JP2009247624A - 内視鏡と、内視鏡の可撓管部と湾曲部との連結方法と、この連結方法を備える内視鏡の製造方法と、内視鏡オーバーチューブと、内視鏡オーバーチューブの可撓管部と湾曲部との連結方法と、この連結方法を備える内視鏡オーバーチューブの製造方法 - Google Patents
内視鏡と、内視鏡の可撓管部と湾曲部との連結方法と、この連結方法を備える内視鏡の製造方法と、内視鏡オーバーチューブと、内視鏡オーバーチューブの可撓管部と湾曲部との連結方法と、この連結方法を備える内視鏡オーバーチューブの製造方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 内視鏡1は、湾曲可能に形成される湾曲部40と、湾曲部40の最も基端側に配置される節輪51に先端20aを嵌め込んで湾曲部22と直接連結する可撓管部20と、湾曲部40を操作する操作ワイヤ90と、可撓管部20内において、可撓管部20を挿通する操作ワイヤ90を湾曲部40までガイドするワイヤガイド部91を具備する。オーバーチューブ100は内視鏡1と略同様である。
【選択図】 図2
Description
図1から図7と図8Aを参照し、第1の実施形態について説明する。なお、図2において、管状部材等の一部の図示を省略している。
図1に示すように、内視鏡1は、患者の体腔内等に挿入される細長い挿入部10と、挿入部10の基端と連結し、挿入部10の後述する湾曲部40を操作する操作部70とを有している。
ブレード23は、例えばステンレス鋼材製の複数の素線が束にされた素線束を編み込んだものが略円管状に形成されている。ブレード23は、例えば網状管である。
外皮25は、例えばゴム材などのフレキシブル性を有する樹脂材によりブレード23の外側を覆うように略円管状に形成されている。外皮25の厚みは後述する節輪51の基端部54の厚みと略同一であり、外皮25の外径と内径は基端部54の外径と内径と略同一である。
図3に示すように可撓管部20には、処置具挿通チャンネル79と、ライトガイドファイバ86と、送気用チューブ87と、送水用チューブ88と、信号線などのケーブル89と、操作ワイヤ90と、操作ワイヤ90をガイド及び保護するワイヤガイド部91等、が挿通されている。
4本の操作ワイヤ90は、管状部材と同様に内視鏡1内に内蔵される内蔵物でもある。4本の操作ワイヤ90の先端は、操作部70から可撓管部20を介して湾曲部40内部に挿通され、先端硬性部60の基端と連結されている。このうち、湾曲部40を左右方向に湾曲させる2本の操作ワイヤ90の基端は、操作部70の上述した左右方向の湾曲操作機構と連結されている。また、湾曲部40を上下方向に湾曲させる2本の操作ワイヤ90の基端は、操作部70の上述した上下方向の湾曲操作機構と連結されている。
1つのワイヤガイド部91には、1本の操作ワイヤ90が挿通する。本実施形態の場合、操作ワイヤ90の数は4本であるため、ワイヤガイド部91も4つである。
図4に示すように湾曲部40には、複数の略円筒形状の節輪41が挿入部10の挿入(長手軸)方向に沿って並設されている。隣接している(挿入部10の挿入方向に沿って前後に位置する)節輪41は、それぞれ支軸部(例えば、後述する回動部材であるリベット44)によって回動可能に連結されている。このように節輪41が互いに連結されることで、湾曲部40は形成される。節輪41は、例えば金属などの硬質材料で形成されている。
この節輪41とは、節輪51よりも先端側に配置される節輪を示す。図5に示すように各節輪41は、略円筒形状を有する。節輪41は、例えば、金属薄板プレス品、鍛造品などによって成形されている。
節輪51の前端部側の構造は節輪41の前端部側の構造と略同一であるが、それ以外が異なる。節輪51は、湾曲部40に含まれる。
中端部53の内径と外径は、節輪41の内径と外径と略同一である。
図4に示すように前側の節輪41の突片42と、後側の節輪41の突片43において、貫通孔42a,43aには、回動部材であるリベット44が挿入される。これにより、前側の節輪41と後側の節輪41は、リベット44を介して連結され、リベット44を中心に回動可能に軸支される。このように、突片42と突片43の間には、リベット44を回動支軸とした支軸部が形成されている。
先端21aは先端23aによって被覆されており、先端23a(外周面23b)は外皮25によって被覆されておらず、露出している。この状態において、先端21aと先端23aは、例えば半田によって、予め互いに固着される。固着することによって、先端21aと先端23aは互いに一体化し、可撓管部20の先端20aに、可撓管側硬質部27が形成される。可撓管側硬質部27は、基端部54に直接嵌め込まれる。その際、可撓管側硬質部27は段差部54dに当接し、外周面27bは内周面54gと面当接する。基端54bは先端25aと当接せず、開口部58が形成される。そして、面当接している外周面27bと内周面54gは、例えば図示しない接着剤などによって互いに接着固定される。これにより、可撓管側硬質部27は、基端部54と直接連結する。よって、可撓管部20と湾曲部40は、可撓管側硬質部27と基端部54を介して互いに直接連結する。
第1の実施形態において、先端91aは、内周面27c(内周面21c)、つまり可撓管部20の先端20aに固定されているが、これに限定する必要はない。例えば、先端91aは、節輪51の内周面51cに固定されていても良い。詳細には、例えば先端部52の内周面52gには、第1の実施形態と同様の余盛部92が形成されている。先端91aは、余盛部92と固着することで、内周面52g、つまりの内周面51cに固定される。言い換えると先端91aは、湾曲部40(節輪51)に固定される。なお、先端91aは、例えば半田やロウ付けやレーザなどで、固定されてもよい。
本実施形態の可撓管部20と湾曲部40は、可撓管側硬質部27が節輪51に嵌め込まれ可撓管側硬質部27と節輪51が支軸部(例えば回動部材であるリベット44)によって回動可能に連結した際に、互いに回動可能に直接連結する。
第1の実施形態と同様に可撓管部20の先端20aに、図11Aに示すように可撓管側硬質部27が形成される。可撓管側硬質部27は、図11Bに示すように節輪51に直接嵌め込まれる。その際、外周面27bは、内周面41cと面当接する。詳細には硬質突片28は、突片42と面当接する。また、硬質貫通孔28aと貫通孔42aは径方向において同一直線状に配置される。
図13Aに示すように、内視鏡オーバーチューブ(以下、オーバーチューブ100)は、患者の体腔内等に挿入される細長い挿入部110と、挿入部110の基端と連結し、挿入部110の後述する湾曲部140を操作する操作部170とを有している。オーバーチューブ100には、挿入部10が挿通する。より詳細には、挿入部10は、操作部170に配置される挿入口171から挿入され、操作部170と挿入部110を挿通し、挿入部110における内視鏡用出口161から突出する。挿入口171と操作部170と可撓管部120と湾曲部140と内視鏡用出口161との内径は、挿入部10の外径よりも大きい。オーバーチューブ100は、オーバーチューブ100に挿通している挿入部10を体腔内の所望な位置にガイドするガイド部材である。
また、湾曲部140の構成は、図2に示すように湾曲部40と略同様であるため、詳細な説明は省略する。なお、節輪151の構成は、節輪51の構成と略同様である。
内視鏡用出口161は、オーバーチューブ100を挿通した挿入部10が突出する出口である。内視鏡用出口161は、オーバーチューブ100の軸方向に対して斜めに形成されている。
オーバーチューブ100は、予め体腔内に挿入される。湾曲部140は、操作ノブ172の操作によって湾曲する。この状態で、挿入部10は、挿入口171から挿入され、操作部170と可撓管部120と湾曲部140とを挿通し、内視鏡用出口161から突出する。
もちろん、本実施形態は、図12Aと図12Bに示すような構造を組み合わせても良い。
Claims (30)
- 複数の略円筒形状の節輪が並設され、隣接している前記節輪同士が回動可能に連結されることで湾曲可能に形成される湾曲部と、
前記湾曲部の最も基端側に配置される基端側節輪に、先端を嵌め込んで前記湾曲部と直接連結する可撓管部と、
前記可撓管部と前記湾曲部を挿通し、前記湾曲部を操作する操作ワイヤと、
前記可撓管部内において、前記可撓管部を挿通する前記操作ワイヤを前記湾曲部までガイドするワイヤガイド部と、
を具備することを特徴とする内視鏡。 - 前記可撓管部は、前記先端と一体である硬質な可撓管側硬質部を、前記先端に有し、前記可撓管側硬質部が前記基端側節輪に嵌め込まれることで、前記可撓管部と前記湾曲部は互いに直接連結することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
- 前記可撓管側硬質部の外径は、前記基端側節輪の基端部の内径と略同一であることを特徴とする請求項2に記載の内視鏡。
- 前記基端側節輪は、前記可撓管側硬質部が前記基端側節輪に嵌め込まれた際に前記可撓管側硬質部が当接する段差部を前記基端部にて有し、
前記基端部の外径と内径は、前記基端側節輪よりも先端側に配置される前記節輪の外径よりも大きいことを特徴とする請求項3に記載の内視鏡。 - 前記段差部は、前記可撓管側硬質部が前記基端側節輪の先端側にまで嵌め込まれることを防止することを特徴とする請求項4に記載の内視鏡。
- 前記可撓管側硬質部が前記基端側節輪に嵌め込まれた際、前記可撓管側硬質部は前記段差部に当接し、前記可撓管側硬質部の外周面は前記基端部の内周面と面当接し、前記可撓管側硬質部の外周面は前記基端部の内周面と固定することで、前記可撓管部と前記湾曲部は互いに直接連結することを特徴とする請求項5に記載の内視鏡。
- 前記可撓管側硬質部が前記基端側節輪に嵌め込まれた際に、前記可撓管部と前記湾曲部は互いに回動可能に直接連結することを特徴とする請求項2に記載の内視鏡。
- 前記可撓管側硬質部は、前記可撓管側硬質部の一部が前記基端側節輪側に向けて突出された1対の硬質突片を有し、前記硬質突片には、硬質貫通孔が穿設され、
前記基端側節輪は、前記基端側節輪の一部が前記可撓管側硬質部側に向けて突出された1対の突片を有し、前記突片には、貫通孔が穿設され、
前記可撓管側硬質部が前記基端側節輪に嵌め込まれた際に、前記貫通孔と前記硬質貫通孔に回動部材が挿入されることで、前記可撓管部と前記湾曲部は互いに回動可能に直接連結することを特徴とする請求項7に記載の内視鏡。 - 前記可撓管側硬質部は、金属螺旋管と、前記金属螺旋管を被覆する網状管と、を有し、
前記可撓管側硬質部が前記基端側節輪に嵌め込まれた際、前記網状管の外周面は前記基端部の内周面と面当接することを特徴とする請求項2から8のいずれかに記載の内視鏡。 - 前記金属螺旋管と前記網状管は、予め固着され、一体であることを特徴とする請求項9のいずれかに記載の内視鏡。
- 前記可撓管側硬質部は、金属螺旋管を有し、
前記可撓管側硬質部が前記基端側節輪に嵌め込まれた際、前記金属螺旋管の外周面は前記基端部の内周面と面当接し、前記金属螺旋管の外周面は前記基端部の内周面と接着固定することを特徴とする請求項2から8のいずれかに記載の内視鏡。 - 前記可撓管側硬質部は、網状管を有し、
前記可撓管側硬質部が前記基端側節輪に嵌め込まれた際、前記網状管の外周面は前記基端部の内周面と面当接し、前記網状管の外周面は前記基端部の内周面と接着固定することを特徴とする請求項2から8のいずれかに記載の内視鏡。 - 前記ワイヤガイド部の先端は、前記可撓管側硬質部の内周面、または前記基端側節輪の内周面に固定されることを特徴とする請求項2に記載の内視鏡。
- 可撓管部と、
複数の略円筒形状の節輪が並設され、隣接している前記節輪同士が回動可能に連結されることで湾曲可能に形成される湾曲部と、
前記可撓管部と前記湾曲部を挿通し、前記湾曲部を操作する操作ワイヤと、
前記可撓管部内に配置され、前記可撓管部を挿通する前記操作ワイヤを前記湾曲部までガイドするワイヤガイド部と、
からなる内視鏡の可撓管部と湾曲部との連結方法であって、
前記湾曲部の最も基端側に配置される基端側節輪に、前記可撓管の先端を嵌め込んで、前記湾曲部と前記可撓管部を直接連結する第1の工程と、
前記ワイヤガイド部を、前記先端の内周面、または前記基端側節輪の内周面に固定する第2の工程と、
を具備することを特徴とする内視鏡の可撓管部と湾曲部との連結方法。 - 請求項14に記載の内視鏡の可撓管部と湾曲部との連結方法を具備することを特徴とする内視鏡の製造方法。
- 複数の略円筒形状の節輪が並設され、隣接している前記節輪同士が回動可能に連結されることで湾曲可能に形成される湾曲部と、
前記湾曲部の最も基端側に配置される基端側節輪に、先端を嵌め込んで前記湾曲部と直接連結する可撓管部と、
前記可撓管部と前記湾曲部を挿通し、前記湾曲部を操作する操作ワイヤと、
前記可撓管部内において、前記可撓管部を挿通する前記操作ワイヤを前記湾曲部までガイドするワイヤガイド部と、
を具備することを特徴とする内視鏡オーバーチューブ。 - 前記可撓管部は、前記先端と一体である硬質な可撓管側硬質部を、前記先端に有し、前記可撓管側硬質部が前記基端側節輪に嵌め込まれることで、前記可撓管部と前記湾曲部は互いに直接連結することを特徴とする請求項16に記載の内視鏡オーバーチューブ。
- 前記可撓管側硬質部の外径は、前記基端側節輪の基端部の内径と略同一であることを特徴とする請求項17に記載の内視鏡オーバーチューブ。
- 前記基端側節輪は、前記可撓管側硬質部が前記基端側節輪に嵌め込まれた際に前記可撓管側硬質部が当接する段差部を前記基端部にて有し、
前記基端部の外径と内径は、前記基端側節輪よりも先端側に配置される前記節輪の外径よりも大きいことを特徴とする請求項18に記載の内視鏡オーバーチューブ。 - 前記段差部は、前記可撓管側硬質部が前記基端側節輪の先端側にまで嵌め込まれることを防止することを特徴とする請求項19に記載の内視鏡オーバーチューブ。
- 前記可撓管側硬質部が前記基端側節輪に嵌め込まれた際、前記可撓管側硬質部は前記段差部に当接し、前記可撓管側硬質部の外周面は前記基端部の内周面と面当接し、前記可撓管側硬質部の外周面は前記基端部の内周面と固定することで、前記可撓管部と前記湾曲部は互いに直接連結することを特徴とする請求項20に記載の内視鏡オーバーチューブ。
- 前記可撓管側硬質部が前記基端側節輪に嵌め込まれた際に、前記可撓管部と前記湾曲部は互いに回動可能に直接連結することを特徴とする請求項17に記載の内視鏡オーバーチューブ。
- 前記可撓管側硬質部は、前記可撓管側硬質部の一部が前記基端側節輪側に向けて突出された1対の硬質突片を有し、前記硬質突片には、硬質貫通孔が穿設され、
前記基端側節輪は、前記基端側節輪の一部が前記可撓管側硬質部側に向けて突出された1対の突片を有し、前記突片には、貫通孔が穿設され、
前記可撓管側硬質部が前記基端側節輪に嵌め込まれた際に、前記貫通孔と前記硬質貫通孔に回動部材が挿入されることで、前記可撓管部と前記湾曲部は互いに回動可能に直接連結することを特徴とする請求項22に記載の内視鏡オーバーチューブ。 - 前記可撓管側硬質部は、金属螺旋管と、前記金属螺旋管を被覆する網状管と、を有し、
前記可撓管側硬質部が前記基端側節輪に嵌め込まれた際、前記網状管の外周面は前記基端部の内周面と面当接することを特徴とする請求項17から23のいずれかに記載の内視鏡オーバーチューブ。 - 前記金属螺旋管と前記網状管は、予め固着され、一体であることを特徴とする請求項24に記載の内視鏡オーバーチューブ。
- 前記可撓管側硬質部は、金属螺旋管を有し、
前記可撓管側硬質部が前記基端側節輪に嵌め込まれた際、前記金属螺旋管の外周面は前記基端部の内周面と面当接し、前記金属螺旋管の外周面は前記基端部の内周面と接着固定することを特徴とする請求項17から23のいずれかに記載の内視鏡オーバーチューブ。 - 前記可撓管側硬質部は、網状管を有し、
前記可撓管側硬質部が前記基端側節輪に嵌め込まれた際、前記網状管の外周面は前記基端部の内周面と面当接し、前記網状管の外周面は前記基端部の内周面と接着固定することを特徴とする請求項17から23のいずれかに記載の内視鏡オーバーチューブ。 - 前記ワイヤガイド部の先端は、前記可撓管側硬質部の内周面、または前記基端側節輪の内周面に固定されることを特徴とする請求項17に記載の内視鏡オーバーチューブ。
- 可撓管部と、
複数の略円筒形状の節輪が並設され、隣接している前記節輪同士が回動可能に連結されることで湾曲可能に形成される湾曲部と、
前記可撓管部と前記湾曲部を挿通し、前記湾曲部を操作する操作ワイヤと、
前記可撓管部内に配置され、前記可撓管部を挿通する前記操作ワイヤを前記湾曲部までガイドするワイヤガイド部と、
からなる内視鏡オーバーチューブの可撓管部と湾曲部との連結方法であって、
前記湾曲部の最も基端側に配置される基端側節輪に、前記可撓管の先端を嵌め込んで、前記湾曲部と前記可撓管部を直接連結する第1の工程と、
前記ワイヤガイド部を、前記先端の内周面、または前記基端側節輪の内周面に固定する第2の工程と、
を具備することを特徴とする内視鏡オーバーチューブの可撓管部と湾曲部との連結方法。 - 請求項29に記載の内視鏡オーバーチューブの可撓管部と湾曲部との連結方法を具備することを特徴とする内視鏡オーバーチューブの製造方法。
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