JP6477330B2 - 車両のリアフロア構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のリアフロアの少なくとも一部を構成するフロアパネルと、該フロアパネル上に配置されるアッパーパネルとを備え、フロアパネル及びアッパーパネルにより囲まれる収容空間を形成して、該収容空間内に電装部品を配置した車両のリアフロア構造に関する。
自動車等の車両には、バッテリ、モータ等の電装部品が搭載されており、特に、燃料電池車両、電気車両、ハイブリッド車両、回生機構付き車両、アイドリングストップ機構付き車両等には、電装部品を搭載したリアフロア構造が採用されることがある。しかしながら、車両のフロアに関しては、乗員の乗車スペース、シートの設置スペース等を十分に確保する必要があるので、電装部品を配置するスペースは限られたものとなる。そのため、電装部品を効率的に配置することが要求される。
このような要求に応ずるべく、リアシートに対して車両下方に電装部品を配置したリアフロア構造が存在する。かかるリアフロア構造の一例としては、フロアパネル(センターフロアパネル)に、略水平方向に延びる前方部と、該前方部の車両前後方向の後端から車両上方に延びる縦壁部と、該縦壁部の車両上下方向の上端から車両後方に向かって延びる後方部とを有するように段差状に形成した段差部分(段差部)を設け、かかる段差部分の前方部から車両上方に立ち上がるアッパーパネル(足元カバー)を設け、アッパーパネルとフロアパネルの段差部分とによって囲まれると共に車両上方に向かって開口する収容空間を形成し、このような収容空間の開口をリアシートのシートクッションにより覆って、収容空間内に、高圧バッテリ、サブバッテリ(補機バッテリ)、及びブロアモータのような電装部品を配置したリアフロア構造が挙げられる(例えば、特許文献1を参照)。
特開2013−112210号公報
上述のリアフロア構造の一例においては、電装部品が収容空間の開口を介してメンテナンス可能であるが、電装部品のメンテナンスを含めた車両のメンテナンスを容易化することがさらに望まれる。リアフロア構造の一例においては、このように車両のメンテナンスが容易化される一方で、収容空間の開口によってリアフロア構造の剛性が低下する。このことは問題である。また、上述のように電装部品を効率的に配置することも重要である。
本発明は、上述の課題を解決すべく成されたものであり、本発明の目的は、電装部品を効率的に配置可能とし、かつ車両のメンテナンスを容易化可能としながら、リアフロア構造の剛性を効率的に向上させることができる車両のリアフロア構造を提供することにある。
課題を解決するために、本発明の一態様に係る車両のリアフロア構造によれば、電装部品を搭載する車両に設けられるリアフロアの少なくとも一部を構成するフロアパネルと、該フロアパネル上に配置されるアッパーパネルとを備え、前記フロアパネルが、下段部と該下段部に対して車両後方かつ車両上方に位置する上段部とを有するように段差状に形成される段差部分を含み、前記アッパーパネルが、前記段差部分の下段部に接合される車両前後方向の前側部分と、前記段差部分の上段部に接合される車両上下方向の上側部分とを有すると共に、前記前側部分、前記上側部分、及び前記段差部分に囲まれる収容空間を形成するように屈曲し、前記収容空間内に前記電装部品が配置され、前記アッパーパネルの上側部分を貫通するように上側開口が形成される、車両のリアフロア構造であって、工具を収容可能な工具収容部を有する工具ブラケットが設けられ、該工具ブラケットが前記収容空間内で前記上側開口を跨ぐように延びて、かつ前記工具ブラケットの両端部分が前記上側開口の周縁部分にそれぞれ取り付けられ、前記工具収容部が、前記工具ブラケットの両端部分間の中間部分に形成され、かつ前記工具を前記収容空間内に収容するように前記アッパーパネルの上側部分に対して車両下方に配置されている。そのため、電装部品を、車両のメンテナンス等に用いられる工具と一緒に収容空間内に効率的に配置することができ、かつ収容空間内の電装部品を、上側開口を介して容易にメンテナンスすることができる。工具を用いて車両をメンテナンスする際には、収容空間内の工具を、上側開口を介して容易に取り出すことができる。また、工具ブラケットによって上側開口及びその周辺を効率的に補強することができる。その結果、リアフロア構造の剛性を効率的に向上させることができる。
本発明の一態様に係る車両のリアフロア構造によれば、前記アッパーパネルに対して車両幅方向の側方に配置されるサイドパネルをさらに備え、該サイドパネルが、前記収容空間を車両幅方向の側方から囲うように配置されると共に、前記フロアパネル及び前記アッパーパネルに接合され、前記サイドパネルを貫通するように側方開口が形成されており、前記工具が前記工具収容部に収容された状態で、前記工具の少なくとも一部が、前記工具収容部と、前記側方開口を囲む周縁部分の車両上下方向の上端部とに対して車両下方に位置している。そのため、工具を用いて車両をメンテナンスする際に、収容空間内の工具を、上方開口に加えて側方開口を介して容易に取り出すことができる。
本発明の一態様に係る車両のリアフロア構造によれば、乗員による着座を可能とするリアシートをさらに備え、該リアシートが、前記アッパーパネルの上側部分に対して車両上方にて前記上側開口覆うように固定可能に構成されている。そのため、工具を用いて車両をメンテナンスする際に、リアシートをアッパーパネルに対して車両上方にて上側開口覆うように固定した位置から退避させることなく、収容空間内の工具を、側方開口を介して容易に取り出すことができる。
本発明の一態様に係る車両のリアフロア構造によれば、電装部品を効率的に配置可能とし、かつ車両のメンテナンスを容易化可能としながら、リアフロア構造の剛性を効率的に向上させることができる。
本発明の実施形態に係るリアフロア構造を含む車両を概略的に示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るリアフロア構造を、リアシートを取り外した状態で概略的に示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るリアフロア構造を、リアシート及び上側カバーを取り外した状態で概略的に示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るリアフロア構造を、リアシート、上側カバー、及び工具ブラケットを取り外した状態で概略的に示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るリアフロア構造を、リアシート及び側方カバーを取り外した状態で概略的に示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るリアフロア構造を、リアシートをアッパーパネルに対して車両上方にて上側開口を覆うように固定した位置から退避させた状態で概略的に示す側面図である。
本発明の実施形態に係るリアフロア構造を、フロントシートに対して車両下方にエンジン等の動力機構を配置したキャブオーバー型の車両に用いた場合について以下に説明する。しかしながら、本発明はこれに限定されず、リアフロア構造は、運転席、助手席等のフロントシートに対して車両後方に位置するリアシートを備えたあらゆる車両に用いることができる。例えば、リアフロア構造を、車両の室内に対して車両前方又は後方に位置するエンジンルーム等に動力機構を配置した車両に用いることも可能である。
なお、以下の説明にて参照する図1では、車両1の幅方向の側面1aにてフロントサイドドア1bに対して車両後方に位置するリアサイドドアが省略され、かつリアフロア構造が、車両1の側面1aに形成されたリアサイドドア開口1cから視認可能となっている。
図1〜図5に示すように、本実施形態に係るリアフロア構造においては、車両1のリアフロアの少なくとも一部を構成するフロアパネル2が設けられている。このフロアパネル2上にはアッパーパネル3が配置される。アッパーパネル3に対して車両幅方向の側方にはサイドパネル4が配置される。
また、図3に示すように、本実施形態に係るリアフロア構造には、工具の一例であるジャッキJを収容可能な工具収容部5aを有する工具ブラケット5が設置されている。なお、本実施形態では、工具の一例としてジャッキJを挙げたが、本発明はこれに限定されず、工具は、車両のメンテナンスに用いられるものであればよい。例えば、工具は、レンチ、ドライバー、プライヤー、ペンチ等であってもよく、さらに、これらのうち少なくとも1つを収納可能な工具箱、工具袋等であってもよい。また、図4に示すように、本実施形態に係るリアフロア構造には、電装部品の一例であるバッテリ6が設置されている。一例として、バッテリ6は、燃料電池車両、電気車両、ハイブリッド車両等の動力として用いられる電気を蓄電及び供給可能なバッテリ、アイドリングストップ機構に用いられるバッテリ、回生機構に用いられるバッテリ等であるとよい。バッテリ6以外の電装部品は、キャパシタ、モータ等であるとよく、このようなバッテリ6以外の電装部品が、バッテリ6と一緒にリアフロア構造に設置されてもよい。
図1に示すように、フロントシート(図示せず)に対して車両後方には、乗員による着座を可能とするリアシート7が配置されている。リアシート7は、乗員の臀部を支持可能とするシートクッション7aと、乗員の背中を支持可能とするシートバック7bとを有する。
ここで、フロアパネル2の詳細について説明する。図2〜図4に示すように、フロアパネル2は、段差状に形成される段差部分2aを有している。具体的には、段差部分2aは、略水平方向に延びる下段部2bと、該下段部2bの車両前後方向の後端から車両上方に延びる中間部2cと、該中間部2cの車両上下方向の上端から車両後方に延びる上段部2dとを有するように形成されている。
このようなフロアパネル2は、さらに次のように構成されると好ましい。特に図示はしないが、段差部分2aが、車両1の後輪W(図1に示す)の車軸を避けるように形成された車体フレームのキックアップ部分に沿って配置され、この場合、段差部分2aもまた後輪Wの車軸を避けるように形成され、段差部分2aの中間部2cが後輪Wの車軸に対して車両後方に間隔を空けて位置し、かつ段差部分2aの上段部2dが後輪Wの車軸に対して車両上方に間隔を空けて位置する。段差部分2aの上段部2dに対して車両上方に荷室を形成することも可能である。
次に、アッパーパネル3の詳細について説明する。図2〜図4に示すように、アッパーパネル3は、フロアパネル2の段差部分2aの下段部2bに接合される車両前後方向の前側部分3aと、段差部分2aの上段部2dに接合される車両上下方向の上側部分3bとを有するように屈曲しており、さらに、図3及び図4に示すように、フロアパネル2の段差部分2aと、アッパーパネル3の前側部分3a及び上側部分3bとによって囲まれる収容空間Sが形成される。
具体的には、図2〜図4に示すように、アッパーパネル3における前側部分3aの車両上下方向の下端が、フロアパネル2の段差部分2aにおける下段部2bの車両上下方向の上面に当接するように形成され、アッパーパネル3における上側部分3bの車両前後方向の後部が、フロアパネル2の段差部分2aにおける上段部2dの車両上下方向の上面に当接するように形成されている。アッパーパネル3の前側部分3aの下端が、溶接等によって、フロアパネル2の段差部分2aにおける下段部2bの上面に接合されており、アッパーパネル3の上側部分3bの後部が、溶接等によって、フロアパネル2の段差部分2aにおける上段部2dの上面に接合されている。さらに、図3〜図5に示すように、収容空間Sは、フロアパネル2における段差部分2aの下段部2b及び中間部2cと、アッパーパネル3における前側部分3aと、アッパーパネル3における上側部分3bの車両前後方向の前部とによって囲まれている。
図3及び図4に示すように、アッパーパネル3の上側部分3bを貫通するように上側開口3cが形成されている。上側開口3cは、ジャッキJ及びバッテリ6を通過可能とするような大きさに形成されている。また、図2に示すように、このような上側開口3cを覆うことができるようにアッパーパネル3に沿って形成されたアッパーカバー8が設けられ、アッパーカバー8は、その周縁部分がアッパーパネル3における上側開口3cを囲む周縁部分に当接するように形成されている。かかるアッパーカバー8は、上側開口3cを覆うようにアッパーパネル3に着脱可能に取り付けられている。
このようなアッパーパネル3は、さらに次のように構成されると好ましい。図2〜図5に示すように、アッパーパネル3が略L字状に屈曲して形成される。アッパーパネル3が車両1の幅方向の全体に渡って延びるように形成される。アッパーパネル3の前側部分3aが、車両上下方向に沿って延びるように形成される。アッパーパネル3の上側部分3bが、フロアパネル2の段差部分2aの上段部2dと同方向に延びるように形成され、さらに好ましくは、アッパーパネル3における上側部分3bの車両上下方向の上面が、フロアパネル2の段差部分2aにおける上段部2dの車両上下方向の上面と一緒に同一の略平坦面を形成する。上側開口3cが車両1の幅方向の側端寄りに位置する。上側開口3cが略四角形状に形成される。なお、上側開口3cは、略四角形状以外の略多角形状、略円形状、略楕円形状、略半円形状、略半楕円形状、略扇形状等に形成することもできる。アッパーカバー8は、ボルト、ナット等の締結部材を用いて、アッパーパネル3に着脱可能に取り付けられる。
サイドパネル4の詳細について説明する。図3〜図5に示すように、サイドパネル4は、収容空間Sを車両幅方向の側方から囲うように配置されると共に、フロアパネル2及びアッパーパネル3に接合されている。
具体的には、図5に示すように、サイドパネル4の車両前後方向の前縁部が、アッパーパネル3における前側部分3aの車両幅方向の側部に当接するように形成され、かつ溶接等によって、前側部分3aの側部に接合されている。サイドパネル4の車両前後方向の後縁部が、フロアパネル2の段差部分2aの中間部2cに当接するように形成され、かつ溶接等によって、中間部2cに接合されている。サイドパネル4の車両上下方向の上縁部が、アッパーパネル3における上側部分3bの車両幅方向の側部に当接するように形成され、かつ溶接等によって、上側部分3bの側部に接合されている。サイドパネル4の車両上下方向の下縁部が、フロアパネル2の段差部分2aの下段部2bに当接するように形成され、かつ溶接等によって、下段部2bに接合されている。
図5に示すように、サイドパネル4を貫通するように側方開口4aが形成されている。側方開口4aは、ジャッキJを通過可能又はジャッキJ及びバッテリ6を通過可能とするような大きさに形成されている。図1及び図6に示すように、このような側方開口4aを覆うことができるようにサイドパネル4に沿って形成されたサイドカバー9が設けられ、サイドカバー9は、その周縁部分がサイドパネル4における側方開口4aを囲む周縁部分に当接するように形成されている。かかるサイドカバー9は、側方開口4aを覆うようにサイドパネル4に着脱可能に取り付けられている。
このようなサイドパネル4は、さらに次のように構成されると好ましい。図5に示すように、サイドパネル4の側方開口4aが略四角形状に形成される。なお、側方開口4aは、略四角形状以外の略多角形状、略円形状、略楕円形状、略半円形状、略半楕円形状、略扇形状等に形成することもできる。サイドカバー9は、ボルト、ナット等の締結部材を用いて、サイドパネル4に着脱可能に取り付けられる。
工具ブラケット5の詳細について説明する。図3に示すように、工具ブラケット5は、収容空間S内で上側開口3cを跨ぐように延びている。工具ブラケット5の両端部分5bは、上側開口3cの周縁部分の対向縁部にそれぞれ取り付けられている。工具ブラケット5の工具収容部5aは、工具ブラケット5の両端部分5b間の中間部分5cに形成されている。さらに、工具収容部5aは、ジャッキJを収容空間S内に収容するようにアッパーパネル3の上側部分3bに対して車両下方に配置されている。図5に示すように、かかる工具収容部5aにジャッキJが収容された状態で、ジャッキJの少なくとも一部が、工具収容部5aに対して車両下方に位置し、かつ側方開口4aを囲む周縁部分の車両上下方向の上端部に対して車両下方に位置している。
このような工具ブラケット5は、さらに次のように構成されると好ましい。図3に示すように、工具ブラケット5の両端部分5bが、ボルト、ナット等の締結部材を用いて、それぞれ、略四角形状の上側開口3cを囲む周縁部分の車両前後方向の前縁部及び後縁部に着脱可能に取り付けられる。この場合、工具ブラケット5の両端部分5bが、上側開口3cを囲む周縁部分の前縁部及び後縁部における車両上下方向の上面に当接する。特に図示はしないが、工具ブラケット5の両端部分5bは、アッパーカバー8をアッパーパネル3に取り付けた状態で、アッパーパネル3における上側開口3cを囲む周縁部分とアッパーカバー8の周縁部分との間に位置するようになっている。図5に示すように、工具ブラケット5は略ハット形状に形成される。工具収容部5aは、工具ブラケット5の中間部分5cにて車両上方から下方に向かって凹むように形成される。図3に示すように、かかる工具収容部5aは、略四角形状の上側開口3cを囲む周縁部分の対角線に沿って延び、かつ工具収容部5aは、その長手方向の両端を開口させるように形成される。ジャッキJは、工具収容部5a内に収容された状態で、上側開口3cの周縁部分の対角線に沿って配向される。
バッテリ6の詳細について説明する。図3〜図5に示すように、バッテリ6は収容空間S内に配置されている。特に図示はしないが、具体的には、バッテリ6は、ボルト、ナット等の締結部材を用いて、収容空間S内でフロアパネル2の段差部分2aの下段部2bに着脱可能に取り付けられている。
このようなバッテリ6は、さらに次のように構成されると好ましい。図4及び図5に示すように、バッテリ6が上側開口3cの真下に配置されると好ましく、この場合、バッテリ6が工具ブラケット5に対して車両下方にて、工具ブラケット5と間隔を空けるように配置される。なお、バッテリ6は、上側開口3cから車両幅方向のいずれか一方に離れて配置することもできる。バッテリ6の少なくとも一部が、側方開口4aを囲む周縁部分の車両上下方向の下端部に対して車両上方に位置する。
リアシート7の詳細について説明する。図1に示すように、リアシート7は、アッパーパネル3の上側部分3bに対して車両上方にて上側開口3cを覆うように固定可能に構成されている。特に図示はしないが、アッパーパネル3及びシートクッション7aの一方に設けられる係合部と、アッパーパネル3及びシートクッション7aの他方に設けられる被係合部とが係合して、リアシート7がリアフロアに対して固定される。その一方で、リアシート7はまた、このように固定された位置から退避可能に構成されている。
このようなリアシート7は、さらに次のように構成されると好ましい。図1及び図6に示すように、リアシート7は、シートクッション7aを支持可能な脚部7cを有している。脚部7cは、図1に示すように、アッパーパネル3に対して車両前方にてフロアパネル2から車両上方に立ち上がった状態と、図6に示すように、車両前方に倒伏した状態との間で移動可能に構成される。特に図示はしないが、上述の係合部は、略フック形状の要素を有するアームとして構成され、かつ上述の被係合部は、アームの略フック形状の要素と係合可能なアンカレッジとして構成される。そのため、図1に示すように、リアシート7がアッパーパネル3の上側部分3bに対して車両上方にて上側開口3cを覆うように固定された状態(以下、「シート固定状態」という)では、リアシート7のシートクッション7aにおける車両前後方向の中間部が脚部7cによって支持され、かつアームがアンカレッジに係合しながら、シートクッション7aの車両前後方向の後端部がアッパーパネル3の上側部分3bに位置する。その一方で、図6に示すように、リアシート7が、シート固定状態にて配置された位置から退避した状態(以下、「シート退避状態」という)では、脚部7cが車両前方に倒伏することによって、シートクッション7aがアッパーパネル3に対して車両前方にてフロアパネル2上に位置する。このシート退避状態では、シートバック7bは、その背面がアッパーパネル3の上側部分3b及びフロアパネル2の上段部2dの上面と一緒に略平坦面を形成するように、車両前方に倒伏可能である。なお、シート退避状態は、単にリアシート7をリアフロアから取り外した状態であってもよい。
以上、本実施形態に係るリアフロア構造によれば、バッテリ6をジャッキJと一緒に収容空間S内に効率的に配置することができる。特に、キャブオーバー型の車両1のように、フロントシートに対して車両下方にエンジン等の動力機構を配置すると共に、バッテリ6をリアシート7に対して車両下方に配置した構成が採用される場合、リアシート7に対して車両下方に位置する収容空間S内に、バッテリ6をジャッキJと一緒に効率的に配置することができる。さらに、収容空間S内のバッテリ6を、上側開口3cを介して容易にメンテナンスすることができる。ジャッキJを用いて車両1をメンテナンスする際には、収容空間S内のジャッキJを、上側開口3cを介して容易に取り出すことができる。なお、アッパーパネル3の上側開口3cが、工具ブラケット5をアッパーパネル3に取り付けた状態でバッテリ6を通過可能とする大きさに形成されていれば、収容空間S内のバッテリ6を、上側開口3cを介してさらに容易にメンテナンスすることができる。また、工具ブラケット5によって上側開口3c及びその周辺を効率的に補強することができる。特に、工具ブラケット5の工具収容部5aにジャッキJを収容した場合、かかる工具ブラケット5によって上側開口3c及びその周縁をさらに効率的に補強することができる。その結果、リアフロア構造の剛性を効率的に向上させることができる。
本実施形態に係るリアフロア構造によれば、ジャッキJを用いて車両1をメンテナンスする際に、収容空間S内のジャッキJを、上方開口3cに加えて側方開口4aを介して容易に取り出すことができる。
本実施形態に係るリアフロア構造によれば、ジャッキJを用いて車両1をメンテナンスする際に、リアシート7をシート固定状態からシート退避状態に移動させることなく、収容空間S内のジャッキJを、側方開口4aを介して容易に取り出すことができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明は、その技術的思想に基づいて変更された変形形態をも含むものである。
1 車両
2 フロアパネル
2a 段差部分
2b 下段部
2d 上段部
3 アッパーパネル
3a 前側部分
3b 上側部分
3c 上側開口
4 サイドパネル
4a 側方開口
5 工具ブラケット
5a 工具収容部
5b 端部分
5c 中間部分
6 バッテリ
7 リアシート
J ジャッキ
S 収容空間
W 後輪

Claims (3)

  1. 電装部品を搭載する車両に設けられるリアフロアの少なくとも一部を構成するフロアパネルと、
    該フロアパネル上に配置されるアッパーパネルと
    を備え、
    前記フロアパネルが、下段部と該下段部に対して車両後方かつ車両上方に位置する上段部とを有するように段差状に形成される段差部分を含み、
    前記アッパーパネルが、前記段差部分の下段部に接合される車両前後方向の前側部分と、前記段差部分の上段部に接合される車両上下方向の上側部分とを有すると共に、前記前側部分、前記上側部分、及び前記段差部分に囲まれる収容空間を形成するように屈曲し、
    前記収容空間内に前記電装部品が配置され、
    前記アッパーパネルの上側部分を貫通するように上側開口が形成される、車両のリアフロア構造であって、
    工具を収容可能な工具収容部を有する工具ブラケットが設けられ、該工具ブラケットが前記収容空間内で前記上側開口を跨ぐように延びて、かつ前記工具ブラケットの両端部分が前記上側開口の周縁部分にそれぞれ取り付けられ、
    前記工具収容部が、前記工具ブラケットの両端部分間の中間部分に形成され、かつ前記工具を前記収容空間内に収容するように前記アッパーパネルの上側部分に対して車両下方に配置されている、車両のリアフロア構造。
  2. 前記アッパーパネルに対して車両幅方向の側方に配置されるサイドパネルをさらに備え、
    該サイドパネルが、前記収容空間を車両幅方向の側方から囲うように配置されると共に、前記フロアパネル及び前記アッパーパネルに接合され、
    前記サイドパネルを貫通するように側方開口が形成されており、
    前記工具が前記工具収容部に収容された状態で、前記工具の少なくとも一部が、前記工具収容部と、前記側方開口を囲む周縁部分の車両上下方向の上端部とに対して車両下方に位置している、請求項1に記載の車両のリアフロア構造。
  3. 乗員による着座を可能とするリアシートをさらに備え、
    該リアシートが、前記アッパーパネルの上側部分に対して車両上方にて前記上側開口覆うように固定可能に構成されている、請求項2に記載の車両のリアフロア構造。
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