JP2005117588A - 二輪車用音響システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 周囲に漏れる音を低減しつつ必要な音を搭乗者に提供することができる二輪車用音響システムを提供すること。
【解決手段】 シート16の下方に第1スピーカユニットとしてのコントロールボックス15を設け、搭乗者Pに向けて音を発する。コントロールボックス15の内部には、走行方向前方に向かって2つのスピーカ41a、41bが設けられている。このスピーカ41a、41bは、その中心部分が偏心しており(非対称性)、各スピーカ41a、41bは、低音発生部43a、43bがシート16に近くなるように配置されている。ハンドル22に第2スピーカユニットとしてのスピーカアレイ(スピーカ61a〜61h)を設けて、指向性のある音を搭乗者Pに向けて発する。ハンドル22には、ハンドル22本体の搭乗者Pに向かう面に、ハンドル22に沿って複数(ここでは8つ)のスピーカ61a〜61hが列状に配設されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、二輪車に搭載する二輪車用音響システムに関する。
従来の二輪車用音響システムとして、例えば、特許文献1に示すオーディオ装置が知られている。このオーディオ装置は、低音用、中音用及び高音用のスピーカを備え、ハンドルカバーに高音用スピーカを、前側車体カバーに中音用スピーカを、リヤボックス内に低音用スピーカをそれぞれ装着することにより、オーディオ装置を車体内に一体的に配設して、走行ごとにオーディオ装置の積み込みなどの手間を伴うことなく、走行する楽しみに加えて、音楽などを聞く楽しみを得ることができるようにしている。
特開2002−145154号公報
しかしながら、従来の二輪車用音響システムにおいては、搭乗者は走行中に音楽などを楽しむことができるものの、その音は広く周囲に発散するため、つまり、周囲に漏れる音が大きいため、搭乗者以外の者にとっては騒音となる場合がある。周囲への騒音を低減するためには、音量を小さくすればよいが、走行中は、搭乗者に対してエンジンの吸排気音やメカニカルノイズ、風きり音などが直接聞こえるため、音楽などの音が聞き取りにくくなり、音量を比較的大きく設定するからである。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、周囲に漏れる音を低減しつつ必要な音を搭乗者に提供することができる二輪車用音響システムを提供することを目的とする。
本発明の二輪車用音響システムは、二輪車の座部の下方に設けられ、搭乗者に向けて音を発する第1スピーカユニットと、搭乗者の前方に設けられ、搭乗者に向けて指向性を有する音を発する第2スピーカユニットと、を具備する構成を採る。
この構成によれば、搭乗者に向けて音を発する第1スピーカユニットを二輪車の座部の下方に設け、搭乗者に向けて指向性を有する音を発する第2スピーカユニットを搭乗者の前方に設けたため、搭乗者を取り囲む領域に音響空間を形成することができ、周囲に漏れる音を低減しつつ必要な音を搭乗者に提供することができる。
本発明の二輪車用音響システムは、上記の構成において、前記第1スピーカユニットは、縦方向のスリットを有し、左右への音拡散を低減する構成を採る。
この構成によれば、第1スピーカユニットは、縦方向のスリットを有し、左右への音拡散を低減するため、発する音に指向性を持たせることができ、搭乗者に向けて音を発することができる。
本発明の二輪車用音響システムは、上記の構成において、前記第2スピーカユニットは、ハンドルに沿って列状に配設された複数のスピーカを有し、左右への音拡散を低減する構成を採る。
この構成によれば、第2スピーカユニットは、ハンドルに沿って列状に配設された複数のスピーカを有し、左右への音拡散を低減するため、いわゆるラインアレイ効果により、搭乗者に向けて指向性を有する音を発することができる。
本発明の二輪車用音響システムは、上記の構成において、前記複数のスピーカは、ハンドル本体に列状に複数設けられた取付穴に各々取り付けられている構成を採る。
この構成によれば、第2スピーカユニットは、ハンドル本体に列状に複数設けられた取付穴にスピーカを各々取り付けているため、ハンドルに音響性能を持たせることができる。
本発明の二輪車用音響システムは、上記の構成において、前記第1スピーカユニットは、スピーカと、前記スピーカの音発生面の前方に設けられ、前記スピーカが発した音を調整する音調整部と、前記音調整部の前方に設けられた開口部と、を具備する構成を採る。
この構成によれば、スピーカの音発生面の前方に音調整部を設け、この音調整部の前方に開口部を設けたため、音調整部により調整を施した後の音を開口部より外に出すことができる。
本発明の二輪車用音響システムは、上記の構成において、前記スピーカは、低音を発生する低音発生部と、高音を発生する高音発生部と、を有し、前記低音発生部が前記座部に近くなるように配置されている構成を採る。
この構成によれば、低音発生部が座部の近くになるようにスピーカを配置するため、低音が搭乗者の下半身に伝わりやすくすることができる。
本発明の二輪車用音響システムは、上記の構成において、前記第1スピーカユニットは、低音を発生する低音発生用スピーカと、高音を発生する高音発生用スピーカと、を有し、前記低音発生用スピーカは、前記座部に近い位置に配置されている構成を採る。
この構成によれば、低音発生用スピーカを座部の近くに配置するため、低音が搭乗者の下半身に伝わりやすくすることができる。
本発明の電動車両は、上記いずれかの二輪車用音響システムを具備する構成を採る。
この構成によれば、搭乗者を取り囲む領域に音響空間を形成することができるため、駆動音が小さい電動車両においても、周囲に漏れる音を低減しつつ必要な音を搭乗者に提供することができる。
本発明によれば、周囲に漏れる音を低減しつつ必要な音を搭乗者に提供することができる。
本発明の骨子は、二輪車の座部の下方に設けられた第1のスピーカユニットと、搭乗者の前方に設けられた第2のスピーカユニットとにより、搭乗者を取り囲む領域に音響空間を形成することである。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る二輪車用音響システムを搭載した電動車両を示す全体図である。
図1に示す電動車両10は、バッテリによって駆動されるモータによって運転される二輪車(電動二輪車)であって、前輪11、フロントフォーク12、フロントフェンダ13、ステップ部14、コントロールボックス15、シート(座部)16、バッテリ17、モータ18、後輪19、リヤフェンダ20、ハンドルポスト21及びハンドル22を有する。フロントフェンダ13は、泥除けとしての機能に加えて、ステップ部14から延びるフレームとしての機能も有している。コントロールボックス15には、後で詳述するように、本実施の形態に係る二輪車用音響システム(以下単に「音響システム」という)の一部(第1スピーカユニット)が内蔵されている。コントロールボックス15は、シート16の下方に設けられている。動力源であるバッテリ17は、例えば、リチウムイオンバッテリである。モータ18は、バッテリ17の後方に設けられている。モータ18の駆動力は、図示しないシャフトドライブ機構により後輪19に伝達される。リヤフェンダ20は、シート16の後方の、後輪19と挟まれる位置に設けられている。ハンドルポスト21は、フロントフォーク12の上方に設けられ、さらにハンドル22がやや後方に向かって伸びている。ハンドル22には、後で詳述するように、本実施の形態に係る音響システムの他の一部(第2スピーカユニット)が内蔵されている。
本実施の形態の音響システムは、コントロールボックス15及びハンドル22に設けられたスピーカアレイ(図示せず)で構成されている。例えば、後述するように、コントロールボックス15には2つのスピーカが内蔵され、ハンドル22には8つのスピーカがスピーカアレイとして取り付けられている。コントロールボックス15で発生した音は、直接搭乗者に向けて伝達され、又は、フロントフェンダ13若しくはハンドルポスト21で反射された後、搭乗者に向けて伝達されるようになっている。また、ハンドル22のスピーカアレイで発生した音は、指向性を持って搭乗者に向けて伝達されるようになっている。以下、各要部の構成について、詳細に説明する。
図2は、コントロールボックス15の内部の構成を示す模式図、図3は、図2中のA−A断面図、図4は、コントロールボックス15の外観を示す斜視図である。なお、図2は、コントロールボックス15で発生した音の伝わり方をも示している。
コントロールボックス15は、図2に示すように、搭乗者(特に運転者P)が着座するシート16の下方に設けられている。コントロールボックス15の内部には、走行方向前方に向かって2つのスピーカ41a、41bが設けられている。ここでは、例えば、2つのスピーカ41a、41bは、同一タイプのスピーカである。このスピーカ41a、41bは、その中心部分が偏心しており(非対称性)、コーン42a、42bが広くなる部分(低音発生部)43a、43bでは主に低音が発生され、コーン42a、42bが狭くなる部分(高音発生部)44a、44bでは主に高音が発生されるようになっている。各スピーカ41a、41bは、低音発生部43a、43bがシート16に近くなるように配置されている。この結果、低音が搭乗者の下半身に伝わりやすい構成が実現されている。
図3に示すように、コントロールボックス15は、スピーカ41aの音発生面の前方(つまり、コーン42a側)に、前方に行くに従って狭くなった空間(以下「前面空間」という)51aが、隔壁52によって形成されている。前面空間51aは、音調整部として機能する部分であって、スピーカ41aで発生した低音を共鳴(具体的には、ヘルムホルツ共鳴)によって増幅するとともに、スピーカ41aで発生した音(低音と高音)に指向性を持たせる機能を有している。前面空間51aの前方には、縦方向のスリット(開口部)53aが設けられている。このスリット53aによっても音に指向性が付与される。すなわち、左右への音拡散が低減される。このような構造は、図示しないが、スピーカ41bについても同様である。ここでは、図4に示すように、スリット53aは、コントロールボックス15の前面に形成され、スリット53bは、コントロールボックス15の上面に形成されている。なお、スピーカ41a、41bの背面には音増幅用の別の空間(以下「背面空間」という)54a、54bが形成され、また、隔壁52と外壁55との間は振動を発生・増幅させるため空洞56になっている。
この場合、各スピーカ41a、41bで発生した音のうち、低音については、前面空間51a、51bで共鳴によって増幅され、一部は振動となって搭乗者Pの下半身に伝達され、一部はスリット53a、53bを通過して外部に出る。また、高音については、前面空間51a、51bで変化することは少なく、ほとんどそのままスリットを通過して前方に直進する。各スピーカ41a、41bで発生した音は搭乗者Pに向けて伝達され、その結果、搭乗者Pを取り囲む領域に鉛直面方向の音響空間が形成される。具体的な音の伝わり方については、後で詳述する。
なお、コントロールボックス15の音響性能は、スピーカ41a、41bの種類や性能に加えて、前面空間51a、51b、背面空間54a、54b及び空洞56の形状や大きさ、並びにコントロールボックス15の材質などによって、総合的に決定される。
また、本実施の形態では、コントロールボックス15に2つのスピーカ41a、41bを設けたが、コントロールボックス15に設けるスピーカの個数は、もちろん、これに限定されない。
また、本実施の形態では、各スピーカ41a、41bに低音発生部43a、43bと高音発生部44a、44bが設けられているが、これに限定されるわけではない。例えば、スピーカとして、低音を発生する低音発生用スピーカと、高音を発生する高音発生用スピーカとに分けて、低音発生用スピーカをシート16に近い位置に配置するようにしてもよい。これによっても、低音が搭乗者の下半身に伝わりやすい構成を実現することができる。
次に、ハンドル22の構成について説明する。
図5は、ハンドル22の構成を示す斜視図、図6は、図5中のB−B断面図である。
ハンドル22には、図5に示すように、ハンドル22本体の搭乗者Pに向かう面に、ハンドル22に沿って複数(ここでは8つ)のスピーカ61a〜61hが列状に配設されている。このスピーカ群は、第2スピーカユニットして機能するスピーカアレイを構成し、周知のラインアレイ効果によって、横方向に発散しにくい指向性の強い音を搭乗者Pに向けて発生する。すなわち、第2スピーカユニットは、ハンドル22本体に列状に複数(ここでは8つ)設けられた取付穴にスピーカ61a〜61hを各々取り付けて構成されている。この結果、左右への音拡散が低減され、また、ハンドル22に音響性能を持たせることができる。なお、ラインアレイ効果の原理については後述する。
ハンドル22の断面は、図6に示すように、楕円形状をしており、内部が空洞62になっている。この空洞62は、各スピーカ61a〜61hの背面に存在するため、以下、「背面空間」と呼ぶことにする。この背面空間62によって音が増幅される。ハンドル22は、音響性能を発揮するため、好ましくは、例えば、アルミニウムや木材などで構成されている。
なお、本実施の形態では、ハンドル22に8つのスピーカ61a〜61hを設けたが、ハンドル22に設けるスピーカの個数は、もちろん、これに限定されない。ラインアレイ効果を発揮できる個数であれば、どのような個数でよい。
また、フロントフェンダ13及びハンドルポスト21も、本実施の形態の音響システムの構成要素であって、図2に示すように、反射部として機能し、コントロールボックス15で発生した指向性のある音を、搭乗者Pに向けて反射する機能を有している。
次いで、上記構成を有する音響システムの作用について説明する。
まず、コントロールボックス15の作用について、図2を用いて説明する。コントロールボックス15においては、各スピーカ41a、41bで発生した音のうち、低音については、前面空間51a、51bでヘルムホルツ共鳴によって増幅され、一部は振動となって搭乗者Pの下半身に伝達され、一部はスリット53a、53bを通過して外部に出る。また、高音については、前面空間51a、51bで変化することは少なく、ほとんどそのままスリットを通過して前方に直進する。このとき、スリット53a、53bから出る音は、コントロールボックス15の内部形状(特に、前面空間51a、51b及びスリット53a、53bの形状)に応じた指向性を有することになる。
このとき、各スピーカ41a、41bは、上記のように、低音発生部43a、43bがシート16に近くなるように配置され(したがって、特に、スピーカ41bについては、低音発生部43bがコントロールボックス15の上面に向けて配置され)、一方、高音発生部44a、44bがコントロールボックス15の底面に近くなるように配置されるため、各スピーカ41a、41bで発生した音のうち、高音の大部分は、コントロールボックス15の前面方向に進み、低音の一部は、振動として搭乗者Pに伝わり、低音の他の一部は、コントロールボックス15の上面のスリット53bを通って直接搭乗者Pの方に伝達される。
そして、主としてコントロールボックス15の前面のスリット53aから出た音が、フロントフェンダ13及びハンドルポスト21により、搭乗者Pに向けて反射される。このとき、フロントフェンダ13及びハンドルポスト21は、スリット53aを通過して来た指向性を有する音を、指向性を維持したまま搭乗者Pの方向へ反射する。このような指向性を音に持たせることで、車両側方への音の漏れが少なくなり、騒音を小さくすることができる。
次に、ハンドル22に設けられたスピーカアレイ(スピーカ61a〜61h)の作用について説明する。上記のように、8つのスピーカ61a〜61hは、それぞれ、ハンドル22の搭乗者Pに向かう面に列状に配設されている。すなわち8つのスピーカ61a〜61hは、それぞれ搭乗者Pの方向に音発生面を向けて配置され、かつ、ラインアレイ効果を発揮するような位置関係に配設されている。
ここで、ラインアレイ効果とは、各スピーカから同位相の音が出る場合には、それぞれの音が干渉して、あたかも線状の音源であるかのような音の放射状態が形成されるという音響上の効果である。すなわち、1個のスピーカでは、半球状に音波が伝搬するのに対し、ラインアレイスピーカでは、半円筒状に音波が伝搬するため、音源から離れたところでも、音の減衰が小さくなる。したがって、本実施の形態のように、搭乗者Pの前方にあるハンドル22にラインアレイ効果を発揮する8つのスピーカ61a〜61hを配置することにより、各スピーカ61a〜61hの音量を小さくしても、搭乗者Pに音を伝えることができる。
なお、本実施の形態では、各スピーカ61a〜61hをハンドル22に配置したが、これに限定されるわけではなく、同様の効果が得られる限り、横木を渡してそこにスピーカを配置するなど、他の構成を採ることも当然に可能である。
また、ハンドル22の軸線方向(つまり、電動二輪車10の側面方向)においては、ラインアレイ効果により、各スピーカ61a〜61hで発生する音が干渉して打ち消し合うため、電動二輪車10の側面方向への音の放射が弱くなる。すなわち、8つのスピーカ61a〜61hで発生する音は、電動二輪車10の前部から後部に向かう指向性を有することになる。このような指向性を音に持たせることで、側方への音の漏れが少なくなり、騒音を小さくすることができる。
図7は、各スピーカユニットによって形成される音響空間の一例を示す模式図である。上記の構成・作用を有する音響システムにより、図7に示すように搭乗者Pを取り囲む領域に音響空間71が形成される。特に、コントロールボックス15、フロントフェンダ13及びハンドルポスト21により、搭乗者Pを含む鉛直面方向に第1の音響空間72が形成され、また、ハンドル22に設けられたスピーカアレイ(スピーカ61a〜61h)により、搭乗者Pを含む水平面方向に第2の音響空間73が形成される。音響空間71は、鉛直面方向の音響空間72と水平面方向の音響空間73を合成することにより得られる。
このように、本実施の形態によれば、シート16の下方に第1スピーカユニットとしてのコントロールボックス15を設けるとともに、ハンドル22に第2スピーカユニットとしてのスピーカアレイ(スピーカ61a〜61h)を設けて、指向性のある音を搭乗者Pに向けて集めることにより、搭乗者Pを取り囲む領域に音響空間71を形成するため、搭乗者は音を聞くことができる一方で、第1スピーカユニット及び第2スピーカユニットから車両の前後方向に指向性を有する音のみが発生されるため、車両の側方に音が漏れることを防止して騒音の軽減することができる。すなわち、周囲に漏れる音を低減しつつ必要な音を搭乗者に提供することができる。
特に、電動車両に適用した場合は、モータはエンジンに比べて駆動音が小さく搭乗者に対して運転情報などを音で伝達する必要があるため、その効果は大きい。
なお、本実施の形態では、二輪車として電動車両を例にとって説明したが、これに限定されるわけではなく、任意の二輪車に適用可能である。
本発明は、周囲に漏れる音を低減しつつ必要な音を搭乗者に提供することができる二輪車用音響システムとして有用である。
本発明の一実施の形態に係る二輪車用音響システムを搭載した電動車両を示す全体図 図1のコントロールボックスの内部の構成を示す模式図 図2中のA−A断面図 図1のコントロールボックスの外観を示す斜視図 図1のハンドルの構成を示す斜視図 図5中のB−B断面図 各スピーカユニットによって形成される音響空間の一例を示す模式図
符号の説明
10 電動二輪車
11 前輪
12 フロントフォーク
13 フロントフェンダ
14 ステップ部
15 コントロールボックス
16 シート
17 バッテリ
18 モータ
19 後輪
20 リヤフェンダ
21 ハンドルポスト
22 ハンドル
41a、41b、61a、61b、61c、61d、61e、61f、61g、61h スピーカ
42a、42b コーン
51a、51b 空間
53a、53b スリット

Claims (8)

  1. 二輪車の座部の下方に設けられ、搭乗者に向けて音を発する第1スピーカユニットと、
    搭乗者の前方に設けられ、搭乗者に向けて指向性を有する音を発する第2スピーカユニットと、
    を具備することを特徴とする二輪車用音響システム。
  2. 前記第1スピーカユニットは、縦方向のスリットを有し、左右への音拡散を低減することを特徴とする請求項1記載の二輪車用音響システム。
  3. 前記第2スピーカユニットは、ハンドルに沿って列状に配設された複数のスピーカを有し、左右への音拡散を低減することを特徴とする請求項1記載の二輪車用音響システム。
  4. 前記複数のスピーカは、ハンドル本体に列状に複数設けられた取付穴に各々取り付けられていることを特徴とする請求項3記載の二輪車用音響システム。
  5. 前記第1スピーカユニットは、
    スピーカと、
    前記スピーカの音発生面の前方に設けられ、前記スピーカが発した音を調整する音調整部と、
    前記音調整部の前方に設けられた開口部と、
    を具備することを特徴とする請求項1記載の二輪車用音響システム。
  6. 前記スピーカは、
    低音を発生する低音発生部と、
    高音を発生する高音発生部と、を有し、
    前記低音発生部が前記座部に近くなるように配置されている、
    ことを特徴とする請求項5記載の二輪車用音響システム。
  7. 前記第1スピーカユニットは、
    低音を発生する低音発生用スピーカと、
    高音を発生する高音発生用スピーカと、を有し、
    前記低音発生用スピーカは、前記座部に近い位置に配置されている、
    ことを特徴とする請求項5記載の二輪車用音響システム。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の二輪車用音響システムを具備することを特徴とする電動車両。
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