JP3778864B2 - 車両 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば鉄道車両などの車両に関し、特に快適な客室を実現する車両に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両、特に鉄道車両の客室の騒音に対する低減要求は、快適な車内空間への要求においてかなりのウェイトを占めている。しかしながら、客室内に一旦入った騒音を低減させる技術の開発は遅れている。
【0003】
客室に備えられる腰掛は、清掃の容易性を向上するとともに、近年、心ない乗客の悪戯による破損を防止するために、腰掛の表皮材は、たとえば合成樹脂、ステンレス鋼などの材料を用いている。また見栄えの良さ、および豪華さを向上させるために、表皮材として牛革など用いる腰掛も登場している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしこのような腰掛の表皮材に用いられ材料は、吸音性に非常に劣っており、このような腰掛を備える客室では、その客室内に入った騒音が、腰掛によって効果的に吸音されない。そのため乗客に対して騒音が著しく大きくなるという問題がある。
【0005】
本発明の目的は、客室内の騒音を低減することができるようにして快適な客室を実現する車両を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、車体内の客室に、腰掛が設置され、
腰掛の下部に、多数の円形の貫通孔が形成されるパンチングメタルから成る多孔板が、取付けられ、
多孔板と床との距離は、位置によって異なり、
多孔板の上方に、腰掛と側壁とによって吸音用空間が形成されて、ヘルムホルツ共鳴器が構成されることを特徴とする車両である。
【0007】
本発明に従えば、客室に設けられる腰掛の下部に、多孔板によって仕切られる吸音用空間が形成される。これによって吸音用空間と多孔板の多数の円形の貫通孔とから成るヘルムホルツ共鳴器形の吸音構造を実現することができる。この吸音構造に、共鳴周波数f0と同じ周波数の音が当たると、多孔板の貫通孔付近の空気は、激しく振動し、粘性損失によって音のエネルギの一部が熱エネルギに変換される。このような吸音作用が生じることによって、客室の騒音を低減することができる。
【0008】
さらに多孔板は、多孔板と床との間の距離が、一定ではなく位置によって異なるように設けられる。これによって幅広い周波数範囲で、吸音効果を発揮することが可能になる。こうしてたとえば50Hz〜5kHzの広範囲にわたる騒音を低減し、客室内に侵入した騒音を低減することができる。しかも吸音構造は、床に対向するように腰掛に設けられており、床を伝って客室内に侵入した騒音を、極めて効率よく低減することができる。
【0009】
また腰掛の下部に、多孔板によって仕切られた吸音用空間を形成するので、多孔板および吸音用空間は、乗客から見えにくい場所に位置しており、見栄えが悪くなることを防止するとともに、乗客の悪戯によって多孔板が破損することを可及的に防止することができる。
【0010】
また本発明は、前記吸音用空間に、繊維状吸音材を設けることを特徴とする。
また本発明は、繊維状吸音材は、グラスウールまたはロックウールであることを特徴とする。
【0011】
本発明に従えば、多孔板の吸音用空間内における背後に、繊維状吸音材を配置することによって、吸音用空間に貫通孔から入り込んだ音の粘性損失を大きくし、吸音率を向上することができる。このような繊維状吸音材を用いることによって、吸音の周波数特性を調整し、客室内の音圧レベルが高い周波数を効果的に吸音することができるようになる。
【0012】
また本発明は、腰掛の表皮材は、合成樹脂または金属から成ることを特徴とする。
【0013】
本発明に従えば、腰掛の表皮材として、たとえば繊維強化合成樹脂(FRP)またはステンレス鋼などの金属などから成るたとえば板状材料を用い、これによって清掃が容易になるとともに、豪華さ、見栄えの向上を図ることができる。しかも本発明によれば、客室内に入った騒音を効果的に吸音し、乗客を快適に保つことができる。
【0014】
また本発明は、腰掛は、客室の側壁に配置され、
多孔板は、客室の幅方向中央に近づくにつれて高くなるように傾斜して配置されることを特徴とする。
【0016】
本発明に従えば、客室の側壁に腰掛が設けられ、多孔板が客室の車両走行方向左右の幅方向における中央に近づくにつれて高くなるように傾斜される。これによって多孔板と床との距離が一定でなく位置によって異なる構成を実現することができる。このような構成は、たとえば側壁に沿って細長く延びているたとえばベンチ状である腰掛けに設けて、前述のように幅広い周波数範囲で、吸音効果を発揮することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態の鉄道車両1の走行方向5(図1の紙面に垂直な方向)に垂直な切断面から見た腰掛2の断面図であり、図2は、腰掛2の床付近の腰掛2の下方から見た簡略化した斜視図である。腰掛2は、乗客が着座する腰掛本体である表皮材3を有する。表皮材3の着座部51上に着座した乗客の背中は、表皮材3の背後(図1の左方)の背当て部54によって支持される。
【0020】
図3は、鉄道車両1の簡略化した平面図である。鉄道車両1の車体10は、中心ピン11,12によって、台車に連結され、こうして鉄道車両1が構成される。この車体10は、走行方向5に細長い客室6が、その床7と、右および左の各側壁8,9とによって、さらに天井によって、形成される。腰掛2は、客室6を形成する側壁8,9に沿ってベンチ状に図3の左右に細長く延び、その走行方向5に間隔をあけて配置される。
【0021】
図4は、腰掛2の図3のセクション16を拡大して示す簡略化した平面図である。腰掛2は基本的に、繊維強化合成樹脂(FRP)またはステンレス鋼などの金属から成る表皮材3と、鉄道車両1の走行方向5の前後に配置される一対の端部材14と、これらの端部材14間に配置される1または複数(たとえばこの実施の形態では2)の支持部材15とを含む。
【0022】
図1を再び参照して、端部材14は、ほぼL字状の端板17を有し、一対の端板17の前端部間にわたって水平な断面U字状の支持体19が延びて固定される。この支持体19と側壁8とには、表皮材3の内方で、ほぼL字状の断面を有する補強部材21が固定される。表皮材3の内面と、補強部材21の外面との間には、取付部材22,23が設けられ、これらの表皮材3と補強部材21とを相互に固定するとともに、着座部51の下方で補強部材21との間には、隙間を埋めるライナ24が介在される。
【0023】
表皮材3は、乗客が着座する前述の着座部51と、車体10の走行方向5に垂直な幅方向を中央寄りの前部52と、乗客の背後で立上って延びる背当て部54とを含む。前部52は、図1に示されるように鉛直断面内で半円状に弯曲し、取付部材22を介して支持体19に固定される。表皮材3の背当て部54は、弯曲した頂部55に連続する。こうして表皮材3と端部材14と側壁8とによって、下方に臨む気密な吸音用空間57が形成される。
【0024】
表皮材3の下方には、多孔板59が配置される。この多孔板59は、図1のようにその前部が取付け片61によって、また後部がもう1つの取付け片62によって、支持体19と側壁8とにそれぞれ固定される。補強部材21の上部は、取付け片63によって側壁8に固定される。補強部材21は、車体10の走行方向5に沿って延びる板状であってもよいが、その走行方向5に間隔をあけて配置されてもよい。こうして吸音用空間57の下部は、多孔板59によって閉じられる。
【0025】
図5は、多孔板59の平面図である。多孔板59は、合成樹脂製またはステンレス鋼などの金属製であり、その多孔板59の板厚tは、たとえば0.5〜3.0mmであり、この多孔板59に千鳥状に形成される多数の貫通孔66は、その直径φがたとえば4.5mmであり、隣接する貫通孔66の中心間の距離であるピッチL1,L2,L3は、たとえば6mmであってもよい。このような多孔板59は、パンチングメタルとして商業的に入手容易である。こうして、吸音用空間57と多孔板59の貫通孔66とからヘルムホルツ共鳴器を構成し、このような吸音構造81(後述の図10参照)によって、騒音の吸音効果を達成する。
【0026】
多孔板59は、客室6の側壁8,9に沿って細長く延びる。多孔板59は、客室6の幅方向(図1の左右方向、図3の上下方向)中央に近づくにつれて(すなわち図1の右方になるにつれて)、高くなるように傾斜して配置される。多孔板59が、車体10の床7に対して傾斜する角度は、θ1(図1参照)である。この角度θ1は、たとえば2〜10度であってもよい。こうして多孔板59が床7に平行ではなく、角度θ1だけ傾斜していることによって、図1の左右の各位置における多孔板59と床7との間の距離は相互に異なる。したがって、吸音用空間57は、幅広い周波数帯域にわたって、騒音の吸収を行うことができる。
【0027】
吸音用空間57には、多孔板59上に、繊維状吸音材67が収納される。繊維状吸音材67は、たとえばグラスウールまたはロックウールなどから成ってもよい。このような吸音材67を、多孔板59のごく近傍で、吸音用空間57内に収納することによって、騒音を吸収する周波数帯域を、広げることが可能になる。
【0028】
上述のように、客室6内に侵入した騒音の大部分を占める、床7を伝って客室6内に侵入した騒音を、多孔板59と繊維状吸音材67とを用いることによって、極めて効率よく低減することができ、静かな客室6を提供することができるようになる。床7を伝って客室6内に侵入した騒音を低減するためには、たとえば床7と腰掛2との間の車体10の側壁8の客室6内に臨む側面に吸音材を貼り付けることが考えられるが、客室6内の床7を清掃するときに、側壁8貼り付けた吸音材が邪魔になる。本件実施の形態では、この問題を解決し、腰掛2に吸音構造を設けることによって、客室6内の清掃作業の妨げになることを防止することができる。
【0029】
また表皮材3を有する腰掛2の下部に、多孔板59によって仕切られた吸音用空間57を形成するので、多孔板59および吸音用空間57は、乗客から見えにくい場所に位置しており、見栄えが悪くなることを防止するとともに、乗客の悪戯によって多孔板59が破損することを可及的に防止することができる。
【0030】
図6は、本発明の実施の他の形態の一部の断面図である。この実施の形態は前述の実施の形態に類似し、対応する部分には同一の参照符を付す。注目すべきはこの実施の形態では、腰掛2の下方で、その表皮材13の前部52が設けられる前端部69の下部付近と床7との上下間にわたって、多孔板71が設けられる。腰掛2の直下方には、機器、たとえば暖房のための電気ヒータ72が配置されてもよい。電気ヒータ72からの加熱された空気は、多孔板71の多数の貫通孔66を挿通して流れ、客室6の暖房を行う。このような図6に示される構成でもまた、吸音効果を達成することができる。図6の実施の形態では、図1〜図5の実施の形態における多孔板59および吸音材67は省略される。
【0031】
図7は、本発明の実施のさらに他の形態の多孔板74の一部の斜視図である。この多孔板74は、その断面が矩形の波形であって、底部75と頂部76と、これらの底部75と頂部76とを結ぶ連結部77とを周期的に繰返して、形成される。これらの底部75、頂部76および連結部77に、多数の貫通孔66を形成する。これによって貫通孔66の孔数を、前述の実施の形態における多孔板59の孔数に比べて多くすることができ、吸音効果を高めることができる。
【0032】
図8は、本発明の実施のさらに他の形態の多孔板78の斜視図である。この多孔板78は、三角形状に繰返された傾斜面79を有し、これらの傾斜面79に、多数の貫通孔66が形成される。このような多孔板78もまた、前述の多孔板59に比べて孔数を多くし、吸音効果を高めることができる。
【0033】
図9は、図1〜図8に示される各実施の形態における吸音作用の原理を説明するための図である。図9(1)に示されるように、仮想的な隔壁である多孔板59によって、吸音用空間57が、各貫通孔66毎に仕切られているものと想定すると、図9(2)のとおりとなる。この図9(2)に示される吸音用空間57aと、その空間57aに連なる単一の貫通孔66は、ヘルムホルツ共鳴器の系を構成し、このようなヘルムホルツ共鳴器形吸音構造の共鳴周波数f0は、次式(1)で示されるとおりである。
【0034】
【数1】
【0035】
上式(1)において、cは空気中の音速度、βは開口率、Hは吸音用空間57aの多孔板59の板厚方向の厚み、tは多孔板59の板厚、φは貫通孔66が真円であるときにおける内径である。
【0036】
上式(1)から、たとえば、より低い周波数の音を吸音したい場合には、板厚tを大きくすればよく、より高い周波数の音を吸音したい場合には、板厚tを小さくすれば良い。また、多孔板59の隣合う貫通孔66同士の間隔(ピッチ)L1〜からL3(図5参照)を小さくすれば、貫通孔66に臨む吸音用空間57aの容積が小さくなるので、吸音できる音の周波数を高くすることができる。また貫通孔66の内径φは、小さいほうが好ましい。このように、吸音用空間57aの厚みHを調整することなく、換言すれば、腰掛2の吸音用空間57となる内空間の形状および寸法を調整することなく、多孔板59の厚みt、貫通孔66の内径φおよび貫通孔66のピッチの少なくともいずれか1つを調整することによって、共鳴周波数f0を、吸音させたい音の周波数に容易に合わせることができる。
【0037】
この吸音構造に、共鳴周波数f0と同じ周波数の音が当ると、貫通孔66の空気は激しく振動し、粘性損失によって音のエネルギの一部が熱エネルギに変換される。これによって吸音作用が達成される。多孔板59の背後に、前述のように繊維状吸音材67を配置することによって、粘性損失を大きくし、吸音率αを高めることができる。
【0038】
また多孔板59と繊維状吸音材67とを用いる場合、多孔板59の開口率βを30%未満にすると、繊維状吸音材67による吸音効果よりも、ヘルムホルツ共鳴器形吸音構造による吸音効果の方が大きくなり、多孔板59の開口率βを30%以上にすると、ヘルムホルツ共鳴器形吸音構造による吸音効果よりも、繊維状吸音材67による吸音効果の方が大きくなる。
【0039】
図10は、本発明の吸音構造81の吸音率αを説明するための図である。入射する音の強さをIiとし、その吸音構造81からの反射音の強さをIrとしたとき、吸音率αは、次式(2)で示される。
α = 1 − Ir/Ii …(2)
【0040】
図11は、図1〜図5に示される本発明の実施の形態における本件発明者の実験結果を示すグラフである。第1ライン83は、前述の図1〜図5に示されるように、多孔板59と繊維状吸音材67とを用いることによって得られた吸音率αを示す。第2ライン84は、図1〜図5の構成における多孔板59を省略するとともに繊維状吸音材67を省略した構成における吸音率αの特性を示す。本件発明によれば、多孔板59および繊維状吸音材67を用いて吸音構造を構成することによって、吸音率αを高めることができることが確認された。
【0041】
図11に示すように、第1ライン83は、第2ライン84よりも全体的に吸音率αが向上しているのは、広い周波数帯域において吸音効果のある繊維状吸音材6による吸音効果であると考えられる。また、たとえば1/3オクターブバンド中心周波数が500Hzでは、第1ライン83は、第2ライン84に比べて、非常に吸音率αが高くなっているのは、多孔板59を含むヘルムホルツ共鳴器形吸音構造の共鳴周波数f0と1/3オクターブバンド中心周波数500Hzとが、ほぼ一致しているためであると考えられる。この吸音率αは、客室内空間全体の残響時間の実験値と客室内表面積から算出したものであり、本発明のみによって達成される吸音率ではない。したがって本件発明者によれば、本発明のみの吸音率は、図11のライン83とライン84の差以上にあると考えられる。
【0042】
上述の実施の形態において、腰掛2の表皮材3は、吸音性に劣る材料となっているが、たとえばばね部材などのクッションが設けられている布張りの腰掛に、上述の実施の形態における多孔板59と吸音用空間57と繊維状吸音材67とを設けることによって、同様の効果を得ることができる。
【0043】
上述の実施の形態において、車両は鉄道車両1としたが、これに限ることなく、バスなどの自動車としてもよい。また上述の実施の形態の腰掛2は、船舶および航空機などの客室に備えるようにしても、同様の効果を得ることができる。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、鉄道車両の客室内の騒音を、多孔板と吸音用空間との組合せによって吸音し、騒音を低減することができ、快適な客室が実現される。
【0045】
吸音用空間に繊維状吸音材を設け、また多孔板を客室の床に対して傾斜することによって、広い周波数範囲の騒音を、低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の鉄道車両1の走行方向(図1の紙面に垂直な方向)に垂直な切断面から見た腰掛2の断面図である。
【図2】腰掛2の床付近の腰掛2の下方から見た簡略化した斜視図である。
【図3】鉄道車両1の簡略化した平面図である。
【図4】図3のセクション16を拡大して示す腰掛2の腰掛本体3を示す簡略化した平面図である。
【図5】多孔板59の平面図である。
【図6】本発明の実施の他の形態の一部の断面図である。
【図7】本発明の実施のさらに他の形態の多孔板74の一部の斜視図である。
【図8】本発明の実施のさらに他の形態の多孔板78の斜視図である。
【図9】図1〜図8に示される各実施の形態における吸音作用の原理を説明するための図である。
【図10】吸音構造81の吸音率αを説明するための図である。
【図11】図1〜図5に示される本発明の実施の形態における本件発明者の実験結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1 鉄道車両
2 腰掛
3 表皮材
5 走行方向
6 客室
7 床
8,9 側壁
10 車体
14 端部材
15 支持部材
51 着座部
57 吸音用空間
59,71,74,78 多孔板
66 貫通孔
67 繊維状吸音材
69 前端部
Claims (5)
- 車体内の客室に、腰掛が設置され、
腰掛の下部に、多数の円形の貫通孔が形成されるパンチングメタルから成る多孔板が、取付けられ、
多孔板と床との距離は、位置によって異なり、
多孔板の上方に、腰掛と側壁とによって吸音用空間が形成されて、ヘルムホルツ共鳴器が構成されることを特徴とする車両。 - 前記吸音用空間に、繊維状吸音材を設けることを特徴とする請求項1に記載の車両。
- 繊維状吸音材は、グラスウールまたはロックウールであることを特徴とする請求項2に記載の車両。
- 腰掛の表皮材は、合成樹脂または金属から成ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の車両。
- 腰掛は、客室の側壁に配置され、
多孔板は、客室の幅方向中央に近づくにつれて高くなるように傾斜して配置されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の車両。
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