JP2007055391A - 車両のサイドパネル接合構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 特にリヤステップ内蔵式の自動車において、きわめて簡単な構造でサイドパネルの応力、サイドパネルとアッパフロアパネル及びリヤフロアパネルとの接合部の応力を低減させ、サイドパネル周りの溶接のはがれ等の不具合の発生を回避し、耐久性及び信頼性を向上させることが可能な車両のサイドパネル接合構造を提供することにある。
【解決手段】 本発明は、車体の後部フロア5を構成するリヤフロアパネル3の上方に空間を介在させて配設されるアッパフロアパネル1と、リヤフロアパネル3とアッパフロアパネル1との間に形成された空間Sの左右に配設されるサイドパネル2とを備えた車両のサイドパネル接合構造において、サイドパネル2に孔10を設けるとともに、サイドパネル2の孔10の上下部位にアッパフロアパネル1及びリヤフロアパネル3に向けてそれぞれ延在する縦方向のビード部11,12を形成している。
【選択図】 図2

Description

本発明は、主としてリヤステップを内蔵する自動車に適用され、車体のリヤフロアパネルの上方に空間を介在させて配設されるアッパフロアパネルを備え、アッパフロアパネルとリヤフロアパネルとの間の空間の左右にサイドパネルを配設してなる車両のサイドパネル接合構造に関する。
車体の後部フロアを構成するリヤフロアパネルの上方に空間を介在させてアッパフロアパネルを設け、該アッパフロアパネル上の前部に折り畳み式の座席を設置し、その後部に荷物を載置可能とした自動車の下部車体構造の一つをして、特許文献1の技術が提供されている。
かかる技術においては、アッパフロアパネル及びリヤフロアパネルの上面に、車体前後方向に延びるビード部を設けるとともに、アッパフロアパネルの下面に車体前後方向に延びるフロアメンバを接合し、該フロアメンバの後端にアッパフロアパネル及びリヤフロアパネルのビード部と対応する形状の突起部を設け、フロアメンバの突起部を間においてアッパフロアパネル及びリヤフロアパネルのビード部を重ね合わせて互いに接合することにより、車体フロア及び結合部の剛性を向上し、組付けの際の寸法精度を高めるように構成されている。
特許第3018664号公報
車体のリヤフロアパネルの上方に空間を介在させてアッパフロアパネルを配設した車両では、当該空間の左右開口を塞ぐように、縦壁状にサイドパネルが取付けられている。そのため、サスペンションから車体が捩られるような入力を受けたとき、リヤフロアパネルとアッパフロアパネルには、ずれる方向の力が作用することとなり、リヤフロアパネル及びアッパフロアパネルとサイドパネルとの接合部に応力が集中することになる。
このような応力集中を緩和するには、接合部の周りを全体的に柔構造にして、接合部における溶接のはがれ等の発生を回避することが行われている。しかしながら、リヤステップを内蔵する自動車の場合は、フロアにステップ部が存在してアッパフロアの幅が狭くなっている上に、サイドパネルの直下方に剛性の大きいフレームが設けられている。 このため、かかるリヤステップ内蔵式の従来の自動車においては、接合部の周りを全体的に柔構造にする手段で接合部における溶接のはがれ等の発生を回避することは困難である。
なお、アッパフロアパネルを艤装組付け品として設定している場合には、納入前の塗装が必要となるので、部品単価が高くなるという問題を有している。また、溶接でなく強固なボルト締めによってサイドパネル周辺を固定する構造となるので、溶接はがれの問題を回避できるが、組付けるためのボルト類が必要となり、部品点数及び作業工数の増加を招いてしまうおそれがある。
また、上記特許文献1においては、アッパフロアパネル及びリヤフロアパネルの上面ビード部を設けるとともに、ビード部と対応する形状の突起部を設け、該突起部を間においてビード部を重ね合わせて互いに接合して、アッパフロアパネル及びリヤフロアパネルの剛性を向上する手段が開示されているに過ぎず、リヤフロアパネル及びアッパフロアパネルとサイドパネルとの接合部における応力集中を緩和する手段は開示されていない。
本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、特にリヤステップ内蔵式の自動車において、きわめて簡単な構造でサイドパネルの応力、サイドパネルとアッパフロアパネル及びリヤフロアパネルとの接合部の応力を低減させ、サイドパネル周りの溶接のはがれ等の不具合の発生を回避し、耐久性及び信頼性を向上させることが可能な車両のサイドパネル接合構造を提供することにある。
上記従来技術の有する課題を解決するために、本発明は、車体の後部フロアを構成するリヤフロアパネルの上方に空間を介在させて配設されるアッパフロアパネルと、前記リヤフロアパネルと前記アッパフロアパネルとの間に形成された前記空間の左右に配設されるサイドパネルとを備えた車両のサイドパネル接合構造において、前記サイドパネルに孔を設けるとともに、前記サイドパネルの前記孔の上下部位に前記アッパフロアパネル及び前記リヤフロアパネルに向けてそれぞれ延在する縦方向のビード部を形成している。
かかる本発明において、次のように構成するのが好ましい。
(1)前記アッパフロアパネルの車両前方側を屈曲して車両幅方向に延びる縦壁が車両前方側に面して形成され、該縦壁の下端部は前記リヤフロアパネルに接合されているとともに、前記サイドパネルの前端下部は前記サイドパネルよりも厚肉の補強部材を介して前記リヤフロアパネルに接合されている。
(2)前記サイドパネルの前側の側方には、前記リヤフロアパネルの面よりも下方位置となるステップ部が形成され、前記サイドパネルの後側の側方には、前記アッパフロアパネルとホイールハウスパネルとを接合するリヤロッカパネルがサイドパネルと間隔を置いて設けられ、前記サイドパネルの前記リヤロッカパネルの内側に配置される部分は、この部分よりも車両前方側における溶接部よりも溶接ピッチを大きくするかあるいは溶接部を設けない構成としている。
上述の如く、本発明に係る車両のサイドパネル接合構造は、車体の後部フロアを構成するリヤフロアパネルの上方に空間を介在させて配設されるアッパフロアパネルと、前記リヤフロアパネルと前記アッパフロアパネルとの間に形成された前記空間の左右に配設されるサイドパネルとを備えたものであって、前記サイドパネルに孔を設けるとともに、前記サイドパネルの前記孔の上下部位に前記アッパフロアパネル及び前記リヤフロアパネルに向けてそれぞれ延在する縦方向のビード部を形成しているので、比較的大きな開口面積の孔と縦方向のビード部の存在によって、サイドパネルの面剛性、特にビード部と直角方向であってサスペンション側からの荷重作用方向である車両前後方向におけるサイドパネルの面剛性を柔軟化することが可能となり、車体の変形に対して追従させることができ、上記荷重によるサイドパネル周りの接合部(スポット溶接部)への応力集中を防止できる。
また、サイドパネルの周縁でL字状に屈曲して形成されたアッパフロアパネルやリヤフロアパネルとの結合フランジは、その形状からその部分の剛性が高くなってしまうが、本発明によれば、結合フランジの剛性に及ぶことなく、上記のようなサイドパネルの面剛性の柔軟化によってL字状の屈曲部の剛性を柔軟化することができて、屈曲部周辺の応力集中を効果的に防止できる。
以上により、フロアにステップ部が存在してアッパフロアの幅が狭くなっているリヤステップを内蔵する自動車であっても、サイドパネルに孔を設けるとともに、サイドパネルの孔の上下部位にアッパフロアパネル及びリヤフロアパネルに向けてそれぞれ延在する縦方向のビード部を形成するという、きわめて簡単な構造で、かかる応力集中に伴うサイドパネル周りの溶接のはがれ等の不具合の発生を回避し、耐久性及び信頼性を向上させた車両のサイドパネル接合構造を得ることができる。
また、本発明によれば、前記アッパフロアパネルの車両前方側を屈曲して車両幅方向に延びる縦壁が車両前方側に面して形成され、該縦壁の下端部は前記リヤフロアパネルに接合されているとともに、前記サイドパネルの前端下部は前記サイドパネルよりも厚肉の補強部材を介して前記リヤフロアパネルに接合されているので、特にスポット溶接のはがし方向の応力の集中する部分が補強部材によって強固に固定されることになり、スポット溶接のはがれの発生を防止できる。
さらに、本発明によれば、前記サイドパネルの前側の側方には、前記リヤフロアパネルの面よりも下方位置となるステップ部が形成され、前記サイドパネルの後側の側方には、前記アッパフロアパネルとホイールハウスパネルとを接合するリヤロッカパネルがサイドパネルと間隔を置いて設けられ、前記サイドパネルの前記リヤロッカパネルの内側に配置される部分は、この部分よりも車両前方側における溶接部よりも溶接ピッチを大きくするかあるいは溶接部を設けない構成としているので、フロアにステップ部が存在してアッパフロアの幅が狭くなっているリヤステップを内蔵する自動車の場合でも、リヤロッカパネルにて接合支持されているリヤフロアパネルとサイドパネルとの溶接接合箇所を減ずることにより、車体側からサイドパネルへ入力される荷重を減少せしめて、サイドパネル接合部の応力集中を低減させることができる。
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1〜図4は本発明の実施形態に係るリヤステップを内蔵する車両のサイドパネル接合構造を示し、図1はリヤフロアパネル及びアッパフロアパネルの全体斜視図、図2は図1におけるZ部拡大図、図3は図2におけるA−A線断面図である。また、図4は上記実施形態におけるサイドパネルの部品図であって、(A)は正面図、(B)は(A)におけるB矢視図である。
図1及び図2において、5は車体の後部フロア、3は後部フロア5を構成するリヤフロアパネル、1はアッパフロアパネル、6はフロアフレーム、7はリヤロッカパネル、20はステップ部21を構成するリヤステップパネル、26はホイールハウスパネルである。
アッパフロアパネル1は、リヤフロアパネル3の上方に空間Sを介在させるべく高い位置に配設されており、当該アッパフロアパネル1上の前部には折り畳み式の後部座席(図示せず)が取付けられ、その後部には荷物が載置可能となっている。このため、アッパフロアパネル1には、車両幅方向に延びる縦壁1aが設けられており、該縦壁1aは、アッパフロアパネル1の車両前方側を垂直に屈曲して車両前方側に面して形成され、後述するように、縦壁1aの下端部はリヤフロアパネル3に溶接接合されている。また、アッパフロアパネル1の車両幅方向中央部には、アッパフロアリンフォース4が取付けられている。
一方、アッパフロアパネル1上に取付けられる後部座席は、前方に折り畳まれて、アッパフロアパネル1の縦壁1aの前部空間に収納され、折り畳み後における後部座席の上面はアッパフロアパネル1の面と同一高さとなり、アッパフロアパネル1上及び後部座席上への荷物積載が容易に構成されている。また、リヤフロアパネル3とアッパフロアパネル1との間の空間Sは、図示しないジャッキ等の工具の収納空間となっている。
上記リヤフロアパネル3は、図1及び図3に示すように、サイドパネル2の下方位置で、車両の前後方向に沿って延びる断面略U字状のフロアフレーム6の上部の接合フランジ6aに溶接接合されている。フロアフレーム6の側部には、サスペンションのトレーリングアーム(図示せず)を取付ける取付ブラケット22が接合され、車両下方へ向かって延在している。また、リヤステップパネル20の下部の中間位置には、断面略クランク形状のスライドレールパネル23の上端部が接合され、該スライドレールパネル23の車両外側にはサイドボデーパネル24が接合されている。そして、リヤステップパネル20の下部外側には、車両の側部ドアとなるスライドドアの移動を案内するスライドドアレール25が接合されている。
さらに、リヤフロアパネル3の車両後部側には、図2に示すように、キックアップ部13が設けられており、該キックアップ部13の前方上部には、該キックアップ部13の後部となるフロアに連続して、そのフロア高さを維持するようにアッパフロアパネル1が設けられている。
上記サイドパネル2は、リヤフロアパネル3の上面とアッパフロアパネル1の下面との間に形成された空間Sの左右開口を覆うような蓋体の形態で配設されている。このため、サイドパネル2は、図3に示すように、その上端部及び下端部を車両外側へ向かってそれぞれL字状に折り曲げることにより形成したフランジ2a及びフランジ2bを有しており、これらフランジ2a及びフランジ2bをアッパフロアパネル1及びリヤフロアパネル3にそれぞれスポット溶接(14はスポット溶接部)して取付けられている。そして、サイドパネル2の車両前側の側方には、リヤフロアパネル3の面よりも下方位置となるステップ部21が形成され、サイドパネル2の車両後側の側方には、アッパフロアパネル1とホイールハウスパネル26とを接合するリヤロッカパネル7がサイドパネル2と間隔を置いて設けられている。
サイドパネル2には、図2〜図4に示すように、比較的大きな開口面積を有し、上記空間S内に収納された工具等の取り出し窓となる孔10が開設されている。また、サイドパネル2の孔10の上部には、アッパフロアパネル1に向けて延びる縦方向(車両高さ方向)のビード部11が1箇所または複数箇所(この例では2箇所)にわたり形成され、サイドパネル2の孔10の下部には、リヤフロアパネル3に向けて延びる縦方向のビード部12が1箇所または複数箇所(この例では2箇所)にわたり形成されている。詳細には、これらビード部11,12は、孔10からフランジ2aまたはフランジ2bにまで達し、サイドパネル2の一部を車両外側に向かってやや突出させることにより、フランジ2a,2bの溶接位置の間にその水平断面がクランク状となるように形成されている。
ところで、本発明の対象とするリヤステップを内蔵する自動車において、車体を捩る力は、サスペンションのショックアブソーバ及びスプリングからの入力が主であり、この力で車体が捩られようとすると、アッパフロアパネル1とリヤフロアパネル3とは、図3で示すように、上下に間隔をおいて配置されているので、両者に掛かる力が異なることとなり、相対的にこれら2つのパネル1,3同士がずれる方向に力を受け、リヤフロアパネル3とアッパフロアパネル1との間に形成された空間Sの左右開口を塞ぐように車両の前後方向に平行に配設されているサイドパネル2にこの力が及ぶこととなる。
サイドパネル2は、上記2つのパネル1,3同士がずれる方向に沿った縦壁であり、該縦壁となるサイドパネル2の剛性が大きい場合、サイドパネル2とアッパフロアパネル1及びリヤフロアパネル3との接合部には上記の力による応力が集中することになる。
しかるに、本発明の実施形態の構成においては、サイドパネル2に比較的大きな開口面積を有する孔10が設けられているとともに、サイドパネル2の孔10の上下部位にアッパフロアパネル1及びリヤフロアパネル3に向けてそれぞれ延びる縦方向のビード部11,12が形成されており、これにより、サイドパネル2の面剛性、特にビード部11,12と直角方向であってサスペンション側からの荷重作用方向である車両前後方向におけるサイドパネル2の面剛性を柔軟化することができて、車体の変形に対して追従可能となり、上記荷重によるサイドパネル2周りの接合部(スポット溶接部14)への応力集中を防止できる。
また、図2〜図4のように、前記ビード部11,12は、車両前後方向において、サイドパネル2のアッパフロアパネル1及びリヤフロアパネル3への溶接部の間に形成されている。このように構成することにより、サイドパネル2の剛性を効果的に柔軟化できる。
さらに、アッパフロアパネル1を車体側に固定するためのボルト等の締結具が不要となるので、部品点数及び作業工数の削減と重量軽減を図ることができる。
一方、リヤフロアパネル3は、車両の前後方向に沿って延びるフロアフレーム6の上部に溶接接合され、本実施の形態では図3に示すように、フロアフレーム6が接合されたリヤフロアパネル3の部分にサイドパネル2が溶接接合されているが、フロアフレーム6はそれ自体剛性が高く、しかも、フロアフレーム6にサスペンションを構成するトレーリングアームの取付ブラケット22が溶接接合されているため、より一層高剛性となっている。
このため、フロアフレーム6側では、サスペンションからの荷重による応力の吸収は困難となるが、本発明の実施形態では、サイドパネル2に孔10を設けるとともに縦方向のビード部11,12を形成することによりサイドパネル2の面剛性を低下させているので、上記のようなフロアフレーム6側の結合形態であっても、サイドパネル2の接合部における、サスペンション側からの荷重による応力集中を防止できる。
また、図2に示すように、アッパフロアパネル1には、その下部を車両前方へL字状に折り曲げたフランジ部15が形成されており、該フランジ部15の複数箇所でリヤフロアパネル3にスポット溶接(14はスポット溶接部)されている。
上記のように、サイドパネル2の周縁でL字状に屈曲して形成されたアッパフロアパネル1及びリヤフロアパネル3との接合用の上下フランジ2a,2bの部分は剛性が高くなるが、サイドパネル2に孔10が設けられ、かつ複数箇所のビード部11,12が形成されてサイドパネル2の面剛性を柔軟化しているので、かかるフランジ部2a,2bの剛性に及ぶことなく、当該L字状屈曲部周辺の応力集中を防止できる。
さらに、図2に示すように、アッパフロアパネル1の車両前方側を垂直に屈曲してなる縦壁1aは、その下端部をL字状に折り曲げて形成されたフランジ部15の複数箇所でリヤフロアパネル3にスポット溶接(14はスポット溶接部)されている。そして、図2及び図4に示すように、サイドパネル2の前端下部にはサイドパネル2よりも厚肉の補強部材16が設けられ、この部分では補強部材16を介してリヤフロアパネル3に接合されている。詳細には、補強部材16には、リヤフロアパネル3に溶接される水平部とアッパフロアパネル1の縦壁1a及びサイドパネル2の縦壁に接合される垂直部が形成されていて、それぞれ当該パネルに接合されている。
このように構成すれば、サイドパネル2の周りの接合部(スポット溶接部14)及びサイドパネル2の周縁のL字状屈曲部周辺の応力集中を防止した状態で、スポット溶接のはがし方向の応力が特に大きくなるサイドパネル2の前端下部は、サイドパネル2よりも厚肉の補強部材16を介して強固にリヤフロアパネル3に接合されているので、スポット溶接のはがれの発生を防止できる。さらに、補強部材16とアッパフロアパネル1との溶接及び補強部材16とサイドパネル2との溶接は、受ける力に対してせん断方向の接合面となる縦壁面にてなされており、これによって、特に大きな力を受けることとなるサイドパネル前端下部を、より強固な固定とすることができ、溶接のはがれ等を防止できる。
一方、上記ステップ部21を構成するリヤステップパネル20は、図3に示すように、リヤフロアパネル3の面よりも下方位置に形成されている。また、本発明が適用されるリヤステップ内蔵式の自動車、つまりフロアにリヤステップパネル20が設けられてアッパフロア1の幅が狭くなっているリヤステップパネル内蔵式の自動車の場合は、リヤステップパネル20の存在によって、サイドパネル2がアッパフロアパネル1とホイールハウスパネル26(図1参照)とを接合するリヤロッカパネル7よりも車幅方向内側に一定寸法間隔を置いて(ずれて)設けられている。
そこで、本発明の実施形態においては、サイドパネル2のリヤロッカパネル7の内側に配置される後部部分2c(図4参照)が、この部分2cよりも車両前方側における溶接部よりも溶接ピッチを大きくするかあるいは溶接部を設けない構成としている。
このように構成すれば、リヤロッカパネル7にて接合支持されているリヤフロアパネル3とサイドパネル2との溶接接合箇所を減ずることにより、車体側からサイドパネル2へ入力される荷重を減少せしめて、サイドパネル2における接合部の応力集中を低減させることができる。
また、本発明の実施形態によれば、リヤフロアパネル3の上面とアッパフロアパネル1の下面との間に形成された空間Sの左右開口を覆うような蓋体の形態でサイドパネル2が配設され、サイドパネル2に比較的大きな開口面積を有する孔10が開設されているので、当該空間S内にジャッキ等の工具類を収納し、孔10を通して工具類を容易に出し入れすることができる。
さらに、アッパフロアパネル1は艤装組付け部品でないため、納入前の塗装が不要となり、単品のコストメリットが生じるとともに、スポット溶接機械の自動化によって作業者の組付け作業工数を削減できる。
以上、本発明の実施の形態につき述べたが、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。
本発明の実施形態に係るリヤステップを内蔵する車両のサイドパネル接合構造であり、リヤフロアパネル及びアッパフロアパネルを示す全体斜視図である。 上記実施形態の図1におけるZ部拡大図である。 上記実施形態の図2におけるA−A線断面図である。 上記実施形態におけるサイドパネルの部品図であり、(A)は正面図、(B)は(A)におけるB矢視図である。
符号の説明
1 アッパフロアパネル
1a アッパフロアパネルの縦壁
2 サイドパネル
3 リヤフロアパネル
5 後部フロア
6 フロアフレーム
7 リヤロッカパネル
10 孔
11,12 ビード部
14 スポット溶接部
15 フランジ部
16 補強部材
22 トレーリングアームの取付ブラケット
S 空間

Claims (3)

  1. 車体の後部フロアを構成するリヤフロアパネルの上方に空間を介在させて配設されるアッパフロアパネルと、前記リヤフロアパネルと前記アッパフロアパネルとの間に形成された前記空間の左右に配設されるサイドパネルとを備えた車両のサイドパネル接合構造において、前記サイドパネルに孔を設けるとともに、前記サイドパネルの前記孔の上下部位に前記アッパフロアパネル及び前記リヤフロアパネルに向けてそれぞれ延在する縦方向のビード部を形成したことを特徴とする車両のサイドパネル接合構造。
  2. 前記アッパフロアパネルの車両前方側を屈曲して車両幅方向に延びる縦壁が車両前方側に面して形成され、該縦壁の下端部は前記リヤフロアパネルに接合されているとともに、前記サイドパネルの前端下部は前記サイドパネルよりも厚肉の補強部材を介して前記リヤフロアパネルに接合されていることを特徴とする請求項1に記載の車両のサイドパネル接合構造。
  3. 前記サイドパネルの前側の側方には、前記リヤフロアパネルの面よりも下方位置となるステップ部が形成され、前記サイドパネルの後側の側方には、前記アッパフロアパネルとホイールハウスパネルとを接合するリヤロッカパネルがサイドパネルと間隔を置いて設けられ、前記サイドパネルの前記リヤロッカパネルの内側に配置される部分は、この部分よりも車両前方側における溶接部よりも溶接ピッチを大きくするかあるいは溶接部を設けない構成としていることを特徴とする請求項1に記載の車両のサイドパネル接合構造。
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JP2017024678A (ja) * 2015-07-28 2017-02-02 スズキ株式会社 車両のリアフロア構造

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