JP2988233B2 - リヤパーセル部の騒音抑制構造 - Google Patents
リヤパーセル部の騒音抑制構造Info
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- B60R5/04—Compartments within vehicle body primarily intended or sufficiently spacious for trunks, suit-cases, or the like arranged at rear of vehicle
- B60R5/044—Compartments within vehicle body primarily intended or sufficiently spacious for trunks, suit-cases, or the like arranged at rear of vehicle luggage covering means, e.g. parcel shelves
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- B60R11/02—Arrangements for holding or mounting articles, not otherwise provided for for radio sets, television sets, telephones, or the like; Arrangement of controls thereof
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- B60R2011/0024—Rear shelves
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、トランクルームから
車室内への騒音の侵入を抑制するリヤパーセル部の騒音
抑制構造に関するものである。
車室内への騒音の侵入を抑制するリヤパーセル部の騒音
抑制構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来のリヤパーセル部の構造としては、
例えば、図９及び図１０に示すようなものがある（類似
技術として実開昭６３−６９６５２号参照）。
例えば、図９及び図１０に示すようなものがある（類似
技術として実開昭６３−６９６５２号参照）。
【０００３】リヤパーセルパネル１には車載用リヤスピ
ーカ２が設置されており、また、そのリヤガラス３側の
後端部にはトランクルームＴに通じる換気用開口部１ａ
が設けられ、中程には作業用開口部１ｂが設けられてい
る。そして、リヤパーセルパネル１の上方にはリヤパー
セルトリム４が取付けられる。このリヤパーセルトリム
４には、リヤパーセルパネル１の前記換気用開口部１ａ
と対応する換気用開口部４ａと、スピーカ２から出され
る音を車室内Ｒへ放つためのスピーカ用開口部４ｂと、
そして空気清浄器（図示を省略）が取付けられる開口部
４ｃとが設けられている。更に、リヤパーセルトリム４
の裏側には、吸音効果及び遮音効果を高めるためにフェ
ルト５ａ、５ｂが取付けられている。
ーカ２が設置されており、また、そのリヤガラス３側の
後端部にはトランクルームＴに通じる換気用開口部１ａ
が設けられ、中程には作業用開口部１ｂが設けられてい
る。そして、リヤパーセルパネル１の上方にはリヤパー
セルトリム４が取付けられる。このリヤパーセルトリム
４には、リヤパーセルパネル１の前記換気用開口部１ａ
と対応する換気用開口部４ａと、スピーカ２から出され
る音を車室内Ｒへ放つためのスピーカ用開口部４ｂと、
そして空気清浄器（図示を省略）が取付けられる開口部
４ｃとが設けられている。更に、リヤパーセルトリム４
の裏側には、吸音効果及び遮音効果を高めるためにフェ
ルト５ａ、５ｂが取付けられている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなリヤパーセル部の構造では、トランクルームＴに通
じる「一次側開口部」としてのリヤパーセルパネル１の
換気用開口部１ａと車室内Ｒに臨んだ「二次側開口部」
としての換気用開口部４ａとから形成される換気経路の
他に、同じく「一次側開口部」としての換気用開口部１
ａと「二次側開口部」としてのスピーカ用開口部４ｂと
から形成される直線的な通気経路や、更に「一次側開口
部」としての作業用開口部１ｂと「二次側開口部」とし
ての開口部４ｂ、４ｃとの間に形成される直線的な通気
経路が生じることになる。そのため、トランクルームＴ
を共鳴室、そして上記の換気経路及び通気経路をスロー
ト部としてヘルムホルツの共鳴器と等価な系が成立する
こととなり、スロート部の等価的な断面積が増大して共
鳴器の共鳴周波数が高くなるため、トランクルームＴで
発生した騒音の特に低周波数成分が車室内Ｒへ侵入しや
すくなり、これにより車室内Ｒの音環境が悪化する場合
がある。
うなリヤパーセル部の構造では、トランクルームＴに通
じる「一次側開口部」としてのリヤパーセルパネル１の
換気用開口部１ａと車室内Ｒに臨んだ「二次側開口部」
としての換気用開口部４ａとから形成される換気経路の
他に、同じく「一次側開口部」としての換気用開口部１
ａと「二次側開口部」としてのスピーカ用開口部４ｂと
から形成される直線的な通気経路や、更に「一次側開口
部」としての作業用開口部１ｂと「二次側開口部」とし
ての開口部４ｂ、４ｃとの間に形成される直線的な通気
経路が生じることになる。そのため、トランクルームＴ
を共鳴室、そして上記の換気経路及び通気経路をスロー
ト部としてヘルムホルツの共鳴器と等価な系が成立する
こととなり、スロート部の等価的な断面積が増大して共
鳴器の共鳴周波数が高くなるため、トランクルームＴで
発生した騒音の特に低周波数成分が車室内Ｒへ侵入しや
すくなり、これにより車室内Ｒの音環境が悪化する場合
がある。
【０００５】この発明は、このような従来技術に着目し
てなされたものであり、換気機能を損なうことなく防音
機能を向上させてトランクルームから車室内へ侵入する
騒音の特に低周波数成分を抑制し、乗員がより快適にす
ごせるようなリヤパーセル部の騒音抑制構造の提供を目
的とする。
てなされたものであり、換気機能を損なうことなく防音
機能を向上させてトランクルームから車室内へ侵入する
騒音の特に低周波数成分を抑制し、乗員がより快適にす
ごせるようなリヤパーセル部の騒音抑制構造の提供を目
的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】このような目的のため
に、本発明に係るリヤパーセル部の騒音抑制構造は、リ
ヤパーセルパネルに一次側開口部として換気用開口部と
作業用開口部が形成され、且つリヤパーセルトリムに二
次側開口部として前記換気用開口部に対応する換気用開
口部とスピーカ用開口部が形成され、リヤパーセルパネ
ルとリヤパーセルトリムとの間に形成される空間部内
に、前記両換気用開口部をもつ一次側空間部と、その他
の開口部をもつ他の空間部とを区切る第１の隔壁を設
け、前記他の空間部内に、作業用開口部をもつ一次側空
間部と、スピーカ用開口部をもつ二次側空間部とを区切
る第２の隔壁を設けたものである。
に、本発明に係るリヤパーセル部の騒音抑制構造は、リ
ヤパーセルパネルに一次側開口部として換気用開口部と
作業用開口部が形成され、且つリヤパーセルトリムに二
次側開口部として前記換気用開口部に対応する換気用開
口部とスピーカ用開口部が形成され、リヤパーセルパネ
ルとリヤパーセルトリムとの間に形成される空間部内
に、前記両換気用開口部をもつ一次側空間部と、その他
の開口部をもつ他の空間部とを区切る第１の隔壁を設
け、前記他の空間部内に、作業用開口部をもつ一次側空
間部と、スピーカ用開口部をもつ二次側空間部とを区切
る第２の隔壁を設けたものである。
【０００７】
【作用】トランクルームを共鳴室とし、またトランクル
ームに換気経路や通気経路をスロート部とするヘルムホ
ルツの共鳴器を考えた場合、その共鳴周波数がスロート
部の等価断面積に比例することが知られているが、この
発明によれば、隔壁により、前記スロート部の等価断面
積が小さくなり、共鳴周波数が低下して、車室内に侵入
する騒音の音圧レベルが下がることとなる。
ームに換気経路や通気経路をスロート部とするヘルムホ
ルツの共鳴器を考えた場合、その共鳴周波数がスロート
部の等価断面積に比例することが知られているが、この
発明によれば、隔壁により、前記スロート部の等価断面
積が小さくなり、共鳴周波数が低下して、車室内に侵入
する騒音の音圧レベルが下がることとなる。
【０００８】また、リヤパーセルトリムに形成された換
気用開口部は隔壁により区画されないため、換気機能が
損なわれないで済む。
気用開口部は隔壁により区画されないため、換気機能が
損なわれないで済む。
【０００９】
【実施例】以下、本発明を添付の図面に基づいて説明す
る。尚、従来と同様の部分には同じ符号を付し、重複す
る説明は省略する。
る。尚、従来と同様の部分には同じ符号を付し、重複す
る説明は省略する。
【００１０】第１実施例（図１〜図５参照）
【００１１】図１に、この例のリヤパーセル部の実車状
態での斜視図を示し、そして、図２に、図１中の矢示Ｓ
Ａ−ＳＡ線に沿った断面図を示す。
態での斜視図を示し、そして、図２に、図１中の矢示Ｓ
Ａ−ＳＡ線に沿った断面図を示す。
【００１２】リヤパーセルパネル１０には、そのリヤガ
ラス３側の後端部に、トランクルームＴに通じる「一次
側開口部」としての換気用開口部１０ａが設けられ、ま
た、その中程に、同じく「一次側開口部」としての作業
用開口部１０ｂが設けられている。そして、このリヤパ
ーセルパネル１０の上方にはリヤパーセルトリム１１が
取付けられる。リヤパーセルトリム１１には、前記換気
用開口部１０ａと対応する位置に、車室内Ｒに臨む「二
次側開口部」としての換気用開口部１１ａが設けられて
おり、また、リヤパーセルパネル１０に設置されたスピ
ーカ１２に対応する位置に、同じく「二次側開口部」と
してのスピーカ用開口部１１ｂが設けられている。更
に、これらリヤパーセルパネル１０とリヤパーセルトリ
ム１１との間に形成される空間部に、通気性のないチッ
プウレタンブロック製の「第１の隔壁」としての隔壁１
３と、「第２の隔壁」としての隔壁１４が設置される。
ラス３側の後端部に、トランクルームＴに通じる「一次
側開口部」としての換気用開口部１０ａが設けられ、ま
た、その中程に、同じく「一次側開口部」としての作業
用開口部１０ｂが設けられている。そして、このリヤパ
ーセルパネル１０の上方にはリヤパーセルトリム１１が
取付けられる。リヤパーセルトリム１１には、前記換気
用開口部１０ａと対応する位置に、車室内Ｒに臨む「二
次側開口部」としての換気用開口部１１ａが設けられて
おり、また、リヤパーセルパネル１０に設置されたスピ
ーカ１２に対応する位置に、同じく「二次側開口部」と
してのスピーカ用開口部１１ｂが設けられている。更
に、これらリヤパーセルパネル１０とリヤパーセルトリ
ム１１との間に形成される空間部に、通気性のないチッ
プウレタンブロック製の「第１の隔壁」としての隔壁１
３と、「第２の隔壁」としての隔壁１４が設置される。
【００１３】隔壁１３は、「一次側開口部」としての換
気用開口部１０ａと「二次側開口部」としてのスピーカ
用開口部１１ｂとを結ぶ通気経路、及び、「一次側開口
部」としての作業用開口部１０ｂと「二次側開口部」と
しての換気用開口部１１ａとを結ぶ通気経路を遮断する
ように設けられている。この隔壁１３により、リヤパー
セルパネル１０とリヤパーセルトリム１１との間の空間
部が、前記両換気用開口部１０ａ、１１ａをもつ「一次
側空間部」としての第１空間部Ｓ1 と、その他の開口部
である作業用開口部１０ｂ及びスピーカ用開口部１１ｂ
をもつ「他の空間部」としての第２空間部Ｓ2 とに区切
られる。
気用開口部１０ａと「二次側開口部」としてのスピーカ
用開口部１１ｂとを結ぶ通気経路、及び、「一次側開口
部」としての作業用開口部１０ｂと「二次側開口部」と
しての換気用開口部１１ａとを結ぶ通気経路を遮断する
ように設けられている。この隔壁１３により、リヤパー
セルパネル１０とリヤパーセルトリム１１との間の空間
部が、前記両換気用開口部１０ａ、１１ａをもつ「一次
側空間部」としての第１空間部Ｓ1 と、その他の開口部
である作業用開口部１０ｂ及びスピーカ用開口部１１ｂ
をもつ「他の空間部」としての第２空間部Ｓ2 とに区切
られる。
【００１４】一方、隔壁１４は、「他の空間部」である
第２空間部Ｓ2 を、作業用開口部１０ｂをもつ「一次側
空間部」としての第３空間部Ｓ3 と、スピーカ用開口部
１１ｂをもつ「二次側空間部」としての第４空間部Ｓ4
とに区切るように、隔壁１３からリヤパーセルトリム１
１の前端部までのスピーカ用開口部１１ｂの左右位置に
設けられ、作業用開口部１０ｂとスピーカ用開口部１１
ｂとを結ぶ通気経路を遮断している。
第２空間部Ｓ2 を、作業用開口部１０ｂをもつ「一次側
空間部」としての第３空間部Ｓ3 と、スピーカ用開口部
１１ｂをもつ「二次側空間部」としての第４空間部Ｓ4
とに区切るように、隔壁１３からリヤパーセルトリム１
１の前端部までのスピーカ用開口部１１ｂの左右位置に
設けられ、作業用開口部１０ｂとスピーカ用開口部１１
ｂとを結ぶ通気経路を遮断している。
【００１５】この例の場合、隔壁１３、１４は、軽量で
加工性のよいチップウレタンブロック製とされ、リヤパ
ーセルトリム１１の下面に予め取付けられるようになっ
ており、リヤパーセルトリム１１の組付けを容易に行え
るようにされている。尚、リヤパーセルトリム１１を車
体に組付ける際に、隔壁１３、１４とリヤパーセルパネ
ル１０との密着性を良くするため、両者の間にシリコン
等のシール材を設けるようにしてもよい。また、隔壁１
３、１４は、別体である必要はなく、一体形とすること
もできる。
加工性のよいチップウレタンブロック製とされ、リヤパ
ーセルトリム１１の下面に予め取付けられるようになっ
ており、リヤパーセルトリム１１の組付けを容易に行え
るようにされている。尚、リヤパーセルトリム１１を車
体に組付ける際に、隔壁１３、１４とリヤパーセルパネ
ル１０との密着性を良くするため、両者の間にシリコン
等のシール材を設けるようにしてもよい。また、隔壁１
３、１４は、別体である必要はなく、一体形とすること
もできる。
【００１６】次に、この例の騒音抑制機能について説明
する。前述したように、車両においては、ホルムヘルツ
の共振系が成り立っている。すなわち、図３に示すよう
に、トランクルームＴを構成しているパネルの振動によ
って放射される騒音の低周波数成分は、トランクルーム
Ｔを共鳴室、そしてリヤパーセル部の換気経路と通気経
路とをスロート部とするヘルムホルツの共鳴器が成り立
っており、車室内Ｒに侵入する。この共鳴器の固有値
は、図３に示すように、スロート部の等価断面積に比例
し、共鳴室の体積とスロート部の等価長さに反比例す
る。また、同じような周波数特性を有する場合は、図４
に示すように、固有値が小さいほど共鳴周波数が低くな
るため、車室内Ｒに侵入する騒音のレベルは低下する。
本願では、これらの性質を生かし、車室内Ｒへの騒音侵
入を低下させるべく、固有値を小さくするため、スロー
ト部の等価面積を小さくしている。
する。前述したように、車両においては、ホルムヘルツ
の共振系が成り立っている。すなわち、図３に示すよう
に、トランクルームＴを構成しているパネルの振動によ
って放射される騒音の低周波数成分は、トランクルーム
Ｔを共鳴室、そしてリヤパーセル部の換気経路と通気経
路とをスロート部とするヘルムホルツの共鳴器が成り立
っており、車室内Ｒに侵入する。この共鳴器の固有値
は、図３に示すように、スロート部の等価断面積に比例
し、共鳴室の体積とスロート部の等価長さに反比例す
る。また、同じような周波数特性を有する場合は、図４
に示すように、固有値が小さいほど共鳴周波数が低くな
るため、車室内Ｒに侵入する騒音のレベルは低下する。
本願では、これらの性質を生かし、車室内Ｒへの騒音侵
入を低下させるべく、固有値を小さくするため、スロー
ト部の等価面積を小さくしている。
【００１７】すなわち、この実施例では、各隔壁１３、
１４を配置することにより、リヤパーセルパネル１０の
換気用開口部１０ａとリヤパーセルトリム１１のスピー
カ用開口部１１ｂとを結ぶ通気経路、及び、リヤパーセ
ルパネル１０の作業用開口部１０ｂとリヤパーセルトリ
ム１１のスピーカ用開口部１１ｂとを結ぶ通気経路を遮
断している。それにより、スロート部の等価的な断面積
を小さくすることで共鳴周波数を下げ、車室内Ｒに侵入
する騒音を抑制している。一方、リヤパーセルパネル１
０の換気用開口部１０ａとリヤパーセルトリム１１の換
気用開口部１１ａとを結ぶ換気経路は、第１空間部Ｓ1
にそのまま残っているため、換気機能は損なわれないよ
うになっている。
１４を配置することにより、リヤパーセルパネル１０の
換気用開口部１０ａとリヤパーセルトリム１１のスピー
カ用開口部１１ｂとを結ぶ通気経路、及び、リヤパーセ
ルパネル１０の作業用開口部１０ｂとリヤパーセルトリ
ム１１のスピーカ用開口部１１ｂとを結ぶ通気経路を遮
断している。それにより、スロート部の等価的な断面積
を小さくすることで共鳴周波数を下げ、車室内Ｒに侵入
する騒音を抑制している。一方、リヤパーセルパネル１
０の換気用開口部１０ａとリヤパーセルトリム１１の換
気用開口部１１ａとを結ぶ換気経路は、第１空間部Ｓ1
にそのまま残っているため、換気機能は損なわれないよ
うになっている。
【００１８】図５に、この実施例の防音効果について示
す。４０Ｈｚ以下の低周波数域で顕著な効果が得られて
いることが分かる。本図は、普通乗用車において、サス
ペンション取付け用のボルトを加振したときの車室内音
圧を示したものであり、４０Ｈｚ以下の低い周波数域で
顕著な防音効果が得られていることが分かる。
す。４０Ｈｚ以下の低周波数域で顕著な効果が得られて
いることが分かる。本図は、普通乗用車において、サス
ペンション取付け用のボルトを加振したときの車室内音
圧を示したものであり、４０Ｈｚ以下の低い周波数域で
顕著な防音効果が得られていることが分かる。
【００１９】以上説明したように、この実施例では、チ
ップウレタンブロック製の隔壁１３、１４を設けたこと
で、換気機能を損なうことなく維持したまま防音機能を
向上させられ、特に、トランクルームＴから侵入してく
る騒音の低周波数成分を大きく抑制できるので、乗員が
より快適にすごせるようになる。
ップウレタンブロック製の隔壁１３、１４を設けたこと
で、換気機能を損なうことなく維持したまま防音機能を
向上させられ、特に、トランクルームＴから侵入してく
る騒音の低周波数成分を大きく抑制できるので、乗員が
より快適にすごせるようになる。
【００２０】第２実施例（図６参照）
【００２１】この実施例は、空気清浄器が設けられる場
合の例である。第１実施例の構成に加えて、リヤパーセ
ルトリム１１に「二次側開口部」としての空気清浄器用
開口部１１ｃが設けられており、その空気清浄器用開口
部１１ｃと「一次側開口部」としての作業用開口部１０
ｂとを結ぶ通気経路を遮断するチップウレタンブロック
製の「第２の隔壁」としての隔壁２０が更に設けられ、
「二次側空間部」となる第５空間部Ｓ5 が新たに形成さ
れている。したがって、トランクルームＴから空気清浄
器用開口部１１ｃを介して車室内Ｒへ侵入する騒音の低
周波数成分も抑制することができる。
合の例である。第１実施例の構成に加えて、リヤパーセ
ルトリム１１に「二次側開口部」としての空気清浄器用
開口部１１ｃが設けられており、その空気清浄器用開口
部１１ｃと「一次側開口部」としての作業用開口部１０
ｂとを結ぶ通気経路を遮断するチップウレタンブロック
製の「第２の隔壁」としての隔壁２０が更に設けられ、
「二次側空間部」となる第５空間部Ｓ5 が新たに形成さ
れている。したがって、トランクルームＴから空気清浄
器用開口部１１ｃを介して車室内Ｒへ侵入する騒音の低
周波数成分も抑制することができる。
【００２２】第３実施例（図７参照）
【００２３】この実施例では、第１実施例と同様の隔壁
１３が設けられ、リヤパーセルパネル１０とリヤパーセ
ルトリム１１との間の空間部が、換気用開口部１０ａ、
１１ａをもつ「一次側空間部」としての第１空間部Ｓ1
と、「他の空間部」としての第２空間部Ｓ2 とに区画さ
れている。それと共に、チップウレタンブロック製の
「第２の隔壁」としての隔壁３０が、「一次側開口部」
としての作業用開口部１０ｂと「二次側開口部」として
のスピーカ用開口部１１ｂとを結ぶ通気経路を遮断する
ように、スピーカ用開口部１１ｂを取囲む状態で設けら
れ、前記第２空間部Ｓ2 を、作業用開口部１０ｂをもつ
「一次側空間部」としての第３空間部Ｓ3と、スピーカ
用開口部１１ｂをもつ「二次側空間部」としての第４空
間部Ｓ4 とに区画している。
１３が設けられ、リヤパーセルパネル１０とリヤパーセ
ルトリム１１との間の空間部が、換気用開口部１０ａ、
１１ａをもつ「一次側空間部」としての第１空間部Ｓ1
と、「他の空間部」としての第２空間部Ｓ2 とに区画さ
れている。それと共に、チップウレタンブロック製の
「第２の隔壁」としての隔壁３０が、「一次側開口部」
としての作業用開口部１０ｂと「二次側開口部」として
のスピーカ用開口部１１ｂとを結ぶ通気経路を遮断する
ように、スピーカ用開口部１１ｂを取囲む状態で設けら
れ、前記第２空間部Ｓ2 を、作業用開口部１０ｂをもつ
「一次側空間部」としての第３空間部Ｓ3と、スピーカ
用開口部１１ｂをもつ「二次側空間部」としての第４空
間部Ｓ4 とに区画している。
【００２４】この実施例によれば、第１空間部Ｓ1 に換
気用開口部１０ａ、１１ａが残されているので、換気機
能を損なうことなく、トランクルームＴからの騒音を抑
制できるうえに、作業用開口部１０ｂの位置による拘束
を受けにくいという利点がある。更に、スピーカ１２
（図２）からスピーカ用開口部１１ｂに至る音響専用経
路が隔壁３０により形成されるので、音響効果も向上さ
せることができる。
気用開口部１０ａ、１１ａが残されているので、換気機
能を損なうことなく、トランクルームＴからの騒音を抑
制できるうえに、作業用開口部１０ｂの位置による拘束
を受けにくいという利点がある。更に、スピーカ１２
（図２）からスピーカ用開口部１１ｂに至る音響専用経
路が隔壁３０により形成されるので、音響効果も向上さ
せることができる。
【００２５】第４実施例（図８参照）
【００２６】図８に、この例のリヤパーセル部の上方か
らみた平面図を示す。尚、同図は、リヤパーセルトリム
１１を取除いた状態のリヤパーセルパネル１０及び隔壁
４０を示し、リヤパーセルトリム１１のスピーカ用開口
部１１ｂのみを想像線で表している。また、同図は、リ
ヤパーセル部の左側のみを示しており、右側については
同様に構成されるので省略している。
らみた平面図を示す。尚、同図は、リヤパーセルトリム
１１を取除いた状態のリヤパーセルパネル１０及び隔壁
４０を示し、リヤパーセルトリム１１のスピーカ用開口
部１１ｂのみを想像線で表している。また、同図は、リ
ヤパーセル部の左側のみを示しており、右側については
同様に構成されるので省略している。
【００２７】この実施例は、サイズの異なるチップウレ
タンブロック製の分割片４０ａ〜４０ｈを適当に組合せ
て隔壁４０を形成するようにした例である。尚、分割片
４０ａ〜４０ｃが「第１の隔壁」で、分割片４０ｄ〜４
０ｈが「第２隔壁」である。このように、各種サイズの
分割片４０ａ〜４０ｈを用いて隔壁を形成することで、
リヤパーセルパネル１０やリヤパーセルトリム１１の形
状に応じて、容易に各種形状の隔壁を設定することがで
きるようになる。また、この例では、分割片４０ｄ、４
０ｈがリヤパーセルトリム１１の前端まで延長されてお
らず、途中までとされ、各開口部間の直線的通気経路だ
けを遮断するようにされている。このように、第１〜第
４空間部Ｓ1 〜Ｓ4 の各間を完全に遮蔽しなくとも、各
開口部間の直線的通気経路を遮断できれば、図３に示し
たスロート部の等価長さを長く、スロート部の等価断面
積を小さくする作用があるので、第１実施例とほぼ同様
の効果を得ることができる。したがって、この実施例に
おいても、換気機能を損なうことなく維持したまま防音
機能を向上させられ、特に、トランクルームＴから侵入
してくる騒音の低周波数成分を抑制できる。
タンブロック製の分割片４０ａ〜４０ｈを適当に組合せ
て隔壁４０を形成するようにした例である。尚、分割片
４０ａ〜４０ｃが「第１の隔壁」で、分割片４０ｄ〜４
０ｈが「第２隔壁」である。このように、各種サイズの
分割片４０ａ〜４０ｈを用いて隔壁を形成することで、
リヤパーセルパネル１０やリヤパーセルトリム１１の形
状に応じて、容易に各種形状の隔壁を設定することがで
きるようになる。また、この例では、分割片４０ｄ、４
０ｈがリヤパーセルトリム１１の前端まで延長されてお
らず、途中までとされ、各開口部間の直線的通気経路だ
けを遮断するようにされている。このように、第１〜第
４空間部Ｓ1 〜Ｓ4 の各間を完全に遮蔽しなくとも、各
開口部間の直線的通気経路を遮断できれば、図３に示し
たスロート部の等価長さを長く、スロート部の等価断面
積を小さくする作用があるので、第１実施例とほぼ同様
の効果を得ることができる。したがって、この実施例に
おいても、換気機能を損なうことなく維持したまま防音
機能を向上させられ、特に、トランクルームＴから侵入
してくる騒音の低周波数成分を抑制できる。
【００２８】
【発明の効果】以上述べてきたように、本発明によるリ
ヤパーセル部の騒音抑制構造は、隔壁により、換気経路
や通気経路で形成されるスロート部の等価断面積を小さ
くでき、共鳴周波数を低下させて車室内に侵入する騒音
の音圧レベルを下げることが可能となる。そして、リヤ
パーセルトリムに形成された換気用開口部は隔壁により
区画されないため、換気機能が損なわれないようになっ
ている。
ヤパーセル部の騒音抑制構造は、隔壁により、換気経路
や通気経路で形成されるスロート部の等価断面積を小さ
くでき、共鳴周波数を低下させて車室内に侵入する騒音
の音圧レベルを下げることが可能となる。そして、リヤ
パーセルトリムに形成された換気用開口部は隔壁により
区画されないため、換気機能が損なわれないようになっ
ている。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１実施例を示すリヤパーセル部の斜
視図である。
視図である。
【図２】図１中矢示ＳＡ−ＳＡ線に沿う断面図である。
【図３】トランクルームを共鳴室、換気経路及び通気経
路をスロート部としたヘルムホルツの共鳴器についての
説明図である。
路をスロート部としたヘルムホルツの共鳴器についての
説明図である。
【図４】共鳴周波数の低下による騒音低減効果を説明す
るグラフである。
るグラフである。
【図５】本発明の騒音防止効果を示すグラフである。
【図６】本発明の第２実施例を示すリヤパーセル部の斜
視図である。
視図である。
【図７】本発明の第３実施例を示すリヤパーセル部の斜
視図である。
視図である。
【図８】本発明の第４実施例を示すリヤパーセル部の上
方からみた平面図である。
方からみた平面図である。
【図９】リヤパーセル部の従来例を示す斜視図である。
【図１０】図９中矢示ＳＢ−ＳＢ線に沿う断面図であ
る。
る。
１０ リヤパーセルパネル １０ａ 換気用開口部（一次側開口部） １０ｂ 作業用開口部（一次側開口部） １１ リヤパーセルトリム １１ａ 換気用開口部（二次側開口部） １１ｂ スピーカ用開口部（二次側開口部） １１ｃ 空気清浄器用開口部（二次側開口部） １２ リヤスピーカ １３、１４、２０、３０、４０ 隔壁 Ｓ1 第１空間部（一次側空間部） Ｓ2 第２空間部（他の空間部） Ｓ3 第３空間部（一次側空間部） Ｓ4 第４空間部（二次側空間部） Ｓ5 第５空間部（二次側空間部）
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B60R 7/08 B60R 13/08 B62D 25/08
Claims (4)
- 【請求項１】 リヤパーセルパネルに一次側開口部とし
て換気用開口部と作業用開口部が形成され、且つリヤパ
ーセルトリムに二次側開口部として前記換気用開口部に
対応する換気用開口部とスピーカ用開口部が形成され、リヤパーセルパネルとリヤパーセルトリムとの間に形成
される 空間部内に、前記両換気用開口部をもつ一次側空
間部と、その他の開口部をもつ他の空間部とを区切る第
１の隔壁を設け、前記他の空間部内に、作業用開口部を
もつ一次側空間部と、スピーカ用開口部をもつ二次側空
間部とを区切る第２の隔壁を設けたことを特徴とするリ
ヤパーセル部の騒音抑制構造。 - 【請求項２】 隔壁が、チップウレタンブロック製であ
る請求項１記載のリヤパーセル部の騒音抑制構造。 - 【請求項３】 隔壁が、分割片を組合わせて形成された
請求項１又は請求項２記載のリヤパーセル部の騒音抑制
構造。 - 【請求項４】 両換気用開口部で形成される換気経路
と、各換気用開口部やその他の開口部で形成される通気
経路をスロート部としてヘルムホルツの共鳴器と等価な
系が形成され、第１の隔壁及び第２の隔壁を設けたこと
により、前記スロート部の等価的な断面積を、特に４０
Ｈｚ以下の周波数が減衰される程度に減少させた請求項
１〜３のいずれか１項に記載のリヤパーセル部の騒音抑
制構造。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5330121A JP2988233B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | リヤパーセル部の騒音抑制構造 |
| US08/359,138 US5498050A (en) | 1993-12-27 | 1994-12-19 | Structure of rear window shelf portion to partition vehicular passenger compartment and rear trunk |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5330121A JP2988233B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | リヤパーセル部の騒音抑制構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07187010A JPH07187010A (ja) | 1995-07-25 |
| JP2988233B2 true JP2988233B2 (ja) | 1999-12-13 |
Family
ID=18229042
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5330121A Expired - Fee Related JP2988233B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | リヤパーセル部の騒音抑制構造 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
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| JP (1) | JP2988233B2 (ja) |
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| DE19711352C1 (de) * | 1997-03-19 | 1998-04-23 | Porsche Ag | Abnehmbares Hardtop für einen Personenkraftwagen |
| US5964491A (en) * | 1998-04-22 | 1999-10-12 | Ford Motor Company | Integrated modular package tray assembly |
| DE10003609A1 (de) * | 2000-01-28 | 2001-08-02 | Volkswagen Ag | Modulträgeranordnung für Elektronikbausteine in Kraftfahrzeugen |
| FR2850918B1 (fr) * | 2003-02-12 | 2005-04-15 | Cera | Tablette arriere d'insonorisation d'un habitacle de vehicule automobile |
| US20060059801A1 (en) * | 2004-09-15 | 2006-03-23 | Quality Research Development & Consulting, Inc. | Acoustically intelligent structures with resonators |
| JP4976841B2 (ja) * | 2006-12-25 | 2012-07-18 | 株式会社イノアックコーポレーション | 車両用パッケージトレイ |
| JP4924025B2 (ja) * | 2006-12-27 | 2012-04-25 | マックス株式会社 | 空調装置 |
| US8167253B2 (en) * | 2008-06-02 | 2012-05-01 | Sony Corporation | Flat panel TV stand providing floating appearance |
| JP5929693B2 (ja) * | 2012-10-15 | 2016-06-08 | マツダ株式会社 | 異種金属部材の接合構造 |
| CN104175963A (zh) * | 2013-05-22 | 2014-12-03 | 标致雪铁龙(中国)汽车贸易有限公司 | 一种用于轿车的后行李架装置 |
| JP6297806B2 (ja) * | 2013-09-26 | 2018-03-20 | ダイハツ工業株式会社 | 車両の車体後部における換気構造 |
| US9248781B2 (en) * | 2014-04-08 | 2016-02-02 | Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. | Packaging tray having integrated noise and vibration reduction features |
| US9699289B1 (en) * | 2015-12-09 | 2017-07-04 | Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. | Dynamic vehicle automation level availability indication system and method |
| US9902337B1 (en) * | 2017-01-13 | 2018-02-27 | Dura Operating, Llc | Integrated motor vehicle hybrid shelf assembly |
| JP2018134955A (ja) * | 2017-02-21 | 2018-08-30 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用接合構造及び接合方法 |
| US11465564B2 (en) * | 2019-05-28 | 2022-10-11 | Honda Motor Co., Ltd. | Parcel shelf for sound management in vehicle |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR1444097A (fr) * | 1965-05-17 | 1966-07-01 | Renault | Procédé et dispositif pour amortir les résonances acoustiques dans l'habitacle d'un véhicule |
| JPS6369652A (ja) * | 1986-09-11 | 1988-03-29 | Toshiba Corp | 記録装置 |
| US5076631A (en) * | 1991-02-11 | 1991-12-31 | Globe Automotive Industries, Inc. | Package tray |
| JPH05170136A (ja) * | 1991-12-20 | 1993-07-09 | Mazda Motor Corp | 自動車の後部車体構造およびその組立方法 |
| US5171054A (en) * | 1991-12-23 | 1992-12-15 | Davidson Textron Inc. | Rear shelf module for motor vehicle |
| JPH05178142A (ja) * | 1992-01-07 | 1993-07-20 | Kansei Corp | 自動車用リアパーセルシェルフ |
| GB2276224B (en) * | 1993-03-17 | 1996-09-25 | Nissan Motor | Sound shielding plate and application of sound shielding plate to underbody of engine room of automotive vehicle |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP5330121A patent/JP2988233B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1994
- 1994-12-19 US US08/359,138 patent/US5498050A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US5498050A (en) | 1996-03-12 |
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