JP2012170628A - 内視鏡及び内視鏡の組立方法 - Google Patents

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多可雄 尾崎
Katsuzo Iyama
勝蔵 井山
Yoji Katsura
洋史 桂
Yoshihiro Obata
佳寛 小幡
Yasuyoshi Ota
恭義 大田
Yasuyuki Hosono
康幸 細野
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Abstract

【課題】糸、及び接着剤を使用することなく内視鏡の洗浄時における液密性を確保できる内視鏡を提供する。
【解決手段】本発明の内視鏡10による軟性部40と湾曲部42との連結構造によれば、糸と接着剤とによる従前の連結構造に代えて、軟性部40の連結リング88と湾曲部42の連結リング66とを互いの傾斜面88a、66aを介して嵌合連結し、かつ、傾斜面88aと傾斜面66aとの間に熱可塑性樹脂層94を予め介在させ、この熱可塑性樹脂層94を加熱装置92によって加熱溶融させる。これにより、軟性部40の連結リング88と湾曲部42の連結リング66とが熱可塑性樹脂層94を介して接着され、嵌合部90の液密性が確保される。
【選択図】図5

Description

本発明は内視鏡及び内視鏡の組立方法に係り、特に内視鏡挿入部を構成する軟性部と湾曲部との接続構造に特徴を有する内視鏡及び内視鏡の組立方法に関する。
医療分野において、内視鏡を利用した医療診断が広く行われている。特に、体腔内に挿入される内視鏡の挿入部の先端部にCCD等の撮像素子を内蔵して体腔内の画像を撮影し、プロセッサ装置で信号処理を施してモニタに画像表示し、これを医者が観察して診断に用いたり、あるいは、処置具挿通用のチャンネルから処置具を挿入して、例えばポリープの切除等の処置を施したりしている。
内視鏡は、術者が把持して操作する手元操作部と、この手元操作部に接続されて体腔内等に挿入される挿入部と、手元操作部に接続されて光源装置、プロセッサ装置に接続されるユニバーサルケーブルとによって構成されている。また、挿入部は、手元操作部から順に軟性部(可撓管部)、湾曲部、及び先端硬質部から構成される。
前記軟性部と前記湾曲部は、管状の芯材が可撓性を有する外皮によって被覆されることにより構成されている。また、軟性部と湾曲部とは、軟性部の外皮と湾曲部の外皮とを、これらの境界部を挟んだ部分において糸で緊縛した後、この糸の上から接着剤を塗布することにより接続されている(特許文献1、2)。
なお、軟性部の外皮は、薄くても剛性(耐衝撃性)の高いポリエステル、ポリウレタン等の熱可塑性樹脂によって製造されており、一方、湾曲部の外皮は柔軟性の高いフッ素ゴム等のゴムによって製造されている。このように、接着剤では接着し難い異種材料の二つの外皮を接続するために前述した糸が使用され、この糸を前記接着剤によって固化させることにより双方の外皮を液密性よく接続している。
また、内視鏡は、使用後に殺菌する必要があるため、内視鏡を殺菌作用のある薬液に浸漬する薬液殺菌、又は高圧蒸気に曝すオートクレーブ殺菌(滅菌)が行われている(特許文献3)。
特開2002−125916号公報 特開2009−247624号公報 特開2000−157484号公報
しかしながら、従来の内視鏡は、内視鏡の洗浄時に薬液や高圧蒸気によって、前記糸を固化している接着剤が劣化する場合があった。接着剤が劣化すると、双方の外皮を緊縛している糸が緩むため、軟性部と湾曲部との間における液密性が低下するという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、糸、及び接着剤を使用することなく内視鏡の洗浄時における液密性を確保できる内視鏡及び内視鏡の組立方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明に係る内視鏡は、手元操作部と、該手元操作部に基端部が接続された挿入部とからなる内視鏡であって、前記挿入部は、前記手元操作部に基端部が接続された軟性部と、該軟性部の先端部に基端部が接続された湾曲部と、該湾曲部の先端部に基端部が接続された先端硬質部とからなる内視鏡において、前記軟性部の先端部と前記湾曲部の基端部とが互いの傾斜面を介して嵌合連結され、前記傾斜面の嵌合部には、前記軟性部の先端部と前記湾曲部の基端部とに加熱溶着された熱可塑性樹脂層が介在されていることを特徴とする。
前記目的を達成するために、本発明に係る内視鏡の組立方法は、手元操作部と、該手元操作部に基端部が接続された挿入部とからなる内視鏡であって、前記挿入部は、前記手元操作部に基端部が接続された軟性部と、該軟性部の先端部に基端部が接続された湾曲部と、該湾曲部の先端部に基端部が接続された先端硬質部とからなる内視鏡の組立方法において、前記軟性部の先端部と前記湾曲部の基端部とを互いの傾斜面を介して嵌合連結するとともに、前記傾斜面の嵌合部に熱可塑性樹脂層を介在させ、該熱可塑性樹脂層を加熱溶融させることにより、前記軟性部の先端部と前記湾曲部の基端部とを前記熱可塑性樹脂層を介して接着することを特徴とする。
本発明によれば、糸と接着剤とによる従前の連結構造に代えて、軟性部の先端部と湾曲部の基端部とを互いの傾斜面を介して嵌合連結するとともに、この傾斜面の嵌合部に熱可塑性樹脂層を予め介在させておき、この熱可塑性樹脂層を加熱溶融させることにより、軟性部の先端部と湾曲部の基端部とを熱可塑性樹脂層を介して接着し液密性を確保した。これにより、本発明によれば、糸、及び接着剤を使用することなく内視鏡の洗浄時における液密性を確保できる。
また、本発明の内視鏡によれば、前記熱可塑性樹脂層は、前記軟性部の先端部を覆う外皮であることが好ましい。
また、本発明の内視鏡の組立方法によれば、前記熱可塑性樹脂層を、前記軟性部の先端部を覆う外皮とすることが好ましい。
本発明によれば、熱可塑性樹脂層として軟性部の外皮を使用したので、別部材の熱可塑性樹脂層が不要になり、部品点数を削減できる。もちろんであるが、軟性部の外皮に代えて、別部材の熱可塑性樹脂層を前記嵌合部に介在させてもよい。
また、本発明は、軟性部の外皮を嵌合部に介在させる構成となるので、互いの傾斜面は、軟性部が先端部に向うに従って先が細くなる雄型の傾斜面となり、一方で湾曲部が基端部に向うに従って先が広くなる雌型の傾斜面となる。
また、軟性部の外皮がウレタン樹脂製のものであれば、ウレタン樹脂の融点は60〜70℃なので、ウレタン樹脂を加熱溶融する場合には、前記嵌合部の外側からヒータ等の加熱手段によって熱可塑性樹脂層を前記融点で加熱してもよく、また、前記の如く融点温度が低いため、嵌合時の摩擦熱によって熱可塑性樹脂層を溶融してもよい。
更に、本発明の内視鏡によれば、前記湾曲部の基端部を覆う外皮は、該基端部の外周面から内周の前記傾斜面に折り返されていることが好ましい。
更に、本発明の内視鏡の組立方法によれば、前記湾曲部の基端部を覆う外皮を、該基端部の外周面から内周の前記傾斜面に折り返した後、前記軟性部の先端部と前記湾曲部の基端部とを互いの傾斜面を介して嵌合連結することが好ましい。
本発明によれば、湾曲部の外皮が嵌合部に弾性をもって嵌合されるため、嵌合部における液密性、気密性がより一層向上する。
また、湾曲部の外皮がフッ素ゴム製の場合には、フッ素ゴムの融点がウレタン樹脂に対してはるかに高いため、ウレタン樹脂の溶融時に湾曲部の外皮が熱的な影響を受けることはない。更に、湾曲部の外皮を、湾曲部の基端部の外周面から内周の傾斜面に折り返すことにより、嵌合部において溶融した熱可塑性樹脂層を、湾曲部の前記折り返した外皮によって隠すことができる。これにより、嵌合部の外観意匠性が向上する。
本発明の内視鏡及び内視鏡の組立方法によれば、軟性部の先端部と湾曲部の基端部とを互いの傾斜面を介して嵌合連結するとともに、この傾斜面の嵌合部に熱可塑性樹脂層を予め介在させておき、この熱可塑性樹脂層を加熱溶融させることによって、軟性部の先端部と湾曲部の基端部とを熱可塑性樹脂層を介して接着したので、糸、及び接着剤を使用することなく内視鏡の洗浄時における液密性を確保できる。
実施の形態の内視鏡の全体構成を示した外観図 図1に示した挿入部の先端硬性部の端面を示した斜視図 図1に示した挿入部の湾曲部の断面図 図1に示した挿入部の軟性部の一部破断図 軟性部と湾曲部の連結構造を示した要部拡大断面図 軟性部の連結部と湾曲部の連結部の一例を示した要部拡大断面図 軟性部の連結部と湾曲部の連結部の他の例を示した要部拡大断面図
以下、添付図面に従って本発明に係る内視鏡及び内視鏡の組立方法の好ましい実施の形態について詳説する。
図1は、実施の形態の内視鏡10の全体構成を示した外観図である。同図に示す内視鏡10は、手元操作部12と、手元操作部12に連設される挿入部14とを備える。術者は、手元操作部12を把持し、挿入部14を被検者の体内に挿入することによって観察を行う。
手元操作部12には、ユニバーサルケーブル16が接続され、ユニバーサルケーブル16の先端には不図示のライトガイド(LG)コネクタが設けられる。LGコネクタは不図示の光源装置に着脱自在に連結され、光源装置から図2の挿入部14の先端硬質部44に配設された照明光学系52、52に照明光が送られる。また、LGコネクタには、ケーブルを介して電気コネクタが接続され、電気コネクタが不図示のプロセッサに着脱自在に連結される。
更に、図1の手元操作部12には、送気・送水ボタン26、吸引ボタン28、及びシャッターボタン30が並設されるとともに、一対のアングルノブ34、34が設けられる。
更にまた、手元操作部12には、鉗子挿入部38が設けられており、鉗子挿入部38が不図示の鉗子チャンネルを介して図2の先端硬質部44の鉗子口56に連通されている。したがって、鉗子等の内視鏡処置具(不図示)を鉗子挿入部38から挿入することによって内視鏡処置具を鉗子口56から導出することができる。
一方、挿入部14は図1の如く、手元操作部12に基端部が接続された軟性部40と、軟性部40の先端部に基端部が接続された湾曲部42と、湾曲部42の先端部に基端部が接続された先端硬質部44とからなる。
図2に示す先端硬質部44の先端面45には、観察光学系(観察レンズ)50、照明光学系(照明レンズ)52、52、送気・送水ノズル54、及び鉗子口56が所定の位置に設けられる。観察光学系50の後方にはCCD(不図示)が配設され、このCCDを支持する基板には信号線(不図示)が接続される。信号線は図1の挿入部14、手元操作部12、及びユニバーサルケーブル16等に挿通されて前述した電気コネクタまで延設され、プロセッサに接続される。よって、観察光学系50で取り込まれた観察像は、CCDの受光面に結像されて電気信号に変換され、この電気信号が信号線を介してプロセッサに出力され、映像信号に変換される。これにより、プロセッサに接続されたモニタに観察画像が表示される。
照明光学系52、52は、観察光学系50に隣接して設けられており、必要に応じて観察光学系50の両側に配置される。照明光学系52の後方には、ライトガイド(不図示)の出射端が配設されている。このライトガイドは、図1の挿入部14、手元操作部12、及びユニバーサルケーブル16に挿通され、ライトガイドの入射端はLGコネクタ内に配置される。したがって、LGコネクタを光源装置(不図示)に連結することによって、光源装置から照射された照明光がライトガイドを介して照明光学系52、52に伝送され、照明光学系52、52から前方の観察範囲に照射される。
送気・送水ノズル54は、図1の送気・送水ボタン26によって操作されるバルブ(不図示)に連通され、このバルブはLGコネクタに設けられた送気・送水コネクタ(不図示)に連通される。送気・送水コネクタには不図示の送気・送水手段が接続され、エア及び水が供給される。したがって、送気・送水ボタン26を操作することによって、送気・送水ノズル54からエア又は水を観察光学系50に向けて噴射することができる。
鉗子口56は、吸引ボタン28によって操作されるバルブ(不図示)に連通されており、このバルブはLGコネクタの吸引コネクタ(不図示)に接続される。したがって、吸引コネクタに不図示の吸引手段を接続し、吸引ボタン28でバルブを操作することによって、鉗子口56から病変部等を吸引することができる。
湾曲部42は、手元操作部12のアングルノブ34、34を回動することによって遠隔的に湾曲するように構成される。
図3は、湾曲部42の断面図である。なお、同図においては、湾曲部42の内部に挿通されている各種の内蔵物は省略されている。
湾曲部42は、その構造体60として、所定数のアングルリング62、62…から構成され、相隣接するアングルリング62、62を上下、左右の順に枢着ピン64で枢着した節輪構造となっている。そして、先端部のアングルリング82は先端硬質部44に連結されており、また基端部のアングルリング84は、軟性部40の先端部と連結するための金属製の連結リング(基端部)66に連結されている。更に、構造体60の外周には金属線材の編組からなるネット68が被着されており、更にこのネット68は、フッ素ゴム製の外皮70で覆われている。
湾曲部42は、図1に示した手元操作部12のアングルノブ34、34によって、遠隔操作で上下及び左右に湾曲されるものであり、このために手元操作部12から4本の操作ワイヤ72、72…(図3参照)が挿入部14内に延在されている。これら各操作ワイヤ72、72…の先端部は、湾曲部42を構成する先端部のアングルリング82に固定されている。そして、湾曲部42内では、例えば、枢着ピン64に設けた挿通孔を介して円周方向に相互に90°をなす関係を保持させている。一方、各操作ワイヤ72、72…は、軟性部40の内部では密着コイルに挿通されて、手元操作部12にまで延在される。操作ワイヤ72は、上下の対と左右の対とからなり、上下いずれか一方の操作ワイヤ72を手元操作部12側に引き込み、他方を繰り出すように操作すると、湾曲部42は上下方向に湾曲する。また、左右の対からなる操作ワイヤ72の一方を手元操作部12側に引き込み、他方を繰り出すように操作すると、湾曲部42は左右方向に湾曲する。なお、操作ワイヤ72は必ずしも上下及び左右に各一対設けなければならないのではなく、例えば上下に一対の操作ワイヤ72、72を設ける構成とすることもできる。
湾曲部42の連結リング66は、後述する互いの傾斜面による嵌合構造、及び熱可塑性樹脂層の溶着によって軟性部40の先端に設けられた金属製の連結リング(先端部)88に連結されている。
軟性部40は図4の一部破断図に示すように、内側より順に可撓性を保ちながら内部を保護するフレックスと呼ばれる螺管74と、この螺管74の上に被覆されてブレードと呼ばれるネット76と、このネット76上に被着されたウレタン樹脂製の外皮80との3層で構成されている。この外皮80は、ネット76に保持されている。
次に、軟性部40と湾曲部42の連結構造について説明する。
図5に示すように、軟性部40と湾曲部42とは、軟性部40の連結リング88に備えられた傾斜面88aと湾曲部42の連結リング66に備えられた傾斜面66aとの嵌合構造によって連結されている。
軟性部40側の傾斜面88aは、図6に示すように軟性部40の先端部に向うに従って先が細くなる雄型の傾斜面である。一方、湾曲部42側の傾斜面66aは、湾曲部42の基端部に向うに従って先が広くなる雌型の傾斜面である。この傾斜面88a、66a同士を図5の如く嵌合させることにより、軟性部40と湾曲部42とが図3の如く連結される。
また、傾斜面88a、66aが嵌合した図5の嵌合部90には、加熱装置92によって溶融された熱可塑性樹脂層94が介在されている。この熱可塑性樹脂層94の外表面が傾斜面66aに溶着し、熱可塑性樹脂層94の内表面が傾斜面88aに溶着することによって、嵌合部90の液密性、及び気密性が確保されている。
加熱装置92は、嵌合部90の外側から嵌合部90に温風を噴射して熱可塑性樹脂層94を溶融する装置であり、嵌合部90の外周面に装着されるドーナツ形状のケーシング96と、ケーシング96に温風を供給する温風源98とを備えている。温風源98からの温風はダクト100を介してケーシング96に供給され、ケーシング96の内周面に開口された多数の孔96a、96a…から嵌合部に向けて噴射される。この場合、ケーシング96の両側に遮風板を取り付けてもよい。
つまり、実施の形態の内視鏡10によれば、軟性部40と湾曲部42との連結構造において、糸と接着剤とによる従前の連結構造に代えて、軟性部40の連結リング88と湾曲部42の連結リング66とを互いの傾斜面88a、66aを介して嵌合連結し、かつ、傾斜面88aと傾斜面66aとの間に熱可塑性樹脂層94を予め介在させ、この熱可塑性樹脂層94を加熱装置92によって加熱溶融させる。これにより、軟性部40の連結リング88と湾曲部42の連結リング66とが熱可塑性樹脂層94を介して接着され、嵌合部90の液密性が確保される。
したがって、実施の形態の内視鏡10によれば、糸、及び接着剤を使用することなく内視鏡10の洗浄時における液密性を確保できる。
また、熱可塑性樹脂層94としては、軟性部40の連結リング88を覆う外皮80が兼用されている。
この外皮80を熱可塑性樹脂層94として使用することにより、別部材の熱可塑性樹脂層が不要になり、部品点数を削減できる。もちろんであるが、軟性部40の外皮80に代えて、別部材の熱可塑性樹脂層94を嵌合部90に介在させてもよい。
また、軟性部40の外皮80がウレタン樹脂製であれば、ウレタン樹脂の軟化点は60〜70℃である。したがってウレタン樹脂である外皮80を加熱溶融する場合には、図5の如く嵌合部90の外側から加熱装置92の約100℃の温風によって外皮80を加熱溶融してもよいし、また、嵌合時の摩擦熱によって外皮80を溶融してもよい。前記温風の場合には、5〜10分程度嵌合部90を加熱する。
一方、図7に示す他の連結形態では、湾曲部42の連結リング66を覆う外皮70の基端部70aが、連結リング66の外周面から内周の傾斜面66aに所定量折り返されている。折り返された基端部70aの、傾斜面66aに対する面積は傾斜面66aの50%以下となっている。すなわち、外皮80が傾斜面66aに溶着する領域が、傾斜面66aの50%以上確保されている。
図7の軟性部40と湾曲部42とを互いの傾斜面88a、66aを介して嵌合連結させると、傾斜面88aと傾斜面66aとの間で外皮70の基端部70aが弾性をもって嵌合される。これによって、嵌合部90における液密性、気密性がより一層向上する。
また、外皮70がフッ素ゴム製の場合には、フッ素ゴムの耐熱性が外皮80のウレタン樹脂に対してはるかに高い(軟化点:150℃以上)ため、外皮80の溶融時に外皮70が熱的な影響を受けることはない。更に、外皮70の基端部70aを、前述の如く傾斜面66aに折り返すことにより、嵌合部90において溶融した外皮80を、外皮70の基端部70aによって隠すことができる。これにより、嵌合部90の外観意匠性が向上する。
以上、実施の形態に係る内視鏡10について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
10…内視鏡、12…手元操作部、14…挿入部、16…ユニバーサルケーブル、26…送気・送水ボタン、28…吸引ボタン、30…シャッターボタン、34…アングルノブ、38…鉗子挿入部、40…軟性部、42…湾曲部、44…先端硬質部、50…観察光学系、52…照明光学系、54…送気・送水ノズル、56…鉗子口、60…構造体、62…アングルリング、64…枢着ピン、66…連結リング、66a…傾斜面、68…ネット、70…外皮、72…操作ワイヤ、74…螺管、76…ネット、80…外皮、82…アングルリング、84…アングルリング、88…連結リング、88a…傾斜面、90…嵌合部、92…加熱装置、94…熱可塑性樹脂層

Claims (6)

  1. 手元操作部と、該手元操作部に基端部が接続された挿入部とからなる内視鏡であって、前記挿入部は、前記手元操作部に基端部が接続された軟性部と、該軟性部の先端部に基端部が接続された湾曲部と、該湾曲部の先端部に基端部が接続された先端硬質部とからなる内視鏡において、
    前記軟性部の先端部と前記湾曲部の基端部とが互いの傾斜面を介して嵌合連結され、前記傾斜面の嵌合部には、前記軟性部の先端部と前記湾曲部の基端部とに加熱溶着された熱可塑性樹脂層が介在されていることを特徴とする内視鏡。
  2. 前記熱可塑性樹脂層は、前記軟性部の先端部を覆う外皮である請求項1に記載の内視鏡。
  3. 前記湾曲部の基端部を覆う外皮は、該基端部の外周面から内周の前記傾斜面に折り返されている請求項1、又は2に記載の内視鏡。
  4. 手元操作部と、該手元操作部に基端部が接続された挿入部とからなる内視鏡であって、前記挿入部は、前記手元操作部に基端部が接続された軟性部と、該軟性部の先端部に基端部が接続された湾曲部と、該湾曲部の先端部に基端部が接続された先端硬質部とからなる内視鏡の組立方法において、
    前記軟性部の先端部と前記湾曲部の基端部とを互いの傾斜面を介して嵌合連結するとともに、前記傾斜面の嵌合部に熱可塑性樹脂層を介在させ、該熱可塑性樹脂層を加熱溶融させることにより、前記軟性部の先端部と前記湾曲部の基端部とを前記熱可塑性樹脂層を介して接着することを特徴とする内視鏡の組立方法。
  5. 前記熱可塑性樹脂層を、前記軟性部の先端部を覆う外皮とする請求項4に記載の内視鏡の組立方法。
  6. 前記湾曲部の基端部を覆う外皮を、該基端部の外周面から内周の前記傾斜面に折り返した後、前記軟性部の先端部と前記湾曲部の基端部とを互いの傾斜面を介して嵌合連結する請求項4、又は5に記載の内視鏡の組立方法。
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