JP2004516972A - 輸送手段 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両の乗客用内部スペースの音響学的特性を改善できる輸送手段を提供する。
【解決手段】乗客用スペースが包囲体の内壁20により形成されている。パネル12には、外面から内面まで通っている複数の通り穴14が形成されている。パネル12は、互いに間隔を置いて位置する内壁20のうちの一方に取付けられている。パネル12の外面が、内壁20のうちの前記一方から背く方向に向いている。
【選択図】図1
【解決手段】乗客用スペースが包囲体の内壁20により形成されている。パネル12には、外面から内面まで通っている複数の通り穴14が形成されている。パネル12は、互いに間隔を置いて位置する内壁20のうちの一方に取付けられている。パネル12の外面が、内壁20のうちの前記一方から背く方向に向いている。
【選択図】図1
Description
【0001】
本発明は、包囲体内の音響学的特性を変える方法および装置に関する。この方法および本装置は、特に、車両のボディパネル、計器パネル、座席、棚、フロアマット、柱および、車両内に雑音を導くトランクあるいは下部などの内側部分および外側部分を含む中央コンソール領域に関する。
【0002】
音はヘルムホルツ共鳴器を用いて吸収できることは知られている。ヘルムホルツ共鳴器は、開口部を有し空気が充填されたキャビティである。ある特定の周波数の音を共鳴器は吸収できる。吸収される周波数いわゆる共鳴周波数は、キャビティの容積と、開口部内で振動する空気の質量とに依存する。
【0003】
車両の内部をパネルによりカバーするのは、以前は、車両内部の視覚的印象および快適性を改善するためであった。多大の研究が、より大きいパワー出力およびより平らな周波数応答を有するカーオーディオシステムのために行われたが、僅かな努力しか、車両のキャビンの内面の周波数応答には払われなかった。
【0004】
本発明は、包囲体壁により形成されている乗客用スペースを含み、パネルの外面から内面まで通過して該パネル内に形成されている複数の通り穴を有する該パネルを備えている輸送手段であって、前記パネルを、互いに間隔を置いて位置する前記包囲体壁のうちの一方に取付けて、前記外面が、前記包囲体壁のうちの前記一方から背く方向に向いて位置するようにする、輸送手段を提供する。
【0005】
このようにして、車両の乗客用内部スペースの音響学的特性を変え得る。パネルは乗客用スペース内に取付けることもある。このようにして、前に用いた審美的パネルの代わりに前記パネルを用いるので、車両の重量はさほど増加せず、組立て時間も増加しない。さらに、ユーザが受ける視覚的印象も、損なわれない。パネルは乗客用スペースの外部に取付けることも可能である。例えば、パネルを車両の下部に取付けて、駆動表面により車両へ向かって反射されて戻されたエンジンからの雑音は、エンジンに入る前に吸収できる。
【0006】
運転者の快適性も改善される。何故ならば本発明のパネルは従来技術のパネルに比して可聴周波数領域内の音を吸収する程度がより高いからである。このようにしてエンジン音および他のロードノイズすなわち交通騒音のレベルを低くすることが、前記パネルを用いることにより可能である。
【0007】
自動車内部の音響学的性能を、本発明により改善できる。可聴領域内の吸音係数対周波数が、従来技術のパネルに比してより平らであるパネルを用いることにより、車載娯楽機器のオーディオ出力の歪は小さくなる。さらに、全体的な音響学的性能が改善される。何故ならば本発明のパネルは、可聴周波数領域全体にわたってより大きい吸音係数を有し、これにより音響反射の程度が低くなるからである。
【0008】
穴の分布およびサイズを変えて、吸収すべき周波数の領域を最適化することが可能である。
【0009】
本発明を、添付図面を参照して例示的に説明する。
【0010】
図1は、本発明による部材10を示す。部材10はパネル12を備え、パネル12には複数の通り穴14が、外面15から内面17まで通してドリル加工されている。パネル12は任意の材料から成り得るが、射出成形プラスチック材料および木材が、特に適している。
【0011】
部材10を、互いに間隔を置いて位置させて包囲体の内壁に取付けて、包囲体の内部の音響学的特性を変えることも可能である。パネル12と内壁ないしドアパネル20との間のスペースは、空のキャビティを形成し、該キャビティは、選択的に、連続気泡フォームまたは鉱物綿などの吸音性材料を充填できる。部材10を使用することにより益する典型的な包囲体は、航空機、道路車両、列車、ボートなどの輸送手段内の乗客用包囲体である。
【0012】
本部材は、包囲体例えば下部の壁の外面に取付けて、路面により車両へ向かって反射されて戻されたエンジンからの雑音が、車両に入る前に吸収されるようにすることが可能である。乗客用スペースとは、自動車において乗客に使用される任意の領域のことであり、例えばトランクを含む。このような領域に起因して雑音が乗客用座席領域に入る現象が、例えば、後部座席の背もたれを倒してトランクのスペースを広げた場合に生じる。
【0013】
吸音係数をさらに増加させることが、カバリング16をパネル12の外面15に配置して、パネル12の外面15と複数の通り穴14とをカバーすると得られることが分かった。カバリング16は、吸音性材料例えば織物などから成り、約5ミリメートルの厚さを有する。カバリング16は、空気の流れに対して多孔性である。通り穴を有する皮革あるいはPVC製カバリングも使用できる。好ましくは、カバリング16は装飾的でもある。通常、カバリング16の背もたれの端縁のみが、(例えば接着剤により)パネル12の外面15に固定されている。
【0014】
単位領域当りの穴の直径、密度および間隔と、穴の数とは、変えることができる。パネル12により吸収される周波数は、穴の直径および間隔と、パネル12を成す材料と、パネル12の厚さとに依存して変わる。通常、パネル12の厚さは1〜8ミリメートルであり、複数の穴14の直径は2〜12ミリメートルであり、穴の表面領域対パネルの表面領域の比は0.03〜0.30である。複数の通り穴14のそれぞれが同一の直径を有する必要はない。
【0015】
外面15に対して反対の側に位置する、パネル12の内面17は、選択的に、音響反射性材料または吸音性材料から成る層18によりカバーできる。このような材料の例は連続気泡フォーム、鉱物綿、繊維材料、アルミニウムウールまたはガラス繊維などであり、めいめい重い質量から成る層またはプラスチックシートを成す。このような層は任意の厚さを有することが可能である。この層18の利点は、車両の内部の、外部からの雑音が車両に入るのを阻止できるか、または車両の内部区画に入る前に吸収させ得ることである。層18は、パネル12に接触している必要はなく、パネル12の間隔を置いて位置することもある。
【0016】
図1の実施形態では、部材10を車両のドアパネル20に取付けるのを、ファスナー22を用いて行って、前記カバリング16が前記ドアパネルから背く方向に向いて位置するようにしている。当業者なら分かるように、部材10をドアパネル20に取付けるのは、いくつかのその他の方法でも可能である。
【0017】
図2に示すように、ドアパネルに取付けられている部材10は、本発明によるものである。図1に示すものと同一であるこの実施形態では、部材10の配置は、複数の通り穴14がドアパネル20の大部分の領域にわたり分散配置されているが、ドアパネル20の全領域にわたって分散配置されてはいないように行われている。図示の実施形態では、ある特定の領域24が、付属物例えばドアハンドル、灰皿などをドアに取付けるために設けられている。
【0018】
図3の実施形態では、車両のためのフロアカーペットが示され、付属品マット44が、フロアカーペット40上面の磨耗の激しい領域に配置されている。付属品マット44は、本発明による部材10から成る。フロアマット44は、自動車のフロアのくぼみ内に個別に配置して、フロアカバリング40が過度に磨耗しないようにする。図示の実施形態では、フロアマット44は、本発明による部材10から成り、複数の通り穴14を含み、これによって、内部の音響学的応答を調整する。音響学的応答は、車両内に、異なる穴密度、直径および/またはマット厚を有する異なる付属品マット44を配置することにより変え得る。
【0019】
本発明が、ヘルムホルツ共鳴器とばね質量吸音体系(空気あるいは絶縁材料)とプラスチック層との組合せにより機能するようにするメカニズムを説明する。ヘルムホルツ共鳴器の共鳴周波数(f0)を求める式は次のようである。
【0020】
【数1】
【0021】
ただし、cは音波の速度、Sは開口部の表面領域、Vはキャビティの容積、lは開口部の長さすなわち外面からキャビティまでの距離、Δlは開口部に固有の定数である。低い周波数の雑音の波長lは、プラスチックパネルの背後にヘルムホルツ1/4波長を収めるには長すぎるので、空気のみの中にある場合に必要な厚さに比してかなり薄い厚さで、周波数を吸収する程度をより高くできる。
【0022】
図4は、様々な周波数における車両の内部のための典型的な側面パネル絶縁体(ドア)の吸音係数を示すグラフである。曲線は、残響室に3つの異なるドアパネルを順に入れて、ランダムな白色雑音を生じさせ、残響時間を測定して得られたものである。図4の最下位の曲線は、従来技術のドアパネルすなわち不織布カバリングによりカバーされている(射出成形プラスチックから成る)パネルである。中間位置の曲線は、パネル内に穴がドリル加工されている以外は前記のものと同一のパネルおよびカバリングすなわち本発明による部材に対する応答を示す。図から分かるように、400〜2000Hzの周波数領域内で、本発明による部材から成る側面パネルの吸音係数は、従来技術に比して大幅に改善されている。この周波数領域が重要である。何故ならばこの周波数領域は、人間の可聴領域内にあるからである。
【0023】
本発明の部材が従来技術に比して吸音の程度がより高いことに加えて、本発明の部材の周波数応答はより平たい、すなわち、音が反射される場合、各周波数の反射率は、より一定となる。この現象が重要になるのは、車両の乗客が音楽を聴いている場合である。何故ならばパネルの周波数応答がより平たいと、音楽の歪が小さくなるからである。何故ならばすべての周波数が、同一の程度まで反射されるからである。
【0024】
図4のデータ値は、直径3.3mmの穴と、5mmのパネル厚と、0.03〜0.3の範囲内の穴表面領域対パネル表面領域の比を有する本発明の部材におけるものである。
【0025】
図4の最上位の曲線は、中間位置の曲線におけるのと同一のカバリングおよびパネルにおけるものであるが、フォーム製裏地層が、カバリングに対向して位置する側でパネルに取付けられている。図から分かるように、この吸音層は、ドアパネルの吸音特性をさらに改善する。
【0026】
当業者なら分かるように、本発明の部材は、自動車の内部の任意のコンポーネントで使用可能である。前述の2つの例は、ドアの側面パネル絶縁体と、自動車のフロアマットとにおけるものである。しかしながら、計器パネル、座席の背もたれ、棚、柱および中央コンソールは、本発明による部材から形成でき、その際、それらの視覚的印象はそのままにできる。パネルは、乗客用スペースの外部例えば下部の外面あるいはトランクの内部などに取付けることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明による部材の概略横断面図である。
【図2】
本発明によるドアパネル部材の概略正面図である。
【図3】
本発明による付属品マット部材の概略正面図である。
【図4】
本発明によるドアパネルと標準ドアパネルとにおいて、周波数を変える際の吸音係数の変化を示す実験的結果のグラフであり、縦軸は吸音係数、横軸は周波数である。
【符号の説明】
10 部材
12 パネル
14 通り穴
15 外面
16 カバリング
17 内面
18 音響反射性材料または吸音性材料から成る層
20 内壁
21 ファスナー
24 特定の領域
40 フロアカーペット
44 付属品マット
本発明は、包囲体内の音響学的特性を変える方法および装置に関する。この方法および本装置は、特に、車両のボディパネル、計器パネル、座席、棚、フロアマット、柱および、車両内に雑音を導くトランクあるいは下部などの内側部分および外側部分を含む中央コンソール領域に関する。
【0002】
音はヘルムホルツ共鳴器を用いて吸収できることは知られている。ヘルムホルツ共鳴器は、開口部を有し空気が充填されたキャビティである。ある特定の周波数の音を共鳴器は吸収できる。吸収される周波数いわゆる共鳴周波数は、キャビティの容積と、開口部内で振動する空気の質量とに依存する。
【0003】
車両の内部をパネルによりカバーするのは、以前は、車両内部の視覚的印象および快適性を改善するためであった。多大の研究が、より大きいパワー出力およびより平らな周波数応答を有するカーオーディオシステムのために行われたが、僅かな努力しか、車両のキャビンの内面の周波数応答には払われなかった。
【0004】
本発明は、包囲体壁により形成されている乗客用スペースを含み、パネルの外面から内面まで通過して該パネル内に形成されている複数の通り穴を有する該パネルを備えている輸送手段であって、前記パネルを、互いに間隔を置いて位置する前記包囲体壁のうちの一方に取付けて、前記外面が、前記包囲体壁のうちの前記一方から背く方向に向いて位置するようにする、輸送手段を提供する。
【0005】
このようにして、車両の乗客用内部スペースの音響学的特性を変え得る。パネルは乗客用スペース内に取付けることもある。このようにして、前に用いた審美的パネルの代わりに前記パネルを用いるので、車両の重量はさほど増加せず、組立て時間も増加しない。さらに、ユーザが受ける視覚的印象も、損なわれない。パネルは乗客用スペースの外部に取付けることも可能である。例えば、パネルを車両の下部に取付けて、駆動表面により車両へ向かって反射されて戻されたエンジンからの雑音は、エンジンに入る前に吸収できる。
【0006】
運転者の快適性も改善される。何故ならば本発明のパネルは従来技術のパネルに比して可聴周波数領域内の音を吸収する程度がより高いからである。このようにしてエンジン音および他のロードノイズすなわち交通騒音のレベルを低くすることが、前記パネルを用いることにより可能である。
【0007】
自動車内部の音響学的性能を、本発明により改善できる。可聴領域内の吸音係数対周波数が、従来技術のパネルに比してより平らであるパネルを用いることにより、車載娯楽機器のオーディオ出力の歪は小さくなる。さらに、全体的な音響学的性能が改善される。何故ならば本発明のパネルは、可聴周波数領域全体にわたってより大きい吸音係数を有し、これにより音響反射の程度が低くなるからである。
【0008】
穴の分布およびサイズを変えて、吸収すべき周波数の領域を最適化することが可能である。
【0009】
本発明を、添付図面を参照して例示的に説明する。
【0010】
図1は、本発明による部材10を示す。部材10はパネル12を備え、パネル12には複数の通り穴14が、外面15から内面17まで通してドリル加工されている。パネル12は任意の材料から成り得るが、射出成形プラスチック材料および木材が、特に適している。
【0011】
部材10を、互いに間隔を置いて位置させて包囲体の内壁に取付けて、包囲体の内部の音響学的特性を変えることも可能である。パネル12と内壁ないしドアパネル20との間のスペースは、空のキャビティを形成し、該キャビティは、選択的に、連続気泡フォームまたは鉱物綿などの吸音性材料を充填できる。部材10を使用することにより益する典型的な包囲体は、航空機、道路車両、列車、ボートなどの輸送手段内の乗客用包囲体である。
【0012】
本部材は、包囲体例えば下部の壁の外面に取付けて、路面により車両へ向かって反射されて戻されたエンジンからの雑音が、車両に入る前に吸収されるようにすることが可能である。乗客用スペースとは、自動車において乗客に使用される任意の領域のことであり、例えばトランクを含む。このような領域に起因して雑音が乗客用座席領域に入る現象が、例えば、後部座席の背もたれを倒してトランクのスペースを広げた場合に生じる。
【0013】
吸音係数をさらに増加させることが、カバリング16をパネル12の外面15に配置して、パネル12の外面15と複数の通り穴14とをカバーすると得られることが分かった。カバリング16は、吸音性材料例えば織物などから成り、約5ミリメートルの厚さを有する。カバリング16は、空気の流れに対して多孔性である。通り穴を有する皮革あるいはPVC製カバリングも使用できる。好ましくは、カバリング16は装飾的でもある。通常、カバリング16の背もたれの端縁のみが、(例えば接着剤により)パネル12の外面15に固定されている。
【0014】
単位領域当りの穴の直径、密度および間隔と、穴の数とは、変えることができる。パネル12により吸収される周波数は、穴の直径および間隔と、パネル12を成す材料と、パネル12の厚さとに依存して変わる。通常、パネル12の厚さは1〜8ミリメートルであり、複数の穴14の直径は2〜12ミリメートルであり、穴の表面領域対パネルの表面領域の比は0.03〜0.30である。複数の通り穴14のそれぞれが同一の直径を有する必要はない。
【0015】
外面15に対して反対の側に位置する、パネル12の内面17は、選択的に、音響反射性材料または吸音性材料から成る層18によりカバーできる。このような材料の例は連続気泡フォーム、鉱物綿、繊維材料、アルミニウムウールまたはガラス繊維などであり、めいめい重い質量から成る層またはプラスチックシートを成す。このような層は任意の厚さを有することが可能である。この層18の利点は、車両の内部の、外部からの雑音が車両に入るのを阻止できるか、または車両の内部区画に入る前に吸収させ得ることである。層18は、パネル12に接触している必要はなく、パネル12の間隔を置いて位置することもある。
【0016】
図1の実施形態では、部材10を車両のドアパネル20に取付けるのを、ファスナー22を用いて行って、前記カバリング16が前記ドアパネルから背く方向に向いて位置するようにしている。当業者なら分かるように、部材10をドアパネル20に取付けるのは、いくつかのその他の方法でも可能である。
【0017】
図2に示すように、ドアパネルに取付けられている部材10は、本発明によるものである。図1に示すものと同一であるこの実施形態では、部材10の配置は、複数の通り穴14がドアパネル20の大部分の領域にわたり分散配置されているが、ドアパネル20の全領域にわたって分散配置されてはいないように行われている。図示の実施形態では、ある特定の領域24が、付属物例えばドアハンドル、灰皿などをドアに取付けるために設けられている。
【0018】
図3の実施形態では、車両のためのフロアカーペットが示され、付属品マット44が、フロアカーペット40上面の磨耗の激しい領域に配置されている。付属品マット44は、本発明による部材10から成る。フロアマット44は、自動車のフロアのくぼみ内に個別に配置して、フロアカバリング40が過度に磨耗しないようにする。図示の実施形態では、フロアマット44は、本発明による部材10から成り、複数の通り穴14を含み、これによって、内部の音響学的応答を調整する。音響学的応答は、車両内に、異なる穴密度、直径および/またはマット厚を有する異なる付属品マット44を配置することにより変え得る。
【0019】
本発明が、ヘルムホルツ共鳴器とばね質量吸音体系(空気あるいは絶縁材料)とプラスチック層との組合せにより機能するようにするメカニズムを説明する。ヘルムホルツ共鳴器の共鳴周波数(f0)を求める式は次のようである。
【0020】
【数1】
【0021】
ただし、cは音波の速度、Sは開口部の表面領域、Vはキャビティの容積、lは開口部の長さすなわち外面からキャビティまでの距離、Δlは開口部に固有の定数である。低い周波数の雑音の波長lは、プラスチックパネルの背後にヘルムホルツ1/4波長を収めるには長すぎるので、空気のみの中にある場合に必要な厚さに比してかなり薄い厚さで、周波数を吸収する程度をより高くできる。
【0022】
図4は、様々な周波数における車両の内部のための典型的な側面パネル絶縁体(ドア)の吸音係数を示すグラフである。曲線は、残響室に3つの異なるドアパネルを順に入れて、ランダムな白色雑音を生じさせ、残響時間を測定して得られたものである。図4の最下位の曲線は、従来技術のドアパネルすなわち不織布カバリングによりカバーされている(射出成形プラスチックから成る)パネルである。中間位置の曲線は、パネル内に穴がドリル加工されている以外は前記のものと同一のパネルおよびカバリングすなわち本発明による部材に対する応答を示す。図から分かるように、400〜2000Hzの周波数領域内で、本発明による部材から成る側面パネルの吸音係数は、従来技術に比して大幅に改善されている。この周波数領域が重要である。何故ならばこの周波数領域は、人間の可聴領域内にあるからである。
【0023】
本発明の部材が従来技術に比して吸音の程度がより高いことに加えて、本発明の部材の周波数応答はより平たい、すなわち、音が反射される場合、各周波数の反射率は、より一定となる。この現象が重要になるのは、車両の乗客が音楽を聴いている場合である。何故ならばパネルの周波数応答がより平たいと、音楽の歪が小さくなるからである。何故ならばすべての周波数が、同一の程度まで反射されるからである。
【0024】
図4のデータ値は、直径3.3mmの穴と、5mmのパネル厚と、0.03〜0.3の範囲内の穴表面領域対パネル表面領域の比を有する本発明の部材におけるものである。
【0025】
図4の最上位の曲線は、中間位置の曲線におけるのと同一のカバリングおよびパネルにおけるものであるが、フォーム製裏地層が、カバリングに対向して位置する側でパネルに取付けられている。図から分かるように、この吸音層は、ドアパネルの吸音特性をさらに改善する。
【0026】
当業者なら分かるように、本発明の部材は、自動車の内部の任意のコンポーネントで使用可能である。前述の2つの例は、ドアの側面パネル絶縁体と、自動車のフロアマットとにおけるものである。しかしながら、計器パネル、座席の背もたれ、棚、柱および中央コンソールは、本発明による部材から形成でき、その際、それらの視覚的印象はそのままにできる。パネルは、乗客用スペースの外部例えば下部の外面あるいはトランクの内部などに取付けることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明による部材の概略横断面図である。
【図2】
本発明によるドアパネル部材の概略正面図である。
【図3】
本発明による付属品マット部材の概略正面図である。
【図4】
本発明によるドアパネルと標準ドアパネルとにおいて、周波数を変える際の吸音係数の変化を示す実験的結果のグラフであり、縦軸は吸音係数、横軸は周波数である。
【符号の説明】
10 部材
12 パネル
14 通り穴
15 外面
16 カバリング
17 内面
18 音響反射性材料または吸音性材料から成る層
20 内壁
21 ファスナー
24 特定の領域
40 フロアカーペット
44 付属品マット
Claims (14)
- 包囲体壁により形成されている乗客用スペースを含み、パネルをさらに備え、複数の通り穴が、前記パネル内に形成されてパネルの外面から内面まで通っている輸送手段であって、
前記パネルを、互いに間隔を置いて位置する前記包囲体壁のうちの一方に取付けて、前記外面が、前記包囲体壁のうちの前記一方から背く方向に向いて位置するようにした輸送手段。 - 前記パネルは前記乗客用スペース内に取付けられている、請求項1に記載の輸送手段。
- 前記パネルは前記乗客用スペースの外部に取付けられている、請求項1に記載の輸送手段。
- 前記パネルは、前記パネルの外面と通り穴とをカバーする、吸音性材料から成るカバリングをさらに備えている、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の輸送手段。
- 前記パネルは、前記パネルの内面と通り穴とをカバーする、吸音性材料から成るカバリングをさらに備えている、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の輸送手段。
- 前記パネルの内面と通り穴とをカバーする、吸音性材料から成る吸音層をさらに備えている、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の輸送手段。
- 前記パネルの内面と通り穴とをカバーする、音響反射性材料から成る層をさらに備えている、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の輸送手段。
- 前記複数の通り穴は、2〜12ミリメートルの直径を有する、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の輸送手段。
- 前記複数の通り穴における穴表面領域対パネル表面領域の比が0.03〜0.30である、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の輸送手段。
- 前記パネルの厚さが1〜8ミリメートルである、請求項1ないし9のいずれか1項に記載の輸送手段。
- 前記パネルは車両のドアのための内側パネルである、請求項1ないし10のいずれか1項に記載の輸送手段。
- 前記パネルは座席の背もたれパネルである、請求項1ないし10のいずれか1項に記載の輸送手段。
- 前記パネルは付属品マットである、請求項1ないし10のいずれか1項に記載の輸送手段。
- 前記包囲体壁のうちの前記一方は前記輸送手段の下部である、請求項1ないし10のいずれか1項に記載の輸送手段。
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