JP2000085482A - 自動車の消音器機能付外装品 - Google Patents
自動車の消音器機能付外装品Info
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Abstract
状外装品に対する簡単な付加構成で騒音を低減させ得る
自動車の消音器機能付外装品を提供する。 【解決手段】 ルーフレール10の一方の端部に、その
空洞部10aを車室に連通させる開口部11を形成す
る。この開口部から車室の前後長に対応した共鳴騒音の
1/4波長のほぼ奇数倍に相当する位置の空洞10aに
隔壁17を設けた。
Description
れた筒状のエアスポイラ、ルーフレール等の外装品の空
洞を利用して消音機能が与えられた自動車の消音器機能
付外装品に関するものである。
面走行音に起因して車室空間の特に前後長で規定される
共鳴周波数の騒音定在波が発生する問題がある。また、
前後長が車室に比べて短い荷室には、空間容積に対応し
たヘルムホルツ共鳴が生ずる。これらの騒音を低減させ
るには車両構造の共振を回避させる等の配慮をする外
に、騒音に対して逆位相の付加音を電気的に発生させて
スピーカから車室に出力して低減させるアクチブな方法
も周知である。
生させる方法よれば、車室に生じる騒音を低減するこが
できるが、回路構成、その調整、保守等の点でコスト高
につながる。
体周知のサイドブランチ型の消音器の原理を基に空洞状
外装品に対する簡単な付加構成で騒音を低減させ得る自
動車の消音器機能付外装品を提供することを目的とす
る。
成するために、請求項1又は請求項2により、ルーフ又
は荷室上面に搭載された筒状の外装品の空洞を利用する
ことにより車室又は荷室に生じる騒音を低減するための
自動車の消音器機能付外装品であって、外装品の一方の
端部に、空洞を車室又は荷室に連通させる開口部を形成
し、この開口部から車室の前後長又は荷室の容積に対応
した共鳴騒音の1/4波長のほぼ奇数倍に相当する位置
の空洞に、隔壁を設けたことを特徴とする。
れ、1/4波長の空洞共鳴により空気の粘性抵抗により
減衰させられる。開口部の位置は、請求項1の場合車室
に生じている定在波の腹近辺が好ましく、請求項2の場
合ヘルムホルツ共鳴が生じている荷室の任意の上面位置
で良い。
の形態の一例による自動車の消音器機能付外装品を説明
する。これらの図において、10はワゴン型車両1のル
ーフ1aの車幅方向両側に取付けられた一対の筒状外装
品としてのルーフレールであり、荷物搭載機能も備えて
いる。これらのルーフレールは、前後中間位置のアンカ
部19、19a、19bにおいてボルト18でシール材
15を介してルーフ1aに取付けられる。
端面に形成された円形状開口部11には、パイプ12が
シール材15の開口部15aを通して嵌合され、その上
端部でルーフレール10の空洞部10aに連通し、下端
部で車室に連通している。これにより、ルーフレール1
0の実質上の開口部はパイプ12の先端部となる。
例えば4.5mであり、車室内には4.5mを半波長と
して共鳴周波数が約37Hzの音響定在波が生じる可能
性がある(図2参照)。したがって、パイプ12の下端
から共鳴騒音の1/4波長の距離、即ち2.25mの距
離に位置する空洞部10aには、その途中を仕切る隔壁
17が形成されている。
波長のサイドブランチ型の消音器が構成され、開口部1
1が共鳴モードの腹近辺に位置することにより、有効に
吸収された騒音は1/4波長の空洞共鳴で低減される。
このような消音器は、他方の対のルーフレールにも付加
することができる。
フ2aに搭載されたルーフレール20を利用した消音器
を説明する。このルーフレールの空洞部は、長さが想定
される共鳴騒音の1/4波長よりも短いことにより、前
後方向に沿って仕切り板25による2分割の分割空洞部
26、26aが形成されている。一方の分割空洞部26
の先端部には車室内へ連通させるパイプ22が取付けら
れ、双方の分割空洞部26、26a後端部には、これら
を連通させる連通部27が形成されている。
の長さを半波長とする共鳴周波数は約75Hzとなる。
これに対応して、長さ90cmのサイドレール20のパ
イプ22の先端から連通部27で折り返して1/4波長
に相当する1.1mの位置に、隔壁28が形成されてい
る。これにより、騒音吸収口となるパイプ22の位置は
腹位置よりも後方寄りとなるが、同様にルーフレール2
0には1/4波長のサイドブランチ型の消音器が構成さ
れ、相応に騒音が低減される。
にもその容積に対応して例えば40Hz(波長8.3
m)の図示のヘルムホルツ共鳴による騒音が発生する。
このためのサイドブランチ型の消音器として、ラッゲー
ジルーム2bの上面後端部に取付けられた空気整流機能
を有するエアスポイラとしてのリアスポイラ30に、図
5に示すように、仕切り板35上下に2分割された空洞
部36、36aが形成され、その上側の空洞部36の一
方の端部にラッゲージルーム2bへ連通する開口部31
が形成され、その反対側に形成された連通部32で折り
返して共鳴騒音の1/4波長の距離2.08mに相当す
る位置に隔壁33が形成されている。尚、この共鳴の場
合、定在波の腹が生じないために、ラッゲージルーム2
bへ連通する開口部の位置は任意で良い。
搭載されたルーフスポイラ40を利用した消音器を説明
する。このルーフスポイラには同様に2分割された空洞
部の一方の分割空洞部44が開口部41で車室に連通
し、その反対側の連通部42で折り返して他方の分割空
洞部44aに隔壁43が形成されている。車室の共鳴周
波数は例えば50Hz(波長6.6m)であり、開口部
41から隔壁43までの距離は1.65mである。開口
部41が車室後部の共鳴モードの腹近辺に位置すること
により、有効に騒音を吸収することができる。
も1/4波長位置に設定されているが、場合により3/
4波長位置に設定することもできる。
されるルーフレール、エアスポイラ等に対する簡単な付
加構造により、車室用のサイドブランチ型消音器が実現
される。請求項2の発明によれば、ラッゲージルームに
搭載される空洞状のリヤスポイラ等に対する簡単な付加
構造により、ラッゲージルーム用のサイドブランチ型消
音器が実現される。
フレールを利用した消音器を示すもので、同図Aはその
側面図、同図Bはその前端部の斜視図、同図Cはその隔
壁の断面図である。
明する図である。
ある。
同図Aはその拡大側面図、同図BはそのA−A線断面
図、同図CはそのB−B線断面図である。
イラに構成された消音器を説明する背面図である。
たルーフスポイラに構成された消音器を説明する斜視図
である。
Claims (5)
- 【請求項1】 ルーフに搭載された筒状の外装品の空洞
を利用することにより、車室に生じる騒音を低減するた
めの自動車の消音器機能付外装品であって、 前記外装品の一方の端部に、前記空洞を前記車室に連通
させる開口部を形成し、 この開口部から前記車室の前後長に対応した共鳴騒音の
1/4波長のほぼ奇数倍に相当する位置の前記空洞に、
隔壁を設けたことを特徴とする自動車の消音器機能付外
装品。 - 【請求項2】 荷室上面に搭載された筒状の外装品の空
洞を利用することにより、荷室に生じる騒音を低減する
ための自動車の消音器機能付外装品であって、 前記外装品の一方の端部に、前記空洞を荷室に連通させ
る開口部を形成し、 この開口部から前記荷室の容積に対応した共鳴騒音の1
/4波長のほぼ奇数倍に相当する位置の前記空洞に、隔
壁を設けたことを特徴とする自動車の消音器機能付外装
品。 - 【請求項3】 外装品が前後方向へ延在するルーフレー
ルであることを特徴とする請求項1の自動車の消音器機
能付外装品。 - 【請求項4】 外装品が車幅方向へ延在するエアスポイ
ラであることを特徴とする請求項1又は2の自動車の消
音器機能付外装品。 - 【請求項5】 外装品の空洞に、その長手方向に沿って
2分割の分割空洞部を形成する仕切り板を設けると共
に、この仕切り板の開口部側と反対側の端部に、両側の
前記分割空洞部を連通させる連通部を形成し、 前記開口部が属する一方の前記分割空洞部から前記連通
部で折返した他方の前記分割空洞部の途中位置に、隔壁
を設けたことを特徴とする請求項1又は2の自動車の消
音器機能付外装品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25493298A JP3719858B2 (ja) | 1998-09-09 | 1998-09-09 | 自動車の消音器機能付外装品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25493298A JP3719858B2 (ja) | 1998-09-09 | 1998-09-09 | 自動車の消音器機能付外装品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000085482A true JP2000085482A (ja) | 2000-03-28 |
JP3719858B2 JP3719858B2 (ja) | 2005-11-24 |
Family
ID=17271870
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25493298A Expired - Fee Related JP3719858B2 (ja) | 1998-09-09 | 1998-09-09 | 自動車の消音器機能付外装品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3719858B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003063322A (ja) * | 2001-08-24 | 2003-03-05 | Inoac Corp | アンダーカバー |
JP2006219061A (ja) * | 2005-02-14 | 2006-08-24 | Univ Chuo | 鉄道車両における車室内騒音の低減方法および低減構造 |
US20110056763A1 (en) * | 2009-09-07 | 2011-03-10 | Yamaha Corporation | Acoustic resonance device |
JP2013141951A (ja) * | 2012-01-12 | 2013-07-22 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 空気入りタイヤとリムとの組立体 |
-
1998
- 1998-09-09 JP JP25493298A patent/JP3719858B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US20110056763A1 (en) * | 2009-09-07 | 2011-03-10 | Yamaha Corporation | Acoustic resonance device |
JP2013141951A (ja) * | 2012-01-12 | 2013-07-22 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 空気入りタイヤとリムとの組立体 |
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---|---|
JP3719858B2 (ja) | 2005-11-24 |
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