JP2019142373A - 車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】車室内の騒音の発生を抑制しつつ、防音に用いる部材を適切に配置して過剰品質となることを抑制することができる車両を得る。【解決手段】運転席側防音部44を微視的に見ると、運転席側吸音材48Aの一部がバネとして機能すると共に高密度材52の一部がマスとして機能する振動系が構成されているとみなすことができる。また、運転席側防音部44全体では、上記振動系がダッシュパネル20に沿って複数並列に配置されているとみなすことができる。そして、上記振動系は、パワーユニット室16からの騒音によって加振され、騒音の持つエネルギーの一部が当該振動系の力学的エネルギーに変換される。【選択図】図1

Description

本発明は、車両に関する。
車両の車室内の騒音対策としては、種々のものが挙げられるが、例えば、下記特許文献1には、車両用防音材に関する発明が開示されている。この車両用防音材では、ダッシュパネルの車室内側の面に沿ってインシュレータダッシュが取り付けられており、このインシュレータダッシュは、多孔質吸音機能を有するベース吸音層及びベース吸音層の車室内側の面にベース吸音層と一体化された発泡樹脂シートを含んで構成された積層吸音層を備えている。また、インシュレータダッシュにおける低周波数域の騒音を中心とした音圧レベルの高い部位には、遮音機能を有する遮音層が積層吸音層の表面の一部に設けられている。このため、下記先行技術では、低周波数域から高周波数域の広範なレベルの騒音を抑制することができる。
特開2009−018746号公報
ところで、車室内における車両前方側に配置されたインストルメントパネルは、運転席側と助手席側とで構成が異なっている。具体的には、インストルメントパネルにおける運転席側には、ペダル類が挿通される開口部が設けられており、インストルメントパネルにおける助手席側には、この開口部は設けられていない。つまり、インストルメントパネルの開口部からの音漏れ等を考慮すると、上記先行技術において、インシュレータダッシュにおける運転席側の部分では、比較的高い防音性能が必要とされるものの、インシュレータダッシュにおける助手席側の部分においては、インシュレータダッシュにおける運転席側の部分ほどの防音性能は必要とされないことが考えられる。
しかしながら、上記先行技術では、インシュレータダッシュが、その運転席側とその助手席側とで同様の構成とされているため、インシュレータダッシュにおける助手席側の部分は、防音性能の観点では過剰品質となっている。つまり、上記先行技術は、車室内の騒音の発生を抑制しつつ防音に用いる部材を適切に配置して過剰品質となることを抑制するという点において改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、車室内の騒音の発生を抑制しつつ、防音に用いる部材を適切に配置して過剰品質となることを抑制することができる車両を得ることが目的である。
請求項1に記載の本発明に係る車両は、車両前方側に配置されたパワーユニット室と車室とを仕切るダッシュパネルと、前記ダッシュパネルを車両後方側から覆うと共に、運転席側でかつ車両下方側の部分にペダルのアーム部を挿通可能な開口部が形成されたインストルメントパネルと、前記ダッシュパネルの車両後方側の面に沿って取り付けられた防音部と、を有し、前記防音部は、前記ダッシュパネルの運転席側の部分に沿って配置されると共に弾性変形可能な材質で構成された運転席側吸音材と、当該運転席側吸音材の車両後方側の面に沿ってかつ当該面に密着して配置されると共に当該運転席側吸音材の材質よりも密度が高い材質で構成された高密度材と、を含んで構成された運転席側防音部と、前記ダッシュパネルの助手席側の部分に沿って配置された吸音材で構成されると共に、当該吸音材における当該ダッシュパネルの板厚方向に配置された枚数が前記運転席側防音部に設けられた吸音材の当該枚数以下の枚数に設定された助手席側防音部と、を備えている。
請求項1に記載の本発明によれば、車両前方側に配置されたパワーユニット室と車室とがダッシュパネルによって仕切られており、当該ダッシュパネルの車両後方側の面には、当該面に沿って防音部が取り付けられている。このため、防音部によってパワーユニット室からの騒音が車室内に漏れることを抑制することができる。
また、ダッシュパネルの車両後方側は、インストルメントパネルによって覆われており、当該インストルメントパネルの運転席側でかつ車両下方側の部分には、ペダルのアーム部を挿通可能な開口部が形成されている。このため、ペダルの基端部側の部分をインストルメントパネルの内側に収納することができる。
ところで、インストルメントパネルの運転席側の部分には、ペダルのアーム部を挿通可能な開口部が形成されているものの、インストルメントパネルの助手席側の部分には、当該開口部が形成されていない。つまり、インストルメントパネルの開口部からの音漏れ等を考慮すると、防音部における運転席側の部分では、比較的高い防音性能が必要とされるものの、防音部における助手席側の部分においては、防音部における運転席側の部分ほどの防音性能は必要とされないことが考えられる。そして、防音部がその運転席側とその助手席側とで同様の構成とされている場合、防音部における助手席側の部分は、防音性能の観点では過剰品質となる場合がある。
ここで、本発明では、防音部が運転席側防音部と助手席側防音部とを備えており、当該防音部の防音性能が、運転席側と助手席側とで異なっている。詳しくは、運転席側防音部は、ダッシュパネルの運転席側の部分に沿って配置されると共に弾性変形可能な材質で構成された運転席側吸音材と、当該運転席側吸音材の車両後方側の面に沿ってかつ当該面に密着して配置されると共に当該運転席側吸音材の材質よりも密度が高い材質で構成された高密度材とを含んで構成されている。
このため、運転席側防音部を微視的に見ると、運転席側吸音材の一部がバネとして機能すると共に高密度材の一部がマスとして機能する振動系(バネマス系)が構成されているとみなすことができ、運転席側防音部全体では、当該振動系が複数並列に配置されているとみなすことができる。そして、運転席側吸音材の一部と高密度材の一部とで構成された振動系は、パワーユニット室からの騒音によって加振される。つまり、パワーユニット室からの騒音の持つエネルギーの一部が上記振動系の力学的エネルギーに変換される。
また、上記振動系には、高密度材の自重(重力加速度)等による抵抗力が作用しており、パワーユニット室からの騒音の持つエネルギーによる当該振動系の振動が当該抵抗力によって減衰することとなる。その結果、ダッシュパネルの運転席側の部分において、パワーユニット室からの騒音の吸収性能を高めることができ、インストルメントパネルの開口部を介してパワーユニット室からの騒音が漏れることを抑制することができる。
一方、助手席側防音部は、ダッシュパネルの助手席側の部分に沿って配置された吸音材で構成されている。そして、助手席側防音部を構成する吸音材におけるダッシュパネルの板厚方向に配置された枚数は、運転席側防音部に設けられた吸音材の当該枚数以下の枚数に設定されている。このため、ダッシュパネルの助手席側の部分において、一定の防音性能を確保しつつ、運転席側防音部の構成と比し、助手席側防音部の構成を簡略化することができる。
請求項2に記載の本発明に係る車両は、請求項1に記載の発明において、前記助手席側防音部は、前記ダッシュパネルの車両後方側の面に密着された第1助手席側吸音材と、当該第1助手席側吸音材の車両後方側の面に密着された第2助手席側吸音材と、で構成され、前記運転席側防音部は、前記高密度材の車両後方側の面に沿って密着された後方側吸音材をさらに備え、前記第1助手席側吸音材は、前記運転席側吸音材と一体とされていると共に、前記第2助手席側吸音材は、前記後方側吸音材と一体とされている。
請求項2に記載の本発明によれば、助手席側防音部が、ダッシュパネルの車両後方側の面に密着された第1助手席側吸音材と、当該第1助手席側吸音材の車両後方側の面に密着された第2助手席側吸音材とで構成されている。このため、助手席側防音部が1枚の吸音材で構成されている構成と比し、当該助手席側防音部における騒音の吸収性能を高めることができる。
一方、運転席側防音部は、高密度材の車両後方側の面に沿って密着された後方側吸音材を備えており、運転席側吸音材及び高密度材で吸収しきれなかったパワーユニット室からの騒音を、後方側吸音材で吸収することができる。
さらに、本発明では、第1助手席側吸音材が運転席側吸音材と一体とされており、第2助手席側吸音材が後方側吸音材と一体とされている。このため、これらが全て別体とされている構成と比し、防音部の取付作業に必要な工数を低減することができる。
請求項3に記載の本発明に係る車両は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記運転席側吸音材は、成形された発泡体で構成されている。
請求項3に記載の本発明によれば、運転席側吸音材が成形された発泡体で構成されているため、運転席側吸音材の材質が繊維材等とされている構成と比し、防音部の取付時等において運転席側吸音材が潰れることを抑制することができる。
請求項4に記載の本発明に係る車両は、車両前方側に配置されたパワーユニット室と車室とを仕切るダッシュパネルと、前記ダッシュパネルの車両後方側に配置されると共に、運転席側でかつ車両下方側の部分にペダルのアーム部を挿通可能な開口部が形成されたインストルメントパネルと、前記ダッシュパネルの車両後方側の面に沿って取り付けられた防音部と、を有し、前記防音部は、前記ダッシュパネルの助手席側の部分に沿って配置された吸音材で構成された助手席側防音部と、前記ダッシュパネルの運転席側の部分に沿って配置された吸音材で構成され、前記助手席側防音部よりも前記ダッシュパネルの板厚方向の厚さが厚く設定された運転席側防音部と、を備えている。
請求項4に記載の本発明によれば、基本構成が請求項1に記載の発明と同様の構成とされており、防音部によってパワーユニット室からの騒音が車室内に漏れることを抑制することができる。
また、本発明では、助手席側防音部がダッシュパネルの助手席側の部分に沿って配置された吸音材で構成されている。一方、運転席側防音部は、ダッシュパネルの運転席側の部分に沿って配置された吸音材で構成されていると共に、そのダッシュパネルの板厚方向の厚さが、助手席側防音部のダッシュパネルの板厚方向の厚さよりも厚く設定されている。このため、運転席側防音部では、助手席側防音部と比し、波長が長い音、すなわち低周波の音を吸収し易くなり、インストルメントパネルの開口部から低周波の騒音が漏れることを抑制することができる。また、助手席側防音部を運転席側防音部よりも薄くして、助手席側防音部を構成するのに必要な吸音材の量を、運転席側防音部を構成する吸音材の量よりも少なくすることができる。
請求項5に記載の本発明に係る車両、請求項1又は請求項4に記載の発明において、前記運転席側防音部は、前記ダッシュパネルの車両後方側の面に密着されると共に弾性変形可能な材質で構成された第1運転席側吸音材と、当該第1運転席側吸音材の車両後方側の面に密着されると共に当該第1運転席側吸音材の材質よりも密度が高い材質で構成された第2運転席側吸音材と、を備えている。
請求項5に記載の本発明によれば、運転席側防音部が、ダッシュパネルの車両後方側の面に密着された第1運転席側吸音材と、当該第1運転席側吸音材の車両後方側の面に密着された第2運転席側吸音材とを備えている。このため、運転席側防音部が1枚の吸音材で構成されている場合と比し、第1運転席側吸音材及び第2運転席側吸音材のそれぞれの厚さを調整することで、運転席側防音部の吸収可能な音の周波数帯域をパワーユニット室からの騒音の周波数帯域に合わせることが容易になる。
また、第1運転席側吸音材は、弾性変形可能な材質で構成されており、第2運転席側吸音材は、第1運転席側吸音材の材質よりも密度が高い材質で構成されている。このため、運転席側防音部を微視的に見ると、第1運転席側吸音材の一部がバネとして機能すると共に第2運転席側吸音材の一部がマスとして機能する振動系が構成されているとみなすことができ、運転席側防音部全体では、当該振動系が複数並列に配置されているとみなすことができる。
そして、第1運転席側吸音材の一部と第2運転席側吸音材の一部とで構成された振動系は、パワーユニット室からの騒音によって加振され、当該騒音の持つエネルギーの一部が当該振動系の力学的エネルギーに変換される。また、この振動系には、第2運転席側吸音材の自重等による抵抗力が作用しており、パワーユニット室からの騒音の持つエネルギーによる当該振動系の振動が当該抵抗力によって減衰することとなる。
以上説明したように、請求項1に記載の本発明に係る車両は、車室内の騒音の発生を抑制しつつ、防音に用いる部材を適切に配置して過剰品質となることを抑制することができるという優れた効果を有する。
請求項2に記載の本発明に係る車両は、車室内の騒音の発生をより低減しつつ、車室の組立作業が複雑化することを抑制することができるという優れた効果を有する。
請求項3に記載の本発明に係る車両は、防音部の防音性能の低下を抑制することができるという優れた効果を有する。
請求項4に記載の本発明に係る車両は、請求項1に記載の発明と同様の効果を有する。
請求項5に記載の本発明に係る車両は、車室内の騒音を広範囲の周波数帯域において吸収することができるという優れた効果を有する。
第1実施形態に係る車両のダッシュパネルにおける運転席側の部分の周辺の構成を示す車両幅方向から見た拡大断面図(図4の1−1線に沿って切断した状態を示す断面図)である。 第1実施形態に係る車両のダッシュパネルにおける運転席側の部分の周辺の構成を模式的に示すイメージ図である。 第1実施形態に係る車両のダッシュパネルにおける助手席側の部分の周辺の構成を示す車両幅方向から見た拡大断面図(図4の3−3線に沿って切断した状態を示す断面図)である。 第1実施形態に係る車両のダッシュパネルの構成を模式的に示す車両後方側から見た正面図である。 第1実施形態に係る車両の車室における車両前方側の部分の構成を模式的に示す車両後方側から見た正面図である。 第2実施形態に係る車両のダッシュパネルにおける運転席側の部分の周辺の構成を示す車両幅方向から見た拡大断面図(図1に対応する断面図)である。 第3実施形態に係る車両のダッシュパネルにおける運転席側の部分の周辺の構成を示す車両幅方向から見た拡大断面図(図1に対応する断面図)である。 第4実施形態に係る車両のダッシュパネルにおける運転席側の部分の周辺の構成を示す車両幅方向から見た拡大断面図(図1に対応する断面図)である。
<第1実施形態>
以下、図1〜図5を用いて、本発明に係る車両の第1実施形態について説明する。なお、各図に適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印OUTは車両幅方向外側を示している。
図5に示されるように、本実施形態に係る「車両10」は、右ハンドル仕様の車両とされており、その「車室12」における車両前方側の部分には、「インストルメントパネル14(以下、インパネ14と称する)」が配置されている。このインパネ14は、その車両上方側の部分を構成すると共に車両幅方向及び車両前後方向に延びるインパネアッパ14Aと、図示しない運転席に対向して設けられたインパネロア14Bと、図示しない助手席に対向して設けられたインパネロア14Cとを含んで構成されている。
また、車両10の車両前方側の部分には、図1にも示されるように、図示しないエンジンやモータ等のパワーユニットが収容される「パワーユニット室16」が設けられている。そして、インパネ14の車両前方側には、車両10の車体18の一部を構成する「ダッシュパネル20」が配置されており、当該ダッシュパネル20によってパワーユニット室16と車室12とが仕切られている。
ダッシュパネル20は、鋼板がプレス成形されて形成されており、図4にも示されるように、上壁部20A、サイド部20B、20C及び下壁部20D、20Eを含んで構成されている。上壁部20Aは、ダッシュパネル20の車両上方側の部分を構成すると共に、板厚方向を車両前後方向とされて車両幅方向及び車両上下方向に延在している。
サイド部20Bは、ダッシュパネル20の車両幅方向一方側(運転席側)の部分を構成しており、上壁部20Aの車両幅方向一方側でかつ車両下方側の周縁部から車両後方側に延出されている。このサイド部20Bは、車両幅方向内側に凸となって膨らんだ形状とされており、図示しない運転席側の前輪が納まるホイールハウス22の一部を構成している。
一方、サイド部20Cは、ダッシュパネル20の車両幅方向他方側(助手席側)の部分を構成しており、上壁部20Aの車両幅方向他方側でかつ車両下方側の周縁部から車両後方側に延出されている。このサイド部20Cは、車両幅方向内側に凸となって膨らんだ形状とされており、図示しない助手席側の前輪が納まるホイールハウス24の一部を構成している。
下壁部20Dは、上壁部20Aの車両下方側の周縁部における車両幅方向一方側の部分から車両後方下側に延出されていると共に、その車両幅方向一方側の部分がサイド部20Bと連続している。一方、下壁部20Eは、上壁部20Aの車両下方側の周縁部における車両幅方向他方側の部分から車両後方下側に延出されていると共に、その車両幅方向他方側の部分がサイド部20Cと連続している。
また、下壁部20Dと下壁部20Eとは、車両幅方向に離間されており、ダッシュパネル20の車両幅方向中央部には、車両前後方向から見て車両下方側に開放された開口部20Fが形成された状態となっている。そして、ダッシュパネル20の開口部20Fには、車体18の一部を構成する図示しないフロアトンネル部が接続されている。
上記のように構成されたダッシュパネル20は、車両後方側から見て、その上壁部20Aと、サイド部20B、20C及び下壁部20D、20Eの車両上方側の部分とがインパネ14によって車両後方側から覆われている。
また、図1及び図5に示されるように、ダッシュパネル20の車両幅方向一方側の部分には、ペダルとしての「アクセルペダル26」及び「ブレーキペダル28」が取り付けられている。アクセルペダル26及びブレーキペダル28は、それぞれ吊り下げ式とされており、アクセルペダル26の「アーム部30」及びブレーキペダル28の「アーム部32」は、それぞれインパネロア14Bの車両下方側の部分に設けられた「開口部34」に挿通された状態となっている。なお、アクセルペダル26のハウジング36及びブレーキペダル28の図示しないハウジングは、インパネ14の内側に配置されており、アクセルペダル26及びブレーキペダル28の基端部側の部分は、インパネ14の内側に収納された状態となっている。
一方、図3に示されるように、インパネロア14Cの車両下方側の部分には、開口部38が設けられており、開口部38の開口面積は、開口部34の開口面積よりも小さい面積に設定されている。そして、車両下方側から見て、開口部38の内側には、インパネ14の内側に設けられたエアコンユニット40の吹出し口部が配置されている。
ここで、本実施形態では、ダッシュパネル20の車両後方側の面に沿って取り付けられた「防音部42」の構成に特徴がある。以下、図1〜図4を用いて、防音部42の構成について詳細に説明していくこととする。なお、以下では、防音部42の車両幅方向一方側の部分を「運転席側防音部44」と称し、防音部42の車両幅方向他方側の部分を「助手席側防音部46」と称することとする。
図4に示されるように、防音部42は、ダッシュパネル20の板厚方向に積層された第1吸音材48、第2吸音材50及び「高密度材52」を含んで構成されている。第1吸音材48は、フェルト(不織布)等の弾性変形可能な材質で構成された繊維材が圧縮されて、ダッシュパネル20の車両後方側の面の略全面に沿って配置させることが可能な形状に形成されている。この第1吸音材48は、ダッシュパネル20の車両後方側の面に沿って配置されると共に、当該面に図示しない接着剤等で貼り付けられている。なお、以下では、第1吸音材48の車両幅方向一方側の部分を「運転席側吸音材48A」と称し、第1吸音材48の車両幅方向他方側の部分を「第1助手席側吸音材48B」と称することとする。
第2吸音材50は、基本的に第1吸音材48と同様の構成とされており、図3に示されるように、その車両幅方向他方側の部分が、第1助手席側吸音材48Bの車両後方側の面に密着された状態で、当該第1助手席側吸音材48Bに図示しない接着剤等で貼り付けられている。一方、第2吸音材50の車両幅方向一方側の部分は、図1に示されるように、運転席側吸音材48Aとの間に高密度材52を介した状態で、運転席側吸音材48Aの車両後方側の面に沿って配置されている。なお、以下では、第2吸音材50の車両幅方向一方側の部分を「後方側吸音材50A」と称し、第2吸音材50の車両幅方向他方側の部分を「第2助手席側吸音材50B」と称することとする。
高密度材52は、第1吸音材48及び第2吸音材50の材質よりも密度が高い材質、具体的には、オレフィン樹脂を含む樹脂材料で構成されており、図1に示されるように、ダッシュパネル20の下壁部20Dにおける車両後方側の面の略全面に沿って配置させることが可能な形状に形成されている。この高密度材52は、運転席側吸音材48Aの車両後方側の面に沿ってかつ当該面に密着された状態で、運転席側吸音材48Aに図示しない接着剤等で貼り付けられている。また、高密度材52の車両後方側の面には、後方側吸音材50Aが当該面に沿って密着された状態で図示しない接着剤等で貼り付けられている。なお、高密度材52の車両上方側の縁部は、車両前後方向から見て、インパネ14の開口部34の縁部(インパネロア14Bの下端部)よりも車両上方側に位置している。
上記のように構成された防音部42では、運転席側防音部44が、運転席側吸音材48A、高密度材52及び後方側吸音材50Aがダッシュパネル20側からこの順に配置された三層構造とされている。一方、助手席側防音部46は、第1助手席側吸音材48B及び第2助手席側吸音材50Bがダッシュパネル20側からこの順に配置された二層構造とされている。なお、本実施形態では、第2吸音材50が防音部42の意匠面を構成している。
(本実施形態の作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果を説明する。
本実施形態では、図1に示されるように、車両前方側に配置されたパワーユニット室16と車室12とがダッシュパネル20によって仕切られており、ダッシュパネル20の車両後方側の面には、当該面に沿って防音部42が取り付けられている。このため、防音部42によってパワーユニット室16からの騒音が車室12内に漏れることを抑制することができる。
ところで、インパネ14の運転席側の部分には、アクセルペダル26のアーム部30及びブレーキペダル28のアーム部32を挿通可能な開口部34が形成されている。なお、図1では、開口部34周辺の構成を理解し易くするため、ブレーキペダル28を図示していない。
一方で、インパネ14の助手席側の部分には、開口部34が形成されていない。つまり、インパネ14の開口部34からの音漏れ等を考慮すると、防音部42における運転席側の部分では、比較的高い防音性能が必要とされるものの、防音部42における助手席側の部分においては、防音部42における運転席側の部分ほどの防音性能は必要とされないことが考えられる。そして、防音部42がその運転席側とその助手席側とで同様の構成とされている場合、防音部42における助手席側の部分は、防音性能の観点では過剰品質となる場合がある。
ここで、本実施形態では、図4にも示されるように、防音部42が運転席側防音部44と助手席側防音部46とを備えており、防音部42の防音性能が、運転席側と助手席側とで異なっている。詳しくは、運転席側防音部44は、ダッシュパネル20の運転席側の部分に沿って配置されると共に弾性変形可能な材質で構成された運転席側吸音材48Aと、運転席側吸音材48Aの車両後方側の面に沿ってかつ当該面に密着して配置されると共に運転席側吸音材48Aの材質よりも密度が高い材質で構成された高密度材52とを含んで構成されている。
このため、図2に示されるように、運転席側防音部44を微視的に見ると、運転席側吸音材48Aの微小部分(一部)がバネSとして機能すると共に高密度材52の微小部分(一部)がマスMとして機能する振動系V(バネマス系)が構成されているとみなすことができる、また、運転席側防音部44全体では、振動系Vがダッシュパネル20に沿って複数並列に配置されているとみなすことができる。そして、振動系Vは、パワーユニット室16からの騒音Wによって加振され、騒音Wの持つエネルギーの一部が振動系Vの力学的エネルギーに変換される。
また、振動系Vには、高密度材52の自重(重力加速度)等による抵抗力が作用しており、騒音Wの持つエネルギーによる振動系Vの振動が当該抵抗力によって減衰することとなる。その結果、ダッシュパネル20の運転席側の部分において、騒音Wの吸収性能を高めることができ、インパネ14の開口部34を介して騒音Wが漏れることを抑制することができる。
しかも、本実施形態では、高密度材52がダッシュパネル20におけるインパネ14の開口部34から車両下方側の部分に配置されている。これにより、高密度材52をダッシュパネル20の車両後方側の面の全面に沿って配置するような構成と比し、高密度材52のうちインパネ14の開口部34周辺に伝達される騒音Wを受けることが可能な部分の割合を増やすことができる。
一方、助手席側防音部46は、図3に示されるように、ダッシュパネル20の助手席側の部分に沿って配置された吸音材で構成されている。そして、助手席側防音部46を構成する吸音材におけるダッシュパネル20の板厚方向に配置された枚数は、運転席側防音部44に設けられた吸音材の当該枚数以下の枚数に設定されている。このため、ダッシュパネル20の助手席側の部分において、一定の防音性能を確保しつつ、運転席側防音部44の構成と比し、助手席側防音部46の構成を簡略化することができる。したがって、本実施形態では、車室12内の騒音の発生を抑制しつつ、防音に用いる部材を適切に配置して過剰品質となることを抑制することができる。
また、本実施形態では、助手席側防音部46が、ダッシュパネル20の車両後方側の面に密着された第1助手席側吸音材48Bと、第1助手席側吸音材48Bの車両後方側の面に密着された第2助手席側吸音材50Bとで構成されている。このため、助手席側防音部46が1枚の吸音材で構成されている構成と比し、助手席側防音部46における騒音の吸収性能を高めることができる。
一方、運転席側防音部44は、図1に示されるように、高密度材52の車両後方側の面に沿って密着された後方側吸音材50Aを備えており、運転席側吸音材48A及び高密度材52で吸収しきれなかったパワーユニット室16からの騒音を、後方側吸音材50Aで吸収することができる。
さらに、本実施形態では、第1助手席側吸音材48Bが運転席側吸音材48Aと一体とされており、第2助手席側吸音材50Bが後方側吸音材50Aと一体とされている。このため、これらが全て別体とされている構成と比し、防音部42の取付作業に必要な工数を低減することができる。したがって、本実施形態では、車室12内の騒音の発生をより低減しつつ、車室12の組立作業が複雑化することを抑制することができる。
<第2実施形態>
以下、図6を用いて、本発明に係る車両の第2実施形態について説明する。なお、上述した第1実施形態と同一構成部分については同一番号を付してその説明を省略する。
本実施形態に係る「車両60」では、「防音部62」が基本的に防音部42と同様の構成とされているものの、第1吸音材64が発泡体で構成されている点に特徴がある。
具体的には、第1吸音材64は、ウレタンフォーム等の発泡樹脂が成形されて、ダッシュパネル20の車両後方側の面の略全面に沿って配置させることが可能な形状に形成されている。また、第1吸音材64を構成する発泡樹脂には、高密度材52の材質よりも密度が低いものが用いられている。なお、以下では、第1吸音材64の車両幅方向一方側の部分を「運転席側吸音材64A」と称することとする。
そして、本実施形態では、防音部62の車両幅方向一方側の部分、すなわち「運転席側防音部66」は、運転席側吸音材64A、高密度材52及び後方側吸音材50Aがダッシュパネル20側からこの順に配置された三層構造とされている。一方、防音部62の車両幅方向他方側の部分は、第1吸音材64の車両幅方向他方側の部分及び第2助手席側吸音材50Bがダッシュパネル20側からこの順に配置された二層構造とされている。なお、本実施形態では、防音部62の車両幅方向他方側の部分が助手席側防音部として機能していると共に、第1吸音材64の車両幅方向他方側の部分が第1助手席側吸音材として機能している。
このような構成によれば、上述した第1実施形態と同様に、運転席側吸音材64Aの微小部分がバネとして機能すると共に高密度材52の微小部分がマスとして機能する振動系が構成され、基本的に上述した第1実施形態と同様の作用並びに効果を奏する。
加えて、本実施形態では、運転席側吸音材64Aが成形された発泡体で構成されているため、運転席側吸音材64Aの材質が繊維材等とされている構成と比し、防音部62の取付時等において運転席側吸音材64Aが潰れることを抑制することができる。したがって、本実施形態では、防音部62の防音性能の低下を抑制することができる。
<第3実施形態>
以下、図7を用いて、本発明に係る車両の第3実施形態について説明する。なお、上述した第1実施形態と同一構成部分については同一番号を付してその説明を省略する。
本実施形態に係る「車両70」は、基本的に車両10と同様の構成とされているものの、「防音部72」が第2吸音材50を備えておらず、高密度材52の代わりに第2運転席側吸音材としてのフェルト製の「高密度材74」を備えている点に特徴がある。
具体的には、高密度材74は、第1吸音材48を構成するフェルトよりも密度が高いフェルトで構成されており、高密度材52と同様の形状、すなわちダッシュパネル20の下壁部20Dにおける車両後方側の面の略全面に沿って配置させることが可能な形状に形成されている。この高密度材74は、運転席側吸音材48Aの車両後方側の面に沿ってかつ当該面に密着された状態で、運転席側吸音材48Aに図示しない接着剤等で貼り付けられている。なお、本実施形態において、運転席側吸音材48Aは、第1運転席側吸音材として機能している。
そして、本実施形態では、防音部72の車両幅方向一方側の部分、すなわち「運転席側防音部76」は、運転席側吸音材48A及び高密度材74がダッシュパネル20側からこの順に配置された二層構造とされている。一方、防音部72の車両幅方向他方側の部分は、助手席側防音部として機能していると共に、第1助手席側吸音材48Bのみで構成された単層構造とされている。
このような構成によれば、上述した第1実施形態と同様に、運転席側吸音材48Aの微小部分がバネとして機能すると共に高密度材74の微小部分がマスとして機能する振動系が構成され、基本的に上述した第1実施形態と同様の作用並びに効果を奏する。
また、本実施形態では、防音部72の主な部分がフェルトのみで構成されており、防音部72の構成の簡略化を図ることができる。
さらに、本実施形態では、運転席側防音部76が、ダッシュパネル20の車両後方側の面に密着された運転席側吸音材48Aと、運転席側吸音材48Aの車両後方側の面に密着されると共に吸音材として機能する高密度材74とを備えている。このため、運転席側防音部76が1枚の吸音材で構成されている場合と比し、運転席側吸音材48A及び高密度材74のそれぞれの厚さを調整することで、運転席側防音部76の吸収可能な音の周波数帯域をパワーユニット室16からの騒音の周波数帯域に合わせることが容易になる。したがって、本実施形態では、車室12内の騒音を広範囲の周波数帯域において吸収することができる。
<第4実施形態>
以下、図8を用いて、本発明に係る車両の第4実施形態について説明する。なお、上述した第1実施形態と同一構成部分については同一番号を付してその説明を省略する。
本実施形態に係る「車両80」は、基本的に車両10と同様の構成とされているものの、「防音部82」が第2吸音材50を備えておらず、高密度材52の代わりに吸音材84を備えている点に特徴がある。
具体的には、吸音材84は、第1吸音材48を構成するフェルトと同程度の密度のフェルトで構成されており、ダッシュパネル20の下壁部20Dにおける車両後方側の面の略全面に沿って配置させることが可能な形状に形成されている。この吸音材84は、運転席側吸音材48Aの車両後方側の面に沿ってかつ当該面に密着された状態で、運転席側吸音材48Aに図示しない接着剤等で貼り付けられている。また、運転席側吸音材48Aに貼り付けられた状態の吸音材84のダッシュパネル20の板厚方向の厚さは、第1吸音材48の当該厚さの2倍程度の厚さとされている。
なお、本実施形態では、防音部82の車両幅方向一方側の部分、すなわち「運転席側防音部86」は、運転席側吸音材48A及び吸音材84がダッシュパネル20側からこの順に配置された二層構造とされている。一方、防音部82の車両幅方向他方側の部分は、助手席側防音部として機能していると共に、第1助手席側吸音材48Bのみで構成された単層構造とされている。
このような構成によれば、運転席側防音部86におけるダッシュパネル20の板厚方向の厚さが、防音部82の車両幅方向他方側の部分におけるダッシュパネル20の板厚方向の厚さよりも厚く設定されている。このため、運転席側防音部86では、防音部82の車両幅方向他方側の部分と比し、波長が長い音、すなわち低周波の音を吸収し易くなり、インパネ14の開口部34から低周波の騒音が漏れることを抑制することができる。また、防音部82の車両幅方向他方側の部分を運転席側防音部86よりも薄くして、防音部82の車両幅方向他方側の部分を構成するのに必要な吸音材の量を、運転席側防音部86を構成する吸音材の量よりも少なくすることができる。したがって、本実施形態では、車室12内の騒音、特に低周波の騒音の発生を抑制しつつ、防音に用いる部材を適切に配置して過剰品質となることを抑制することができる。
<上記実施形態の補足説明>
(1) 上述した第1実施形態及び第2実施形態では、防音部42、62が第2吸音材50を備えていたが、これに限らない。例えば、防音部42、62は、車両の騒音の程度等に応じて、第2吸音材50を備えていない構成とされていてもよい。
(2) また、上述した第1実施形態〜第3実施形態では、高密度材がダッシュパネル20の下壁部20Dにおける車両後方側の面の略全面に沿って配置されていたが、これに限らない。例えば、車両の騒音の程度等に応じて、高密度材が、ダッシュパネル20の車両幅方向一方側の部分(車両幅方向一方側の略半分)における車両後方側の面の略全面に沿って配置されていてもよい。
(3) また、上述した第4実施形態では、吸音材84がダッシュパネル20の下壁部20Dにおける車両後方側の面の略全面に沿って配置されていたが、これに限らない。例えば、車両の騒音の程度等に応じて、吸音材84が、ダッシュパネル20の車両幅方向一方側の部分(車両幅方向一方側の略半分)における車両後方側の面の略全面に沿って配置されていてもよい。
(4) また、上述した第4実施形態では、吸音材84が第1吸音材48を構成するフェルトと同程度の密度のフェルトで構成されていたが、車両の騒音の程度等に応じて、第1吸音材48を構成するフェルトよりも密度が高いフェルトで吸音材84を構成してもよい。
(5) また、上述した実施形態では、右ハンドル仕様の車両に対応するように防音部が構成されていたが、左ハンドル仕様の車両においては、防音部を上述したものと車両幅方向に対称な構成とし、防音部の構成を左ハンドル仕様の車両に対応可能な構成としてもよい。
(6) 加えて、上述した実施形態では、第1吸音材が、ダッシュパネル20の全体における車両後方側の面の略全面に沿って配置可能な1枚の吸音材で構成されていたが、これに限らない。例えば、ダッシュパネル20等の構成に応じて、第1吸音材が車両幅方向に分割されていてもよいし、第1吸音材48が車両上下方向に分割されていてもよい。
10 車両
12 車室
14 インストルメントパネル
16 パワーユニット室
20 ダッシュパネル
26 アクセルペダル(ペダル)
28 ブレーキペダル(ペダル)
30 アーム部
32 アーム部
34 開口部
42 防音部
44 運転席側防音部
46 助手席側防音部
48A 運転席側吸音材(第1運転席側吸音材)
48B 第1助手席側吸音材
50A 後方側吸音材
50B 第2助手席側吸音材
52 高密度材
60 車両
62 防音部
64A 運転席側吸音材
66 運転席側防音部
70 車両
72 防音部
74 高密度材(第2運転席側吸音材)
76 運転席側防音部
80 車両
82 防音部
86 運転席側防音部

Claims (5)

  1. 車両前方側に配置されたパワーユニット室と車室とを仕切るダッシュパネルと、
    前記ダッシュパネルを車両後方側から覆うと共に、運転席側でかつ車両下方側の部分にペダルのアーム部を挿通可能な開口部が形成されたインストルメントパネルと、
    前記ダッシュパネルの車両後方側の面に沿って取り付けられた防音部と、
    を有し、
    前記防音部は、前記ダッシュパネルの運転席側の部分に沿って配置されると共に弾性変形可能な材質で構成された運転席側吸音材と、当該運転席側吸音材の車両後方側の面に沿ってかつ当該面に密着して配置されると共に当該運転席側吸音材の材質よりも密度が高い材質で構成された高密度材と、を含んで構成された運転席側防音部と、
    前記ダッシュパネルの助手席側の部分に沿って配置された吸音材で構成されると共に、当該吸音材における当該ダッシュパネルの板厚方向に配置された枚数が前記運転席側防音部に設けられた吸音材の当該枚数以下の枚数に設定された助手席側防音部と、を備えている、
    車両。
  2. 前記助手席側防音部は、前記ダッシュパネルの車両後方側の面に密着された第1助手席側吸音材と、当該第1助手席側吸音材の車両後方側の面に密着された第2助手席側吸音材と、で構成され、
    前記運転席側防音部は、前記高密度材の車両後方側の面に沿って密着された後方側吸音材をさらに備え、
    前記第1助手席側吸音材は、前記運転席側吸音材と一体とされていると共に、
    前記第2助手席側吸音材は、前記後方側吸音材と一体とされている、
    請求項1に記載の車両。
  3. 前記運転席側吸音材は、成形された発泡体で構成されている、
    請求項1又は請求項2に記載の車両。
  4. 車両前方側に配置されたパワーユニット室と車室とを仕切るダッシュパネルと、
    前記ダッシュパネルの車両後方側に配置されると共に、運転席側でかつ車両下方側の部分にペダルのアーム部を挿通可能な開口部が形成されたインストルメントパネルと、
    前記ダッシュパネルの車両後方側の面に沿って取り付けられた防音部と、
    を有し、
    前記防音部は、前記ダッシュパネルの助手席側の部分に沿って配置された吸音材で構成された助手席側防音部と、
    前記ダッシュパネルの運転席側の部分に沿って配置された吸音材で構成され、前記助手席側防音部よりも前記ダッシュパネルの板厚方向の厚さが厚く設定された運転席側防音部と、を備えている、
    車両。
  5. 前記運転席側防音部は、前記ダッシュパネルの車両後方側の面に密着されると共に弾性変形可能な材質で構成された第1運転席側吸音材と、当該第1運転席側吸音材の車両後方側の面に密着されると共に当該第1運転席側吸音材の材質よりも密度が高い材質で構成された第2運転席側吸音材と、を備えている、
    請求項1又は請求項4に記載の車両。
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