JP6602655B2 - 鉄道車両および鉄道車両加工方法 - Google Patents

鉄道車両および鉄道車両加工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6602655B2
JP6602655B2 JP2015238385A JP2015238385A JP6602655B2 JP 6602655 B2 JP6602655 B2 JP 6602655B2 JP 2015238385 A JP2015238385 A JP 2015238385A JP 2015238385 A JP2015238385 A JP 2015238385A JP 6602655 B2 JP6602655 B2 JP 6602655B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sound
absorbing material
inner plate
cavity
railway vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015238385A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017105228A (ja
Inventor
尚 小野里
尚志 吉澤
大輔 武藤
博光 流川
吉田  敬
慎二 木下
宏史 河田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2015238385A priority Critical patent/JP6602655B2/ja
Publication of JP2017105228A publication Critical patent/JP2017105228A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6602655B2 publication Critical patent/JP6602655B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)

Description

本発明は、鉄道車両の車内騒音を低減するための車体構造および車体加工方法に関する。
高速鉄道車両では高速化に伴う客室内の騒音を低減することが必要不可欠である。このため、従来より様々な車内騒音低減技術が開発されてきた。特に近年では、軽量・高強度で、製作性の良い車体構造として、ダブルスキン構体と呼ばれる構造が多く採用されている。このダブルスキン構体は、間隔をあけて対向する一対の外板、内板と、それらを連結する中空のトラス構造とから成っており、軽量かつ曲げ剛性が高く、さらに車両長手方向に同じ断面構造を持った押し出し型材を用いるため、製作性が良いという特長を持っている。
このダブルスキン構体の遮音性向上のための車両用構造が、例えば特許文献1などが開示されている。この公知例では、ダブルスキン構体の中空トラス部分に吸音材を充填することで、ダブルスキン構体を透過してくる騒音を吸音することを狙っている。また、トラス内に吸音材を充填するための製作性の観点から、ダブルスキン構体の内板に穴を開け、その開口から発泡吸音材を充填した後、開口を塞ぐ製作法が開示されている。このようにダブルスキンのトラス内に吸音材を充填することで、特に1kHz以上の高周波領域において、ダブルスキンのトラス部分を透過した騒音が吸音材によって減衰され、車内へ透過する騒音を低減できることが期待される。
特開2010−241195号公報
しかし、上記先行技術で開示されているように、ダブルスキンの中空トラス内部に吸音材を充填する構造は、1kHz以上の高周波領域において、一定程度の遮音効果が期待できるが、高速鉄道車両で一般的に車内騒音のレベルが大きい1kHz以下の低周波領域では、ダブルスキン構体の剛性が高いため、ダブルスキン構体の外板、トラス、および内板が一体となって振動するため、トラス内に充填した吸音材の効果がうまく発揮されないという課題があった。
また、高速鉄道車両では一般的に、構体の車内側に内装パネルが配置された構成をしており、断熱性と遮音性の確保のため、構体と内装パネルの間に空隙を設け、そこに吸音材を挟んだ積層構造が採用されている。1kHz以下の低周波領域ではダブルスキン構体の外板、トラス、および内板が一体となって振動するモードが支配的であるため、ダブルスキン構体を1枚の等価な板とみなすと、上記のダブルスキン構体、吸音材、内装パネルから成る積層構造は、ダブルスキン構体、および内装パネルという2枚の板の間に、吸音材が配置された吸音二重壁構造とみなすことができる。このような2重壁構造では、ダブルスキン構体、内装パネルの面密度を一定に保った場合、ダブルスキン構体と内装パネルの間の空隙の厚さを広げ、その空隙に挿入する吸音材の厚みを増すことで、遮音性が向上することが知られている。しかしながら、ダブルスキン構体の外形寸法は車両限界の制約があるため、ダブルスキン構体と内装パネル間の空隙を広げることは車内空間を狭めることにつながり、車体断面の幅方向は乗客定員確保の観点から、上下方向は天井高さを一定以上確保する必要性から、ダブルスキン構体と内装パネル間の空隙および吸音材厚さを増すことには制約がある。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、客室空間を狭めることなく、遮音性を向上させることを目的としたものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、外板、内板、トラス部とそれに囲まれる空洞部で構成されるダブルスキン構体を有する鉄道車両において、該ダブルスキン構体における車外側の該外板および該トラス部により囲まれる各車外側空洞部と、該ダブルスキン構体における車内側の該内板および該トラス部により囲まれる各車内側空洞部とそれぞれ第1の吸音材を配置し、該ダブルスキン構体の内板およびトラス部の両方に対して空孔部をそれぞれ形成し、該ダブルスキン構体内板および内装パネル間に第2の吸音材を配置することを特徴としている。
本発明によれば、ダブルスキン構体を透過してきた騒音が、ダブルスキン構体、内装パネル間の吸音層、および内装パネルを透過して車内へ伝播する際、ダブルスキン構体の内板から放射された騒音が、内板に設けた空孔を通って中空トラス内部へ逃げることが可能となるため、空孔がない場合に比べて、ダブルスキン構体と内装パネル間の吸音層での音圧が高くならず、内装パネルを透過して車内へ伝播する騒音も小さくなる。これは別の見方をすれば、ダブルスキン構体と内装パネル間の吸音層の厚さが、見かけ上、ダブルスキンの中空トラス部分の厚さ分だけ厚くなったのと同じであり、吸音2重壁間の吸音層の厚さが増すことにより、遮音性が向上する効果が得られる。
さらに、ダブルスキン内板に空孔があることで、ダブルスキン内板と内装パネルの間で反射した音波が中空トラス内に入り込み、中空トラス内の吸音材で音波が減衰されるとともに、空孔部のくびれ部分で空気が出入りすることで摩擦損失が発生するため、騒音がより減衰される効果などもある。これらのメカニズムにより、客室内の騒音が低減する。
本発明の実施の形態に係る鉄道車両構体の概略図である。 本発明の実施の形態1に係る側構体を構成するダブルスキン構造から放射される放射音の発生メカニズムを説明する断面図である。 本発明の実施の形態1に係る側構体に空孔を設けた斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る側構体と内装パネルの間に吸音材を配置し、空孔の効果を説明する断面図である。 本発明の実施の形態2に係る側構体に空孔を設け、吸音材を側構体の空洞部に配置した斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る側構体と内装パネルの間に吸音材を配置し、吸音材の効果を説明する断面図である。 吸音二重壁構造において、その間の空気層および吸音材の厚みを変えた場合の透過損失の変化を模式的に表した図である。 本発明の実施の形態3に係る側構体に空孔を設け、吸音材を側構体の空洞部に配置した斜視図である。 本発明の実施の形態3に係る側構体と内装パネルの間に吸音材を配置し、吸音材の効果を説明する面図である。 本発明の実施の形態4に係る側構体に小径空孔を設け、吸音材を側構体の空洞部に配置した斜視図である。 本発明の実施の形態5に係る側構体に空孔を設け、吸音材を側構体の空洞部に配置した斜視図である。 本発明の実施の形態6に係る側構体に空孔を設け、吸音材を側構体の空洞部に配置した斜視図である。 本発明の実施の形態7に係る吸音材を側構体の空洞部に配置する方法を説明した斜視図である。 本発明の実施の形態8に係る側構体に空孔を形成する方法を説明した斜視図である。 本発明の実施の形態9に係る側構体に空孔を形成する方法を説明した断面図である。 本発明の実施の形態10に係る側構体に空孔を形成する方法を説明した斜視図である。 本発明の実施の形態11に係る側構体を溶接する方法を説明した斜視図である。 本発明の実施の形態12に係る側構体に空孔を形成する方法を説明した斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。図1は本発明の実施の形態に係る鉄道車両構体の概略図である。図1(a)に示す鉄道車両構体1は屋根構体2、側構体3、床構体4、および妻構体5から構成されている。図1(b)はA−A断面を示している。屋根構体2、側構体3、および床構体4はダブルスキン構造となっている。車内空間6は屋根構体2、側構体3、床構体4、および妻構体5に囲まれた空間である。
(実施の形態1)
図2は本発明の実施の形態1に係る側構体3を構成するダブルスキン構造から放射される放射音の発生メカニズムを説明する断面図である。図2(a)を用いてダブルスキン構造を説明する。ダブルスキン構造は車外空間側の外板3a、車内空間側の内板3b、外板3aと内板3bを連結するトラス3c、外板3aとトラス3cで囲まれた車外側空洞部3d、および内板3bとトラス3cで囲まれた車内側空洞部3eから構成されている。屋根構体2および床構体4を構成するダブルスキン構造においても側構体3と同様な構造となっている。
図2(b)を用いて側構体3から放射される放射音の発生メカニズムを説明する。加振力が鉄道車両構体1に負荷されると、1kHz以下の低周波領域では、側構体3を構成する外板3a、内板3bおよびトラス3cが一体となって振動し、第1の放射音30が発生する。屋根構体2および床構体4においても側構体3で発生する放射音と同様なメカニズムで放射音が発生する。
図3は本発明の実施の形態1に係る側構体3に空孔を設けた斜視図である。側構体3の内板3bに第1の空孔3fが設けられており、車内空間6と車内側空洞部3eは第1の空孔3fにより空間的に連通している。
図4は本発明の実施の形態1に係る側構体3と内装パネル7の間に吸音材を配置し、空孔の効果を説明する断面図である。図4(a)は側構体3と内装パネル7の間に吸音材を配置した図である。側構体3の車内側には第1の吸音材20が配置されており、さらに第1の吸音材20の車内側には内装パネル7が配置されている。屋根構体2においても、側構体3と同様に吸音材および内装パネルが配置された構造をとることが可能である。図4(b)は空孔の効果を説明する断面図である。側構体3から放射された第1の放射音30は、内装パネル7で反射し第1の反射音31が発生する。第1の反射音31は第1の空孔3fに入射する。これにより、第1の反射音31は車内側空洞部3eに閉じ込められる。また、第1の放射音30の一部は回折して第1の空孔3fに入射し、同様に車内側空洞部3eに閉じ込められる。さらに、第1の反射音31の一部は外板3aを透過して車外へ第2の反射音32となって放射される。よって、内装パネル7から車内空間6に放射される第2の放射音33が低減する。これにより客室内の騒音が低減する。屋根構体2および床構体4を構成するダブルスキン構造においても側構体3と同様な効果を得ることが可能である。
(実施の形態2)
図5は本発明の実施の形態2に係る側構体3に空孔を設け、吸音材を側構体3の空洞部に配置した斜視図である。第2の吸音材21は側構体3の内板3bとトラス3cで囲まれた車内側空洞部3eに配置されている。側構体3の内板3bには第1の空孔3fが設けられている。屋根構体2および床構体4においても、側構体3と同様に吸音材が配置され、空孔が設けられた構造をとることが可能である。
図6は本発明の実施の形態2に係る側構体3と内装パネル7の間に吸音材を配置し、吸音材の効果を説明する断面図である。図6(a)は側構体3と内装パネル7の間に吸音材を配置した図である。側構体3の車内側には第1の吸音材20が配置されており、さらに第1の吸音材20の車内側には内装パネル7が配置されている。屋根構体2および床構体4においても、側構体3と同様に吸音材および内装パネルが配置された構造をとることが可能である。図6(b)は吸音材20の効果を説明する断面図である。側構体3から放射した第1の放射音30は、内装パネル7で反射し第1の反射音31が発生する。第1の反射音31は第1の空孔3fに入射して第2の吸音材21に吸収される。これにより、内装パネル7から車内空間6に放射される第2の放射音33が低減する。これにより客室内の騒音が低減する。
さらに図6において、1kHz以下の低周波領域では、ダブルスキン構造である側構体3の外板3a、内板3b、トラス3cが一体となって振動するモードが支配的であるため、ダブルスキン構造である側構体3を一枚の等価な板とみなすことができる。このような場合、図6に示すダブルスキン構体3、第1の吸音材20、内装パネル7から成る積層構造は、ダブルスキン構造である側構体3、および内装パネル7という2枚の板の間に、第1の吸音材20が配置された吸音二重壁構造とみなすことができる。
図7は、このような吸音二重壁構造において、ダブルスキン構造である側構体3、内装パネル7の面密度を一定に保ったままで、その間の空気層および第1の吸音材20の厚みを変えた場合の透過損失の変化を模式的に表した図である。空気層の厚さが大きい場合には、ダブルスキン構体3および内装パネル7をマス、空気層をバネとする低周波共振frLが低い周波数で表れ、これよりも高周波側では質量則よりも透過損失が向上される。これに対し、空気層の厚さが小さい場合には、低周波共振frLが空気層の厚さが大きい場合よりも高い周波数に表れ、この周波数において、空気層厚さが大きい場合に比べて、透過損失が悪化する。また、さらに高周波数領域では、ダブルスキン構造である側構体3と内装パネル7の間の壁間厚さに依存した高周波共鳴frHが表れることが知られている。
そこで本発明の実施の形態2のように、ダブルスキン構造である側構体3の内板3bに空孔を設けることで、ダブルスキン構造である側構体3の内板3bから放射された放射音30が、吸音材20、および内装パネル7を透過して車内空間6へ伝播する際、内板3bに設けた第1の空孔3fを通ってトラス3cの車内側空洞部3eへ逃げることが可能となるため、空孔3fがない場合に比べて、ダブルスキン構体3と内装パネル7の間の吸音材20での音圧が高くならず、内装パネル7を透過して車内空間6へ伝播する第2の放射音33も小さくなる。これは別の見方をすれば、ダブルスキン構造である側構体3と内装パネル7の間の吸音層20の厚さが、見かけ上、ダブルスキン構造である側構体3の車内側空洞部3eの厚さ分だけ厚くなったのと同じであり、吸音二重壁間の吸音層の厚さが増すことにより、遮音性が向上する効果が得られる。
さらに、ダブルスキン構造である側構体3の内板3bに空孔があることで、内板3bと内装パネル7の間で反射した音波が中空のトラス3c内に入り込み、中空のトラス3c内部の吸音材で音波が減衰されることにより騒音がより吸音されるとともに、空孔部のくびれ部分で空気が出入りすることで摩擦損失が発生するため、騒音がより減衰される効果などもある。これらのメカニズムにより、客室内の騒音が低減する。
(実施の形態3)
図8は本発明の実施の形態3に係る側構体3に空孔を設け、吸音材を側構体3の空洞部に配置した斜視図である。第2の吸音材21は側構体3の内板3bとトラス3cで囲まれた車内側空洞部3eに配置されている。第3の吸音材22は側構体3の外板3aとトラス3cで囲まれた車外側空洞部3dに配置されている。側構体3の内板3bには第1の空孔3fが、トラス3cには第2の空孔3gが設けられている。屋根構体2および床構体4においても、側構体3と同様に吸音材が配置され、空孔が設けられた構造をとることが可能である。
図9は本発明の実施の形態3に係る側構体3と内装パネル7の間に吸音材を配置し、吸音材の効果を説明する断面図である。図9(a)は側構体3と内装パネル7の間に吸音材を配置した図である。側構体3の車内側には第1の吸音材20が配置されており、さらに第1の吸音材20の車内側には内装パネル7が配置されている。屋根構体2および床構体4においても、側構体3と同様に吸音材および内装パネルが配置された構造をとることが可能である。図9(b)は吸音材の効果を説明する断面図である。側構体3から放射した第1の放射音30は、内装パネル7で反射し第1の反射音31、第3の反射音34が発生する。第1の反射音31は第1の空孔3fに入射して第2の吸音材21に吸収される。さらに、第3の反射音34は第2の空孔3gに入射して第3の吸音材22に吸収される。また、第1の放射音30の一部は回折して第1の空孔3fに入射して第2の吸音材21に吸収される。さらに第3の反射音34は第2の空孔3gに入射して第3の吸音材22に吸収される。さらに、第3の反射音34の一部は外板3aを透過して車外へ第2の反射音32となって放射される。よって、内装パネル7から車内空間6に放射される第2の放射音33が低減する。これにより客室内の騒音が低減する。屋根構体2および床構体4を構成するダブルスキン構造においても側構体3と同様な効果を得ることが可能である。
(実施の形態4)
図10は本発明の実施の形態4に係る側構体3に小径空孔を設け、吸音材を側構体3の空洞部に配置した斜視図である。第2の吸音材21は側構体3の内板3bと該トラス3cで囲まれた車内側空洞部3eに配置されている。側構体3の内板3bには第1の小径空孔3hが多数設けられている。第1の小径空孔3hは複数個で第1の空孔3fの面積と等しくなる直径とする。これにより音波が入射する空孔の数が増えるため、音波は第1の空孔3fを設けた場合よりも車内側空洞部3eに入射し易くなる。これにより、第2の吸音材に吸収される音波の量が増加する。屋根構体2および床構体4においても、側構体3と同様に吸音材が配置され、空孔が設けられた構造をとることが可能である。
(実施の形態5)
図11は本発明の実施の形態5に係る側構体3に空孔を設け、吸音材を側構体3の空洞部に配置した斜視図である。側構体3の強度が不足する箇所には、内板3bあるいは、トラス3cに空孔を設けず、一方、側構体3の強度が過剰な箇所には、側構体3の内板3bあるいは、トラス3cに空孔を設けた場合である。第2の吸音材21は側構体3の内板に第1の空孔3fが設けられた内板3bとトラス3cで囲まれた車内側空洞部3eに配置されている。屋根構体2および床構体4においても、側構体3と同様に吸音材が配置され、空孔が設けられた構造をとることが可能である。
(実施の形態6)
図12は本発明の実施の形態6に係る側構体3に空孔を設け、吸音材を側構体の空洞部に配置した斜視図である。側構体3の強度が不足する箇所では、内板3bあるいは、トラス3cの空孔直径を小さくし、一方、側構体3の強度が過剰な箇所では、側構体3の内板3bあるいは、トラス3cに設ける空孔直径を大きくした場合である。第2の吸音材21は側構体3の内板に第1の空孔3fが設けられた内板3bとトラス3cで囲まれた車内側空洞部3eに配置されており、第4の吸音材23は側構体3の内板3bに第3の空孔3iが設けられた内板3bとトラス3cで囲まれた車内側空洞部3eに配置されている。第2の吸音材21と第4の吸音材23を吸音性能の異なる材質とすることで、音波における広範囲の周波数成分を吸収することが可能となる。第3の吸音材22と第5の吸音材24は交互に側構体3の外板3aとトラス3cで囲まれた車外側空洞部3dに配置されている。第3の吸音材22と第5の吸音材24を吸音性能の異なる材質とすることで、音波における広範囲の周波数成分を吸収することが可能となる。屋根構体2および床構体4においても、側構体3と同様に吸音材が配置され、空孔が設けられた構造をとることが可能である。
(実施の形態7)
図13は本発明の実施の形態7に係る吸音材を側構体3の空洞部に配置する方法を説明した斜視図である。側構体3のトラス3cの断面形状と同様な形状をした第1の吸音材21を鉄道車両構体1の長手方向に向かって挿入する。屋根構体2および床構体4においても、同様に吸音材を配置することが可能である。
(実施の形態8)
図14は本発明の実施の形態8に係る側構体3に空孔を形成する方法を説明した斜視図である。側構体3に吸音材が配置された後に、ドリル8により側構体3の内板3bに空孔を加工する。これにより、ドリル加工時に発生する切粉を吸音材が保持することになり、切粉処理等を省くことができる。屋根構体2および床構体4においても、同様に空孔を形成することが可能である。
(実施の形態9)
図15は本発明の実施の形態9に係る側構体3に空孔を形成する方法を説明した断面図である。側構体3に吸音材が配置された後に、ドリル8により側構体3の内板3bに空孔を加工する。その際に、空孔の縁部に形成されるバリ3jを残しておくことで、空孔周りの強度を向上させる。屋根構体2および床構体4においても、同様に空孔を形成することが可能である。
(実施の形態10)
図16は本発明の実施の形態10に係る側構体3に空孔を形成する方法を説明した断面図である。側構体3のトラス3cの空孔は、図の上下方向からのドリル加工により形成される。屋根構体2および床構体4においても、同様に空孔を形成することが可能である。
(実施の形態11)
図17は本発明の実施の形態11に係る側構体3を溶接する方法を説明した断面図である。側構体3の内板3bおよびトラス3cに空孔を形成した後に、側構体3同士を溶接する。屋根構体2および床構体4においても、同様に溶接することが可能である。
(実施の形態12)
図18は本発明の実施の形態12に係る側構体に空孔を形成する方法を説明した断面図である。側構体3の内板3bの面外方向から斜めにドリル加工することで、内板3bおよびトラス3cに空孔を形成する。屋根構体2および床構体4においても、同様に空孔を形成することが可能である。
1…鉄道車両構体、2…屋根構体、3…側構体、3a…外板、3b…内板、3c…トラス、3d…車外側空洞部、3e…車内側空洞部、3f…第1の空孔、3g…第2の空孔、3h…第1の小径空孔、3i…第3の空孔、3j…バリ、4…床構体、5…妻構体、6…車内空間、7…内装パネル、8…ドリル、20…第1の吸音材、21…第2の吸音材、22…第3の吸音材、23…第4の吸音材、24…第5の吸音材、30…第1の放射音、31…第1の反射音、32…第2の反射音、33…第2の放射音、34…第3の反射音。

Claims (7)

  1. 外板、内板、トラス部とそれに囲まれる空洞部で構成されるダブルスキン構体を有する鉄道車両において、
    該ダブルスキン構体における車外側の該外板および該トラス部により囲まれる各車外側空洞部と、該ダブルスキン構体における車内側の該内板および該トラス部により囲まれる各車内側空洞部とそれぞれ第1の吸音材を配置し、該ダブルスキン構体の内板およびトラス部の両方に対して空孔部をそれぞれ形成し、該ダブルスキン構体内板および内装パネル間に第2の吸音材を配置した
    ことを特徴とする鉄道車両。
  2. 請求項1に記載の鉄道車両において、
    ダブルスキン構体における各車外側空洞部には、交互に吸音性能の異なる材質の該第1の吸音材が配置された
    ことを特徴とする鉄道車両。
  3. 請求項1または請求項2に記載の鉄道車両において、
    該空孔部はトラス部で区切られる内板に対して二つ以上設けられている
    ことを特徴とする鉄道車両。
  4. 請求項1または請求項2に記載の鉄道車両において、
    該内板および該トラス部に形成される空孔部は該ダブルスキン構体の強度によって一定の間隔で形成される
    ことを特徴とする鉄道車両。
  5. 請求項1または請求項2に記載の鉄道車両において、
    該内板および該トラス部に形成される空孔部が小径であり多数形成される
    ことを特徴とする鉄道車両。
  6. 請求項1または請求項2に記載の鉄道車両において、
    該内板および該トラス部に形成される空孔部は該ダブルスキン構体の強度によって該空孔の直径が変更されて形成される
    ことを特徴とする鉄道車両。
  7. 請求項1または請求項2に記載の鉄道車両において、
    該ダブルスキン構体の該車外側空洞部及び該車内側空洞部への該第1の吸音材の封入方法と、該空孔の形成方法に関して、はじめに該車外側空洞部及び該車内側空洞部に対して該第1の吸音材を封入したうえで、内板に対して車室内側から押しぬき加工にて空孔を設け、その際あえて、加工時に発生するバリが発生するように実施する
    ことを特徴とする加工方法。
JP2015238385A 2015-12-07 2015-12-07 鉄道車両および鉄道車両加工方法 Active JP6602655B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015238385A JP6602655B2 (ja) 2015-12-07 2015-12-07 鉄道車両および鉄道車両加工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015238385A JP6602655B2 (ja) 2015-12-07 2015-12-07 鉄道車両および鉄道車両加工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017105228A JP2017105228A (ja) 2017-06-15
JP6602655B2 true JP6602655B2 (ja) 2019-11-06

Family

ID=59060415

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015238385A Active JP6602655B2 (ja) 2015-12-07 2015-12-07 鉄道車両および鉄道車両加工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6602655B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018189879A1 (ja) * 2017-04-14 2018-10-18 株式会社日立製作所 鉄道車両
JP6842388B2 (ja) * 2017-08-31 2021-03-17 株式会社日立製作所 鉄道車両
JP6801145B1 (ja) 2019-02-20 2020-12-16 株式会社日立製作所 軌条車両
CN112477894A (zh) * 2020-12-09 2021-03-12 中车青岛四方机车车辆股份有限公司 车体铝合金型材降噪结构、降噪设计方法及车体

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT1110759B (it) * 1979-01-30 1986-01-06 Noseda Mino Cassero perso per realizzazione di pareti o di solai,per edlizia tradizionale o prefabbricata in cantiere o in stabilimento e procedimento di messa in opera
JPS59182564U (ja) * 1983-05-25 1984-12-05 渡辺 真 屋内用防音ハウス
JP4926350B2 (ja) * 2001-09-14 2012-05-09 株式会社神戸製鋼所 防音表面部材
JP2004044638A (ja) * 2002-07-09 2004-02-12 Showa Denko Kk 制振パネル、その製造方法及び車両
JP4116876B2 (ja) * 2002-12-18 2008-07-09 株式会社ササクラ 吸音体
JP4339324B2 (ja) * 2005-02-09 2009-10-07 株式会社日立製作所 鉄道車両構体
JP2008275906A (ja) * 2007-04-27 2008-11-13 Iida Sangyo Kk 吸音材及びそれに用いられるシート基材の製造方法
JP2010241195A (ja) * 2009-04-02 2010-10-28 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 車両用床板構造に充填材を充填する方法及びその方法で製造された車両用床板構造
JP5357950B2 (ja) * 2011-10-28 2013-12-04 近畿車輌株式会社 鉄道車両の床構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017105228A (ja) 2017-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6602655B2 (ja) 鉄道車両および鉄道車両加工方法
EP1690770B1 (en) Heat insulating acoustical structure and railway car body shell using the same
EP1662480A1 (en) Sound absorbing structure and method of producing the same
JP5918662B2 (ja) 多孔吸音構造
JP6748425B2 (ja) 鉄道車両の車体
JP6780098B2 (ja) 鉄道車両
JP2016200668A (ja) 吸音樹脂構造体
JP2006208949A (ja) 吸音装置
JP4317554B2 (ja) 高速鉄道車両用吸音パネル
JP6616169B2 (ja) 内装パネルおよびこの内装パネルを備える鉄道車両
RU2302967C2 (ru) Транспортное средство
JP2010047168A (ja) 吸音構造を備えた軌条車両
WO2020170346A1 (ja) 軌条車両
JP7342615B2 (ja) 車両の消音構造
JP6842388B2 (ja) 鉄道車両
JP4514567B2 (ja) 自動車のパネル構造
JP2008285857A (ja) 多孔質吸音材及びこれを用いた吸音構造体
JP6311767B1 (ja) 車両フロアの遮音構造
JP6125361B2 (ja) 鉄道車両の車内構造
RU2542859C2 (ru) Транспортное средство
KR101792202B1 (ko) 차음 패널
JP2005263083A (ja) 鉄道車両構体
JP3069037B2 (ja) 鉄道車両用アルミニウム合金形材
KR20110023601A (ko) 차량용 크래쉬 박스
JP5155784B2 (ja) 吸音構造体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180530

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190510

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190514

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190705

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191001

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191009

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6602655

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150