JP2796368B2 - 管状挿入具の湾曲操作装置 - Google Patents

管状挿入具の湾曲操作装置

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JP2796368B2
JP2796368B2 JP1225607A JP22560789A JP2796368B2 JP 2796368 B2 JP2796368 B2 JP 2796368B2 JP 1225607 A JP1225607 A JP 1225607A JP 22560789 A JP22560789 A JP 22560789A JP 2796368 B2 JP2796368 B2 JP 2796368B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は例えばカテーテル、内視鏡、レーザプロー
ブ等のように生体腔内等に挿入されて使用される管状挿
入具の湾曲操作装置に関する。
[従来の技術] 一般に、例えば医療用のカテーテルや内視鏡等の挿入
具には挿入部の先端部を湾曲操作する湾曲装置が配設さ
れたものが多い。この種の湾曲装置として体腔内に挿入
される挿入部の先端に湾曲操作用のアングルワイヤの一
端を固定するとともに、このアングルワイヤの他端を手
元側操作部に設けられた例えば操作ノブ等の操作機構の
プーリ等に連結し、この操作ノブの操作にともないアン
グルワイヤを牽引操作することにより、挿入部の先端部
側を湾曲操作させる構成のものが知られている。
また、例えば特開昭59−97115号公報には内視鏡等の
挿入具における挿入部の先端部に形状記憶合金からな
り、伸長状態を記憶して圧縮形成されたコイル状の伸縮
性駆動部材を設けるとともに、この伸縮性駆動部材の伸
縮動作にともない内視鏡等の挿入具における挿入部の先
端部を湾曲させる湾曲機構が示されている。
さらに、実開平1−95901号公報には内視鏡等の挿入
具における挿入部の先端部に形状記憶合金からなり、挿
入部の軸線方向に延設させた一対のワイヤを設け、一方
のワイヤに超弾性を付与し、他方のワイヤに逆J字状等
の湾曲形状を熱処理等によって記憶させるとともに、こ
れらのワイヤを熱遮断用密着コイルばねで被覆させた構
成の湾曲機構が示されている。この場合、常温時には超
弾性ワイヤの超弾性力および熱遮断用密着コイルばねの
弾性力によって形状記憶ワイヤが直線形状に変形された
状態で保持され、挿入部の先端部が直線形状で保持され
るとともに、両ワイヤを通電加熱することにより、形状
記憶ワイヤが予め記憶されている湾曲形状に自動的に変
形し、挿入部の先端部が形状記憶ワイヤの変形方向に湾
曲操作される構成になっている。
[発明が解決しようとする課題] アングルワイヤの牽引操作にともない挿入部の先端部
側を湾曲操作させる構成の湾曲装置では例えば血管内視
鏡のように挿入部の外径寸法が小さい細径な場合にアン
グルワイヤの牽引動作をガイドする湾曲管等が設けられ
ていないことが多い。そのため、例えば挿入具の挿入部
が体腔内に挿入され、この挿入部が体腔形状に合わせて
屈曲された状態ではアングルワイヤが蛇行してしまうの
で、正確な湾曲操作が困難になるおそれがあった。
また、特開昭59−97115号公報や実開平1−95901号公
報のように形状記憶合金を利用した湾曲機構の場合には
伸縮性駆動部材や形状記憶ワイヤと手元側に設けられた
例えば操作スイッチ、電源等の手元側構成機器との間が
リード線を介して接続されているので、挿入部が体腔形
状等に合わせて屈曲された状態でもアングルワイヤによ
る湾曲機構のように湾曲操作が困難になることを防止す
ることができる。
しかしながら、特開昭59−97115号公報の湾曲機構の
場合にはコイル状の伸縮性駆動部材を使用しているの
で、湾曲機構全体が大径化し、構成も複雑化する問題が
あった。
さらに、実開平1−95901号公報の湾曲機構の場合に
は形状記憶ワイヤに逆J字状等の湾曲形状を熱処理等に
よって記憶させ、この形状記憶ワイヤの通電加熱には形
状記憶ワイヤが予め記憶されている湾曲形状に変形する
動作にともない、挿入部の先端部を形状記憶ワイヤの変
形方向に湾曲操作させる構成になっているので、先端部
を湾曲操作させるためには形状記憶ワイヤに比較的大き
な操作力が必要になり、この形状記憶ワイヤの操作力が
小さい場合には挿入部の先端部を所定形状に正確に湾曲
操作することができない問題があった。
この発明は上記事情に着目してなされたもので、湾曲
機構全体を小径化し、構成の簡略化を図ることができる
とともに、正確な湾曲操作を行なわせることができる管
状挿入具の湾曲操作装置を提供することを目的とするも
のである。
[課題を解決するための手段] この発明は線状の形状記憶材料からなり、加熱によっ
て長さが収縮する湾曲操作ワイヤを伸長形状に形成し、
可撓性を備えた管状挿入具の管壁部に軸線方向に沿って
前記湾曲操作ワイヤの装着孔を形成するとともに、この
装着孔の少なくとも前後2か所に前記湾曲操作ワイヤの
固定部を設け、かつ前記湾曲操作ワイヤに通電用リード
線の一端部を接続し、このリード線の他端部を前記湾曲
操作ワイヤの通電量を制御する通電量制御部に接続した
ものである。
[作用] 湾曲操作ワイヤに通電用リード線を介して形状記憶材
料の変態温度以上に通電加熱させることにより、湾曲操
作ワイヤの長さを収縮させ、さらにこの湾曲操作ワイヤ
の収縮変形動作にともない可撓性を備えた管状挿入具の
前端側固定端部を後端側固定端部に対して引っ張り操作
させて管状挿入具の前端側を湾曲させることにより、湾
曲機構全体を小径化し、構成の簡略化を図るとともに、
正確な湾曲操作を行なわせるようにしたものである。
[実施例] 以下、この発明の第1の実施例を第1図乃至第6図を
参照して説明する。
第1図乃至第3図は第4図に示す医療用カテーテル
(管状挿入具)1の要部の概略構成を示すものである。
このカテーテル1の本体1aは略円管状の管体によって形
成されている。
また、第4図中で、2はこのカテーテル1の挿入部で
ある。この挿入部2の先端部外周面には袋状の弾性体に
よって形成されたバルーン3が装着されている。
さらに、この挿入部2の基端部には手元側端部4が設
けられている。この手元側端部4の外周面にはチューブ
5の連結端部6および後述するケーブル7の連結端部8
がそれぞれ設けられている。このチューブ5の一端部は
バルーン3に連結されている。さらに、このチューブ5
の基端部にはバルーン3内に例えば生理食塩水等の流体
を供給するためのシリンジ9が取外し可能に連結されて
いる。
また、この手元側端部4の端面には内視鏡挿入口10が
設けられている。そして、この内視鏡挿入口10からカテ
ーテル本体1aの管内に例えば電子内視鏡によって形成さ
れる血管内視鏡11の挿入部12が挿入されるようになって
いる。この血管内視鏡11の挿入部12は可撓管13の先端に
先端構成部14が連結されて形成されている。さらに、こ
の挿入部12の基端部側の手元側操作部15にはユニバーサ
ルコード16,17の各一端が接続されている。そして、一
方のユニバーサルコード16の他端側はコネクタ18を介し
て光源装置19に接続され、他方のユニバーサルコード17
の他端側はコネクタ20を介してテレビカメラユニット21
に接続されている。このテレビカメラユニット21にはテ
レビモニタ22が接続されている。
一方、カテーテル本体1aにおける挿入部2の先端部に
は湾曲部23が設けられている。この湾曲部23は第1図乃
至第3図に示すように構成されている。
すなわち、挿入部2の管壁部先端面には円周方向に沿
って4か所に等間隔(90゜間隔)でそれぞれ一対の湾曲
操作ワイヤ装着孔24a,24bが設けられている。これらの
湾曲操作ワイヤ装着孔24a,24bは軸線方向に沿って延設
されている。これらの湾曲操作ワイヤ装着孔24a,24bに
は湾曲操作ワイヤ25がそれぞれ挿入されている。
この湾曲操作ワイヤ25は線状の形状記憶合金等の形状
記憶材料によって形成されている。この湾曲操作ワイヤ
25の形状記憶合金は例えば2方向性の形状記憶効果を備
えたものである。そして、この湾曲操作ワイヤ25は加熱
によって長さが収縮する線材を伸長形状に形成したもの
である。
すなわち、この湾曲操作ワイヤ25には第5図中に、A
で示す長さ寸法L0の高温側の第1の記憶形状(初期ワイ
ヤ形状)と、Bで示す長さ寸法L1(L1=L0+ΔL)の低
温側の第2の記憶形状(強制伸展ワイヤ形状)とが記憶
されている。この場合、湾曲操作ワイヤ25の形状記憶合
金は高温側の第1の記憶形状Aで高温側の形状記憶処理
が行われたのち、例えば体温程度の常温で伸長形状に強
制伸展させて低温側の第2の記憶形状Bの形状記憶処理
が行われている。そして、2方向の形状記憶処理が施さ
れた湾曲操作ワイヤ25が第2の記憶形状Bで保持されて
いる状態で、この湾曲操作ワイヤ25を例えば60〜90℃程
度の変態温度以上に加熱することにより、第5図中に、
A′で示す長さ寸法L0の高温側の第1の記憶形状(加熱
収縮ワイヤ形状)に変形(形状復帰)するようになって
いる。
また、この湾曲操作ワイヤ25は略中央部位から折り返
されてその両側の折り返しワイヤ構成部分25a,25bが両
装着孔24a,24b内にそれぞれ挿入されている。そして、
この湾曲操作ワイヤ25の中央折り返し部25cは挿入部2
の管壁部先端面で固定され、この湾曲操作ワイヤ25の前
端固定部26が形成されている。さらに、この湾曲操作ワ
イヤ25の両折り返しワイヤ構成部分25a,25bの各先端部
には通電用リード線27a,27bの各一端部が接続されてい
る。この接続部にはリング状のかしめ部材28が用いられ
ている。
すなわち、第3図に示すようにこのかしめ部材28のリ
ング内には折り返しワイヤ構成部分25a,25bの各先端部
とリード線27a,27bの各一端部とがそれぞれ挿入され、
重合されるようになっており、この状態で、各装着孔24
a,24b内のかしめ部材28が圧潰され、かしめられるよう
になっている。そして、この状態で、折り返しワイヤ構
成部分25a,25bの各先端部とリード線27a,27bの各一端部
との間が電気的に接続されるようになっている。さら
に、かしめ部材28の圧潰によって湾曲操作ワイヤ25の両
折り返しワイヤ構成部分25a,25bの各先端部が各装着孔2
4a,24bの内壁面に強固に固定され、この湾曲操作ワイヤ
25の両端固定部29,29が形成されている。
なお、挿入部2の先端面にはキャップ30が装着されて
おり、このキャップ30によって湾曲操作ワイヤ25の前端
固定部26が被覆されている。
また、リード線27a,27bの各他端部は湾曲操作ワイヤ2
5の通電量を制御する通電量制御部31に接続されてい
る。この通電量制御部31は前記ケーブル7を介してカテ
ーテル本体1aに接続されている。さらに、この通電量制
御部31にはケーブル32を介して操作部33が接続されてい
る。この操作部33は例えばジョイスティック34によって
形成されている。このジョイスティック34は例えば前後
左右に移動操作可能になっており、通常時は中立位置、
すなわちこの移動軌道の中央位置で保持されるようにな
っている。
また、通電量制御部31には挿入部2の湾曲部23に4か
所に90゜間隔で装着された4本の湾曲操作ワイヤ25…の
各コントローラ31a〜31dがそれぞれ内蔵されている。そ
して、各コントローラ31a〜31dには電源35に接続された
可変抵抗器36、スイッチ37がそれぞれ設けられており、
ジョイスティック34の操作、すなわちジョイスティック
34の中立位置からの移動方向およびその移動量に応じて
各コントローラ31a〜31dのスイッチ37および可変抵抗器
36が適宜、切換え操作され、ジョイスティック34の移動
方向およびその移動量に対応させた状態でカテーテル本
体1aの湾曲部23の湾曲方向およびその湾曲量が任意に操
作可能になっている。
次に、上記構成の作用について説明する。
まず、カテーテル1のジョイスティック34は通常時は
中立位置で保持される。この状態では通電量制御部31の
各コントローラ31a〜31dのスイッチ37は全てオフ状態で
保持されるので、挿入部2の湾曲部23に4か所に90゜間
隔で装着された4本の湾曲操作ワイヤ25…には通電され
ない状態で保持される。そのため、各湾曲操作ワイヤ25
…は第6図中に実線で示すように長さ寸法L1の低温側の
第2の記憶形状Bで保持されるので、挿入部2の湾曲部
23は湾曲されていない略直線状の通常の形状状態で保持
される。
また、血管内視鏡11の使用時には第4図に示すように
予めカテーテル1の挿入部2が目的部位、例えば血管38
内に挿入される。この場合、挿入部2を血管38内で固定
する場合にはバルーン3が使用される。
このバルーン3の使用時にはチューブ5の基端部にシ
リンジ9が連結され、このシリンジ9から生理食塩水等
の流体がチューブ5内を通じてバルーン3の袋内に供給
される。そのため、バルーン3はこの流体の供給によっ
て膨脹し、膨脹したバルーン3が血管38の内壁面に圧接
されるので、この状態でカテーテル1の挿入部2が血管
38内の所定位置で固定される。
そして、この状態でカテーテル1の内視鏡挿入口10か
らカテーテル本体1aの管内に血管内視鏡11の挿入部12が
挿入される。
また、血管内視鏡11の先端構成部14を血管38内の血栓
部39等の所望方向に向ける場合にはカテーテル1の湾曲
部23が湾曲操作される。このカテーテル1の湾曲部23の
湾曲操作時にはジョイスティック34が使用される。この
場合、ジョイスティック34は中立位置から前後左右の各
移動操作方向の任意の方向に任意の移動量だけ移動操作
される。そして、このジョイスティック34の操作、すな
わちジョイスティック34の中立位置からの移動方向およ
びその移動量に応じて各コントローラ31a〜31dのスイッ
チ37および可変抵抗器36が適宜、切換え操作される。す
なわち、ジョイスティック34によってその移動操作方向
のコントローラ、例えばコントローラ31aのスイッチ37
がオン操作され、さらにこのときのジョイスティック34
の移動量に応じてコントローラ31aの可変抵抗器36が所
定位置まで移動操作される。そして、この切換え操作に
ともないコントローラ31aに接続された湾曲操作ワイヤ2
5が通電加熱される。
さらに、通電加熱された湾曲操作ワイヤ25は例えば長
さ寸法L0の高温側の第1の記憶形状A′に変形し、この
湾曲操作ワイヤ25の長さが収縮する。この場合、ジョイ
スティック34の移動方向と反対側に配置されているコン
トローラ31cに接続された湾曲操作ワイヤ25は非通電状
態で保持されているので、通電加熱された湾曲操作ワイ
ヤ25に対して180゜の位置に配置されている湾曲操作ワ
イヤ25は通電加熱されない状態で保持され、この湾曲操
作ワイヤ25は長さ寸法L1の低温側の第2の記憶形状Bで
保持される。そのため、例えば第6図中に仮想線で示す
ように180゜の位置に配置されている2組の湾曲操作ワ
イヤ25,25のうちの一方の湾曲操作ワイヤ25の長さが収
縮し、他方の湾曲操作ワイヤ25の長さが通常の寸法L1
保持されるので、この状態では挿入部2の湾曲部23は収
縮する湾曲操作ワイヤ25によってこの湾曲操作ワイヤ25
の前端固定端部26が後端側の固定部29,29に対して引っ
張り操作され、この湾曲部23の前端側が収縮する湾曲操
作ワイヤ25側に向けて湾曲される。この場合、湾曲部23
の湾曲量はジョイスティック34の移動量、すなわちコン
トローラ31aの可変抵抗器36の移動操作量に応じて適宜
設定され、湾曲操作ワイヤ25の変形可能な範囲(長さ寸
法L1の低温側の第2の記憶形状Bと長さ寸法L0の高温側
の第1の記憶形状A′との間の範囲)内で、任意に設定
可能になっている。
また、ジョイスティック34が中立位置に戻されると、
コントローラ31aの可変抵抗器36が所定の復帰位置に戻
されるとともに、スイッチ37がオフ操作され、コントロ
ーラ31aに接続された湾曲操作ワイヤ25への通電加熱が
停止される。そのため、この状態では湾曲操作ワイヤ25
の温度が低下し、収縮状態の湾曲操作ワイヤ25は長さ寸
法L1の低温側の第2の記憶形状Bに復帰するので、収縮
状態の湾曲操作ワイヤ25の形状復帰動作にともない挿入
部2の湾曲部23は湾曲されていない略直線状の通常の形
状に復帰される。
なお、ジョイスティック34が中立位置から前記操作方
向とは逆方向に移動操作した場合には前回の操作で収縮
した湾曲操作ワイヤ25側が長さ寸法L1の低温側の第2の
記憶形状Bで保持され、前回の操作で変形しない状態で
保持された湾曲操作ワイヤ25側が長さ寸法L0の高温側の
第1の記憶形状A′に変形操作されるので、この場合に
は第6図中に点線で示すように前回の操作による湾曲部
23は湾曲方向とは逆方向に湾曲部23が湾曲される。
そこで、上記構成のものにあってはカテーテル1の湾
曲部23に配設された湾曲操作ワイヤ25に通電用リード線
27a,27bを介して形状記憶材料の変態温度以上に通電加
熱させることにより、湾曲操作ワイヤ25の長さを収縮さ
せ、さらにこの湾曲操作ワイヤ25の収縮変形動作にとも
ない湾曲操作ワイヤ25の前端固定端部26を後端側の固定
部29,29に対して引っ張り操作させて湾曲部23の前端側
を湾曲させるようにしたので、比較的小さな力で湾曲部
23の前端側を湾曲させることができる。そのため、従来
に比べてカテーテル1の挿入部2の先端側を所定形状に
正確に湾曲操作することができ、操作性を高めることが
できる。また、湾曲操作ワイヤ25…を挿入部2の管壁部
に軸線方向に沿って延設し、これらの湾曲操作ワイヤ25
…によって湾曲部23の湾曲機構を形成したので、湾曲機
構全体を小径化し、構成の簡略化を図ることができる。
また、第7図はこの発明の第2の実施例を示すもので
ある。
これは、例えば体腔T内の結石K等を破砕するレーザ
プローブ41用のカテーテル42にこの発明を適用したもの
である。このカテーテル42は第1の実施例のカテーテル
1から挿入部2のバルーン3を取外し、このカテーテル
42の本体42aの管内にレーザプローブ41を挿入させる構
成になっている。この場合、シリンジ43に連結させたチ
ューブ44の先端部は例えばカテーテル42の先端開口部に
連通されており、カテーテル42の先端開口部からこのチ
ューブ44を通して体腔内の体液等を吸引したり、薬液等
の注入が可能になっている。さらに、このカテーテル42
の先端部には第1の実施例のカテーテル1の湾曲部23と
同一構成の湾曲部45が設けられている。そして、この湾
曲部45が第1の実施例と同様にジョイスティック34の移
動方向およびその移動量に対応させた状態で湾曲方向お
よびその湾曲量が任意に操作可能になっている。なお、
レーザプローブ41の基端部は例えばYAGレーザ、CO2レー
ザ等のレーザ装置46に接続されている。
したがって、この場合もカテーテル42の先端部には第
1の実施例のカテーテル1の湾曲部23と同一構成の湾曲
部45が設けられているので、第1の実施例と同一の効果
を得ることができる。
さらに、第8図はこの発明の第3の実施例を示すもの
である。
これは、血管内視鏡11挿入用の第1の挿入孔51と、レ
ーザプローブ41挿入用の第2の挿入孔52とを備えたカテ
ーテル53にこの発明を適用したものである。すなわち、
このカテーテル53の先端部には第1の実施例のカテーテ
ル1の湾曲部23と同一構成の湾曲部54が設けられてい
る。そして、この湾曲部54が第1の実施例と同様にジョ
イスティック34の移動方向およびその移動量に対応させ
た状態で湾曲方向およびその湾曲量が任意に操作可能に
なっている。
したがって、この場合も第1の実施例と同一の効果を
得ることができる。
また、第9図はこの発明の第4の実施例を示すもので
ある。
これは、血管内視鏡61にこの発明を適用したものであ
る。すなわち、この血管内視鏡61の挿入部62の先端部に
は第1の実施例のカテーテル1の湾曲部23と同一構成の
湾曲部63が設けられている。また、この血管内視鏡61の
挿入部62の基端部に配設された操作部64にはユニバーサ
ルコード65,66の各一端が接続されている。そして、一
方のユニバーサルコード65の他端側はコネクタ67を介し
て光源装置68に接続され、他方のユニバーサルコード66
の他端側はコネクタ69を介してテレビカメラユニット70
に接続されている。このテレビカメラユニット70にはテ
レビモニタ71が接続されている。さらに、光源装置68に
はケーブル72を介して通電量制御部73が接続されてい
る。この通電量制御部73には例えばジョイスティック74
によって形成される操作部75が接続されている。そし
て、この場合も挿入部62先端の湾曲部63が第1の実施例
と同様にジョイスティック74の移動方向およびその移動
量に対応させた状態で湾曲方向およびその湾曲量が任意
に操作可能になっている。
したがって、この場合も挿入部62の先端部には第1の
実施例のカテーテル1の湾曲部23と同一構成の湾曲部63
が設けられているので、第1の実施例と同一の効果を得
ることができる。
また、第10図はこの発明の第5の実施例を示すもので
ある。
これは、レーザプローブ81にこの発明を適用したもの
である。すなわち、このレーザプローブ81の先端部には
第1の実施例のカテーテル1の湾曲部23と同一構成の湾
曲部82が設けられている。また、このレーザプローブ81
の基端部は例えばYAGレーザ、CO2レーザ等のレーザ装置
83に接続されている。さらに、このレーザプローブ81の
基端部にはケーブル84を介して通電量制御部85が接続さ
れている。この通電量制御部85には例えばジョイスティ
ック86によって形成される操作部87が接続されている。
そして、この場合もレーザプローブ81の先端の湾曲部82
が第1の実施例と同様にジョイスティック86の移動方向
およびその移動量に対応させた状態で湾曲方向およびそ
の湾曲量が任意に操作可能になっている。
したがって、この場合もレーザプローブ81の先端部に
は第1の実施例のカテーテル1の湾曲部23と同一構成の
湾曲部82が設けられているので、第1の実施例と同一の
効果を得ることができる。
なお、この発明は上記各実施例に限定されるものでは
なく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施
できることは勿論である。
[発明の効果] この発明によれば線状の形状記憶材料からなり、加熱
によって長さが収縮する湾曲操作ワイヤを伸長形状に形
成し、可撓性を備えた管状挿入具の管壁部に軸線方向に
沿って前記湾曲操作ワイヤの装着孔を形成するととも
に、この装着孔の少なくとも前後2か所に前記湾曲操作
ワイヤの固定部を設け、かつ前記湾曲操作ワイヤに通電
用リード線の一端部を接続し、このリード線の他端部を
前記湾曲操作ワイヤの通電量を制御する通電量制御部に
接続したので、湾曲機構全体を小径化し、構成の簡略化
を図ることができるとともに、正確な湾曲操作を行なわ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第6図はこの発明の第1の実施例を示すもの
で、第1図は装置全体の概略構成図、第2図は第1図の
II−II線断面図、第3図は湾曲操作ワイヤと通電用リー
ド線との接続状態を示す縦断面図、第4図は使用状態を
示す全体の概略構成図、第5図は湾曲操作ワイヤの変形
状態を示す概略構成図、第6図は湾曲部の湾曲操作状態
を示す概略構成図、第7図はこの発明の第2の実施例を
示す全体の概略構成図、第8図はこの発明の第3の実施
例を示す要部の斜視図、第9図はこの発明の第4の実施
例を示す全体の概略構成図、第10図はこの発明の第5の
実施例を示す全体の概略構成図である。 1,42,53……医療用カテーテル(管状挿入具)、24a,24b
……湾曲操作ワイヤ装着孔、25……湾曲操作ワイヤ、26
……前端固定部、27a,27b……通電用リード線、29……
両端固定部、31,73,85……通電量制御部、61……血管内
視鏡(管状挿入具)、81……レーザプローブ(管状挿入
具)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安達 英之 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 中村 剛明 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 石川 明文 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 林 正明 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−26041(JP,A) 特開 昭59−48710(JP,A) 特開 昭63−21066(JP,A) 特開 昭59−97115(JP,A) 実開 昭59−2344(JP,U) 実開 平1−95901(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61B 1/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】線状の形状記憶材料からなり、加熱によっ
    て長さが収縮する湾曲操作ワイヤを伸長形状に形成し、
    可撓性を備えた管状挿入具の管壁部に軸線方向に沿って
    前記湾曲操作ワイヤの装着孔を形成するとともに、この
    装着孔の少なくとも前後2か所に前記湾曲操作ワイヤの
    固定部を設け、かつ前記湾曲操作ワイヤに通電用リード
    線の一端部を接続し、このリード線の他端部を前記湾曲
    操作ワイヤの通電量を制御する通電量制御部に接続した
    ことを特徴とする管状挿入具の湾曲操作装置。
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