JPH0410127Y2 - - Google Patents

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JPH0410127Y2
JPH0410127Y2 JP1985091241U JP9124185U JPH0410127Y2 JP H0410127 Y2 JPH0410127 Y2 JP H0410127Y2 JP 1985091241 U JP1985091241 U JP 1985091241U JP 9124185 U JP9124185 U JP 9124185U JP H0410127 Y2 JPH0410127 Y2 JP H0410127Y2
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JP
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vehicle
vehicle interior
resonance chamber
resonance
noise
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JP1985091241U
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、車両の車室内における騒音、特に、
低周波数騒音を低減させるためとられる車両の吸
音構造に関する。
(従来の技術) 従来より、車両における車室騒音の低減化を図
るため、例えば、特開昭56−106858号公報に示さ
れている如く、車室の天井あるいは床等に吸音効
果を有する段ボール等の内装板材を配置すること
が知られている。
しかしながら、単にこのような吸音効果を有す
る内装板材を用いるだけでは、車両の定常走行時
に車室内に着座した乗員が感じる騒音のうち特に
高レベルとなる、周波数を約60〜400Hz程度とす
る低周波数騒音(こもり音)を充分に低減化させ
ることはできない。
そのため、例えば、実開昭56−63652号公報に
も示されている如く、車室形成部における騒音の
音圧レベルが高い部位に共鳴器を設置して、その
共鳴効果によつて車室内騒音、特に、低周波数騒
音の低減化を図ろうとした車両の吸音機構が提案
されている。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、上述の如くに、車室形成部にお
ける騒音の音圧レベルが高い部位に共鳴器を設置
するようにした車両の吸音機構が採用される場
合、車室空間における共鳴器の共鳴孔が開口する
部分の近傍では相当の吸音効果が得られるが、共
鳴孔が開口する部分から離れた部分では充分な吸
音効果が得られず、従つて、騒音が低減されない
という問題がある。
斯かる問題を解消するには、車室内空間の各所
で所望の吸音効果が得られるように車室形成部の
各部に多数の共鳴器を設置すればよいことになる
が、低周波数騒音を効果的に吸音できる共鳴器
は、比較的大なる容積の共鳴室を必要とし、その
ため、設置位置が限られてしまい、車室形成部の
各部に設置することは困難である。このため、従
来、車室形成部に共鳴器を設置するようにした車
両の吸音機構が採用されても、車室内に着座する
乗員に対する充分な低周波数騒音の低減がなされ
る状態は得られていない。
斯かる点に鑑み、本考案は、車両の車室形成部
の一部をなす車室ルーフ部が有効に利用されて共
鳴器が形成され、それにより、車室内空間が狭め
られて居住性が損なわれる等の不都合を伴うこと
なく、車室内に着座する乗員に対する騒音、特
に、低周波数騒音をも充分に低減できるようにさ
れた車両の吸音構造を提供することを目的とす
る。
(問題点を解決するための手段) 上述の目的を達成すべく、本考案に係る車両の
吸音構造は、車両のルーフパネルの車室側の面と
この面に対向して配された遮音シートとの間に形
成される共鳴室部と、遮音シートにおける車室内
で着座する乗員の頭上となる位置に形成された透
孔を車室内空間に通じる開口部として共鳴室部内
に所定長をもつて配され、共鳴室部と車室内空間
とを連通させる共鳴用通路を形成する連通部とを
備えて構成される。
(作用) 上述の如くの本考案に係る車両の吸音構造にあ
つては、車室内に着座した乗員の頭部の近傍にお
ける騒音が、乗員の頭上に位置せしめられた連通
部の開口部から、連通部における共鳴用通路と共
鳴室部とで車室ルーフ部内に構成される共鳴器に
伝播されて吸音される。この場合、共鳴器は、そ
の共鳴室部がルーフパネルに沿う方向に広がつて
形成され、また、共鳴用通路が共鳴室部内に形成
されることにより、乗員に対する充分なヘツドク
リアランスを確保したうえで比較的大なる容積を
有するものとされて、低周波数騒音を充分に吸音
できるものとされる。
従つて、本考案に係る車両の吸音構造は、車室
内空間を狭めて居住性を損なう事態を生じること
なく、車室内に着座する乗員に対する騒音、特
に、低周波数騒音を充分に低減できることにな
る。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面を参照して説明す
る。
第1図は、本考案に係る車両の吸音構造の一例
の構成を示す部分破断平面図であり、また、第2
図は第1図の−線に沿う断面を示す。
これらの第1図及び第2図に示される例におい
ては、車両の車室形成部の一部をなす車室ルーフ
部の外皮を形成するルーフパネル10の車室側
に、このルーフパネル10の面との間に所定間隔
をおいて対向する第1のシート部材12が配さ
れ、また、この第1のシート部材12の車室側の
面には第2のシート部材14が貼着されており、
さらに、第2のシート部材14の車室側の面には
第2のシート部材14が貼着されており、さら
に、第2のシート部材14の車室側の面に通気性
を有する内貼シート15が貼着されている。
第1のシート部材12及び第2のシート部材1
4は、夫々、遮音性を有するものとされており、
例えば、塩化ビニール等の合成樹脂材によりシー
ト状に形成されている。そして、第1のシート部
材12における車室内のフロント座席及びリア座
席の上方に対応する位置(フロント座席側及びリ
ア座席側に夫々左右2箇所ずつ)には、ルーフパ
ネル10側に陥没する一端部が開口した半円筒状
の凹部12aがルーフパネル10に沿つて形成さ
れ、また、第2のシート部材14には、第1のシ
ート部材12に形成された凹部12aの開口して
いない他端部に対応し、かつ、フロント座席及び
リア座席に着座する乗員の頭上に位置する部分
に、円形の透孔14aが形成されている。
ルーフパネル10とそれに対向する第1のシー
ト部材12との間には、両者間に形成される空間
を分割する仕切部材16が介在せしめられてお
り、ルーフパネル10と第1のシート部材12と
の間に、仕切部材16で区分されて夫々所定の容
積を有するものとされた、4つの偏平状の共鳴室
20が形成されていることになる。これら、共鳴
室20の夫々には、吸音フエルト等の吸音材24
が装填されている。
上述の第1のシート部材12に形成された凹部
12aの夫々及びそれに対応する第2のシート部
材14に形成された透孔14aは、各共鳴室20
と車室内空間とを連結させる連結部を形成してお
り、この連結部の内部が、透孔14aを車室内空
間に対する開口部とする、共鳴室20に対する共
鳴用通路22とされている。そして、各共鳴室2
0とそれに対応する共鳴用通路22とによるヘル
ムホルツ型の共鳴器が形成されているのである。
なお、ルーフパネル10は補強部材26による
補強がなされている。
上述の如くの構成のもとにおいては、各共鳴室
20とそれに対応する共鳴用通路22とで形成さ
れる共鳴器により、車室内で生じた騒音、特に、
低周波数(約60〜400Hz程度)の騒音(こもり音)
が吸音される。
一般に、ヘルムホルツ型の共鳴器においては、
その共鳴用通路をある程度の長さを有するものと
することにより、低周波数の音を吸音することが
できる。実験の結果では、例えば、第3図Aに示
される如くの、内部空間容積が約2000cm3の箱状体
20′の内部に形成される共鳴室に、直径約1.8cm
の透孔21が設けられた共鳴器uと、第3図Bに
示される如くの、第3図Aに示される箱状体2
0′の内部に形成される共鳴室に、第3図Aに示
される透孔21と同じ直径を有する長さが約20cm
の共鳴用通路21′が設けられた共鳴器vとの比
較において、共鳴器uによれば、第4図に横軸に
周波数がとられ、縦軸に吸音力がとられて表され
る特性図において、実線で示される如くの吸音特
性が得られるのに対し、共鳴器vによれば、第4
図の特性図において一点鎖線で示される如くの、
共鳴器uによる吸音特性に比して、吸音周波数帯
域が低域側に移行したものとなる吸音特性が得ら
れることが確認された。
上述の共鳴室20とそれに対応する共鳴用通路
22とで形成される共鳴器にあつては、共鳴用通
路22が、第1のシート部材12に形成された凹
部12aの長さに応じた比較的大なる長さを有す
るものとされており、それにより、車室内におい
て比較的高いレベルを有するものとなる約60〜
400Hz程度の周波数の低周波数騒音が吸音される
のである。
そして、斯かる共鳴室20とそれに対応する共
鳴用通路22とで形成される共鳴器は、その共鳴
用通路22の車室内空間に対する開口部である第
2のシート部材14に形成された透孔14aが、
第2図に示される如く、車室内のフロント座席も
しくはリア座席に着座する乗員Hの頭上に位置せ
しめられたものとされているので、乗員Hの頭部
の近傍における低周波数騒音を充分に吸音して、
そのレベルを低減させる。従つて、車室内に着座
する乗員Hに対する騒音、特に、低周波数騒音
が、効果的に低減されることになる。
(考案の効果) 以上の説明から明らかな如く、本考案に係る車
両の吸音構造によれば、車両の車室形成部の一部
をなす車室ルーフ部が有効に利用されて形成され
た、比較的大なる容積を有する共鳴室部とそれか
ら伸びて車室内に着座する乗員の頭上に開口する
共鳴用通路とを備えた共鳴器の吸音作用により、
車室内に着座する乗員に対する騒音、特に、低周
波数騒音を充分に低減させることができる。しか
も、比較的大なる容積を有する共鳴室部は車室ル
ーフ部に偏平に形成されるとともに、その内部に
共鳴用通路が形成されるものとされ、そのため、
車室内空間が狭められて居住性が損なわれる等の
不都合が伴われる虞がない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る車両の吸音構造の一例の
構成を示す部分破断平面図、第2図は第1図の
−線に沿う断面図、第3図A及びB、及び、第
4図は第1図及び第2図に示される例の作用の説
明に供されるヘルムホルツ型共鳴器の概略構成図
及び特性図である。 図中、10はルーフパネル、12は第1のシー
ト部材、12aは凹部、14は第2のシート部
材、14aは透孔、20は共鳴室、22は共鳴用
通路である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 車両のルーフパネルの車室側の面と該面に対向
    して配された遮音シートとの間に形成される共鳴
    室部と、 上記遮音シートにおける車室内で着座する乗員
    の頭上となる位置に形成された透孔を車室内空間
    に通じる開口部として上記共鳴室部内に所定長を
    もつて配され、上記共鳴室部と上記車室内空間と
    を連通させる共鳴用通路を形成する連通部と、 を具備して構成される車両の吸音構造。
JP1985091241U 1985-06-17 1985-06-17 Expired JPH0410127Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985091241U JPH0410127Y2 (ja) 1985-06-17 1985-06-17

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JP1985091241U JPH0410127Y2 (ja) 1985-06-17 1985-06-17

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6250U JPS6250U (ja) 1987-01-06
JPH0410127Y2 true JPH0410127Y2 (ja) 1992-03-12

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ID=30646959

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JP1985091241U Expired JPH0410127Y2 (ja) 1985-06-17 1985-06-17

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5738465A (en) * 1980-08-20 1982-03-03 Konishiroku Photo Ind Co Ltd Variable magnification type copier

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5738465A (en) * 1980-08-20 1982-03-03 Konishiroku Photo Ind Co Ltd Variable magnification type copier

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JPS6250U (ja) 1987-01-06

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