JP2014226970A - 電気温水ヒーターの保護構造 - Google Patents

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雄介 岡田
龍 岡村
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Abstract

【課題】自動車の車室内に設置した電気温水ヒーターにおいて、自動車が側面衝突することにより車体内壁が車幅方向内側に大きく変形した場合にも、変形した車体内壁とホースニップルの先端との間でゴムホースが損傷することを回避可能な電気温水ヒーターの保護構造を提供する。
【解決手段】エンジンの冷却水であるクーラント液を加熱する電気温水ヒーターをシートの真下かつ車体フロアパネル上方に配置し、電気温水ヒーター本体部の車幅内壁に対向する側面に設けられ、クーラント液を供給するゴムホース71と排出するゴムホース72が接続されたホースニップル21,22と、ホースニップル21,22の上方域に取り付けられたホースニップルプロテクタ8とを備え、ホースニップルプロテクタ8は、ホースニップル21,22の先端よりも車幅方向外側に突出し、ホースニップル21,22の基端から先端に至る領域を覆う庇部82,83を有する。
【選択図】図6

Description

本発明は、自動車の車室内に設置した電気温水ヒーターの保護構造に関する。
自動車の車室内、前席の略真下となる位置に電気温水ヒーターを設置した自動車が知られている。電気温水ヒーターは、たとえば、車幅方向外側となる側面に一対のホースニップルが設けてあり、一方のホースニップルには車室外から電気温水ヒーターにエンジンの冷却水を供給するホース部材が装着され、他方のホースニップルには電気温水ヒーターから車室外にエンジンの冷却水を排出するホース部材が装着される。
なお、特許文献1には、前席の略真下となる位置に電気温水ヒーターを設置した自動車が記載されているが、ホースニップルについての具体的な記載はない。
特許第4637666号公報
ところで、自動車が側面衝突することにより車体内壁が車幅方向内側に大きく変形すると、変形した車体内壁とホースニップルの先端との間にホース部材が挟まれ、ホース部材が損傷することがある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、自動車の車室内に設置した電気温水ヒーターにおいて、自動車が側面衝突することにより車体内壁が車幅方向内側に大きく変形した場合にも、変形した車体内壁とホースニップルの先端との間でホース部材が損傷することを回避可能な、新規かつ改良された電気温水ヒーターの保護構造を提供することを目的とする。
本発明は、車体フロアパネルの上方に配置された電気温水ヒーター本体部と、該電気温水ヒーター本体部の車幅方向外側となる側面に設けられ、ホース部材が接続されるホースニップルと、前記ホースニップルの少なくとも上方域に取り付けられたホースニップルプロテクタと、を備え、前記ホースニップルプロテクタは、前記ホースニップルの先端よりも車幅方向外側に突出し、前記ホースニップルの基端から先端に至る領域を覆う庇部を有する。
本発明によれば、ホースニップルの先端とホースニップルプロテクタの庇部先端との間に間隙が確保される。これにより、自動車が側面衝突することにより、車体内壁が車幅方向内側に変形しても、変形した車体内壁とホースニップルの先端との間に間隙が確保されるので、ホース部材が損傷することを回避できる。
本発明の一態様では、前記庇部は、前記ホースニップルの先端よりも少なくとも前記ホース部材の肉厚よりも大きく車幅方向外側に突出するとよい。
このようにすれば、ホースニップルの先端と庇部の先端との間に少なくともホース部材の肉厚よりも大きな間隙が確保される。これにより、自動車が側面衝突することにより、車体内壁が車幅方向内側に変形しても、変形した車体内壁とホースニップルの先端との間に、ホース部材の肉厚よりも大きな間隙が確保されるので、ホース部材が損傷することを確実に回避できる。
本発明の一態様では、前記庇部は、前記ホースニップルの先端よりも少なくとも前記ホース部材の外径よりも大きく車幅方向外側に突出するとよい。
このようにすれば、ホースニップルの先端とホースニップルプロテクタの庇部との間に少なくともホース部材の外径よりも大きな間隙が確保される。これにより、自動車が側面衝突することにより、車体内壁が車幅方向内側に変形しても、変形した車体内壁とホースニップルの先端との間にホース部材の外径よりも大きな間隙が確保されるので、ホース部材が径方向に完全に潰れることはない。
また、本発明の一態様では、前記ホースニップルは、車体前後方向前側と後側とに設けられ、前記ホースニップルプロテクタは、ホースニップルのそれぞれに対応する庇部を有するとともに、車体前後方向前側となる庇部と後側となる庇部とが一体となり、その間に電気温水ヒーター本体部に取り付けられる取付部を有するとよい。
このようにすれば、取付部を電気温水ヒーター本体部に取り付けると、車体前後方向前側となる庇部と後側となる庇部とがそれぞれ対応するホースニップルとの間に間隙を確保できる。
また、本発明の一態様では、前記電気温水ヒーター本体部に固定されると共に前記電気温水ヒーター本体部の車幅方向外側となる側面に沿って設けられた板状のブラケットを更に備え、前記ブラケットは、車両上下方向に交差する面を形成したブラケットフランジ部を有し、前記ホースニップルプロテクタは、前記取付部が前記ブラケットフランジ部に固定されることにより、前記ブラケットを介して前記電気温水ヒーター本体部に取り付けられるとよい。
このようにすれば、電気温水ヒーター本体部に対するホースニップルプロテクタの取付強度をより高められる。
また、本発明の一態様では、前記フロアパネルの車幅方向に沿って設けられたクロスメンバと、前記電気温水ヒーター本体部よりも車幅方向内側に設置された車載機器と、を更に備え、前記クロスメンバは、車幅方向で前記車載機器と前記電気温水ヒーター本体部との間の位置に弱部を設けており、前記ホースニップルプロテクタは、車体前後方向に交差するように前記ホースニップルを覆うガード部を更に有し、前記ガード部の車幅方向外側となる端面は、上方に向かうほど車幅方向外側に張り出すように湾曲するとよい。
このようにすれば、車両が側面衝突した際、クロスメンバの弱部でフロアパネルが上方に折れ曲がり変形し、電気温水ヒーターが車幅方向内側斜め上方に向かって傾く態勢となるので、電気温水ヒーターと車載機器が干渉するのを抑制できる。またこの際、車体とガード部が干渉した場合であっても、ガード部の車幅方向外側端面が上方に向かうほど車幅方向外側に張り出すように湾曲していることから、電気温水ヒーターの車幅方向内側斜め上方に傾く動きを阻害しない。
以上説明したように本発明によれば、ホースニップルの先端とホースニップルプロテクタの庇部先端との間に間隙が確保される。これにより、自動車が側面衝突することにより、車体内壁が車幅方向内側に変形しても変形した車体内壁とホースニップルの先端との間でホース部材が損傷することを回避できる。
前席左側となるシートの下に電気温水ヒーターを取り付けた自動車の概要を示す斜視図である。 図1に示した電気温水ヒーターを取り付けた自動車の要部を前方斜め上方から見た斜視図である。 図1に示した電気温水ヒーターの取付構造を示す斜視図である。 図3に示した電気温水ヒーターの取付構造の正面図である。 図3に示した電気温水ヒーターの取付構造の断面図である。 図3に示したホースニップルプロテクタを示す斜視図である。 図6に示したホースニップルプロテクタの正面図である。 図6に示したホースニップルプロテクタの平面図である。 図6に示したホースニップルプロテクタの右側面図である。 自動車が側面衝突することにより、車体内壁が車幅方向内側に変形した状態を示す模式図である。 自動車が側面衝突することにより、車体内壁が車幅方向内側に変形するとともに、フロアパネルが折れ曲がり変形した状態を示す模式図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
図1は、前席左側となるシートの下に電気温水ヒーターを取り付けた自動車の概要を示す斜視図であり、図2は、図1に示した電気温水ヒーターを取り付けた自動車の要部を前方斜め上方から見た斜視図である。図3は、本実施形態である電気温水ヒーターの取付構造を示す斜視図である。また、図4は、図3に示した電気温水ヒーターの取付構造を示す正面図であり、図5は、図3に示した電気温水ヒーターの取付構造を示す断面図である。なお、図1では、車室内に前席左側となるシートのみを示し、前席右側となるシート及び後部シートを省略する。また、図3〜図5では、ボデー側ブラケットを仮想線(二点鎖線)で示す。
図1に示すように、ハイブリッド(HV)システムまたは電気自動車(EV)システムを採用した自動車1の中には、車室内に電気温水ヒーター2を設置したものがある。電気温水ヒーター2は、エンジンの冷却水であるクーラント液を電気ヒーター(図示せず)によって加熱するもので、本実施形態では、前席左側となるシート3の略真下となる位置に設置してある。
図2に示すように、本実施の形態に係る自動車1は、バッテリーセル91を一塊にしたバッテリーパック9(駆動用バッテリー)を車幅方向略中央に取り付けたもので、その側方域となる車幅方向外側に電気温水ヒーター2が取り付けてある。これにより、高さ位置においてバッテリーパック9と電気温水ヒーター2とが重なる。また、自動車1は、フロアパネル11、サイドシル12、No1シートクロスメンバ13、No2シートクロスメンバ14を備えて構成してある。
図1に示すように、フロアパネル11は、車体の内部に設けた車室を画成する床を構成するもので、その上方域に左右二列となるシート3を設置する。また、フロアパネル11の車幅方向中央には、フロアトンネルとも称される、バックボーン113が設けてある。バックボーン113は、車室内に膨出するとともに、前後方向に延在することにより、フロアパネル11を車幅方向右側と左側とに区切り、車幅方向右側に設置したシート(図示せず)と左側に設置したシート3とを隔てる。
図2に示すように、本実施形態に係るフロアパネル11は、バックボーン113の下方域となる床下にバッテリーパック9を取り付ける空間を確保するために、車幅方向内側となる領域114が外側となる領域115よりも高くなるように、車幅方向に階段状に形成してある。これにより、車幅方向内側となる領域114と外側となる領域115との間に境界L1,L2が設けられ、境界L1よりも内側となる領域114が高床となり、境界L2よりも外側となる領域115が低床となる。
サイドシル12は、車体のサイドフレームを構成するもので、上述したフロアパネル11の側縁に沿って設けてある。これにより、フロアパネル11に設けた高床となる領域114の低床となる領域側の縁部(境界L1)とサイドシル12との間には凹部が形成される。
No1シートクロスメンバ13は、側面衝突による荷重をサイドシル12から車幅方向内側へ伝達する強度部材で、前席となるシート3の前脚31(図1参照)を支持する位置で、サイドシル12とフロアパネル11に設けたバックボーン113との間に取り付けてある。これにより、図1に示すように、No1シートクロスメンバ13が、上部に自動車のシート3を支持する。
図2に示すように、No1シートクロスメンバ13は、下面が開口した断面矩形の溝型の部材で、上板部131、前板部132、後板部(図示せず)を有する。上板部131は、上面にシート3を支持する前脚31を取り付けるための部分で、車幅方向に水平に形成してある。前板部132は、上板部131の前縁から下方に延び、上板部131の前縁に稜線をなす角部13Aを形成する。また、前板部132の下縁は、フロアパネル11の形状に沿って形成してあり、フロアパネル11の低床となる領域115(境界L2よりも外側)で深くなり、高床となる領域114(L1よりも内側)で浅くなる。さらに、前板部132の下縁には、車体前側に延びる縁1321が設けてあり、フロアパネル11に接合されている。後板部は、前板部132と同様、上板部131の後縁から下方に延び、上板部131の後縁に稜線をなす角部13Bを形成する。また、後板部の下縁(図示せず)は、前板部132の下縁と同様、フロアパネル11の形状に沿って形成してあり、フロアパネル11の低床となる領域115(境界L2よりも外側)で深くなり、高床となる領域114(L1よりも内側)で浅くなる。さらに、後板部の下縁には、車体後側に延びる縁(図示せず)が設けてあり、フロアパネル11に接合されている。
No2シートクロスメンバ14は、No1シートクロスメンバ13と同様、側面衝突による荷重をサイドシル12からフロアパネル11やフロアパネル11に設けたバックボーン113へ伝達する強度部材で、前席となるシート3の後脚(図示せず)を支持する位置で、サイドシル12とフロアパネル11に設けたバックボーン113との間に取り付けてある。これにより、No2シートクロスメンバ14が、上部に自動車のシート3を支持する。
No2シートクロスメンバ14は、No1シートクロスメンバ13に較べて小さな剛性を有するもので、第1の部材141と第2の部材142とを接続することにより構成してある。No2シートクロスメンバ14は、第1の部材141の一端がサイドシル12に接続してあり、第2の部材142の一端がフロアパネル11に形成したバックボーン113に接続してある。
No2シートクロスメンバ14を構成する第1の部材141は、No1シートクロスメンバ13よりも高さが低い部材であるが、No1シートクロスメンバ13と同様、下面が開口した断面矩形の溝型の部材で、フロアパネル11の低床となる領域115(境界L2よりも外側)に取り付けてある。No2シートクロスメンバ14を構成する第2の部材142は、第1の部材141と同様、下面が開口した断面矩形の溝型の部材であって、フロアパネル11の低床となる領域115(境界L1よりも外側)で第1の部材141に向けて湾曲するように形成してある。そして、第2の部材142は、フロアパネル11の高床となる領域114(境界L1よりも内側)から低床となる領域115(境界L2よりも外側)の中程までの間に取り付けてある。
また、図2に示すように、フロアパネル11の低床となる領域115(L2よりも外側)の床下内側となる位置にフロアストリンガ15が設けてある。フロアストリンガ15は、車体前後方向に延在する強度部材であり、フロアパネル11を挟んでNo1シートクロスメンバ13とNo2シートクロスメンバ14とに取り付けてある。
また、フロアストリンガ15は、バックボーン113の下方域となるフロアパネル11の床下にバッテリーパック9を取り付ける取付部材となり、バッテリーパック9に設けたバッテリーブラケット16が取り付けてある。
また、No1シートクロスメンバ13とNo2シートクロスメンバ14に跨がって上述したシート3が取り付けてある。
また、図1及び図2に示すように、バッテリーパック9の側方域となる、前席左側となるシート3の略真下には、電気温水ヒーター2が取り付けてある。図2に示すように、電気温水ヒーター2は、フロアパネル11の低床となる領域(境界L2よりも外側)に取り付けてあり、フロアパネル11とシート3との間に収容される。
また、上述した本実施形態に係るNo1シートクロスメンバ13には、バッテリーパック9と電気温水ヒーター2との間に位置する車幅方向位置で、かつ、予め設定した荷重を超える荷重でNo1シートクロスメンバ13が折れ曲がる弱部134が設けてある。
具体的には、フロアパネル11の高床となる領域114の低床となる領域側の縁部(境界L1)となる車幅方向位置に弱部134が設けてある。弱部134は、車体前後方向に一対の穴1341,1342を有する。図2に示すように、一対の穴1341,1342は、フロアパネル11の高床となる領域114の低床となる領域側の縁部(境界L1)と平行となる位置に設けてある。一方の穴1341は、矩形であって、上板部131の前縁に形成した角部13Aを貫通し、他方の穴1342は、一方の穴1341よりも大きめの矩形の穴であって、上板部131の後縁に形成した角部13Bに近接した位置を貫通する。
ここで、No1シートクロスメンバ13に弱部134を設け、No2シートクロスメンバ14に弱部を設けなかったのは、No1シートクロスメンバ13の剛性がNo2シートクロスメンバ14の剛性よりも大きいことによるものであり、側面衝突による荷重が予め定めた荷重を超えた場合にNo1シートクロスメンバ13が折り曲がれば電気温水ヒーター2の侵入方向がバッテリーパック9から逸れることによる。
また、一対の穴1341,1342をフロアパネル11の高床となる領域114の低床となる領域側の縁部(境界L1)と平行となる位置に設けたのは、高床となる領域114の低床となる領域側の縁部(境界L1)を境に折り曲げるためであり、折れ曲がり線の形状や位置の変動が許容できる場合には、一つの穴(例えば、一方の穴1341)だけで弱部134を形成することも可能である。
また、上板部131の前縁側(角部13A)と後縁側(角部13Bに近接した位置)の両方に穴1341,1342を設けることで、No1シートクロスメンバ13の折れ曲がる位置(折れ曲がり線)を安定化できる。
また、一方の穴1341が上板部131の前縁に形成した角部13Aを貫通するのは、稜線を崩すことにより、No1シートクロスメンバ13が効率的、かつ正確に折り曲がるからである。一方、他方の穴1342を上板部131の後縁に形成した角部13Bを貫通してないのは、角部13Bの内側に沿って電気信号を入出力するハーネスを通すことによるもので、これにより、穴にハーネスが擦れることを回避できる。したがって、ハーネスを通す必要がない場合には、他方の穴1342が後縁に形成した角部13Bを貫通してもよい。
また、他方の穴1342を一方の穴1341よりも大きく形成したのは、他方の穴1342が後縁に形成した角部13Bを貫通しないことによるもので、大きな穴とすることにより、角部13Bを貫通しない場合にも折り曲げることが可能である。
図3〜図5に示すように、電気温水ヒーター2は、電気温水ヒーター本体部20と、車幅方向外側の側面に前後一対となるホースニップル21,22(図5参照)とを備えている。そして、一方のホースニップル(本実施形態では車体前後方向後側のホースニップル)22がクーラント液を供給する供給口となり、他方のホースニップル(本実施形態では車体前後方向前側のホースニップル)21がクーラント液を排出する排出口となる。
図4及び図5に示すように、電気温水ヒーター2は、フロアパネル11の上に、ボデー側ブラケット4、ヒーター内側ブラケット5、ヒーター外側ブラケット6を用いて取り付けてある。フロアパネル11は、車室を画成する床(車体)を構成するもので、本実施形態に係るフロアパネル11には、電気温水ヒーター2の車幅方向外側となる位置に貫通口111が設けてある。貫通口111は、イン側となるゴムホース71とアウト側となるゴムホース72を通すための開口で、本実施形態に係る貫通口111は、車体前後方向に長い長円形状に形成してある。そして、貫通口111には、イン側となるゴムホース71とアウト側となるゴムホース72を保護するために、ゴムグロメット112が装着してある。
そして、イン側となるゴムホース71は、ゴムグロメット112(貫通口111)を通り、車室外から車室内に配管され、電気温水ヒーター2の供給口となるホースニップル22(図5参照)に装着される。また、アウト側となるゴムホース72は、ゴムグロメット112を通り、車室外から車室内に配管され、電気温水ヒーター2の排出口となるホースニップル21(図6参照)に装着される。これにより、クーラント液は、車室外からイン側となるゴムホース71を通り、電気温水ヒーター2に供給され、電気温水ヒーター2からアウト側となるゴムホース72を通り、車室外に排出される。
図4及び図5に示すように、ボデー側ブラケット4は、電気温水ヒーター2をフロアパネル11の上方となる離隔した位置に取り付けるためのもので、金属の板状体を折り曲げることにより形成してある。具体的には、車幅方向中央となる領域41が内側となる縁部42や外側となる縁部43よりも低くなるトレイ状に形成してある。そして、車幅方向中央となる領域41と内側となる縁部42とには、脚411,421が設けてある。脚411,421は、ボデー側ブラケット4をフロアパネル11に接合するためのもので、それぞれ、下方に膨出させることにより設けてある。これにより、ボデー側ブラケット4は、脚411,421に支持され、フロアパネル11から離隔する。
また、ボデー側ブラケット4の車幅方向内側となる縁部42において、脚421の車体前後方向前側となる領域と後側となる領域とは取付部を構成する。
一方、ボデー側ブラケット4の車幅方向外側となる縁部43には、車幅方向外側が開口した凹部(図示せず)が設けてある。凹部は、側面衝突により車体内壁が車幅方向内側に変形した場合にイン側となるゴムホース71とアウト側となるゴムホース72を受け入れるためのもので、イン側となるゴムホース71とアウト側となるゴムホース72の側方域となる領域、すなわち、フロアパネル11に設けた貫通口111の側方域となる領域に設けてある。凹部は、ゴムグロメット112の外形と略同じか、それよりも大きく形成してあり、車体前後方向中程となる領域に平面視半長円形を形成する。これにより、凹部は、ボデー側ブラケット4の外側となる縁部43において車幅方向に大きな領域を占め、車体前後方向に大きな領域を占める。そして、凹部に受け入れたイン側となるゴムホース71及びアウト側となるゴムホース72と、凹部との間に後述するフランジ621が挿入可能となる。
また、ボデー側ブラケット4の外側となる縁部43において、凹部の車体前後方向前側となる領域と後側となる領域とは取付部を構成する。
図4に示すように、ヒーター内側ブラケット5は、ヒーター外側ブラケット6とともに、電気温水ヒーター2をボデー側ブラケット4に取り付けるためのもので、電気温水ヒーター本体部20の車幅方向内側となる側面とボデー側ブラケット4の車幅方向内側となる縁部42との間に取り付けてある。ヒーター内側ブラケット5には、ヒーター取付部51とブラケット取付部52,53とが設けてある。
ヒーター取付部51は、電気温水ヒーター本体部20の車幅方向内側となる側面に取り付けられる部分で、電気温水ヒーター本体部20の車幅方向内側となる側面に設けられた平坦な面(図示せず)にネジ止めされる。
ブラケット取付部52,53は、ボデー側ブラケット4の車幅方向内側となる縁部42に取り付けられる部分で、ヒーター取付部51の前側となる位置と後側となる位置とに設けてある。ブラケット取付部52,53は、それぞれ、ヒーター取付部51に対して直角に設けてあり、各ブラケット取付部52,53には、ねじ521が挿通する穴(図示せず)が設けてある。これにより、ブラケット取付部52,53に設けた穴を挿通したねじ521がボデー側ブラケット4の車幅方向内側となる縁部42にねじ止めされ、ボデー側ブラケット4にヒーター内側ブラケット5が取り付けられる。
図5に示すように、ヒーター外側ブラケット6は、ヒーター内側ブラケット5とともに、電気温水ヒーター2をボデー側ブラケット4に取り付けるためのもので、電気温水ヒーター本体部20の車幅方向外側となる側面とボデー側ブラケット4の車幅方向外側となる縁部43との間に取り付けてある。ヒーター外側ブラケット6には、ヒーター取付部61、ブラケット取付部62、ブラケットフランジ部63が設けてある。
ヒーター取付部61は、電気温水ヒーター本体部20の車幅方向外側となる側面に取り付けられる部分で、電気温水ヒーター本体部20の車幅方向外側となる側面に設けられた平坦な面(図示せず)にネジ止めされる。
ブラケット取付部62は、ボデー側ブラケット4の車幅方向外側となる縁部43に取り付けられる部分で、ヒーター取付部61に対して直角に設けてある。ヒーター取付部61の車体前後方向中程には、フランジ621が設けてある。フランジ621は、ボデー側ブラケット4のゴムホース71,72に対向する縁部(端縁)に形成されたエッジ(角)を被覆するためのもので、縁部をボデー側ブラケット4の板厚を超えて下方に折り曲げることにより形成してある。したがって、上述したように、ボデー側ブラケット4のゴムホース71,72に対向する縁部がボデー側ブラケット4に設けた凹部である場合には、凹部に沿って形成する。これにより、図3に示すように、ヒーター外側ブラケット6のブラケット取付部62にも凹部622を設けることになる。ヒーター外側ブラケット6のブラケット取付部62に設けた凹部622は、ボデー側ブラケット4の車幅方向外側の縁部43に設けた凹部よりも一回り小さな相似形となるが、凹部622には、イン側となるゴムホース71とアウト側となるゴムホース72とが受け入れ可能である。
また、ブラケット取付部62に設けた凹部622の車体前後方向前側となる位置と後側となる位置には、ねじが挿通する穴(図示せず)が設けてある。これにより、ブラケット取付部62に設けた穴を挿通したねじ6231,6241(図4参照)がボデー側ブラケット4の車幅方向外側となる縁部43にねじ止めされ、ボデー側ブラケット4にヒーター外側ブラケット6が取り付けられる。
また、図3〜図5に示すように、ブラケット取付部62の車幅方向外側には、一対の腕64,65が設けてある。腕64,65は、電気温水ヒーター2と車体内壁を構成するサイドシル12(図2参照)との間隔を確保するためのもので、車幅方向外側に水平に延び、ボデー側ブラケット4に重なる位置よりも先端側となる領域にはビード641,651が形成してある。ビード641,651は、剛性を高めるためのもので、車体前後方向断面の中央が上に凸となるように形成してある。また、腕64,65の先端には、受圧部642,652が形成してある。受圧部642,652は、サイドシル12から荷重を受ける部分で腕64,65に対して直角に設けてあり、サイドシル12と対向する面が受圧面となり、変形したサイドシル12から荷重を受圧する。これにより、腕64,65は、サイドシル12から伝達された荷重が予め定めた荷重に満たない場合にサイドシル12との間に間隔を確保する一方、サイドシル12から伝達された荷重が予め定めた荷重を超えた場合にボデー側ブラケット4と重なる位置とそれよりも先端側に形成したビード641,651との間で折れ曲がる。
図5に示すように、ブラケットフランジ部63は、ホースニップルプロテクタ8を取り付けるためのもので、ヒーター取付部61の上縁に設けてある。ブラケットフランジ部63は、車幅方向外側であって車体前後方向中程となる領域に設けてある。ブラケットフランジ部63は、車幅方向外側に向けて漸次低くなるように傾斜し、上面が車両上下方向に交差する。
図6〜図9は、ホースニップルプロテクタを示す図である。なお、図6〜図9では、ホースニップル及びゴムホースを仮想線(二点鎖線)で示す。
図3〜図5に示すように、ホースニップルプロテクタ8は、電気温水ヒーター2の車幅方向外側となる側面に設けたホースニップル21,22(図6参照)、ホースニップル21,22に装着したゴムホース72,71を保護するためのもので、ヒーター外側ブラケット6に設けたブラケットフランジ部63に固定される。これにより、ホースニップルプロテクタ8は、ヒーター外側ブラケット6を介して、電気温水ヒーター本体部20に取り付けられる。
図6〜図9に示すように、ホースニップルプロテクタ8には、ブラケット取付部81、庇部82,83、ガード部84,85、フランジ部86が設けてある。
図5に示すように、ブラケット取付部81は、ヒーター外側ブラケット6に設けたブラケットフランジ部63に取り付けられる部分で、ブラケットフランジ部63の上面に沿って設けてある。これにより、ホースニップルプロテクタ8は、車幅方向外側に向けて漸次低くなるように傾斜して取り付けられる。また、図6に示すように、ブラケット取付部81の車体前後方向前側となる位置と後側となる位置には、ねじ8111,8112(図3参照)が挿通する穴811,812が設けてある。これにより、図3〜図5に示すように、ブラケット取付部81に設けた穴811,812を挿通したねじ8111,8112がヒーター外側ブラケット6のブラケットフランジ部63にねじ止めされ、ヒーター外側ブラケット6にホースニップルプロテクタ8が取り付けられる。
図6〜図9に示すように、庇部82,83は、ホースニップルプロテクタ8の主要部分を構成する部分で、電気温水ヒーター2に設けられたホースニップル21,22、ホースニップル21,22に装着したゴムホース72,71を保護する。庇部82,83は、ブラケット取付部81の車体前後方向前側と後側とにそれぞれ設けてあり、各庇部82,83は、それぞれアウト側となるゴムホース72、イン側となるゴムホース71を保護する。
庇部82,83は、ホースニップル21,22の上方域に設けられ、ホースニップル21,22の先端よりも車幅方向外側に突出し、ホースニップル21,22の基端から先端に至る領域を覆う。これにより、ホースニップル21,22の先端と庇部82,83の先端との間に間隙が確保される。
ここで、庇部82,83は、ホースニップル21,22の先端よりも少なくともゴムホース72,71の肉厚よりも大きく車幅方向外側に突出してもよい。このようにすれば、ホースニップル21,22の先端と庇部82,83の先端との間に少なくともゴムホース72,71の肉厚よりも大きな間隙が確保される。
また、庇部82,83は、ホースニップル21,22の先端よりも少なくともゴムホース71,72の外径よりも大きく車幅方向外側に突出してもよい。このようにすれば、ホースニップル21,22の先端と庇部82,83の先端との間に少なくともゴムホース72,71の外径よりも大きな間隙が確保される。
また、庇部82,83は、ホースニップル21,22の先端よりも少なくともゴムホース71,72の最小曲げ半径よりも大きく車幅方向外側に突出してもよい。なお、ゴムホース71,72の最小曲げ半径は、ゴムホース71,72が折れずにクーラント液がスムーズに流れる限界の曲げ半径のことであり、ゴムホース71,72の材質や外径、設置環境などにより定まる。このようにすれば、ホースニップル21,22の先端と庇部82,83の先端との間に少なくともゴムホース72,71の最小曲げ半径よりも大きな間隙が確保される。
図6及び図8に示すように、庇部82,83には、それぞれ点検口821,831が設けてある。点検口821,831は、ホースニップル21,22にゴムホース72,71を装着したことを確認するためのもので、平面視矩形に設けてある。
図6及び図9に示すように、ガード部84,85は、庇部82,83の車体前後方向前側と後側とに設けてある。ガード部84,85は、車幅方向外側となる端面が、上方に向かうほど外側に張り出すように湾曲して形成してある。これにより、車両が側面衝突することにより、No1シートクロスメンバ13の弱部134でフロアパネル11が上方に折れ曲がり変形した際に、サイドシル(車体)12と干渉しても、電気温水ヒーター2の車幅方向内側斜め上方に傾く動きを阻害しない。
また、庇部82の車体前後方向前側に設けたガード部84は、ホースニップル21の車体前後方向前側となる領域を覆うことにより、ホースニップル21及びホースニップル21に装着したゴムホース72を保護する。これにより、自動車1が側面衝突することにより、車体前後方向前側となる領域に車体部品が侵入しても、ホースニップル21、ホースニップル21に装着したゴムホース72を保護できる。同様に、庇部83の車体前後方向後側に設けたガード部85は、ホースニップル22の車体前後方向後側となる領域を覆うことにより、ホースニップル22及びホースニップル22に装着したゴムホース71を保護する。これにより、自動車1が側面衝突することにより、車体前後方向後側となる領域に車体部品が侵入しても、ホースニップル22、ホースニップル22に装着したゴムホース71を保護できる。
図3及び図4に示すように、フランジ部86は、電気温水ヒーター2の車幅方向外側となる側面に対向する面を構成する部分であり、自動車1が側面衝突することにより、サイドシル12がホースニップルプロテクタ8に大きな荷重を加えても、ホースニップルプロテクタ8は電気温水ヒーター2にフランジ部86(面)で当たることになり、ホースニップルプロテクタ8が電気温水ヒーター2を貫通し、破壊することがない。
図10は、自動車が側面衝突することにより、車体内壁が車幅方向内側に変形した状態を示す模式図、図11は、自動車が側面衝突することにより、車体内壁が車幅方向内側に変形するとともに、フロアパネルが折れ曲がり変形した状態を示す模式図である。図11では、車体内壁とフロアパネルの変形により庇部先端が描く軌跡を仮想線(二点鎖線)で示す。
ここでは、庇部82,83の先端が車幅方向外側にホースニップル21,22の先端よりも少なくともゴムホース72,71の外径よりも大きく車幅方向外側に突出するものとする。これにより、ホースニップル21,22の先端と庇部82,83の先端との間には、少なくともゴムホース72,71の外径よりも大きな間隙が確保される。したがって、図10に示すように、自動車1が側面衝突することにより、車体内壁(サイドシル12)が車幅方向内側に変形しても、ホースニップル21,22の先端と車体内壁との間に少なくともゴムホース72,71の外径よりも大きな間隙が確保される。これにより、ホースニップル21,22の先端と車体内壁との間にゴムホース72,71が挟まれるはない。したがって、自動車1が側面衝突することにより、車体内壁が車幅方向内側に変形してもゴムホース72,71の切断や損傷を回避できる。また、ホースニップル21,22の先端と車体内壁の間にゴムホース72,71の外径よりも大きな間隙が確保されるので、ゴムホース72,71が完全に潰れることはない。
また、図11に示すように、自動車1が側面衝突することにより、車体内壁が車幅方向内側に変形するとともに、フロアパネル11が折曲線Lまわりに上方に折れ曲がり変形しても、ホースニップル21,22の先端と車体内壁との間にゴムホース72,71の外径よりも大きな間隙が確保される。これにより、ホースニップル21,22の先端と車体内壁との間にゴムホース72,71が挟まれることはない。したがって、自動車1が側面衝突することにより、車体内径が車幅方向内側に変形するとともに、フロアパネル11が折曲線Lまわりに上方に折り曲がり変形してもゴムホース72,71の損傷を回避できる。また、ホースニップル21,22の先端と車体内壁の間にゴムホース72,71の外径よりも大きな間隙が確保されるので、ゴムホース72,71が径方向に完全に潰れることはない。
なお、上述したように、庇部82,83が、ホースニップル21,22の先端よりも少なくともゴムホース72,71の肉厚よりも大きく車幅方向外側に突出すれば、ホースニップル21,22の先端と庇部82,83の先端との間に少なくともゴムホース72,71の肉厚よりも大きな間隙が確保される。これにより、自動車が側面衝突することにより、車体内壁が車幅方向内側に変形しても、変形した車体内壁とホースニップル21,22の先端との間に、ゴムホース72,71の肉厚よりも大きな間隙が確保されるので、ゴムホース72,71が損傷することを確実に回避できる。
また、上述したように、庇部82,83が、ホースニップル21,22の先端よりも少なくともゴムホース71,72の最小曲げ半径よりも大きく車幅方向外側に突出すれば、ホースニップル21,22の先端と庇部82,83の先端との間に少なくともゴムホース72,71の最小曲げ半径よりも大きな間隙が確保される。これにより、自動車が側面衝突することにより、車体内壁が車幅方向内側に変形しても、変形した車体内壁とホースニップル21,22の先端との間にゴムホース72,71の最小曲げ半径よりも大きな間隙が確保されるのでゴムホース72,71の形状を維持できる。
上述した本実施形態である電気温水ヒーター2は、ホースニップル21,22の先端とホースニップルプロテクタ8の庇部82,83の先端との間に間隙が確保される。これにより、自動車1が側面衝突することにより、車体内壁(サイドシル12)が車幅方向内側に変形しても、変形した車体内壁とホースニップル21,22の先端との間でゴムホース72,71が弾性変形し、ゴムホース72,71が損傷することを回避できる。
また、自動車1が側面衝突することにより、車体内壁が車幅方向内側に変形するととともに、フロアパネル11が折曲線Lまわりに上方に折れ曲がり変形しても、変形した車体内壁とホースニップル21,22の先端との間でゴムホース72,71が損傷することを回避できる。
また、上述した電気温水ヒーター2は、ホースニップルプロテクタ8の庇部82,83に点検口821,831を有するので、ホースニップルプロテクタ8を取り外さなくても、ホースニップル21,22にゴムホース72,71を装着したことを確認できる。
また、ヒーター外側ブラケット6は、車両上下方向に交差する面を形成したブラケットフランジ部63を有し、ホースニップルプロテクタ8は、ブラケット取付部81がブラケットフランジ部63に固定される。これにより、ヒーター外側ブラケット6を介して電気温水ヒーター本体部20に取り付けられる。この結果、電気温水ヒーター本体部20に対するホースニップルプロテクタ8の取付強度を高めることができる。
また、No1シートクロスメンバ13は、車幅方向でバッテリーパック9と電気温水ヒーター2との間となる車幅方向位置に弱部134を設けており、ホースニップルプロテクタ8は、車体前後方向に交差するようにホースニップル21,22を覆うガード部84,85を有する。そして、ガード部84,85の車幅方向外側となる端面は、上方に向かう程車幅方向外側に張り出すように湾曲する。これにより、車両が側面衝突した際に、No1シートクロスメンバ13の弱部134でフロアパネル11が上方に折れ曲がり変形し、電気温水ヒーター2が車幅方向内側斜め上方に向かって傾く態勢となるので、電気温水ヒーター2とバッテリーパック9とが干渉するのを抑制できる。また、この際、車体(サイドシル12)とガード部84,85が干渉した場合であっても、ガード部84,85の車幅方向端面が上方に向かう程車幅方向外側に張り出すように湾曲していることから、電気温水ヒーター2の車幅方向内側斜め上方に傾く動きを阻害しない。
本発明は、自動車が側面衝突することにより、車体内壁が車幅方向内側に変形しても、変形した車体内壁とホースニップルの先端との間でホース部材が切断することや損傷することを回避できるので、自動車の車室内に設置した電気温水ヒーターの保護構造に好適である。
1 自動車
11 フロアパネル
12 サイドシル
13 No1シートクロスメンバ
13A 角部
13B 角部
131 上板部
132 前板部
134 弱部
1341 穴
1342 穴
14 No2シートクロスメンバ
141 第1の部材
142 第2の部材
15 フロアストリンガ
16 バッテリーブラケット
2 電気温水ヒーター
20 電気温水ヒーター本体部
21,22 ホースニップル
3 シート
31 前脚
4 ボデー側ブラケット
5 ヒーター内側ブラケット
6 ヒーター外側ブラケット
61 ヒーター取付部
62 ブラケット取付部
63 ブラケットフランジ部
71 イン側となるゴムホース(ホース部材)
72 アウト側となるゴムホース(ホース部材)
8 ホースニップルプロテクタ
81 ブラケット取付部(取付部)
82,83 庇部
821,831 点検口
84,85 ガード部
86 フランジ部
9 バッテリーパック(車載機器)

Claims (6)

  1. 車体フロアパネル上方に配設された電気温水ヒーター本体部と、該電気温水ヒーター本体部の車幅方向外側となる側面に設けられ、ホース部材が接続されるホースニップルと、前記ホースニップルの少なくとも上方域に取り付けられたホースニップルプロテクタと、を備え、
    前記ホースニップルプロテクタは、前記ホースニップルの先端よりも車幅方向外側に突出し、前記ホースニップルの基端から先端に至る領域を覆う庇部を有することを特徴とする電気温水ヒーターの保護構造。
  2. 前記庇部は、前記ホースニップルの先端よりも少なくとも前記ホース部材の肉厚よりも大きく車幅方向外側に突出したことを特徴とする請求項1に記載の電気温水ヒーターの保護構造。
  3. 前記庇部は、前記ホースニップルの先端よりも少なくとも前記ホース部材の外径よりも大きく車幅方向外側に突出したことを特徴とする請求項1に記載の電気温水ヒーターの保護構造。
  4. 前記ホースニップルは、車体前後方向前側と後側とに設けられ、
    前記ホースニップルプロテクタは、ホースニップルのそれぞれに対応する庇部を有するとともに、車体前後方向前側となる庇部と後側となる庇部とが一体となり、その間に前記電気温水ヒーター本体部に取り付けられる取付部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の電気温水ヒーターの保護構造。
  5. 前記電気温水ヒーター本体部に固定されると共に前記電気温水ヒーター本体部の車幅方向外側となる側面に沿って設けられた板状のブラケットを更に備え、
    前記ブラケットは、車両上下方向に交差する面を形成したブラケットフランジ部を有し、
    前記ホースニップルプロテクタは、前記取付部が前記ブラケットフランジ部に固定されることにより、前記ブラケットを介して前記電気温水ヒーター本体部に取り付けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の電気温水ヒーターの保護構造。
  6. 前記フロアパネルの車幅方向に沿って設けられたクロスメンバと、前記電気温水ヒーター本体部よりも車幅方向内側に設置された車載機器と、を更に備え、
    前記クロスメンバは、車幅方向で前記車載機器と前記電気温水ヒーター本体部との間の位置に弱部を設けており、
    前記ホースニップルプロテクタは、車体前後方向に交差するように前記ホースニップルを覆うガード部を更に有し、
    前記ガード部の車幅方向外側となる端面は、上方に向かうほど車幅方向外側に張り出すように湾曲したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の電気温水ヒーターの保護構造。
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