JP6510479B2 - 自動車の車体構造 - Google Patents

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Description

本発明は、CFRP製の車体フロアが、フロアパネルの後部から起立する左右一対のリヤピラーと、車幅方向に配置されて前記左右一対のリヤピラー間を連結するバックパネルとを備える自動車の車体構造に関する。
自動車のセンターピラーをCFRP製のセンターピラーアッパーとアルミニウム鋳物製のセンターピラーロアとで構成し、センターピラーアッパーおよびセンターピラーロアの車幅方向外面にCFRP製のハニカム材よりなる衝撃吸収部材を配置したものが、下記特許文献1により公知である。
またCFRPでバスタブ状に形成した自動車キャビンのホイールハウス部を、アルミニウム製のコア材をCFRP製の2枚のシート間にサンドイッチしたハニカム材で構成したものが、下記特許文献2により公知である。
特開2015−47895号公報 特許第5734465号公報
上記特許文献1、2に記載されたものは、衝突荷重が入力したときにハニカム材が圧壊して衝突エネルギーを吸収するようになっているが、ハニカム材の背面に衝突荷重を支持する強度部材が存在しないため、ハニカム材を効率的に圧壊させることが困難であり、充分なエネルギー吸収効果が得られない懸念があった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、CFRP製のリヤピラーに衝突荷重が入力したときのエネルギー吸収効果を高めることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、CFRP製の車体フロアが、フロアパネルの後部から起立する左右一対のリヤピラーと、車幅方向に配置されて前記左右一対のリヤピラー間を連結するバックパネルとを備える自動車の車体構造であって、前記リヤピラーの内部に車幅方向に延びる軸線を有する金属製のハニカム材が配置され、前記バックパネルの車幅方向外端部が前記ハニカム材に対峙し、前記バックパネルは、車幅方向に延びる軸線を有するコア材をアウタースキンおよびインナースキン間に挟んで構成されることを特徴とする自動車の車体構造が提案される。
また請求項に記載された発明によれば、CFRP製の車体フロアが、フロアパネルの後部から起立する左右一対のリヤピラーと、車幅方向に配置されて前記左右一対のリヤピラー間を連結するバックパネルとを備える自動車の車体構造であって、前記リヤピラーの内部に車幅方向に延びる軸線を有する金属製のハニカム材が配置され、前記バックパネルの車幅方向外端部が前記ハニカム材に対峙し、前記バックパネルは、車幅方向に延びる上部折れ線および下部折れ線を介して断面クランク状に屈曲する上部パネル、中央パネルおよび下部パネルを備え、前記中央パネルは前下方から後上方に傾斜して配置され、前記上部パネルは前記中央パネルの上端から略上方に延びるとともに、前記下部パネルは前記中央パネルの下端から略下方に延びることを特徴とする自動車の車体構造が提案される
た請求項に記載された発明によれば、CFRP製の車体フロアが、フロアパネルの後部から起立する左右一対のリヤピラーと、車幅方向に配置されて前記左右一対のリヤピラー間を連結するバックパネルとを備える自動車の車体構造であって、前記リヤピラーの内部に車幅方向に延びる軸線を有する金属製のハニカム材が配置され、前記バックパネルの車幅方向外端部が前記ハニカム材に対峙し、前記リヤピラーは、閉じたドアの後縁部に重なる車幅方向厚さが小さいドア開口縁部と、閉じたドアよりも後方の車幅方向厚さが大きい骨格部とからなり、前記ハニカム材は前記ドア開口縁部および前記骨格部に跨がって配置され、前記ドアに設けられたドアビームは前記ドア開口縁部および前記骨格部のうちのドア開口縁部だけに対峙することを特徴とする自動車の車体構造が提案される
た請求項に記載された発明によれば、請求項の構成に加えて、前記ドア開口縁部および前記骨格部は車幅方向内壁が略平坦であって車幅方向外壁が段差を有しており、前記ハニカム材は前記車幅方向内壁に設けたサポート部材により前記リヤピラーの内部に支持されることを特徴とする自動車の車体構造が提案される。
また請求項5に記載された発明によれば、請求項2〜請求項4の何れか1項の構成に加えて、前記バックパネルは、車幅方向に延びる軸線を有するコア材をアウタースキンおよびインナースキン間に挟んで構成されることを特徴とする自動車の車体構造が提案される。
また請求項6に記載された発明によれば、請求項1〜請求項5の何れか1項の構成に加えて、前記バックパネルの車幅方向端部は前記リヤピラーの前後方向中央部に接合されることを特徴とする自動車の車体構造が提案される。
また請求項7に記載された発明によれば、請求項1〜請求項6の何れか1項の構成に加えて、前記リヤピラーはサイドシルの後端部から上方に起立しており、前記ハニカム材は前記リヤピラーから前記サイドシルに跨がって配置されることを特徴とする自動車の車体構造が提案される。
また請求項8に記載された発明によれば、請求項1〜請求項7の何れか1項の構成に加えて、前記リヤピラーは車幅方向外側に位置するアウタースキンおよび車幅方向内側に位置するインナースキンを結合して閉断面に構成され、前記アウタースキンは前記インナースキンよりも強度が低いことを特徴とする自動車の車体構造が提案される。
請求項1〜3の構成によれば、CFRP製の車体フロアは、フロアパネルの後部から起立する左右一対のリヤピラーと、車幅方向に配置されて左右一対のリヤピラー間を連結するバックパネルとを備える。リヤピラーの内部に車幅方向に延びる軸線を有する金属製のハニカム材が配置され、バックパネルの車幅方向外端部がハニカム材に対峙するので、リヤピラーに側面衝突の衝突荷重が入力したときに、金属製のハニカム材をバックパネルに押し付けて効果的に延性破壊させることで、高いエネルギー吸収性能を得ることができる。
また請求項1,5の構成によれば、バックパネルは、車幅方向に延びる軸線を有するコア材をアウタースキンおよびインナースキン間に挟んで構成されるので、バックパネルの強度を高めてリヤピラーを車幅方向内側から強固に支持することで、ハニカム材を効率的に圧壊してエネルギー吸収性能を高めることができる。
また請求項の構成によれば、バックパネルは、車幅方向に延びる上部折れ線および下部折れ線を介して断面クランク状に屈曲する上部パネル、中央パネルおよび下部パネルを備え、中央パネルは前下方から後上方に傾斜して配置され、上部パネルは中央パネルの上端から略上方に延びるとともに、下部パネルは中央パネルの下端から略下方に延びるので、2本の折れ線で強度を高められたバックパネルで衝突荷重を確実に支持してハニカム材のエネルギー吸収性能を高めることができ、しかもリヤピラーの車幅方向内面におけるバックパネルの上部前方にシートベルトの巻き取り装置の設置スペースを確保することができる。
また請求項の構成によれば、リヤピラーは、閉じたドアの後縁部に重なる車幅方向厚さが小さいドア開口縁部と、閉じたドアよりも後方の車幅方向厚さが大きい骨格部とからなり、ハニカム材はドア開口縁部および骨格部に跨がって配置され、ドアに設けられたドアビームはドア開口縁部および骨格部のうちのドア開口縁部だけに対峙するので、ドアに入力した衝突荷重がドアビームを介して薄いドア開口縁部に伝達され、かつ直接厚い骨格部に伝達されることで、リヤピラーの全体で衝突エネルギーを吸収することができる。
また請求項の構成によれば、ドア開口縁部および骨格部は車幅方向内壁が略平坦であって車幅方向外壁が段差を有しており、ハニカム材は車幅方向内壁に設けたサポート部材によりリヤピラーの内部に支持されるので、前部および後部で厚さが変化するハニカム材をリヤピラーの内部に精度良くかつ強固に固定することができる。
また請求項6の構成によれば、バックパネルの車幅方向端部はリヤピラーの前後方向中央部に接合されるので、リヤピラーに入力した衝突荷重をバックパネルに効率的に伝達してエネルギー吸収性能を高めることができる。
また請求項7の構成によれば、リヤピラーはサイドシルの後端部から上方に起立しており、ハニカム材はリヤピラーからサイドシルに跨がって配置されるので、側面衝突の衝突荷重をリヤピラーだけでなくサイドシルにも分担させてエネルギー吸収性能を高めることができる。
また請求項8の構成によれば、リヤピラーは車幅方向外側に位置するアウタースキンおよび車幅方向内側に位置するインナースキンを結合して閉断面に構成され、アウタースキンはインナースキンよりも強度が低いので、側面衝突の衝突荷重がリヤピラーに入力したときに、アウタースキンを容易に変形させてハニカム材を効率的に圧壊することでエネルギー吸収性能を高めることができる。
CFRP製の車体フロアの斜視図。 図1の2−2線断面図。 図1の3−3線断面図。 ハニカム材の斜視図。 図4の5方向矢視図。 ハニカム材の製造方法の説明図。 図1の7−7線断面図。
以下、図1〜図7に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、本明細書における前後方向、左右方向(車幅方向)および上下方向は運転席に着座した乗員を基準として定義される。
図1〜図3に示すように、二座席のスポーツタイプの自動車の車体フロア10は基本的にCFRP(カーボン繊維強化樹脂)で構成されるもので、フロアパネル11の左右両側部に沿って前後方向に延びる左右一対のサイドシル12,12と、左右のサイドシル12,12の後端から後上方に起立する左右一対のリヤピラー13,13とを備え、フロアパネル11の後端から起立するバックパネル14の左右両側縁が、左右のリヤピラー13,13の車幅方向内面に接合される。
フロアパネル11は、車体外側(下側)のアウタースキン16と、車体内側(上側)のインナースキン17との間に波板状のコア材18(図1参照)を挟んだもので、その後部に上方に向かって側面視で三角形状に膨出する膨出部11aが形成される。サイドシル12およびリヤピラー13は側方部材19を構成するもので、車幅方向外側のアウタースキン20と車幅方向内側のインナースキン21とを接合して閉断面に形成されており、フロアパネル11の車幅方向両側部の上面に接着により接合される。リヤピラー13は、フロアパネル11の三角形状の膨出部11aの上面に沿うように、後上方に向かって斜めに起立する。
左右のリヤピラー13,13の車幅方向内面にはクランク状に屈曲する取付金具22,22が固定されており、これらの取付金具22,22の後面に、フロアパネル11の後端から起立するバックパネル14の左右両側縁が固定される。このとき、バックパネル14の後面とリヤピラー13,13の車幅方向内面とを板状のカバー23,23で連結することで、膨出部11a,11aを形成したことにより発生する隙間が塞がれる(図3参照)。前下方から後上方に傾斜するバックパネル14の上端部の前面に臨むリヤピラー13,13の車幅方向内面には、シートベルトの巻き取り装置(不図示)を支持する支持ブラケット24,24が設けられる。
図7(A)に示すように、リヤピラー13の車幅方向内側のインナースキン21は略平坦であるが、リヤピラー13の車幅方向外側のアウタースキン20の断面はクランク状に屈曲しているため、リヤピラー13の車幅方向外面にドア25の後縁部が嵌合するドア開口縁部13aが形成され、ドア開口縁部13aの後方にドア25の車幅方向外面と面一に整列する骨格部13bが形成される、ドア開口縁部13aにおけるリヤピラー13の車幅方向厚さは、そこに嵌合するドア25の後縁部の厚さ分だけ薄くなっており、骨格部13bの車幅方向厚さは必要な強度を得るために厚くなっている。そしてリヤピラー13の内部には、車幅方向に延びる軸線を有するアルミニウム合金製のハニカム材26が配置されており、そのハニカム材26の前部はサイドシル12の後端部に跨がるように延びている(図1参照)。
図6に示すように、ハニカム材26は、第1縦片27a、第1傾斜片27b、第2縦片27cおよび第2傾斜片27dが繰り返し連続する多数の波板27…を、第1縦片27a…および第2縦片27c…どうしが相互に当接するように次々と接着したもので、多数の六角形断面部が縦横に連続する形状を備える。
図3〜図5に示すように、リヤピラー13のインナースキン21の車幅方向外面には多数の六角形が縦横に連続するアルミニウム合金の鋳造製あるいは合成樹脂製のサポート部材28が接着されており、六角形断面部の軸線を車幅方向に配置したハニカム材26の車幅方向内端がサポート部材28の溝28aに嵌合して接着により固定される(図5参照)。この状態で、ハニカム材26の車幅方向外端はリヤピラー13のアウタースキン20の車幅方向内面に突き当てられて接着により固定される(図3参照)。アウタースキン20の板厚はインナースキン21の板厚よりも小さくなっており、よってアウタースキン20の強度はインナースキン21の強度よりも低くなっている。
図2に示すように、バックパネル14は後側のアウタースキン29および前側のインナースキン30間に車幅方向の軸線を有する波板状のコア材31を挟んで接着したものであり、車幅方向に延びる上部折れ線14aおよび下部折れ線14bにより断面クランク状に屈曲している。上部折れ線14aおよび下部折れ線14bに挟まれた中央パネル14dは前下方から後上方に傾斜しており、上部パネル14cは中央パネル14dの上端から略上方に延び、下部パネル14eは中央パネル14dの下端から略下方に延びている。そしてバックパネル14の車幅方向両端部は、リヤピラー13のインナースキン21を挟んで左右のハニカム材26の車幅方向内面に対峙する(図3参照)。バックパネル14はリヤピラー13,13の前後方向幅の略中央部に位置しており、従ってリヤピラー13,13の後部はバックパネル14よりも後方に突出している(図2参照)。
次に、上記構成を備えた本発明の実施の形態の作用を説明する。
自動車の車体フロア10のサイドシル12の後部から起立するリヤピラー13に側面衝突の衝突荷重が入力すると、リヤピラー13の内部に配置された金属製のハニカム材26が軸線方向に延性破壊して衝突エネルギーを吸収する。このとき、左右のリヤピラー13,13の車幅方向内面間が車幅方向に延びるバックパネル14で連結されるので、衝突荷重をバックパネル14で支持してハニカム材26に大きな軸方向荷重を作用させることで、ハニカム材26を効率的に圧壊して大きなエネルギー吸収効果を発揮させることができる。
また仮にリヤピラー13のドア開口縁部13aの強度が高すぎると、衝突荷重によってドアビーム5aが弧状に湾曲してドア開口から車室内に侵入してしまう虞があるが、本実施の形態によれば、ハニカム材26が圧壊してドアビーム5aの湾曲を防止することで、ドアビーム5aの車室内への侵入を回避することができる。
しかもリヤピラー13はサイドシル12の後端部から上方に起立しており、ハニカム材26はリヤピラー13からサイドシル12に跨がって配置されるので、側面衝突の衝突荷重をリヤピラー13だけでなくサイドシル12にも分担させてエネルギー吸収性能を高めることができる。更に、リヤピラー13は車幅方向外側に位置するアウタースキン20および車幅方向内側に位置するインナースキン21を結合して閉断面に構成され、アウタースキン20はインナースキン21よりも強度が低いので、側面衝突の衝突荷重がリヤピラー13に入力したときに、アウタースキン20を容易に変形させてハニカム材26を効率的に圧壊することでエネルギー吸収性能を高めることができる。
またバックパネル14は、車幅方向に延びる軸線を有するコア材31をアウタースキン20およびインナースキン21間に挟んだハニカム構造を有するので、バックパネル14の強度を高めてリヤピラー13を車幅方向内側から強固に支持することで、衝突荷重でハニカム材26を効率的に圧壊してエネルギー吸収性能を高めることができる。
またバックパネル14の車幅方向端部はリヤピラー13の前後方向中央部に接合されるだけでなく、バックパネル14は、車幅方向に延びる上部折れ線14aおよび下部折れ線14bを介して断面クランク状に屈曲する上部パネル14c、中央パネル14dおよび下部パネル14eを備え、中央パネル14dは前下方から後上方に傾斜して配置され、上部パネル14cは中央パネル14dの上端から略上方に延びるとともに、下部パネル14eは中央パネル14dの下端から略下方に延びるので(図2参照)、衝突荷重によるバックパネル14の倒れを抑制してエネルギー吸収性能を高めることができる。
しかもバックパネル14は前下方から後上方に傾斜して配置されるので、リヤピラー43の車幅方向内面におけるバックパネル14の上部前方にシートベルトの巻き取り装置の支持ブラケット24を設けることで、シートベルトの巻き取り装置の設置スペースを確保することができる(図2参照)。
またリヤピラー13は、閉じたドア25の後縁部に重なる車幅方向厚さが小さいドア開口縁部13aと、閉じたドア25よりも後方の車幅方向厚さが大きい骨格部13bからなり、ハニカム材26はドア開口縁部13aおよび骨格部13bに跨がって配置され、ドア25のドアビーム25aはドア開口縁部13aおよび骨格部13bのうちのドア開口縁部13aだけに対峙するので、ドア25に入力した側面衝突の衝突荷重がドアビーム25aを介して薄いドア開口縁部13aに伝達され、かつ直接厚い骨格部13bに伝達されることで、リヤピラー13の全体で衝突エネルギーを吸収することができる(図7(B)参照)。
しかもドア開口縁部13aおよび骨格部13bは車幅方向内壁を構成するインナースキン21は略平坦であって車幅方向外壁を構成するアウタースキン20が段差を有しており、ハニカム材は26インナースキン21に設けたサポート部材28によりリヤピラー13の内部に支持されるので、前部および後部で厚さが変化するハニカム材26をリヤピラー13の内部に精度良くかつ強固に固定することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態では多数の波板27…を接着により接合してハニカム材26を構成しているが、接着に代えてカシメ等の機械的な結合を採用することができる。
また実施の形態ではリヤピラー14のアウタースキン20の板厚をインナースキン21の板厚よりも薄くして強度を低下させているが、CFRP製のアウタースキン20の繊維長や繊維密度をインナースキン21の繊維長や繊維密度よりも小さくして強度を低下させても良い。
10 車体フロア
11 フロアパネル
12 サイドシル
13 リヤピラー
13a ドア開口縁部
13b 骨格部
14 バックパネル
14a 上部折れ線
14b 下部折れ線
14c 上部パネル
14d 中央パネル
14e 下部パネル
20 アウタースキン
21 インナースキン
25 ドア
25a ドアビーム
26 ハニカム材
28 サポート部材
29 アウタースキン
30 インナースキン
31 コア材

Claims (8)

  1. CFRP製の車体フロア(10)が、フロアパネル(11)の後部から起立する左右一対のリヤピラー(13)と、車幅方向に配置されて前記左右一対のリヤピラー(13)間を連結するバックパネル(14)とを備える自動車の車体構造であって、
    前記リヤピラー(13)の内部に車幅方向に延びる軸線を有する金属製のハニカム材(26)が配置され、前記バックパネル(14)の車幅方向外端部が前記ハニカム材(26)に対峙し、前記バックパネル(14)は、車幅方向に延びる軸線を有するコア材(31)をアウタースキン(29)およびインナースキン(30)間に挟んで構成されることを特徴とする自動車の車体構造。
  2. CFRP製の車体フロア(10)が、フロアパネル(11)の後部から起立する左右一対のリヤピラー(13)と、車幅方向に配置されて前記左右一対のリヤピラー(13)間を連結するバックパネル(14)とを備える自動車の車体構造であって、
    前記リヤピラー(13)の内部に車幅方向に延びる軸線を有する金属製のハニカム材(26)が配置され、前記バックパネル(14)の車幅方向外端部が前記ハニカム材(26)に対峙し、前記バックパネル(14)は、車幅方向に延びる上部折れ線(14a)および下部折れ線(14b)を介して断面クランク状に屈曲する上部パネル(14c)、中央パネル(14d)および下部パネル(14e)を備え、前記中央パネル(14d)は前下方から後上方に傾斜して配置され、前記上部パネル(14c)は前記中央パネル(14d)の上端から略上方に延びるとともに、前記下部パネル(14e)は前記中央パネル(14d)の下端から略下方に延びることを特徴とする自動車の車体構造。
  3. CFRP製の車体フロア(10)が、フロアパネル(11)の後部から起立する左右一対のリヤピラー(13)と、車幅方向に配置されて前記左右一対のリヤピラー(13)間を連結するバックパネル(14)とを備える自動車の車体構造であって、
    前記リヤピラー(13)の内部に車幅方向に延びる軸線を有する金属製のハニカム材(26)が配置され、前記バックパネル(14)の車幅方向外端部が前記ハニカム材(26)に対峙し、前記リヤピラー(13)は、閉じたドア(25)の後縁部に重なる車幅方向厚さが小さいドア開口縁部(13a)と、閉じたドアよりも後方の車幅方向厚さが大きい骨格部(13b)とからなり、前記ハニカム材(26)は前記ドア開口縁部(13a)および前記骨格部(13b)に跨がって配置され、前記ドア(25)に設けられたドアビーム(25a)は前記ドア開口縁部(13a)および前記骨格部(13b)のうちのドア開口縁部(13a)だけに対峙することを特徴とする自動車の車体構造。
  4. 前記ドア開口縁部(13a)および前記骨格部(13b)は車幅方向内壁が略平坦であって車幅方向外壁が段差を有しており、前記ハニカム材(26)は前記車幅方向内壁に設けたサポート部材(28)により前記リヤピラー(13)の内部に支持されることを特徴とする、請求項に記載の自動車の車体構造。
  5. 前記バックパネル(14)は、車幅方向に延びる軸線を有するコア材(31)をアウタースキン(29)およびインナースキン(30)間に挟んで構成されることを特徴とする、請求項2〜請求項4の何れか1項に記載の自動車の車体構造。
  6. 前記バックパネル(14)の車幅方向端部は前記リヤピラー(13)の前後方向中央部に接合されることを特徴とする、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の自動車の車体構造。
  7. 前記リヤピラー(13)はサイドシル(12)の後端部から上方に起立しており、前記ハニカム材(26)は前記リヤピラー(13)から前記サイドシル(12)に跨がって配置されることを特徴とする、請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の自動車の車体構造。
  8. 前記リヤピラー(13)は車幅方向外側に位置するアウタースキン(20)および車幅方向内側に位置するインナースキン(21)を結合して閉断面に構成され、前記アウタースキン(20)は前記インナースキン(21)よりも強度が低いことを特徴とする、請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の自動車の車体構造。
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