JP2005119588A - 中空部材の補強構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 剛性を向上させることができると共に、軽量化を図ることができる中空部材の補強構造を提供することを課題とする。
【解決手段】 中空部材1と、中空部材1の内部に複数の閉断面(空間S1,S2,S3)を形成する仕切り部材4と、少なくとも一の前記閉断面(空間S1,S3)内に充填される発泡材5と、を備える中空部材1の補強構造であって、仕切り部材4は、外力が作用する方向と一致するように、中空部材1の一の面(上面部21)からこの一の面(上面部21)に対向する面(下面部31)まで至るように設けられるように構成した。
【選択図】 図2

Description

本発明は、中空部材の補強構造に関し、詳しくは、内部に発泡材を充填された中空部材の補強構造に関するものである。
車体骨格を構成する中空部材(例えば、フレーム、ピラー等)の剛性を高める補強構造としては、中空部材を構成するパネルの板厚を大きくしたり、中空部材の長手方向に沿って金属製のリーンフォースメント(強化材)を内設したり、又は、中空部材の内部全域に発泡材を充填したりする構造が一般的である。しかし、この場合、パネルの板厚、リーンフォースメント、又は、中空部材の内部全域に充填される発泡材により重量が増加するため、燃費性能が悪化するなどの問題があった。そこで、従来、剛性の向上及び軽量化を目的として、発泡材を内部に充填しつつ一部を空洞化した補強構造が知られている。
中空部材の一部に発泡材を充填させる手法としては、中空部材を構成するパネルとリーンフォースメントの間に充填させるものや、樹脂製ブラケットと発泡材が一体となったものを中空部材の内部に配置して、充填領域をブラケットで限定した状態で発泡させるもの等がある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示された中空部材の補強構造では、図11に示すように、断面視略ハット状のアウターパネル101とインナーパネル102とを互いに対向するように配置して、それぞれに設けられるフランジ部101a,102aをスポット溶接することで、中空部材100を形成している。そして、アウターパネル101とインナーパネル102との間に形成される中空空間には、梁部103aと柱部103b,103bから構成される断面視略コの字状の補強体(発泡材)103が長手方向に沿って充填される。この補強材103の形状は、樹脂等からなるブラケット104で、充填領域を限定されて発泡材を発泡させることで形成されたものである。このような構造によれば、梁部103a側に作用する外力Fに対しては、柱部103b,103bが中空部材100を補強し、中空部材100が外力Fの作用方向に潰れることを防止できる。また、中空空間全体に発泡材たる補強材を充填する場合に比較して、より一層中空部材100を軽くすることができる。
ところで、このような中空部材の剛性は、荷重入力点近傍の断面変形の発生により低下することが知られている。断面変形の発生は、図12(a)に示す中空部材110の上面部に圧縮荷重F’を付加した場合、各角部111に曲げモーメントが発生し、図12(b)に示すように、中空部材110の側面部112が外方に向けて広がると共に、下面部113は内部に入り込むように作用することで起きるものである。そのため、断面変形を抑制するためには、側面部112の変形を抑制することが効果的であると考えられる。
特開2002−274427号公報(段落0008〜0011、図1)
しかしながら、図11に示すように、特許文献1に開示された中空部材の補強構造では、ブラケット104がアウターパネル101及びインナーパネル102との間で、外力Fに対抗できる閉断面を形成しておらず、側面部101b,102bの変形を効果的に抑制することができなかった。
また、ブラケット104がコの字状であることから、外力Fが付加されたとき、側面部101b,102bと補強体103とを剥離する方向に応力が発生しやすい。そのため、この点においても、側面部101b,102bの変形を効果的に抑制することができなかった。
そこで、本発明では、前記点を解決し、剛性を向上させることができると共に、軽量化を図ることができる中空部材の補強構造を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、中空部材と、前記中空部材の内部に複数の閉断面を形成する仕切り部材と、少なくとも一の前記閉断面内に充填される発泡材と、を備える中空部材の補強構造であって、前記仕切り部材は、外力が作用する方向と一致するように、前記中空部材の一の面からこの一の面に対向する面まで至るように設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、中空部材の一の面からこの一の面に対向する面が位置する方向に加えられる外力に対して、仕切り部材が設けられていることで、外力の作用方向に潰れること、換言すると、側面側が潰れることを抑制し、中空部材の剛性を向上させることができる。また、発泡材が閉断面に充填されていることから、特に、発泡材が充填されている閉断面上に作用する外力に対して、強い剛性を保持することができ、その閉断面の変形を抑制することができる。さらに、発泡材の充填領域を限定するので、中空部材全体の軽量化を図ることができる。
なお、例えば、閉断面を3つ形成した場合、両側部に位置する2つの閉断面、又は、中央部に位置する閉断面に発泡材を充填することができる。中央部に位置する閉断面に発泡材を充填した場合は、中央部に位置する閉断面上に作用する外力に対して剛性を高めることができる。
また、本発明においては、前記仕切り部材を前記中空部材の内部に平行に2つ設けることで、前記閉断面を3つ形成し、3つの前記閉断面のうち、両側に位置する前記閉断面内に前記発泡材を充填することが好ましい。このように構成すれば、両側に位置する閉断面の強度が増し、両側部における変形を抑制できるため、中空部材の剛性を一層向上させることができる。
また、本発明は、車両用フレームの補強構造として適用することが好ましい。車両用フレームに適用することで、車体骨格の剛性を向上させ、振動・騒音低減等により乗り心地を改善することができる。
なお、車両用フレームとは、車体の骨格を形成する部材であり、例えば、フロントピラー、センターピラー、フロントルーフレール、サイドルーフレール、フロントサイドメンバ、リアサイドメンバ、サブフレーム等が挙げられる。
このような中空部材の補強構造によれば、剛性を向上させることができると共に、軽量化を図ることができる。特に、車両用フレームとして適用した場合は、車体骨格の剛性を向上させることができ、乗り心地を良くすることができる。また、軽量化されるため、燃費性能を向上させることができる。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、車体骨格を示す斜視図であり、図2は、本実施形態に係る中空部材の内部構造を示す断面斜視図である。
本実施形態に係る中空部材1は、車体骨格を形成する車両用フレーム、例えば、図1に示すフロントピラーFP、センターピラーCP、フロントルーフレールFR、サイドルーフレールSR等として用いられる部材である。
図2に示すように、中空部材1は、鋼板、アルミ板等から形成される断面視略ハット状のアウターパネル2とインナーパネル3とを対向するように配置して構成され、内部に四角柱状の中空空間Sを有している。この中空部材1の中空空間Sは、仕切り部材4,4によって3つの空間(閉断面)S1,S2,S3に仕切られており、両側に位置する空間S1,S3には、発泡材5が充填されている。この中空部材1は、車両用フレームとして用いられる場合、アウターパネル2が車外側に、インナーパネル3が車室内側に向くように配置されることで、車外側から受ける外力に対して剛性を向上することができる。なお、本実施の形態では、中空空間Sの形状を四角柱状としたが、例えば、五角柱や六角柱等の多角柱状に形成してもよい。
図2に示すように、アウターパネル2は、上面部21と、上面部21の両端縁から鉛直方向に延出した側面部22,22と、側面部22,22の端縁から上面部21と反対方向に延出したフランジ部23,23とから構成され、断面視略ハット状に形成されている。また、インナーパネル3は、下面部31と、下面部31の両端縁から鉛直方向に延出した側面部32,32と、側面部32,32の端縁から下面部31と反対方向に延出したフランジ部33,33とから構成され、断面視略ハット状に形成されている。アウターパネル2とインナーパネル3は、互いに対向するように配置され、フランジ部23,23とフランジ部33,33とを重ねてスポット溶接することで、内部に中空空間Sを形成している。
図2に示すように、仕切り部材4は、例えば、鋼板、アルミ板、合成樹脂等の材質から、仕切り部41と、仕切り部41の両端から鉛直に延出した固定部42,43とから断面視略コの字状に形成される。仕切り部材4は、前記中空空間S内に、仕切り部41が側面部22,32に平行するように2つ配置され、固定部42をアウターパネル2の上面部21に溶接し、固定部43をインナーパネル3の下面部31に溶接して固定される。このとき、平行するように配置される仕切り部材4,4の固定部42,42(43,43)が互いに内側(空間S2側)を向くように配置され固定される。このように固定することで、上面部21から受ける外力に対して、側面部22,32と仕切り部41,41がそれぞれ同一方向に変形するような応力を受ける。
なお、固定部42,43をいずれも溶接すると、アウターパネル2とインナーパネル3と仕切り部材4とを強固に結合できるが、固定部42,43のいずれか一方のみを溶接した場合であっても、本発明の効果が得られる。また、溶接されない他方の固定部42(又は、43)では、上面部21(又は、下面部31)との間に隙間を設けても本発明の効果が得られる。なお、仕切り部材4、アウターパネル2及びインナーパネル3の板厚を大きくすると、剛性が向上するが、重量が大きくなるので、所望の剛性値及び重量を得られるように板厚を適宜調整すると良い。
仕切り部材4の仕切り部41,41は、中空空間Sを3つの空間S1,S2,S3に仕切るものである。仕切り部材41,41が、上面部21側から下面部31側まで至るように配置されていることで、上面部21側から受ける外力Fに対して、側面部22,32の変形を抑制できる。なお、この仕切り部41から側面部22,32までの長さが発泡材の幅W(図9参照)となり、後記するように、この幅Wの値を大きく設定すると剛性が向上する。
発泡材5は、中空空間Sのうち、両側に位置する空間S1,S3に充填されることで、側面部22,32の変形を抑制でき、かつ、空間S1,S3の変形を抑制できるので、アウターパネル2及びインナーパネル3の剛性を向上させることができる。発泡材5としては、例えば、エポキシ樹脂、合成ゴム、ウレタン樹脂等からなる発泡材を用いることができる。エポキシ樹脂、合成ゴムからなる発泡材を用いる場合は、未発泡・未硬化状態の発泡材を仕切り部41に貼着した状態で、中空部材1を組み立て、電着塗装焼付け時の乾燥熱等を利用して発泡させ、空間S1,S2内に充填させる(図3参照)。また、ウレタン樹脂からなる発泡材を用いる場合は、中空部材1を組み立てた後、空間S1,S2にウレタン樹脂からなる発泡材を注入し、自己反応熱を利用して発泡させ、充填する。発泡材の体積発泡率は1.5〜3倍、ヤング率は250〜1200MPa位が好ましく、これ以外の範囲では所望の剛性を得られない場合がある。なお、この範囲内では、体積発泡率が低いほど剛性を向上できる。このように、発泡材5を空間S1,S3に充填させることで、中空部材1の剛性を向上させることができると共に、軽量化も図られる。
次に、本実施形態に係る中空部材1の補強構造の製造工程について説明する。
まず、インナーパネル3の下面部31に仕切り部材4の固定部43をスポット溶接で溶接する。このとき、仕切り部41には、予めエポキシ樹脂、合成ゴムからなるシート状の発泡材5を貼着しておく。次に、インナーパネル3に対向するようにアウターパネル2を配置して、フランジ部23,23とフランジ部33,33とを重ねて溶接した後、固定部43をアウターパネル2の上面部21に溶接する(図3上図参照)。なお、固定部43を上面部21に溶接する工程は省略することもできる。そして、この状態で、発泡材5を加熱発泡させて(図3下図参照)、中空部材1の剛性を向上させることができる。なお、発泡材5は、中空部材1の組み立て後、ウレタン樹脂からなる発泡材を空間S1,S3に充填させるようにすることもできる。
このように構成された中空部材1では、以下の作用効果を得ることができる。
まず、上面部21側から受ける外力Fに対して、空間S1,S3内に発泡材5が充填されていることから、側面部22,32が変形しにくく、空間S1,S3も歪みにくくなっている。そのため、中空部材1の剛性を向上させることができる。また、外力Fを受けた場合、側面部22,32から発泡材5が剥離する方向、つまり、発泡材5に対して空間S2に向かう方向に応力が発生すると側面部22,32が変形しやすく剛性が低下するが、本実施形態に係る中空部材1では、外力Fを受けても、仕切り部41と側面部22,32とが同一方向に変形するため、発泡材5と側面部22,32が剥離せず、剛性を向上させることができる。
また、軽量で高剛性の発泡材5を充填することで、重量増加を抑制しながら、つまり、軽量化を図りながら、空間S1,S3を潰れにくくすることができ、中空部材1の剛性を向上することができる。
さらに、中空部材1の剛性を向上することで、車体振動を抑制し、乗り心地を向上させることができる。そして、軽量化されていることから、車体重量の増加を抑制し、燃費性能を向上させることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は前記した実施の形態には限定されない。例えば、本実施の形態においては、発泡材5を空間S1,S3に充填させることとしたが、図4に示すように、空間S2に充填させるものであってもよい。このように充填させると、上面部21の中央近傍にかかる外力Fに対して剛性を向上させることができる。
次に、本発明の効果を確認した実施例について説明する。前記実施の形態の中空部材を用いて、従来の中空部材と比較して重量比率及び剛性比率がどのように変化したかを曲げ強度試験の測定値から算出し、図7のグラフに示した。
図5は、本実施例に用いた中空部材の断面図である。
図5(a)は、実施例1として示す前記実施の形態において説明した中空部材1であり、アウターパネル2及びインナーパネル3の板厚を0.8mm、仕切り部材4の板厚を0.5mm、発泡材5の幅を5mmに設定した。また、アウターパネル2の高さを30mm、インナーパネル3の高さを10mm、上面部21及び下面部31の幅を60mmに設定した。
図5(b)は、比較例1として示す内部に何も充填しない中空部材1Aであり、アウターパネル2A及びインナーパネル3Aの板厚を1.4mmに設定した。また、アウターパネル2Aの高さ、インナーパネル3Aの高さ、上面部21及び下面部31の幅は実施例1と同様に設定した。
図5(c)は、比較例2として示す従来の中空部材1Bであり、アウターパネル2Bとインナーパネル3Bの間に断面視略ハット状の仕切り部材4Bを挟持し、アウターパネル2Bと仕切り部材4Bの間に断面視略コの字状の発泡材5Bを充填して構成した。アウターパネル2B及びインナーパネル3Bの板厚を0.8mm、仕切り部材4Bの板厚を0.5mm、発泡材5Bの幅を7mmに設定しており、アウターパネル2Bの高さ、インナーパネル3Bの高さ、上面部21及び下面部31の幅は実施例1と同様に設定した。
(曲げ強度試験)
本実施例においては、図6に示すように、前記した各中空部材を下面部32の長手方向両端部32a,32aで保持し、上面部21の長手方向中央部近傍に荷重子Lで垂直下向きに荷重を与え、ある一定の形状に曲がるまでの最大荷重値を剛性値として測定した。
図7に示すグラフにおいては、比較例1の重量及び剛性を100として、これに対する他の中空部材の重量比率及び剛性比率を算出している。
図7に示すように、比較例1の中空部材に対し、実施例1の中空部材は、比較例1の剛性より数パーセント向上させつつ、重量を20パーセント低減することができる。一方、比較例2の中空部材においては、比較例1の中空部材に対して剛性、重量共に低下した。以上より、実施例1の中空部材では、比較例1の中空部材より各パネルの板厚を小さくしても、剛性を向上させることができるとともに、軽量化することができることがわかった。
なお、図8に示すように、実施例1に係る中空部材の補強構造(内部構造)を市販のエンジンマウント取付部(フロントサブフレーム)EMに適用し、前記した曲げ強度試験で外力Fを入力し剛性値を測定すると共に重量を測定した結果を表1に示す。ちなみに、本実施例では、仕切り部材は断面視略コの字状のものではなく、幅0.8mmの単なる板状のものを使用し、上面部又は下面部との間に隙間を設けて配置した。また、表の値は、荷重290/−1090kgf入力時の平均値を示す。
Figure 2005119588
表1に示すように、本実施例に係るエンジンマウント取付部EMは市販品より重量を8パーセント減少させつつ、剛性を86パーセント向上できることがわかった。
次に、発泡材の充填領域を変更して、本発明の効果を確認した実施例について説明する。本実施例においては、前記した曲げ強度試験で測定した剛性値(kN/mm)と中空部材である試験片の重量(g)との関係を図10のグラフに示した。
図9は、本実施例に用いた中空部材の断面図である。
図9(a)は内部に断面視略コの字状のリーンフォースメント4C,4Cを中央に2つ接触して対向するように設けた中空部材であり、図9(b)は内部の全域に発泡材5を充填した中空部材である。また、図9(c)は内部に断面視略コの字状の2つのリーンフォースメント4D,4Dを、互いに対向するように、かつ、間に隙間を設けて配置して、リーンフォースメント4D,4Dに挟まれた閉断面(中央に位置する空間)に発泡材5を充填した中空部材である。図9(d)は前記した実施の形態に係る中空部材と同一のものであり、断面視略コの字状の2つのリーンフォースメント4E,4Eを互いに向き合うように配置して、3つ形成される閉断面のうち、両側に位置する閉断面(空間)に発泡材5を充填した中空部材である。なお、図9(c),(d)に示す中空部材が本発明に係る中空部材に含まれるものである。本実施例では、図9(c),(d)に示す中空部材の発泡材5の幅Wを変更して、(c)においては5mmと20mm、(d)においては2.5mmと10mmの場合において得られる剛性値及び重量について測定した。
図10に示すとおり、(a)リーンフォースメントのみ、(b)全域充填、(c)中央充填、(d)両側充填、の順に剛性が向上し、本発明に係る(c),(d)の中空部材の重量効率が良いことがわかった。また、発泡材の幅Wは厚い方が剛性を向上させるのがわかった。
車体骨格を示す斜視図である。 本実施形態に係る中空部材の内部構造を示す断面斜視図である。 本実施形態に係る中空部材の製造方法を示す断面斜視図である。 他の実施形態に係る中空部材の内部構造を示す断面斜視図である。 実施例1に用いた中空部材の断面図であり、(a)が本発明の実施例、(b),(c)が比較例を示す。 曲げ強度試験に用いた装置を示す斜視図である。 実施例1で算出した重量比率及び剛性比率を示すグラフである。 エンジンマウント取付部を示す斜視図である。 実施例2に用いた中空部材の断面図であり、(a),(b)が比較例、(c),(d)が本発明の実施例を示す。 前記した曲げ強度試験で測定した剛性値(kN/mm)と中空部材である試験片の重量(g)との関係を示すグラフである。 従来の中空部材の内部構造を示す断面斜視図である。 外力に対する中空部材の変形の仕方を示す図である。
符号の説明
1 中空部材
2 アウターパネル
3 インナーパネル
4 仕切り部材
5 発泡材
21 上面部
22 側面部
23 フランジ部
31 下面部
32 側面部
33 フランジ部
S 中空空間
S1,S2,S3 空間

Claims (3)

  1. 中空部材と、
    前記中空部材の内部に複数の閉断面を形成する仕切り部材と、
    少なくとも一の前記閉断面内に充填される発泡材と、
    を備える中空部材の補強構造であって、
    前記仕切り部材は、外力が作用する方向と一致するように、前記中空部材の一の面からこの一の面に対向する面まで至るように設けられていることを特徴とする中空部材の補強構造。
  2. 前記仕切り部材が前記中空部材の内部に平行に2つ設けられることで、前記閉断面が3つ形成され、両側に位置する前記閉断面内に前記発泡材が充填されていることを特徴とする請求項1に記載の中空部材の補強構造。
  3. 前記中空部材は車両用フレームであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の中空部材の補強構造。
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