JP2019152837A - 吸音材及び車両用部品 - Google Patents

吸音材及び車両用部品 Download PDF

Info

Publication number
JP2019152837A
JP2019152837A JP2018039862A JP2018039862A JP2019152837A JP 2019152837 A JP2019152837 A JP 2019152837A JP 2018039862 A JP2018039862 A JP 2018039862A JP 2018039862 A JP2018039862 A JP 2018039862A JP 2019152837 A JP2019152837 A JP 2019152837A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
absorbing material
sound absorbing
sound
cross
wall portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018039862A
Other languages
English (en)
Inventor
秀樹 古澤
Hideki Furusawa
秀樹 古澤
達士 菅原
Tatsushi Sugawara
達士 菅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ibiden Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ibiden Co Ltd filed Critical Ibiden Co Ltd
Priority to JP2018039862A priority Critical patent/JP2019152837A/ja
Publication of JP2019152837A publication Critical patent/JP2019152837A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)

Abstract

【課題】 ヘルムホルツ共鳴器の計算上の共鳴周波数fと、実際の吸音材の吸音率測定から得られた実測の共鳴周波数f0とのずれが少ない吸音材を提供する。【解決手段】 セルを備える吸音材であって、上記セルは、上壁部、側壁部及び底壁部から構成されており、さらに、上記上壁部、上記側壁部及び上記底壁部に囲まれた空洞部を有し、上記上壁部には、開口するくび部が形成されており、上記空洞部は、上記くび部を介して外部に接続されており、上記セルを、上記空洞部の平面視形状の重心を通るように、かつ、断面積が最大になるように、縦方向に切断した断面において、上記断面の鉛直方向をy軸とし、上記断面の水平方向をx軸として算出した上記断面のy軸に関する断面2次モーメントをI(m4)とし、上記吸音材の材料の弾性率をE(N/m2)とした際に、断面2次モーメントIと弾性率Eとの積が0.5〜150N・m2となることを特徴とする吸音材。【選択図】 図1

Description

本発明は、吸音材及び車両用部品に関する。
自動車等の車両は、車両から発生する振動あるいは音源となる騒音とロードノイズ、タイヤパターンノイズ、風切音等の車両以外から発生する騒音が車室内に伝播される。伝播される騒音は、様々な場所から伝播し、走行状態、気温や気候、路面状態等の外的要因によっても、騒音の大きさや周波数も変化する。これらの騒音に対して、車両では、車室内、エンジン、エンジンルーム、ボディ等において、制振材、遮音材、吸音材を組み合わせることで防音対策が行われている。
防音対策の一つとして挙げられるのは、ヘルムホルツ共鳴器を有する吸音材であり、防音対策をする周波数に合わせて、くび部の大きさおよび空洞部の大きさを調整させて、吸音を行なっている。
特許文献1には、発泡成形により成形された柔軟な多孔質発泡体に、一方の面に開口するくび部と、該くび部に連結され、該くび部よりも大きな断面積を持つ空洞部からなる多数のヘルムホルツ共鳴器を有する吸音材が開示されている。
特開平08−260589号公報
ここで、特許文献1に記載された吸音材には、ヘルムホルツ共鳴器と呼ばれる孔が形成されている。
ヘルムホルツ共鳴器を有する吸音材では、くび部の大きさと空洞部の大きさより、共鳴周波数fを算出することができる。逆にいえば、くび部の大きさと空洞部の大きさを制御することにより、共鳴周波数fを制御することができる。
しかし、所望の共鳴周波数fが得られるように設計された吸音材を用いて、垂直入射法により測定すると、吸音率から得られた実測の共鳴周波数fが、設計された形状から算出される共鳴周波数fとずれることがあった。このようなずれが生じると、想定された防音対策ができないこととなる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされた発明であり、本発明は、ヘルムホルツ共鳴器の計算上の共鳴周波数fと、実際の吸音材の吸音率測定から得られた実測の共鳴周波数fとのずれが少ない吸音材を提供することを目的とする。
本発明者らは、ヘルムホルツ共鳴器を有する吸音材において、計算上の共鳴周波数fと、実測の共鳴周波数fとがずれる原因が、ヘルムホルツ共鳴器を通過する音に対して、ヘルムホルツ共鳴器が振動で変形しやすいことに起因することを見出した。すなわち、特許文献1に記載のヘルムホルツ共鳴器は、発泡成形により成形された柔軟な多孔質発泡体により形成されているため、ヘルムホルツ共鳴器を通過する音により、ヘルムホルツ共鳴器のくび部が振動して変形し、所定のくび径よりも広がり、吸音作用が低下するので、実際の共鳴周波数fが大きくなってしまうことが原因であることを見出し、本発明を完成させた。
本発明の吸音材は、セルを備える吸音材であって、上記セルは、上壁部、側壁部及び底壁部から構成されており、さらに、上記上壁部、上記側壁部及び上記底壁部に囲まれた空洞部を有し、上記上壁部には、開口するくび部が形成されており、上記空洞部は、上記くび部を介して外部に接続されており、上記セルを、上記空洞部の平面視形状の重心を通るように、かつ、断面積が最大になるように、縦方向に切断した断面において、上記断面の鉛直方向をy軸とし、上記断面の水平方向をx軸として算出した上記断面のy軸に関する断面2次モーメントをI(m)とし、上記吸音材の材料の弾性率をE(N/m)とした際に、断面2次モーメントIと弾性率Eとの積が0.5〜150N・mとなることを特徴とする。
本発明の吸音材は、上壁部、側壁部及び底壁部から構成されるセルを備えている。
上記セルは、さらに、上壁部、側壁部及び底壁部に囲まれた空洞部を有し、上壁部には、開口するくび部が形成されており、空洞部は、くび部を介して外部に接続されている。
このようなセルはヘルムホルツ共鳴器として機能する。
本発明の吸音材では、断面2次モーメントIと、弾性率Eとの積が0.5〜150N・mである。そのため、吸音材のヘルムホルツ共鳴器が音の振動により変形しにくく、ヘルムホルツ共鳴器の計算上の共鳴周波数fと、実測の共鳴周波数fとがずれにくくなる。
断面2次モーメントIと、弾性率Eとの積が0.5N・m未満であると、吸音材のヘルムホルツ共鳴器が音の振動により変形しやすくなり、ヘルムホルツ共鳴器の計算上の共鳴周波数fと、実測の共鳴周波数fとがずれやすくなる。
また、断面2次モーメントIと、弾性率Eとの積が150N・mを超える吸音材のヘルムホルツ共鳴器では、音の吸収性能が不十分となり、ヘルムホルツ共鳴器の計算上の共鳴周波数fと、実測の共鳴周波数fとがずれやすくなる。
なお、本明細書において弾性率Eは、JIS K7161−1994(ISO 5271:1993)に基づく弾性率を意味する。
本発明の吸音材は、上記セルを複数個備えていてもよい。
吸音材が複数のセルを備えると吸音性能が向上する。
なお、本発明の吸音材がセルを複数個備える場合、断面2次モーメントIは1つのセルを基準に算出する。
本発明の吸音材では、上記吸音材の材料は、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリカーボネート樹脂からなる群から選択される少なくとも1種の樹脂であることが望ましい。
これらの樹脂は、硬く本発明の吸音材の材料として適している。
本発明の吸音材では、上記空洞部の平面視形状は略正多角形又は略円であることが望ましい。
空洞部の平面視形状が略正多角形又は略円であると、形状に異方性がないため、吸音特性を得るには有利である。
本発明の吸音材では、上記吸音材の高さは、8〜30mmであることが望ましい。
吸音材の高さがこの範囲であると、狭い隙間にも吸音材を配置することができる。
また、上記の通り本発明の吸音材は変形しにくい。そのため、このような高さの吸音材であっても充分な強度となる。
本発明の吸音材では、上記くび部の円相当径をd、長さをL、開口面積をSとし、上記空洞部の体積をVとした場合に、以下の式(1)により求められたf(Hz)について800(Hz)≦f≦2000(Hz)が成り立つことが望ましい。
Figure 2019152837
(式(1)中、音速cは34000cm/secである。)
上記式(1)が成り立つ場合、本発明の吸音材は、人が不快に感じる500〜2000Hzの周波数領域の音を好適に吸収することができる。
なお、円相当径とはくび部を長さ方向に対して垂直な方向に切断した際のくび部の断面積を、同面積の真円に置き換えた場合の直径である。くび部が真円の場合にはその直径をそのまま円相当径とすればよい。
本発明の吸音材では、上記くび部は円柱状であることが望ましい。
くび部が円柱状であると、吸音特性に異方性がないため有利である。
本発明の車両用部品は、本発明の吸音材を備えることを特徴とする。
本発明の吸音材は防音性能に優れるため、車両用部品として優れる。
本発明の吸音材を備える車両用部品としては、嵩上げ材、仕切り部材、ラゲッジボックス等が挙げられる。
図1は、本発明の吸音材の一例を模式的に示す斜視図である。 図2は、図1のA−A線断面図である。 図3は、本発明の吸音材の別の一例を模式的に示す断面図である。 図4は、空洞部の平面視形状が略楕円である本発明の吸音材の一例を模式的に示す平面図である。 図5は、空洞部の平面視形状が略正六角形である本発明の吸音材の一例を模式的に示す平面図である。 図6(a)〜(c)は、セルを複数個備える本発明の吸音材の一例を模式的に示す断面図である。 図7(a)は、本発明の吸音材が配置される部位の一例を模式的に示す説明図である。図7(b)は、図7(a)における破線部で示す領域の部分拡大図である。 図8は、吸音材に対する垂直入射吸音率の測定装置を模式的に示す説明図である。
(発明の詳細な説明)
以下、本発明について具体的に説明する。本発明は、以下の記載に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において適宜変更して適用することができる。
本発明の吸音材は、セルを備える吸音材であって、上記セルは、上壁部、側壁部及び底壁部から構成されており、さらに、上記上壁部、上記側壁部及び上記底壁部に囲まれた空洞部を有し、上記上壁部には、開口するくび部が形成されており、上記空洞部は、上記くび部を介して外部に接続されており、上記セルを、上記空洞部の平面視形状の重心を通るように、かつ、断面積が最大になるように、縦方向に切断した断面において、上記断面の鉛直方向をy軸とし、上記断面の水平方向をx軸として算出した上記断面のy軸に関する断面2次モーメントをI(m)とし、上記吸音材の材料の弾性率をE(N/m)とした際に、断面2次モーメントIと弾性率Eとの積が0.5〜150N・mとなることを特徴とする。
なお、本発明の吸音材における「セル」は、ヘルムホルツ共鳴器として機能するので、以下の説明では、「ヘルムホルツ共鳴器」とも記載する。
本発明の吸音材は、ヘルムホルツ共鳴器(セル)は上壁部、側壁部及び底壁部から構成されている。
上記ヘルムホルツ共鳴器は、さらに、上壁部、側壁部及び底壁部に囲まれた空洞部を有し、上壁部には、開口するくび部が形成されており、空洞部は、くび部を介して外部に接続されている。
本発明の吸音材では、断面2次モーメントIと、弾性率Eとの積が0.5〜150N・mである。そのため、吸音材のヘルムホルツ共鳴器が音の振動により変形しにくく、ヘルムホルツ共鳴器の計算上の共鳴周波数fと、実測の共鳴周波数fとがずれにくくなる。
断面2次モーメントIと、弾性率Eとの積が0.5N・m未満であると、吸音材のヘルムホルツ共鳴器が音の振動によりが変形しやすくなり、ヘルムホルツ共鳴器の計算上の共鳴周波数fと、実測の共鳴周波数fとがずれやすくなる。
断面2次モーメントIと、弾性率Eとの積が150N・mを超える吸音材のヘルムホルツ共鳴器では、音の吸収性能が不充分となり、ヘルムホルツ共鳴器の計算上の共鳴周波数fと、実測の共鳴周波数fとがずれやすくなる。
さらに、吸音材としても大きくなりすぎる、及び/又は、硬くなりすぎて扱いにくくなる。
また、本発明の吸音材では、断面2次モーメントIと、弾性率Eとの積が1〜50N・mであることが望ましく、3〜20N・mであることがより望ましい。
本発明の吸音材における断面2次モーメントIは、従来から公知の方法により算出することができる。
なお、本発明の吸音材における断面2次モーメントIは吸音材の縦断面を基準に算出する。
また、断面2次モーメントIを算出する際の断面にくび部が存在している場合、くび部は、吸音材を構成する材料で埋まっているものとして計算を行う。
以下に、本発明の吸音材における断面2次モーメントの算出方法を例示する。
図1は、本発明の吸音材の一例を模式的に示す斜視図である。
図2は、図1のA−A線断面図である。
図1に示すように、吸音材1は、セル10を備える。
また、セル10は、上壁部11、側壁部12及び底壁部13から構成され、さらに、上壁部11、側壁部12及び底壁部13に囲まれた空洞部20を有する。
さらに、上壁部11には、開口するくび部30が形成されている。そして、空洞部20は、くび部30を介して外部に接続されている。
そのため、セル10は、ヘルムホルツ共鳴器として機能する。
吸音材1の断面2次モーメントIは、図2に示すような、空洞部20の平面視形状の重心を通るように、かつ、断面積が最大になるように、縦方向に切断した断面に基づき算出する。
なお、吸音材1の断面2次モーメントIは、鉛直方向をy軸とし、水平方向をx軸とした場合のy軸に関する断面2次モーメントのことを意味する。
ここで、図2に示すように、吸音材1の外形部2の高さをHとし、幅をWとする。また、空洞部20の高さをH20とし、幅をW20とする。
外形部2の断面2次モーメントをIとし、空洞部の断面2次モーメントをI20とすると、断面2次モーメントIはH ×W/12と算出することができ、断面2次モーメントI20は、H20 ×W20/12と算出することができる。
さらに、外形部2の重心と、空洞部20の重心とは一致しているので、吸音材1の重心も一致する。そのため、吸音材1の断面2次モーメントIは、断面2次モーメントIから断面2次モーメントI20を引くことにより算出することができる。
次に、吸音材の外形部の重心と、空洞部の重心とがずれる場合の吸音材の断面2次モーメントについて説明する。
図3は、本発明の吸音材の別の一例を模式的に示す断面図である。
図3に示すように、吸音材101は、セル110を備える。
また、セル110は、上壁部111、側壁部112及び底壁部113から構成され、さらに、上壁部111、側壁部112及び底壁部113に囲まれた空洞部120を有する。
さらに、上壁部111には、開口するくび部130が形成されている。そして、空洞部120は、くび部130を介して外部に接続されている。
また、外形部102の重心は、符号Z102で示される位置にあり、空洞部120の重心は、符号Z120で示され、重心Z102よりも高い位置にある。
また、吸音材101の重心は、符号Z101で示される位置にあり、これらの重心は一直線上に並んでいる。
すなわち、吸音材101において、空洞部120は上方にずれている。なお、重心の位置は、従来公知の方法により算出することができる。
このように、外形部102の重心Z102と、空洞部120の重心Z120とがずれる場合、吸音材101の断面2次モーメントは、外形部102の合成断面2次モーメントI102´から、空洞部120の合成断面2次モーメントI120´を引くことにより算出することができる。
外形部102の合成断面2次モーメントI102´は、外形部102の断面2次モーメントI102と、外形部102の補正断面2次モーメントI102rの合算により求められる。
空洞部120の断面2次モーメントI120´は空洞部120の断面2次モーメントI120と、空洞部120の補正断面2次モーメントI120rの合算により求められる。
ここで、外形部102の高さをH102とし、幅をW102とする。また、空洞部120の高さをH120とし、幅をW120とする。また、底壁部113の厚さをH113とする。そして、底壁部113の底辺から、重心Z101までの距離を、D101とする。
この場合、外形部102の補正断面2次モーメントI102rは、H102×W102×(D101−H102/2)と算出される。
また、空洞部120の補正断面2次モーメントI120rは、H120×W120×(D101−(H120+H113/2))と算出される。
以上より、吸音材101の断面2次モーメントは、{[H102 ×W102/12]+[H102×W102×(D101−H102/2)]}−{[H120 ×W120/12]+[H120×W120×(D101−(H120+(H113)/2))]}である。
本発明の吸音材の材料は、特に限定されないが、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリカーボネート樹脂からなる群から選択される少なくとも1種の樹脂であることが望ましい。
これらの中では、ポリプロピレン樹脂であることがより望ましい。
これらの樹脂は、硬く本発明の吸音材の材料として適している。
本発明の吸音材の材料には、必要に応じて、難燃剤、難燃助剤、加工助剤、充填剤、抗酸化剤、耐光性安定剤、帯電防止剤及び着色剤等の公知の添加剤を添加してもよい。添加剤の使用の一例としては、着色剤に黒系のものを用いれば、汚れが目立たなくなる。
難燃剤としては、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の水和金属系難燃剤、赤リン、リン酸アンモニウム等のリン酸系難燃剤、テトラブロモビスフェノールA(TABB)、臭素化ポリスチレン、塩素化パラフィン等のハロゲン系難燃剤、炭酸アンモニウム、メラミンシアヌレート等の窒素系難燃剤等が挙げられる。
難燃助剤としては、三酸化アンチモン、五酸化アンチモン等が挙げられる。
加工助剤としては、ステアリン酸塩、流動パラフィン、オレフィン系ワックス、ステアリルアミド系化合物、エポキシ化合物等が挙げられる。
充填剤としては、シリカ、タルク、ケイ酸カルシウム等が挙げられる。
抗酸化剤としては、アルキルフェノール、アルキレンビスフェノール、アルキルフェノールチオエーテル、β,β−チオプロピオン酸エステル、有機亜リン酸エステル及びフェノール・ニッケル複合体等が挙げられる。
耐光性安定剤としては、ベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤及びヒンダードアミン系の安定剤等が挙げられる。
帯電防止剤としては、脂肪酸エステル化合物、脂肪族エタノールアミン化合物及び脂肪族エタノールアミド化合物等の低分子型帯電防止剤並びに高分子型帯電防止剤等が挙げられる。
着色剤としては、染料及び顔料等が挙げられる。
本発明では、吸音材の材料の弾性率は、800×10〜150000×10N/mであることが望ましく、1000×10〜100000×10N/mであることがより望ましい。
吸音材の材料の弾性率が上記範囲であると、吸音材が充分に硬く変形しにくくなる。そのため、ヘルムホルツ共鳴器の計算上の共鳴周波数fと、実測の共鳴周波数fとがずれにくくなる。
本発明の吸音材では、セルの上壁部の厚さは、0.1〜20mmであることが望ましく、0.3〜15mmであることがより望ましい。
また、セルの側壁部の厚さは、0.1〜20mmであることが望ましく、0.3〜15mmであることがより望ましい。
また、セルの底壁部の厚さは、0.1〜20mmであることが望ましく、0.3〜15mmであることがより望ましい。
本発明の吸音材では、上記吸音材の高さは、8〜30mmであることが望ましく、10〜25mmであることがさらに望ましい。
吸音材の高さがこの範囲であると、狭い隙間にも吸音材を配置することができる。
また、上記の通り本発明の吸音材は変形しにくい。そのため、このような高さの吸音材であっても充分な強度となる。
本発明の吸音材では、上記吸音材の幅は、5〜300mmであることが望ましく、10〜100mmであることがさらに望ましい。
吸音材の幅がこの範囲であると、狭い隙間にも吸音材を配置することができる。
また、上記の通り本発明の吸音材は変形しにくい。そのため、このような幅の吸音材であっても充分な強度となる。
本発明の吸音材において、空洞部の平面視形状は略正多角形、略楕円、略円であってもよい。
また、空洞部の平面視形状は、略正多角形又は略円であることが望ましい。
さらに、略正多角形としては、略正方形又は略正六角形であることがより望ましい。
空洞部の平面視形状が略正多角形又は略円であると、形状に異方性がないため、吸音特性にも異方性がないため有利である。
ここで、空洞部の平面視形状が略楕円及び略正六角形の場合の、吸音材の断面2次モーメントを求めるための断面について説明する。
図4は、空洞部の平面視形状が略楕円である本発明の吸音材の一例を模式的に示す平面図である。
図5は、空洞部の平面視形状が略正六角形である本発明の吸音材の一例を模式的に示す平面図である。
図4に示すように、吸音材201では、セル210の平面視形状は、略楕円である。
このような場合、断面2次モーメントIは、楕円の長軸を通る直線(図4中、符号aで示す)で切断した断面に基づき算出する。
図5に示すように、吸音材301では、セル310の平面視形状は、略正六角形である。
このような場合、断面2次モーメントIは、略正六角形の中心を通る対角線(図5中、符号bで示す)で切断した断面に基づき算出する。
本発明の吸音材では、くび部の円相当径をd、長さをL、開口面積をSとし、空洞部の体積をVとした場合に、以下の式(1)により求められたf(Hz)について800(Hz)≦f≦2000(Hz)が成り立つことが望ましい。
Figure 2019152837
(式(1)中、音速cは34000cm/secである。)
上記式(1)が成り立つ場合、本発明の吸音材は、人が不快に感じる500〜2000Hzの周波数領域の音を好適に吸収することができる。
本発明の吸音材において、くび部の円相当径dは、1〜10mmであることが望ましく、3〜8mmであることがより望ましい。
また、くび部の開口面積Sの望ましい大きさは、上記円相当径dの長さから算出できるが、具体的には、0.7〜80.0mmであることが望ましく、0.75〜20.0mmであることがより望ましい。
本発明の吸音材において、くび部の長さLは、0.1mm以上であることが望ましく、0.1〜20mmであることがより望ましい。
本発明の吸音材において、くび部の形状は、円柱状であることが望ましく、くび部の形状が円柱状である場合、その長さ方向に垂直な方向の断面形状が真円であることが望ましい。
くび部が円柱状であると、吸音特性に異方性がないため有利である。
本発明の吸音材において、くび部の体積は、開口面積S×長さLで示される。
理論上、ヘルムホルツ共鳴構造において、共鳴周波数を求める式が成り立つ場合は、くび部の体積に比べ、空洞部の体積が充分に大きい場合である。
また、本発明の吸音材において、セルは複数のくび部を有していてもよい。
この場合、セルは、くび部の数だけのホルムヘルツ共鳴器を有するとみなすことができる。
また、各ホルムヘルツ共鳴器の共鳴周波数は、空洞部全体の体積をくび部の数で割った値を、1つのホルムヘルツ共鳴器の空洞部の体積とみなして計算することにより、近似的に求めることができる。
本発明の吸音材は、上記セルを複数個備えていてもよい。
吸音材がセルを複数個備えると吸音性能が向上する。
吸音材がセルを複数個備える場合、隣合うセルは、側壁部を共有することになる。この場合、側壁部の中間点を1つのセルの境界と考える。
また、この場合、吸音材の断面2次モーメントIは以下のように算出する。
まず、セル毎に断面2次モーメントを算出する。そして、各セルの断面2次モーメントを合算し、それをセルの数で割る。
得られた数値を吸音材の断面2次モーメントIとする。
吸音材がセルを複数個備える場合を図面を用いて例示する。
図6(a)〜(c)は、セルを複数個備える本発明の吸音材の一例を模式的に示す断面図である。
図6(a)に示す吸音材401は、セル410a及びセル410bを備える。セル410a及びセル410bは側壁部412を共有するが、側壁部412の中間点(図6(a)中、破線で示す部分)を、各セルの境界と考える。
吸音材401では、セル410aの空洞部420aと、セル410bの空洞部420bとは同じ形状である。
セル410aの外形部の重心と空洞部420aの重心は一致しており、セル410bの外形部の重心と空洞部420bの重心は一致している。
図6(b)に示す吸音材501は、セル510a及びセル510bを備える。セル510a及びセル510bは側壁部512を共有するが、側壁部512の中間点(図6(b)中、破線で示す部分)を、各セルの境界と考える。
吸音材501では、セル510aの空洞部520aと、セル510bの空洞部520bとは異なる形状である。
セル510aの外形部の重心と空洞部520aの重心は一致しており、セル510bの外形部の重心と空洞部520bの重心は一致している。
図6(c)に示す吸音材601は、セル610a及びセル610bを備える。セル610a及びセル610bは側壁部612を共有するが、側壁部612の中間点(図6(c)中、破線で示す部分)を、各セルの境界と考える。
吸音材601では、セル610aの空洞部620aと、セル610bの空洞部620bとは異なる形状である。
セル610aの外形部の重心と空洞部620aの重心は一致しておらず、セル610bの外形部の重心と空洞部620bの重心は一致していない。
このように吸音材が複数のセルを備える場合、まず、上述したような方法でセル毎に断面2次モーメントを算出する。そして、各セルの断面2次モーメントを合算し、それをセルの数で割る。
得られた数値を吸音材の断面2次モーメントIとする。
本発明の吸音材を製造する方法は、特に限定されず、本発明の吸音材は、射出成形、ブロー成形、インサート成形、押出成形、3Dプリンターによる成形等の方法で製造することができる。
例えば、上壁部及び底壁部となる板材を準備し、上壁部にくび部となる開口を形成する。また、押出成形や射出成形等により側壁部を作製する。
上壁部、側壁部及び底壁部の順にこれらを重ねることにより吸音材を製造することができる。
上壁部に設けるくび部の大きさや位置、側壁部の形状をあらかじめ設計することにより、所望の吸音性能を有する吸音材を製造することができる。
本発明の吸音材を車両用部品として用いた例、及び、本発明の吸音材を配置してなる自動車の例について、図7(a)及び図7(b)を用いて説明する。
図7(a)は、本発明の吸音材が配置される部位の一例を模式的に示す説明図である。図7(b)は、図7(a)における破線部で示す領域の部分拡大図である。
図7(a)に示すように、自動車61は、後部座席62の後方にラゲッジルーム63を備える。ラゲッジルーム63の下部には、板状のフロア部材64が敷設されており、フロア部材64の下には床下空間65が存在する。
床下空間65の下に、くび部30の開口した面が路面方向に向くように吸音材1が自動車内に配置される。
このように、本発明の吸音材を自動車に配置することにより、所望の周波数領域の騒音を吸音することができる。
(実施例)
以下に、本発明をより具体的に説明する具体例を示すが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
まず、押出成形によって作製された直径30×長さ1000mmの形状を有するポリプロピレン樹脂の丸棒(富山軽粗材株式会社製)を準備した。
次に、ポリプロピレン樹脂の丸棒を小型卓上切断機(株式会社イマハシ製作所製、型番:TS−200NS型)及び、株式会社滝澤鉄工所製のNC旋盤TAC−360を用いて加工し、厚さ2mm、直径24.6mmの円板状の板材を作製した。
次に、板材の中央に、ドリルを用いて直径2mmの円形孔を形成した。円形孔は、製造される吸音材において、くび部として機能することになる。
円形孔が形成された板材A1は、製造される吸音材の上壁部となる。
次に、上記ポリプロピレン樹脂の丸棒を小型卓上切断機(株式会社イマハシ製作所製、型番:TS−200NS型)、及び、株式会社滝澤鉄工所製のNC旋盤TAC−360を用いて加工し、厚さ10mm、直径28.6mmの円柱状の部材を作製した。
次に、庄田鉄工株式会社製NCルーターNCN8200を使用して、円柱状の部材の中心部分を切削し、後述する形状の有底孔を有する円柱状部材B1を作製した。
すなわち、有底孔を有する円柱状の部材B1は、外形が、高さ10mm、直径28.6mmの円柱状である。
有底孔を有する円柱状の部材B1の有底孔の形状は、底壁部の厚さが3mmであり、底面から高さ方向に3〜8mmの部分が直径22.6mmとなるように円柱状にくり抜かれており、底面から高さ方向に8mm〜10mmの部分が直径24.6mmとなるように円柱状にくり抜かれている。
すなわち、有底孔を有する円柱状の部材B1では、底面から高さ方向に3〜8mmの部分に、厚さ3mmの側壁が形成されており、底面から高さ方向に8〜10mmの部分に厚さ2mmの側壁が形成されている。
また、有底孔を有する円柱状の部材B1の底壁部は、製造される吸音材の底壁部となる。また、有底孔を有する円柱状の部材B1の底面から高さ方向に3〜8mmの部分の側壁は、製造される吸音材の側壁部となる。
有底孔を有する円柱状の部材B1の底面から高さ方向に8〜10mmの部分は、丁度、上記円形孔が形成された板材A1を嵌め込むことができる形状となっている。
次に、円形孔が形成された板材A1を、有底孔を有する円柱状の部材B1の上部に嵌め込み、実施例1に係る吸音材を製造した。実施例1に係る吸音材のパラメータを表1に示す。
Figure 2019152837
(実施例2)
実施例1における吸音材の上壁部となる板材A1の作製方法において、円形孔の直径の大きさを3mmに変更した以外は、実施例1と同様に吸音材の上壁部となる板材A2を作製した。
次に、吸音材の上壁部となる板材A1の代わりに、吸音材の上壁部となる板材A2を用いた以外は、実施例1と同様に、実施例2に係る吸音材を製造した。実施例2に係る吸音材のパラメータを表1に示す。
(実施例3)
実施例1における吸音材の上壁部となる板材A1の作製方法において、円形孔の直径の大きさを1mmに変更した以外は、実施例1と同様に吸音材の上壁部となる板材A3を作製した。
次に、吸音材の上壁部となる板材A1の代わりに、吸音材の上壁部となる板材A3を用いた以外は、実施例1と同様に、実施例3に係る吸音材を製造した。実施例3に係る吸音材のパラメータを表1に示す。
(実施例4)
実施例1における吸音材の上壁部となる板材A1の作製方法において、円形孔の位置及び円形孔の直径の大きさを以下のように変更した以外は、実施例1と同様に吸音材の上壁部となる板材A4を作製した。
まず、実施例1と同様に、厚さ2mm、直径24.6mmの円板状の板材を作製した。
次に、円板状の板材の中央から5.6mmの距離の位置に直径2mmの円形孔を設けた。次に、円板状の板材の中央を中心に、当該円形孔から90°間隔で直径2mmの円形孔を設け、合計4つの円形孔が形成され吸音材の上壁部となる板材A4を作製した。
次に、吸音材の上壁部となる板材A1の代わりに、吸音材の上壁部となる板材A4を用いた以外は、実施例1と同様に、実施例4に係る吸音材を製造した。実施例4に係る吸音材のパラメータを表1に示す。
(実施例5)
実施例4における吸音材の上壁部となる板材A4の作製方法において、4つの円形孔の直径の大きさを3mmに変更した以外は、実施例4と同様に吸音材の上壁部となる板材A5を作製した。
次に、吸音材の上壁部となる板材A4の代わりに、吸音材の上壁部となる板材A5を用いた以外は、実施例4と同様に、実施例5に係る吸音材を製造した。実施例5に係る吸音材のパラメータを表1に示す。
(実施例6)
実施例4における吸音材の上壁部となる板材A4の作製方法において、4つの円形孔の直径の大きさを1mmに変更した以外は、実施例4と同様に吸音材の上壁部となる板材A6を作製した。
次に、吸音材の上壁部となる板材A4の代わりに、吸音材の上壁部となる板材A6を用いた以外は、実施例4と同様に、実施例6に係る吸音材を製造した。実施例6に係る吸音材のパラメータを表1に示す。
(実施例7)
施例1における有底孔を有する円柱状の部材B1の作製方法において、外形及び有底孔の形状が以下に形状になるように変更した以外は、実施例1と同様に有底孔を有する円柱状の部材B2を作製した。
有底孔を有する円柱状の部材B2は、外形が、高さ20mm、直径28.6mmの円柱状である。
また、有底孔を有する円柱状の部材B2の有底孔の部分の形状は、底壁部の厚さが3mmであり、底面から高さ方向に3〜18mmの部分が直径22.6mmとなるように円柱状にくり抜かれており、底面から高さ方向に18mm〜20mmの部分が直径24.6mmとなるように円柱状にくり抜かれている。
すなわち、有底孔を有する円柱状の部材B2では、底面から高さ方向に3〜18mmの部分に、厚さ3mmの側壁が形成されており、底面から高さ方向に18〜20mmの部分に厚さ2mmの側壁が形成されている。
また、有底孔を有する円柱状の部材B2の底壁部は、製造される吸音材の底壁部となる。また、有底孔を有する円柱状の部材B2の底面から高さ方向に3〜18mmの部分の側壁は、製造される吸音材の側壁部となる。
次に、有底孔を有する円柱状の部材B1の代わりに、上記有底孔を有する円柱状の部材B2を用いた以外は、実施例1と同様に、実施例7に係る吸音材を製造した。実施例7に係る吸音材のパラメータを表1に示す。
(実施例8〜12)
表1に示す上壁部となる板材及び有底孔を有する円柱状の部材を用いた以外は、実施例1と同様に、実施例8〜12に係る吸音材を製造した。実施例8〜12に係る吸音材のパラメータを表1に示す。
(比較例1)
発泡性樹脂素材(ポリプロピレン製、平均粒径3.5mm、発泡剤:二酸化炭素)を用い、厚さ10mm、直径28.6mmの円板状の板材を3枚作製した。1つの目の円板状の板材の中央に、ドリルを用い開口径3mmの円形孔を設けた。2つ目の円板状の板材の中央に、ドリルを用い開口径10mmの円形孔を設けた。
3つ目の円板状の板材、2つ目の円板状の板材、1つ目の円板状の板材の順にこれらを接着剤で接着することにより、比較例1に係る吸音材を作製した。
比較例1に係る吸音材のパラメータを表1に示す。
(比較例2)
純鉄(弾性率:200,000×10N/m)からなる鉄材を用い、厚さ2mm、直径28.6mmの円板状の板材、及び、厚さ3mm、直径28.6mmの円板状の板材を作製した。次に、高さ5mm、直径28.6mm、壁厚3mmの円筒状の部材を作製した。
厚さが2mmの円板状の板材の中央に、ドリルを用い開口径2mmの円形孔を設けた。
厚さが3mmの板材、円筒状の部材、厚さが2mm板材の順にこれらを接着剤で接着することにより、比較例2に係る吸音材を作製した。
比較例2に係る吸音材のパラメータを表1に示す。
(弾性率Eの測定)
実施例1〜12、並びに、比較例1及び2に係る吸音材を構成する材料について、JIS K7161−1994(ISO 5271:1993)に基づき、万能材料試験機(インストロン社製、型番:5567)を用い、弾性率Eを測定した。
結果を表1に示す。
(共鳴周波数測定実験)
吸音率は、垂直入射吸音率試験により行った。測定はJIS A 1405−2:2007「音響管による吸音率及びインピーダンスの測定−第2部:伝達関数法」に準じて行った。
吸音率を測定する際には、実施例1〜12、並びに、比較例1及び2に係る吸音材を、垂直入射吸音率の測定装置(日東紡音響エンジニアリング製 型番:WinZac MTX)における音響管に配置した後、周波数500〜6400Hzの範囲で測定を行った。
図8は、吸音材に対する垂直入射吸音率の測定装置を模式的に示す説明図である。
この測定装置80では、音響管81の先端にサンプル(吸音材)82が配置されており、ノイズ発生器83からの信号によりスピーカー84からノイズを発生させ、音響管81の内部に音場を生成させる。そして、2本の1/4インチマイクロホン85、86の音圧信号をFFT分析器87によりFFT(高速フーリエ変換)分析し、垂直入射吸音率を算出する。
なお、この測定では、各吸音材の上壁部がスピーカー84側に位置するように、各吸音材を配置した。
得られた吸音率チャートにおける、吸音率が大きくなる領域のピークの極大値を共鳴周波数とした。
結果を表1に示す。
表1に示すように、断面2次モーメントIと弾性率Eとの積が0.5〜150N・mである各実施例に係る吸音材の実測の共鳴周波数fは、ヘルムホルツ共鳴器の計算上の共鳴周波数fと、ずれが少なかった。
1 101、201、301、401、501、601 吸音材
2、102 外形部
10、110、210、310、410a、410b、510a、510b、610a、610b セル
11、111 上壁部
12、112、412、512、612 側壁部
13、113 底壁部
20、120、420a、420b、520a、520b、620a、620b 空洞部
30、130 くび部
61 自動車
62 後部座席
63 ラゲッジルーム
64 フロア部材
65 床下空間
80 測定装置
81 音響管
82 サンプル
83 ノイズ発生器
84 スピーカー
85、86 マイクロホン
87 FFT分析器

Claims (8)

  1. セルを備える吸音材であって、
    前記セルは、上壁部、側壁部及び底壁部から構成されており、さらに、前記上壁部、前記側壁部及び前記底壁部に囲まれた空洞部を有し、
    前記上壁部には、開口するくび部が形成されており、
    前記空洞部は、前記くび部を介して外部に接続されており、
    前記セルを、前記空洞部の平面視形状の重心を通るように、かつ、断面積が最大になるように、縦方向に切断した断面において、
    前記断面の鉛直方向をy軸とし、前記断面の水平方向をx軸として算出した前記断面のy軸に関する断面2次モーメントをI(m)とし、
    前記吸音材の材料の弾性率をE(N/m)とした際に、
    断面2次モーメントIと弾性率Eとの積が0.5〜150N・mとなることを特徴とする吸音材。
  2. 前記吸音材は、前記セルを複数個備える請求項1に記載の吸音材。
  3. 前記吸音材の材料は、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリカーボネート樹脂からなる群から選択される少なくとも1種の樹脂である請求項1又は2に記載の吸音材。
  4. 前記空洞部の平面視形状は略正多角形又は略円である請求項1〜3のいずれかに記載の吸音材。
  5. 前記吸音材の高さは、8〜30mmである請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸音材。
  6. 前記くび部の円相当径をd、長さをL、開口面積をSとし、
    前記空洞部の体積をVとした場合に、
    以下の式(1)により求められたf(Hz)について800(Hz)≦f≦2000(Hz)が成り立つ請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸音材。
    Figure 2019152837
    (式(1)中、音速cは34000cm/secである。)
  7. 前記くび部は円柱状である請求項1〜6のいずれか1項に記載の吸音材。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の吸音材を備えることを特徴とする車両用部品。
JP2018039862A 2018-03-06 2018-03-06 吸音材及び車両用部品 Pending JP2019152837A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018039862A JP2019152837A (ja) 2018-03-06 2018-03-06 吸音材及び車両用部品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018039862A JP2019152837A (ja) 2018-03-06 2018-03-06 吸音材及び車両用部品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019152837A true JP2019152837A (ja) 2019-09-12

Family

ID=67946286

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018039862A Pending JP2019152837A (ja) 2018-03-06 2018-03-06 吸音材及び車両用部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019152837A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021066392A (ja) * 2019-10-28 2021-04-30 マツダ株式会社 車両の消音構造
CN113212139A (zh) * 2021-04-20 2021-08-06 东风柳州汽车有限公司 电池包结构及电池包结构的成型方法
JP2022139729A (ja) * 2021-03-12 2022-09-26 株式会社豊田中央研究所 吸音構造体およびその製造方法
WO2023246288A1 (zh) * 2022-06-21 2023-12-28 比亚迪股份有限公司 吸声片材及车辆

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021066392A (ja) * 2019-10-28 2021-04-30 マツダ株式会社 車両の消音構造
JP7342615B2 (ja) 2019-10-28 2023-09-12 マツダ株式会社 車両の消音構造
JP2022139729A (ja) * 2021-03-12 2022-09-26 株式会社豊田中央研究所 吸音構造体およびその製造方法
CN113212139A (zh) * 2021-04-20 2021-08-06 东风柳州汽车有限公司 电池包结构及电池包结构的成型方法
WO2023246288A1 (zh) * 2022-06-21 2023-12-28 比亚迪股份有限公司 吸声片材及车辆

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2019152837A (ja) 吸音材及び車両用部品
JP6902105B2 (ja) 消音管状構造体
US11505137B2 (en) Sound absorption member, vehicle component, and automobile
CN102013251A (zh) 声学共鸣装置
KR20200022000A (ko) 방음재
JP2017151256A (ja) 中空構造板及び吸音構造体
JP6916878B2 (ja) 吸音材、車両用部品及び自動車
JP2020007975A (ja) コンプレッサー用防音材
JP2005266399A (ja) 共鳴器型吸音構造
JPWO2019026294A1 (ja) 吸音部材、車両用部品及び自動車
WO2019021478A1 (ja) 防音構造体、車両用部品及び自動車
JP7328353B2 (ja) 多層吸音材
JP2018158691A (ja) 車両用吸音材、車両用部品、自動車及び自動車用仕切り部材
JP2009281166A (ja) 合成樹脂製ダクトおよびその製造方法
JP2014194583A (ja) 積層有孔吸音フォーム
US20210382529A1 (en) Acoustic panels and structures including the same
WO2019021477A1 (ja) 吸音部材、車両用部品及び自動車
US20030040547A1 (en) Sound absorptive foamed plastic and production method thereof
JP2020008684A (ja) 防音構造体
JP6916879B2 (ja) 防音構造体、車両用部品及び自動車
WO2023085105A1 (ja) 車両用の内装部品
WO2024070160A1 (ja) 通風型消音器
JP5210099B2 (ja) 衝撃吸収吸音材
JPWO2019021480A1 (ja) 吸音部材、車両用部品、自動車及び吸音部材の製造方法
WO2020165621A1 (ja) 防音構造体