JPH0687466A - 車両のエンジンルーム構造 - Google Patents

車両のエンジンルーム構造

Info

Publication number
JPH0687466A
JPH0687466A JP23876192A JP23876192A JPH0687466A JP H0687466 A JPH0687466 A JP H0687466A JP 23876192 A JP23876192 A JP 23876192A JP 23876192 A JP23876192 A JP 23876192A JP H0687466 A JPH0687466 A JP H0687466A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine room
vehicle
wall
joined
engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23876192A
Other languages
English (en)
Inventor
Keijiro Iwao
桂二郎 巖
Akihiko Hasegawa
昭彦 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP23876192A priority Critical patent/JPH0687466A/ja
Publication of JPH0687466A publication Critical patent/JPH0687466A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車外騒音を低減することができる車両のエン
ジンルーム構造を提供する。 【構成】 ラジエータコアサポート10と左右のフード
リッジパネル11とダッシュパネル12とで囲まれたエ
ンジンルーム内の左右の空間部分17,18を隔壁1
5,16によって仕切る。隔壁15は前端部をラジエー
タコアサポート10に後端部をストラットタワー14の
前壁に各々接合し、下端部はフロントサイドメンバ13
に接合し、上端部はフードパネルHの下面に近接配置す
る。隔壁16は前端部をストラットタワー14の後壁に
後端部をダッシュパネル12に各々接合し、下端部はフ
ロントサイドメンバ13に接合し、上端部はフードパネ
ルの下面に近接配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両のエンジンルー
ム構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エンジンルームの構造としては、例えば
図11に示すものがある。
【0003】同図において、エンジンルームは各々左右
に存在するフートリッジパネル1、フロントサイドメン
バ2、ストラットタワー3及びダッシュパネル4と、フ
ードパネル5及び路面6に囲まれた半閉空間であり、エ
ンジンルームの一側にはバッテリ等の要冷却部品をエン
ジンの熱的影響から保護する仕切板Sが設けられている
(この構造は実開昭63−149220号公報に示され
ている)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように半閉空間となったエンジンルームは、音源である
エンジンを周囲から取り囲むことで騒音レベルが低下す
る反面、エンジンを音源とする共鳴箱となり、この共鳴
音は車内騒音、車外騒音として作用してしまうという問
題がある。
【0005】このように、エンジンルームが共鳴箱とし
て作用するメカニズムを図12,図13に示すエンジン
ルームの音響モデルを用いて説明する。
【0006】エンジンルーム内のエンジンはその出力軸
の回転数の次数の周期に同期する周波数の大きなエネル
ギーの音を放射している。例えば、4気筒エンジンの場
合、エンジンの通常使用領域が1000〜6000rp
mとすると、次数成分の中で、最も大きいエネルギーを
持つ次数成分は2次であり、この場合、33〜200H
zの周波数の音を発する。
【0007】この入力の音と、エンジンルーム内の空洞
共鳴の共振周波数が一致すると、図12に示すように大
きなエネルギーの音を車室外に放射することになり、ま
た、図13に示すように、ダッシュパネル4を透過して
車室内にも進入する。
【0008】ここで、一般的な大きさの車両の場合、エ
ンジンルーム内の音響モードとして、車内騒音と車外騒
音に大きく寄与するモード(図中のモード)の共振周波
数が140〜170Hz付近に存在することがわかって
おり、この共振周波数を決定するパラメータが図11に
おける左右のフードリッジパネル1間の距離、左右のフ
ロントサイドメンバ2間の距離、エンジンルーム内体積
等4〜5個の要因が複雑に絡まったものであることが明
らかにされてきている。
【0009】そこで、この発明は共鳴箱として作用する
エンジンルームの共振周波数をエンジンの共振周波数か
らはずす等音響特性を最適にし、車室外と車室内に対
し、不快な騒音の発生を最小限にとどめることができる
車両のエンジンルーム構造を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】車両のエンジンルーム構
造において、エンジンルームの左右に少なくとも一対の
隔壁が前後方向に設けられ、エンジンルーム内の最大体
積を有する空間が車両左右方向に分割されている。
【0011】エンジンルーム下方の前後方向骨格部材か
らフードパネルの下面近傍に至る部分に、エンジンルー
ムの前壁に前端部を接合すると共にストラットタワーの
前壁に後端部を接合した隔壁と、ストラットタワーの後
壁に前端部を接合すると共にエンジンルームの後壁に後
端部を接合する隔壁とが各々左右一対設けてエンジンル
ーム内の最大体積を有する空間を車両左右方向に分割し
てもよい。ここで、上記ストラットタワーの後壁に前端
部を接合すると共にエンジンルームの後壁に後端部を接
合した隔壁の当該後端部とエンジンルームの後壁との間
にインシュレータを設けてもよい。
【0012】
【作用】エンジンルームの左右に少なくとも一対の隔壁
を設け、隔壁で囲まれた部分をできるだけ突出部のない
直方体に近い形状の空間部として、空間の音響剛性を上
げ共振周波数を上昇させて車外騒音の低減化を図る。ま
た、請求項2,3の発明ではストラットタワーの前後に
隔壁を設けた場合には、エンジンルーム後壁に接合され
る隔壁の後端部とエンジンルーム後壁との間にインシュ
レータを設けてストラットタワーからの振動をエンジン
ルーム後壁に伝達させないようにする。
【0013】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面と共に説明す
る。
【0014】図1において、エンジンルームは前壁とし
てのラジエータコアサポート10と両側に設けたフード
リッジパネル11と後壁としてのダッシュパネル12と
によって取り囲まれて形成されている。
【0015】上記各フードリッジパネル1の下部には前
後方向骨格部材としてのフロントサイドメンバ13が配
設されており、フードリッジパネル11の前後方向略中
央部にはストラットタワー14が形成されている。
【0016】各フードリッジパネル11に形成された棚
部の側方には、下端部をフロントサイドメンバ13に接
合し上端部は図外のフードパネルH下面に近接し、前端
部をラジエータコアサポート10に接合し、後端部をス
トラットタワー14に接合した隔壁15と、下端部をフ
ロントサイドメンバ13に接合し、上端部はエンジンフ
ード下面に近接し、前端部をストラットタワー14に接
合し、後端部をダッシュパネル11に接合した隔壁16
が設けられている。
【0017】したがって、エンジンルーム内は隔壁1
5,16によって車両左右方向に3つに分割されること
となり、左右一対の隔壁15,16、ラジエータコアサ
ポート10、ダッシュパネル12及びフードパネルHに
よって、略直方体形状の空間が形成されることとなる。
即ち、ストラットタワー14の前側の空間部分17とス
トラットタワー14の後側の空間部分18とが隔壁1
5,16によって遮断されるのである。
【0018】上記実施例構造によれば、エンジンルーム
内空間が上記空間部分17,18を遮断した略直方体形
状となるため音響動剛性が向上しその共振周波数が約2
00Hz以上となり、したがって、共振周波数が著しく
高い周波数となり4気筒エンジンの通常使用領域が10
00〜6000rpmで生ずる2次の次数成分の33〜
200Hzの音、とくに140Hz〜170Hzの音に
対して共振することがなくなり、車室内外騒音とりわけ
車外騒音を抑えることができる。
【0019】つまり、図3に示すように、直列4気筒エ
ンジンを搭載したエンジンルームにおいて隔壁15,1
6を設けない場合には、空間部分17,18がエンジン
ルーム空間に対しオーバーハングする格好で接合する形
となり音響空間が長方形となる。このため、どうしても
その周囲に音圧レベルの高い空間が形成されてしまいそ
のローカルな音響振動系の存在が全体の音響動剛性を低
下させてしまって、エンジンルームを音源とした場合エ
ンジンルームが161.3Hzの共振周波数を持つ共鳴
箱となってしまっていた。これに対し図4の本発明に示
すように隔壁15,16を設けてると、空間部分17,
18を遮断してエンジンルームを略直方体形状とするこ
とができるため部分的に音圧レベルが高い空間を形成す
ることがなくなる。また、共振周波数も、224.7H
zとなり、この結果、エンジンの通常使用領域1000
〜6000rpmで生ずる2次の次数成分の33〜20
0Hzの音に対してはずれたものとなり共鳴することが
なくなるのである。
【0020】上記効果を確認するため、本出願人はV型
6気筒エンジンと直列4気筒エンジンで実験を行った。
この実験によれば、車両全開加速時のエンジン回転数を
横軸(rpm)、車外騒音レベルのオーバーオール値を
縦軸(dB(A))としたとき直列4気筒(図5)とV
型6気筒(図6)について隔壁15,16を設けた場合
(実線)と隔壁15,16を設けない場合(破線)を調
べてみると、図5の直列4気筒ではエンジン回転2次成
分が170Hzとぶつかる5000rpm付近で大幅な
車外騒音の低減効果を得られ、図6のV型6気筒ではエ
ンジン回転2次成分が140Hzとぶつかる4200r
pm付近で大幅な車外騒音の低減効果を得られることが
明らかになった。
【0021】次に、他の実施例について説明する。尚、
以下の説明において第1実施例と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0022】図7に示す第2実施例は隔壁16の後端に
インシュレータ19(ハッチングで示す)を設けたもの
であり、このインシュレータ19の防振機能によりスト
ラットタワー14の振動がダッシュパネル12に伝達さ
れないようにしたものである。この結果、車内騒音の低
減を図ることができる。
【0023】次に、図8,9に示す第3実施例は、第1
実施例の隔壁15,16を一体化した隔壁20とし、正
面視ハの字状に傾けてストラットタワー14に接合しな
いようにしたものである。この実施例によれば、ストラ
ットタワー14の振動が隔壁20に伝達されなくなり、
第2実施例のようにイシュレータを用いなくても車内騒
音を低減することができる。
【0024】また、図10に示すように第3実施例の隔
壁20の上端部にフードパネルHに密接するウェザース
トリップ21を取り付ければ、騒音の洩れがなくなり、
車外騒音の低減の実効を図ることができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1に記
載した発明によれば、エンジンルームの左右に少なくと
も一対の隔壁を前後方向に設けて、隔壁で囲まれた部分
をできるだけ突出部分のない直方体に近い形状の空間部
とすることによって部分的に音圧の高い空間をなくすこ
とができるとともに、共振周波数を上昇することができ
るため、エンジン回転2次成分と一致しないようにする
ことが可能となり、静粛性を向上することができるとい
う効果がある。
【0026】請求項2に記載した発明によれば、エンジ
ンルーム内空間の共振周波数をエンジン回転2次成分と
一致しない200Hz以上にすることができ、したがっ
てエンジンルーム内が空洞共鳴せず車内騒音と車外騒音
を大幅に低減し静粛性を向上することができる効果があ
る。
【0027】請求項3に記載した発明によれば、ストラ
ットタワーからの振動がインシュレータによって吸収さ
れるため、ストラットタワーからの振動がエンジンルー
ム後壁に伝達されず、車内騒音を低減することができる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の斜視図。
【図2】同平面図。
【図3】従来の音圧状況を示す平面図。
【図4】この発明の第1実施例の音圧状況を示す平面
図。
【図5】直列4気筒の騒音レベルを示すグラフ図。
【図6】V型6気筒の騒音レベルを示すグラフ図。
【図7】この発明の第2実施例の斜視図。
【図8】同第3実施例の斜視図。
【図9】同平面図。
【図10】この発明の第4実施例の斜視図。
【図11】従来技術の斜視図。
【図12】従来技術の音圧分布を示す正面図。
【図13】同平面図。
【符号の説明】
10…ラジエータコアサポート(前壁) 12…ダッシュパネル(後壁) 13…フロントサイドメンバ(車体骨格部材) 14…ストラットタワー 15,16…隔壁 19…インシュレータ H…フードパネル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンルームの左右に少なくとも一対
    の隔壁が前後方向に設けられ、エンジンルーム内の最大
    体積を有する空間が車両左右方向に分割されていること
    を特徴とする車両のエンジンルーム構造。
  2. 【請求項2】 エンジンルーム下方の前後方向骨格部材
    からフードパネルの下面近傍に至る部分に、エンジンル
    ームの前壁に前端部を接合すると共にストラットタワー
    の前壁に後端部を接合した隔壁と、ストラットタワーの
    後壁に前端部を接合すると共にエンジンルームの後壁に
    後端部を接合する隔壁とが各々左右一対設けられている
    ことを特徴とする車両のエンジンルーム構造。
  3. 【請求項3】 上記ストラットタワーの後壁に前端部を
    接合すると共にエンジンルームの後壁に後端部を接合し
    た隔壁の当該後端部とエンジンルームの後壁との間にイ
    ンシュレータが設けられていることを特徴とする請求項
    2記載の車両のエンジンルーム構造。
JP23876192A 1992-09-08 1992-09-08 車両のエンジンルーム構造 Pending JPH0687466A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23876192A JPH0687466A (ja) 1992-09-08 1992-09-08 車両のエンジンルーム構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23876192A JPH0687466A (ja) 1992-09-08 1992-09-08 車両のエンジンルーム構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0687466A true JPH0687466A (ja) 1994-03-29

Family

ID=17034877

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23876192A Pending JPH0687466A (ja) 1992-09-08 1992-09-08 車両のエンジンルーム構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0687466A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101448788B1 (ko) * 2013-10-10 2014-10-08 현대자동차 주식회사 엔진룸 인캡슐레이션 보강유닛

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101448788B1 (ko) * 2013-10-10 2014-10-08 현대자동차 주식회사 엔진룸 인캡슐레이션 보강유닛
DE102013114910B4 (de) 2013-10-10 2020-08-06 Hyundai Motor Co. Verstärkungseinheit für eine Motorraumkapselung

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7410208B2 (en) Package tray of vehicles and reinforcing structure thereof
JP2988233B2 (ja) リヤパーセル部の騒音抑制構造
JPH0687466A (ja) 車両のエンジンルーム構造
JP7151667B2 (ja) 電力制御ユニット及びその組立方法
JPH11348689A (ja) 車体構造
JP3965808B2 (ja) エンジンルーム
JPS5853641A (ja) エンジンの減音カバ−
KR20010066532A (ko) 자동차용 엔진 마운팅 구조
JPH0340700Y2 (ja)
JPH0337330A (ja) エンジン・ミッション結合部構造
JP4372982B2 (ja) エンジン発電機
CN218055084U (zh) 发动机噪音的隔音结构
JP2000190743A (ja) パワ―ユニットの支持構造
JPS5917737Y2 (ja) 自動車におけるエンジン搭載用クロスメンバの防振構造
JP3334559B2 (ja) 車両のダイナミックダンパ取付構造
JP2543044B2 (ja) 車両のパワ−ユニツト支持装置
JP2000272439A (ja) 遮音性フロントグリルパネル、吸音性バンパーおよび車外騒音低減装置
JP3232129B2 (ja) 農用トラクタ等のキャビン構造
JPH0642501A (ja) 油圧ユニット
JPH0240281Y2 (ja)
JPH10264737A (ja) 車室内用消音器の取付構造
JPH0715257Y2 (ja) スピーカ用キャビネット
JPH08286674A (ja) 自動車の車室内音低減方法及び装置
JPH0644681U (ja) 車室内こもり音低減装置
JPH07242150A (ja) 車両床下音圧の低減構造