JP2009126202A - ドア構造 - Google Patents

ドア構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2009126202A
JP2009126202A JP2007300157A JP2007300157A JP2009126202A JP 2009126202 A JP2009126202 A JP 2009126202A JP 2007300157 A JP2007300157 A JP 2007300157A JP 2007300157 A JP2007300157 A JP 2007300157A JP 2009126202 A JP2009126202 A JP 2009126202A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
inner panel
speaker unit
sound
space
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007300157A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5076828B2 (ja
Inventor
Isamu Kato
勇 加藤
Satoru Sasaki
哲 佐々木
Daisuke Ochi
大輔 越智
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2007300157A priority Critical patent/JP5076828B2/ja
Publication of JP2009126202A publication Critical patent/JP2009126202A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5076828B2 publication Critical patent/JP5076828B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】インナパネルに開口部を形成すること無く、インナパネルを効率的に振動させることが可能なドア構造を提供する。
【解決手段】アウタパネル2とインナパネル4との間に形成したドア空間14に、前面側を車室12側へ向けたスピーカユニット6を配置し、スピーカユニット6の背面側から出力した音の位相を反転させて形成した位相反転音を、ドア空間14へ放射してインナパネル4を加振するインナパネル加振手段8を、スピーカユニット6の背面側を包囲してドア空間14から隔離されたスピーカ配置空間22を形成する隔壁部材18と、スピーカ配置空間22とドア空間14とを連通させる連通部材20から構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、ドアを構成するインナパネルにスピーカユニットを装着したドア構造に関する。
従来から、車両用ドアの構造は、例えば、車外側に配置したアウタパネルと、アウタパネルに取り付けて車内側に配置したインナパネルから形成する構造となっている。これらのアウタパネルとインナパネルとの間には、パワーウインドウ駆動用のモータ等を配置するドア空間が形成されている。このドア空間には、車載オーディオ(カーラジオ等)に接続したスピーカユニットを配置する場合がある。
上記のような、ドア空間に、スピーカユニットを配置するドア構造としては、例えば、特許文献1に記載されているような構成のものがある。
特許文献1に記載されているドア構造は、インナパネルの車室内側を覆うドアトリムに第1の開口部を形成しており、インナパネルに第2の開口部を形成している。インナパネルとドアトリムとの間に形成したトリム空間内には、インナパネルとドアトリムを組み合わせてトリム空間を部分的に仕切る、第1のダクト部を形成している。そして、この第1のダクト部によって、第1の開口部と第2の開口部が連通しており、ドア空間と車室内とが連通している。
このようなドア構造では、スピーカユニットの背面側から出力した音波が、ドア空間内で共鳴する。また、スピーカユニットの背面側から出力した音波の位相が、スピーカユニットのドア空間内で反転させられた後に、第1のダクト部を通じて車室内へ出力され、スピーカユニットの前面側から出力された音波と合成される。
このため、第1のダクト部を介して、スピーカユニットの背面側から出力した音を、位相を反転させて車室内に導入することが可能となる。これにより、スピーカユニットから出力した音を増強することが可能となっている。
特開2006−281932号公報
ところで、スピーカからの出力の結果、車室内で聞こえる音の一部には、スピーカユニットの背面側から出力した音圧によって生じる、インナパネルの振動によって発生する音が含まれる。
しかしながら、特許文献1に記載のドア構造では、インナパネル及びドアトリムに開口部を形成しているため、スピーカユニットの背面側から出力した音が有するエネルギーの大部分が、開口部から車室内へ放出される。したがって、ドア空間内において生じる圧力変動が抑制され、インナパネルの振動が抑制されてしまい、音の増強が困難となってしまうという問題が生じるおそれがある。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたもので、インナパネルを効率的に振動させて音を効率よく増強させることが可能なドア構造を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、前面側を前記車室へ向けたスピーカユニットを、車外側に配置したアウタパネルと車室側に配置したインナパネルとの間に形成したドア空間に配置したドア構造であって、
前記スピーカユニットの背面側から出力した音の位相を反転させた位相反転音を、前記ドア空間へ放射して前記インナパネルを加振することを特徴とするドア構造を提供するものである。
本発明によれば、スピーカユニットの背面から出力した音の位相を反転させてドア空間へ放射することにより、インナパネルを効率的に振動させることが可能となるため、音を効率よく増強することが可能となる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
(第一実施形態)
(構成)
図1は、本実施形態のドア構造を用いて形成した自動車のフロントドア1を、車室内側から見た図であり、フロントドア1の構成概念を示す図である。また、図2は、図1のII−II線断面図であり、図1のフロントドア1を、上方から見た図である。
図1及び図2中に示すように、本実施形態のフロントドア1は、アウタパネル2と、インナパネル4と、スピーカユニット6と、インナパネル加振手段8と、ドアトリム10を備えている。
アウタパネル2は、インナパネル4よりも車外側に配置してある。本実施形態では、アウタパネル2を形成する材料を、例えば、自動車用鋼板等としている。
インナパネル4は、溶接等の手段を用いて、アウタパネル2の車室12側の面に取り付けることにより、アウタパネル2よりも車室12側に配置してある。本実施形態では、インナパネル4を形成する材料を、アウタパネル2を形成する材料と同様、例えば、自動車用鋼板等としている。
また、インナパネル4には、作業用開口部16を形成している。この作業用開口部16は、アウタパネル2とインナパネル4との間に形成したドア空間14内に、パワーウインドウ駆動用のモータ等(図示せず)を配置する際に使用する開口部である。なお、作業用開口部16は、パワーウインドウ駆動用のモータ等を配置した後は、図示しない鋼板や樹脂板等を用いて閉塞することが好適であり、以下の説明は、作業用開口部16が閉塞された状態を前提として記載する。
スピーカユニット6は、ドア空間14に配置してある。また、スピーカユニット6は、カーラジオ等の車載オーディオ(図示せず)に接続してある。また、スピーカユニット6は、車載オーディオから入力した信号に基づき、前面側及び背面側から音声を出力する機能を有している。
スピーカユニット6の前面側は、図示しないビス等を用いてインナパネル4に取り付けることにより、車室12側へ向けてある。
スピーカユニット6の背面側は、ドア空間14において、アウタパネル2と対向させてある。
インナパネル加振手段8は、隔壁部材18と、連通部材20を備えている。
隔壁部材18は、一つの面が開口した箱形部材であり、開口面を形成する縁部をインナパネル4に固定することにより、スピーカユニット6の背面側を包囲して、ドア空間14から隔離されたスピーカ配置空間22を形成している。本実施形態では、隔壁部材18を形成する材料を、例えば、プラスチック等の樹脂材料としている。なお、樹脂材料を、選択する際は、例えば、所望の音響特性や耐久性を考慮して選択してもよい。これは、後述する連通部材20に関しても同様である。
スピーカ配置空間22は、スピーカユニット6の背面側から出力した音を共鳴させるとともに、スピーカユニット6の背面側から出力した音の位相を反転させて、位相反転音を形成する空間を構成している。
ここで、位相反転音は、スピーカユニット6の背面側から出力した音、すなわち、スピーカユニット6の前面側から出力した音と位相が反転している音の位相を反転させて、形成している。このため、位相反転音の位相は、スピーカユニット6の前面側から出力した音の位相と、同相または略同相となっている。
連通部材20は、二つの開口部24を有する中空部材である。本実施形態では、連通部材20を形成する材料を、隔壁部材18と同様、例えば、プラスチック等の樹脂材料としている。また、本実施形態では、連通部材20を、隔壁部材18と一体成形している。
第一の開口部24aは、スピーカ配置空間22へ開口させてあり、第二の開口部24bは、ドア空間14へ開口させてある。すなわち、連通部材20は、スピーカ配置空間22とドア空間14とを連通させている。
したがって、スピーカ配置空間22において形成された位相反転音は、連通部材20を介してドア空間14へ放射され、その音圧により、インナパネル4を加振する。
以上により、インナパネル加振手段8は、スピーカユニット6の背面側から出力した音の位相を反転させて形成した位相反転音を、ドア空間14へ放射してインナパネル4を加振する構成となっている。
なお、スピーカユニット6の背面側から出力した音圧によって生じる、インナパネル4が加振されて生じる音は、スピーカユニット6から出力した音のうち、特に、20Hz付近の極低周波域が主成分となっている。
ドアトリム10は、インナパネル4に対して、車室12側に配置してある。また、ドアトリム10は、インナパネル4に対して、インナパネル4の車室12側を覆うように取り付けてあり、フロントドア1の内装材を構成している。本実施形態では、ドアトリム10を形成する材料を、樹脂材料としている。
なお、特に図示しないが、ドアトリム10の車室12側には、アームレストやドアポケットなどが配設してあり、その主要部を、ドアトリム10と同様、樹脂材料を用いてドアトリム10と一体成形している。また、図1中では、説明のために、ドアトリム10の図示を省略している。
また、ドアトリム10には、例えば、複数の孔から構成した、トリム側開口部26を形成している。トリム側開口部26は、車室12側から見てスピーカユニット6の前面と重なる位置に配置してあり、スピーカユニット6の前面から出力した音を車室12内に導入する。
したがって、スピーカユニット6の前面側から出力した音の大部分は、トリム側開口部26を通じて車室12内へ導入される。
(動作)
次に、本実施形態のフロントドア1を備えた車両の動作について説明する。
車両走行時や停車時等における、車載オーディオの使用時には、車載オーディオから入力した信号に基づき、スピーカユニット6の前面側及び背面側から、ラジオ番組等の音声を出力する(図2参照)。
このとき、スピーカユニット6の前面側から出力した音の大部分は、トリム側開口部26を通じて車室12内へ導入される(図2参照)。
一方、スピーカユニット6の背面側から出力した音は、スピーカ配置空間22において位相が反転し、この位相が反転した音により、位相反転音を形成する(図2参照)。
そして、スピーカ配置空間22において形成した位相反転音は、連通部材20を介してドア空間14へ放射され、その音圧により、インナパネル4を加振する(図2参照)。
ここで、位相反転音の位相は、スピーカユニット6の前面側から出力した音の位相と、同相または略同相となっている。このため、位相反転音の音圧によりインナパネル4を加振して、インナパネル4が発音した音の位相は、スピーカユニット6の前面側から出力した音の位相と同相または略同相となる(図2参照)。
したがって、インナパネル4が発音した音と、スピーカユニット6の前面側から出力した音との共振により、インナパネル4が効率的に振動するため、スピーカユニット6の前面側及び背面側から出力した音が増音される(図2参照)。
(第一実施形態の効果)
(1)本実施形態のドア構造を用いて形成したフロントドアでは、インナパネル加振手段によって、スピーカユニットの背面側から出力した音の位相を反転させて位相反転音を形成し、この位相反転音をドア空間へ放射して、インナパネルを加振している。
このため、位相反転音の音圧によってインナパネルを加振することにより、インナパネルが発音した音の位相が、スピーカユニットの前面側から出力した音の位相と同相または略同相となる。
したがって、インナパネルが発音した音と、スピーカユニットの前面側から出力した音との共振により、インナパネルが効率的に振動するため、スピーカユニットの前面側及び背面側から出力した音が増音される。
ここで、スピーカユニットの背面側から出力した音圧によって生じる、インナパネルを加振して生じる音は、スピーカユニットから出力した音のうち、特に、20Hz付近の極低周波域が主成分となっている。
その結果、インナパネルが発音した音と、スピーカユニットの前面側から出力した音との共振により、インナパネルが効率的に振動すると、特に、20Hz付近の極低周波域が増強されるため、低音域の音質を向上させることが可能となる。
(2)また、本実施形態のドア構造を用いて形成したフロントドアでは、インナパネル加振手段を、スピーカユニットの背面側を包囲する隔壁部材と、スピーカ配置空間とドア空間とを連通させる連通部材を備えた構成としている。
このため、インナパネル及びドアトリムに開口部を形成すること無く、位相反転音をドア空間へ放射することが可能となるため、インナパネルを効率的に振動させることが可能となる。
その結果、インナパネル及びドアトリムの造形が容易となるとともに、インナパネル及びドアトリムをデザインする際の自由度を向上させることが可能となる。
また、インナパネル及びドアトリムに開口部を形成すること無く、位相反転音をドア空間へ放射することが可能となるため、位相反転音が車室内に侵入することに起因する、遮音性能低下を防止することが可能となる。
(応用例)
(1)なお、本実施形態では、本発明のドア構造を用いて形成したフロントドア1について説明したが、これに限定されるものではなく、本発明のドア構造を、リアドアやバックドアに適用してもよい。
(2)また、本実施形態では、ドアトリム10を備えた構成のフロントドア1について説明したが、これに限定されるものではなく、本発明のドア構造を、ドアトリム10を備えていないフロントドア1に適用してもよい。
(3)また、本実施形態のドア構造を用いて形成したフロントドア1では、インナパネル4に作業用開口部16を形成したが、これに限定されるものではなく、インナパネル4に作業用開口部16を形成しない構成としてもよい。
(4)また、本実施形態のドア構造を用いて形成したフロントドア1では、隔壁部材18及び連通部材20を、プラスチック等の樹脂材料を用いて形成したが、これに限定されるものではない。すなわち、隔壁部材18及び連通部材20を、例えば、木材等、樹脂材料以外の材料を用いて形成してもよい。この場合、隔壁部材18及び連通部材20を樹脂材料を用いて形成した場合と同様、隔壁部材18及び連通部材20を形成する材料を、例えば、所望の音響特性や耐久性を考慮して選択することも可能である。
(5)また、本実施形態のドア構造を用いて形成したフロントドア1では、隔壁部材18及び連通部材20を一体成形しているが、これに限定されるものではなく、隔壁部材18及び連通部材20を別体で成形した後、互いに組み合わせてもよい。
(6)また、本実施形態では、本発明のドア構造を、車両に備えられるドアに適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、本発明のドア構造を、船舶や航空機等に備えられるドアに適用してもよい。
(7)また、本実施形態のドア構造を用いて形成したフロントドア1では、インナパネル加振手段8を、隔壁部材18と連通部材20を備えた構成としたが、これに限定されるものではない。すなわち、例えば、隔壁部材18の、アウタパネル2及びインナパネル4と対向する面以外の面に、スピーカ配置空間22とドア空間14とを連通させる開口部を形成した構造としてもよい。
(第二実施形態)
(構成)
次に、本発明の第二実施形態について説明する。
図3は、本実施形態のドア構造を用いて形成した自動車のフロントドア1を、車室内側から見た図であり、フロントドア1の構成概念を示す図である。また、図4は、図3のIV−IV線断面図であり、図3のフロントドア1を、上方から見た図である。
図3及び図4中に示すように、本実施形態のドア構造を用いて形成したフロントドア1の構成は、連通部材20の構成を除き、上述した第一実施形態と同様の構成となっている。なお、連通部材20以外の構成は、上述した第一実施形態と同様の構成となっているため、説明は省略する。
連通部材20は、スピーカ配置空間22とドア空間14とを連通させている。
本実施形態では、連通部材20を配置する位置を、スピーカユニット6よりも車両前後方向前方としている。
第一の開口部24aは、スピーカ配置空間22へ開口させてある。
第二の開口部24bは、ドア空間14において、インナパネル4のうち、スピーカユニット6及びスピーカユニット6以外の部品を取り付けた部分よりも、面外方向への剛性が低い位置と対向させて開口させてある。
具体的には、インナパネル4のうち、スピーカユニット6よりも車両前後方向後方には、パワーウインドウ駆動用のモータ28、すなわち、スピーカユニット6以外の部品を取り付けてある。なお、以下の説明では、スピーカユニット6以外の部品が、パワーウインドウ駆動用のモータ28である場合について記載するが、スピーカユニット6以外の部品は、例えば、ドア開放用のハンドルであってもよい。
ここで、パワーウインドウ駆動用のモータ28を支持するために、パワーウインドウ駆動用のモータ28を取り付けた位置における、インナパネル4の面外方向への剛性は、他の部分よりも高くなっている。また、インナパネル4のうち、パワーウインドウ駆動用のモータ28を取り付けた位置は、パワーウインドウ駆動用のモータ28により、他の部分よりも面積当たりの質量が重くなっている。
一方、インナパネル4のうち、第二の開口部24bを対向させている位置には、スピーカユニット6以外の部品が取り付けられていないため、パワーウインドウ駆動用のモータ28を取り付けた位置と比較して、面外方向への剛性が低くなっている。また、インナパネル4のうち、第二の開口部24bを対向させている位置は、パワーウインドウ駆動用のモータ28を取り付けた位置と比較して、面積当たりの質量が軽くなっている。
以上により、インナパネル4のうち、第二の開口部24bを対向させている位置は、パワーウインドウ駆動用のモータ28を取り付けた位置、すなわち、スピーカユニット6以外の部品を取り付けた位置よりも、面外方向への剛性が低くなっている。また、第二の開口部24bを対向させている位置は、パワーウインドウ駆動用のモータ28を取り付けられておらず、面積当たりの質量が軽いため、面外方向へ振動しやすくなっている。
その他の構成は、上述した第一実施形態と同様である。
(動作)
次に、本実施形態のフロントドア1を備えた車両の動作について説明する。なお、以下の説明では、連通部材20以外の構成については、上述した第一実施形態と同様であるため、異なる部分の動作を中心に説明する。
車載オーディオの使用時に、スピーカユニット6の前面側及び背面側から音声を出力すると、スピーカユニット6の前面側から出力した音の大部分は、トリム側開口部26を通じて車室12内へ導入される(図4参照)。
一方、スピーカユニット6の背面側から出力した音は、スピーカ配置空間22において位相を反転し、この位相が反転した音により形成された位相反転音は、連通部材20を介してドア空間14へ放射される。そして、ドア空間14へ放射された位相反転音は、その音圧により、インナパネル4を加振する(図4参照)。
このとき、第二の開口部24bを、インナパネル4と対向させているため、スピーカ配置空間22において形成され、第二の開口部24bから放射された位相反転音が、ダイレクトにインナパネル4へ放射される(図4参照)。
また、インナパネル4のうち、第二の開口部24bを対向させている位置は、パワーウインドウ駆動用のモータ28を取り付けた位置よりも、面外方向への剛性が低く、また、面積当たりの質量が軽いため、面外方向へ振動しやすくなっている(図4参照)。
したがって、インナパネル4から発音される音と、スピーカユニット6の前面側から出力した音との共振により、インナパネル4が効率的に振動するため、スピーカユニット6の前面側及び背面側から出力した音が増音される(図4参照)。
(第二実施形態の効果)
(1)本実施形態のドア構造を用いて形成したフロントドアでは、位相反転音が放射される連通部材の第二の開口部を、インナパネルと対向させているため、連通部材の第二の開口部から放射された位相反転音が、ダイレクトにインナパネルへ放射されることとなる。
その結果、上述した第一実施形態と比較して、インナパネルが更に効率的に振動するため、スピーカユニットの前面側及び背面側から出力した音が増音され、上述した第一実施形態と比較して、低音域の音質を、更に向上させることが可能となる。
(2)また、本実施形態のドア構造を用いて形成したフロントドアでは、連通部材を、スピーカユニットよりも車両前後方向前方に配置している。また、連通部材の第二の開口部を、ドア空間において、インナパネルのうち、スピーカユニット及びスピーカユニット以外の部品を取り付けた部分よりも、面外方向への剛性が低い位置と対向する方向へ開口させてある。
このため、連通部材の第二の開口部から放射された位相反転音が、インナパネルのうち、スピーカユニット以外の部品を取り付けた部分よりも振動しやすくなっている位置へ、ダイレクトに放射されることとなる。
その結果、上述した第一実施形態と比較して、インナパネルが更に効率的に振動するため、スピーカユニットの前面側及び背面側から出力した音が増音され、上述した第一実施形態と比較して、低音域の音質を、更に向上させることが可能となる。
(応用例)
(1)なお、本実施形態のドア構造を用いて形成したフロントドア1では、第二の開口部24bを、インナパネル4のうち、スピーカユニット6及びスピーカユニット6以外の部品を取り付けた部分よりも、面外方向への剛性が低い位置と対向する方向へ開口させている。しかしながら、第二の開口部24bを開口させる方向は、これに限定されるものではない。すなわち、第二の開口部24bを、インナパネル4のうち、スピーカユニット6及びスピーカユニット6以外の部品を取り付けた部分よりも、面外方向への剛性が高い位置と対向する方向へ開口させてもよい。
(第三実施形態)
(構成)
次に、本発明の第三実施形態について説明する。
図5は、本実施形態のドア構造を用いて形成した自動車のフロントドア1の構成概念を示す図であり、フロントドア1を上方から見た断面図である。
図5中に示すように、本実施形態のドア構造を用いて形成したフロントドア1の構成は、インナパネル4とドアトリム10とを連結する連結部材30を備えている点を除き、上述した第一実施形態と同様の構成となっている。なお、連結部材30以外の構成は、上述した第一実施形態と同様の構成となっているため、説明は省略する。
連結部材30は、インナパネル4とドアトリム10とから形成されるトリム空間32内に配置してある。また、連結部材30は、インナパネル4の面外方向に延在する柱状部材から構成してある。本実施形態では、連結部材30を形成する材料を、例えば、金属材料としている。
連結部材30の一方の端部34aは、インナパネル4のドアトリム10と対向する面に固定してある。連結部材30の他方の端部34bは、ドアトリム10のインナパネル4と対向する面に固定してある。
その他の構成は、上述した第一実施形態と同様である。
(動作)
次に、本実施形態のフロントドア1を備えた車両の動作について説明する。なお、以下の説明では、連結部材30以外の構成については、上述した第一実施形態と同様であるため、異なる部分の動作を中心に説明する。
車載オーディオの使用時に、スピーカユニット6の前面側及び背面側から音声を出力すると、スピーカユニット6の前面側から出力した音の大部分は、トリム側開口部26を通じて車室12内へ導入される(図5参照)。
一方、スピーカユニット6の背面側から出力した音は、スピーカ配置空間22において位相を反転し、この位相が反転した音により形成された位相反転音は、連通部材20を介してドア空間14へ放射される。そして、ドア空間14へ放射された位相反転音は、その音圧により、インナパネル4を加振する(図5参照)。
このとき、インナパネル4とドアトリム10を、連結部材30によって連結しているため、位相反転音の音圧により加振されたインナパネル4の振動は、連結部材30を介してドアトリム10へ伝達され、ドアトリム10が振動する(図5参照)。
したがって、インナパネル4から発音される音と、スピーカユニット6の前面側から出力した音との共振に加え、ドアトリム10が振動するため、スピーカユニット6の前面側及び背面側から出力した音が増音される(図5参照)。
(第三実施形態の効果)
(1)本実施形態のドア構造を用いて形成したフロントドアでは、連結部材によって、インナパネルとドアトリムを連結しているため、位相反転音の音圧により加振されたインナパネルの振動は、連結部材を介してドアトリムへ伝達される。
このため、位相反転音の音圧により加振されたインナパネルの振動が、効果的にドアトリムに伝達され、ドアトリムが振動する。
その結果、インナパネルが発音した音と、スピーカユニットの前面側から出力した音との共振に加え、ドアトリムが振動するため、スピーカユニットの前面側及び背面側から出力した音が増音され、特に、低音域の音質を向上させることが可能となる。
(第四実施形態)
(構成)
次に、本発明の第四実施形態について説明する。
図6は、本実施形態のドア構造を用いて形成した自動車のフロントドア1の構成概念を示す図であり、フロントドア1を上方から見た断面図である。また、図7は、本実施形態の連結部材30を示す斜視図である。
図6及び図7中に示すように、本実施形態のドア構造を用いて形成したフロントドア1の構成は、連結部材30の構成を除き、上述した第三実施形態と同様の構成となっている。なお、連結部材30以外の構成は、上述した第三実施形態と同様の構成となっているため、説明は省略する。
連結部材30は、インナパネル4の面外方向に開口する管状部材から構成してあり、二つの開口部を有している。また、インナパネル4の面外方向から見た連結部材30の形状は、四角形となっている。
連結部材30の第一の開口部を構成する縁部36aは、インナパネル4の車室12側の面に固定してある。連結部材30の第二の開口部を構成する縁部36bは、ドアトリム10のインナパネル4と対向する面に固定してある。
その他の構成は、上述した第三実施形態と同様である。
(動作)
次に、本実施形態のフロントドア1を備えた車両の動作について説明する。なお、以下の説明では、連結部材30以外の構成については、上述した第三実施形態と同様であるため、異なる部分の動作を中心に説明する。
車載オーディオの使用時に、スピーカユニット6の前面側及び背面側から音声を出力すると、スピーカユニット6の前面側から出力した音の大部分は、トリム側開口部26を通じて車室12内へ導入される(図6参照)。
一方、スピーカユニット6の背面側から出力した音は、スピーカ配置空間22において位相を反転し、この位相が反転した音により形成された位相反転音は、連通部材20を介してドア空間14へ放射される。そして、ドア空間14へ放射された位相反転音は、その音圧により、インナパネル4を加振する(図6参照)。
このとき、インナパネル4とドアトリム10を、連結部材30によって連結しているため、位相反転音の音圧により加振されたインナパネル4の振動は、連結部材30を介してドアトリム10へ伝達される(図6参照)。
また、連結部材30は、二つの開口部を有する管状部材から構成してある(図7参照)。そして、連結部材30の第一の開口部を構成する縁部36aは、インナパネル4に固定してあり、連結部材30の第二の開口部を構成する縁部36bは、ドアトリム10に固定してある(図6参照)。
したがって、連結部材30を介してドアトリム10へ伝達されるインナパネル4の振動は、連結部材30を介して、ドアトリム10の広い範囲へ伝達されるため、インナパネル4の振動が、ドアトリム10へ効率的に伝達される(図6参照)。
(第四実施形態の効果)
(1)本実施形態のドア構造を用いて形成したフロントドアでは、インナパネルとドアトリムを連結する連結部材を、二つの開口部を有する管状部材から構成している。
また、連結部材の第一の開口部を構成する縁部を、インナパネルに固定しており、連結部材の第二の開口部を構成する縁部を、ドアトリムに固定している。
このため、連結部材を介してドアトリムへ伝達されるインナパネルの振動は、連結部材を介して、ドアトリムの広い範囲へ伝達されることとなり、インナパネルの振動が、ドアトリムへ効率的に伝達される。
その結果、インナパネルの振動によって生じるエネルギーが、ドアトリムへ効率的に伝達されてドアトリムが振動するため、上述した第三実施形態と比較して、低音域の音質を、更に向上させることが可能となる。
ここで、上述した第三実施形態のように、連結部材を柱状部材で構成した場合には、連結部材とドアトリムが狭い範囲で結合され、インナパネル全体が振動していても、ドアトリムは、連結部材との結合部及びその周辺のみが局部的に振動することとなる。したがって、インナパネルの振動によって生じるエネルギーを、ドアトリムへ効率的に伝達することが困難となることが考えられる。
この対応案として、柱状部材で構成した連結部材の、ドアトリムとの結合部分を大きくすることにより、連結部材とドアトリムを広い範囲で結合した場合、ドアトリムの剛性が低く、連結部材を支持することが困難となることが考えられる。
以上により、連結部材を、二つの開口部を有する管状部材から構成することが、インナパネルの振動によって生じるエネルギーを、ドアトリムへ効率的に伝達することが可能となるため、好適である。
(応用例)
(1)なお、本実施形態のドア構造を用いて形成したフロントドア1では、インナパネル4の面外方向から見た連結部材30の形状を、四角形としたが、これに限定されるものではない。すなわち、例えば、図8に示すように、インナパネル4の面外方向から見た連結部材30の形状を、円形としてもよい。なお、図8は、連結部材30の変形例を示す斜視図である。
本発明の第一実施形態のドア構造を用いて形成した自動車のフロントドア1の構成概念を示す図である。 図1のII−II線断面図である。 本発明の第二実施形態のドア構造を用いて形成した自動車のフロントドア1の構成概念を示す図である。 図3のIV−IV線断面図である。 本発明の第三実施形態のドア構造を用いて形成した自動車のフロントドア1の構成概念を示す図である。 本発明の第四実施形態のドア構造を用いて形成した自動車のフロントドア1の構成概念を示す図である。 連結部材30を示す斜視図である。 連結部材30の変形例を示す斜視図である。
符号の説明
1 フロントドア
2 アウタパネル
4 インナパネル
6 スピーカユニット
8 インナパネル加振手段
10 ドアトリム
12 車室
14 ドア空間
16 作業用開口部
18 隔壁部材
20 連通部材
22 スピーカ配置空間
24 連通部材の開口部
26 トリム側開口部
28 パワーウインドウ駆動用のモータ
30 連結部材
32 トリム空間
34 連結部材の端部
36 縁部

Claims (5)

  1. 車外側に配置したアウタパネルと、当該アウタパネルよりも車室側に配置したインナパネルと、前記アウタパネルと前記インナパネルとの間に形成したドア空間に前面側を前記車室へ向けて配置したスピーカユニットと、を備えるドア構造であって、
    前記スピーカユニットの背面側から出力した音の位相を反転させた位相反転音を前記ドア空間へ放射して前記インナパネルを加振するインナパネル加振手段を備えることを特徴とするドア構造。
  2. 前記インナパネル加振手段は、前記スピーカユニットの背面側を包囲して前記ドア空間から隔離されたスピーカ配置空間を形成する隔壁部材と、前記スピーカ配置空間と前記ドア空間とを連通させる連通部材と、を備えることを特徴とする請求項1に記載したドア構造。
  3. 前記連通部材は、少なくとも二つの開口部を備え、
    前記開口部のうち第一の開口部を前記スピーカ配置空間へ開口し、前記開口部のうち第二の開口部を前記ドア空間へ開口し、且つ、前記インナパネルと対向させたことを特徴とする請求項2に記載したドア構造。
  4. 前記第二の開口部を、前記インナパネルのうち前記スピーカユニット及びスピーカユニット以外の部品を取り付けた部分よりも面外方向への剛性が低い位置と対向させたことを特徴とする請求項3に記載したドア構造。
  5. 前記インナパネルに対して車室側に配置されるドアトリムと、前記インナパネルと前記ドアトリムとを連結する連結部材と、を備えることを特徴とする請求項1から4のうちいずれか1項に記載したドア構造。
JP2007300157A 2007-11-20 2007-11-20 ドア構造 Expired - Fee Related JP5076828B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007300157A JP5076828B2 (ja) 2007-11-20 2007-11-20 ドア構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007300157A JP5076828B2 (ja) 2007-11-20 2007-11-20 ドア構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009126202A true JP2009126202A (ja) 2009-06-11
JP5076828B2 JP5076828B2 (ja) 2012-11-21

Family

ID=40817572

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007300157A Expired - Fee Related JP5076828B2 (ja) 2007-11-20 2007-11-20 ドア構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5076828B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011244104A (ja) * 2010-05-14 2011-12-01 Toyota Boshoku Corp 車載用スピーカ装置
KR101408710B1 (ko) * 2012-11-27 2014-06-17 대동도어 주식회사 도어 어셈블리
KR101408708B1 (ko) * 2012-11-27 2014-06-17 대동도어 주식회사 도어 어셈블리

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60115758U (ja) * 1984-01-17 1985-08-05 日産自動車株式会社 車両用バスレフ型スピ−カ構造
JPH0422296A (ja) * 1990-05-16 1992-01-27 Mitsubishi Electric Corp 車載スピーカシステム
WO1999059840A1 (de) * 1998-05-18 1999-11-25 Brose Fahrzeugteile Gmbh & Co. Kommanditgesellschaft, Coburg Kraftfahrzeugtür mit einer einen lautsprecher tragenden wandung
JP2005039454A (ja) * 2003-07-18 2005-02-10 Pioneer Electronic Corp ドア用スピーカ装置及びドアパネル
JP2006281932A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Gp Daikyo Corp 自動車のドア構造

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60115758U (ja) * 1984-01-17 1985-08-05 日産自動車株式会社 車両用バスレフ型スピ−カ構造
JPH0422296A (ja) * 1990-05-16 1992-01-27 Mitsubishi Electric Corp 車載スピーカシステム
WO1999059840A1 (de) * 1998-05-18 1999-11-25 Brose Fahrzeugteile Gmbh & Co. Kommanditgesellschaft, Coburg Kraftfahrzeugtür mit einer einen lautsprecher tragenden wandung
JP2005039454A (ja) * 2003-07-18 2005-02-10 Pioneer Electronic Corp ドア用スピーカ装置及びドアパネル
JP2006281932A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Gp Daikyo Corp 自動車のドア構造

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011244104A (ja) * 2010-05-14 2011-12-01 Toyota Boshoku Corp 車載用スピーカ装置
KR101408710B1 (ko) * 2012-11-27 2014-06-17 대동도어 주식회사 도어 어셈블리
KR101408708B1 (ko) * 2012-11-27 2014-06-17 대동도어 주식회사 도어 어셈블리

Also Published As

Publication number Publication date
JP5076828B2 (ja) 2012-11-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5028479B2 (ja) 車両の支持構造内のバンドパスボックス
YU47599A (sh) Putnička prevozna sredstva sa ugrađenim zvučnicima koji sadrže akustične predajne elemente u obliku panela
RU2668385C2 (ru) Облицовочный панельный узел для транспортного средства (варианты)
JP5444683B2 (ja) 吸音構造
CN110506309A (zh) 用于机动车辆的结构声致动器和机动车辆
JP5076828B2 (ja) ドア構造
EP3343944B1 (en) Speaker system for moving body
US10486614B2 (en) Speaker system for mobile object
JP4019421B2 (ja) 自動車のフロアパネル構造
JP5499460B2 (ja) ダクト及び車両構造体
JP4022919B2 (ja) 車体のフロアパネル構造
JP4561429B2 (ja) 吸気系発生音伝播構造
JP2007216863A (ja) 自動車の吸音構造
JP3841029B2 (ja) 自動車のフロア構造
JP4019422B2 (ja) 自動車のフロアパネル構造
JP4403581B2 (ja) 自動車のスピーカ付きアッパーバック構造
JP2006273106A (ja) 車両のエンジン音導入構造
JP2010076636A (ja) インストルメントパネル構造
WO2017037805A1 (ja) 移動体用スピーカシステム
JP2005117588A (ja) 二輪車用音響システム
WO2021152907A1 (ja) 振動発生装置
JP2019038358A (ja) 鉄道車両
JP2003177762A (ja) サウンド出力部材とエアダクトを備えた移動手段
JP2008126698A (ja) 車両ルーフ部の騒音低減構造
JPH0644681U (ja) 車室内こもり音低減装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100917

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101027

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120313

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120315

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120418

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120731

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120813

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150907

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees