JP2007236753A - 内視鏡の湾曲部、および、内視鏡 - Google Patents
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Abstract
【課題】 組み立て作業性を向上させた内視鏡の湾曲部を提供する。
【解決手段】 内視鏡の湾曲部は湾曲管52と操作ワイヤ78とを備えている。湾曲管52は、複数の節輪62が直列に配列されて構成される。操作ワイヤ78は、この湾曲管52を湾曲させるために前記湾曲管52に配設される。湾曲部は、さらに、弾性部材72と、凹部64aとを備えている。弾性部材72は、操作ワイヤ78を、湾曲管52の軸方向への移動を許容し、湾曲管52の軸方向に対して直交する方向への移動を規制した状態で保持する。凹部64aは、節輪62に設けられ、弾性部材72を装着する。
【選択図】 図2
【解決手段】 内視鏡の湾曲部は湾曲管52と操作ワイヤ78とを備えている。湾曲管52は、複数の節輪62が直列に配列されて構成される。操作ワイヤ78は、この湾曲管52を湾曲させるために前記湾曲管52に配設される。湾曲部は、さらに、弾性部材72と、凹部64aとを備えている。弾性部材72は、操作ワイヤ78を、湾曲管52の軸方向への移動を許容し、湾曲管52の軸方向に対して直交する方向への移動を規制した状態で保持する。凹部64aは、節輪62に設けられ、弾性部材72を装着する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、医療用や工業用など、種々の用途に使用される内視鏡の湾曲部、および内視鏡に関する。
内視鏡の挿入部に設けられた湾曲部は、特許文献1に開示されているように、複数の節輪と、これら節輪を各節輪の前後両端において互いにピン等でカシメて傾動可能に連結した連結部とを備えている。そして、操作ワイヤを遠隔的に牽引または弛緩することにより複数の節輪が連結部で傾動する。このため、湾曲部が湾曲する。また、操作ワイヤは、節輪の内周面にろう付け等によって固定したパイプや、節輪の周壁をプレス加工で部分的に内側に凹ませてその凹んだ部分で形成したワイヤ受部に挿通されて、湾曲部に配設されている。
特開平11−19032号公報
操作ワイヤが挿通されるワイヤ受部は、節輪の内周面にろう付け等によって固定したパイプや、節輪の周壁をプレス加工で部分的に内側に凹ませ、その凹んだ部分として形成されている。複数が互いに傾動可能に連結された各節輪の内周のワイヤ受部に操作ワイヤを順次通すことは、湾曲部の組み立てを非常に面倒なものにしている。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、組み立て作業性を向上させた内視鏡の湾曲部、および、そのような湾曲部を有する内視鏡を提供することにある。
上記課題を解決するために、この発明に係る内視鏡の湾曲部は、複数の節輪が直列に配列されて構成される湾曲管と、この湾曲管を湾曲させるために前記湾曲管に配設される操作ワイヤとを備えている。そして、内視鏡の湾曲部は、前記操作ワイヤを、前記湾曲管の軸方向への移動を許容し、前記湾曲管の軸方向に対して直交する方向への移動を規制した状態で保持する保持手段を有する弾性部材と、前記節輪に設けられ、前記弾性部材を装着する装着部とを具備することを特徴とする。
内視鏡の湾曲部に操作ワイヤを配設する際、簡単な作業で行なうことができる。したがって、湾曲部の製造作業時間を大幅に削減することができる。
内視鏡の湾曲部に操作ワイヤを配設する際、簡単な作業で行なうことができる。したがって、湾曲部の製造作業時間を大幅に削減することができる。
また、前記弾性部材は、柱状に形成され、前記保持手段は、前記弾性部材の軸方向に対して直交する方向に外周から前記弾性部材の中心付近に向かって形成された切り込みであることが好適である。
切り込みから操作ワイヤを配設した弾性部材でその操作ワイヤを保持することができるので、容易な作業で湾曲部の製造を行なうことができる。
切り込みから操作ワイヤを配設した弾性部材でその操作ワイヤを保持することができるので、容易な作業で湾曲部の製造を行なうことができる。
また、前記装着部は、前記節輪の内周側に設けられ、前記弾性部材は、前記装着部に接着または溶着により固定されていることが好適である。
このため、弾性部材を所定の位置に固定した状態で、操作ワイヤを装着するだけで湾曲管を構成することができる。
このため、弾性部材を所定の位置に固定した状態で、操作ワイヤを装着するだけで湾曲管を構成することができる。
また、前記装着部は、前記節輪の外周側の少なくとも一部に凹状に設けられ、
前記弾性部材は、前記凹状の装着部に嵌合により配設されていることが好適である。
このため、節輪に容易に装着部を形成でき、この装着部に容易に弾性部材を配設することができる。
前記弾性部材は、前記凹状の装着部に嵌合により配設されていることが好適である。
このため、節輪に容易に装着部を形成でき、この装着部に容易に弾性部材を配設することができる。
また、前記節輪には、前記凹状の装着部に前記弾性部材が配設されたときに、さらに、前記操作ワイヤが挿通されるスリットが前記装着部の軸方向でかつ、節輪の外周の周方向に外れた位置に形成されていることが好適である。
このため、操作ワイヤが弾性部材に配設された状態から抜けることが防止される。
このため、操作ワイヤが弾性部材に配設された状態から抜けることが防止される。
また、上記課題を解決するために、本発明に係る内視鏡は、湾曲部を有する挿入部と、この挿入部の基端部に配設された操作部と、前記操作部の操作によって前記湾曲部を湾曲動作させる操作ワイヤとを備えている。そして、前記湾曲部は、前記挿入部の軸方向に沿って互いに対して回動可能に整列される複数の節輪と、前記操作ワイヤを保持し、前記節輪にそれぞれ取り付けられた複数の弾性部材とを具備することを特徴とする。
内視鏡の湾曲部に操作ワイヤを配設する際、弾性部材に操作ワイヤを保持させる作業を簡単な作業で行なうことができる。したがって、湾曲部の製造作業時間を大幅に削減することができる。
内視鏡の湾曲部に操作ワイヤを配設する際、弾性部材に操作ワイヤを保持させる作業を簡単な作業で行なうことができる。したがって、湾曲部の製造作業時間を大幅に削減することができる。
また、前記弾性部材は、前記操作ワイヤを保持する切り込みを有し、前記節輪のそれぞれの軸方向の長さよりも短い柱状であって、前記切り込みが柱状の全長にわたって外周面から中心付近に向かって形成されていることが好適である。
このため、弾性部材に操作ワイヤを配設する際の作業を容易に行なうことができるとともに、節輪同士を回動させる際にも弾性部材が邪魔になることが防止される。
このため、弾性部材に操作ワイヤを配設する際の作業を容易に行なうことができるとともに、節輪同士を回動させる際にも弾性部材が邪魔になることが防止される。
また、前記節輪は、前記弾性部材が嵌合により装着される装着部を一体的に備えていることが好適である。
このため、余計な作業を行なうことなく、ワンタッチで弾性部材を装着部に装着することができる。
このため、余計な作業を行なうことなく、ワンタッチで弾性部材を装着部に装着することができる。
また、前記節輪は、前記装着部に前記弾性部材が装着されるときに前記操作ワイヤを前記節輪に対して通すスリットが形成されていることが好適である。
このため、操作ワイヤが弾性部材に配設された状態から抜けることが防止される。
このため、操作ワイヤが弾性部材に配設された状態から抜けることが防止される。
この発明によれば、組み立て作業性を向上させた内視鏡の湾曲部、および、そのような湾曲部を有する内視鏡を提供することができる。
以下、図面を参照しながらこの発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態という)について説明する。
第1の実施の形態について図1および図2を用いて説明する。
図1に示すように、内視鏡10は、細長い挿入部12と、この挿入部12の基端部に設けられた操作部14と、この操作部14から延出されたユニバーサルケーブル16とを備えている。
第1の実施の形態について図1および図2を用いて説明する。
図1に示すように、内視鏡10は、細長い挿入部12と、この挿入部12の基端部に設けられた操作部14と、この操作部14から延出されたユニバーサルケーブル16とを備えている。
挿入部12は、先端硬質部22と、この先端硬質部22の基端部に設けられた湾曲部24と、この湾曲部24の基端部に設けられた蛇管部26とを備えている。蛇管部26の基端部は、操作部14に連結されている。先端硬質部22には、それぞれ図示しないが、観察光学系、撮像素子、照明光学系、送気送水ノズル、鉗子出口などが配設されている。
操作部14は、操作部本体14aと、グリップ14bと、スイッチカバー14cとを備えている。
操作部本体14aは、吸引制御バルブ32と、送気送水バルブ34と、リモートスイッチ36とを例えば並設した状態に備えている。リモートスイッチ36の一部は、スイッチカバー14cの内部に配設されている。操作部14の挿入部12側のグリップ14bには、鉗子栓48が着脱可能に装着されている。
吸引制御バルブ32は、吸引管路(図示せず)の切り替えを行なう際に使用される。送気送水バルブ34は、観察光学系の対物レンズを洗滌するときに液体を出したり、洗滌したときの液体を吹き飛ばす際の送気や送水に使用される。リモートスイッチ36は、上述した撮像素子により撮像した映像信号に対して所望の処理を行なう際に使用される。その他、リモートスイッチ36は、例えば内視鏡10によって観察される像を拡大したり、その像を切り取ったり(写真に撮ったり)するように、適宜に割り当てられている。
操作部本体14aは、吸引制御バルブ32と、送気送水バルブ34と、リモートスイッチ36とを例えば並設した状態に備えている。リモートスイッチ36の一部は、スイッチカバー14cの内部に配設されている。操作部14の挿入部12側のグリップ14bには、鉗子栓48が着脱可能に装着されている。
吸引制御バルブ32は、吸引管路(図示せず)の切り替えを行なう際に使用される。送気送水バルブ34は、観察光学系の対物レンズを洗滌するときに液体を出したり、洗滌したときの液体を吹き飛ばす際の送気や送水に使用される。リモートスイッチ36は、上述した撮像素子により撮像した映像信号に対して所望の処理を行なう際に使用される。その他、リモートスイッチ36は、例えば内視鏡10によって観察される像を拡大したり、その像を切り取ったり(写真に撮ったり)するように、適宜に割り当てられている。
操作部14には、それぞれ硬質の樹脂材で形成されたアングルノブ42(第1および第2の湾曲操作ノブ42UD,42RL)と湾曲固定レバー44(第1および第2のエンゲージレバー44UD,44RL)とが取り付けられている。
第1の湾曲操作ノブ42UDは、挿入部12の湾曲部24を上下方向に湾曲させるときに操作される。第2の湾曲操作ノブ42RLは、挿入部12の湾曲部24を上下方向に対して90度異なる位置である左右方向に湾曲させるときに操作される。第1のエンゲージレバー44UDは、第1の湾曲操作ノブ42UDを所望の状態で固定するときに操作される。すなわち、第1のエンゲージレバー44UDは、湾曲部24を上下方向に湾曲させた状態を保持するときに使用される。第2のエンゲージレバー44RLは、第2の湾曲操作ノブ42RLを所望の状態で固定するときに操作される。すなわち、第2のエンゲージレバー44RLは、湾曲部24を左右方向に湾曲させた状態を保持するときに使用される。
これら第1の湾曲操作ノブ42UDおよび第2の湾曲操作ノブ42RLには、それぞれ1対の操作ワイヤ(図示せず)の基端が接続されている。これら操作ワイヤの先端は、湾曲部24の後述する湾曲管52の先端に固定されている。
第1の湾曲操作ノブ42UDは、挿入部12の湾曲部24を上下方向に湾曲させるときに操作される。第2の湾曲操作ノブ42RLは、挿入部12の湾曲部24を上下方向に対して90度異なる位置である左右方向に湾曲させるときに操作される。第1のエンゲージレバー44UDは、第1の湾曲操作ノブ42UDを所望の状態で固定するときに操作される。すなわち、第1のエンゲージレバー44UDは、湾曲部24を上下方向に湾曲させた状態を保持するときに使用される。第2のエンゲージレバー44RLは、第2の湾曲操作ノブ42RLを所望の状態で固定するときに操作される。すなわち、第2のエンゲージレバー44RLは、湾曲部24を左右方向に湾曲させた状態を保持するときに使用される。
これら第1の湾曲操作ノブ42UDおよび第2の湾曲操作ノブ42RLには、それぞれ1対の操作ワイヤ(図示せず)の基端が接続されている。これら操作ワイヤの先端は、湾曲部24の後述する湾曲管52の先端に固定されている。
ユニバーサルケーブル16は、例えばポリウレタン等の樹脂材で被覆されている。このユニバーサルケーブル16の操作部14に対して遠位側の端部には、硬質の樹脂材で形成されたコネクタ(図示せず)が取り付けられている。
湾曲部24は、図2(B)に示す湾曲管52と、この湾曲管52の外周に配設された湾曲管外皮54(図1参照)とを備えている。湾曲管外皮54は、例えば熱を加えると収縮する熱収縮チューブにより形成されている。
図2(A)および図2(B)に示すように、この湾曲管52は、リング状または略円筒状の複数の節輪(湾曲駒)62を備えている。これら節輪62は、円筒状の基部64と、この基部64の一端部から一体的に延出された1対の回動支点66とを備えて略円筒状となっている。
なお、図示しないが、基部64の他端部には、隣接する節輪62の回動支点66と当接して該回動支点66を回動可能に支持する支持部が形成されている。これら支持部によって、隣接する節輪62の回動支点66が規定された位置に配置されるとともに、隣接する節輪62同士の軸ずれを防止する。すなわち、互いに隣接する節輪62に対する相対的な回動を許容する。
節輪62の基部64には、円筒状の基部64の軸方向における中間部分の外周面に対して、装着部としての4つの凹部64aがプレス加工による切り曲げ等により形成されている。これら凹部64aは、節輪62の内周側に突出した状態に形成されている。これら凹部64aは、基部64の中心軸に対して周方向に0度、90度、180度、270度の位置に形成されている。これら凹部64aには、1つの凹部64aに対してそれぞれ1対のスリット64b,64bが節輪62の軸方向に沿ってかつ、周方向にずれた位置に形成されている。これらスリット64b,64bは、節輪62の端部まで延設されている。
図2(A)に示すように、それぞれの凹部64aに装着される弾性部材72は例えばゴムやウレタン樹脂等の樹脂などにより細長い円柱状に形成されている。この弾性部材72は、凹部64aの長さよりも僅かに短く、凹部64aの幅よりも僅かに大きく形成されている。この弾性部材72には、軸方向に沿って切り込み74が形成されている。この切り込み74は、円柱状の弾性部材72の外周面から中心軸に向かって形成され、弾性部材72の中心に達している。この切り込み74には操作ワイヤ78が配設される。操作ワイヤ78は、弾性部材72の中心軸付近に保持される。弾性部材72の切り込み74は、弾性部材72が節輪62の基部64の凹部64aに配設されたときに、基部64の中心軸に対する放射方向に配設されている。
そして、この弾性部材72が節輪62の凹部64aに配設されると、弾性部材72が弾性変形して幅(外径)が狭められるとともにその長さが長くなる。このとき、弾性部材72は、凹部64aに対する相対的な移動が規制されており、操作ワイヤ78を長手方向に移動可能であるが、長手方向に直交する方向の移動を規制する。そして、弾性部材72の切り込み74は、操作ワイヤ78を保持する保持手段として機能する。
次に、この実施の形態に係る内視鏡10の挿入部12の湾曲部24の製造方法について説明する。
弾性部材72を各凹部64aに配設した複数の節輪62を準備する。このとき、弾性部材72の切り込み74は、節輪62の中心軸に対して径方向外方に向けられている。そして、図2(C)に示す横断面が十字状の細長い治具90を用いて、節輪62を順次連接して挿入部12の軸方向に延設する。このとき、湾曲部24全体の湾曲可動範囲を考慮して隣接する節輪62同士の向きを適宜に決める。例えば左右方向よりも上下方向に湾曲量を大きくしたい場合、節輪62の回動支点66を左右方向に沿った位置に数多く配設する。
弾性部材72を各凹部64aに配設した複数の節輪62を準備する。このとき、弾性部材72の切り込み74は、節輪62の中心軸に対して径方向外方に向けられている。そして、図2(C)に示す横断面が十字状の細長い治具90を用いて、節輪62を順次連接して挿入部12の軸方向に延設する。このとき、湾曲部24全体の湾曲可動範囲を考慮して隣接する節輪62同士の向きを適宜に決める。例えば左右方向よりも上下方向に湾曲量を大きくしたい場合、節輪62の回動支点66を左右方向に沿った位置に数多く配設する。
次に、1つの節輪62における各凹部64aに形成された1対のスリット64b,64bのうち、一方のスリット64bに操作ワイヤ78を通すとともに、弾性部材72の切り込み74に操作ワイヤ78を押し込む。弾性部材72の切り込み74に操作ワイヤ78を押し込むとともに、他方のスリット64bにも操作ワイヤ78を通す。このとき、1対のスリット64b,64bの中心軸は互いに対してずれており、さらに、各中心軸が凹部64aの中心軸ともずれているため、操作ワイヤ78が容易に抜けることが防止されている。そして、隣接する節輪62の凹部64aの弾性部材72に対して順次操作ワイヤ78を配設する。そして、隣接する節輪62同士が真直ぐの状態のときに、操作ワイヤ78に緩みやたるみがないように調整する。
これら節輪62が所望の状態に整列した状態で、湾曲管外皮54を外周に配設する。この湾曲管外皮54に熱を加えて収縮させて整列した節輪62の外周を保持する。このため、弾性部材72が節輪62の基部64の凹部64aから外れることが防止される。
続いて、挿入部12の湾曲部24の他の製造方法について説明する。
操作ワイヤ78に対して弾性部材72の切り込み74の部分をあてがって弾性部材72を押し込む。そして、操作ワイヤ78に対して適当な間隔ごとに弾性部材72を押し込む。したがって、操作ワイヤ78には、適当な間隔ごとに弾性部材72が配設されている。
操作ワイヤ78に対して弾性部材72の切り込み74の部分をあてがって弾性部材72を押し込む。そして、操作ワイヤ78に対して適当な間隔ごとに弾性部材72を押し込む。したがって、操作ワイヤ78には、適当な間隔ごとに弾性部材72が配設されている。
この状態の弾性部材72を、節輪62の凹部64aに配設する。そして、節輪62の凹部64aに隣接して形成されたスリット64b,64bに、弾性部材72の両端から延出された操作ワイヤ78をそれぞれ通す。この動作を隣接する節輪62にも順次行なう。そして、隣接する節輪62同士が真直ぐの状態のときに、操作ワイヤ78に緩みやたるみがないように調整する。
これら節輪62が所望の状態に整列した状態で、湾曲管外皮54を外周に配設する。この湾曲管外皮54に熱を加えて収縮させて整列した節輪62の外周を保持する。このため、操作ワイヤ78が節輪62の基部64の凹部64aから外れることが防止される。
以上説明したように、この実施の形態によれば、以下のことが言える。
節輪62に対して外側から操作ワイヤ78を装着することができる。このため、湾曲部24を製造する際に操作ワイヤ78を配設する作業が容易であり、その作業効率を向上させることができる。
節輪62に対して外側から操作ワイヤ78を装着することができる。このため、湾曲部24を製造する際に操作ワイヤ78を配設する作業が容易であり、その作業効率を向上させることができる。
1回の操作で、複数の節輪62に、一直線上に配列された弾性部材72に操作ワイヤ78を配設することができる。したがって、全部で4回の操作で、全ての弾性部材72に操作ワイヤ78を配設することができる。そうすると、湾曲部24の製造の際に、煩わしい作業を大幅に低減させた状態で作業を行なうことができる。このため、作業時間の短縮を図ることができる。
次に、第2の実施の形態について図3を用いて説明する。この実施の形態は第1の実施の形態の変形例であって、第1の実施の形態で説明した部材と同一の部材には同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。後述する第3の実施の形態も同様である。
図3(A)および図3(B)に示すように、節輪62の基部64の外周面には、4つの凹部64aが周方向に等角度で形成されている。これら凹部64aは、基部64の軸方向全体にわたって形成されている。これら凹部64aは、例えばプレス加工によって形成されている。
次に、この実施の形態に係る内視鏡10の挿入部12の湾曲部24の製造方法について説明する。
弾性部材72を各節輪62の基部64の4つの凹部64aに弾性変形させながらそれぞれ配設する。このとき、各弾性部材72の切り込み74を、節輪62の中心軸に対して径方向外方に向けておく。そして、図2(C)に示す横断面が十字状の細長い治具90を用いて、節輪62を順次連接して挿入部12の軸方向に延設する。このとき、湾曲部24全体の湾曲状態を考慮して、隣接する節輪62同士の向きを適宜に決める。この場合、弾性部材72の中心軸は、一直線上にある。この状態で、4つの操作ワイヤ78を、一直線上に配設された弾性部材72の切り込み74にそれぞれ押し込む。このため、4つの操作ワイヤ78がそれぞれ一直線上に配設された弾性部材72によって保持される。そして、隣接する節輪62同士が真直ぐの状態のときに、操作ワイヤ78に緩みやたるみがないように調整する。
弾性部材72を各節輪62の基部64の4つの凹部64aに弾性変形させながらそれぞれ配設する。このとき、各弾性部材72の切り込み74を、節輪62の中心軸に対して径方向外方に向けておく。そして、図2(C)に示す横断面が十字状の細長い治具90を用いて、節輪62を順次連接して挿入部12の軸方向に延設する。このとき、湾曲部24全体の湾曲状態を考慮して、隣接する節輪62同士の向きを適宜に決める。この場合、弾性部材72の中心軸は、一直線上にある。この状態で、4つの操作ワイヤ78を、一直線上に配設された弾性部材72の切り込み74にそれぞれ押し込む。このため、4つの操作ワイヤ78がそれぞれ一直線上に配設された弾性部材72によって保持される。そして、隣接する節輪62同士が真直ぐの状態のときに、操作ワイヤ78に緩みやたるみがないように調整する。
これら節輪62が所望の状態に整列した状態で、湾曲管外皮54を外周に配設する。この湾曲管外皮54に熱を加えて収縮させて整列した節輪62の外周を保持する。このため、弾性部材72が節輪62の基部64の凹部64aから外れることが防止される。
続いて、挿入部12の湾曲部24の他の製造方法について説明する。
操作ワイヤ78に対して弾性部材72の切り込み74の部分をあてがって弾性部材72を押し込む。そして、操作ワイヤ78に対して適当な間隔ごとに弾性部材72を押し込む。したがって、操作ワイヤ78には、適当な間隔ごとに弾性部材72が配設されている。
操作ワイヤ78に対して弾性部材72の切り込み74の部分をあてがって弾性部材72を押し込む。そして、操作ワイヤ78に対して適当な間隔ごとに弾性部材72を押し込む。したがって、操作ワイヤ78には、適当な間隔ごとに弾性部材72が配設されている。
この状態の弾性部材72を、節輪62の凹部64aに弾性変形させながら配設する。この動作を隣接する節輪62にも順次行なう。そして、隣接する節輪62同士が真直ぐの状態のときに、操作ワイヤ78に緩みやたるみがないように調整する。
以上説明したように、この実施の形態によれば、以下のことが言える。
節輪62に対して外側から操作ワイヤ78を装着することができる。このため、湾曲部24を製造する際に操作ワイヤ78を配設する作業が容易であり、その作業効率を向上させることができる。
節輪62に対して外側から操作ワイヤ78を装着することができる。このため、湾曲部24を製造する際に操作ワイヤ78を配設する作業が容易であり、その作業効率を向上させることができる。
次に、第3の実施の形態について図4を用いて説明する。
図4(A)および図4(B)に示すように、節輪62の基部64は、全体的に円筒状に形成されている。弾性部材72は、節輪62の基部64の内周面に弾性部材72が接着または溶着により固定されて取り付けられている。なお、弾性部材72が取り付けられている基部64の内周面部分が装着部となる。このとき、切り込み74の向きは、節輪62の中心軸に向けられている。
図4(A)および図4(B)に示すように、節輪62の基部64は、全体的に円筒状に形成されている。弾性部材72は、節輪62の基部64の内周面に弾性部材72が接着または溶着により固定されて取り付けられている。なお、弾性部材72が取り付けられている基部64の内周面部分が装着部となる。このとき、切り込み74の向きは、節輪62の中心軸に向けられている。
次に、この実施の形態に係る内視鏡10の挿入部12の湾曲部24の製造方法について説明する。
例えば図2(C)に示す細長い適当な治具90を用いて、節輪62を順次軸方向に沿って配列する。このとき、各節輪62の内周面に固定された弾性部材72の切り込み74は、各節輪62の中心軸に向けられている。このため、この状態で弾性部材72の切り込み74から、操作ワイヤ78を挿入する。すなわち、操作ワイヤ78を節輪62の中心軸側から節輪62の内周面のそれぞれの位置に直線上に配列された各弾性部材72の切り込み74に押し込んで配設する。そして、隣接する節輪62同士が真直ぐの状態のときに、操作ワイヤ78に緩みやたるみがないように調整する。
例えば図2(C)に示す細長い適当な治具90を用いて、節輪62を順次軸方向に沿って配列する。このとき、各節輪62の内周面に固定された弾性部材72の切り込み74は、各節輪62の中心軸に向けられている。このため、この状態で弾性部材72の切り込み74から、操作ワイヤ78を挿入する。すなわち、操作ワイヤ78を節輪62の中心軸側から節輪62の内周面のそれぞれの位置に直線上に配列された各弾性部材72の切り込み74に押し込んで配設する。そして、隣接する節輪62同士が真直ぐの状態のときに、操作ワイヤ78に緩みやたるみがないように調整する。
これら節輪62が所望の状態に整列した状態で、湾曲管外皮54を外周に配設する。この湾曲管外皮54に熱を加えて収縮させて整列した節輪62の外周を保持する。
このため、1回の操作で、複数の節輪62にそれぞれ設けられ、一直線上に配列された弾性部材72に操作ワイヤ78を配設することができる。したがって、全部で4回の操作で、全ての弾性部材72に操作ワイヤ78を配設することができる。そうすると、湾曲部24の煩わしい作業を大幅に低減させた状態で作業を行なうことができる。このため、作業時間の短縮を図ることができる。
なお、この実施の形態では、弾性部材72の切り込み74の向きを節輪62の中心軸側に向けて配置することについて説明したが、切り込み74の向きは、隣りの弾性部材72に向けた側にするなど、種々に変更可能である。ただし、操作ワイヤ78の弾性部材72への配設作業が1回または2回など、少ない作業で、直線上に配列された弾性部材72の全てに操作ワイヤ78を配設可能であることが好適である。
これら第1から第3の実施の形態では、回動支点66および支持部(図示せず)を用いて節輪62同士を支持することについて説明したが、節輪62同士はピンなどで連結して回動可能に保持されることも好適である。
また、第1から第3の実施の形態では、湾曲管52の外周に湾曲管外皮54を配設することとしたが、これに限らず、湾曲管52の外周を、金属線や樹脂線を編んで形成した管状の網状管(ブレード)で被覆した後に湾曲管外皮54を配設しても良い。
また、湾曲管外皮54は、熱収縮チューブに限らす、伸縮自在なゴム系や樹脂系の伸縮性チューブを用いても良い。このような伸縮性チューブを用いる場合には、操作ワイヤ78を配設した節輪62を整列した状態とし、その状態の各節輪62の外周に対して、拡径した湾曲管外皮54を配設する。そして、この湾曲管外皮54の拡径を解除することにより、整列した節輪62の外周を湾曲管外皮54で保持させる。
また、第1から第3の実施の形態では、湾曲管52の外周に湾曲管外皮54を配設することとしたが、これに限らず、湾曲管52の外周を、金属線や樹脂線を編んで形成した管状の網状管(ブレード)で被覆した後に湾曲管外皮54を配設しても良い。
また、湾曲管外皮54は、熱収縮チューブに限らす、伸縮自在なゴム系や樹脂系の伸縮性チューブを用いても良い。このような伸縮性チューブを用いる場合には、操作ワイヤ78を配設した節輪62を整列した状態とし、その状態の各節輪62の外周に対して、拡径した湾曲管外皮54を配設する。そして、この湾曲管外皮54の拡径を解除することにより、整列した節輪62の外周を湾曲管外皮54で保持させる。
これまで、いくつかの実施の形態について図面を参照しながら具体的に説明したが、この発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で行なわれるすべての実施を含む。
52…湾曲管、62…節輪、64…基部、64a…凹部、64b…スリット、66…回動支点、72…弾性部材、78…操作ワイヤ、90…治具
Claims (9)
- 複数の節輪が直列に配列されて構成される湾曲管と、この湾曲管を湾曲させるために前記湾曲管に配設される操作ワイヤとを有する内視鏡の湾曲部であって、
前記操作ワイヤを、前記湾曲管の軸方向への移動を許容し、前記湾曲管の軸方向に対して直交する方向への移動を規制した状態で保持する保持手段を有する弾性部材と、
前記節輪に設けられ、前記弾性部材を装着する装着部と
を具備することを特徴とする内視鏡の湾曲部。 - 前記弾性部材は、柱状に形成され、
前記保持手段は、前記弾性部材の軸方向に対して直交する方向に外周から前記弾性部材の中心付近に向かって形成された切り込みであることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡の湾曲部。 - 前記装着部は、前記節輪の内周側に設けられ、
前記弾性部材は、前記装着部に接着または溶着により固定されていることを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載の内視鏡の湾曲部。 - 前記装着部は、前記節輪の外周側の少なくとも一部に凹状に設けられ、
前記弾性部材は、前記凹状の装着部に嵌合により配設されていることを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載の内視鏡の湾曲部。 - 前記節輪には、前記凹状の装着部に前記弾性部材が配設されたときに、さらに、前記操作ワイヤが挿通されるスリットが前記装着部の軸方向でかつ、節輪の外周の周方向に外れた位置に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の内視鏡の湾曲部。
- 湾曲部を有する挿入部と、この挿入部の基端部に配設された操作部と、前記操作部の操作によって前記湾曲部を湾曲動作させる操作ワイヤとを具備する内視鏡であって、
前記湾曲部は、
前記挿入部の軸方向に沿って互いに対して回動可能に整列される複数の節輪と、
前記操作ワイヤを保持し、前記節輪にそれぞれ取り付けられた複数の弾性部材と
を具備することを特徴とする内視鏡。 - 前記弾性部材は、前記操作ワイヤを保持する切り込みを有し、前記節輪のそれぞれの軸方向の長さよりも短い柱状であって、前記切り込みが柱状の全長にわたって外周面から中心付近に向かって形成されていることを特徴とする請求項6に記載の内視鏡。
- 前記節輪は、前記弾性部材が嵌合により装着される装着部を一体的に備えていることを特徴とする請求項6もしくは請求項7に記載の内視鏡。
- 前記節輪は、前記装着部に前記弾性部材が装着されるときに前記操作ワイヤを前記節輪に対して通すスリットが形成されていることを特徴とする請求項8に記載の内視鏡。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006065575A JP2007236753A (ja) | 2006-03-10 | 2006-03-10 | 内視鏡の湾曲部、および、内視鏡 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011510773A (ja) * | 2008-02-05 | 2011-04-07 | デワエル,フランク | 操向可能チューブ |
US8944995B2 (en) | 2009-11-20 | 2015-02-03 | Tohoku University | Insertion device and endoscope |
-
2006
- 2006-03-10 JP JP2006065575A patent/JP2007236753A/ja not_active Withdrawn
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