JP5673829B2 - 車両の遮音構造 - Google Patents

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Description

本発明は、フロントフェンダパネルとカウルサイドメンバとマッドガードとで囲まれた空間部に遮音材が配置された車両の遮音構造に関する。
一般に、車両前部のフロントフェンダ部から車室内ヘエンジン音やフロントタイヤ(前輪)のロードノイズ(road-noise)すなわち路面から受ける騒音(いわゆるタイヤ音)等が侵入するのを防止する目的で、前輪上方において、フロントフェンダパネルと、このフロントフェンダパネルよりも車両の内方で車両の前後方向に延びるように配置されたカウルサイドメンバと、これらのフロントフェンダパネル及びカウルサイドメンバの下方に配置されてホイールハウスを形成するマッドガードとで囲まれた空間部に遮音材を配置することが知られている。
特許文献1には、フードリッジとフードリッジレインフォースとからなり車体前部の上部側縁に沿って形成された骨格部材(カウルサイドメンバに相当)の下端から下向きに延びる接合フランジにクリップを係止し、このクリップに接合フランジから上記骨格部材のさらに外側に配設されたフロントフェンダパネルの方へと延びる下面部を設け、この下面部で遮音材を下側から支持することにより、骨格部材とフロントフェンダパネルとの間に形成される空間部に上記遮音材を取り付けた構成が開示されている。
この場合、車室内への音の侵入防止を考慮すると、遮音材で上記空間部を完全に覆うことが望ましい。しかし、遮音材で上記空間部を完全に覆うと、車両の前後方向に配索されるワイヤハーネスやパイプやケーブル等の長尺状の配索物が上記空間部を通過する場合にその配設が困難となる問題があった。
日本国特許第3610800号公報
そこで、本発明は、遮音材による遮音性能の低下を抑制しつつ、ワイヤハーネス等の長尺状の配索物を適切に保持することができる車両の遮音構造の提供を目的とする。
すなわち、本発明は、フロントフェンダパネルと、このフロントフェンダパネルよりも車両の内方で車両の前後方向に延びるように配置されたカウルサイドメンバと、これらのフロントフェンダパネル及びカウルサイドメンバの下方に配置されてホイールハウスを形成するマッドガードとで囲まれた空間部に遮音材が配置された車両の遮音構造であって、上記遮音材は、弾性変形可能な素材で形成され、上記遮音材に、車両の前後方向に配索されて上記空間部を通過する長尺状の配索物を挟持可能なスリットが形成されていることを特徴とする車両の遮音構造である。
上記並びにその他の本発明の目的、特徴及び利点は、以下の詳細な記載と添付図面とから明らかになる。
本発明の実施形態に係る遮音構造を備えた車両の前部左側の部分側面図である。 フロントフェンダパネルが取り外された状態における上記車両の前部左側の部分側面図である。 図1の要部拡大図である。 図3のA−A線矢視断面図である。 上記遮音構造に用いられている左側の遮音材の斜視図である。 上記車両の電気系統の配置及び配線を車両平面視で示すレイアウト図である。 図3のB−B線矢視断面図である。 上記遮音構造に用いられている左側の2種類の遮音材を示すために上記車両の左側のフロントフェンダパネルの裏側を前方から見た斜視図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳述する。なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車幅方向の車両内方を示し、矢印OUTは車幅方向の車両外方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
図1は本実施形態に係る遮音構造を備えた車両の前部左側の部分側面図、図2はフロントフェンダパネルが取り外された状態における上記車両の前部左側の部分側面図(ただし、フロントフェンダパネルは仮想線で示されている)、図3は図1の要部拡大図、図4は図3のA−A線矢視断面図である。本実施形態では、車両の遮音構造は、車両の前部左右に略左右対称に備えられているので、左側の遮音構造のみ説明し、右側の遮音構造は説明を省略するが、右側の遮音構造も左側の遮音構造と同様の構成である。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る車両の前部には、サイドシルインナとサイドシルアウタとを備えて車両の前後方向に延びるサイドシル1と、ヒンジピラーインナとヒンジピラーアウタ(図7において符号18が付されている)とを備えて車両の上下方向に延びるヒンジピラー2と、フロントピラーインナとフロントピラーアウタとを備えて車両前方が低く車両後方が高い斜め方向に延びるフロントピラー3とが設けられている。これらのサイドシル1、ヒンジピラー2及びフロントピラー3は、それぞれ、閉断面構造を有する車体剛性部材である。これらの車体剛性部材1,2,3が図1に示すように連接されることにより、前席乗員の乗降用ドアの開口4が形成されている。
図2及び図4に示すように、エンジンルーム(図示せず)の上方部の左右両側に、車両の前後方向に延びるカウルサイドメンバ5が設けられている。このカウルサイドメンバ5は、カウルサイドメンバインナ6とカウルサイドメンバアウタ7とが上側の接合フランジ部5aと下側の接合フランジ部5bとで接合され、車両の前後方向に延びるカウルサイド閉断面空間8を有する車体剛性部材である。上側の接合フランジ部5aは車幅方向に延び、下側の接合フランジ部5bは上下方向に延びている。
図4に示すように、カウルサイドメンバ5の車幅方向の車両外方に、エンジンルームの左右両側面を覆うフロントフェンダパネル9が設けられている。このフロントフェンダパネル9のホイールアーチ部9aの車幅方向の車両外方に、オーバフェンダ10が取り付けられている。このオーバフェンダ10は、例えば、合成樹脂製であり、図1及び図3に示すように、車両側面視でアーチ状に形成されている。
図4に示すように、上記フロントフェンダパネル9及び上記カウルサイドメンバ5の下方に、前輪12が収容されるホイールハウス12aを形成するマッドガード11が設けられている。このマッドガード11は、例えば、合成樹脂製であり、前輪12の外周から離間して、前輪12の前方、上方及び後方を覆っている。図1及び図2に示すように、マッドガード11は、フロントフェンダパネル9のホイールアーチ部9a(図4参照)に沿って車両側面視でアーチ状に形成されたホイールアーチ部11aを有している。
図4に示すように、車両前部の前輪12の上方に、上記フロントフェンダパネル9と、このフロントフェンダパネル9よりも車幅方向の車両内方で車両の前後方向に延びるように配置されたカウルサイドメンバ5と、これらのフロントフェンダパネル9及びカウルサイドメンバ5の下方に配置されてホイールハウス12aを形成するマッドガード11とで囲まれた空間部Sが形成されている。そして、この空間部Sに遮音材13が配置されている。より詳しくは、フロントフェンダパネル9の車両前後方向の中間部位、好ましくは、上記空間部Sの車幅方向の幅及び上下方向の高さの少なくともいずれかが最小となる部位において、上記空間部Sに遮音材13が配置されている。遮音材13は、弾性変形可能な素材で形成されている。すなわち、遮音材13は、圧縮された際に反力が発生する素材で形成されている。そのような素材としては、例えば、発泡ウレタン等の発泡体、ウレタンスポンジ等のスポンジ類、シリコーンラバー等のラバー類等が挙げられる。遮音材13は、遮音機能に加えて吸音機能を兼ね備えたものでもよい。遮音材13は、圧縮された際に発生した反力で上記空間部Sに固定されている。以下、この空間部Sを遮音空間部Sと記す。
図5は左側の遮音材13を単体で示す斜視図である。図4及び図5に示すように、上記遮音材13にはスリット13aが形成されている。本実施形態では、上記スリット13aは、遮音材13のカウルサイドメンバ5側の面からフロントフェンダパネル9側に向けて車幅方向に形成されている。このスリット13aは、車両の前後方向に配索されるワイヤハーネスやパイプやケーブル等の長尺状の配索物が上記遮音空間部Sを通過する場合に上記配索物を挟持可能なものである。本実施形態では、上記長尺状の配索物は、回生ブレーキ用のワイヤハーネス14(図2参照)である。
図6を参照して、上記回生ブレーキ用のワイヤハーネス14について説明する。図6に示すように、本実施形態に係る車両の電気系統は、電力供給装置30と、蓄電装置31と、電力制御装置32と、バッテリ33と、第1ワイヤハーネス41と、第2ワイヤハーネス42と、第3ワイヤハーネス43とを含んでいる。
電力供給装置30は、車両の前部において、ダッシュパネル19より前方のエンジンルームの相対的に右側部に配置されている。電力供給装置30としては、例えば、オルタネータ等が挙げられる。
蓄電装置31は、左のホイールハウス12aに収容された左の前輪12の前方に配置されている。蓄電装置31としては、例えば、ニッケル水素二次電池等の各種二次電池、電気二重層コンデンサ等のキャパシタ等が挙げられる。蓄電装置31に上記電力供給装置30から電力が供給される。蓄電装置31は、図1に示すように、例えば、マッドガード11の前端部に設けられた前方延長部11bに載置されている。
電力制御装置32は、上記左の前輪12の後方に配置されている。より詳しくは、ダッシュパネル19より後方の車室の相対的に左側部に配置されている。電力供給装置32に上記蓄電装置31から電力が供給される。電力供給装置32は、供給された電力をDC/DCコンバータ(図示せず)により所定の電圧に降圧した後、車両に搭載された空調装置等の各種電装品に供給する。電力供給装置32は、図1に示すように、例えば、車室の底部に位置するフロアパネル(図示せず)に載置されている。
バッテリ33は、エンジンルームの相対的に左側部に配置されている。バッテリ33としては、例えば、鉛蓄電池等が挙げられる。バッテリ33に上記電力制御装置32から余剰の電力が供給される。
第1ワイヤハーネス41は、車幅方向に配索され、上記電力供給装置30と上記蓄電装置31とを繋いでいる。第2ワイヤハーネス42は、車両の前後方向に配索され、上記蓄電装置31と上記電力制御装置32とを繋いでいる。第3ワイヤハーネス43は、車両の前後方向に配索され、上記電力制御装置32と上記バッテリ33とを繋いでいる。第2ワイヤハーネス42及び第3ワイヤハーネス43は、左の前輪12の前方から左の前輪12の後方まで左の前輪12を前後に挟む範囲内で左の前輪12の上方を通過し、上記範囲内で1つに束ねられている。回生ブレーキ用のワイヤハーネス14とは、この束ねられたワイヤハーネス42,43のことである。
図2に示すように、上記回生ブレーキ用のワイヤハーネス14は、マッドガード11のホイールアーチ部11aに沿って配索されている。上記ワイヤハーネス14は、左の前輪12の上方に形成された遮音空間部Sを車両の前後方向に通過する。上記ワイヤハーネス14は、上記遮音空間部Sを通過する際、図4に示すように、上記遮音空間部Sに配置された遮音材13のスリット13aに挟持されている。この結果、上記ワイヤハーネス14は、上記遮音材13により上記遮音空間部S内で適切に保持されている。
本実施形態では、蓄電装置31が前輪12の前方に配置されているので、蓄電装置31が車両走行風で効率良く冷却されるという利点がある。また、第2ワイヤハーネス42で繋がれる蓄電装置31と電力制御装置32とが車幅方向の同じ側(左側)に配置されているので、第2ワイヤハーネス42の長さが短縮化され、電気抵抗の増大が抑制されるという利点がある。本実施形態では、蓄電装置31と電力制御装置32とを繋ぐ第2ワイヤハーネス42の径は比較的太いものである。さらには、第2ワイヤハーネス42と第3ワイヤハーネス43とが1つに束ねられた回生ブレーキ用のワイヤハーネス14の径はより太いものである。
回生ブレーキ用のワイヤハーネス14は、車種によって配索される場合と配索されない場合とがある。上記ワイヤハーネス14が配索される車種では、スリット13aを利用して上記ワイヤハーネス14を上記遮音空間部S内で適切に保持できる上に、スリット13aは、細く、その開口面積が遮音空間部Sの断面積(より詳しくは車両前後方向における縦断面積。以下同じ)に比べて充分に小さいので、上記遮音材13による遮音性能の低下を充分に抑制することができる。一方、上記ワイヤハーネス14が配索されない車種であっても、スリット13aの開口面積が遮音空間部Sの断面積に比べて充分に小さいので、上記遮音材13による遮音性能の低下を充分に抑制することができる。この結果、回生ブレーキ用のワイヤハーネス14が配索されるか否かに拘らず、上記遮音材13を共通して用いることができ、部品の共通化が図られる。
カウルサイドメンバ5とフロントフェンダパネル9との車幅方向の間隔は比較的大きいので、遮音材13は車幅方向に比較的肉厚に形成することができる。そのため、上記スリット13aを遮音材13のカウルサイドメンバ5側の面からフロントフェンダパネル9側に向けて車幅方向に形成することにより、スリット13aの深さを充分大きくすることができる。
図4及び図5に示すように、上記遮音材13のスリット13aの入口側、つまりカウルサイドメンバアウタ7側に、上記回生ブレーキ用のワイヤハーネス14を上記スリット13aに挿入可能に案内する上側の斜面部13b及び下側の斜面部13cを有する案内空間部15が形成されている。上側の斜面部13b及び下側の斜面部13cは、カウルサイドメンバアウタ7に近づくほど斜面部13b,13c間の上下の間隔が広くなり、スリット13aに近づくほど斜面部13b,13c間の上下の間隔が狭くなるようなテーパ形状、すなわち横向きV字形状に形成されている。これにより、案内空間部15が、回生ブレーキ用のワイヤハーネス14を上記スリット13aへ挿入するときの誘い込み用の案内手段として機能する。
図4に示すように、上記案内空間部15は、車両の前後方向に配索されて上記遮音空間部Sを通過する他の長尺状の配索物を収容可能に形成されている。本実施形態では、上記他の長尺状の配索物は、ボンネット開閉用のケーブル、すなわちボンネットオープナーケーブル16(図2参照)である。
図2に示すように、ボンネットオープナーケーブル16は、その複数箇所がカウルサイドメンバアウタ7に取り付けられた固定具としてのクリップ17で保持されている。
図5に示すように、遮音材13は、全体がブロック状(例えば発泡ウレタンのブロック体)に形成されている。遮音材13は、縦壁部13dと、溝部13eと、凹部13fと、背面部13gと、ロア部13hとを有している。
縦壁部13dは、遮音材13の後部に部分的に設けられ、遮音材13の車両前後方向の長さL2よりも短い車両前後方向の長さL1を有している。この縦壁部13dに、上記スリット13a、上記斜面部13b,13c、及び上記案内空間部15が形成されている。これにより、スリット13aの変形の容易化、ひいてはスリット13aへのワイヤハーネス14の挟持作業の容易化が図られる。図4に示すように、縦壁部13dのカウルサイドメンバ5側の面はカウルサイドメンバ5の側面と当接している。
溝部13eは、遮音材13のカウルサイドメンバ5側に設けられ、スリット13aの上方を車両の前後方向に延び、遮音材13の車両前後方向の長さL2と同じ車両前後方向の長さL2を有している。図4に示すように、この溝部13eにカウルサイドメンバ5の上側の接合フランジ部5aが配置されることにより、遮音材13が車体側に保持される。
凹部13fは、上記縦壁部13dに隣接し、遮音材13の前部に部分的に設けられている。この凹部13fは、遮音材13の肉のない空間である。これにより、遮音材13の軽量化が図られる。
背面部13gは、遮音材13のフロントフェンダパネル9側に設けられ、遮音材13がフロントフェンダパネル9の内面と面接触する部分、すなわちフロントフェンダパネル9との接触面である。図2及び図4に示すように、この背面部13gは、円滑な面に形成されている。その理由は次のようである。すなわち、フロントフェンダパネル9は、板厚がカウルサイドメンバ5の板厚よりも薄いため、錆が発生したときは錆の影響を受け易い。例えば上記背面部13gに凹凸形状を設けると、遮音材13とフロントフェンダパネル9との間に水分が溜まってフロントフェンダパネル9に錆が発生し易くなる。そこで、上記背面部13gを凹凸のない円滑な面に形成して錆の発生を抑制しているのである。
ロア部13hは、縦壁部13dの下方に設けられ、カウルサイドメンバ5側に突出している。図4に示すように、このロア部13hの上面はカウルサイドメンバ5の下面と当接している。
図4に示すように、遮音材13は、上記溝部13e、上記案内空間部15、上記スリット13a、及びマッドガード11の直上方の一部の空間を除いて、フロントフェンダパネル9とカウルサイドメンバ5とマッドガード11とで囲まれた遮音空間部Sを完全に覆っている。この結果、上記遮音材13による遮音性能の低下が抑制される。
本実施形態では、上記遮音材13に加えて、別の第2の遮音材が車両の遮音構造に用いられている。次に、この第2の遮音材について説明する。
図7は図3のB−B線矢視断面図、図8は車両の遮音構造に用いられている左側の2種類の遮音材を示すために上記車両の左側のフロントフェンダパネルの裏側を前方から見た斜視図である。
図7に示すように、ヒンジピラー2はヒンジピラーアウタ18を備えている。図1及び図2に示すように、ヒンジピラー2は、フロントフェンダパネル9の後端部においてフロントフェンダパネル9よりも車両の内方で車両の上下方向に延びるように配置されている。そして、ヒンジピラー2が位置する部位において、フロントフェンダパネル9と、車両の上下方向に延びるヒンジピラーアウタ18、ひいてはヒンジピラー2との間に、第2の遮音材20が配置されている。この第2の遮音材20は、図1及び図2に示すように、フロントピラー3の下端部近傍とサイドシル1の上端部近傍との間で車両の上下方向に延びている。
第2の遮音材20は、上記遮音材13と同様、弾性変形可能な素材で形成されている。すなわち、第2の遮音材20は、圧縮された際に反力が発生する素材で形成されている。そのような素材としては、例えば、発泡ウレタン等の発泡体、ウレタンスポンジ等のスポンジ類、シリコーンラバー等のラバー類等が挙げられる。第2の遮音材20は、遮音機能に加えて吸音機能を兼ね備えたものでもよい。第2の遮音材20は、圧縮された際に発生した反力でフロントフェンダパネル9とヒンジピラーアウタ18との間に固定されている。
図7及び図8に示すように、第2の遮音材20は、車両の前後方向に所定の幅を有し、車幅方向に所定の厚みを有する、平面視で略四角形の断面形状を有している。第2の遮音材20は、フロントフェンダパネル9の内面と面接触する接触面20a(図2参照)と、ヒンジピラーアウタ18と当接する当接部20c,20cとを備えている。
図2に示すように、上記接触面20aは、円滑な面に形成されている。その理由は次のようである。すなわち、フロントフェンダパネル9は、板厚がヒンジピラーアウタ18の板厚よりも薄いため、錆が発生したときは錆の影響を受け易い。例えば上記接触面20aに凹凸形状を設けると、第2の遮音材20とフロントフェンダパネル9との間に水分が溜まってフロントフェンダパネル9に錆が発生し易くなる。そこで、上記接触面20aを凹凸のない円滑な面に形成して錆の発生を抑制しているのである。
図7及び図8に示すように、上記当接部20c,20cは、車両前後方向に所定の間隔で離間するように設けられ且つ上下方向に延びる複数の突条からなる。上記当接部20c,20cの上下方向の複数個所が車両前後方向に延びる複数の連結部20dを介して車両前後方向に連結されている。これにより、当接部20c,20cと連結部20dとで囲まれた複数の凹部20bが第2の遮音材20のヒンジピラー2側の面に上下方向に並ぶように形成されている。その理由は次のようである。すなわち、当接部20c,20cは、第2の遮音材20が圧縮反力でフロントフェンダパネル9とヒンジピラー2との間に挟持されたときに座屈変形(所謂へたり)し易く、座屈変形すると第2の遮音材20の適正な圧縮反力が確保できなくなる。そこで、このような問題を抑制するために、上下方向に延びる当接部20c,20cを前後方向に延びる連結部20dで連結している。これにより、連結部20dが当接部20cを支えるから、当接部20cの座屈変形が抑制される。
図7に示すように、第2の遮音材20は、平面視で略四角形の上記断面形状において、上記当接部20c、上記連結部20d及び上記凹部20bが形成されたヒンジピラー2側の面の車両前後方向の幅が、フロントフェンダパネル9側の面(接触面20a)の車両前後方向の幅よりも広く形成されている。これにより、車室内へのエンジン音やロードノイズ等の遮音性能のより一層の向上が図られる。
以上のように、本実施形態に係る車両の遮音構造は、フロントフェンダパネル9と、このフロントフェンダパネル9よりも車両の内方で車両の前後方向に延びるように配置されたカウルサイドメンバ5と、これらのフロントフェンダパネル9及びカウルサイドメンバ5の下方に配置されてホイールハウス12aを形成するマッドガード11とで囲まれた遮音空間部Sに遮音材13が配置されている。上記遮音材13は、弾性変形可能な素材、例えば発泡ウレタンで形成されている。上記遮音材13に、車両の前後方向に配索されて上記遮音空間部Sを通過する長尺状の配索物である回生ブレーキ用のワイヤハーネス14を挟持可能なスリット13aが形成されている(図4及び図5参照)。
この構成によれば、車両前部の前輪12上方におけるフロントフェンダパネル9とカウルサイドメンバ5とマッドガード11とで囲まれた遮音空間部Sに、弾性変形可能な素材で形成された遮音材13が配置され、この遮音材13に回生ブレーキ用のワイヤハーネス14を挟持可能なスリット13aが形成されているので、このスリット13aに上記回生ブレーキ用のワイヤハーネス14を挟持させることにより、車両の前後方向に配索されて上記遮音空間部Sを通過する回生ブレーキ用のワイヤハーネス14を上記スリット13aを利用して挟持することができる。そのため、回生ブレーキ用のワイヤハーネス14を上記遮音空間部S内で適切に保持することができ、例えば、車両の走行中に上記ワイヤハーネス14が振動で擦れて損傷する等の問題が抑制される。また、スリット13aは、細く、その開口面積が遮音空間部Sの断面積に比べて充分に小さいので、遮音材13による遮音性能の低下が充分に抑制される。しかも、スリット13aにワイヤハーネス14を挟持させたときは、スリット13aの一部又は全部がワイヤハーネス14で埋まるので、遮音材13による遮音性能の低下がより一層抑制される。要するに、遮音材13による遮音性能の低下を抑制しつつ、回生ブレーキ用のワイヤハーネス14を上記遮音空間部S内で適切に保持することができる。
しかも、車種によって回生ブレーキ用のワイヤハーネス14が配索される場合と配索されない場合とがあるが、上記スリット13aの開口面積が遮音空間部Sの断面積よりも充分に小さいので、上記回生ブレーキ用のワイヤハーネス14が配索されない車種であっても、上記遮音材13による遮音性能の低下を抑制することができる。つまり、遮音材13に形成されたワイヤハーネス14挟持用のスリット13aがたとえ用いられなくても、スリット13aは、細く、その開口面積が充分に小さいので、音の漏れを最小限にすることができる。
本実施形態では、上記スリット13aの入口側に、上記回生ブレーキ用のワイヤハーネス14を上記スリット13aに挿入可能に案内する斜面部13b,13cを有する案内空間部15が形成されている(図4及び図5参照)。
この構成によれば、斜面部13b,13cを有する案内空間部15が、回生ブレーキ用のワイヤハーネス14を上記スリット13aに挿入可能に案内するため、上記回生ブレーキ用のワイヤハーネス14を上記スリット13aに挟持させる作業の容易化が図られる。
本実施形態では、上記案内空間部15は、車両の前後方向に配索されて上記遮音空間部Sを通過する他の長尺状の配索物であるボンネットオープナーケーブル16を収容可能に形成されている(図4参照)。
この構成によれば、回生ブレーキ用のワイヤハーネス14をスリット13aに挿入可能に案内する案内空間部15が、回生ブレーキ用のワイヤハーネス14とは異なる他の配索物であるボンネットオープナーケーブル16を収容するための空間として兼用され、有効利用される。
本実施形態では、上記スリット13aは、遮音材13のカウルサイドメンバ5側の面からフロントフェンダパネル9側に向けて車幅方向に形成されている(図4、図5及び図8参照)。
カウルサイドメンバ5とフロントフェンダパネル9との車幅方向の間隔は比較的大きいので、遮音材13は車幅方向に比較的肉厚に形成することができる。そのため、上記構成によれば、スリット13aの深さを充分大きくすることができる。その結果、たとえ回生ブレーキ用のワイヤハーネス14の径が比較的太いものであっても、上記ワイヤハーネス14をスリット13aに良好に挟持し、安定して保持することができる。因みに、カウルサイドメンバ5の下方に遮音材13のロア部13hが配置されているが、カウルサイドメンバ5とマッドガード11との上下方向の間隔は比較的小さいので、上記ロア部13hは上下方向に肉厚に形成することができない。そのため、上記ロア部13hにワイヤハーネス14挟持用のスリットを上下方向に形成したときは、スリットの深さを充分大きくすることができない。また、カウルサイドメンバアウタ7、すなわちカウルサイドメンバ5には、回生ブレーキ用のワイヤハーネス14を保持するファスナやクリップ等の固定具が取り付けられる。そのため、上記構成によれば、回生ブレーキ用のワイヤハーネス14を上記固定具に保持し易くなり、上記ワイヤハーネス14の配索がより一層容易となる。
本実施形態では、上記ホイールハウス12aに収容された前輪12の前方に配置された蓄電装置31及び後方に配置された電力制御装置32と、これらの蓄電装置31及び電力制御装置32を繋ぐ第2ワイヤハーネス42とが備えられ、上記第2ワイヤハーネス42と上記第3ワイヤハーネス43とが1つに束ねられた回生ブレーキ用のワイヤハーネス14が上記スリット13aに挟持されている(図4及び図6参照)。
この構成によれば、蓄電装置31が前輪12の前方に配置されているので蓄電装置31が車両走行風で効率良く冷却されるという利点がある車両の遮音構造において、遮音材13による遮音性能の低下を抑制しつつ回生ブレーキ用のワイヤハーネス14を車両前部の前輪12上方の遮音空間部S内で適切に保持することが可能となる。また、蓄電装置31と電力制御装置32とを繋ぐ第2ワイヤハーネス42と第3ワイヤハーネス43とが1つに束ねられた回生ブレーキ用のワイヤハーネス14の径が比較的太いので、このような回生ブレーキ用のワイヤハーネス14が遮音空間部Sを通過する分、遮音空間部Sの断面積がより狭くなり、遮音性能が向上するという利点も得られる。
本実施形態では、上記回生ブレーキ用のワイヤハーネス14は、マッドガード11のホイールアーチ部11aに沿って配索されている(図2参照)。
この構成によれば、蓄電装置31と電力制御装置32とを繋ぐ第2ワイヤハーネス42と第3ワイヤハーネス43とが1つに束ねられた回生ブレーキ用のワイヤハーネス14がマッドガード11のホイールアーチ部11aに沿って配索されているので、回生ブレーキ用のワイヤハーネス14の全長が長くなること、ひいては電気抵抗が増大することが、効果的に抑制される。また、回生ブレーキ用のワイヤハーネス14を前輪12と干渉させることなく蓄電装置31と電力制御装置32とを第2ワイヤハーネス42で適正に接続することができる。
本実施形態では、上記フロントフェンダパネル9と、このフロントフェンダパネル9の後端部において上記フロントフェンダパネル9よりも車両の内方で車両の上下方向に延びるように配置されたヒンジピラー2との間に弾性変形可能な素材で形成された第2の遮音材20が配置され、上記第2の遮音材20の上記フロントフェンダパネル9との接触面20aは、円滑な面に形成され、上記第2の遮音材20の上記ヒンジピラー2との当接部20c,20cは、上下方向に延びる複数の突条で形成されている(図7及び図8参照)。
この構成によれば、上述した作用に加えて、第2の遮音材20の座屈強度のある当接部20c,20cにより、フロントフェンダパネル9の当接面圧を適切にして、フロントフェンダパネル9の変形を抑制しつつ、第2の遮音材20による遮音性能を高めることができる。また、第2の遮音材20は、フロントフェンダパネル9の内面と面接触して上下方向に延びる接触面20aを備えるため、ヒンジピラー2よりも板厚が薄く、錆の影響を受け易いフロントフェンダパネル9の錆の発生を抑制できる。
本実施形態の技術的特徴をまとめると下記のようになる。
本実施形態では、フロントフェンダパネルと、このフロントフェンダパネルよりも車両の内方で車両の前後方向に延びるように配置されたカウルサイドメンバと、これらのフロントフェンダパネル及びカウルサイドメンバの下方に配置されてホイールハウスを形成するマッドガードとで囲まれた空間部に遮音材が配置された車両の遮音構造であって、上記遮音材は、弾性変形可能な素材で形成され、上記遮音材に、車両の前後方向に配索されて上記空間部を通過する長尺状の配索物を挟持可能なスリットが形成されていることを特徴とする車両の遮音構造が開示されている。上記構成によれば、上記遮音材にスリットを形成したので、遮音材による遮音性能の低下を抑制しつつ、上記スリットを利用して車両の前後方向に配索されるワイヤハーネス等の長尺状の配索物を挟持して、これを適切に保持することができる。要するに、遮音性能の維持と、配索物の保持との両立を図ることができる。
本実施形態では、上記スリットの入口側に、上記長尺状の配索物を上記スリットに挿入可能に案内する斜面部を有する案内空間部が形成されていることを特徴とする車両の遮音構造が開示されている。上記構成によれば、斜面部をもった案内空間部が、ワイヤハーネス等の長尺状の配索物を上記スリットへ挿入するときの誘い込み用の案内手段として機能するため、上記配索物のスリットへの挟持作業の容易化を図ることができる。
本実施形態では、上記案内空間部は、車両の前後方向に配索されて上記空間部を通過する他の長尺状の配索物を収容可能に形成されていることを特徴とする車両の遮音構造が開示されている。上記構成によれば、案内空間部を、スリットに挟持される配索物とは異なる他の配索物を収容するための空間として有効利用することができる。
本実施形態では、上記スリットは、遮音材のカウルサイドメンバ側の面からフロントフェンダパネル側に向けて車幅方向に形成されていることを特徴とする車両の遮音構造が開示されている。上記構成によれば、遮音材の車幅方向は、厚肉に形成することができるので、ワイヤハーネス等の長尺状の配索物を挟持して保持するのに充分な深さのスリットを形成することができる。また、上記カウルサイドメンバの側面部には、ワイヤハーネス等の長尺状の配索物を保持するファスナやクリップが取り付けられるので、上記配索物の配索が容易となる。
本実施形態では、上記ホイールハウスに収容された前輪の前方に配置された蓄電装置及び後方に配置された電力制御装置と、これらの蓄電装置及び電力制御装置を繋ぐワイヤハーネスとが備えられ、上記ワイヤハーネスが上記スリットに挟持される配索物であることを特徴とする車両の遮音構造が開示されている。上記構成によれば、蓄電装置が前輪の前方に配置されているので蓄電装置が車両走行風で効率良く冷却されるという利点がある車両の遮音構造において、遮音材による遮音性能の低下を抑制しつつ、蓄電装置と電力制御装置とを繋ぐワイヤハーネスを車両前部の前輪上方の空間部内で適切に保持することが可能となる。また、蓄電装置と電力制御装置とを繋ぐワイヤハーネスの径が比較的太いので、このようなワイヤハーネスが上記空間部を通過する分、上記空間部の断面積がより狭くなり、遮音性能が向上するという利点もある。
本実施形態では、上記ワイヤハーネスは、上記マッドガードのホイールアーチ部に沿って配索されていることを特徴とする車両の遮音構造が開示されている。上記構成によれば、蓄電装置と電力制御装置とを繋ぐワイヤハーネスがマッドガードのホイールアーチ部に沿って配索されているので、上記ワイヤハーネスの全長が長くなること、ひいては電気抵抗が増大することが、効果的に抑制される。また、上記ワイヤハーネスを前輪と干渉させることなく蓄電装置と電力制御装置とを上記ワイヤハーネスで適正に接続することができる。
なお、上記実施形態では、スリットを遮音材13のカウルサイドメンバ5側の面からフロントフェンダパネル9側に向けて車幅方向に形成したが、逆に、スリットを遮音材13のフロントフェンダパネル9側の面からカウルサイドメンバ5側に向けて車幅方向に形成してもよく、さらには、スリットを遮音材13のいずれの面からいずれの方向に形成しても構わない。また、第2ワイヤハーネス42と第3ワイヤハーネス43とを1つに束ねずに、第2ワイヤハーネス42のみ又は第3ワイヤハーネス43のみをスリットに挟持してもよい。また、ワイヤハーネス以外の長尺状の配索物(例えばボンネットオープナーケーブル)をスリットに挟持してもよく、ケーブル以外の長尺状の配索物(例えばワイヤハーネス)を案内空間部に収容してもよい。
この出願は、2011年8月1日に出願された日本国特許出願特願2011−168465を基礎とするものであり、その内容は、本願に含まれるものである。
本発明を表現するために、上述において図面を参照しながら実施形態を通して本発明を適切且つ充分に説明したが、当業者であれば上述の実施形態を変更及び/又は改良することは容易になし得ることであると認識すべきである。したがって、当業者が実施する変更形態又は改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、そのような変更形態又は改良形態は、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲に包括されると解釈される。
本発明は、車両前部の前輪上方のフロントフェンダパネルとカウルサイドメンバとマッドガードとで囲まれた空間部に遮音材が配置された車両の遮音構造の技術分野において、産業上、好適に利用される可能性がある。

Claims (3)

  1. フロントフェンダパネルと、このフロントフェンダパネルよりも車両の内方で車両の前後方向に延びるように配置されたカウルサイドメンバと、これらのフロントフェンダパネル及びカウルサイドメンバの下方に配置されてホイールハウスを形成するマッドガードとで囲まれた空間部に遮音材が配置された車両の遮音構造であって、
    上記遮音材は、弾性変形可能な単一の素材で形成されているとともに、自身の圧縮反力により上記空間部に固定されており、
    上記遮音材におけるカウルサイドメンバ側の面に縦壁部が形成され、この縦壁部の車両前後方向の長さが上記遮音材の車両前後方向の長さよりも小さい値に設定されており、
    上記遮音材の縦壁部に、車両の前後方向に配索されて上記空間部を通過する長尺状の配索物を挟持可能なスリットが形成され、
    上記スリットの入口側に、上記長尺状の配索物を上記スリットに挿入可能に案内する案内空間部が、上記縦壁部に備わるV字形状の斜面部によって形成され、
    上記案内空間部は、車両の前後方向に配索されて上記空間部を通過する他の長尺状の配索物を収容可能に形成され、
    上記スリットは、遮音材のカウルサイドメンバ側の面からフロントフェンダパネル側に向けて車幅方向に形成されていることを特徴とする車両の遮音構造。
  2. 上記ホイールハウスに収容された前輪の前方に配置された蓄電装置及び後方に配置された電力制御装置と、これらの蓄電装置及び電力制御装置を繋ぐワイヤハーネスとが備えられ、
    上記ワイヤハーネスが上記スリットに挟持される配索物であることを特徴とする請求項1に記載の車両の遮音構造。
  3. 上記ワイヤハーネスは、上記マッドガードのホイールアーチ部に沿って配索されていることを特徴とする請求項5に記載の車両の遮音構造。
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