijutsu Center:Kk
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吊り荷を吊った状態で任意の角度に替えるこ
とができ、しかも、ブレーキ開放レバーの操作の容易な
チェーン式吊り具を提供する。 【解決手段】 ロードシーブ3を吊り具本体2に回転可
能に取り付け、可動ロードチェーン4をロードシーブ3
に袈裟架けに取り付け、この可動ロードチェーン4の一
端に係止具41を取り付け、固定ロードチェーン5の一
端を吊り具本体2に固定し、他端に係止具41を取り付
け、ブレーキで常時ロードシーブ3の回転を停止してい
て、ブレーキ開放レバー7でブレーキを開放させたとき
のみロードシーブ3が回転可能になる構造になってい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吊り荷を吊り上げ
た状態で、吊り荷の角度を変えることのできるチェーン
式吊り具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、吊り荷を吊り上げた状態で、吊り
荷の角度を変えることのできるチェーン式吊り具として
は、特開平10−184020号公報に記載されている
チェーン式吊り具が知られている。このチェーン式吊り
具は、吊り具本体と、この吊り具本体に回転可能に取り
付けられたロードシーブと、このロードシーブに袈裟掛
けに取り付けられたロードチェーンと、このロードチェ
ーンの両端に取り付けられた吊り荷を係止させるフック
と、ロードシーブの回転を常時停止させているブレーキ
と、このブレーキを開放させてロードシーブを回転可能
の状態にするブレーキ開放レバーとからなる。
【0003】又、このチェーン式吊り具には、ロードチ
ェーンが抵抗で緩やかに回転するように調整する複数の
歯車からなる減速歯車群を有する減速装置が設けられて
いる。このチェーン式吊り具は、ブレーキでロードシー
ブの回転を停止させた状態で、ロードチェーンの両端に
設けられているフックに吊り荷を偏重心状態に取り付
け、外部巻き上げ機で吊り具本体を引き上げ、ブレーキ
開放レバーでブレーキを開放させると、吊り荷の重力に
より偏重心状態がなくなるまで吊り荷が傾斜し、所定の
傾斜状態になる。その後、この傾斜状態の吊り荷を降ろ
すものである。
【0004】このチェーン式吊り具を使用すると、建物
の屋根パネルのように、車に積載された略水平な屋根パ
ネルを吊り上げ、この屋根パネルを吊った状態で傾斜さ
せ、この傾斜した状態の屋根パネルを建物躯体に取り付
けるときに、作業が速く、しかも、労力が軽減できるの
で極めて便利である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記チェーン
式吊り具では、ブレーキを開放させたとき偏重心状態が
なくなるまで傾斜させたときに所定の傾斜状態になるよ
うに、ロードチェーンを取り付ける吊り荷の取付け位置
を予測し、この吊り荷の取付け位置にロードチェーンを
取り付ける必要がある。
【0006】もし、このロードチェーンを取り付ける吊
り荷の取付け位置を誤ると、吊り荷が所定の傾斜状態に
ならず、その結果、吊り荷を固定場所に所定の傾斜状態
に取り付けることが困難になる。しかし、この吊り荷の
取付け位置を予め決めることは極めて困難である。
【0007】又、このチェーン式吊り具には、ロードチ
ェーンが抵抗で緩やかに回転するように複数の歯車から
なる減速歯車群を有する減速装置が設けられているが、
この減速歯車群では、重い屋根パネル等の吊り荷の重力
によって生ずるロードシーブの回転を減速させるには抵
抗が小さく、ブレーキ開放レバーでブレーキを開放させ
ると、吊り荷が急激に傾斜状態になるので危険である。
従って、吊り荷を所定の傾斜状態にするときに、ブレー
キ開放レバーを開放させたり、閉じたりする操作を交互
に行って、ロードチェーンを少しずつ回転させる必要が
あり、ブレーキ開放レバーの操作が極めて困難である。
【0008】更に、上記チェーン式吊り具では、偏重心
状態がなくなるまでしか吊り荷の角度を変えることがで
きないが、吊り荷の角度を更に大きく変えるというよう
に、任意の角度に変えることができると極めて便利であ
る。そこで、本発明の目的は、吊り荷を吊った状態で、
任意の角度に変えることができ、しかも、ブレーキ開放
レバーの操作の容易なチェーン式吊り具を提供すること
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになしたものであって、請求項1記載の発明
は、吊り具本体と、ロードシーブと、可動ロードチェー
ンと、固定ロードチェーンと、ブレーキと、ブレーキ開
放レバーとからなるチェーン式吊り具であって、前記ロ
ードシーブは吊り具本体に回転可能に取り付けられ、前
記可動ロードチェーンはこのロードシーブに袈裟掛けに
取り付けられ、この可動ロードチェーンの一端に吊り荷
を係止する係止具が取り付けられ、前記固定ロードチェ
ーンは一端が吊り具本体に固定され、先端に吊り荷を係
止する係止具が取り付けられ、前記ブレーキで常時ロー
ドシーブの回転を停止させていて、前記ブレーキ開放レ
バーでこのブレーキを開放したときロードシーブが回転
可能になる構造になされているものである。
【0010】この請求項1記載の発明に使用する可動ロ
ードチェーンは、ロードシーブに袈裟掛けに取り付けら
れていて、ブレーキ開放レバーでブレーキを開放させる
と、左右に移動可能となるが、この係止具に吊り荷を取
り付けたときに、吊り荷の重力によってこの係止具が遠
ざかる方向に移動し過ぎないように、この可動ロードチ
ェーンにロードシーブと係止具の反対側端部との間にス
トッパーを取り付けたり、このストッパーに急激に衝突
するのを和らげる緩衝材等を取り付けるとよい。
【0011】又、この可動ロードチェーンは係止具が遠
ざかる方向に移動した後に、再び係止具が近づく方向に
移動させる必要がある。従って、可動ロードチェーンの
係止具の反対側の先端に把手を取り付けて、可動ロード
チェーンを係止具が近づく方向に引っ張り易くするとよ
い。又、この請求項1記載の発明では、ブレーキを開放
させるブレーキ開放レバーが取り付けられているが、吊
り荷を吊り上げた状態で、このブレーキ開放レバーを地
上で操作できるように、ブレーキ開放レバーに操作紐を
取り付けるとよい。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明に係り、前記ロードシーブには、ロードシーブをゆっ
くりと回転させる制動機構が設けられているものであ
る。この請求項2記載の発明に使用する制動機構は、ロ
ードシーブをゆっくりと回転させるものである。かかる
制動機構としては種々あるが、粘稠な液体が充満してい
る容器の中にローターが回転自在に取り付けられたロー
タリーダンパーが好ましい。このロータリーダンパーの
使用方法は、ロードシーブの回転軸にロータリーダンパ
ーのローターの回転軸を取り付ける。すると、粘稠な液
体の抵抗でローターがゆっくりとしか回転できず、ロー
ドシーブの回転を制動させることができるのである。か
かるロータリーダンパーとしては、不二精器(株)製
「ロータリーダンパー」がある。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明に係り、前記ロードシーブと制動機構との間には、可
動ロードチエーンの係止具が遠ざかる方向にロードシー
ブを回転させるときに、ロードシーブの回転が制動機構
に伝わり、可動ロードチエーンの係止具が近づく方向に
ロードシーブを回転させるときに、ロードシーブの回転
が制動機構に伝わらない一方向伝達機構が設けられてい
るものである。この請求項3記載の発明に使用する一方
向伝達機構としては、種々ある。
【0014】例えば、ロードシーブの回転軸と制動機構
の回転軸とが別々になっていて、このロードシーブの回
転軸と制動機構の回転軸のどちから一方を移動させるハ
ンドルを設け、可動ロードチエーンの係止具が遠ざかる
方向にロードシーブを回転させるときには、ロードシー
ブの回転軸と制動機構の回転軸とが連結していて、ロー
ドシーブの回転が制動機構に伝わり、逆に、可動ロード
チエーンの係止具が近づく方向にロードシーブを回転さ
せるときには、ハンドルを自動又は手動でロードシーブ
の回転軸と制動機構の回転軸とを離して、ロードシーブ
の回転が制動機構に伝わらないようにする一方向伝達機
構であってもよい。
【0015】又、ロードシーブの回転軸と制動機構の回
転軸とが分離され、しかも、この両方の回転軸にそれぞ
れ歯車が取り付けられていて、このロードシーブの歯車
と制動機構の歯車の間に両者を連結する第三の歯車と、
この第三の歯車を移動させる移動装置とを設け、可動ロ
ードチェーンを係止具が遠ざかる方向に移動させるとき
に、ロードシーブの歯車と制動機構の歯車とが第三の歯
車で連結されていて、ロードシーブの回転が制動機構に
伝わり、逆に、可動ロードチェーンを係止具が近づく方
向に移動させるときに、自動又は手動で移動装置を作動
させて、第三の歯車をロードシーブの歯車と制動機構の
歯車から外し、ロードシーブの回転が制動機構に伝わら
ないようにする一方向伝達機構であってもよい。
【0016】又、自転車のペタルが回転するときには、
後車が回転し、ペタルが反対方向に回転するときには、
このペタルの回転が後車に伝わらない一方向伝達機構の
ように、ロードシーブの回転軸と制動機構の回転軸とが
別々になっていて、可動ロードチエーンの係止具が遠ざ
かる方向にロードシーブを回転させるときに、ロードシ
ーブの回転が制動機構に伝わり、可動ロードチエーンの
係止具が近づく方向にロードシーブを回転させるとき
に、ロードシーブの回転が制動機構に伝わらない一方向
伝達機構であってもよい。
【0017】(作用)請求項1記載の発明の作用を使用
方法を説明しながら、説明する。予め、吊り荷の2箇所
にアイボルトのような引っ掛け具を取り付ける。勿論、
吊り荷に可動ロードチェーンや固定ロードチェーンの係
止具を引っ掛ける係止部がある場合には引っ掛け具を取
り付ける必要がない。先ず、この吊り荷の2箇所の引っ
掛け具又は係止部に、それぞれ、可動ロードチェーンの
係止具と固定ロードチェーンの係止具を引っ掛けて係止
する。
【0018】この際、吊り荷の下方に下げる側の引っ掛
け具又は係止部に可動ロードチェーンの係止具を係止す
る。又、必要があれば、延長用のワイヤー等を継ぎ足し
て可動ロドチェーンと固定ロードチェーンの係止具を引
っ掛け具又は係止部に係止する。すると、請求項1記載
の発明では、ロードシーブは吊り具本体に回転可能に取
り付けられ、可動ロードチェーンはこのロードシーブに
袈裟掛けに取り付けられ、この可動ロードチェーンの一
端に吊り荷を係止する係止具が取り付けられ、固定ロー
ドチェーンは一端が吊り具本体に固定され、先端に吊り
荷を係止する係止具が取り付けられているので、吊り荷
の2箇所の引っ掛け具又は係止部に、それぞれ、この可
動ロードチェーンの係止具と固定ロードチェーンの係止
具を引っ掛けて係止することができる。
【0019】そして、吊り具本体を外部巻き上げ機で引
き上げて吊り荷を吊り、この吊った吊り荷を取り付ける
位置の上方に移動させる。次に、この吊り荷を吊った状
態でブレーキ開放レバーでブレーキを開放させる。
【0020】すると、この請求項1記載の発明では、ブ
レーキで常時ロードシーブの回転を停止させていて、ブ
レーキ開放レバーでこのブレーキを開放したときロード
シーブを回転可能になる構造になされているので、ブレ
ーキ開放レバーでブレーキを開放すると、このロードシ
ーブに袈裟掛けに取り付けられている可動ロードチェー
ンが、係止具に取り付けられている吊り荷の荷重によ
り、ロードシーブを回転させながら係止具が下方に(遠
ざかる方向)に移動する。その結果、吊り荷の可動ロー
ドチェーンが取り付けられている側が下方に移動し、吊
り荷の角度が変わるのである。
【0021】吊り荷が所定の角度になると、ブレーキ開
放レバーを元の状態にする。すると、ブレーキが元の状
態に戻り、ロードシーブの回転が停止し、吊り荷が所定
の角度になって停止する。この所定の角度になった吊り
荷を固定場所に下ろし、吊り荷を固定場所に取り付け
る。
【0022】このように、請求項1記載の発明では、吊
り荷に可動ロードチェーンと固定ロードチェーンを係止
し、吊り荷を引き上げて吊り上げた後、吊り荷を吊った
状態で、ブレーキ開放レバーでブレーキを開放させて、
吊り荷を所定の角度にした後、固定場所に降ろせばよ
い。従って、従来の偏重心状態をなくなるまで傾斜状態
にするだけでなく、その他の角度にも変えることができ
る。終了すると、ブレーキ開放レバーでブレーキを開放
させてロードシーブを回転可能な状態にし、可動ロード
チェーンを反対方向(係止具が近づく方向)に移動させ
て元の状態に戻して、次の吊り荷の移動作業を行う。
【0023】請求項2記載の発明では、ロードシーブに
は、ロードシーブをゆっくりと回転させる制動機構が設
けられているので、吊り荷を吊った状態で、ブレーキ開
放レバーでブレーキを開放させて、吊り荷の角度を変え
るときに、ロードシーブがゆっくりと回転する。従っ
て、吊り荷を所定の角度に変え易い。
【0024】請求3記載の発明では、ロードシーブと制
動機構との間には、可動ロードチエーンの係止具が遠ざ
かる方向にロードシーブを回転させるときに、ロードシ
ーブの回転が制動機構に伝わり、可動ロードチエーンの
係止具が近づく方向にロードシーブを回転させるとき
に、ロードシーブの回転が制動機構に伝わらない一方向
伝達機構が設けられているので、チェーン式吊り具で吊
り荷を所定の角度に変えるために移動させた可動ロード
チェーンを元の状態に戻すときに、可動ロードチェーン
を係止具が近づく方向に移動させるが、この際、この一
方向伝達機構によってロードシーブの回転が制動機構に
伝わらない。従って、制動機構によってロードシーブの
回転が制動されることなく、可動ロードチェーンでロー
ドシーブを回転させながら、可動ロードチェーンを元の
状態に速く戻すことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例で説明する。 (実施例1)図1〜図7は本発明の一実施例を示すもの
で、図1(イ)はチェーン式吊り具の正面図、(ロ)は
(イ)の側面図、図2は図1のA−A線における断面
図、図3は図2のB−B線における断面図、図4は図2
のC−C線における断面図、図5(イ)は制動機構の正
面部、(ロ)は(イ)のD−D線における断面図、
(ハ)は(ロ)のE−E線における断面図、図6はチェ
ーン式吊り具の一使用状態を示す模式図、図7はチェー
ン式吊り具の他の使用状態を示す模式図である。
【0026】図1〜図7において、Pは吊り荷である屋
根パネルであり、この屋根パネルPは、建物躯体Hに取
り付けられるものである。又、Tは屋根トラスであり、
この屋根トラスTは建物躯体Haに取り付けられるもの
である。1はチェーン式吊り具であり、このチェーン式
吊り具1は、図1に示すように、吊り具本体2と、ロー
ドシーブ3と、可動ロードチェン4と、固定ロードチェ
ーン5と、ブレーキ6と、ブレーキ開放レバー7と、制
動機構8とからなる。
【0027】吊り具本体2は、図2に示すように、全体
を包むケーシング21と、このケーシング21の中に設
けられている2枚の側壁22と、このケーシング21の
上部に設けられている吊り輪23とからなる。ロードシ
ーブ3は、滑車部31と、この滑車部31の回転の中心
に設けられている回転軸32と、この回転軸32の一方
の先端に取り付けられた円盤部33とからなる。そし
て、この滑車部31の略中心には、回転軸32に沿って
円筒状の突出部311が設けられ、この突出部311
が、吊り具本体2の2枚の側壁22に設けられたメタル
軸受け23に挿入された状態で、ロードシーブ3が吊り
具本体2に回転可能に取り付けられている。
【0028】可動ロードチェーン4は、図3に示すよう
に、ロードシーブ3の滑車部32に袈裟掛けされてい
る。そして、この可動ロードチェーン4が滑車部32か
ら外れないように、チェーンガイド45が設けられてい
る。この可動ロードチェーン4の一方の先端には吊り荷
である屋根パネルPや屋根トラスTを係止する係止具で
あるフック41が設けられ、他方の先端には輪状の把手
42が設けられ、フック41方向が遠ざかる方向に可動
ロドチェーン4が進み過ぎないように、この把手42と
ロードシーブ3との間にストッパー43と、このストッ
パー43への衝撃を緩和する緩衝材44が設けられてい
る。
【0029】固定ロードチェーン5は、一端52が吊り
具本体2に固定され、先端に吊り荷である屋根パネルP
や屋根トラスTを係止する係止具であるフック51が設
けられている。ブレーキ6は、図2に示すように、先端
にブレーキライニング61が取り付けられた作動部材6
3と、カム板64と、バネ65と、ブレーキシャフト6
6と、受け板67と、ボルト68と、位置決め用メタル
69とからなる。
【0030】位置決めメタル69には、中央部に通孔が
設けられ、この通孔にブレーキシャフト66が挿入され
溶接されて取り付けられている。受け板67は、円盤状
の本体671と円筒状の側壁672とからなり、この本
体671には、略中央に丸孔675が設けられている。
ケーシング21に取り付けられたネジ棒68が、受け板
67の本体671を貫通し、このネジ棒68に螺入され
たナット681で、受け板67が吊り具本体2に取り付
けられている。
【0031】又、受け板67の丸孔675には、受け板
67の内部にブレーキシャフト66が挿入され、このブ
レーキシャフト66に取り付けられている位置決めメタ
ル69が、ジム板676を挟んで丸孔675の周縁部に
ボルト677で固定されている。このようになっている
ので、このジム板676の厚みによってブレーキシャフ
ト66の位置が決定されるようになっている。
【0032】作動部材63には、中央にブレーキシャフ
ト66を挿入する丸孔631が設けられ、外周にカム板
64が取り付けられ、先端にブレーキライニング61が
取り付けられている。そして、この作動部材63の丸孔
631には雌ネジが設けられ、ブレーキシャフト66の
外周には雄ネジが設けられていて、このブレーキシャフ
ト66を丸孔631に螺入することによって、作動部材
63はブレーキシャフト66に取り付けられている。
【0033】バネ65は、螺旋状のスプリングバネ65
1と、このスプリングバネ651の両端部に設けられた
取付部652、653とからなる。この取付部652、
653は、スプリングバネ651の両端からスプリング
バネ651の中心軸に平行な方向に突出している。そし
て、このバネ65は、一方の取付部652を受け板67
に設けられた通孔の中に挿入し、他方の取付部653を
カム板64に設けられている通孔の中に挿入した状態に
して、作動部材63と受け板67の本体671とに取り
付けられている。
【0034】尚、この際、作業部材63と受け板67の
本体671との間にはδだけの隙間があり、作業部材6
3が受け板67に関係なく移動可能になっている。又、
受け板67に設けられている通孔を長孔にし、この通孔
に挿入されているバネ65の取付部652をこの長孔に
沿って移動させてスプリングバネ651の捩じれ方向の
力を調節できるようにすると、作動部材63を回転させ
る力が調整できるので便利である。
【0035】そして、作業部材63の先端に取り付けら
れたブレーキライニング61をロードシーブ3の円盤部
33に押し付け、スプリングバネ651を押圧した状態
にして、受け板67がボルト・ナット68で吊り具本体
2に固形されている。このように、受け板67を吊り具
本体2に固定すると、スプリングバネ651の弾性によ
り、作業部材63の先端がブレーキライニング61を挟
んで、ロードシーブ3の円盤部33を強く押圧し、ロー
ドシーブ3が回転できない状態になる。
【0036】ブレーキ開放レバー7は、図4に示すよう
に、吊り具本体2の側壁22に設けられた回転軸28に
回転自在に取付けられていて、一端部71がカム板64
の段部641に係止され、他端部72に操作紐75が取
り付けられている。尚、ブレーキ開放レバー7が回転し
過ぎないようにストッパー29が吊り具本体2の側壁2
2に設けられている。
【0037】このようになっているので、この操作紐7
5を引っ張ると、ブレーキ開放レバー7が回動し、この
ブレーキ開放レバー7に取り付けられているカム板64
が回動し、このカム板64に取り付けられている作業部
材63が回動する。すると、この回動する作業部材63
がブレーキシャフト66に設けられている雄ネジに沿っ
て後退し、その結果、作業部材63でブレーキライニン
グ61を挟んでロードシーブ3の円盤部33を押圧して
いる力がなくなり、ロードシーブ3が回転可能となる。
【0038】又、操作紐75の引っ張る力を除くと、ス
プリングバネ651の弾性により、ブレーキシャフト6
6の雄ネジに沿って作業部材63が元の状態に前進し、
作業部材63がブレーキライニング61を挟んで、ロー
ドシーブ3の円盤部33を押圧して、ロードシーブ3が
回転できなくなる。このように、常時、スプリングバネ
651の弾性によって作業部材63の先端のブレーキラ
イニング61がロードシーブ3の円盤部33を押圧し
て、ロードシーブ3が回転不可能になっているが、操作
紐64を引っ張ったときのみ、作業部材63が後退して
ロードシーブ3が回転可能になる。
【0039】次に、制動機構8について説明する。制動
機構8は、図5に示すように、円筒状の側壁81と、こ
の側壁81の両端面に取り付けられた蓋体82、83と
からなる密封容器84と、一方の蓋体82の略中央に突
出した突起85と、この突起85に回転自在に取り付け
られたローター86と、このローター86の中央に取り
付けられ、他方の蓋体83を貫通した回転軸87と、こ
の密封容器84の中に充満しているオイル88とからな
るロータリーダンパーである。
【0040】この制動機構8は、回転軸87の先端に取
り付けられたフランジ871と、ロードシーブ3の回転
軸32の先端に取り付けられたフランジ321とがボル
ト・ナットで連結されている。このようになっているの
で、ロードシーブ3が回転すると、この回転軸32と、
制動機構8の回転軸87を介して、密封容器84の中に
あるローター86が回転するが、密封容器84内にはオ
イル88が充満しているので、このオイル88の粘性に
よりローター86がゆっくりと回転するようになってい
る。
【0041】次に、このチェーン式吊り具1を使用して
吊り荷である屋根パネルPを建物躯体Hに取り付ける施
工方法について説明する。図6に示すように、トラック
や保管場所に置かれている屋根パネルPにアイボルト1
5を取り付ける。この2個のアイボルト15にそれぞ
れ、両端にフック16が取り付けられている延長用のワ
イヤー17の一方のフック16を引っ掛け、この延長用
のワイヤー17の他方のフック16を可動ロードチェー
ン4のフック41と、固定ロードチェーン5のフック5
1とに引っ掛けて係止する。
【0042】この際、屋根パネルPの下方に下げる部分
に取り付けられている延長用のワイヤー17のフック1
6を可動ロードチェーン4のフック41に係止する。そ
して、吊り具本体2の吊り輪23をクレーン車のような
外部巻き上げ機にあるワイヤー18の先端に取り付けら
れているフック19を引っ掛けて係止し(図6
(イ))、このワイヤー18を外部巻き上げ機で引き上
げて(図6(ロ))、屋根パネルPを建物躯体る位置の
上方に移動させる(図6(ハ))。尚、この際、ロード
シーブ3は、ブレーキ6で回転不能の状態になっている
ので、屋根パネルPはトラックや保管場所に置かれた状
態のまま吊り上げられる。
【0043】次に、操作紐75を引っ張ると、ブレーキ
開放レバー7が回動し、ブレーキ6の作業部材63が後
退し、ロードシーブ3が回転可能な状態になる。する
と、屋根パネルPの荷重で可動ロードチェーン4がロー
ドシーブ3を回転させながら、フック41が遠ざかる方
向に移動し、この可動ロードチェーン4のフック41に
取り付けられている屋根パネルP側が下方に移動し、屋
根パネルPが傾斜する(図6(ニ))。
【0044】しかし、このロードシーブ3の回転軸31
と制動機構8の回転軸86とが連結されているので、こ
のロードシーブ3の回転はゆっくりである。従って、こ
の屋根パネルPの傾斜を所定の傾斜状態にし易いし、危
険でない。屋根パネルPが所定の傾斜状態になると、操
作紐75を引っ張っている手を放す。すると、スプリン
グバネ651の弾性により、作業部材63が回転しなが
ら前進して、この作業部材63の先端に設けられている
ブレーキライニング61がロードシーブ3の円盤部33
を押圧し、ロードシーブ3の回転が停止する。
【0045】次に、図6(ホ)に示すように、この所定
の傾斜状態になった屋根パネルPを建物躯体Hに下ろ
し、屋根パネルPを建物躯体Hに取り付けるこのよう
に、このチェーン式吊り具1を使用すると、屋根パネル
Pに可動ロードチェーン4と固定ロードチェーン5を取
り付け、屋根パネルPを引き上げたり移動させた後、屋
根パネルPを吊った状態で操作紐75を引っ張って、ブ
レーキ開放レバー7でブレーキ6を開放させると、制動
機構8の作用により、屋根パネルPがゆっくりと所定の
傾斜状態なる。その後、屋根パネルPを屋根躯体Hに降
ろして取り付けることができる。
【0046】この際、従来のチェーン式吊り具のよう
に、偏重心状態に吊る必要がない。従って、吊り荷の取
付け位置も適当でよいし、作業が安全で容易である。終
了すると、ブレーキ開放レバー7でブレーキ6を開放さ
せてロードシーブ3を回転可能にし、可動ロードチェー
ン4を反対方向(係止具が近づく方向)に移動させて元
の状態に戻して、次の吊り荷の移動作業を行う。
【0047】次に、このチェーン式吊り具1を使用し
て、図7に示す屋根トラスTを建物躯体Haに取り付け
る施工方法について説明する。図6に示す施工例と同様
にして、トラックMの荷台に置かれている屋根トラスT
にアイボルト15を取り付ける。尚、屋根トラスTは幅
の狭い束を下側にして置く方が、狭いトラックMの荷台
に積み易いので、通常、図7(イ)に示すように置いて
おく。
【0048】この2個のアイボルト15にそれぞれ、両
端にフック16が取り付けられている延長用のワイヤー
17の一方のフック16を引っ掛け、この延長用のワイ
ヤー17の他方のフック16を可動ロードチェーン4の
フック41と、固定ロードチェーン5のフック51とに
引っ掛けて係止する。この際、屋根トラスTの下方に下
げる部分に取り付けられている延長用のワイヤー17の
フック16に可動ロードチェーン4のフック41を係止
する。
【0049】そして、吊り具本体2の吊り輪23をクレ
ーン車のような外部巻き上げ機のワイヤー18の先端に
取り付けられているフック19を引っ掛けて係止し(図
7(イ))、このワイヤー18を外部巻き上げ機で引き
上げて(図7(ロ))、屋根トラスTを建物躯体る位置
の上方に移動させる(図7(ハ))。尚、この際、ロー
ドシーブ3は、ブレーキ6で回転不能の状態になってい
るので、屋根トラスTはトラックや保管場所に置かれた
状態のまま吊り上げられる。
【0050】次に、屋根トラスTを吊った状態で操作紐
75を引っ張ると、ブレーキ開放レバー7が回動し、ブ
レーキ6の作業部材63が後退し、ロードシーブ3が回
転可能な状態になる。すると、屋根トラスTの荷重で可
動ロードチェーン4がロードシーブ3を回転させなが
ら、フック41が遠ざかる方向に移動し、この可動ロー
ドチェーン4のフック41に取り付けられている屋根ト
ラスT側が下方に移動し、屋根トラスTが傾斜する。
【0051】しかし、このロードシーブ3の回転軸31
と制動機構8の回転軸86とが連結されているので、こ
のロードシーブ3の回転はゆっくりである。従って、こ
の屋根パネルPの傾斜を所定の傾斜状態にし易いし、危
険でない。このようにして、屋根トラストTが略90°
回動し、束が略垂直になる所定の状態になる(図7
(ニ))。
【0052】屋根トラスTが所定の状態になると、操作
紐75を引っ張っている手を放すと、ロードシーブ3の
回転が停止する。このようにして、屋根トラスTが所定
の状態になって停止すると、図7(ホ)に示すように、
この屋根トラスTを建物躯体Hに下ろし、屋根トラスT
を建物躯体Hに取り付ける。
【0053】このように、このチェーン式吊り具1を使
用して、屋根トラスTに可動ロードチェーン4と固定ロ
ードチェーン5を取り付け、屋根トラスTを引き上げた
り移動させた後、屋根トラスTを吊った状態で操作紐7
5を引っ張って、ブレーキ開放レバー7でブレーキ6を
開放させる。すると、制動機構8の作用により、屋根ト
ラスTがゆっくりと所定の状態になる。その後、屋根ト
ラスTを屋根躯体Hに降ろして取り付けることができる
ので、便利である。
【0054】この際、従来のチェーン式吊り具のよう
に、偏重心状態に吊る必要がないし、屋根トラスTのよ
うに90°回動させることもできる。終了すると、ブレ
ーキ開放レバー7でブレーキ6を開放させてロードシー
ブ3を回転可能にし、可動ロードチェーン4を反対方向
(係止具が近づく方向)に移動させて元の状態に戻し
て、次の吊り荷の移動作業を行う。
【0055】(実施例2)図8は本発明の他の実施例を
示すもので、(イ)は一方向伝達機構を示す正面図、
(ロ)は(イ)のF−F線における断面図、(ハ)は
(イ)のG−G線における断面図である。
【0056】この図8に示す実施例2を図1〜図7に示
す実施例1と比較すると、ロードシーブの回転軸32a
と制動機構の回転軸81aとの間に一方向伝達機構9a
が設けられていることが異なる。この一方向伝達機構9
aは、ロードシーブの回転軸32aに取り付けられた歯
車91aと制動機構の回転軸87aに取り付けられた歯
車98aとからなる。
【0057】歯車91aは、円環状の外側部材92a
と、この外側部材92aの内側に設けられた円盤状の内
側部材93aとからなり、外側部材92aの内側面に
は、略半分にラチェット94aが設けられ、内側部材9
3aの外周面の略半分には、スプリングバネ96aに支
持されている爪部材95aが回動自在に取り付けられて
いて、内側部材93aが一方向に回転するときには、爪
部材95aがラチェット94aに引っ掛かって、外側部
材92aが回転し、内側部材93aが反対方向に回転す
るときには、爪部材95aの上面をラチェット94a
が、スプリングバネ96aを縮めながら押さえて、内側
部材93aのみが回転し、外側部材92aは回転しない
ようになっている。
【0058】又、外側部材92aの内周面と内側部材9
3aの外周面のその他の半分の部分には、ベアリング9
7aが取り付けられている。そして、この一方向伝達機
構9aは、可動ロードチエーンの係止具が遠ざかる方向
にロードシーブを回転させたときに、ロードシーブの回
転が制動機構に伝わり、可動ロードチエーンの係止具が
近づく方向にロードシーブを回転させたとき、ロードシ
ーブの回転が制動機構に伝わらないように取り付けられ
ている。その他の構造は、実施例1と略同じであるので
説明を省略する。
【0059】この実施例2では、ロードシーブと制動機
構との間には、可動ロードチエーンの係止具が遠ざかる
方向にロードシーブを回転させるときに、ロードシーブ
の回転が制動機構に伝わり、可動ロードチエーンの係止
具が近づく方向にロードシーブを回転させるときに、ロ
ードシーブの回転が制動機構に伝わらない一方向伝達機
構が設けられているので、チェーン式吊り具で吊り荷を
所定の角度に変えるために移動した可動ロードチェーン
を元の状態に戻すときに、可動ロードチェーンを係止具
が近づく方向に移動させるが、この際、この一方向伝達
機構9aによってロードシーブの回転が制動機構に伝わ
らない。従って、制動機構でロードシーブの回転が制動
されることなく、可動ロードチェーンでロードシーブを
回転させて、可動チェーンを元の状態に速く戻すことが
できる。その他の施工方法および作用は実施例1と同様
であるので説明を省略する。
【0060】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1記
載の発明は、吊り具本体と、ロードシーブと、可動ロー
ドチェーンと、固定ロードチェーンと、ブレーキと、ブ
レーキ開放レバーとからなるチェーン式吊り具であっ
て、前記ロードシーブは吊り具本体に回転可能に取り付
けられ、前記可動ロードチェーンはこのロードシーブに
袈裟掛けに取り付けられ、この可動ロードチェーンの一
端に吊り荷を係止する係止具が取り付けられ、前記固定
ロードチェーンは一端が吊り具本体に固定され、先端に
吊り荷を係止する係止具が取り付けられ、前記ブレーキ
で常時ロードシーブの回転を停止させていて、前記ブレ
ーキ開放レバーでこのブレーキを開放したときロードシ
ーブを回転可能になる構造になされているから、吊り荷
の2箇所に取り付けられた引っ掛け具や係止部に、それ
ぞれ、可動ロードチェーンの係止具と固定ロードチェー
ンの係止具を引っ掛けて係止し、吊り具本体を外部巻き
上げ機で吊り上げ、吊り荷を取り付ける位置の上方に移
動させたり、吊り荷を吊った状態でブレーキ開放レバー
でブレーキを開放させて、ロードシーブを回転可能にし
て吊り荷の荷重で吊り荷の可動ロードチェーンが取り付
けられている側を下方に移動させ、吊り荷を所定の状態
にした後、ブレーキ開放レバーを元の状態すると、吊り
荷が所定の状態になった状態で停止する。
【0061】その後、この所定の状態になって停止して
いる吊り荷を固定場所に取り付ければよく、従来の偏重
心状態に吊る必要がないし、偏重心状態がなくなる以上
にも傾斜させたり、回動させることができる。
【0062】請求項2記載の発明は、ロードシーブに
は、ロードシーブをゆっくりと回転させる制動機構が設
けられているから、ブレーキ開放レバーでブレーキを開
放させて、ロードシーブを回転させて、吊り荷の可動ロ
ードチェーンが取り付けられている側を下方に移動さ
せ、吊り荷を傾斜状態にするときに、ロードシーブがゆ
っくりと回転する。従って、吊り荷を所定の傾斜状態に
し易い。
【0063】請求3記載の発明は、ロードシーブと制動
機構との間には、可動ロードチエーンの係止具が遠ざか
る方向にロードシーブを回転させるときに、ロードシー
ブの回転が制動機構に伝わり、可動ロードチエーンの係
止具が近づく方向にロードシーブを回転させるときに、
ロードシーブの回転が制動機構に伝わらない一方向伝達
機構が設けられているから、チェーン式吊り具で吊り荷
を所定の角度に変えるために移動させた可動ロードチェ
ーンを元の状態に戻すときに、可動ロードチェーンを係
止具が近づく方向に移動させるが、この際、この一方向
伝達機構によってロードシーブの回転が制動機構に伝わ
らない。従って、制動機構でロードシーブの回転が制御
されることなく、可動ロードチェーンを引っ張ってロー
ドシーブを回転させ、可動ロードチェーンを元の状態に
速く戻すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、(イ)はチェ
ーン式吊り具の正面図、(ロ)は(イ)の側面図であ
る。
【図2】図1のA−A線における断面図である。
【図3】図2のB−B線における断面図である。
【図4】図2のC−C線における断面図である。
【図5】(イ)は制動機構の正面部、(ロ)は(イ)の
D−D線における断面図、(ハ)は(ロ)のE−E線に
おける断面図である。
【図6】チェーン式吊り具の一使用状態を示す模式図で
ある。
【図7】チェーン式吊り具の他の使用状態を示す模式図
である。
【図8】本発明の他の実施例を示すもので、(イ)は一
方向伝達機構を示す正面図、(ロ)は(イ)のF−F線
における断面図、(ハ)は(イ)のG−G線における断
面図である。
【符号の説明】
1 チェーン式吊り具 2 吊り具本体 3 ロードシーブ 4 可動ロードチェーン 41 フック(係止具) 5 固定ロードチェーン 51 フック(係止具) 6 ブレーキ 7 ブレーキ開放レバー 75 操作紐 8 制動機構 86 ローター 87 回転軸 88 オイル 9a 一方向伝達機構 P 屋根パネル(吊り荷) T 屋根トラス(吊り荷)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吊り具本体と、ロードシーブと、可動ロ
    ードチェーンと、固定ロードチェーンと、ブレーキと、
    ブレーキ開放レバーとからなるチェーン式吊り具であっ
    て、前記ロードシーブは吊り具本体に回転可能に取り付
    けられ、前記可動ロードチェーンはこのロードシーブに
    袈裟掛けに取り付けられ、この可動ロードチェーンの一
    端に吊り荷を係止する係止具が取り付けられ、前記固定
    ロードチェーンは一端が吊り具本体に固定され、先端に
    吊り荷を係止する係止具が取り付けられ、前記ブレーキ
    で常時ロードシーブの回転を停止させていて、前記ブレ
    ーキ開放レバーでこのブレーキを開放したときにロード
    シーブが回転可能になる構造になされていることを特徴
    とするチェーン式吊り具。
  2. 【請求項2】 前記ロードシーブには、ロードシーブを
    ゆっくりと回転させる制動機構が設けられていることを
    特徴とする請求項1記載のチェーン式吊り具。
  3. 【請求項3】 前記ロードシーブと制動機構との間に
    は、可動ロードチエーンの係止具が遠ざかる方向にロー
    ドシーブを回転させるときに、ロードシーブの回転が制
    動機構に伝わり、可動ロードチエーンの係止具が近づく
    方向にロードシーブを回転させるときに、ロードシーブ
    の回転が制動機構に伝わらない一方向伝達機構が設けら
    れていることを特徴とする請求項2記載のチェーン式吊
    り具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011093704A (ja) * 2009-11-02 2011-05-12 Ohbayashi Corp 部材回転方法、部材回転冶具
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