JP5655559B2 - 発泡補強部材が配設された中空構造物及びその製造方法 - Google Patents
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Description
少なくとも一部が発泡成形された樹脂からなる発泡補強部材が中空本体の内部に配設された中空構造物であって、
前記発泡補強部材は、複数の稜線部を有する板枠状の周壁部を備え、
該周壁部における前記稜線部を挟んだ両側近傍部間に亘る連続部分は、前記周壁部における残りの部分に比べて板厚を径方向外側へ拡大しながら発泡成形された板厚拡大部とされ、
該板厚拡大部と前記中空本体の内壁面とが接着剤を介して接着結合されていることを特徴とする。
前記発泡補強部材の稜線部は、前記中空本体の稜線部の内壁面に対向して配設され、且つ、前記発泡補強部材の稜線部を挟んだ両側の外周面に跨って連続的に層状に形成された発泡接着剤を介して、前記中空本体の内壁面に接着結合されていることを特徴とする。
前記中空構造物は、車体の一部を構成する車体構成部材であることを特徴とする。
少なくとも一部が発泡成形された樹脂からなる発泡補強部材が中空本体の内部に配設された中空構造物の製造方法であって、
発泡性樹脂材料が成形型のキャビティ内に充填された後に該成形型の少なくとも一部がキャビティの容積を拡大する方向にコアバックされることで、前記発泡補強部材の板枠状の周壁部における稜線部を挟んだ両側近傍部間に亘る連続部分が前記周壁部における残りの部分に比べて板厚を径方向外側へ拡大しながら発泡成形された板厚拡大部となるように成形された発泡補強部材を準備する準備工程と、
該準備工程の後、前記発泡補強部材の前記板厚拡大部を、前記中空本体の内壁面に接着剤を介して接着結合する接着工程と、を有することを特徴とする。
前記準備工程の前に、前記発泡補強部材を成形する成形工程を有し、
該成形工程では、前記発泡補強部材の周壁部における稜線部を挟んだ両側近傍部間に亘る連続部分を成形する複数の可動型と、隣り合う該可動型間に挟まれて配設されるとともに前記発泡補強部材の残りの周壁部を成形する複数の固定型とを備えた成形型を用いて、該成形型のキャビティに発泡性樹脂材料を充填した後、前記キャビティの容積を拡大する方向に前記可動型をコアバックすることで前記板厚拡大部を発泡成形することを特徴とする。
前記接着工程では、前記発泡補強部材の前記板厚拡大部を、前記中空本体の前記稜線部の内壁面に対向配置し、前記板厚拡大部と前記中空本体の内壁面との間に発泡接着剤を配設した後、該発泡接着剤を発泡させ、該発泡接着剤を介して前記板厚拡大部を前記中空本体に接着結合することを特徴とする。
前記中空構造物は、車体の一部を構成する車体構成部材であり、
前記接着工程では、車体の塗装乾燥時の熱によって前記発泡接着剤を発泡させることを特徴とする。
Claims (7)
- 少なくとも一部が発泡成形された樹脂からなる発泡補強部材が中空本体の内部に配設された中空構造物であって、
前記発泡補強部材は、複数の稜線部を有する板枠状の周壁部を備え、
該周壁部における前記稜線部を挟んだ両側近傍部間に亘る連続部分は、前記周壁部における残りの部分に比べて板厚を径方向外側へ拡大しながら発泡成形された板厚拡大部とされ、
該板厚拡大部と前記中空本体の内壁面とが接着剤を介して接着結合されていることを特徴とする発泡補強部材が配設された中空構造物。 - 前記発泡補強部材の稜線部は、前記中空本体の稜線部の内壁面に対向して配設され、且つ、前記発泡補強部材の稜線部を挟んだ両側の外周面に跨って連続的に層状に形成された発泡接着剤を介して、前記中空本体の内壁面に接着結合されていることを特徴とする請求項1に記載の発泡補強部材が配設された中空構造物。
- 前記中空構造物は、車体の一部を構成する車体構成部材であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の発泡補強部材が配設された中空構造物。
- 少なくとも一部が発泡成形された樹脂からなる発泡補強部材が中空本体の内部に配設された中空構造物の製造方法であって、
発泡性樹脂材料が成形型のキャビティ内に充填された後に該成形型の少なくとも一部がキャビティの容積を拡大する方向にコアバックされることで、前記発泡補強部材の板枠状の周壁部における稜線部を挟んだ両側近傍部間に亘る連続部分が前記周壁部における残りの部分に比べて板厚を径方向外側へ拡大しながら発泡成形された板厚拡大部となるように成形された発泡補強部材を準備する準備工程と、
該準備工程の後、前記発泡補強部材の前記板厚拡大部を、前記中空本体の内壁面に接着剤を介して接着結合する接着工程と、を有することを特徴とする発泡補強部材が配設された中空構造物の製造方法。 - 前記準備工程の前に、前記発泡補強部材を成形する成形工程を有し、
該成形工程では、前記発泡補強部材の周壁部における稜線部を挟んだ両側近傍部間に亘る連続部分を成形する複数の可動型と、隣り合う該可動型間に挟まれて配設されるとともに前記発泡補強部材の残りの周壁部を成形する複数の固定型とを備えた成形型を用いて、該成形型のキャビティに発泡性樹脂材料を充填した後、前記キャビティの容積を拡大する方向に前記可動型をコアバックすることで前記板厚拡大部を発泡成形することを特徴とする請求項4に記載の発泡補強部材が配設された中空構造物の製造方法。 - 前記接着工程では、前記発泡補強部材の前記板厚拡大部を、前記中空本体の前記稜線部の内壁面に対向配置し、前記板厚拡大部と前記中空本体の内壁面との間に発泡接着剤を配設した後、該発泡接着剤を発泡させ、該発泡接着剤を介して前記板厚拡大部を前記中空本体に接着結合することを特徴とする請求項4または請求項5に記載の発泡補強部材が配設された中空構造物の製造方法。
- 前記中空構造物は、車体の一部を構成する車体構成部材であり、
前記接着工程では、車体の塗装乾燥時の熱によって前記発泡接着剤を発泡させることを特徴とする請求項6に記載の発泡補強部材が配設された中空構造物の製造方法。
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