JP2008195223A - 車体骨格構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量でありながら十分な剛性、強度等を確保することができる車体骨格構造を得る。
【解決手段】車体骨格構造10は、それぞれ繊維強化樹脂より成るインナ部材42とアウタ部材44とが接合されて構成された閉断面構造の骨格体45と、繊維強化樹脂より成り骨格体45の内部を複数の閉断面部R1、R2、R3に区画するセンタ部材46と、骨格体45内に形成された閉断面部R1、R3内に充填された下側芯材52、上側芯材54とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、繊維強化樹脂を含んで構成された車体骨格構造に関する。
骨格部を含むボディ(車体)を繊維強化プラスチックにて構成する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−34977号公報 特開2000−38157号公報 特開2003−246281号公報
しかしながら、上記の如き従来の技術では、骨格部が単なる閉断面構造であるため、剛性や強度等の要求性能を満たすことが困難である。したがって、繊維強化樹脂を用いて軽量化を図りつつ、剛性や強度等の要求性能を確保する車体骨格構造の開発が望まれる。
本発明は、上記事実を考慮して、軽量でありながら十分な剛性、強度等を確保することができる車体骨格構造を得ることが目的である。
請求項1記載の発明に係る車体骨格構造は、それぞれ繊維強化樹脂より成る第1部材と第2部材とが接合されて構成された閉断面構造の骨格体と、繊維強化樹脂より成り、前記骨格体の内部を複数の閉断面部に区画する第3部材と、前記骨格体内に形成された少なくとも1つの閉断面部内に配設された断面保持部材と、を備えている。
請求項1記載の車体骨格構造では、第1部材と第2部材とで閉断面構造の骨格体が形成されると共に、第3部材が、第1部材、第2部材、又は第1部材及び第2部材の双方とで骨格体の内部に閉断面部を成すことで、骨格体の内部が第3部材にて複数の閉断面部(室)に区画されている。そして、骨格体内における複数の閉断面部の少なくとも1つには、断面保持部材が配設されている。ここで、第3部材を設けることで、骨格体の断面構造を剛性や強度等の要求性能に応じた構造にすることができる。すなわち、断面構成の自由度が高い。
また、断面保持部材が第1部材と第2部材との対向面間(例えば、型の接離方向等)に介在する構成とすれば、該断面保持部材にて成形圧力を支持することができ、第1部材と第2部材とを一体に成形(焼成等)して骨格体を得ることが可能になる。すなわち、第1部材と第2部材との接合に接着等を用いる場合には強度確保のために締結等の機械的接合を追加する必要が生じるが、第1部材と第2部材とを一体に成形することで、質量増の原因となる追加部品に頼ることなく、繊維強化樹脂より成る骨格体の剛性・強度を確保することができる。
このように、請求項1記載の車体骨格構造では、軽量でありながら十分な剛性、強度等を確保することができる。
請求項2記載の発明に係る車体骨格構造は、請求項1記載の車体骨格構造において、前記第3部材は、前記骨格体における対向する内面間を架け渡している。
請求項2記載の車体骨格構造では、骨格体に対向面間を架け渡しているため、骨格体の断面変形が効果的に抑制される。すなわち、骨格体の剛性が向上される。
請求項3記載の発明に係る車体骨格構造は、請求項1又は請求項2記載の車体骨格構造において、前記骨格体は、前記第1部材が構成する第1壁部と、前記第2部材が構成し前記第1壁部に対向する第2壁部とを有し、前記第3部材は、前記第1壁部と第2壁部とを架け渡している。
請求項3記載の車体骨格構造では、第3部材が第1部材の第1壁部と第2部材の第2壁部とを架け渡しているため、換言すれば、第3部材が骨格体の対向面間を架け渡しているため、骨格体の断面変形が効果的に抑制される。すなわち、骨格体の剛性が向上される。また、第3部材が区画して骨格体内に形成された閉断面部が第1壁部と第2壁部との対向面間に形成されるので、断面保持部材を第1部材と第2部材と接合方向において該第1部材と第2部材との間に介在させる(成形圧力を支持するように配置する)ことが可能になる。
請求項4記載の発明に係る車体骨格構造は、請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の車体骨格構造において、前記第3部材は、断面視で前記第1部材と第2部材との接合部間を架け渡している。
請求項4記載の車体骨格構造では、骨格体の周方向に2箇所形成される第1部材と第2部材との接合部間が第3部材で架け渡されているため、第1部材と第2部材との接合強度を高めることができる。
請求項5記載の発明に係る車体骨格構造は、請求項1乃至請求項4の何れか1項記載の車体骨格構造において、前記骨格体は、矩形状の断面形状を有する矩形状断面部を有し、前記第3部材は、前記骨格体における前記矩形状断面部のコーナ部を成す2面に接合されるコーナ接合部を有する。
請求項5記載の車体骨格構造では、矩形状断面を成す骨格体のコーナ部(角隅部)を挟む2面のそれぞれに、第3部材のコーナ接合部が接合されているので、コーナ部の剛性が向上する。
請求項6記載の発明に係る車体骨格構造は、請求項5記載の車体骨格構造において、前記骨格体における前記第1部材と第2部材との接合部は、前記第3部材の前記コーナ接合部に接合される範囲内に含まれている。
請求項6記載の車体骨格構造では、第3部材のコーナ接合部が第1部材と第2部材との接合部に接合されるので、コーナ部の剛性が向上すると共に、第1部材と第2部材との接合強度が向上する。
請求項7記載の発明に係る車体骨格構造は、請求項1乃至請求項6の何れか1項記載の車体骨格構造において、前記骨格体の内部における前記第3部材で区画された複数の閉断面部のうち、一部の閉断面部に前記断面保持部材を配設し、残余の閉断面部を中空部とした。
請求項7記載の車体骨格構造では、骨格体内における第3部材にて区画された複数の閉断面部のうちの一部の閉断面部にのみ断面保持部材が配設され、残余の一部が中空部とされているため、骨格体内の全閉断面部に断面保持部材を配設する構成と比較して、車体骨格構造を軽量化することができる。
請求項8記載の発明に係る車体骨格構造は、請求項7記載の車体骨格構造において、前記断面保持部材は、前記骨格体における対向する内面間に密に配置されて中実部を成している。
請求項8記載の車体骨格構造では、一部の閉断面部に配設された断面保持部材が骨格対における対向面間に密に配置されて中実部が形成されているため、この中実部を、衝撃吸収部材として用いたり、衝撃吸収部材を骨格体に対し保持するための保持部材として用いたり、成形時の圧力を支持するために用いたりすることが可能である。
請求項9記載の発明に係る車体骨格構造は、請求項8記載の車体骨格構造において、前記第3部材は、前記骨格体の内部を所定方向に並列した3つ以上の閉断面部に区画しており、該3つ以上の閉断面部に中空部と前記中実部とが交互に配置されるように前記断面保持部材を配設した。
請求項9記載の車体骨格構造では、骨格体の内部にバランス良く中実部(断面保持部材)を配設することができる。また、第3部材が所定方向との交差方向に離間した2箇所以上で骨格体の内面間を架け渡すので、該骨格体の剛性を一層向上することができる。特に、所定方向を第1部材と第2部材との接合方向(型の接離方向)に一致させた構成では、複数の中実部により成形圧力を分散して保持することができる。さらに、所定方向を衝撃荷重の入力方向と略一致させた構成では、中実部を、衝撃吸収部材として用いたり、衝撃吸収部材を骨格体に対し保持するための保持部材として用いたりすることができる。
請求項10記載の発明に係る車体骨格構造は、請求項1乃至請求項9の何れか1項記載の車体骨格構造において、前記骨格体の長手方向における前記第3部材の端部に連続し、該骨格体内の少なくとも1つの閉断面部の対向面間を架け渡した端壁部をさらに備えた。
請求項10記載の車体骨格構造では、骨格体内の長手方向における第3部材の端部に、少なくとも1つの閉断面部の対向面間を架け渡した端壁部が設けられているため、該端壁部の軸力方向(閉断面部の対向方向)に剛性の高い荷重受け部を構成することができる。
請求項11記載の発明に係る車体骨格構造は、請求項1乃至請求項10の何れか1項記載の車体骨格構造において、前記第3部材は、筒状を成し、一端側が前記第1部材で開口すると共に他端側が前記第2部材で開口するように前記骨格体を貫通する貫通部を形成している。
請求項11記載の車体骨格構造では、第3部材を用いて骨格体に貫通部を形成するため、繊維強化樹脂の第1部材又は第2部材に相手方まで至る絞り形状を形成することなく、貫通部を形成することができる。
請求項12記載の発明に係る車体骨格構造は、請求項11記載の車体骨格構造において、前記第3部材は、筒状を成す筒状部と、該筒状部の外周部から立設されたリブとを含んで構成されている。
請求項12記載の車体骨格構造では、リブにより第3部材の筒状部が補強されるので、十分な剛性、強度を有する第3部材を得ることができる。すなわち、骨格体の剛性や強度を犠牲にすることなく貫通部を形成することができる。
請求項13記載の発明に係る車体骨格構造は、請求項11又は請求項12記載の車体骨格構造において、前記第3部材は、短繊維を用いた繊維強化樹脂にて構成されている。
請求項13記載の車体骨格構造では、短繊維の繊維強化樹脂を用いるため、例えばプレス成形等の生産性の良好な工法にて、筒状の第3部材を効率的に製造することができる。特に、請求項12のリブを設けた構成では、短繊維の繊維強化樹脂を用いた構成でも十分な物性値(剛性、強度等)を得ることができる。
請求項14記載の発明に係る車体骨格構造は、請求項11乃至請求項13の何れか1項記載の車体骨格構造において、前記第3部材は、外周側から全周に亘り前記断面保持部材にて覆われている。
請求項14記載の車体骨格構造では、断面保持部材によって骨格体に対する第3部材の位置を決めることができる。すなわち、製造の際に、第3部材を骨格体(を構成する第1部材又は第2部材)に対し仮保持することができる。
請求項15記載の発明に係る車体骨格構造は、請求項1乃至請求項14の何れか1項記載の車体骨格構造において、前記骨格体は、フロア部の車幅方向外側で車体前後方向に延在するロッカの少なくとも一部を含んで構成されている。
請求項15記載の車体骨格構造では、上記した各構造を有するため、剛性、強度、衝撃吸収性が要求される車体側部の骨格構造に良好に適用することができる。
以上説明したように本発明に係る車体骨格構造は、軽量でありながら十分な剛性、強度等を確保することができるという優れた効果を有する。
本発明の実施形態に係る車体骨格構造が適用された車体骨格構造10について、図1乃至図6に基づいて説明する。先ず、車体骨格構造10が適用された自動車車体Bの概略全体構成を説明し、次いで、本発明の要部であるサイドメンバ40におけるロッカ部の構造、貫通孔形成部の構造、及びサイドメンバ40の製造方法について詳細に説明することとする。なお、図中矢印FRは車体前後方向の前方向を、矢印UPは車体上下方向の上方向を、矢印INは車幅方向内側を、矢印OUTは車幅方向外側をそれぞれ示す。
(全体構成)
図6には、車体骨格構造10が適用された自動車車体Bの概略全体構成が斜視図にて示されている。この図に示される如く、自動車車体Bは、それぞれ車体前後方向に長手とされた左右一対のロッカ12を備えている。それぞれ側部縦骨格部としての左右のロッカ12には、それぞれ車体フロアFを構成するフロアパネル14の車幅方向の外端部が接合されており、左右のフロアパネル14の車幅方向内端部は、車体前後方向に長手とされた中央縦骨格部としてのフロアトンネル16にそれぞれ接合されている。
図6に示される如く、フロアトンネル16は、車体上下方向の下向きに開口してトンネル空間Tを形成したトンネル本体18と、該トンネル本体18の車幅方向両側の開口縁部に形成された閉断面構造のトンネルサイド骨格部20とを含んで構成されている。フロアトンネル16を構成するトンネル本体18、トンネルサイド骨格部20は、それぞれフロアパネル14の全長に亘り形成されている。一方、詳細は後述するが、各ロッカ12は、それぞれ閉断面構造を成している。フロアパネル14は、ロッカ12の下面、トンネルサイド骨格部20の下面にそれぞれ接合されている(図示省略)。
また、各ロッカ12は、それぞれの前端12Aが、略車体上下方向に沿って延在するフロントピラー22の下端22Aに連続している。図示は省略するが、左右のフロントピラー22は、図1に示すよりも車体上下方向に延出され、互いの間にウインドシールドガラスを保持するようになっている。さらに、左右のフロントピラー22には、それぞれダッシュパネル24の車幅方向の異なる端部が接合されている。ダッシュパネル24は、車幅方向及び車体上下方向に延在し、車室Cと該車室Cよりも前方に位置する空間Rfとを隔てている。このダッシュパネル24には、図示しない左右一対のフロントサイドメンバの後端部が接続されるようになっており、左右のフロントサイドメンバの前端間はフロントバンパを構成するバンパリインフォースメントによって架け渡されている。このダッシュパネル24の車幅方向中央部には、フロアトンネル16を構成するトンネル本体18の前端を前方空間Rfに開口させる切欠部24Aが形成されている。
一方、左右のロッカ12の後端12Bは、それぞれ略車体上下方向に沿って延在するリヤピラー(センタピラーとして把握することも可能である)26の下端26Aに連続している。左右のロッカ12の後端12B、リヤピラー26の上端26Bには、図示しないリヤサイドメンバに連続するリヤサイド骨格部28が連続している。図6に示される如く、左右一方のリヤサイド骨格部28には、貫通孔30が形成されている。貫通孔30は、例えば燃料供給口の取付部とされる。
さらに、左右のリヤピラー26には、それぞれルームパーティションパネル32の車幅方向の異なる端部が接合されている。ルームパーティションパネル32は、車幅方向及び車体上下方向に延在し、車室Cと該車室Cよりも後方の空間Rrとを隔てている。ルームパーティションパネル32の車幅方向中央部には、フロアトンネル16の後端を後方空間Rrに開口させる切欠部(図示省略)が形成されている。
また、自動車車体Bは、車幅方向に長手とされ、フロアパネル14の上側でロッカ12とフロアトンネル16のトンネルサイド骨格部20とを連結するクロスメンバ34を備えている。この実施形態では、それぞれ車体前後方向に並列すると共にフロアパネル14とで閉断面を成す前後一対のクロスメンバ34が設けられている。前後のクロスメンバ34には、乗員着座用のシートを車体前後方向にスライド可能に支持するシートレールが固定されるようになっている。
なお、前後のクロスメンバ34を一体的に取り扱い可能なシート保持用クロスメンバの構成部品としてアセンブリ化しても良い。また、図示は省略するが、ロッカ12、トンネルサイド骨格部20の前端間、後端間をそれぞれ架け渡すフロントクロスメンバ、リヤクロメンバを設けた構成としても良い。さらに、図示は省略するが、自動車車体Bは、左右のトンネルサイド骨格部20間を架け渡す連結部材としての複数のトンネルブレースを備えている。トンネルブレースは、例えばトンネルサイド骨格部20における前後のクロスメンバ34の連結部位、及びフロントクロスメンバの連結部位間を架け渡すように設けられる。
また、図6に示される如く、車体骨格構造10が適用された自動車車体Bでは、ロッカ12内にエネルギ吸収部材35が配設されている。この実施形態では、エネルギ吸収部材35は、波板状に形成されたエネルギ吸収部36と、エネルギ吸収部36の車幅方向内側に接続された支持板38とを主要部として構成されている。補足すると、エネルギ吸収部36は、車体上下方向の上向きに凸の山部36Aと下向きに凸の谷部36Bとが車体前後方向に一致される長手方向に交互に連続して側面視で波板(コルゲート)状に形成されており、全長に亘り略等幅とされている。エネルギ吸収部36の山部36A及び谷部36Bは、それぞれ側面視で略半円弧状に形成されている。このエネルギ吸収部材35のロッカ12内での保持構造については後述する。
以上説明した自動車車体Bは、その主要部を成すロッカ12、フロアパネル14、フロアトンネル16(トンネル本体18、トンネルサイド骨格部20)、フロントピラー22、ダッシュパネル24、リヤピラー26、リヤサイド骨格部28、ルームパーティションパネル32、前後のクロスメンバ34、及びエネルギ吸収部材35がそれぞれ炭素繊維強化プラスチック(以下、CFRPという)にて構成されている。
(サイドメンバの構成)
車体骨格構造10は、左右一方側のロッカ12と、フロントピラー22と、リヤピラー26と、リヤサイド骨格部28と、図示しないリヤサイドメンバとが一体的に形成されたサイドメンバ40に適用されている。図3に示される如く、サイドメンバ40は、ロッカ12の前端12Aからリヤピラー26の上端26Bにかけての部分が、車体上下方向に中空部を有する図1に示される如き断面構造とされ、該断面構造の後側に位置するリヤサイド骨格部28に貫通孔30が形成された図2に示される如き断面構造とされている。左右のサイドメンバ40は、車幅方向中央部に対し対称に形成されるので、以下、一方のサイドメンバ40(貫通孔30が形成されている側)について説明することとする。
(ロッカ部の構成)
図3の1−1線に沿った断面図である図1に示される如く、サイドメンバ40のロッカ12(リヤピラー26)は、その長手方向に直交する断面視で略「目」字状に形成されている。すなわち、ロッカ12内に車体上下方向に並列されると共に互いに独立した3つ室R1、R2、R3が形成されている。
具体的には、ロッカ12を含むサイドメンバ40は、第1部材としてのインナ部材42と、第2部材としてのアウタ部材44との接合により、略矩形枠状の閉断面構造を成している。より具体的には、車幅方向外向きに開口する略「コ」字状断面を成すインナ部材42と、車幅方向内向きに開口する略「コ」字状断面を成すアウタ部材44とを、互いに開口端部で接合することで、略矩形枠状の閉断面構造である骨格体(外郭)45が形成されている。
この骨格体45の内部に第3部材としてのセンタ部材46が配設されて、上記の通り骨格体45の内部が室R1、R2、R3に区画されている。この実施形態では、センタ部材46は、上側センタ部材48と下側センタ部材50とに2分割された如き形状とされている。具体的には、図1に示される如く、上側センタ部材48は、アウタ部材44が構成する外壁45Aの車体上下方向中央部に所定高さに亘り接合される外壁接合部48Aと、外壁接合部48Aの上端から車幅方向内向きに延設され骨格体45の上壁45Bと対向する上側横壁48Bと、上側横壁48Bの車幅方向内端から上向きに延設されインナ部材42が構成する内壁45Cに該内壁45Cの上端まで至る範囲で接合される内壁接合部48Cと、内壁接合部48Cの上端から車幅方向内向きに延設され、骨格体45の上壁45Bにおけるインナ部材42とアウタ部材44との接合部Juに接合される上壁接合部48Dとを有する。
同様に、下側センタ部材50は、アウタ部材44が構成する外壁45Aの車体下下方向中央部に所定高さに亘り接合される外壁接合部50Aと、外壁接合部50Aの下端から車幅方向内向きに延設され骨格体45の下壁45Dと対向する下側横壁50Bと、下側横壁50Bの車幅方向内端から下向きに延設されインナ部材42が構成する内壁45Cに該内壁45Cの下端まで至る範囲で接合される内壁接合部50Cと、内壁接合部50Cの下端から車幅方向内向きに延設され、骨格体45の下壁45Dにおけるインナ部材42とアウタ部材44との接合部Jlに接合される下壁接合部50Dとを有する。
これら上側センタ部材48及び下側センタ部材50を有して構成されたセンタ部材46は、図1に示される如く、外壁接合部48A、外壁接合部50Aにおいて互いに接合されるようになっている。以上により、センタ部材46は、骨格体45を構成するインナ部材42(内壁45C)とアウタ部材44(外壁45A)とを車幅方向に架け渡し、かつインナ部材42と骨格体45との上下の接合部Ju、Jl間を架け渡して構成されている。
なお、インナ部材42、アウタ部材44、センタ部材46(上側センタ部材48、下側センタ部材50)は、それぞれ所定の繊維方向のCFPRシート(プリプレグ)を互いに繊維方向が異なるように積層したCFRP積層シートにて構成されている。
また、車体骨格構造10では、ロッカ12(リヤピラー26)を構成する骨格体45内の3つの室R1、R2、R3のうち、2つの室R1、R3に断面保持部材としての下側芯材52、上側芯材54が配設されている。この実施形態では、下側芯材52、上側芯材54として、予成形された発泡ウレタンフォームが充填されている。さらに、この実施形態では、室R1内に、エネルギ吸収部材35が埋設されている。エネルギ吸収部材35は、支持板38が内壁接合部50Cに接合されると共に、室R1に充填(密に配置)された下側芯材52によってロッカ12に対し補助的に保持されている。
したがって、骨格体45の室R1は、エネルギ吸収部材35が埋設された下側芯材52は密に充填されて中実部とされている。また、室R3は、内部に上側芯材54のみが密に充填されて中実部とされている。そして、内部に下側芯材52等が配設されない室R2は、中空部とされている。
以上説明したように骨格体45内に中実部(室R1)、中空部(室R2)、中実部(室R3)が交互に積層された断面構造は、図3に示される如く、リヤピラー26の上端26B(リヤサイド骨格部28との境界部)まで至っている。この断面構造の後端には、上側横壁48Bと下側横壁50Bとを車幅方向を架け渡した端壁部としての立壁55が形成されている。この実施形態では、立壁55は、車幅方向の全幅に亘り上側横壁48Bと下側横壁50Bとを連結して、室R2の後端を閉止している。
また、図3に示される如く、この立壁55は、側面視で、自動車車体Bに取り付けられるリヤサスペンションSのストローク方向(矢印A方向)の延長線上に(軸力方向がストローク方向に略一致するように)配置されている。リヤサスペンションS(骨格体45の下壁45D)と立壁55の下端55Aとの間には、リヤサスペンションSを締結するためのカラー(金属ブロック)56が介在している。したがって、サイドメンバ40では、リヤサスペンションSからの入力がカラー56を介して立壁55にて支持されるようになっている。
一方、ロッカ12(骨格体45)の前端12Aには、車体前後方向の前向きに開口する開口部58が形成されている。この実施形態では、開口部58は、骨格体45内の室R2にのみ連通しており、後述する内圧用バッグ76の抜き取り用とされている。
(貫通孔形成部の構成)
図2に示される如く、サイドメンバ40のリヤサイド骨格部28における貫通孔30の形成部は、インナ部材42とアウタ部材44との間に第3部材としての開口形成部品60を埋め込んで構成されている。図4に示される如く、開口形成部品60は、筒状に形成された筒状部62と、筒状部62の一方側開口端から外向きに延設されたフランジ64と、筒状部62の外周部及びフランジ64のそれぞれから突出するように設けられた複数のリブ66とを主要部として構成されている。
筒状部62は、開口端が車体前後方向に長手の長孔状に形成されており、図2に示される如く、車幅方向外側に開口面積が車幅方向内側の開口面積よりも大きくなるようなテーパ形状に形成されている。フランジ64は、車幅方向外側(大開口側)の開口端から延設されており、側面視で長円状を成している。複数のリブ66は、筒状部62の周方向に沿って略等間隔に配置されている。
以上説明した開口形成部品60は、短繊維の炭素繊維を用いたCFRPにて構成されている。この実施形態では、開口形成部品60は、プレス成形によって各部が一体に形成されている。
図2に示される如く、開口形成部品60は、フランジ64がアウタ部材44すなわち骨格体45の外壁45Aに接合されるようになっている。外壁45Aには、筒状部62の車幅方向外側開口端62Aを車体側方に臨ませる窓部68が形成されている。また、開口形成部品60は、筒状部62の車幅方向内側開口端62B、各リブ66の車幅方向内側開口端面66Aがそれぞれ内壁45Cの内面に接合されるようになっている。内壁45Cには、自動車車体Bの内部(後方空間Rr)と筒状部62内とを連通するための孔70が形成されており、孔縁を成す部分が折り返されて筒状部62の内面62Cにおける車幅方向内側の一部に接合される折り返し部70Aとされている。
以上により、車体骨格構造10では、開口形成部品60の筒状部62が貫通孔30を形成している。この貫通孔30が形成された断面においては、開口形成部品60が骨格体45の内部に、貫通孔30に対し車体上下方向の上側に位置する閉断面構造の室R4、貫通孔30に対し車体上下方向の下側に位置する閉断面構造の室R5を形成している。換言すれば、開口形成部品60は、骨格体45内を、中実部(室R4)、中空部(貫通孔30)、中実部(室R5)が交互に積層されるように、区画している。
図3に示される如く、室R4、R5は、貫通孔30に対する前後で互いに連通されており、それぞれ内部が芯材72にて充填されている。すなわち、開口形成部品60は、芯材72に外周から全周に亘り覆われるように、該芯材72に埋め込まれている(後述する如く成形前にアセンブリ化されている)。
(サイドメンバの製造方法)
以上説明したロッカ12、リヤピラー26の断面構造、貫通孔30の断面構造を有するサイドメンバ40の製造方法を説明する。
サイドメンバ40を製造するに当たっては、図5(A)に示される如く、先ずインナ部材42、アウタ部材44、センタ部材46を構成する上側センタ部材48及び下側センタ部材50のそれぞれを、個別に積層して形成する。また、上側センタ部材48、下側センタ部材50には、エネルギ吸収部材35を埋設して予成形された下側芯材52、予成形された上側芯材54を組み付けて(アセンブリして)おく。一方、開口形成部品60は、予め別個に形成し、かつ焼成まで行っておく。また、図示は省略するが、この開口形成部品60が埋め込まれるように芯材72を予成形(アセンブリ)しておく。
次いで、図5(B)に示される如く、焼成前のアウタ部材44、エネルギ吸収部材35、下側芯材52、上側芯材54がアセンブリ化された焼成前のセンタ部材46のそれぞれを、成形型74にセットする。また、外壁接合部48A、上側横壁48B、外壁接合部50A、下側横壁50Bにて囲まれた室R2となる部分には、内圧用バッグ76をセットする。さらに、図示は省略するが、成形型74内のアウタ部材44に、開口形成部品60がアセンブリ化された芯材72をセットする。一方、焼成前のインナ部材42は、成形型78にセットしておく。
そして、図5(C)に示される如く、成形型74と成形型78とを合わせ、これらが離れないように外側から圧力(荷重)を掛ける。また、内圧用バッグ76には、開口部58側から内圧を掛ける。この状態で成形型74、76を加熱炉内に入れ、加熱する。これにより、サイドメンバ40を構成するCFRP(中の樹脂)が焼成により硬化し、サイドメンバ40が形成される。
すなわち、サイドメンバ40では、ロッカ12、リヤピラー26において、インナ部材42、アウタ部材44、センタ部材46(及びエネルギ吸収部材35の支持板38)が、樹脂硬化(焼成)により、直接的に(接着層等を介することなく)接合されて一体成形される。また、リヤサイド骨格部28においては、インナ部材42、アウタ部材44、開口形成部品60が樹脂硬化(焼成)により直接的に接合されて一体成形される。
次に、実施形態の作用を説明する。
上記構成の車体骨格構造10では、ロッカ12、リヤピラー26を構成する骨格体45の部分がセンタ部材46によって複数の閉断面構造である室R1、R2、R3に区画されているため、換言すれば、ロッカ12、リヤピラー26を構成する骨格体45はセンタ部材46にて補強されているため、単なる閉断面構造である骨格体45自体と比較して、剛性・強度が向上している。
特に、車体骨格構造10では、骨格体45の外壁45Aと内壁45Cとをセンタ部材46(上側横壁48B、下側横壁50B)が架け渡した構造により、ロッカ12、リヤピラー26が略「目」字状断面を有するため、例えば、断面ハット形状で内壁45Cに接合されないセンタ部材46が外壁45Aとで閉断面構造を成す構造(本発明に含まれる構造)と比較して、ロッカ12、リヤピラー26の剛性・強度が高い。さらに、車体骨格構造10では、センタ部材46が骨格体45の上下の接合部Ju、Jl間をも架け渡しているため、換言すれば、接合部Ju、Jlが上壁接合部48D、下壁接合部50Dにて補強されているため、これらを有しない構成(本発明に含まれる構造)と比較して、インナ部材42とアウタ部材44との接合強度すなわちロッカ12、リヤピラー26の強度が向上されている。
しかも、図1に示される如く、センタ部材46は、骨格体45における内上のコーナ部45Eを挟む両側すなわち上壁45B及び内壁45Cに上壁接合部48D、内壁接合部48Cを接合させると共に、骨格体45における内下のコーナ部45Fを挟む両側すなわち下壁45D及び内壁45Cに下壁接合部50D、内壁接合部50Cを接合させているため、これらのコーナ部45E、45Fの剛性が増し、これによってもロッカ12、リヤピラー26の剛性・強度が向上する。すなわち、外壁45Aと内壁45Cとを架け渡す部分と、上下の接合部Ju、Jlを補強する部分とが一体構造であるため、これらを別部材にて構成した場合と比較して、ロッカ12、リヤピラー26の補強・補剛効果が大きい。
またここで、車体骨格構造10では、センタ部材46が区画した骨格体45内のR1、R3に下側芯材52、上側芯材54が配設されているため、サイドメンバ40を成形する際の圧力を下側芯材52、上側芯材54で支持することができる。これにより、車体骨格構造10では、インナ部材42、アウタ部材44、センタ部材46を樹脂硬化(焼成)によって直接的に接合する構造が実現された。特に、車体骨格構造10では、1回の焼成で、インナ部材42、アウタ部材44、センタ部材46を一体に成形することができる。しかも、車体骨格構造10では、骨格体45の室R2を中空部としているので、軽量化が図られている。
図示しない比較例と比較しつつ補足すると、主にCFRPを用いて自動車車体Bを構成する車両は、例えば、高い運動性能を確保するための軽量化が要求されるスポーツカー等であり、自動車車体Bの剛性確保等の要求によりサイドメンバ40には大きな断面が作用される。このような大断面の曲げ荷重による断面変形を防止するために、例えば、CFRPの厚板とアルミハニカムの積層構造を採用したり、2部材(インナ部材42、アウタ部材44に相当)の接合で閉断面構造を構成したりすることが考えられる。前者の場合は、アウタ部材44の焼成、ハニカム接着、インナ部材42の焼成(接合)の各工程が必要で生産性が悪い。後者の場合、大断面のロッカ12、リヤピラー26で単なる閉断面構造にするとこととなり、2部材を同時に焼成して接合する工程では成形圧力にたえることができないので、それぞれ別個に焼成したインナ部材42とアウタ部材44とを接着にて接合することになる。2部材を接着にて接合する場合、接着強度を確保するために接着層を極力薄く(例えば、0.2mm以下)管理する必要があるが、量産の場合には接着層の厚み管理が困難であるため、接着後に締結等の機械接合を追加することとなる。この機械接合は、部品点数・工程を増加するだけでなく、サイドメンバ40すなわち自動車車体Bの質量増加の原因になる。
これらに対して、車体骨格構造10では、上記の通り1回の焼成でインナ部材42、アウタ部材44、センタ部材46を一体に成形することができ、生産性が良好である。また、インナ部材42、アウタ部材44、センタ部材46が直接的に接合されるので、接着層の厚み管理等の煩雑な工程を経ることなく、かつ機械接合に頼らずに十分な接合強度を得ることができる。また、室R1には、下側芯材52と共にエネルギ吸収部材35を配設しているため、単なる閉断面構造では脆性を示すCFRPボディにおいて、例えばポール側突の際に自動車車体Bの変形を抑えながら効果的にエネルギ吸収を図ることができる。
特に、車体骨格構造10では、センタ部材46が骨格体45内をそれぞれ外壁45Aから内壁45Cに至る3つの室R1、R2、R3に区画し、このうちR2を挟む室R1、R2に下側芯材52、上側芯材54を充填しているため、室R2を中空にして軽量化を図りつつ、成形圧力を下側芯材52、上側芯材54でバランス良く(略均等に分散して)支持することができる。
さらに、車体骨格構造10では、リヤサスペンションSのストローク方向に一致する立壁55を設けたため、リヤサスペンションSからの荷重に対する高い剛性を確保することができる。また、リヤサスペンションSと立壁55との間にカラー56を配置したので、リヤサスペンションSからの荷重を確実に立壁55に伝達する(支持させる)ことができる。
さらにここで、車体骨格構造10では、開口形成部品60を用いて貫通孔30を形成しているため、サイドメンバ40の生産性が良好である。例えば、図7(A)及び図7(B)に示される如く、開口形成部品60を用いすることなく貫通孔30を形成する場合、アウタ部材100にテーパ状の絞り形状102を形成することとなる。この場合、CFRPシート(プリプレグ)には伸縮性がないことから、絞り形状102を形成するには、手作業で熱を掛けながら皺を伸ばし、順次CFRPを貼り付けていくこととなる。すなわち、図7に示す比較例に係る構造で貫通孔30を形成する場合、生産性が悪く、量産には適さない。
これに対して車体骨格構造10では、開口形成部品60等のインナ部材42、アウタ部材44とは別の部品(第3部材)を用いるため、断面形状の自由度が高く、貫通孔30を有する断面を容易に得ることができる。しかも、開口形成部品60の短繊維の炭素繊維を用いたCFRPのプレス加工により形成するため、すなわち、機械加工で開口形成部品60を得ることができるため、生産性が一層良好になる。また、焼成前のインナ部材42、アウタ部材44と開口形成部品60を共に焼成するため、該開口形成部品60を直接的に骨格体45に接合することができ、接着等の工程が不要になる。
そして、車体骨格構造10では、開口形成部品60に複数のリブ66が設けられているため、開口形成部品60自体の剛性、強度が高められている。このため、長繊維を用いる構成と比較して物性値(剛性、強度)が低くなる短繊維CFRPを用いて十分な剛性、強度を確保することが実現される。また、この開口形成部品60を芯材72にアセンブリ化しているため、アウタ部材44(骨格体45)に対する開口形成部品60の位置決めが容易である。また、開口形成部品60により骨格体45の剛性が高められることは言うまでもない。
なお、上記した実施形態では、本発明が、ロッカ12、リヤピラー26、リヤサイド骨格部28に適用された例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、フロントピラー22や他の骨格部に本発明を適用することができる。
また、上記した実施形態では、センタ部材46がロッカ12等を略「目」字状断面に形成し、また開口形成部品60が貫通孔30を形成する断面に適用された例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、センタ部材46がロッカ12等を略「日」字状断面等に形成しても良く、また例えば、自動車車体Bに凹部等を形成するための開口形成部品60のような第3部材を用いても良い。さらに例えば、開口形成部品60に、接合部Juの内面側に接合される上壁接合部48D等も一体に形成した構成としても良い。
さらに、上記した実施形態では、断面保持部材として発泡ウレタンフォームを用いた例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、アルミ等のハニカム構造体を断面保持部材として用いても良い。
またさらに、上記した実施形態では、繊維強化樹脂としてCFRPを用いた例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、少なくとも一部(例えば開口形成部品60)をCFRPに代えて他の繊維強化樹脂(例えば、ガラス繊維強化樹脂等)を用いて構成することができる。
また、上記した実施形態では、ロッカ12、リヤピラー26の断面構造部と、リヤサイド骨格部28(貫通孔30)の断面構造部とで、それぞれ本発明の異なる形態が適用された例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、ロッカ12、リヤピラー26の断面構造部及びリヤサイド骨格部28(貫通孔30)の断面構造部の何れか一方のみを自動車車体Bに適用しても良い。
本発明の実施形態に係る車体骨格構造の要部を示す、図3の1−1線に沿った断面図である。 本発明の実施形態に係る車体骨格構造の要部を示す、図3の2−2線に沿った断面図である。 本発明の実施形態に係る車体骨格構造が適用されたサイドメンバの側断面図である。 本発明の実施形態に係る車体骨格構造を構成する開口形成部材の斜視図である。 (A)〜(C)は、本発明の実施形態に係る車体骨格構造を構成するロッカ部の異なる製造工程を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る車体骨格構造が適用された自動車車体の斜視図である。 本発明の実施形態との比較例に係る開口形成構造を示す図であって、(A)は断面図、(B)は側面図である。
符号の説明
10 車体骨格構造
12 ロッカ
30 貫通孔(貫通部、中空部)
42 インナ部材(第1部材)
44 アウタ部材(第2部材)
45 骨格体
45A 外壁(第2壁部)
45C 内壁(第1壁部)
45E・45F コーナ部
46 センタ部材(第3部材)
48D 上壁接合部(コーナ接合部)
48C 内壁接合部(コーナ接合部)
50D 下壁接合部(コーナ接合部)
50C 内壁接合部(コーナ接合部)
52 下側芯材(断面保持部材)
54 上側芯材(断面保持部材)
55 立壁(端壁部)
60 開口形成部品(第3部材)
62 筒状部
66 リブ
72 芯材(断面保持部材)
Ju・Jl 接合部
R1・R3・R4・R5 室(閉断面部、中実部)
R2 室(閉断面部、中空部)

Claims (15)

  1. それぞれ繊維強化樹脂より成る第1部材と第2部材とが接合されて構成された閉断面構造の骨格体と、
    繊維強化樹脂より成り、前記骨格体の内部を複数の閉断面部に区画する第3部材と、
    前記骨格体内に形成された少なくとも1つの閉断面部内に配設された断面保持部材と、
    を備えた車体骨格構造。
  2. 前記第3部材は、前記骨格体における対向する内面間を架け渡している請求項1記載の車体骨格構造。
  3. 前記骨格体は、前記第1部材が構成する第1壁部と、前記第2部材が構成し前記第1壁部に対向する第2壁部とを有し、
    前記第3部材は、前記第1壁部と第2壁部とを架け渡している請求項1又は請求項2記載の車体骨格構造。
  4. 前記第3部材は、断面視で前記第1部材と第2部材との接合部間を架け渡している請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の車体骨格構造。
  5. 前記骨格体は、矩形状の断面形状を有する矩形状断面部を有し、
    前記第3部材は、前記骨格体における前記矩形状断面部のコーナ部を成す2面に接合されるコーナ接合部を有する請求項1乃至請求項4の何れか1項記載の車体骨格構造。
  6. 前記骨格体における前記第1部材と第2部材との接合部は、前記第3部材の前記コーナ接合部に接合される範囲内に含まれている請求項5記載の車体骨格構造。
  7. 前記骨格体の内部における前記第3部材で区画された複数の閉断面部のうち、一部の閉断面部に前記断面保持部材を配設し、残余の閉断面部を中空部とした請求項1乃至請求項6の何れか1項記載の車体骨格構造。
  8. 前記断面保持部材は、前記骨格体における対向する内面間に密に配置されて中実部を成している請求項7記載の車体骨格構造。
  9. 前記第3部材は、前記骨格体の内部を所定方向に並列した3つ以上の閉断面部に区画しており、該3つ以上の閉断面部に中空部と前記中実部とが交互に配置されるように前記断面保持部材を配設した請求項8記載の車体骨格構造。
  10. 前記骨格体の長手方向における前記第3部材の端部に連続し、該骨格体内の少なくとも1つの閉断面部の対向面間を架け渡した端壁部をさらに備えた請求項1乃至請求項9の何れか1項記載の車体骨格構造。
  11. 前記第3部材は、筒状を成し、一端側が前記第1部材で開口すると共に他端側が前記第2部材で開口するように前記骨格体を貫通する貫通部を形成している請求項1乃至請求項10の何れか1項記載の車体骨格構造。
  12. 前記第3部材は、筒状を成す筒状部と、該筒状部の外周部から立設されたリブとを含んで構成されている請求項11記載の車体骨格構造。
  13. 前記第3部材は、短繊維を用いた繊維強化樹脂にて構成されている請求項11又は請求項12記載の車体骨格構造。
  14. 前記第3部材は、外周側から全周に亘り前記断面保持部材にて覆われている請求項11乃至請求項13の何れか1項記載の車体骨格構造。
  15. 前記骨格体は、フロア部の車幅方向外側で車体前後方向に延在するロッカの少なくとも一部を含んで構成されている請求項1乃至請求項14の何れか1項記載の車体骨格構造。
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