JP2011093704A - 部材回転方法、部材回転冶具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】クレーン100から延びる一対のワイヤ102A、102Bを介してPC柱部材410を揚重する際に、クレーン100から延びる一対のワイヤ102A、102Bのうち一方のワイヤ102Aに介在されて用いられるPC柱部材410の姿勢を回転するための回転冶具10は、シリンダ内の室が連通する一対の油圧ジャッキ11A,11Bからなり、一方のワイヤ102Aが一方の油圧ジャッキ11Bのシリンダとピストン12Bに接続されて用いられ、ピストン12Bの進退を拘束する手段を備える。PC柱部材410を揚重した状態でピストン12Bを進出可能とすることでPC柱部材410を回転させる。
【選択図】図3
Description
また、前記伸縮部材は、シリンダと、前記シリンダに対して進退可能なピストンと、前記ピストンを退行するように付勢する付勢手段とを備えたジャッキからなるものであってもよい。
また、前記伸縮部材は、前記ピストンが進出するとともに前記シリンダ内から流動体が排出され、又は、前記シリンダ内へ流動体が流れ込み、この流動体の排出に対して抵抗を付与する手段を備えてもよい。
上記の部材の回転方法において、前記ワイヤ送出装置は第2のワイヤを送り出す際に第2のワイヤに抵抗を付与する手段を備えてもよい。
以下、本発明の回転冶具の第1実施形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本実施形態の回転冶具10の構成を示す図であり、(A)は正面図、(B)は(A)におけるI−I断面図、(C)は(A)におけるII−II断面図である。また、図2は、回転冶具10の構成を模式化して示す図である。図1及び図2に示すように、回転冶具10は、平行に配置された一対の油圧ジャッキ11A,11Bと、これら油圧ジャッキ11A,11Bの室13A,13Bをピストン12A,12B側の端部において連結する連結管20と、これら油圧ジャッキ11A、11Bのシリンダ14A,14Bのピストン12A,12Bと反対側の端部に取り付けられた吊上部材21とにより構成される。
まず、図3(A)に示すように、クレーン100に吊り天秤101を取り付けて、吊り天秤101の一端からワイヤ102Bを垂下させ、他端にはワイヤ102Aを介して回転冶具10の吊上部材21を接続しておく。このとき、回転冶具10の一方油圧ジャッキ11Bを収縮させた状態で、シャットオフバルブ22を閉鎖しておく。なお、吊り天秤101に接続されたワイヤ102Bの長さは、後述するようにPC柱部材410を揚重した状態でPC柱部材410の姿勢が水平に保たれるような長さにする。
上記第1実施形態では、一対の油圧ジャッキ11A,11Bを用いていたが、第2実施形態では、一の油圧ジャッキによりPC柱部材の姿勢を回転させる。図4はかかる第2実施形態の回転冶具110の構成を示す図である。同図に示すように、本実施形態の回転冶具110は、油圧ジャッキ111のシリンダ114の室113と連結管120を通じて連通するオイルタンク140が設けられ、油圧ジャッキ111の室の内部にピストン112を退行する方向へと付勢するスプリングが設けられている。また、連結管120には第1実施形態と同様に調整ねじ123が取り付けられ、オリフィスが形成されており、また、シャットオフバルブ122が取り付けられている。
上記の各実施形態では、油圧シリンダを用いる場合について説明したが、これに限らず、ロータリーダンパーを用いることも可能である。
図6は、本実施形態で用いるロータリーダンパー210の構成を示す図である。同図に示すように、ロータリーダンパー210は、回転ドラム220を備え、この回転ドラムにワイヤ230が巻き付けられてなる。回転ドラム220は、ワイヤ230A、230Bに引張荷重が作用した際に、反対方向に抵抗が加わる。このため、ワイヤ230A、230Bに引張荷重が作用すると回転ドラム220は緩やかに回転する。また、ロータリーダンパー210は回転ドラム220の回転を拘束可能なブレーキ240を備え、このブレーキは操作紐30を引っ張ることにより拘束を解除することができる。
まず、図7に示すように、第1実施形態と同様に、クレーン100に吊り天秤101を取り付け、吊り天秤101の一端からワイヤ102Bを垂下させておき、他端にはワイヤ102Aを介して回転冶具110を接続しておく。そして、吊り天秤101から垂下する一方のワイヤ102Aにロータリーダンパー210を接続する。そして、クレーン100から垂下する他方のワイヤ102Bの端部を寝かした状態のPC柱部材410の柱筋411が突出するのとは反対の面の中央に取り付け、ロータリーダンパー210の一方のワイヤ103の先端をPC柱部材410の側面の柱筋411が突出している側の端部に接続する。なお、この際、ブレーキ240により回転ドラム220の回転を拘束した状態としておく。
また、上記の各実施形態では、一対のワイヤによりPC柱部材410を揚重して回転させているが、これに限らず、3本以上のワイヤによりPC柱部材410を揚重して回転させることも可能である。かかる場合には、少なくとも1本以上のワイヤに上記何れかの回転冶具を介在させておけばよい。
また、第1及び第2実施形態では、油圧ジャッキを用いているが、これに限らず、水圧、空気圧等を利用したジャッキを用いてもよい。
12A,12B、112 ピストン 13A,13B、113 室
14A,14B、114 シリンダ 15A 開口
20、120 連結管 21、121 吊上部材
22、122 シャットオフバルブ 30 操作紐
40 オイル 100 クレーン
101 吊天秤 102A,102B、103 ワイヤ
124 スプリング 140 オイルタンク
210 ロータリーダンパー 220 回転ドラム
230、230A,230B ワイヤ 240 ブレーキ
Claims (9)
- 揚重装置により複数のワイヤを介して揚重した部材の姿勢を回転させる方法であって、
前記複数のワイヤのうち少なくとも一本に、伸縮可能であるとともに、その長さを固定可能な伸縮部材を収縮させ、長さを固定した状態で介在させた状態で揚重し、
前記伸縮部材を伸長させることにより、前記部材を回転させることを特徴とする部材の回転方法。 - 請求項1記載の部材の回転方法であって、
前記伸縮部材は、シリンダと、前記シリンダに対して進退可能なピストンとを備え、各シリンダ内の室が連通する複数のジャッキからなり、前記一方のワイヤを前記複数のジャッキのうち何れかが、前記複数のワイヤのうち少なくとも一本に介在していることを特徴とする部材の回転方法。 - 請求項1記載の部材の回転方法であって、
前記伸縮部材は、シリンダと、前記シリンダに対して進退可能なピストンと、前記ピストンを退行するように付勢する付勢手段とを備えたジャッキからなることを特徴とする部材の回転方法。 - 請求項2又は3記載の部材の回転方法であって、
前記伸縮部材は、前記ピストンが進出するとともに前記シリンダ内から流動体が排出され、又は、前記シリンダ内へ流動体が流れ込み、この流動体の排出に対して抵抗を付与する手段を備えることを特徴とする部材の回転方法。 - 揚重装置により複数のワイヤを介して揚重した部材の姿勢を回転させる方法であって、
前記複数のワイヤのうち少なくとも一本に、第2のワイヤを送り出し可能かつ前記第2のワイヤの送り出しを固定可能なワイヤ送出装置を接続し、前記第2のワイヤの送り出しを固定した状態で前記部材を揚重し、
前記ワイヤ送出装置により前記第2のワイヤを送り出すことにより、前記部材を回転させることを特徴とする部材の回転方法。 - 請求項2記載の部材の回転方法であって、
前記ワイヤ送出装置は第2のワイヤを送り出す際に第2のワイヤに抵抗を付与する手段を備えることを特徴とする部材の回転方法。 - 揚重装置により複数のワイヤを介して部材を揚重する際に、前記複数のワイヤのうち少なくとも一本に介在されて用いられる前記部材の姿勢を回転するための冶具であって、
シリンダと、前記シリンダに対して進退可能なピストンとを備え、各シリンダ内の室が連通する複数のジャッキと、前記ピストンの進退を拘束する手段とを備え、
前記一方のワイヤを前記複数のジャッキのうち何れかが、前記複数のワイヤのうち少なくとも一本に介在した状態で用いられることを特徴とする部材の回転冶具。 - 揚重装置により複数のワイヤを介して部材を揚重する際に、前記複数のワイヤのうち少なくとも一本に介在されて用いられる前記部材の姿勢を回転するための冶具であって、
シリンダと、前記シリンダに対して進退可能なピストンと、前記ピストンを退行するように付勢する付勢手段とを有するジャッキと、前記ピストンの進退を拘束する手段とを備えることを特徴とする部材の回転冶具。 - 揚重装置により複数のワイヤを介して部材を揚重する際に、前記複数のワイヤのうち少なくとも一本に接続されて用いられる前記部材の姿勢を回転するための冶具であって、
前記部材に接続されるべき第2のワイヤを送り出し可能かつ前記第2のワイヤの送り出しを固定可能なワイヤ送出装置からなることを特徴とする部材の回転冶具。
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