JP2008114697A - 車両用防音構造 - Google Patents

車両用防音構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2008114697A
JP2008114697A JP2006299113A JP2006299113A JP2008114697A JP 2008114697 A JP2008114697 A JP 2008114697A JP 2006299113 A JP2006299113 A JP 2006299113A JP 2006299113 A JP2006299113 A JP 2006299113A JP 2008114697 A JP2008114697 A JP 2008114697A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
helmholtz resonator
intermediate layer
resonance
sound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006299113A
Other languages
English (en)
Inventor
Norimasa Kobayashi
憲正 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2006299113A priority Critical patent/JP2008114697A/ja
Publication of JP2008114697A publication Critical patent/JP2008114697A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】防音材からの低周波の放射音を効率的に低減できる車両用防音構造の提供。
【解決手段】本発明による車両用防音構造は、質量層を構成する表皮層32と、多孔質材料を用いた中間層34とを含む防音材30と、防音材30の側部に配置され、防音材30の中間層34に連通する開口22を備えるヘルムホルツ共鳴器又は共鳴管28とを備えることを特徴とする。ヘルムホルツ共鳴器又は共鳴管は、好ましくは、車両の骨格部材20の閉断面を利用して構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、ヘルムホルツ吸音器又は共鳴器を適切に用いた車両用防音構造に関する。
従来から、多孔質材料を用いた中間層上に質量層を備える車両用防音材が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、多孔質からなる吸音材の内部に容積室を設けると共に、該容積室を音源側(エンジン側)に開口させてヘルムホルツ共鳴器を構成する技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平07−248776号公報 特開平11−259076号公報
ところで、上記の特許文献1に記載の発明のような多孔質材料を用いた中間層上に表皮層(質量層)を備える防音材を用いた場合、表皮層をマスとし、中間層をバネとしたバネマス共振が発生する。これに対して、中間層のバネ定数を低くすることで低バネ化してバネマス共振の共振周波数を下げることは可能であるが、かかる場合でも、依然としてバネマス共振自体はなくならず、共振周波数帯での放射音が増大する。一般的に、上述の種の防音材は、中・高周波の遮音性能の向上を目標として開発され、低周波での放射音に対して何ら対策が施されていない。
そこで、本発明は、質量層を構成する表皮層と多孔質材料を用いた中間層とを有する防音材を用いつつ、防音材からの放射音を効率的に低減できる車両用防音構造の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明に係る車両用防音構造は、質量層を構成する表皮層と、多孔質材料を用いた中間層とを含む防音材と、
前記防音材の側部に配置され、前記防音材の中間層に連通する開口を備えるヘルムホルツ共鳴器又は共鳴管とを備えることを特徴とする。これにより、バネマス共振時に生ずる防音材の中間層内の空気粒子の振動を、ヘルムホルツ共鳴器又は共鳴管により減衰させることができ、防音材からの放射音を効率的に低減できる。
第2の発明は、第1の発明に係る車両用防音構造において、
前記表皮層をマスとし、前記中間層をバネとしたバネマスモデルを想定した場合の該バネマスモデルの共振周波数に、前記ヘルムホルツ共鳴器又は共鳴管の共鳴周波数を対応させたことを特徴とする。これにより、ヘルムホルツ共鳴器又は共鳴管による放射音低減効果を最大化することができる。
第3の発明は、第1又は2の発明に係る車両用防音構造において、
前記ヘルムホルツ共鳴器又は共鳴管は、車両の骨格部材の閉断面を利用して構成されることを特徴とする。これにより、ヘルムホルツ共鳴器又は共鳴管をスペースの観点から効率的に構成することができる。
第4の発明は、第1の発明に係る車両用防音構造において、
ヘルムホルツ共鳴器を用いる場合に、前記ヘルムホルツ共鳴器が、
車両の骨格部材と、
該骨格部材の閉断面内の空間を仕切って複数の空洞を形成する仕切り板と、
前記骨格部材に形成され、前記空洞と前記中間層とを連通させる開口部と、により構成されることを特徴とする。これにより、骨格部材に複数のヘルムホルツ共鳴器を効率的に構成することができる。
第5の発明は、第3又は4の発明に係る車両用防音構造において、
前記骨格部材がロッカーパネルであることを特徴とする。これにより、閉断面が比較的大きいロッカーパネルを利用して、ヘルムホルツ共鳴器又は共鳴管を適切に構成することができる。
本発明によれば、質量層を構成する表皮層と多孔質材料を用いた中間層とを有する防音材を用いつつ、防音材からの放射音を効率的に低減できる車両用防音構造が得られる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
図1は、本発明による車両用防音構造の実施例1を概略的に示す断面図である。図1には、車両のフロアパネルに適用された場合の車両用防音構造が示されている。図1は、車両のフロア部の車両幅方向の半分だけを切り出した断面図である。図1では、図の左側が車両中央側に対応し、図の右側が車両の車両幅方向外側に対応する。
フロアパネル10は、薄板の板金部材であり、車両の底部を画成する。
骨格部材20は、複数枚の板金からなり、図1に示すように、閉断面を有する高強度・剛性部材である。図示の骨格部材20は、車両の側部を前後に延びるロッカーパネルである。
フロアパネル10上には、図1に示すように、防音材30が配置される。防音材30は、フロアパネル10上の所定領域を覆うように配置される。
防音材30は、図1に示すように、表皮層32と中間層34とを含む。表皮層32と中間層34とは、一体であってもよいし、別体であってもよい。表皮層32は、いわゆる車両のカーペットであり、車室に直接露出する上層と、ビニール系ないしゴム系の素材から下層とを有する。表皮層32は、下層の比較的大きい質量に起因して質量層を構成する。中間層34は、フェルト等の多孔質材料により構成される。防音材30は、図1に示すように、中間層34の側部が骨格部材20に車両幅方向で隣接するように、配置される。
本実施例1では、図1に示すように、骨格部材20には、防音材30の中間層34に連通する開口22を備える。開口22は、骨格部材20に例えば円形の穴を形成し、当該穴に円筒状の部材24(以下、「首部24」という)を一部挿入しつつ取り付けることにより形成される。かかる構成によれば、骨格部材20は、首部24内の空気がマスとなり、閉断面内の内部空間の空気がバネとして作用するヘルムホルツ共鳴器(レゾネータ)を構成する。
次に、図2を参照して、本実施例1におけるバネマス共振による放射音の低減作用について説明する。
例えば車両の走行時の各種入力等に起因してフロアパネル10が加振源となり、防音材30は、表皮層32をマスとし、中間層34をバネとしてバネマス共振を起こす。即ち、表皮層32が、図2に矢印及び点線により模式的に示すように、共振する。このバネマス共振が発生すると、図2に白抜き矢印で模式的に示すように、表皮層32から車室内に向けた放射音が増大しうる。
ここで、中間層34自体は、バネマス共振時に生ずる空気粒子の流動に対して、空気粒子速度を減衰させる機能を有しているが、本実施例1のヘルムホルツ共鳴器が存在しない場合、かかる中間層34の減衰作用だけでは、フロアパネル10−表皮層32間の振動伝達率を大きく低減させることができない。
これに対して、本実施例1では、バネマス共振が発生し、図2に横方向の矢印で模式的に示すように、中間層34で空気粒子が激しく流動すると、その空気粒子速度が、骨格部材20に構成されたヘルムホルツ共鳴器により減衰させられる。即ち、ヘルムホルツ共鳴器の首部24で生ずる空気の振動による抵抗により、中間層34内の空気粒子速度が減衰される。これにより、中間層34による減衰効果に加えて、ヘルムホルツ共鳴器による減衰効果が得られるので、フロアパネル10−表皮層32間の振動伝達率を大きく低減させることができる。
図3は、横軸を周波数として振動増幅率を示すグラフ図である。図3には、対比のため、本実施例1のヘルムホルツ共鳴器が存在しない場合と、本実施例1のヘルムホルツ共鳴器が存在する場合の曲線がそれぞれ示されている。尚、図3に示すように、振動増幅率が大きいほど、放射音が大きくなる。
本実施例1のヘルムホルツ共鳴器が存在しない場合、図3で実線にて示すように、バネマス共振周波数にて、振動増幅率がピークとなり、放射音がピークとなる。本実施例1のヘルムホルツ共鳴器が存在する場合には、図3で破線にて示すような特性を呈し、ヘルムホルツ共鳴器が存在しない場合に比べて、バネマス共振周波数及びその周辺の周波数帯の振動増幅率が小さくなる。
かかる振動増幅率の低減効果を高めるべく、本実施例1のヘルムホルツ共鳴器は、好ましくは、バネマス共振周波数の一次共振に共鳴周波数が一致するように構成される。即ち、バネマス共振周波数の一次共振に、ヘルムホルツ共鳴器の吸音率が最大となる周波数(共鳴周波数)を一致させる。ここで、ヘルムホルツ共鳴器は、図4に示すようにモデル化でき、このとき、ヘルムホルツ共鳴器の共鳴周波数fは、閉断面内の内部空間の容積(空洞容積)をV、音速をc、開口断面積をs、開口部実効長さをlとしたとき、f=c/2π√(s/lV)で表せる。ここで、開口断面積sは、首部24の(略円形の空間)の断面積であり、開口部実効長さlは、首部24の軸方向の実効長さである。
防音材30のバネマス共振周波数は、表皮層32をマスとし、中間層34をバネとするバネマスモデルに基づいて算出されてよい。このとき、バネマスモデルは、防音材30全体のバネマスモデルではなく、防音材30のうちの振動する領域のバネマスモデルが用いられる。即ち、防音材30は、車両のフロアパネル10の全体に亘って連続的に設けられうるが、防音材30は、例えば運転席と助手席とで実質的に互いに独立して共振する。このため、運転席若しくは助手席に係る防音材30のバネマス共振周波数を決定する場合には、車両前後方向ではダッシュパネルの立上がり部とフロアクロスメンバ(共に図示せず) の間の区間、車両幅方向ではフロアトンネルの立上がり部とロッカーパネルの間の区間の領域における防音材30の表皮層32の質量及び中間層34のばね定数を用いて、バネマスモデルが設定されてよい。バネマス共振周波数は、バネマスモデルによる計算の他、実験により決定されてもよい。
図5は、本実施例1のヘルムホルツ共鳴器の好ましい構成例を示す。図5は、ヘルムホルツ共鳴器を構成する骨格部材20を模式的に示す斜視図である。尚、図5においては、以下の説明に関連しない構成、即ち骨格部材20の開口22等について簡易的に示している。図5に示す例では、骨格部材20は、閉断面により車両前後方向に延在する内部空間が、仕切り板26より複数の空洞部に分割されている。尚、仕切り板26は、板金からなってよく、骨格部材20が閉断面に構成される前に、骨格部材20を構成する板金部材に溶接等により固定されてよい。
また、仕切り板26より分割された複数の空洞部には、それぞれに対して、開口22(首部24)が設定される。これにより、骨格部材20には、車両の前後方向に沿って、複数のヘルムホルツ共鳴器が構成されることになる。各ヘルムホルツ共鳴器は、仕切り板26の配置間隔を適切に設定することで(即ち空洞部の容積を適切に設定することで)、それぞれ、防音材30のバネマス共振周波数の一次共振に共鳴周波数が一致するように構成される。尚、例えば、後部座席に対応する領域の防音材30のバネマス共振周波数が、前部座席に対応する領域の防音材30のバネマス共振周波数と異なる場合には、それに応じて、仕切り板26の配置間隔が、前部座席と後部座席側とで適切に異ならしめればよい。
以上説明した本実施例1の車両用防音構造によれば、とりわけ以下のような有利な効果が奏される。
先ず、上述の如く、質量層付きの表皮層32と中間層34とを含む防音材30が共振した場合でも、その際に防音材30の中間層34に生ずる空気流動が、中間層34の側部に構成されたヘルムホルツ共鳴器により減衰されるので、防音材30の表皮層32からの放射音を効果的に低減することができる。
また、上述の如く、ヘルムホルツ共鳴器の共鳴周波数を、防音材30の一次共振のバネマス共振周波数に合わせることで、ヘルムホルツ共鳴器による放射音低減効果を最大化することができる。
また、上述の如く、骨格部材20の閉断面の内部空間を利用してヘルムホルツ共鳴器を構成するので、他の部材との関係でスペース上の制約となることなく、また、追加する部品点数も最小限に抑えることができる。
また、上述の如く、骨格部材20としてロッカーパネルを利用した場合には、ロッカーパネルは元々比較的大きな閉断面を有しているので、低周波のバネマス共振周波数に、ヘルムホルツ共鳴器の共鳴周波数を容易に合わせることができる。即ち、防音材30の一次共振のバネマス共振周波数は、一般的に低周波となるが、かかる低周波に応じた共鳴周波数をもつヘルムホルツ共鳴器を容易に構成することができる。
尚、上述した実施例1に対しては、以下のような変形例が考えられる。
例えば、上述の実施例1では、好ましい実施例として、防音材30の側部に位置し閉断面が比較的大きいロッカーパネルを利用して、ヘルムホルツ共鳴器を構成しているが、車両幅方向に延在し閉断面を有するフロアクロスメンバを利用して、ヘルムホルツ共鳴器を構成してもよい。
また、上述の実施例1では、車両用防音構造は、フロアに対して適用されているが、ルーフに対しても適用することができる。この場合、ルーフパネルに配置されるルーフヘッドライニングを防音材として構成し、ルールサイドレールを利用してヘルムホルツ共鳴器を構成することとしてよい。
また、上述の実施例1では、ヘルムホルツ共鳴器の空洞部を画成する骨格部材20の内部空間は、空気層であるが、骨格部材20の内部空間の一部に、グラスウール等の吸音材を配置してもよい。
次に、図6及び図7を参照して、本発明による車両用防音構造の実施例2を説明する。図6は、本発明による車両用防音構造の実施例2を概略的に示す断面図である。図7は、図6に示す車両用防音構造の主要構成を抜き出して示す斜視図である。
本実施例2による車両用防音構造は、図1等を参照して説明した実施例1の車両用防音構造に対して、ヘルムホルツ共鳴器に代えて、共鳴管28を用いる点が主に異なる。以下では、上述の実施例1と同様の構成については、同様の参照符号を付して詳細な説明を省略する。
共鳴管28は、図6及び図7に示すように、車両前後方向に延在し、骨格部材20としてのロッカーパネル内に配置される。共鳴管28は、両端が閉塞されており、首部24を介して中間層34に連通する。首部24は、図7に示すように、共鳴管28の長手方向の端部付近に設定され、共鳴管28の周面に形成された開口を介して、共鳴管28の内部空間に連通する。共鳴管28の長手方向の長さは、防音材30のバネマス共振周波数に相当する波長の四分の一とされる。即ち、バネマス共振周波数の一次共振に、共鳴管28の吸音率が最大となる周波数(共鳴周波数)を一致させる。バネマス共振周波数の決定方法は、上述の実施例1と同様であってよい。
かかる実施例2においても、上述の実施例1と同様、バネマス共振により中間層34で空気粒子が激しく流動すると、その空気粒子速度が、骨格部材20内に構成された共鳴管28により減衰させられる。即ち、中間層34内の空気粒子が共鳴管28に首部24を介して入射することで生ずる共鳴作用により、中間層34内の空気粒子速度が減衰される。これにより、フロアパネル10−表皮層32間の振動伝達率を大きく低減させることができる。
以上説明した実施例2の車両用防音構造によれば、とりわけ以下のような有利な効果が奏される。
先ず、上述の如く、質量層付きの表皮層32と中間層34とを含む防音材30が共振した場合でも、その際に防音材30の中間層34に生ずる空気流動が、中間層34の側部に構成された共鳴管28により減衰されるので、防音材30の表皮層32からの放射音を効果的に低減することができる。
また、上述の如く、共鳴管28の共鳴周波数を、防音材30の一次共振のバネマス共振周波数に合わせることで、共鳴管28による放射音低減効果を最大化することができる。
また、上述の如く、骨格部材20の閉断面の内部空間を利用して共鳴管28を配置するので、共鳴管28を配置することによって他の部材との関係でスペース上の制約が生ずることがない。
また、上述の如く、骨格部材20としてロッカーパネルを利用した場合には、ロッカーパネルは元々比較的大きな閉断面を有しているので、共鳴管28の配置が容易である。また、ロッカーパネルは比較的長尺な部材であるので、共鳴管28の長さを長くすることができる。これにより、低周波のバネマス共振周波数に、共鳴管28の共鳴周波数を容易に合わせることができる。即ち、防音材30の一次共振のバネマス共振周波数は、一般的に低周波となるが、かかる低周波に応じた共鳴周波数をもつ共鳴管28を容易に構成することができる。
尚、上述した実施例2に対しては、以下のような変形例が考えられる。
例えば、上述の実施例2では、共鳴管28と首部24とが別部材で構成されているが、一部材により構成してもよい。例えば、共鳴管28の一端だけを閉塞し、共鳴管28の開口した他端側を屈曲させて、共鳴管28の開口端が防音材30の中間層34に向くようにしてもよい。
また、上述の実施例2では、好ましい実施例として、防音材30の側部に位置し閉断面が比較的大きいロッカーパネルの内部空間を利用して、共鳴管28を配置しているが、車両幅方向に延在し閉断面を有するフロアクロスメンバの内部空間を利用して、共鳴管28を配置してもよい。
また、上述の実施例2では、車両用防音構造は、フロアに対して適用されているが、ルーフに対しても適用することができる。この場合、ルーフパネルに配置されるルーフヘッドライニングを防音材として構成し、ルールサイドレールの閉断面により画成される内部空間に共鳴管28を配置することとしてよい。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上述した実施例では、防音材30は、表皮層32と中間層34とからなる2層構造であるが、その他の層を追加しても良く、その他の層が、例えばフロアパネル10と中間層34との間に介在されてもよい。
本発明による車両用防音構造の一実施例を概略的に示す断面図である。 本実施例におけるバネマス共振による放射音の低減作用の説明図である。 横軸を周波数として振動増幅率を示す図である。 ヘルムホルツ共鳴器のモデルを簡易的に示す図である。 本実施例のヘルムホルツ共鳴器の好ましい構成例を示す。 本発明による車両用防音構造の実施例2を概略的に示す断面図である。 図6に示す車両用防音構造の主要構成を抜き出して示す斜視図である。
符号の説明
10 フロアパネル
20 骨格部材
22 開口
24 首部
26 仕切り板
28 共鳴管
30 防音材
32 表皮層
34 中間層

Claims (5)

  1. 質量層を構成する表皮層と、多孔質材料を用いた中間層とを含む防音材と、
    前記防音材の側部に配置され、前記防音材の中間層に連通する開口を備えるヘルムホルツ共鳴器又は共鳴管とを備えることを特徴とする、車両用防音構造。
  2. 前記表皮層をマスとし、前記中間層をバネとしたバネマスモデルを想定した場合の該バネマスモデルの共振周波数に、前記ヘルムホルツ共鳴器又は共鳴管の共鳴周波数を対応させたことを特徴とする、請求項1に記載の車両用防音構造。
  3. 前記ヘルムホルツ共鳴器又は共鳴管は、車両の骨格部材の閉断面を利用して構成されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の車両用防音構造。
  4. ヘルムホルツ共鳴器を用いる請求項1に記載の車両用防音構造であって、
    前記ヘルムホルツ共鳴器が、
    車両の骨格部材と、
    該骨格部材の閉断面内の空間を仕切って複数の空洞を形成する仕切り板と、
    前記骨格部材に形成され、前記空洞と前記中間層とを連通させる開口部と、により構成されることを特徴とする請求項1に記載の車両用防音構造。
  5. 前記骨格部材がロッカーパネルであることを特徴とする、請求項3又は4に記載の車両用防音構造。
JP2006299113A 2006-11-02 2006-11-02 車両用防音構造 Pending JP2008114697A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006299113A JP2008114697A (ja) 2006-11-02 2006-11-02 車両用防音構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006299113A JP2008114697A (ja) 2006-11-02 2006-11-02 車両用防音構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008114697A true JP2008114697A (ja) 2008-05-22

Family

ID=39501014

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006299113A Pending JP2008114697A (ja) 2006-11-02 2006-11-02 車両用防音構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008114697A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010060747A (ja) * 2008-09-02 2010-03-18 Yamaha Corp 吸音体設計支援方法、吸音体設計支援装置、吸音体及びプログラム
JP2011105115A (ja) * 2009-11-17 2011-06-02 Inoac Corp 自動車用フロアスペーサ一体フロアダクト
JP2011175202A (ja) * 2010-02-25 2011-09-08 Bridgestone Kbg Co Ltd 吸音構造
WO2011128858A3 (fr) * 2010-04-16 2012-03-01 Hutchinson Dispositif d'isolation acoustique et son procédé de fabrication
WO2012144078A1 (ja) * 2011-04-22 2012-10-26 トヨタ自動車株式会社 防音装置
JP2017159675A (ja) * 2016-03-07 2017-09-14 マツダ株式会社 自動車の遮音構造
JP2021066392A (ja) * 2019-10-28 2021-04-30 マツダ株式会社 車両の消音構造

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010060747A (ja) * 2008-09-02 2010-03-18 Yamaha Corp 吸音体設計支援方法、吸音体設計支援装置、吸音体及びプログラム
JP2011105115A (ja) * 2009-11-17 2011-06-02 Inoac Corp 自動車用フロアスペーサ一体フロアダクト
JP2011175202A (ja) * 2010-02-25 2011-09-08 Bridgestone Kbg Co Ltd 吸音構造
WO2011128858A3 (fr) * 2010-04-16 2012-03-01 Hutchinson Dispositif d'isolation acoustique et son procédé de fabrication
WO2012144078A1 (ja) * 2011-04-22 2012-10-26 トヨタ自動車株式会社 防音装置
JP2017159675A (ja) * 2016-03-07 2017-09-14 マツダ株式会社 自動車の遮音構造
CN107161061A (zh) * 2016-03-07 2017-09-15 马自达汽车株式会社 汽车的隔音构造
US10160407B2 (en) 2016-03-07 2018-12-25 Mazda Motor Corporation Noise insulation structure of automotive vehicle
CN107161061B (zh) * 2016-03-07 2020-01-14 马自达汽车株式会社 汽车的隔音构造
JP2021066392A (ja) * 2019-10-28 2021-04-30 マツダ株式会社 車両の消音構造
JP7342615B2 (ja) 2019-10-28 2023-09-12 マツダ株式会社 車両の消音構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008114697A (ja) 車両用防音構造
JP2011057000A (ja) 音響共鳴装置
JP5918662B2 (ja) 多孔吸音構造
US7104595B2 (en) Automotive floor panel structure
JP7052403B2 (ja) 車両
US10882470B2 (en) Structure for suppressing noise into vehicle passenger compartment
JP2005148428A (ja) 車両における定在波吸収装置
JP2004322920A (ja) 車体のフロアパネル構造
US7134710B2 (en) Automotive floor panel structure
JP2010076636A (ja) インストルメントパネル構造
JP3882451B2 (ja) 防音型エンジンフード
JPH10236333A (ja) 自動車のダッシュパネル
CN101177131A (zh) 一种隔声吸能的前仓结构及其制造方法
JP3952658B2 (ja) 消音装置付きエンジンルーム
JP3332653B2 (ja) 自動車の車室内音低減装置
JP2006298126A (ja) フロアアンダーカバー
JP5593183B2 (ja) 車内騒音低減装置
WO2021010280A1 (ja) スピーカーシステム及び車両
JP2009040072A (ja) 吸音構造
JP2008126698A (ja) 車両ルーフ部の騒音低減構造
JP2020029197A (ja) 電気自動車の静音構造
JP2000272439A (ja) 遮音性フロントグリルパネル、吸音性バンパーおよび車外騒音低減装置
JPS61129369A (ja) 車室内騒音低減装置
JP2006076394A (ja) 自動車のパネル構造
JP2010076498A (ja) 車両の吸音構造