JPH0698114B2 - 被結合部材の固定装置 - Google Patents

被結合部材の固定装置

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JPH0698114B2
JPH0698114B2 JP59092653A JP9265384A JPH0698114B2 JP H0698114 B2 JPH0698114 B2 JP H0698114B2 JP 59092653 A JP59092653 A JP 59092653A JP 9265384 A JP9265384 A JP 9265384A JP H0698114 B2 JPH0698114 B2 JP H0698114B2
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康弘 植田
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Olympus Optic Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は形状記憶合金からなる母材へ被結合部材を結
合するための固定装置に関する。
〔発明の技術的背景とその問題点〕
最近、温度を変化させることによつて形状変形が生じる
形状記憶合金が種々の部品(これを母材という)に利用
されている。上記形状合金に形状変形を起こさせるに
は、これに電線(これを被結合部材という)を接続して
通電加熱するということが行なわれている。しかしなが
ら、上記形状記憶合金はたとえばTi−Ni合金やCu−Zn−
Alなどが用いられているため、上記電線を半田付けやロ
ウ付けによつて接続固定しても、容易にはく離してしま
うという問題があつた。
このような問題を解決するために従来は、第8図に示す
ような手段が用いられていた。つまり、形状記憶合金か
らなる母材aを一対の結合部材bで挟持し、これら結合
部材bをねじcで締め付けて上記母材aに固定するとと
もに、線材dを上記ねじcに巻付け固定するようにして
いた。しかしながら、このような手段によると、母材a
に加わる振動などによつてねじcがゆるみ、結合部材b
が母材aから外れることがあるばかりか、ねじcを必要
とするために構造も複雑となるなどの不都合があつた。
〔発明の目的〕
この発明は簡単な構造で確実に被結合部材を形状記憶合
金からなる母材に結合固定することができるようにした
固定装置を提供することにある。
〔発明の概要〕
この発明は、第1の形状記憶合金からなる母材と、この
母材に結合される被結合部材と、この被結合部材と上記
母材とを結合する第2の形状記憶合金からなる結合部材
とからなり、上記第1の形状記憶合金のマルテンサイト
相転移終了温度は、上記第2の形状記憶合金のオーステ
ナイト相転移終了温度よりも高いことを特徴とする。そ
れによって、上記結合部材の形状変形を利用して上記被
結合部材を母材へ結合するようにしたものである。
〔発明の実施例〕
以下、この発明の第1の実施例を第1図乃至第4図を参
照して説明する。第1図は内視鏡を示し、この内視鏡は
操作部1を有する。この操作部1には挿入部2と末端に
コネクタ3が設けられたライトガイドケーブル4とが接
続されているとともに、接眼部5、送気送水切換弁6、
吸引切換装置7および処置具挿通用の鉗子栓8が設けら
れている。上記挿入部2は可撓管部9の先端に湾曲管部
10を介して先端構成部11を連結してなる。
上記湾曲部10は第2図に示すように構成されている。つ
まり、リング状に形成された多数の湾曲コマ12がリベツ
ト13によつて互いに回動自在に連結されている。これら
湾曲コマ12の外周面には網状管14が被覆され、この網状
管14の外周面は合成ゴムなどからなる弾性被膜15によつ
て被覆されている。また、最先端の湾曲コマ12と後端の
湾曲コマ12とには、これらの周壁の一部を径方向内方へ
陥没させた凹部16が形成されている。これら凹部16には
母材としてのTi−Ni合金やCu−Zn−Al合金などの形状記
憶合金からなるワイヤ17の両端部が各々挿通されてい
る。このワイヤ17の両端部には被結合部材としての電線
18の一端部がそれぞれ巻付けられ、この電線18は結合部
材としてのワイヤ17と同様の形状記憶合金によつて上記
凹部16を通過することのない大きさに形成されたリング
19によつて後述するごとく固定されている。なお、第2
図においてワイヤ17は1本だけしか図示されていない
が、図示されたワイヤ17から周方向に180度ずれた位置
にもワイヤ17(図示せず)が同様にして設けられてい
る。上記電線18の他端部は上記操作部1に導かれ、ここ
で図示せぬスイツチを介して電源に専接続されている。
したがつて、上記スイツチをONにすればワイヤ17に電流
が流れて加熱される。
上記ワイヤ17はオーステナイト相転移終了温度(以下A
1という)以上では湾曲した状態になるよう初期形状
が記憶されており、第2図はマルテンサイト相転移終了
温度(以下M1という)以下で上記ワイヤ17を変形さ
せて略直線状にした状態である。また、上記リング19は
オーステナイト相転移終了温度(以下A2という)以
上ではその内径寸法Dが上記ワイヤ17の外径寸法dより
も小さくなるよう初期形状が記憶されており、上記ワイ
ヤ17へ取付ける前はマルテンサイト相転移終了温度(以
下M2という)以下でその内径を強制的に拡げ、D>
dに設定されている。リング19はD>dの状態でワイヤ
17の電線18が巻回された部分に嵌着され、そののちこの
リング19をA2以上の温度にしてワイヤ17に固定され
ている。
上記ワイヤ17は挿入部2が患者の体腔内に挿入されたと
きの温度で湾曲することがないようM1が体温以上、
たとえば50℃に設定され、A1はたとえば80℃に設定
されている。上記リング19は内視鏡が通常使用される温
度環境よりも低い温度度、たとえば0℃にA2が設定
され、通常使用時には常に記憶した形状を保つようにな
つている。したがつて、リング19はワイヤ17を常に締め
付けている。また、リング19のM2はたとえば−20℃
程度に設定されている。
このように構成された内視鏡の湾曲管部10によれば、操
作部1に設けられた図示せぬスイツチをONにして電線18
から一方のワイヤ17に電流を流がし、このワイヤ17に抵
抗熱を発生させてA1以上の温度に加熱する。する
と、上記ワイヤ17が第2図に示す直線の状態から記憶さ
れた形状に湾曲するから、これに湾曲管部10も連動して
第1図に鎖線で示すように湾曲させられる。
また、形状記憶合金からなるワイヤ17に対して電線18は
形状記憶合金からなるリング19によつて固定されてい
る。そして、このリング19のA2温度は内視鏡が通常
使用される温度環境よりも低い温度である0℃に設定さ
れている。したがつて、リング19は記憶された形状によ
つて常にワイヤ17を締め付けてゆるむことがないから、
上記電線18がワイヤ17に確実に接続固定された状態が維
持される。
第5図乃至第7図はこの発明の第2の実施例で、この実
施例は結合部材として形状記憶合金からなる板材によつ
てリング部25と、このリング部25に連続するL字状の一
対のフツク部26とを一体に折曲形成した固定具27を用い
た。そして、上記フツク部26を湾曲コマ12に穿設された
通孔28に保持し、上記リング部25にワイヤ17の端部を嵌
合固定するようにした。つまり、上記リング部25の内径
寸法DをM2の温度以下でワイヤ17の外径寸法dより
も大きくし、上記ワイヤ17に嵌着してからA2温度以
下とすることによつて縮少させる。なお、この固定具27
のA2とM2は第1の実施例のリング19と同じに設
定されている。
〔発明の効果〕
以上述べたようにこの発明は、第1の形状記憶合金から
なる母材に被結合部材を結合する結合部材を第2の形状
記憶合金で形成するとともに、上記第1の形状記憶合金
のマルテンサイト相転移終了温度を、上記第2の形状記
憶合金のオーステナイト相転移終了温度よりも高く設定
し、この結合部材の形状変形を利用して上記被結合部材
を母材へ結合させた。したがつて、半田付けやロウ付け
が行なえない形状記憶合金からなる上記母材への被結合
部材の結合をねじなどを用いた結合手段に比べて確実か
つ容易に行なうことができる。また、上記第1の形状記
憶合金のマルテンサイト相転移終了温度を、上記第2の
形状記憶合金のオーステナイト相転移終了温度よりも高
く設定したので、母材を加熱して変形させても、上記結
合部材による母材と被結合部材との結合状態が損なわれ
るようなことがない。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図はこの発明の第1の実施例を示し、第
1図は内視鏡の構成図、第2図は湾曲管部の半断面図、
第3図は要部の拡大断面図、第4図はリングの断面図、
第5図はこの発明の第2の実施例を示す要部の断面図、
第6図は第5図A−A線に沿う断面図、第7図は結合部
材である固定具のリング部の拡大図、第8図は従来の固
定装置の斜視図である。 17……ワイヤ(母材)、18……電線(被結合部材)、19
……リング(結合部材)、27……固定具(結合部材)。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱することにより形状を変形する第1の
    形状記憶合金からなる母材と、この母材に結合される被
    結合部材と、この被結合部材と上記母材とを形状変化を
    することにより結合する第2の形状記憶合金からなる結
    合部材とからなり、上記第1の形状記憶合金のマルテン
    サイト相転移終了温度は、上記第2の形状記憶合金のオ
    ーステナイト相転移終了温度よりも高くすることによ
    り、上記母材を加熱変形させても結合部材は変形しない
    ようにしたことを特徴とする被結合部材の固定装置。
  2. 【請求項2】上記被結合部材は上記母材へ電流を供給す
    るための電線であることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の被結合部材の固定装置。
  3. 【請求項3】上記母材はワイヤ状で、上記結合部材はリ
    ング状であって、この結合部材に上記母材と被結合部材
    とが嵌入固定されることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の被結合部材の固定装置。
  4. 【請求項4】上記母材は、湾曲部内に設けたことを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の被結合部材の固定装
    置。
JP59092653A 1984-05-09 1984-05-09 被結合部材の固定装置 Expired - Lifetime JPH0698114B2 (ja)

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JPS60237210A JPS60237210A (ja) 1985-11-26
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JPS58128516A (ja) * 1982-01-27 1983-08-01 中越合金鋳工株式会社 黄銅系形状記憶合金製締め付け部品の締め付け方法

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JPS60237210A (ja) 1985-11-26

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