JP2015196388A - 自動車の車体構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 CFRP製の車体の軽量化および強度を両立させながら車体後部に荷室を形成する。
【解決手段】 CFRP製の車体フロア11の車幅方向外端に前後方向に配置したサイドシル12と、サイドシル12の前端から起立するフロントピラーロア13と、サイドシル12の後端から起立するリヤピラー14とを側面視でU字状に形成し、左右のフロントピラーロア13間をダッシュパネルロア17で連結し、左右のリヤピラー14間を後部隔壁18で連結したので、車体フロア11の周囲を取り囲むように補強して軽量な構造で車室の強度を高めることができるだけでなく、延長部14aを含むリヤピラー14と後部フロア44とを側部隔壁23で連結し、後部フロア44、後部隔壁18および側部隔壁23で荷室45を区画したので、車体フロア11の後方に荷室45を容易に形成することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、CFRP製の車体フロアと、前記車体フロアの後方に連続するCFRP製の後部フロアとを備える自動車の車体構造に関する。
金属製のシャーシに前後の車軸を弾性支持するスプリングストラットを設け、このスプリングストラットにCFRP製のボディをボルトで取り付けるものが、下記特許文献1により公知である。
またFRP製の車体のクロスメンバをリヤパーティションの前面に配置し、クロスメンバとの間にリヤパーティションを挟むように金属製のブラケットを固定し、このブラケットに燃料タンクを支持するものが、下記特許文献2により公知である。
US2013/076069 特開2010−64696号公報
ところで、上記特許文献1に記載されたものは、重量の大きい金属製のシャーシを有するため、ボディをCFRP製としても軽量化に限界があるという問題があった。
また上記特許文献2に記載されたものは、金属製のブラケットに燃料タンクを支持することは可能であっても、それにサスペンション装置のダンパーを支持した場合には、ダンパーから入力する過大な荷重によってFRP製の車体が損傷する可能性があった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、CFRP製の車体の軽量化および強度を両立させながら車体後部に荷室を形成することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、CFRP製の車体フロアと、前記車体フロアの後方に連続するCFRP製の後部フロアとを備える自動車の車体構造であって、前記車体フロアの車幅方向外端に沿って前後方向に延びる左右のサイドシルと、前記左右のサイドシルの前端から起立する左右のフロントピラーロアと、前記左右のサイドシルの後端から起立する左右のリヤピラーとを側面視でU字状に形成し、前記左右のフロントピラーロア間をダッシュパネルロアで連結し、前記左右のリヤピラー間を後部隔壁で連結し、前記左右のリヤピラーの上端を後方に延長した左右の延長部を形成し、前記左右の延長部を含む前記左右のリヤピラーと前記後部フロアとを左右の側部隔壁で連結し、前記後部フロア、前記後部隔壁および前記左右の側部隔壁で荷室を区画したことを特徴とする自動車の車体構造が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記車体フロアはアンダーフロアパネルおよびアッパーフロアパネルからなる中空部材であることを特徴とする自動車の車体構造が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1または請求項2の構成に加えて、前記車体フロアは前記サイドシルの車幅方向外端よりも車幅方向外側に突出する突出部を備え、少なくとも前記突出部内にエネルギー吸収部材を配置し、前記突出部の車幅方向外端と前記サイドシルの車幅方向外端とを連結部材で連結したことを特徴とする自動車の車体構造が提案される。
また請求項4に記載された発明によれば、請求項1〜請求項3の何れか1項の構成に加えて、前記後部隔壁は、前記後部フロアの上面、前記側部隔壁の車幅方向内面および前記リヤピラーの下面に接合することを特徴とする自動車の車体構造が提案される。
また請求項5に記載された発明によれば、請求項1〜請求項4の何れか1項の構成に加えて、アウタースキンおよびインナースキンよりなる中空部材である前記後部隔壁は、その上端から後方に延出するリヤパーシェルを一体に備えて断面逆L字状に形成され、前記リヤパーシェルの前端の屈曲部において前記アウタースキンおよび前記インナースキンが相互に接合することを特徴とする自動車の車体構造が提案される。
また請求項6に記載された発明によれば、請求項5の構成に加えて、CFRP積層板からなる前記側部隔壁はリヤダンパーの上端を支持する段部を備え、前記側部隔壁は前記左右の延長部に連結部材を介して接続するとともに、前記リヤパーシェルの下面に接続することを特徴とする自動車の車体構造が提案される。
尚、実施の形態のリヤホイールハウスインナー23は本発明の側部隔壁に対応する。
請求項1の構成によれば、CFRP製の車体フロアの車幅方向外端に沿って前後方向に延びる左右のサイドシルと、左右のサイドシルの前端から起立する左右のフロントピラーロアと、左右のサイドシルの後端から起立する左右のリヤピラーとを側面視でU字状に形成し、左右のフロントピラーロア間をダッシュパネルロアで連結し、左右のリヤピラー間を後部隔壁で連結したので、車体フロアの周囲をサイドシル、フロントピラーロア、リヤピラー、ダッシュパネルロアおよび後部隔壁で取り囲むように補強し、軽量な構造で車室の強度を高めることができるだけでなく、左右のリヤピラーの上端を後方に延長した左右の延長部を形成し、左右の延長部を含む左右のリヤピラーと後部フロアとを左右の側部隔壁で連結し、後部フロア、後部隔壁および左右の側部隔壁で荷室を区画したので、車体フロアの後方に荷室を容易に形成することができる。
また請求項2の構成によれば、車体フロアはアンダーフロアパネルおよびアッパーフロアパネルからなる中空部材であるので、車体フロアの強度を高めることができる。
また請求項3の構成によれば、車体フロアはサイドシルの車幅方向外端よりも車幅方向外側に突出する突出部を備え、少なくとも突出部内にエネルギー吸収部材を配置し、突出部の車幅方向外端とサイドシルの車幅方向外端とを連結部材で連結したので、側面衝突の衝突荷重を先ず車体フロアの突出部に入力させてエネルギー吸収部材の圧壊により衝突エネルギーの一部を吸収することで、サイドシルの車幅方向内側への倒れを防止することができ、しかも突出部の車幅方向外端とサイドシルの車幅方向外端とを連結部材で連結したので、サイドシルの倒れを一層確実に防止することができる。
また請求項4の構成によれば、後部隔壁は、後部フロアの上面、側部隔壁の車幅方向内面およびリヤピラーの下面に接合するので、後部隔壁で車体後部の剛性を確保しながら車室の容積を最大限に確保することができる。
また請求項5の構成によれば、アウタースキンおよびインナースキンよりなる中空部材である後部隔壁は、その上端から後方に延出するリヤパーシェルを一体に備えて断面逆L字状に形成され、リヤパーシェルの前端の屈曲部においてアウタースキンおよびインナースキンが相互に接合するので、後部隔壁を中空にして強度を高めながら、リヤパーシェルの前端の屈曲部においてアウタースキンに応力が集中するのを回避することができる。
また請求項6の構成によれば、CFRP積層板からなる側部隔壁はリヤダンパーの上端を支持する段部を備え、側部隔壁は左右の延長部に連結部材を介して接続するとともに、リヤパーシェルの下面に接続するので、リヤダンパーから側部隔壁の段部に入力した荷重を、リヤピラーの延長部およびリヤパーシェルに伝達して吸収することができる。
自動車の車体フレームの斜め前方から見た斜視図。 自動車の車体フレームの斜め後方から見た斜視図。 図1の3方向矢視図。 図3の4A方向および4B方向矢視図。 図4の5−5線断面図。 図3の6方向矢視図。 図1の7−7線断面図。 図7の8−8線断面図。
以下、図1〜図8に基づいて本発明の実施の形態を説明する。尚、本明細書において前後方向、左右方向(車幅方向)および上下方向とは、運転席に着座した乗員を基準として定義される。
図1〜図4に示すように、CFRP(カーボン繊維強化樹脂)を主たる材料とする自動車の車体フレームは、車体フロア11と、車体フロア11の左右両側部に沿って前後方向に延びる左右一対のサイドシル12,12と、左右のサイドシル12,12の前端から前上方に起立する左右一対のフロントピラーロア13,13と、左右のサイドシル12,12の後端から後上方に起立する左右一対のリヤピラー14,14と、左右のサイドシル12,12の前後方向中間部から上方に起立する左右一対のセンターピラー15,15と、左右のフロントピラーロア13,13の上端から左右のセンターピラー15,15の上端を経由して左右のリヤピラー14,14の上端に延びる左右一対の上部部材16,16とを備える。そして左右のセンターピラー15,15の上端間がルーフアーチ24で接合される。
車体フロア11の前端と左右のフロントピラーロア13,13の前面とに平板状のダッシュパネルロア17が接合され、車体フロア11の後端と左右のリヤピラー14,14の後面とに平板状の後部隔壁18が接合され、 後部隔壁18の後端からリヤパーシェル19が後方に水平に延出する。車体フロア11の前端に左右一対のアルミニウム合金製の取付台座20,20が固定され、取付台座20,20の前端に左右一対のアルミニウム合金製のフロントサイドフレーム21,21の後端が固定される。
車体フロア11の下壁の後端から左右一対のリヤサイドフレーム22,22が後方に延びており、リヤピラー14,14およびリヤサイドフレーム22,22が左右一対のリヤホイールハウスインナー23,23で接合される。車体フロア11の上壁の後端は後部隔壁18の位置で終わっており、後部隔壁18の後方には車体フロア11の上壁とは別部材の後部フロア44が配置され、後部隔壁18よりも後方に延びる車体フロア11の下壁と後部フロア44とにより閉断面を有するリヤサイドフレーム22,22が構成される。そして後部フロア44の上方に荷室45が区画される。
図1、図2および図5に示すように、車体フロア11は、車幅方向中央部を前後方向に延びる逆U字状のフロアトンネル部11aと、フロアトンネル部11aの車幅方向両側に連続する左右一対のフロア部11b,11bとを備える。アンダーフロアパネル25のフロア部下壁25cと、アッパーフロアパネル26のフロア部上壁26aとを備えるフロア部11bは、車幅方向両端部が車幅方向中央部に比べて上下方向に厚くなっており、その厚くなった部分に上下一対のエネルギー吸収部材30,30が配置される。エネルギー吸収部材30,30は衝撃吸収性能に優れたPA(ポリアミド)あるいはナイロン製の波板状の部材で構成される。
エネルギー吸収部材30,30の車幅方向内側には支持壁31が接着により固定されており、支持壁31の車幅方向外面に形成した嵌合溝にエネルギー吸収部材30,30が嵌合して接着により接合される。そしてエネルギー吸収部材30,30の上面がアッパーフロアパネル26の下面に接着により接合され、エネルギー吸収部材30,30の下面がアンダーフロアパネル25の上面に接着により接合される。
支持壁31の車幅方向内側であってフロア部11bの厚さが変化する部分に、前後方向に延びるCFRP製(あるいはアルミニウム製)の荷重分散フレーム32が配置される。荷重分散フレーム32の上面および下面はそれぞれアッパーフロアパネル26の下面およびアンダーフロアパネル25の上面に接着により接合され、かつ車幅方向外面は支持壁31の車幅方向内面に接着により接合される。荷重分散フレーム32の車幅方向内側のフロア部11bの内部に波板状のコア33が配置され、その上面および下面がそれぞれアッパーフロアパネル26の下面およびアンダーフロアパネル25の上面に接着により接合される。
サイドシル12は、外側壁46、上壁47、下壁48および内側壁49を備えて四角形状の閉断面に構成されており、その内部に複数の隔壁板36…が前後方向に所定間隔で配置される。サイドシル12の下壁48は、車体フロア11の車幅方向外端部、つまりエネルギー吸収部材30,30の上部において、アッパーフロアパネル26の上面に載置されて接着により接合されるが、車体フロア11の車幅方向外端に形成した突出部11cがサイドシル12の車幅方向外端よりも車幅方向外側に突出する。そしてサイドシル12の車幅方向外端と車体フロア11の車幅方向外端とに、CFRP製の板材よりなる断面クランク状の連結部材37の上下端部がそれぞれ接着により接合される。
図6〜図8に示すように、CFRP積層板よりなるリヤホイールハウスインナー23は水平な段部23aを備えており、段部23aの下面にアルミニウム合金製のヒューズ部材59がボルト60…およびナット61…で固定される。ヒューズ部材59は一定断面の押し出し材の一部を切除することで製造される。ヒューズ部材59の下面にはリヤサスペンション装置のリヤダンパー62の上端が支持される。
リヤホイールハウスインナー23の段部23aの車幅方向外端から上方に延びる側壁部23bの上端は、リヤピラー14の上端を後方に延長した延長部14aの下面に接合されており、左右の延長部14a,14aの下面間を接続するリヤパーシェル19の下面と、リヤホイールハウスインナー23の側壁部23bの車幅方向内面と、リヤホイールハウスインナー23の段部23aの上面とに、CFRP積層板よりなる前後2枚の連結部材63,63が接合される。前後2枚の連結部材63,63は、ヒューズ部材59の上方に位置している。
断面L字状に屈曲する後部隔壁18およびリヤパーシェル19は、インナースキン64およびアウタースキン65間に波板状のコア66を挟んだ中空部材であるが、後部隔壁18およびリヤパーシェル19の境界の屈曲部でコア66が途切れた部分において、アウタースキン65の上面がインナースキン64の下面に当接して接合される。
次に、上記構成を備えた本発明の実施の形態の作用を説明する。
車体フロア11およびサイドシル12の車幅方向外端部に側面衝突の衝突荷重が入力すると、車体フロア11の内部に配置したエネルギー吸収部材30,30とサイドシル12の内部に配置した隔壁板36…とが圧壊して衝突エネルギーの一部を吸収し、そこで吸収しきれなかった衝突エネルギーは荷重分散フレーム32を介して車体フロア11のフロア部11bに伝達されて吸収される。
このとき、車体フロア11はサイドシル12よりも車幅方向外側に突出する突出部11cを備え、少なくとも突出部11c内にエネルギー吸収部材30,30を配置したので(図5参照)、側面衝突の衝突荷重をサイドシル12よりも先に車体フロア11の突出部11cに入力させ、車体フロア11の突出部11c内に配置したエネルギー吸収部材30,30の圧壊により衝突エネルギーの一部を吸収することで、サイドシル12の車幅方向内側への倒れを防止することができる。
しかもサイドシル12よりも車幅方向内側の車体フロア11はCFRP積層板よりなるアンダーフロアパネル25およびCFRP積層板よりなるアッパーフロアパネル26間にコア33を挟持して構成され、かつ車体フロア11はエネルギー吸収部材30,30を収納する部分の厚さがコア33を収納する部分の厚さよりも大きく、エネルギー吸収部材30,30とコア33との間に荷重分散フレーム32を備えるので(図5参照)、サイドシル12に入力する側面衝突の衝突荷重に対し、エネルギー吸収部材30,30の厚さを増加させてエネルギー吸収性能を高めながら、その車幅方向内側の車体フロア11の厚さを減少させて軽量化を図ることができる。
さて後輪の上下動に伴う荷重はリヤサスペンションのリヤダンパー51を介してリヤホイールハウスインナー23の段部23aに伝達されるが、リヤダンパー51とリヤホイールハウスインナー23の段部23aとの間にアルミニウム合金製のヒューズ部材59が配置されており、リヤダンパー51から所定値以上の荷重が入力するとヒューズ部材59が上下方向に潰れるように塑性変形することで、リヤホイールハウスインナー23や、それに接続するリヤピラー14の延長14aやリヤパーシェル19の破壊を防止することができ、しかもヒューズ部材59だけを金属部材として重量の増加を最小限に抑えることができる。
またリヤピラー14の上端を後方に延長した延長部14aにリヤホイールハウスインナー23の側壁部23bの上端を接合し、リヤホイールハウスインナー23の段部23aの下面にヒューズ部材59を支持し、リヤホイールハウスインナー23の段部23aの上面を、リヤピラー14の延長部14aとリヤパーシェル19とに連結部材63,63を介して連結したので(図6参照)、ヒューズ部材59からリヤホイールハウスインナー23の段部23aに入力した荷重を、連結部材63,63を介してリヤピラー14およびリヤパーシェル19に伝達して吸収することができる。
また後部フロア44の下面に左右のリヤサイドフレーム22,22を備え、リヤホイールハウスインナー23,23はリヤピラー14,14およびリヤサイドフレーム22,22を連結するので(図6参照)、リヤダンパー51,51からヒューズ部材59,59に入力した荷重を、リヤホイールハウスインナー23,23からリヤピラー14,14を介してサイドシル12,12に伝達するとともに、リヤホイールハウスインナー23,23からリヤサイドフレーム12,12に伝達して吸収することができる。
また車体フロア11は左右のサイドシル12,12と、左右のサイドシル12,12の前端から起立する左右のフロントピラーロア13,13と、左右のフロントピラーロア13,13を連結するダッシュパネルロア17と、左右のサイドシル12,12の後端から起立する左右のリヤピラー13,13と、左右のリヤピラー13,13を連結する後部隔壁18とを備えるので、車体フロア11の周囲を取り囲むように補強して車室の強度を高めることができるだけでなく、車体フロア11の後端から後方に延びる後部フロア44の車幅方向外端部と、延長部14a,14aを含む左右のリヤピラー14,14とを左右のリヤホイールハウスインナー23,23で連結し、後部フロア44、後部隔壁18および左右のリヤホイールハウスインナー23,23で荷室45を区画したので、車体フロア11の後方に荷室45を容易に形成することができる。
しかも後部隔壁18は、後部フロア44の上面、リヤホイールハウスインナー23,23の車幅方向内面およびリヤピラー14,14の下面に接合するので、後部隔壁18で車体後部の剛性を確保しながら車室の容積を最大限に確保することができる。
またインナースキン64およびアウタースキン65よりなる中空部材である後部隔壁18は、その上端から後方に延出するリヤパーシェル19を一体に備えて断面逆L字状に形成され、リヤパーシェル19の前端の屈曲部においてインナースキン64およびアウタースキン65が相互に接合するので、後部隔壁18を中空にして強度を高めながら、リヤパーシェル19の前端の屈曲部においてアウタースキン65に応力が集中するのを回避することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、本発明の側部隔壁は実施の形態のリヤホイールハウスインナー23に限定されるものではない。
11 車体フロア
11c 突出部
12 サイドシル
13 フロントピラーロア
14 リヤピラー
14a 延長部
17 ダッシュパネルロア
18 後部隔壁
19 リヤパーシェル
23 リヤホイールハウスインナー(側部隔壁)
23a 段部
25 アンダーフロアパネル
26 アッパーフロアパネル
30 エネルギー吸収部材
37 連結部材
44 後部フロア
45 荷室
62 リヤダンパー
63 連結部材
64 インナースキン
65 アウタースキン

Claims (6)

  1. CFRP製の車体フロア(11)と、前記車体フロア(11)の後方に連続するCFRP製の後部フロア(44)とを備える自動車の車体構造であって、
    前記車体フロア(11)の車幅方向外端に沿って前後方向に延びる左右のサイドシル(12)と、前記左右のサイドシル(12)の前端から起立する左右のフロントピラーロア(13)と、前記左右のサイドシル(12)の後端から起立する左右のリヤピラー(14)とを側面視でU字状に形成し、前記左右のフロントピラーロア(13)間をダッシュパネルロア(17)で連結し、前記左右のリヤピラー(14)間を後部隔壁(18)で連結し、前記左右のリヤピラー(14)の上端を後方に延長した左右の延長部(14a)を形成し、前記左右の延長部(14a)を含む前記左右のリヤピラー(14)と前記後部フロア(44)とを左右の側部隔壁(23)で連結し、前記後部フロア(44)、前記後部隔壁(18)および前記左右の側部隔壁(23)で荷室(45)を区画したことを特徴とする自動車の車体構造。
  2. 前記車体フロア(11)はアンダーフロアパネル(25)およびアッパーフロアパネル(26)からなる中空部材であることを特徴とする、請求項1に記載の自動車の車体構造。
  3. 前記車体フロア(11)は前記サイドシル(12)の車幅方向外端よりも車幅方向外側に突出する突出部(11c)を備え、少なくとも前記突出部(11c)内にエネルギー吸収部材(30)を配置し、前記突出部(11c)の車幅方向外端と前記サイドシル(12)の車幅方向外端とを連結部材(37)で連結したことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の自動車の車体構造。
  4. 前記後部隔壁(18)は、前記後部フロア(44)の上面、前記側部隔壁(23)の車幅方向内面および前記リヤピラー(14)の下面に接合することを特徴とする、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の自動車の車体構造。
  5. アウタースキン(65)およびインナースキン(64)よりなる中空部材である前記後部隔壁(18)は、その上端から後方に延出するリヤパーシェル(19)を一体に備えて断面逆L字状に形成され、前記リヤパーシェル(19)の前端の屈曲部において前記アウタースキン(65)および前記インナースキン(64)が相互に接合することを特徴とする、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の自動車の車体構造。
  6. CFRP積層板からなる前記側部隔壁(23)はリヤダンパー(62)の上端を支持する段部(23a)を備え、前記側部隔壁(23)は前記左右の延長部(14a)に連結部材(63)を介して接続するとともに、前記リヤパーシェル(19)の下面に接続することを特徴とする、請求項5に記載の自動車の車体構造。
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