JP2019043294A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】さらなる車内の静音化に寄与する車両用シートを提供する。【解決手段】車両用シート11は、平面の取り付け面42を有するシートフレーム22aと、取り付け面42に取り付けられて、取り付け面42を一面とする直方体空間43に収容されるアクチュエーター32と、シートフレーム22aに支持されて直方体空間43の少なくとも2面44a、44cからアクチュエーター32を覆い、当該2面44a、44cに沿って減音特性を有する減音手段46を支持するカバー41とを備える。【選択図】図5

Description

本発明は例えば自動四輪車といった車両に搭載される車両用シートに関する。
特許文献1は電動式リクライニング装置を開示する。電動式リクライニング装置は、シートフレームの取り付け面に支持される駆動用モーターを備える。駆動用モーターは、電力の供給に応じて、シートバックの揺動を引き起こす駆動力を生成する。駆動用モーターは、シートフレームに取り付けられるカバーで覆われる。
特許第5617660号公報
カバーには、駆動用モーターの収容空間を挟んで取り付け面に向き合う共鳴室が区画される。取り付け面に直交する方向に広がる音は共鳴室で減音されるものの、駆動用モーターの側方から取り付け面に沿って音が抜けることから、十分な減音効果は得られていない。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、さらなる車内の静音化に寄与する車両用シートを提供することを目的とする。
本発明の第1側面によれば、平面の取り付け面を有するシートフレームと、前記取り付け面に取り付けられて、前記取り付け面を一面とする直方体空間に収容されるアクチュエーターと、前記シートフレームに支持されて前記直方体空間の少なくとも2面から前記アクチュエーターを覆い、当該2面に沿って減音特性を有する減音手段を支持するカバーとを備える車両用シートは提供される。
第2側面によれば、第1側面の構成に加えて、前記減音手段は前記カバーに一体的に形成される。
第3側面によれば、第1または第2側面の構成に加えて、前記カバーは、シートクッションフレームのサイドフレームに取り付けられるサイドカバーであり、前記サイドカバーは、前記取り付け面に向き合う前記直方体空間の側面から前記アクチュエーターを覆う側壁、および、前記側面から連続する前記直方体空間の後面から前記アクチュエーターを覆う後壁を有し、前記側壁および前記後壁で前記減音手段を支持する。
第4側面によれば、第3側面の構成に加えて、車両用シートは、前記サイドフレームの内側に取り付けられ、前記サイドフレームを挟んで前記直方体空間に向き合うインナーカバーをさらに備え、前記サイドカバーは、前記取り付け面に向き合う面で前記減音手段を支持する。
第5側面によれば、第4側面の構成に加えて、前記インナーカバーには、少なくとも前記アクチュエーターと対向する位置に減音手段が配置される。
第6側面によれば、第1〜第5側面のいずれかの構成に加えて、前記カバーは、シートバックフレームの後側に取り付けられるバックカバーであり、前記バックカバーは、前記取り付け面に向き合う前記直方体空間の側面から前記アクチュエーターを覆う突出片、および、前記側面から連続する前記直方体空間の後面から前記アクチュエーターを覆う後壁を有し、前記突出片および前記後壁で前記減音手段を支持する。
第7側面によれば、第1〜第5側面のいずれかの構成に加えて、前記カバーは、シートバックフレームの外側に取り付けられるエアバッグモジュールブラケットであり、前記エアバッグモジュールブラケットは、前記取り付け面に向き合う前記直方体空間の側面から前記アクチュエーターを覆う側壁、および、前記側面から連続する前記直方体空間の前面から前記アクチュエーターを覆う前壁を有し、前記側壁および前記前壁で前記減音手段を支持する。
第8側面によれば、第1〜第7側面のいずれかの構成に加えて、前記減音手段は、乗員の頭部と前記アクチュエーターとの間に設けられている。
第9側面によれば、第1〜第8側面のいずれかの構成に加えて、前記減音手段は、前記アクチュエーターに向かって突出する複数のリブである。
第10側面によれば、第9側面の構成に加えて、前記リブは、前記直方体空間の面に沿って第1方向に相互に平行に延びるリブの集合体である第1リブ群と、前記直方体空間の面に沿って前記第1方向に交差する第2方向に相互に平行に延びるリブの集合体である第2リブ群とを含む。
第11側面によれば、第9または10側面の構成に加えて、前記カバーは、前記2面から前記アクチュエーターを覆う壁体を相互に接続し、前記減音手段を支持する屈曲部を有する。
第1側面によれば、アクチュエーターは直方体空間の少なくとも2面で減音手段によって囲まれることから、従来に比べて減音効果が向上する。
第2側面によれば、カバーに一体化されるので、1工程でカバーおよび減音手段は製造されることができ、製造コストは抑制されることができる。
第3側面によれば、既存のサイドカバーに側壁および後壁が規定されるので、部品数を増加させることなく、直方体空間の2面に減音手段は配置されることができる。製造コストは低減される。
第4側面によれば、サイドカバーの減音手段と反対側では、サイドフレームおよびインナーカバーで減音効果が達成されるので、減音効果は向上する。
第5側面によれば、サイドカバーの減音手段とインナーカバーの減音手段との間にアクチュエーターが配置されるので、減音効果は向上する。
第6側面によれば、既存のバックカバーに突出片および後壁が規定されるので、部品数を増加させることなく、直方体空間の2面に減音手段は配置されることができる。製造コストは低減される。
第7側面によれば、既存のエアバッグモジュールブラケットに側壁および前壁が規定されるので、部品数を増加させることなく、直方体空間の2面に減音手段は配置されることができる。製造コストは低減される。
第8側面によれば、効果的な位置に減音構造は配置されることができる。
第9側面によれば、減音手段は簡単に製造されることができる。
第10側面によれば、リブが格子状に並ぶことによって減音効果が向上する。
第11側面によれば、屈曲部はリブで補強されるので、屈曲部の強度向上にも寄与する。
本発明の一実施形態に係る車両用シートの全体構成を概略的に示す斜視図である。 シートフレームの構造を概略的に示す斜視図である。 シートクッションパッドおよびシートバックパッドの構成を概略的に示す斜視図である。 シートクッションフレームのサイドフレームに被さるサイドカバーの構成を概略的に示す拡大斜視図である。 図1の5−5線に沿った拡大断面図である。 減音手段の構造を概略的に示す拡大平面図および一部を抜粋した拡大斜視図である。 図2の7−7線に沿った拡大断面図である。 他の具体例に係るシートバックの分解斜視図である。 図8の9−9線に沿った拡大断面図である。 シートバックに装着されるエアバッグモジュールブラケットの構成を概略的に示す斜視図である。 図10の11−11線に沿った拡大断面図である。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。なお、以下の説明では、前後、左右および上下は車両用シートに着座した乗員から見た方向をいう。
図1は本発明の第1実施形態に係る車両用シートの全体構成を概略的に示す。車両用シート11は、例えば車両の床面に設置されるベース12と、前後方向に移動可能にベース12上に支持され、乗員の臀部および大腿を受け止めるシートクッション13と、シートクッション13に揺動軸SX回りに前後方向に揺動可能に連結されて、乗員の背中を受け止めるシートバック14と、シートバック14の上端に支持されて、乗員の頭を受け止めるヘッドレスト15とを備える。シートクッション13、シートバック14およびヘッドレスト15は個別に内部のパッドを包み込む表皮材13a、14a、15aを有する。表皮材14a、15aは、吊り込み糸16の働きでパッドの窪みに倣ってパッドの外面に密着する。パッドの詳細は後述される。
ベース12には第1スイッチ17aおよび第2スイッチ17bが取り付けられる。第1スイッチ17aおよび第2スイッチ17bはベース12に区画される窪み18に収容される。第1スイッチ17aは、前後方向に長い摘まみで形成される。第1スイッチ17aが前方に操作されると、シートクッション13およびシートバック14は前方に移動する。第1スイッチ17aが後方に操作されると、シートクッション13およびシートバック14は後方に移動する。第2スイッチ17bは、上下方向に長い摘まみで形成される。第2スイッチ17bが前方に操作されると、シートバック14は揺動軸SX回りで前方に揺動する。第2スイッチ17bが後方に操作されると、シートバック14は揺動軸SX回りで後方に揺動する。
図2に示されるように、車両用シート11は、パッドを支持するシートフレーム21を備える。シートフレーム21は、シートクッション13のパッドを支持するシートクッションフレーム22と、揺動軸SX回りに揺動可能にシートクッションフレーム22に連結されるシートバックフレーム23とを備える。ベース12は、前後方向にスライド自在にシートクッションフレーム22を支持する左右のレール24を備える。シートクッションフレーム22の前後移動はレール24で案内される。
シートクッションフレーム22は、個々のレール24に並行に延びるサイドフレーム22aと、シートクッション13の前端でサイドフレーム22a同士を接続するパンフレーム22bと、シートクッション13の後端でサイドフレーム22a同士を連結する連結パイプ22cとを備える。パンフレーム22bと連結パイプ22cとの間には複数のSばね25が配置される。個々のSばね25はジグザグ形状で前後に延びる。ジグザグ形状は、前後方向に延びる線材25aと、左右方向に延びる線材25bとが交互に組み合わせられて形成される。
シートクッションフレーム22のサイドフレーム22aには電動式前後移動装置26が取り付けられる。電動式前後移動装置26はサイドフレーム22aに支持される電動モーター27を備える。電動モーター27は電力の供給に応じて動力を生成する。電力は第1スイッチ17aの操作に基づき供給される。電動モーター27の動力はベース12のレール24に沿ってシートクッションフレーム22の前後移動を引き起こす。
シートバックフレーム23は、揺動軸SXで個々のサイドフレーム22aの内側に連結される板金フレーム23aと、板金フレーム23aの上端を相互に接続するアッパーフレーム23bとを備える。アッパーフレーム23bには上下方向にスライド可能にヘッドレスト15のスライド棒を支持する管部材28が固定される。
シートバックフレーム23の板金フレーム23aには電動式リクライニング装置31が連結される。電動式リクライニング装置31は、揺動軸SX周りでシートクッションフレーム22のサイドフレーム22aに取り付けられるアクチュエーター32を備える。アクチュエーター32は、電動モーター33と、電動モーター33の動力を揺動軸SX回りの駆動力に変換する伝達機構34とで形成される。電動モーター33は電力の供給に応じて動力を生成する。電力は第2スイッチ17bの操作に基づき供給される。電動モーター33の動力はシートクッションフレーム22に対して揺動軸SX回りでシートバックフレーム23の前後揺動を引き起こす。
図3に示されるように、シートクッション13は、シートクッションフレーム22に支持されて、表皮材13aに包み込まれるシートクッションパッド35をさらに備える。シートバック14は、シートバックフレーム23に支持されて、表皮材14aに包み込まれるシートバックパッド36をさらに備える。シートクッションパッド35およびシートバックパッド36は例えば発泡ウレタンといった弾力性を有する素材から形成される。
図4に示されるように、ベース12は、シートクッションフレーム22のサイドフレーム22aに取り付けられるサイドカバー41を備える。サイドフレーム22aには取り付け面42が規定される。取り付け面42にアクチュエーター32の取り付け片32aが重ねられる。取り付け面42は平面で構成される。
アクチュエーター32は取り付け面42に取り付けられる。アクチュエーター32は、取り付け面42を一面とする直方体空間43に収容される。直方体空間43は、完全にアクチュエーター32(電動モーター33および伝達機構34のいずれか一方でもよい)を収容する最小体積のものであればよい。直方体空間43は、取り付け面42と、取り付け面42に向き合う側面44aと、側面44aから連続して前側に位置する前面44bと、側面44aから連続して後側に位置する後面44cと、側面44aから連続して上側に位置する上面44dと、側面44aから連続して下側に位置する下面44eとを有する。サイドカバー41は、側面44a、後面44b、上面44dおよび下面44eからアクチュエーター32を覆う。
図5に示されるように、サイドカバー41では、側面44aに沿ってアクチュエーター32を覆う側壁(壁体)41aと、後面44cに沿ってアクチュエーター32を覆う後壁(壁体)41bとは屈曲部45で相互に接続される。サイドカバー41は、側壁41a、後壁41cおよび屈曲部45で、減音特性を有する減音手段46を支持する。図6に示されるように、減音手段46は、サイドカバー41の内面に一体的に形成されて、アクチュエーター32に向かって突出するリブ47で構成される。リブ47は、直方体空間43の面に沿って第1方向DRFに相互に平行に延びるリブ47の集合体である第1リブ群48aと、直方体空間43の面に沿って第1方向DRFに交差する第2方向DRSに相互に平行に延びるリブ47の集合体である第2リブ群48bとを含む。
次に本実施形態の作用を説明する。電動モーター27が動作すると、動作音が発生する。電動モーター27の動作音といった騒音は減音手段46で減音される。アクチュエーター32は直方体空間の少なくとも2面で減音手段で囲まれることから、従来に比べて減音効果は向上する。乗員まで達する音は抑制される。車両用シート11は車内の静音化に大いに寄与する。
しかも、サイドカバー41は、取り付け面42に向き合う直方体空間43の側面44aからアクチュエーター32を覆う側壁41a、および、側面44aから連続する直方体空間の後面44cからアクチュエーター32を覆う後壁41bを有し、側壁41aおよび後壁41bで減音手段46を支持する。既存のサイドカバー41に側壁41aおよび後壁41bが規定されるので、部品数を増加させることなく、直方体空間43の2面に減音手段46は配置されることができる。製造コストは低減される。
減音手段46は、アクチュエーター32に向かって突出する複数のリブ47である。こうして減音手段46は簡単に製造されることができる。しかも、減音手段46はサイドカバー41に一体的に形成されるので、1工程でサイドカバー41および減音手段46は製造されることができ、製造コストは抑制されることができる。
リブ47は、直方体空間43の面に沿って第1方向DRFに相互に平行に延びるリブ47の集合体である第1リブ群48aと、直方体空間43の面に沿って第1方向DRFに交差する第2方向DRSに相互に平行に延びるリブ47の集合体である第2リブ群48bとを含む。リブ47が格子状に並ぶことによって減音効果が向上する。
サイドカバー41は、側面44aおよび後面44cからアクチュエーター32を覆う側壁41aおよび後壁41bを相互に接続する屈曲部45を有する。サイドカバー41の内側で屈曲部45には減音手段46が支持される。こうして屈曲部45はリブ47で補強されるので、屈曲部45の強度向上にも寄与する。
図2に示されるように、車両用シート11は、右側のサイドフレーム22aの内側に取り付けられ、サイドフレーム22aを挟んでサイドフレーム22a外側の直方体空間43に向き合うインナーカバー51を備える。図7に示されるように、右側のサイドカバー41は、前述の左側のサイドカバー41と同様に、側壁41aおよび後壁41bで減音手段46を支持する。サイドカバー41の減音手段46と反対側では、サイドフレーム22aおよびインナーカバー51で減音効果が達成されるので、減音効果は向上する。しかも、インナーカバー51には、少なくともアクチュエーター32と対向する位置に減音手段52が配置される。減音手段52は減音手段46と同様にリブ47で構成される。サイドカバー41の減音手段46とインナーカバー51の減音手段52との間にアクチュエーター32が配置されるので、減音効果は向上する。
図8に示されるように、シートバック14は、シートバックフレーム23に後方から固定されるバックカバー52と、表皮材14aに代わって前方からシートバックパッド36に覆い被さるトリムカバー53とを備えてもよい。板金フレーム23aの内側にはアクチュエーター54が固定される。アクチュエーター54は例えば電動モーターを含む。アクチュエーター54の動力は例えばランバーサポート(図示されず)の調整にあたって用いられることができる。
シートバックフレーム23には、板金フレーム23aの上端同士を連結し、アッパーフレーム23bよりも後方に位置するクロス線材55と、クロス線材55からできる限り下方に離れた位置で板金フレーム23a同士を連結するクロスバー56とが取り付けられる。クロスバー56には、左右方向に一定の間隔で複数の受け片57が固定される。個々の受け片57には受け孔58が形成される。
バックカバー52には、板面の固定位置から上向きに延びるフック61と、クロス線材55および受け片56の間の距離に相当する間隔でフック61よりも下方に位置するアンカー形状のクリップ62と、板面に沿って描かれる環状線63上に配置される係り合い片64と、アクチュエーター54に向き合う位置で板面に固定される突出片65とが一体に形成される。フック61は下方からクロス線材55に引っかけられクロス線材55に対してバックカバー52の後方への移動を規制する。クリップ62は個々に対応する受け片57の受け孔58に圧入される。こうしてバックカバー52はシートバックフレーム23に取り付けられる。
個々の係り合い片64は、板面に直交して環状線63を含む接触面66を挟んで相互に向き合って、板面から起立する長尺の弾性片67の先端にそれぞれ固定される1対の鈎片68を有する。鈎片68には、板面に向かうにつれて接触線69に向かって相互に接近する傾斜面71が区画される。その一方で、シートバックパッド36にはワイヤー72が埋め込まれる。ワイヤー72の形状は環状線63の形状を反映する。シートバックパッド36は係り合い片64に対応する位置でワイヤー72を露出させる。係り合い片64の斜面71にワイヤー72が作用すると、シートバックパッド36の圧力に抗して鈎片68は相互に離れる。ワイヤー72は鈎片68を通過して弾性片67同士の間の空間に収まる。シートバックパッド36の圧力で鈎片68同士は接触を維持することから、シートバックパッド36とバックカバー52とは確実に結合される。
図9に示されるように、バックカバー52は、シートバックフレーム23の背面を塞いでフック61、クリップ62、係り合い片64および突出片65を支持する板形状のカバー本体52aと、カバー本体52aから連続して板金フレーム23aを回り込み、左右方向外側で板金フレーム23aの外面に向き合わせられる側壁52bとを備える。側壁52bは、板金フレーム23aを挟んで直方体空間43の取り付け面42に向き合う。突出片65は、取り付け面42に向き合う直方体空間43の側面44aからアクチュエーター54を覆う。カバー本体52aは、側面44aから連続する直方体空間43の後面44cからアクチュエーター54を覆う後壁として機能する。側壁52bは、直方体空間43の取り付け面42からアクチュエーター54に向き合わせられる減音手段73を支持する。突出片65は、直方体空間43の側面44aからアクチュエーター54に向き合わせられる減音手段74を支持する。カバー本体52aは、直方体空間43の後面44cからアクチュエーター54に向き合わせられる減音手段75を支持する。いずれの減音手段73、74、75も減音手段46と同様にリブ47で構成される。
本実施形態では、既存のバックカバー52に突出片65および後壁(カバー本体52a)が規定されるので、部品数を増加させることなく、直方体空間43の2面に減音手段74、75は配置されることができる。製造コストは低減される。突出片65の減音手段74と反対側では、板金フレーム23aおよび側壁52bで減音効果が達成されるので、減音効果は向上する。しかも、突出片65の減音手段74と側壁52bの減音手段73との間にアクチュエーター54が配置されるので、減音効果は向上する。
図10に示されるように、シートバック14は、板金フレーム23aの上端に固定される樹脂材製のエアバッグモジュールブラケット81を備える。エアバッグモジュールブラケット81はシートバックパッド36で覆われる。エアバッグモジュールブラケット81は、板金フレーム23aの外面に重ねられる平板の取り付け板81aと、取り付け板81aから湾曲域81bを介して連続し、取り付け板81aに向き合わせられる内板81cとを有する。内板81cは左右方向に加わる加速度に応じて乗員から作用する荷重を受け止める。取り付け板81aには、シートバックフレーム23にエアバッグモジュールブラケット81を取り付ける際にねじ(図示されず)を受け入れる取り付け孔82と、エアバッグモジュールブラケット81にエアバッグモジュール(図示されず)を取り付ける際にねじを受け入れるモジュール取り付け孔83と、板金フレーム23aの外面に形成された溶接ビード(図示されず)を受け入れる逃げ孔84とが形成される。
取り付け板81aは、板金フレーム23aを挟んで直方体空間43の取り付け面42に向き合う。内板81cは、取り付け面42に向き合う直方体空間43の側面44aからアクチュエーター54を覆う。湾曲域81bは、側面44aから連続する直方体空間43の前面44bからアクチュエーター54を覆う前壁として機能する。取り付け板81aは、直方体空間43の取り付け面42からアクチュエーター54に向き合わせられる減音手段85を支持する。内板81cは、直方体空間43の側面44aからアクチュエーター54に向き合わせられる減音手段86を支持する。湾曲域81bは、直方体空間43の前面44bからアクチュエーター54に向き合わせられる減音手段87を支持する。いずれの減音手段85、86、87も減音手段46と同様にリブ47で構成される。
本実施形態では、既存のエアバッグモジュールブラケット81に側壁および前壁が規定されるので、部品数を増加させることなく、直方体空間の2面に減音手段は配置されることができる。製造コストは低減される。内板81cの減音手段85と反対側では、板金フレーム23aおよび取り付け板81aで減音効果が達成されるので、減音効果は向上する。しかも、内板81cの減音手段85と取り付け板81aの減音手段84との間にアクチュエーター54が配置されるので、減音効果は向上する。
前述のサイドカバー41やインナーカバー51は、上方からアクチュエーター32を覆って、乗員の頭部とアクチュエーター32との間に配置される壁体を有する。こうした壁体には前述と同様に減音手段が設置されることができる。こういった減音手段によれば、効果的な位置に減音構造は配置されることができる。
11…車両用シート、21…シートフレーム、22…シートクッションフレーム、22a…サイドフレーム、23…シートバックフレーム、32…アクチュエーター、41…カバー(サイドカバー)、41a…側壁、41b…後壁、42…取り付け面、43…直方体空間、44a…(直方体空間の)側面、44b…(直方体空間の)前面、44c…(直方体空間の)後面、45…屈曲部、46…減音手段、47…リブ、48a…第1リブ群、48b…第2リブ群、50…減音手段、51…インナーカバー、52…カバー(バックカバー)、52a…後壁(カバー本体)、54…アクチュエーター、65…突出片、73…減音手段、74…減音手段、75…減音手段、81…カバー(エアバッグモジュールブラケット)、81b…前壁(湾曲域)、81c…側壁(内板)、85…減音手段、86…減音手段、87…減音手段。

Claims (11)

  1. 平面の取り付け面(42)を有するシートフレーム(21)と、
    前記取り付け面(42)に取り付けられて、前記取り付け面(42)を一面とする直方体空間(43)に収容されるアクチュエーター(32;54)と、
    前記シートフレーム(21)に支持されて前記直方体空間(43)の少なくとも2面から前記アクチュエーター(32;54)を覆い、当該2面に沿って減音特性を有する減音手段(46;73、74、75;85、86、87)を支持するカバー(41;52;81)と
    を備えることを特徴とする車両用シート。
  2. 請求項1に記載の車両用シートにおいて、前記減音手段(46;73、74、75;85、86、87)は前記カバー(41;52;81)に一体的に形成されることを特徴とする車両用シート。
  3. 請求項1または2に記載の車両用シートにおいて、前記カバー(41)は、シートクッションフレーム(22)のサイドフレーム(22a)に取り付けられるサイドカバー(41)であり、前記サイドカバー(41)は、前記取り付け面(42)に向き合う前記直方体空間(43)の側面(44a)から前記アクチュエーター(32)を覆う側壁(41a)、および、前記側面(44a)から連続する前記直方体空間(43)の後面(44c)から前記アクチュエーター(32)を覆う後壁(41b)を有し、前記側壁(41a)および前記後壁(41b)で前記減音手段(46)を支持することを特徴とする車両用シート。
  4. 請求項3に記載の車両用シートにおいて、前記サイドフレーム(22a)の内側に取り付けられ、前記サイドフレーム(22a)を挟んで前記直方体空間(43)に向き合うインナーカバー(51)をさらに備え、前記サイドカバー(41)は、前記取り付け面(42)に向き合う面で前記減音手段(46)を支持することを特徴とする車両用シート。
  5. 請求項4に記載の車両用シートにおいて、前記インナーカバー(51)には、少なくとも前記アクチュエーター(32)と対向する位置に減音手段(50)が配置されることを特徴とする車両用シート。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両用シートにおいて、前記カバー(52)は、シートバックフレーム(23)の後側に取り付けられるバックカバーであり、前記バックカバー(52)は、前記取り付け面(42)に向き合う前記直方体空間(43)の側面(44a)から前記アクチュエーター(54)を覆う突出片(65)、および、前記側面(44a)から連続する前記直方体空間(43)の後面(44c)から前記アクチュエーター(54)を覆う後壁(52a)を有し、前記突出片(65)および前記後壁(52a)で前記減音手段(74、75)を支持することを特徴とする車両用シート。
  7. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両用シートにおいて、前記カバー(81)は、シートバックフレーム(23)の外側に取り付けられるエアバッグモジュールブラケットであり、前記エアバッグモジュールブラケット(81)は、前記取り付け面(42)に向き合う前記直方体空間(43)の側面(44a)から前記アクチュエーター(54)を覆う側壁(81c)、および、前記側面(44a)から連続する前記直方体空間(43)の前面(44b)から前記アクチュエーター(54)を覆う前壁(81b)を有し、前記側壁(81c)および前記前壁(81b)で前記減音手段(86、87)を支持することを特徴とする車両用シート。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の車両用シートにおいて、前記減音手段(74;85)は、乗員の頭部と前記アクチュエーター(54)との間に設けられていることを特徴とする車両用シート。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の車両用シートにおいて、前記減音手段(46;73、74、75;85、86、87)は、前記アクチュエーター(32;54)に向かって突出する複数のリブ(47)であることを特徴とする車両用シート。
  10. 請求項9に記載の車両用シートにおいて、前記リブ(47)は、前記直方体空間(43)の面に沿って第1方向(DRF)に相互に平行に延びるリブ(47)の集合体である第1リブ群(48a)と、前記直方体空間(43)の面に沿って前記第1方向(DRF)に交差する第2方向(DRS)に相互に平行に延びるリブ(47)の集合体である第2リブ群(48b)とを含むことを特徴とする車両用シート。
  11. 請求項9または10に記載の車両用シートにおいて、前記カバー(41)は、前記2面から前記アクチュエーター(32)を覆う壁体(41a、41b)を相互に接続し、前記減音手段(46)を支持する屈曲部(45)を有することを特徴とする車両用シート。
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