JPH04225398A - 空気伝送音を吸収する成形品 - Google Patents

空気伝送音を吸収する成形品

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JPH04225398A
JPH04225398A JP3069676A JP6967691A JPH04225398A JP H04225398 A JPH04225398 A JP H04225398A JP 3069676 A JP3069676 A JP 3069676A JP 6967691 A JP6967691 A JP 6967691A JP H04225398 A JPH04225398 A JP H04225398A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、音源に向けた表面に各
種共鳴周波数の音響共鳴器を有し空気伝送音を吸収する
成形品に関する。
【０００２】
【従来の技術】かかる成形品がドイツ特許公開明細書第
２４５６９１６　号により知られている。それは特に車
両又は機械類の車室又は運転室内の内装用被覆要素とし
て用いられる。前記出願はかかる被覆要素を補助要素と
組み合わせて中空体とし、これを連絡管を介しヘルムホ
ルツ共鳴器とすることを教えている。その表面に更にヘ
ルムホルツ共鳴器を装着し、定在波の影響を受ける全周
波数域において音圧を減らすため２個、３個又はそれ以
上の共鳴器を、音響物理において知られているヘルムホ
ルツの式に従ってさまざまな周波数に調整して使用する
ことが提案される。要素は細分してあり、従って並置さ
れた大容量のヘルムホルツ共鳴器を形成する。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】この実施の欠点は所要
スペースが大きいことにあるが、それは特に同一共鳴の
共鳴器がそれらの幾何学的作用範囲の点で互いに交差し
ないよう留意しないと遮音が本質的に劣化するからであ
る。これら共鳴器の所要スペースが大きいことから、広
い周波数帯域をカバーする多数の共鳴器素子を配置する
スペースがなくなる。
【０００４】ドイツ特許明細書第２５１５１２７　号に
は一定した横断面と各種長さの多数の密に並置した空洞
共鳴器が記載してあり、それらに共通した成端壁は隣接
した空洞共鳴器の長さを種々違えるため音入口穴の平面
に対し傾き角を有して伸びている。そこでは同一成形の
空洞共鳴器が１平面上で密に隣接している。
【０００５】ドイツ特許公開明細書第３６１５３６０　
号に記載された板形吸音器ではその成形した板上に空気
室が密に並置して設けてあり、空気室は腹部により分離
され、全面が密封してある。摩擦減衰を利用して壁体の
曲げ振動及び空気室を覆う薄膜の曲げ振動が音響減衰に
利用される。
【０００６】ヘルムホルツ共鳴器を使用する最初に挙げ
た先行技術を前提に、本発明は、個々の共鳴器用の所要
スペースが特に構造高さの点で著しく小さく、約１６Ｈ
ｚ〜２．５ｋＨｚの周波数域にわたってできるだけ均一
な共鳴特性、従って減衰特性を有し、できるだけ少ない
種類の材料を必要とし且つ単一の作業周期で成形するこ
とのできる類概念に記載した空気伝送音を吸収する成形
品を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この目的が音源に向けた
表面に各種共鳴周波数のヘルムホルツ共鳴器を含み空気
伝送音を吸収する成形品において、ヘルムホルツ共鳴器
はその都度低周波のヘルムホルツ共鳴器の作用範囲内に
ある隣接したヘルムホルツ共鳴器が互いに異なる共鳴周
波数を有し且つ前記表面を覆うよう配置してあり、成形
品は共鳴器を担持した面が板形吸音器として設計してあ
り、これがヘルムホルツ共鳴器を形状嵌合式により取り
囲み、その際その穴を開放し、ヘルムホルツ共鳴器の材
料が板形吸音器の材料と同様に吸音性であることを特徴
とする成形品で達成される。有利な諸構成は従属請求項
に明示してある。
【０００８】低周波ヘルムホルツ共鳴器が高周波ヘルム
ホルツ共鳴器よりも大きな作用半径を有する事実により
、本発明を実施するには、その都度低周波のヘルムホル
ツ共鳴器の作用範囲内で隣接したヘルムホルツ共鳴器が
同じ共鳴周波数を持たないよう注意しなければならない
。さもないと低周波ヘルムホルツ共鳴器の共鳴作用の本
質的劣化が現れる。更に、用意された構造空間内で最適
な音響的有効性を達成するため成形品の表面を各種周波
数の多数のヘルムホルツ共鳴器で平面的に覆うことが大
切である。共鳴器の調整は本発明の対象ではないが、そ
れはこの構成がヘルムホルツの式に基づき当業者には周
知であるからである。
【０００９】本発明の更に別の重要な特徴として成形品
はヘルムホルツ共鳴器を担持した面が板形吸音器として
設計してあり、これが共鳴器を形状嵌合式に取り囲み、
その際その穴を開放する。つまりこの共鳴器の壁体はこ
れを担持した板形吸音器の材料から形成される。本発明
の枠内で板形吸音器とは音波が衝突すると励起されて固
有振動を起こす可撓性平面状形成物のことであり、音響
エネルギーは熱に変換される。材料として利用できるの
は発泡形状にしろ緻密形状にしろあらゆる高分子材料で
ある。
【００１０】ヘルムホルツ共鳴器と板形吸音器との組合
せでは専らこの共鳴器を有する実施に比べ吸音度が標準
値の約３０％まで更に高まる。更に意外なことに本発明
による組合せは音の拡散値の点で板形吸音器及びヘルム
ホルツ共鳴器単独を著しく凌駕することが見い出された
。
【００１１】ヘルムホルツ共鳴器が容量、孔半径及び首
部の長さの点で可変である事実から、小さな構造高さで
遮音素子の共鳴特性を変更する数多くの可能性が得られ
る。ヘルムホルツ共鳴器はその容量のみが共鳴特性を決
定するので輪郭を全く自由に選択することができる。こ
れでもって特にエンジン近傍で必要とされる極端に低い
構造の吸音素子を製造することができる。
【００１２】更に、個別共鳴器の作用範囲を互いに入り
組ませると平面寸法に関しても任意に小さな空気伝送音
吸収成形品を製造することができる。
【００１３】本発明の利点はなかんずくヘルムホルツ共
鳴器の材料が板形吸音器の材料と同じであることにもあ
る。これでもって利用範囲に適した材料の選択が容易と
なり、更に本発明による共鳴器・吸音器組合せ体を１作
業周期で成形することができる。
【００１４】本発明の有利な１構成では板形吸音器は音
源に向けた表面が多孔質層で覆ってあり、この層は繊維
又は連続気泡プラスチックから構成することができる。 この多孔質層の働きとして特に高周波数域において再度
吸音向上を達成することができる。
【００１５】本発明による成形品は任意のあらゆる基材
と溶接し、クリップ留めし又はその上に貼り合わせるこ
とができる。例えばエンジン包囲体の場合のような成形
した基材では、本発明の別の利点として成形品はエンジ
ン包囲体と一緒に１工程で成形することができる。
【００１６】本発明による成形品は１６Ｈｚ〜２．５ｋ
Ｈｚの周波数域においてその都度減衰すべき周波数又は
周波数域に適切に適合し、又これを成形品の特定範囲で
適切に行うことが可能である。
【００１７】材料の選択が上記限界内では危険でないの
で材料に関し大きな自由度がある。この成形品はエンジ
ン近傍で使用する場合耐油性、耐水性、耐熱性に構成す
ることができる。更に例えば家庭電化製品のケーシング
内又は産業分野で機械類の騒音抑制に利用することがで
きる。
【００１８】
【実施例】図が本発明を一層明確にする。
【００１９】まず図１を検討する。これは吹込成形技術
により１作業周期で製造したエンジン遮蔽体を横断面図
で示す。面を覆うさまざまな大きさの室１が直径１〜２
０ｍｍの適切な孔寸法２を有し、ヘルムホルツ共鳴器と
して働き、エンジンルーム内の音を減らすのに役立つ。 外面３は表面が平滑であり、これにより空気力学が向上
する。車体に対し十分な密封を得るため弾性シールリッ
プ４が吹込成形用金型に挿入して成形品と結合される。 孔２から流入する飛沫や漏れ油等の液体を逃がすことが
できるよう、最も低い組立箇所に溝孔又は孔５が設けて
ある。この場合材料は外面用がガラス繊維強化ポリプロ
ピレン、共鳴器用がポリプロピレンである。ポリカーボ
ネートやポリアミドも問題なく使用することができる。
【００２０】図示したようにヘルムホルツ共鳴器の底部
で室１を互いに連絡しても外殻３にある空気層が音によ
りもはや励起されないので成形品の減衰特性に何ら影響
しないことを強調しておかねばならない。それ故、外殻
３の表面でのこの連絡は排水部として利用することがで
きる。
【００２１】図２に横断面で示すエンジン遮蔽体は２サ
イクル法で製造してあり、両部品３、６は溶接又は接着
により互いに結合可能である。穴２を有する室成形物６
は外殻３とは別に製造して調整される。外殻３とそれに
取り付けたシールリップ４もやはり別々に作製される。 両方の殻は溶接技術又は接着技術を介し接合され、その
後図１に示す配置のユニットを形成する。
【００２２】図３は図１又は図２の部材をエンジンの上
方に取り付けた状態で示す。薄板からなるエンジンフー
ド１０はヘルムホルツ共鳴室１及び穴２と一緒に１工程
で成形される。
【００２３】図４はヘルムホルツ共鳴器の横断面を拡大
して概略示す。室１はさまざまな大きさであり、穴２は
ヘルムホルツの式に従った寸法に作製してある。
【００２４】図５は格別高い吸音を生じる吸音器組合せ
を示す。室１及び穴２を有する基本形状は真空成形、圧
縮成形、シェルモールド法又は吹込成形技術により製造
することができる。音源に向いた面を付加的に、結合剤
を備えた不織布７で被覆する。
【００２５】図６は粒子フォームから１工程で製造した
成形品を横断面図で示す。粒子は使用分野に応じてポリ
スチレン、ポリエチレン又はポリプロピレンから構成す
ることができる。室１はさまざまな大きさである。符号
２はヘルムホルツ共鳴器の穴を示す。
【００２６】
【発明の効果】本発明によれば、ヘルムホルツ共鳴器は
、低周波のヘルムホルツ共鳴器に隣接するヘルムホルツ
共鳴器が互いに異なる共鳴周波数を有し、かつ音源に向
けた表面を覆うように配置されているから、低周波ヘル
ムホルツ共鳴器の共鳴作用の本質的劣化が阻止され広い
周波数帯域で均一な共鳴作用が得られると共に、個々の
共鳴器の所要スペースを小さくすることができる。
【００２７】また、本成形品は、共鳴器と吸音器とを一
体構成とするものであるから、いずれか一方を有するも
のに比べて空気伝送音を吸収する効果が一層向上すると
共に、単一の材料でかつ単一の作業工程で共鳴器と吸音
器とを同時に成形することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１はエンジン遮蔽体の横断面図。
【図２】図２はエンジン遮蔽体の別の実施例の横断面図
。
【図３】図３はエンジン遮蔽体の組立状態を示す横断面
図。
【図４】図４は本発明による成形品の横断面拡大図。
【図５】図５は不織布で被覆した成形品の横断面図。
【図６】図６は粒子フォームから製造した成形品の横断
面図。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】　　音源に向けた表面に各種共鳴周波数の
    ヘルムホルツ共鳴器を含み空気伝送音を吸収する成形品
    において、ヘルムホルツ共鳴器はその都度低周波のヘル
    ムホルツ共鳴器の作用範囲内にある隣接したヘルムホル
    ツ共鳴器が互いに異なる共鳴周波数を有し且つ前記表面
    を覆うよう配置してあり、成形品は共鳴器を担持した面
    が板形吸音器として設計してあり、これがヘルムホルツ
    共鳴器を形状嵌合式に取り囲み、その際その穴を開放し
    、ヘルムホルツ共鳴器の材料が板形吸音器の材料と同様
    に吸音性であることを特徴とする成形品。
  2. 【請求項２】　　板形吸音器は音源を向いた表面が多孔
    質層で覆ってあることを特徴とする請求項１記載の成形
    品。
  3. 【請求項３】　　多孔質層が不織布であることを特徴と
    する請求項２記載の成形品。
  4. 【請求項４】　　多孔質層が連続気泡プラスチックから
    なることを特徴とする請求項２記載の成形品。
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