JP5760992B2 - 車両のバッテリ搭載構造 - Google Patents

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本発明は、車両のバッテリ搭載構造に関する。
HV車両において、後席のシート下に走行用のモータに電力を供給するバッテリを配置した構成のものがある(例えば、特許文献1参照)。
バッテリにはワイヤハーネスが接続されており、ワイヤハーネスは、バッテリの車両幅方向の側方で、フロアパネルのサイドメンバ近傍に形成された貫通穴を介してフロアパネル下方に出され、フロアパネルの下面に沿って車両前方側の側方に配置されたインバータへ向けて最短距離で配設されている。
貫通穴は剛性の高いサイドメンバ近傍に形成されているため、例えば、後突時においても貫通穴は変形し難く、ワイヤハーネスの損傷は抑制される。
バッテリの車両幅方向の側部にブロアモータ等の車載部品を配置した場合、車載部品のサイズによっては車載部品が貫通穴と干渉する場合がある。
このため、貫通穴の位置を車両前後方向の後方向側に変位させ、バッテリの車両前後方向の後方側に配置されるクロスメンバと貫通穴とが干渉しないようにクロスメンバを車両前後方向の後方側に屈曲させる必要がある。
特開2011―005889号公報。
クロスメンバは、剛性を高めるために、長手方向の直角断面がハット形状等に形成されているため、上面視で一部分を屈曲させた形状とすることが成形上難しい。
本発明は上記事実を考慮し、ワイヤハーネスの損傷を抑制すると共にワイヤハーネスを短くしつつ、車体を形成し易い車両のバッテリ搭載構造の提供を目的とする。
請求項1に記載の車両のバッテリ搭載構造は、シートの下方に配置されるバッテリと、
前記バッテリが搭載されるフロアパネルと、前記フロアパネルに搭載され、前記バッテリの車両幅方向の側方に配置される車載部品と、前記フロアパネルに形成され、前記バッテリの車両幅方向の側方かつ前記車載部品の車両後方向側に配置され、前記バッテリと車両前部に配置される電気部品とを接続するワイヤハーネスが挿通する貫通孔と、前記フロアパネルの車両幅方向中央部分に接合され車両幅方向に沿って延びるクロスメンバセンター部材と、前記フロアパネルにおける前記貫通孔よりも車両後方向側に配置されると共に一端が車両前後方向に沿って延びるリアサイドメンバに接合されかつ他端が前記クロスメンバセンター部材の長手方向端部に接合されクロスメンバサイド部材と、を含んで構成されるクロスメンバと、を有する。
請求項1に記載の車両のバッテリ搭載構造では、フロアパネルにバッテリが搭載されており、バッテリと車両前部に配置される電気部品とを接続するワイヤハーネスが、フロアパネルに形成された貫通孔を挿通している。
貫通孔は、車載部品とクロスメンバサイド部材との間に位置する共にバッテリのリアサイドメンバ側に位置しているので、クロスメンバよりも車両後方向側に形成した孔を挿通する場合に比較してワイヤハーネスを短くできる。
また、貫通孔は、バッテリの車両幅方向の側方、即ち、車両の中でも剛性の高い部材とされているリアサイドメンバの近傍に配置され、貫通孔の車両後方向側にはクロスメンバサイド部材が配置されるので、衝突時の貫通孔の変形が抑えられる。このため、ワイヤハーネスの貫通孔を挿通する部分の損傷が抑えられる。
さらに、バッテリの車両幅方向側に配置される車載部品のサイズが大きく、レイアウトの関係で車載部品の位置を車両前後方向の前方向側に移動出来ない場合には、車載部品で塞がれないように貫通孔を車両後方側へ移動する必要が生じる。
貫通孔を車両後方側へ移動すると貫通孔がクロスメンバに干渉するため、貫通孔を塞がないようにクロスメンバを曲げる等の必要が生じる。クロスメンバは剛性が高いため、曲がったクロスメンバは直線状のクロスメンバに比較して製造し難い面がある。
請求項1に記載の車両のバッテリ搭載構造では、クロスメンバをクロスメンバセンター部材と、クロスメンバセンター部材の両側に位置するクロスメンバサイド部材との2種類の部材から構成したので、貫通孔と干渉しないようにクロスメンバセンター部材に対してクロスメンバサイド部材の向きを変えて接合することができ、貫通孔を塞がないように貫通孔を容易に避けることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両のバッテリ搭載構造において、前記クロスメンバサイド部材は、少なくとも一部分が前記クロスメンバセンター部材よりも車両後方向側に位置している。
請求項2に記載の車両のバッテリ搭載構造では、クロスメンバサイド部材の少なくとも一部分がクロスメンバセンター部材よりも車両後方向側に位置しており、これにより、貫通孔が車載部品及びクロスメンバと干渉しない構成となり、貫通孔にワイヤハーネスを挿通することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の車両のバッテリ搭載構造において、前記クロスメンバサイド部材の車両前方向側の縁部には、前記貫通孔と対向する部分に上面視で凹状とされたえぐり部が形成されている。
請求項3に記載の車両のバッテリ搭載構造では、クロスメンバサイド部材の車両前後方向の前方側の縁部が、貫通孔と対向する部分に上面視で凹状とされたえぐり部が形成されているため、貫通孔とクロスメンバサイド部材とを干渉させないようにしつつ、貫通孔をより車両後方向側へ配置することができる。
これにより、車載部品のサイズが大きい場合であっても、ワイヤハーネスを貫通孔に挿通することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項2または請求項3に記載の車両のバッテリ搭載構造において、前記フロアパネルには、車両の室内の床面を形成し車両前後方向の前方向側に向けて水平に拡がって延びて前記バッテリが搭載される前方部と、前記前方部の車両前後方向の後方向側の端部から上方に向けて延びて前記バッテリの後方向側に配置される縦壁部と、前記縦壁部の上端から車両前後方向の後方向側に延びる後方部とからなる段差部が形成され、前記クロスメンバセンター部材は、前記縦壁部に接合されると共に前記クロスメンバサイド部材に接合されるセンターメンバ部材アッパと、前記前方部の下面に接合されると共に前記クロスメンバサイド部材に接合されるセンターメンバ部材ロアとを有する。
請求項4に記載の車両のバッテリ搭載構造では、バッテリがフロアパネルの前方部に搭載されており、前方部の下面に接合されたセンターメンバ部材ロアが前方部を補強し、かつバッテリの荷重を支持する。
バッテリの後方向側に配置されるフロアパネルの縦壁部に接合されたセンターメンバ部材アッパは、後突時の衝撃を緩和し、バッテリを保護することができる。
以上説明したように本発明のバッテリ搭載構造によれば、ワイヤハーネスの損傷を抑制すると共にワイヤハーネスを短くしつつ、車体を形成し易い車両を得ることができる。
本発明の一実施形態に係る車両のバッテリ搭載構造を示す車両を幅方向中央部で縦に切断した縦断面図(図2のA−A線断面図)である。 本発明の一実施形態に係る車両のバッテリ搭載構造を示す上面図である。 図2に示す車両のバッテリ搭載構造のB−B線断面図である。 グロメット及びカバー周辺の縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る車両のバッテリ搭載構造を示すフロアパネルの図示を省略した上面図である。 図5に示す車両のバッテリ搭載構造のC−C線断面図である。
図1〜6にしたがって、本発明の一実施形態に係る車両のバッテリ搭載構造10を説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示している。
本実施形態の車両は、エンジン及び電気モータを動力源とするハイブリット型のものであり、車両前部のエンジンコンパートメント内に、エンジン、電気モータ及びこの電気モータに接続されるインバータ(いずれも図示せず)等が搭載されている。なお、本実施形態では、インバータがエンジンコンパートメントの車両左側に搭載されている。
図1に示すように、車両12の車室内部にはリアシート14が備られている。リアシート14は、乗客15の臀部15Aを支持するシートクッション14Aと、乗客15の背中15Bを支持するシートバック14Bとを備えている。
リアシート14の下方にはセンタフロアパネル16が設けられている。
センタフロアパネル16は、車両12の室内の床面を形成し車両前後方向の前方向側に向けて略水平に拡がって延びる前方部16Aと、前方部16Aの車両前後方向の後方向側の端部から上方に向けて延びる縦壁部16Bと、縦壁部16Bの上端から車両前後方向の後方向側に延びる後方部16Cとを有し、これら前方部16A、縦壁部16B、及び後方部16Cで段差部が形成されている。
センタフロアパネル16の車両前方向側には、車両前方向側に向けて略水平に拡がって延びるフロントフロアパネル18が配置されている。フロントフロアパネル18には、フロアカーペット28が敷かれている。
一方、センタフロアパネル16の車両後方向側には、車両後方向側に向けて延びるリアフロアパネル20が配置されている。
図2に示すように、車両12の両側部には、車両前後方向に延びるロッカ22が配置されており、このロッカ22にフロントフロアパネル18の車両幅方向の側部が接合されている。
ロッカ22の車両前後方向の後方向側には、車両前後方向に延びるリアフロアサイドメンバ24が配置されており、このリアフロアサイドメンバ24にセンタフロアパネル16の車両幅方向の側部、及びリアフロアパネル20の車両幅方向の側部が接合されている。
なお、リアフロアサイドメンバ24の車両幅方向の外方向側には、リアホイルハウス26が設けられている。
図1、及び図2に示すように、リアフロアパネル20の車両前方側の下面には、車両幅方向に沿って延びるリアフロアクロスメンバ32が接合されている。リアフロアクロスメンバ32の長手方向両端は、リアフロアサイドメンバ24に接合されている。なお、リアフロアパネル20には、スペアタイヤ30が搭載される。
センタフロアパネル16の前方部16Aには、車両前方向側の端部上に、足元カバー34が立設されている。
リアシート14のシートクッション14A、センタフロアパネル16の前方部16A、センタフロアパネル16の縦壁部16B、及び足元カバー33で収納空間SPが形成されている。この収納空間SPに高圧バッテリ34、ブロアモータ36、及び補機バッテリ38が設置されている。
センタフロアパネル16の前方部16Aの車両幅方向中央部分に車両幅方向に長い高圧バッテリ34が搭載されており、高圧バッテリ34の車両左方向側にブロアモータ36が搭載され、高圧バッテリ34の車両右方向側に補機バッテリ38が搭載されている。なお、高圧バッテリ34、ブロアモータ36及び補機バッテリ38は、可能な限り足元カバー33に接近させて配置されている。
図2、及び図3に示すように、高圧バッテリ34は、細長い略直方体形状の筐体を有し、この筐体の中に、電気モータ(図示せず)の駆動電力を蓄積する複数の二次電池を収納している。この高圧バッテリ34の車両幅方向の左方向側の側部から二次電池に接続されたワイヤハーネス40が延設されている。
ワイヤハーネス40は、エンジンコンパートメント(図示せず)に設けられた本発明の電気部品としてのインバータ(図示せず)に接続されている。高圧バッテリ34は、インバータを経由して、電気モータや車両に搭載された各種のアクセサリ(図示せず)に電力を供給する。また、高圧バッテリ34には、モータの駆動により発生した電力が、インバータを介して蓄電される。
補機バッテリ38は、高圧バッテリ34による車両12の各部への電力供給を補助する。補機バッテリ38の電力は、車両の走行には用いられず、低電圧(例えば12V)で動作する不図示のECU(エレクトロニックコントロールユニット)或いはブロアモータ36等の補機類への電圧供給、または高圧バッテリ34が未充電である場合等の車両の各部の駆動に用いられる。
また、ブロアモータ36は、車両12に搭載されるヒーターやエアコン(いずれも図示せず)の送風源となる他、高圧バッテリ34に冷却風を当てて高圧バッテリ34の冷却を行う。
センタフロアパネル16の前方部16Aには、ブロアモータ36の車両後方側に、ワイヤハーネス40を挿通させるための貫通孔42が形成されている。
図4に示すように、貫通孔42には防水用のグロメット44が取り付けられており、ワイヤハーネス40はこのグロメット44を貫通している。このグロメット44は、ゴム等の絶縁性を有する弾性体で形成されており、内部に金属のフランジ44Aが埋設されている。フランジ44Aには図示しない孔が形成されており、このフランジ44Aの孔、及びセンタフロアパネル16の前方部16Aに形成した孔を通したボルトにナットを螺合させることで、グロメット44を前方部16Aに固定している。
図2〜図4に示すように、グロメット44(図3では図示省略)を貫通したワイヤハーネス40は、センタフロアパネル16及びフロントフロアパネル18の下面を車両左側のロッカ22に沿うように配置され、コンパートメントの車両左側に配置されたインバータ(図示せず)に接続されている。
図4に示すように、センタフロアパネル16及びフロントフロアパネル18の下面には、ワイヤハーネス40を保護するカバー46が螺子止めされている。
以下に本発明の実施形態に係るセンターフロアクロスメンバ48について説明する。
図2、及び図5に示すように、センタフロアパネル16の下側には、車両幅方向に延びるセンターフロアクロスメンバ48が配置されている。
本実施形態のセンターフロアクロスメンバ48は、車両幅方向中央に配置されるセンターメンバ部材ロア50、センターメンバ部材アッパ52、センターメンバ部材レフト54L、センターメンバ部材ライト54Rの4つのクロスメンバ部材から構成されている。
図1に示すように、センターメンバ部材ロア50は、長手方向直角断面形状がハット形状とされ、フランジ部50Aがセンタフロアパネル16の前方部16Aの車両後方端側下面にスポット溶接にて接合されている。
このセンターメンバ部材ロア50は、センタフロアパネル16の前方部16Aを介して高圧バッテリ34、ブロアモータ36、及び補機バッテリ38を支持している。
センターメンバ部材アッパ52は、長手方向直角断面形状がクランク形状とされ、一方のフランジ部52Aがセンタフロアパネル16の縦壁部16Bに形成された段部16Baにスポット溶接にて接合され、他方のフランジ部52Bがセンタフロアパネル16の後方部16Cにスポット溶接にて接合されている。
図3に示すように、センターメンバ部材レフト54Lは、長手方向直角断面形状が概略でL字形状を呈している。
図3、及び図5に示すように、センターメンバ部材レフト54Lは、車両前方向側のフランジ54LFがセンタフロアパネル16の前方部16A及びセンターメンバ部材ロア50のフランジ部50Aにスポット溶接にて接合され、車両後方向側のフランジ54LRがセンタフロアパネル16の後方部16C及びセンターメンバ部材アッパ52のフランジ部52Aにスポット溶接にて接合されている。
図5、及び図6に示すように、センターメンバ部材レフト54Lの車両幅方向外方向側のフランジ部54LSは、リアフロアサイドメンバ24にスポット溶接にて接合されている。
図2、及び図3に示すように、高圧バッテリ34の車両幅方向の左側部から延設されたワイヤハーネス40は、ブロアモータ36、センタフロアパネル16の縦壁部16B、高圧バッテリ34、及び車両左側のロッカ22で囲まれる空間SPに配置されており、このワイヤハーネス40が挿通する貫通孔42は、ブロアモータ36で塞がれないようにセンタフロアパネル16のブロアモータ36の車両後方向側に形成されている。
そして、この貫通孔42を塞がないように、センターメンバ部材レフト54Lは車両上面視で斜めに配置されてセンターメンバ部材ロア50に対して車両後方向側へ位置し、さらに、図2、及び図5の上面図に示すように、センターメンバ部材レフト54Lには、センタフロアパネル16の貫通孔42と対向する部分に湾曲したえぐり部56が形成されている。
なお、センターメンバ部材ライト54Rは、センターメンバ部材レフト54Lと略対称形状であり、えぐり部56に相当するものは形成されていない。
図1、及び図2に示すように、センタフロアパネル16の後方部16Cの下側には、エンジンの駆動に用いる液体燃料を貯留する燃料タンク58が配置されている。燃料タンク58は、例えば、リアフロアサイドメンバ24に固定される。この燃料タンク58は、センターメンバ部材レフト54L、センターメンバ部材アッパ52、及びセンターメンバ部材ライト54Rに対して車両後方向側に位置しており、これらとの干渉を避ける形状に形成されている。
なお、センタフロアパネル16の後方部16Cには、燃料タンク58からのワイヤハーネス(図示せず)を挿通する開口60が形成されている。
(作用)
燃料タンク58はエンジンに供給される揮発性の高い液体燃料(ガソリン、アルコールなど)を収納するために気密性を有していればよく、この燃料タンク58の形状自体は、比較的自由に形成することが可能である。これに対し、高圧バッテリ34及び補機バッテリ38については形状の設計の自由度が乏しい。
より詳細には、高圧バッテリ34及び補機バッテリ38は、内部に複数の電池セルや電池モジュールを収納しており、これらの複数の電池セルや電池モジュールの形状及び接続位置などにより外形が決まってしまう。このため、高圧バッテリ34及び補機バッテリ38については、形状の設計の自由度が乏しい。また、ブロアモータ36においても、サイズ及び形状が予め決まっているものが使用される。
本実施形態では、衝突等により車両に加えられた衝撃によって損傷することを防ぐために高圧バッテリ34は車両の中央に配置され、ブロアモータ36及び補機バッテリ38は高圧バッテリ34の車両幅方向の側方側に配置されている。
本実施形態では、部品配置の設計の自由度が乏しい車両12の内部構造において、通常は用いられないリアシート14の下方の車両幅方向に沿って細長い収納空間SP内に、ブロアモータ36、高圧バッテリ34、及び補機バッテリ38を横並びに配置することで、これらブロアモータ36、高圧バッテリ34、及び補機バッテリ38は収納空間SP内に効率的に収納されている。
本実施形態では、高圧バッテリ34の車両左方向側の側部から延設されたワイヤハーネス40が、ブロアモータ36の車両後方側に形成された貫通孔42に取り付けらえたグロメット44を挿通し、センタフロアパネル16の下面に沿って車両前部のエンジンコンパートメント内左側に配置されたインバータに接続されている。このため、燃料タンク用ワイヤハーネス(図示せず)を挿通させる開口60を介してインバータに接続する場合に比較してワイヤハーネス40を短くでき、車両12の重量及び製造コストを低減することができる。
ワイヤハーネス40を挿通させる貫通孔42は、衝突時に変形してワイヤハーネス40を損傷させないことが好ましい。本実施形態の貫通孔42は、フロントフロアパネル18の車両12の中でも剛性が高くて衝突時に変形の少ないロッカ22、リアフロアサイドメンバ24、及びセンターフロアクロスメンバ48で囲まれる部分に形成されているので、衝突の際に変形し難くなっている。さらに、ワイヤハーネス40は弾性体で形成されたグロメット44に保護されて貫通孔42を貫通しているため、さらに損傷が抑えられている。
センタクロスメンバ48は剛性を高めるために断面形状が複雑になっているため、このセンタクロスメンバ48を1枚の鋼板では成形し、しかも上面視で曲がった形状とすることは難しい。
本実施形態では、センタクロスメンバ48を幅方向中央側に配置されるセンターメンバ部材ロア50及びセンターメンバ部材アッパ52と、幅方向両側に配置されるセンターメンバ部材ライト54R及びセンターメンバ部材レフト54Lとから構成したので、貫通孔42と干渉しないようにするため、センタクロスメンバ48を全体的に見て曲がった形状とすることが容易にできる。
なお、センタフロアパネル16の前方部16Aの下面に接合されたセンターメンバ部材ロア50が前方部16Aを補強し、かつ前方部16Aに搭載された高圧バッテリ34、補機バッテリ38、及びブロアモータ36の荷重を支持する。
また、高圧バッテリ34、補機バッテリ38、及びブロアモータ36の後方に配置される縦壁部16Bに接合されたセンターメンバ部材アッパ52は、後突時の衝撃を緩和し、これら高圧バッテリ34、補機バッテリ38、及びブロアモータ36を保護することができる。
[その他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10 車両のバッテリ搭載構造
12 車両
14 リアシート(シート)
16 センタフロアパネル(フロアパネル)
24 リアフロアサイドメンバ(サイドメンバ)
34 高圧バッテリ(バッテリ)
36 ブロアモータ(車載部品)
40 ワイヤハーネス
42 貫通孔
48 センターフロアクロスメンバ(クロスメンバ)
50 センターメンバ部材ロア(クロスメンバセンター部材)
54R センターメンバ部材ライト(クロスメンバサイド部材)
54L センターメンバ部材レフト(クロスメンバサイド部材)
56 えぐり部
58 燃料タンク

Claims (4)

  1. シートの下方に配置されるバッテリと、
    前記バッテリが搭載されるフロアパネルと、
    前記フロアパネルに搭載され、前記バッテリの車両幅方向の側方に配置される車載部品と、
    前記フロアパネルに形成され、前記バッテリの車両幅方向の側方かつ前記車載部品の車両後方向側に配置され、前記バッテリと車両前部に配置される電気部品とを接続するワイヤハーネスが挿通する貫通孔と、
    前記フロアパネルの車両幅方向中央部分に接合され車両幅方向に沿って延びるクロスメンバセンター部材と、前記フロアパネルにおける前記貫通孔よりも車両後方向側に配置されると共に一端が車両前後方向に沿って延びるリアサイドメンバに接合されかつ他端が前記クロスメンバセンター部材の長手方向端部に接合されクロスメンバサイド部材と、を含んで構成されるクロスメンバと、
    を有する車両のバッテリ搭載構造。
  2. 前記クロスメンバサイド部材は、少なくとも一部分が前記クロスメンバセンター部材よりも車両後方向側に位置している、請求項1に記載の車両のバッテリ搭載構造。
  3. 前記クロスメンバサイド部材の車両前方向側の縁部には、前記貫通孔と対向する部分に上面視で凹状とされたえぐり部が形成されている、請求項1または請求項2に記載の車両のバッテリ搭載構造。
  4. 前記フロアパネルには、車両の室内の床面を形成し車両前後方向の前方向側に向けて水平に拡がって延びて前記バッテリが搭載される前方部と、前記前方部の車両前後方向の後方向側の端部から上方に向けて延びて前記バッテリの後方向側に配置される縦壁部と、前記縦壁部の上端から車両前後方向の後方向側に延びる後方部とからなる段差部が形成され、
    前記クロスメンバセンター部材は、前記縦壁部に接合されると共に前記クロスメンバサイド部材に接合されるセンターメンバ部材アッパと、前記前方部の下面に接合されると共に前記クロスメンバサイド部材に接合されるセンターメンバ部材ロアとを有する、請求項2または請求項3に記載の車両のバッテリ搭載構造。
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