JP2021066392A - 車両の消音構造 - Google Patents

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【課題】車両の骨格部材1における騒音の管内伝播を広い周波数範囲で低減させる。【解決手段】複数のヘルムホルツ型共鳴器11を骨格部材1の内部に骨格部材1の長手方向に間隔をおいて周期的に設け、共鳴器11各々のキャビティ12を骨格部材1の内部を長手方向に延びる空洞部13に該長手方向に間隔をおいて開口させる。【選択図】図2

Description

本発明は車両の消音構造に関する。
特許文献1には、車両の骨格部材の閉断面を利用してヘルムホルツ共鳴器を構成することが記載されている。この特許文献1では、車両のフロアパネルと表皮層の間に多孔質材料を用いた中間層が設けられている。車両の骨格部材は、その車両前後方向に延在する内部空間が仕切板によって複数の空洞部に分割されている。各空洞部に上記中間層に連通する開口を設けることにより、骨格部材の長手方向に並ぶ複数のヘルムホルツ共鳴器が構成されている。フロアパネル上の表皮層と中間層からなる防音材からの放射音を、骨格部材を利用したヘルムホルツ共鳴器によって低減するものである。
特開2008−114697号公報
ところで、車両ではロードノイズによって車室の静粛性が阻害されるという問題がある。ロードノイズは、車両走行中にタイヤと路面の摩擦や衝突によって生ずる騒音であり、骨格部材の内部を伝播する管内伝播音の低減がロードノイズ対策の一つとなる。
この管内伝播音の低減のためにヘルムホルツ共鳴器を骨格部材に設けることが考えられる。特許文献1に記載されたヘルムホルツ共鳴器はキャビティがフロアパネル側に開口しているから、骨格部材の管内伝播音の対策にはならないが、そのキャビティを骨格部材の管内に開口させると、管内伝播音の消音になる。しかし、このような共鳴による消音は基本的にはピンポイントの共振周波数にしか効果がない。ヘルムホルツ共鳴器のキャビティに弾性体を設けるなどして消音特性の広帯域化を図るにしても、限界がある。すなわち、例えば、騒音域が500〜1000Hzという広い範囲にわたるロードノイズの低減は難しいというのが実情であった。
本発明は、車両の骨格部材におけるロードノイズ等の騒音の管内伝播を広い周波数範囲で低減させることを課題とする。
本発明は、上記課題を解決するために、複数のヘルムホルツ共鳴器を骨格部材内に周期的に配列するようにした。
ここに開示する車両の消音構造は、車体を構成する閉断面構造の骨格部材を備え、
上記骨格部材の内部に設けられ、該骨格部材の長手方向に間隔をおいて並ぶ複数のヘルムホルツ型の共鳴器を備え、
上記複数の共鳴器各々のキャビティが、上記骨格部材の内部を該骨格部材の長手方向に延びる空洞部に、該長手方向に間隔をおいて開口していることを特徴とする。
一般に、周期構造物では、波動が伝播し得る周波数帯の他に、波動が伝播しない周波数帯(禁制帯)を生ずることが知られている。上記複数の共鳴器が骨格部材の長手方向(音の伝達方向)に並ぶ当該構造は周期構造物の一種である。この構造の場合、骨格部材長手方向に延びる空洞部における当該長手方向に相隣る共鳴器の開口部間で波動の局所循環を生ずることにより、共鳴器の共振周波数を含む高周波数側に広がった禁制帯を生ずる。これにより、骨格部材における騒音の管内伝播が幅広い周波数帯で抑えられ、車室の静粛性向上に有利になる。
一実施形態では、上記複数の共鳴器各々は、上記骨格部材の周方向に間隔をおいて配置された複数のキャビティを備え、各共鳴器の複数のキャビティ各々が上記骨格部材の長手方向に延びる空洞部に、上記周方向に間隔をおいて開口している。これにより、上記禁制帯における音の透過損失が大きくなり、車室の静粛性向上に有利になる。また、複数のキャビティが骨格部材の周方向に間隔をおいて配置されていることにより、骨格部材の外部から内部への音の入力も抑えられる。
一実施形態では、上記複数の共鳴器各々は、上記骨格部材の周方向に等間隔で配置された4つのキャビティを備えている。これにより、骨格部材の外部から内部への様々な方向の音の入力抑制に有利になる。
一実施形態では、上記骨格部材は、当該車両のサイドシル又はルーフサイドレールである。これにより、車室の静粛性向上に有利になる。
一実施形態では、上記複数の共鳴器は同一規格品であり、
上記複数の共鳴器各々と上記骨格部材の内壁面の間に発泡材が充填されている。複数の共鳴器を同一規格品とすることにより、コスト低減に有利になる。そうして、骨格部材の内径が骨格部材の長手方向において変化している場合でも、共鳴器と骨格部材の内壁面との間に充填される発泡材によって、共鳴器を骨格部材の内部に保持することができ、しかも、発泡材による消音(吸音)効果が得られる。
一実施形態では、上記共鳴器が上記骨格部材の長手方向に3個以上並んでいる。これにより、骨格部材における騒音の管内伝播を効果的に抑制することができる。骨格部材の長手方向に並ぶ共鳴器数は5以上10以下であることがさらに好ましい。
本発明によれば、複数のヘルムホルツ型の共鳴器を閉断面構造の骨格部材の内部に長手方向に間隔をおいて設け、その共鳴器各々のキャビティを骨格部材の内部を長手方向に延びる空洞部に該長手方向に間隔をおいて開口させたから、共鳴器の共振周波数を含む高周波数側に広がった、音の伝播が抑制される禁制帯を生じ、よって、骨格部材における騒音の管内伝播が幅広い周波数帯で抑えられ、車室の静粛性向上に有利になる。
車両の骨格部材を示す斜視図。 音響メタマテリアルの縦断面図。 音響メタマテリアルの横断面図。 音響メタマテリアルを垂直に切断して示す斜視図。 音響メタマテリアルを水平に切断して示す斜視図。 キャビティの配列周期dが禁制帯域に及ぼす影響を示すグラフ図。 周波数と透過損失の関係を示すグラフ図。 音響メタマテリアルにおける粒子速度のベクトル図。 CAE解析モデルを示す図。 キャビティの並列配置数が透過損失特性に及ぼす影響をみたグラフ図。 キャビティの直列配置数が透過損失特性に及ぼす影響をみたグラフ図。 キャビテイの直列配置数を増加したときの透過損失特性に及ぼす影響をみたグラフ図。 キャビティの直列配置数と500〜1000Hzの周波数帯における透過損失のO・A平均の関係を示すグラフ図。 共鳴器の他の例を示す斜視図。 上記他の例の共鳴器の骨格部材における配置例を示す斜視図。 上記他の例の共鳴器を配置した骨格部材の横断面図。 上記他の例の共鳴器を配置した骨格部材の別の箇所の横断面図。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
<本発明の適用例>
本実施形態は図1に示す車両前後方向に延びるサイドシル1に本発明に係る消音構造を適用したものである。同図において、2はセンターピラー、3はリヤピラーである。図示は省略しているが、センターピラーの前方にフロントピラーが設けられている。車両は、フロントピラーとセンターピラー2及びリヤピラー3の各上端を結んで車両前後方向に延びるルーフサイドレールを備えている。
サイドシル1、センターピラー2、リヤピラー3、フロントピラー及びルーフサイドレールは、車体を構成する骨格部材であり、いずれも内部に各々の長手方向に延びる空洞を有する閉断面構造になっている。サイドシル1、センターピラー2、フロントピラー及びルーフサイドレールによって、車室側面前側の開口4が形成され、サイドシル1、センターピラー2、リヤピラー3及びルーフサイドレールによって、車室側面後側の開口5が形成されている。
図2にサイドシル1の内部を縦断面図で模式的に示すように、サイドシル1の内部には、音響メタマテリアル10が設けられている。音響メタマテリアル10は、複数のヘルムホルツ型共鳴器11をサイドシル1の長手方向に間隔をおいて周期的に設けたものである。図3に示すように、各共鳴器11は、サイドシル1の周方向に等間隔で配置された4つのキャビティ12を備え、その各キャビティ12がサイドシル1の中央部をサイドシル長手方向に延びる導波路(空洞部)13にネック14を介して開口している。ここに、共鳴器11はサイドシル長手方向に間隔をおいて設けられているから、図4及び図5にも示すように、当該サイドシル1は、その長手方向に間隔をおいて直列的に配置された複数のキャビティ12を備える周期構造物であるということができる。また、サイドシル1は、その周方向に間隔をおいて並列的に配置された複数のキャビティ12を備えている。
<分散性>
ヘルムホルツ型共鳴器11の共振周波数fは、キャビティ12の体積V、ネック14の補正高さL及びネック14の断面積sで決まる。
=(c/2π)・√(s/V・L)(c;空気中の音速) ……(1)
ネック14の補正高さLは、ネック14の高さhに開口端補正(0.8√(s/π))を加算したものであり、L=0.8√(s/π)+hである。
波動における分散性(波数kと角周波数ωの関係)を表す理論式は次のとおりである。
cos(kd)=cosψ+Fψsinψ/2[(ω/ω)−1] ……(2)
ここに、ψ=ωd/c(d;直列方向に並ぶキャビティ12の周期(ピッチ))、F=Vi/Sd(i;キャビティ並列配置数,S;導波路の断面積)、ω=2πfである。
上記kdから当該周期構造物の禁制帯域が求まり、その禁制帯域は図6に示すように周期d(単位;mm)に応じて変化する。図6は表1に示す共鳴器11の周期配列設定において禁制帯域を求めたものである。表1において、キャビティ及びネック各々の高さは、導波路から離れる方向の寸法である。キャビティ及びネック各々の幅は導波路長手方向の寸法である。キャビティ及びネック各々の奥行はキャビティ及びネック各々の高さ方向及び導波路長手方向に直交する方向の寸法である。
Figure 2021066392
図6によれば、周期dを70mm以下にすると、禁制帯域を500Hz付近から950Hzの範囲として幅広い周波数帯で騒音を低減させることができることがわかる。そうして、禁制帯域を500Hz付近から1000Hz以上の範囲に広げるには、周期dを45mm以上60mm以下にすることが好ましいことがわかる。
<透過損失>
表1に示す共鳴器11の周期配列設定において、周期dを65mmとし、全長を1600mmとして、透過損失TLを測定した。点音源のホワイトノイズ(0.1〜6.4kHz)の放射位置と共鳴器周期配列の入口の間隔は1000mmとし、当該入口における入射音の音圧Pin及び空気粒子の粒子速度Vin、並びに出口における透過音の音圧Pout及び粒子速度Voutを、それぞれ粒子速度マイクで測定し、(3)式によって透過損失TLを求めた。当該周期配列の出口側には遮音壁を立てて点音源からの音が出口側の粒子速度マイクに入らないようにした。結果を図7に示す。
TL=10log10(Pinin/Poutout) ……(3)
図7によれば、狙いとする500〜1000Hzの周波数域に透過損失が大きな禁制帯が現れている。
<CAE解析>
上記透過損失の測定に係る点音源及び共鳴器11の周期配列をモデル化し(点音源から共鳴器周期配列の入口までの空気のFEMモデルと共鳴器周期配列のFEMモデルを組み合わせ)、境界条件は完全吸音とし、点音源からホワイトノイズを放射するという解析条件で、粒子速度のベクトル図(絶対値)を出力した。粒子速度は共鳴器周期配列の入口端の共鳴器とその隣の共鳴器の2つに跨がる範囲で出力した。結果を図8に示す。
図8によれば、波動が局所循環し波動の伝搬と共に伝搬成分が減少していことから、当該共鳴器11の周期配列により禁制帯が現れることがわかる。
<キャビティの並列配置数・直列配置数が透過損失に及ぼす影響>
FEMモデルにより、共鳴器11のキャビティ12の並列配置数及び直列配置数を変えたときの透過損失及びそのオーバーオール平均をCAE解析によって求めた。
図9はFEMモデルの一例、すなわち、キャビティの並列配置数が4である共鳴器11を1つ設けた並列数4−直列数1のFEMモデルを示す。同図において、21は点音源、22,23は入口側及び出口側の受音点、24は点音源21から共鳴器周期配列の入口までの空気のFEMメッシュ、25はPVCのFEMメッシュである。モデルの断面形状は一辺が145mmの正方形、点音源21から入口側受音点23までの距離は1000mm、受音点22,23間の距離は1600mm、点音源21及び受音点22,23の高さは65mmとした。共鳴器11及び導波路の設定は表1に示すとおりである。
解析は、点音源21から0.1〜5.0kHzの音を放射、受音点22,23により音圧と粒子速度を出力、(3)式により透過損失を算出、次式(4)により、500〜1000Hzの周波数帯における透過損失のオーバーオール平均(O・A平均)値を算出、という条件で行なった。PVCの物性値は、ヤング率2500Mpa、ポアソン比0.38、密度1.45×10−6kg/mm、損失係数0.007である。
TLO・A平均=10log10(Pinin O・A平均/Poutout O・A平均) ……(4)
解析結果を図10乃至図13に示す。
図10は、キャビティの並列配置数を1〜4で変えたケースであり、キャビティの直列配置数は1である。同図によれば、キャビティの並列配置数を増やすと透過損失が大きくなることがわかる。但し、この並列配置数を増やしても、透過損失が大きい周波数帯の拡大は生じないということができる。
図11は、キャビティの並列配置数を4とし、キャビティの直列配置数を1〜4で変えたケースである。同図によれば、キャビティの直列配置数が増えるに従って透過損失が大きい周波数帯が高周波数側に広がる傾向が見られる。
図12は、キャビティの直列配置数を5、10と増やしたケースを示す。キャビティの直列配置数が5以上になっても、透過損失が大きい周波数帯のさらなる拡大は見られないが、透過損失の増大が見られる。特に高周波数側において透過損失の増大が顕著になっている。
図13は、キャビティの並列配置数が4である共鳴器の直列配置数の増加が500〜1000Hzの周波数帯における透過損失の平均に及ぼす影響を見たものである。共鳴器の直列配置数が増加するに従って透過損失の平均が増大し、直列配置数10で当該平均の増大が飽和している。同図によれば、当該直列配置数は3以上であることが好ましく、5以上10以下であることがさらに好ましい。
<共鳴器の他の例>
図14に示すヘルムホルツ型共鳴器31は立方体状(正八胞体状)の共鳴器本体32と、共鳴器本体32の相対する二面を除く残り四面に設けられた矩形状閉塞板33とによって構成されている。共鳴器本体32は、外側立方体枠32aと、矩形枠を内外に対応させて外側立方体枠32aの中心に配置された内側立方体枠32bと、外側立方体枠32aの六面の各矩形枠と内側立方体枠32bの六面の各矩形枠を結ぶ正四角錐台の錐面状の連結壁32cとを備えてなる。当該六面の各連結壁32cが外側立方体枠32aの各面に開口した錐面状部を形成している。外側立方体枠32aの相対する二面を除く残り四面の矩形枠各々に閉塞板33が設けられて共鳴器31が形成されている。
この共鳴器31では、閉塞板33が設けられていない相対する2つの錐面状部が内側矩形枠32bの内部空間を介して連通しており、この内部空間及び錐面状部が導波路34となる。各々閉塞板33で閉じられた残り4つの錐面状部と閉塞板33とがなす空間がそれぞれキャビティ35を構成し、内側立方体枠32bの上記残り4つの錐面状部に対応する矩形枠がキャビティ35と導波路34を連通するネック36を構成する。
図15に示すように、共鳴器31はサイドシル1の内部にサイドシル長手方向に間隔をおいて周期的に配列される。なお、図15では閉塞板の図示を省略している。周期的に配列される共鳴器31は全て、寸法及び形状が同一の規格品である。図16及び図17に示すように、共鳴器31の外周面とサイドシル1の内壁面の間には発泡材37が充填されて、共鳴器31がサイドシル1の内部に保持される。サイドシル1はその長手方向において断面形状が異なる場合があるが(図16での断面位置に比べて、図17での断面位置では、サイドシル1の内径が大きくなっている。)、共鳴器31に対するサイドシル1の形状誤差が発泡材37の充填によって吸収される。また、発泡材37自体が吸音材となって消音効果が高くなる。
また、本例の共鳴器31では、導波路34の断面積が、キャビティ35が開口する内側立方体枠32bの部位で小さく、該部位から錐面状部を介して拡大してサイドシル1における共鳴器31が配置されていない部位において大きくなっている。この導波路34の断面積の変化は拡張型消音器を構成しており、この拡張型消音器による消音効果も得られる。
なお、上記共鳴器31では、共鳴器本体32に閉塞板33を設けてキャビティ35を形成したが、閉塞板33を設けることなく、発泡材によって外側立方体枠32aの錐面状に広がった開口を塞いでキャビティを形成するようにしてもよい。
また、上記共鳴器31は立方体状であるが、直方体状とすることもできる。
共鳴器の周期的配列は、サイドシル1に限らず、ルーフサイドレール、ピラー、車体サイドフレームなど、車両を構成する適宜の閉断面骨格部材に設けることができる。
1 サイドシル(骨格部材)
11,31 共鳴器
12,35 キャビティ
13,34 導波路(空洞部)
14,36 ネック
37 発泡材

Claims (6)

  1. 車体を構成する閉断面構造の骨格部材を備えた車両の消音構造であって、
    上記骨格部材の内部に設けられ、該骨格部材の長手方向に間隔をおいて並ぶ複数のヘルムホルツ型の共鳴器を備え、
    上記複数の共鳴器各々のキャビティが、上記骨格部材の内部を該骨格部材の長手方向に延びる空洞部に、該長手方向に間隔をおいて開口していることを特徴とする車両の消音構造。
  2. 請求項1において、
    上記複数の共鳴器各々は、上記骨格部材の周方向に間隔をおいて配置された複数のキャビティを備え、各共鳴器の複数のキャビティ各々が上記骨格部材の長手方向に延びる空洞部に、上記周方向に間隔をおいて開口していることを特徴とする車両の消音構造。
  3. 請求項2において、
    上記複数の共鳴器各々は、上記骨格部材の周方向に等間隔で配置された4つのキャビティを備えていることを特徴とする車両の消音構造。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一において、
    上記骨格部材は、当該車両のサイドシル又はルーフサイドレールであることを特徴とする車両の消音構造。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一において、
    上記複数の共鳴器は同一規格品であり、
    上記複数の共鳴器各々と上記骨格部材の内壁面の間に発泡材が充填されていることを特徴とする車両の消音構造。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一において、
    上記共鳴器が上記骨格部材の長手方向に3個以上並んでいることを特徴とする車両の消音構造。
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