JP3332653B2 - 自動車の車室内音低減装置 - Google Patents
自動車の車室内音低減装置Info
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- JP3332653B2 JP3332653B2 JP10912495A JP10912495A JP3332653B2 JP 3332653 B2 JP3332653 B2 JP 3332653B2 JP 10912495 A JP10912495 A JP 10912495A JP 10912495 A JP10912495 A JP 10912495A JP 3332653 B2 JP3332653 B2 JP 3332653B2
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- vehicle interior
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- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
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- Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、車室内の低域周波数の
騒音を低減させる自動車の車室内音低減装置に関するも
のである。
騒音を低減させる自動車の車室内音低減装置に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】この種の車室内音のボデー構造による対
策としては、その発音部分に対して補強材の追加、板厚
のアップ等で対応している。
策としては、その発音部分に対して補強材の追加、板厚
のアップ等で対応している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この対
策は、低域周波数の振動に対して充分な効果を得るには
重量増、コスト高につながることになる。
策は、低域周波数の振動に対して充分な効果を得るには
重量増、コスト高につながることになる。
【０００４】本発明は、このような点に鑑みて、重量増
を回避して特に低域周波数の車室内音を低減させ得る自
動車の車室内音低減装置を提供することを目的とする。
を回避して特に低域周波数の車室内音を低減させ得る自
動車の車室内音低減装置を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、この目的を達
成するために、自動車ボデーの管構造部分の少なくとも
ロッカ内に生じる可能性のある共鳴音の周波数が、車室
内に設けられた防振防音材の有効に動作し得る周波数帯
域まで高くなるように、ロッカの長さ寸法を分割する位
置の前記ロッカ内に隔壁を設けたことを特徴とする。
成するために、自動車ボデーの管構造部分の少なくとも
ロッカ内に生じる可能性のある共鳴音の周波数が、車室
内に設けられた防振防音材の有効に動作し得る周波数帯
域まで高くなるように、ロッカの長さ寸法を分割する位
置の前記ロッカ内に隔壁を設けたことを特徴とする。
【０００６】
【作用】管構造部分であるロッカの振動に共鳴する車室
内音について、隔壁によるロッカの長さ寸法の分割によ
り、本来の長さに対応する低域周波数の車室内音の発生
が抑制される。分割に伴う高域周波数の共鳴に起因する
車室内音は、防振防音材が有効に機能する周波数帯域で
減衰される。
内音について、隔壁によるロッカの長さ寸法の分割によ
り、本来の長さに対応する低域周波数の車室内音の発生
が抑制される。分割に伴う高域周波数の共鳴に起因する
車室内音は、防振防音材が有効に機能する周波数帯域で
減衰される。
【０００７】
【実施例】図１を基に本発明の自動車の車室内音低減装
置について説明する。先ず、本発明の前提原理を図３を
基に説明する。一般的に、管にはその両端部の開閉に応
じて音波の定在波が生じる（同図で一次モードのみを点
線で示す）。即ち、同図Ａ及びＢの場合、一次モードの
共鳴周波数をｆ、音速をＣ（３４０ｍ／ｓ）及び管の長
さ寸法をＬとすると、ｆ＝Ｃ／（２Ｌ）となる。尚、一
端が閉鎖し、他端が開放した同図Ｃの場合、２Ｌに代え
て４Ｌとなる。したがって、例えば管を両端が閉鎖した
長さ寸法が２．４ｍのロッカと仮定すると、前述の式に
よりｆは約７０Ｈｚとなる。本発明によれば、この共鳴
周波数が以下に説明するように低減可能な周波数に変換
される。
置について説明する。先ず、本発明の前提原理を図３を
基に説明する。一般的に、管にはその両端部の開閉に応
じて音波の定在波が生じる（同図で一次モードのみを点
線で示す）。即ち、同図Ａ及びＢの場合、一次モードの
共鳴周波数をｆ、音速をＣ（３４０ｍ／ｓ）及び管の長
さ寸法をＬとすると、ｆ＝Ｃ／（２Ｌ）となる。尚、一
端が閉鎖し、他端が開放した同図Ｃの場合、２Ｌに代え
て４Ｌとなる。したがって、例えば管を両端が閉鎖した
長さ寸法が２．４ｍのロッカと仮定すると、前述の式に
よりｆは約７０Ｈｚとなる。本発明によれば、この共鳴
周波数が以下に説明するように低減可能な周波数に変換
される。
【０００８】乗用車のモノコック型ボデーの車室内に
は、通常その部位に応じてフェルト、塩ビシート、ＰＥ
Ｔ等で構成された防振防音材が設けられている。その防
振防音特性は、典型的な特性として１００Ｈｚ程度から
防振防音効果を徐々に上昇し、６００Ｈｚ程度以降は略
一定になる。この特性に対応して、それぞれ両端が閉鎖
された管構造であるロッカ、ピラー、ルーフヘッダ及び
ルーフサイドレールには、隔壁が設けられている。各隔
壁間及び管構造端面に対する間隔は、一次モードの共鳴
周波数が防振防音材の有効な周波数帯域に達した例えば
４００Ｈｚに変換されるように、前述の式によりＬを約
４０ｃｍに設定する。
は、通常その部位に応じてフェルト、塩ビシート、ＰＥ
Ｔ等で構成された防振防音材が設けられている。その防
振防音特性は、典型的な特性として１００Ｈｚ程度から
防振防音効果を徐々に上昇し、６００Ｈｚ程度以降は略
一定になる。この特性に対応して、それぞれ両端が閉鎖
された管構造であるロッカ、ピラー、ルーフヘッダ及び
ルーフサイドレールには、隔壁が設けられている。各隔
壁間及び管構造端面に対する間隔は、一次モードの共鳴
周波数が防振防音材の有効な周波数帯域に達した例えば
４００Ｈｚに変換されるように、前述の式によりＬを約
４０ｃｍに設定する。
【０００９】図１はフロア１の車幅方向の両側に位置す
る本発明のロッカ２を示すもので、端面２ａから４０ｃ
ｍ間隔で厚みが数ｃｍの発泡材製の隔壁１０が、その周
面をロッカ２の内壁に接着されて、５個配列されてい
る。同様に、前述の各管構造部分にも４０ｃｍ間隔で各
断面形状に対応した発泡材製の隔壁１０が配列され、管
構造端面に対しても４０ｃｍ以上の管長を生じないよう
になっている。
る本発明のロッカ２を示すもので、端面２ａから４０ｃ
ｍ間隔で厚みが数ｃｍの発泡材製の隔壁１０が、その周
面をロッカ２の内壁に接着されて、５個配列されてい
る。同様に、前述の各管構造部分にも４０ｃｍ間隔で各
断面形状に対応した発泡材製の隔壁１０が配列され、管
構造端面に対しても４０ｃｍ以上の管長を生じないよう
になっている。
【００１０】図２はこのような車室内音低減装置を備え
た前述のモノコック型ボデーの乗用車について４０ｋｍ
／ｈの粗面路定常走行状態における試験データを示す。
同図から明らかなように、１００Ｈｚ以下の車室内音に
ついては周波数により異るが、点線で示すように最大で
特定の周波数成分について音圧レベル３ｄＢの防音効果
の改善が確認され、可聴領域のオーバオールとして１．
４ｄＢの防音効果が得られた。同時に、高域周波数に対
しても発泡材の高域音波の吸音作用を生じ、フロントサ
イドメンバ先端からトルクボックスを通り、ロッカ、ピ
ラーへ透過する透過音も隔離作用で遮断され、車室内音
レベルが改善される。したがって、このような作用が防
振防音材の作用に加わって共鳴周波数の４００Ｈｚ近辺
及びその整数倍周波数でのレベル上昇も生じない。
た前述のモノコック型ボデーの乗用車について４０ｋｍ
／ｈの粗面路定常走行状態における試験データを示す。
同図から明らかなように、１００Ｈｚ以下の車室内音に
ついては周波数により異るが、点線で示すように最大で
特定の周波数成分について音圧レベル３ｄＢの防音効果
の改善が確認され、可聴領域のオーバオールとして１．
４ｄＢの防音効果が得られた。同時に、高域周波数に対
しても発泡材の高域音波の吸音作用を生じ、フロントサ
イドメンバ先端からトルクボックスを通り、ロッカ、ピ
ラーへ透過する透過音も隔離作用で遮断され、車室内音
レベルが改善される。したがって、このような作用が防
振防音材の作用に加わって共鳴周波数の４００Ｈｚ近辺
及びその整数倍周波数でのレベル上昇も生じない。
【００１１】尚、このような試験から隔壁は車室に面し
ているために発音部位となるロッカのみに適用した場合
にも顕著な効果が得られ、図２と同様な試験により最大
で３ｄＢに対して１．８ｄＢ程度でオーバオールで１．
４ｄＢに対して０．８ｄＢ程度の低減効果が確認されて
いる。これにより、ロッカ隔壁は特に路面入力騒音に対
して有効であることが解る。隔壁としては高域音の吸音
を期待しない場合には、樹脂板を用いたり、或は補強機
能を備えるようにバルクヘッドを溶接することも考えら
れる。
ているために発音部位となるロッカのみに適用した場合
にも顕著な効果が得られ、図２と同様な試験により最大
で３ｄＢに対して１．８ｄＢ程度でオーバオールで１．
４ｄＢに対して０．８ｄＢ程度の低減効果が確認されて
いる。これにより、ロッカ隔壁は特に路面入力騒音に対
して有効であることが解る。隔壁としては高域音の吸音
を期待しない場合には、樹脂板を用いたり、或は補強機
能を備えるようにバルクヘッドを溶接することも考えら
れる。
【００１２】
【発明の効果】請求項１の発明よれば、低域周波数共鳴
の車室内音、特に路面走行時の車室内音が、車室内の防
振防音材に依らずに抑制される。ロッカの透過音も遮ら
れるために同時に高域の車室内音も低減する。車室内の
補強材追加、板厚アップ等による重量増加無しの防音対
策が実現され、換言すれば自動車の重量低減の障害を無
くすことができる。請求項２の発明よれば、隔壁が軽量
で高域周波数の音波に対して吸音作用も伴うことにな
る。
の車室内音、特に路面走行時の車室内音が、車室内の防
振防音材に依らずに抑制される。ロッカの透過音も遮ら
れるために同時に高域の車室内音も低減する。車室内の
補強材追加、板厚アップ等による重量増加無しの防音対
策が実現され、換言すれば自動車の重量低減の障害を無
くすことができる。請求項２の発明よれば、隔壁が軽量
で高域周波数の音波に対して吸音作用も伴うことにな
る。
【図１】本発明の自動車の車室内音低減装置の要部とな
るロッカの部分斜視図である。
るロッカの部分斜視図である。
【図２】本発明の効果を確認する試験データを示す図で
ある。
ある。
【図３】本発明の前提となる管構造の定在波モードを示
す図である。
す図である。
２ ロッカ １０ 隔壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平２−179564（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−225398（ＪＰ，Ａ) 実開 昭59−153598（ＪＰ，Ｕ) 実開 平１−65769（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) G10K 11/16 B60R 13/08 B62D 25/20
Claims (2)
- 【請求項１】 自動車ボデーの管構造部分の少なくとも
ロッカ内に生じる可能性のある共鳴音の周波数が、車室
内に設けられた防振防音材の有効に動作し得る周波数帯
域まで高くなるように、前記ロッカの長さ寸法を分割す
る位置の前記ロッカ内に隔壁を設けたことを特徴とする
自動車の車室内音低減装置。 - 【請求項２】 隔壁が発泡材より形成されたことを特徴
とする請求項１の自動車の車室内音低減装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10912495A JP3332653B2 (ja) | 1995-04-11 | 1995-04-11 | 自動車の車室内音低減装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10912495A JP3332653B2 (ja) | 1995-04-11 | 1995-04-11 | 自動車の車室内音低減装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08286674A JPH08286674A (ja) | 1996-11-01 |
| JP3332653B2 true JP3332653B2 (ja) | 2002-10-07 |
Family
ID=14502176
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10912495A Expired - Fee Related JP3332653B2 (ja) | 1995-04-11 | 1995-04-11 | 自動車の車室内音低減装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3332653B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4624871B2 (ja) * | 2005-06-27 | 2011-02-02 | 新日軽株式会社 | 換気口用消音装置 |
| JP5655558B2 (ja) * | 2010-12-27 | 2015-01-21 | マツダ株式会社 | 発泡補強部材が配設された中空構造物及びその製造方法 |
| JP5655559B2 (ja) * | 2010-12-27 | 2015-01-21 | マツダ株式会社 | 発泡補強部材が配設された中空構造物及びその製造方法 |
-
1995
- 1995-04-11 JP JP10912495A patent/JP3332653B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08286674A (ja) | 1996-11-01 |
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Legal Events
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