JP6145421B2 - 車体後部構造 - Google Patents
車体後部構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6145421B2 JP6145421B2 JP2014097842A JP2014097842A JP6145421B2 JP 6145421 B2 JP6145421 B2 JP 6145421B2 JP 2014097842 A JP2014097842 A JP 2014097842A JP 2014097842 A JP2014097842 A JP 2014097842A JP 6145421 B2 JP6145421 B2 JP 6145421B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- floor panel
- electric device
- fuel tank
- vehicle body
- seat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Description
フロントフロアパネル(例えば、後述の実施形態でのフロントフロアパネル5)の後端部から立ち上がるように形成されたキックアップ部(例えば、後述の実施形態でのキックアップ部5a)と、
前記キックアップ部の車体後方に設けられ、車室(例えば、後述の実施形態での車室30)側から電気デバイス収納部(例えば、後述の実施形態での電気デバイス収容体P)が挿入可能な開口部(例えば、後述の実施形態での孔H)を有するリヤフロアパネル(例えば、後述の実施形態でのリヤフロアパネル6)と、
前記リヤフロアパネルの下方に、車体前方から順に前記電気デバイス収納部及び燃料タンク(例えば、後述の実施形態での燃料タンク35)が配置され、
前記電気デバイス収納部及び少なくとも前記燃料タンクの一部は、後部座席(例えば、後述の実施形態での後部座席9)の下方に配置される、車体後部構造であって、
前記電気デバイス収納部の車体後方で、前記リヤフロアパネルの下面に当接して該下面と閉断面(例えば、後述の実施形態での閉断面T)を形成するフロアクロスメンバ(例えば、後述の実施形態でのフロアクロスメンバ17)を備え、
前記フロアクロスメンバは、前記電気デバイス収納部と前記燃料タンクと前記後部座席の座部(例えば、後述の実施形態での座部9a)とで囲まれる空間(例えば、後述の実施形態での空間S3)内に配置され、
前記電気デバイス収納部は、電気デバイス(例えば、後述の実施形態での電気デバイスD)を収納して、車室側から挿入可能なように箱状に形成されたケース(例えば、後述の実施形態でのケース1)と、前記ケースの開口を覆う蓋部材(例えば、後述の実施形態での蓋2)とを備え、
前記ケースは、断面略コ字状に形成されて前後一対の前補強部材(例えば、後述の実施形態での補強部材51)及び後補強部材(例えば、後述の実施形態での補強部材52)を収容可能な取付フランジ(例えば、後述の実施形態での上側フランジ部12及び下側フランジ部13)を備え、
前記電気デバイス収納部は、前記取付フランジを介して前記キックアップ部及び前記リヤフロアパネルに締結され、
前記フロアクロスメンバは、前記後補強部材の車体後方に配置され、
前記蓋部材と、前記後補強部材と、前記リヤフロアパネルとが、締結部材により締結されている。
前記燃料タンクは、前記後部座席の前記座部に対応する位置に、前記リヤフロアパネルの裏面(例えば、後述の実施形態での裏面6a)に対して第1の空間(例えば、後述の実
施形態での第1の空間S1)を持って隣接配置され、
前記電気デバイス収納部は、前記燃料タンクとの間に第2の空間(例えば、後述の実施形態での第2の空間S2)を持って隣接配置され、
前記第1の空間の前後方向距離(例えば、後述の実施形態での前後方向距離L1)は、前記第2の空間の前後方向距離(例えば、後述の実施形態での前後方向距離L2)より狭く設定され、
前記第2の空間を介して互いに対面する前記電気デバイス収納部と前記燃料タンクの対向面(例えば、後述の実施形態での後面1a、前面35a)は、略平面状である。
前記電気デバイス収納部の底面(例えば、後述の実施形態での底面1b)は、前記フロントフロアパネルの底面(例えば、後述の実施形態での底面5b)及び前記燃料タンクの底面(例えば、後述の実施形態での底面35b)より低い。
前記フロアクロスメンバは、前記閉断面が前記後部座席の前記座部の最低面(例えば、後述の実施形態での最低面9b)と高さ方向でオーバーラップするように配置される。
また、電気デバイス収納部の取付フランジに収容された前後一対の補強部材が、電気デバイス収納部と燃料タンクと後部座席の座部とで囲まれる領域の強度を向上させる補強手段として作用して、別途補強手段を備えることなく電気デバイス及び燃料タンクを更に保護することができる。
本実施形態の車体後部構造では、図1、図2及び図8に示すように、後部座席9(図8参照)の下方のフロアパネルFに設けられた孔Hに電気デバイス収容体Pを配設し、電気デバイス収容体Pの後方、且つ後部座席9の下方(フロアパネルFの下)に燃料タンク35が隣接配置されている。
先ず、電気デバイス収容体Pについて説明する。
図1及び図2に示す電気デバイス収容体Pは、バッテリ、DC/DCコンバータ、インバータ、ECU等の電気デバイスD(図3参照)を収容するものであり、例えば、ハイブリッド車に搭載される。電気デバイス収容体Pは、金属製のフロアパネルF(ボディパネル)に形成された孔Hに上側から嵌め込んだ状態で、このフロアパネルFに締結される。
図3に示すケース1は、ケース本体11と、このケース本体11の側壁11aから外側に延びる環状の上側フランジ部12と、上側フランジ部12よりも下側に配置されケース本体11の側壁11aから外側に延びる環状の下側フランジ部13と、を有している。ケース本体11の側壁11a、上側フランジ部12、及び下側フランジ部13は、平面視において四角枠状を呈している(図7参照。)。
蓋2は、箱状を呈するケース本体11の開口を塞ぐものであり、例えば、金属板をプレス加工することで形成される。蓋2には、ケース本体11の開口に対応して略長方形に形成された天井部22と、天井部22の外周縁から一体に垂下する略4角枠状の縦壁23と、縦壁23の下端縁部から全周に亘って水平方向に延びるフランジ21と、が形成されている(図2、図6参照)。
図7に示す上側シール3は、上側フランジ部12に形成されたシール溝12v(上側フランジ部12の上面)に設置される環状のシール部材であり、上側フランジ部12と蓋2との間に介在している。なお、ケース1内への浸水を防止して電気デバイスDを保護するために、上側シール3には、後記する下側シール4よりも高いシール性能が要求される。したがって、上側シール3として、下側シール4よりも圧縮に伴う弾性復元力(反力)が大きいものを用いることが好ましい。上側シール3として、例えば、防水性の高いゴム製のOリングやガスケットを用いることが好ましい。
図7に示す下側シール4は、下側フランジ部13の下面に設置(例えば、接着)される環状のシール部材であり、下側フランジ部13とフロアパネルFとの間に介在している。下側シール4として、上側シール3よりも圧縮に伴う弾性復元力が小さい(つまり、柔軟である)エプトシーラー(発泡樹脂)や、シリコン製又はウレタン製のシーラーを用いることが好ましい。これによって、フロアパネルF等の部品公差を下側シール4で吸収しつつ、フロアパネルFの孔Hを介して車室に水が侵入することを防止できる。また、エプトシーラー等は、ゴム製のOリングと比較して安価であるという利点もある。
図3に示す補強部材(前補強部材)51,52は、上側フランジ部12と下側フランジ部13とによって挟まれる金属部材であり、左右方向に延びている。上側フランジ部12及び下側フランジ部13は、上記したように平面視において四角枠状を呈しており、補強部材51、52は、四角枠状の一方の対辺(左右方向に沿う対辺)に対応する箇所に設置される。すなわち、図7に示すように、ケース1の前側から一方の補強部材51が嵌め込まれ、ケース1の後側から他方の補強部材(後補強部材)52が嵌め込まれる。
図4(a)に示すカラー61は、円筒状を呈する金属部材であり、補強部材51を貫通した状態でこの補強部材51に溶着されている。左右方向に延びる補強部材51に溶着された状態において、カラー61は上下方向に延びている(図7参照)。また、ボルトB1が締結された状態において、カラー61の上端は蓋2のフランジ21の下面に当接し、カラー61の下端はフロアパネルFの上面に当接している。
図6に示すフレーム部材7は、上下二段に配置された電気デバイスD(例えば、バッテリパック)をケース1の上側フランジ部12に掛けた状態で保持するための金属部材である。フレーム部材7は、電気デバイスDに締結されるデバイス側締結部71と、上側フランジ部12に締結されるフランジ側締結部72と、を有している。デバイス側締結部71は、上下方向に延びており、フランジ側締結部72は、デバイス側締結部71の上端から上側フランジ部12に向けて前方(または後方)に延びている。
図3に示すボルトB1及びナットN1(締結部材)は、蓋2と、補強部材51,52と、フロアパネルFと、を締結するものである。ボルトB1は、補強部材51に溶着されたカラー61を貫通し、その軸部の下端がフロアパネルFよりも下側に突出している。ボルトB1の軸部のうちフロアパネルFの下側に突出した箇所にナットN1が螺合される。なお、フロアパネルFの下面に予めナットN1を溶着するようにしてもよい。なお、他のボルトB2〜B4、ナットN2〜N4については、詳細な説明を省略する。
図2及び図8を参照して、上記のような構成を有する電気デバイス収容体Pは、キックアップ部5aと、リヤフロアパネル6との間に設けられた開口部である孔Hに、車室30側から挿入され、一対の補強部材51,52を介してフロアパネルFに締結されて後部座席9の下方に組み付けられる。具体的には、電気デバイス収容体Pの前端側は、上側フランジ部12と下側フランジ部13との間の溝vに嵌め込まれた補強部材(前補強部材)51を介して、ボルトB1とナットN1とによりフロントフロアパネル5に締結され、電気デバイス収容体Pの後端側は、溝vに嵌め込まれた補強部材(後補強部材)52を介して、ボルトB1とナットN1とによりリヤフロアパネル6に締結される。
本発明の実施形態である車体後部構造は、電気デバイス収容体Pと、燃料タンク35と、後部座席9の座部9aとで囲まれる空間S3内に、リヤフロアパネル6の下面に当接して閉断面Tを形成するフロアクロスメンバ17が配置されてリヤフロアパネル6の剛性が強化されているので、特別な保護部材を配設することなく、1つのフロアクロスメンバ17により、電気デバイス収容体Pと燃料タンク35とを効率的に保護することができる。また、フロアクロスメンバ17に隣接して、補強部材52がリヤフロアパネル6に締結されているので、この領域におけるリヤフロアパネル6の剛性が更に強化される。
1a 後面(対向面)
1b 底面
2 蓋(蓋部材)
5 フロントフロアパネル
5a キックアップ部
5b 底面
6 リヤフロアパネル
6a 裏面
9 後部座席
9a 座部
9b 座部の最低面
12 上側フランジ部(取付フランジ)
13 下側フランジ部(取付フランジ)
17 フロアクロスメンバ
30 車室
35 燃料タンク
35a 前面(対向面)
35b 底面
51 前補強部材(補強部材)
52 後補強部材(補強部材)
L1 第1の空間の前後方向距離
L2 第2の空間の前後方向距離
D 電気デバイス
H 孔(開口部)
P 電気デバイス収容体(電気デバイス収納部)
S1 第1の空間
S2 第2の空間
S3 空間
T 閉断面
Claims (4)
- フロントフロアパネルの後端部から立ち上がるように形成されたキックアップ部と、
前記キックアップ部の車体後方に設けられ、車室側から電気デバイス収納部が挿入可能な開口部を有するリヤフロアパネルと、
前記リヤフロアパネルの下方に、車体前方から順に前記電気デバイス収納部及び燃料タンクが配置され、
前記電気デバイス収納部及び少なくとも前記燃料タンクの一部は、後部座席の下方に配置される、車体後部構造であって、
前記電気デバイス収納部の車体後方で、前記リヤフロアパネルの下面に当接して該下面と閉断面を形成するフロアクロスメンバを備え、
前記フロアクロスメンバは、前記電気デバイス収納部と前記燃料タンクと前記後部座席の座部とで囲まれる空間内に配置され、
前記電気デバイス収納部は、電気デバイスを収納して、車室側から挿入可能なように箱状に形成されたケースと、前記ケースの開口を覆う蓋部材とを備え、
前記ケースは、断面略コ字状に形成されて前後一対の前補強部材及び後補強部材を収容可能な取付フランジを備え、
前記電気デバイス収納部は、前記取付フランジを介して前記キックアップ部及び前記リヤフロアパネルに締結され、
前記フロアクロスメンバは、前記後補強部材の車体後方に配置され、
前記蓋部材と、前記後補強部材と、前記リヤフロアパネルとが、締結部材により締結されている、車体後部構造。 - 請求項1に記載の車体後部構造であって、
前記燃料タンクは、前記後部座席の前記座部に対応する位置に、前記リヤフロアパネルの裏面に対して第1の空間を持って隣接配置され、
前記電気デバイス収納部は、前記燃料タンクとの間に第2の空間を持って隣接配置され、
前記第1の空間の前後方向距離は、前記第2の空間の前後方向距離より狭く設定され、
前記第2の空間を介して互いに対面する前記電気デバイス収納部と前記燃料タンクの対向面は、略平面状である、車体後部構造。 - 請求項1または請求項2に記載の車体後部構造であって、
前記電気デバイス収納部の底面は、前記フロントフロアパネルの底面及び前記燃料タンクの底面より低い、車体後部構造。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車体後部構造であって、
前記フロアクロスメンバは、前記閉断面が前記後部座席の前記座部の最低面と高さ方向でオーバーラップするように配置される、車体後部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014097842A JP6145421B2 (ja) | 2014-05-09 | 2014-05-09 | 車体後部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014097842A JP6145421B2 (ja) | 2014-05-09 | 2014-05-09 | 車体後部構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015214232A JP2015214232A (ja) | 2015-12-03 |
JP6145421B2 true JP6145421B2 (ja) | 2017-06-14 |
Family
ID=54751562
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014097842A Expired - Fee Related JP6145421B2 (ja) | 2014-05-09 | 2014-05-09 | 車体後部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6145421B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2963578B2 (ja) * | 1992-06-24 | 1999-10-18 | ダイハツ工業株式会社 | 車両におけるシートベルトアンカ取付構造 |
JP5760992B2 (ja) * | 2011-11-29 | 2015-08-12 | トヨタ自動車株式会社 | 車両のバッテリ搭載構造 |
JP5926123B2 (ja) * | 2012-06-06 | 2016-05-25 | 本田技研工業株式会社 | 車体後部構造 |
-
2014
- 2014-05-09 JP JP2014097842A patent/JP6145421B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015214232A (ja) | 2015-12-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2916369B1 (en) | Battery pack for electric vehicle | |
EP2712748B1 (en) | Frame structure for use in truck-type electric vehicle | |
KR101319116B1 (ko) | 배터리 팩 | |
EP2712770B1 (en) | Charging connector accommodation apparatus for use in truck-type electric vehicle | |
JP4754321B2 (ja) | 燃料電池自動車 | |
JP2013252772A (ja) | 車体後部構造 | |
JP5595442B2 (ja) | 自動車用電源装置搭載構造 | |
JP2014024359A (ja) | 車両用バッテリパック | |
JP3880901B2 (ja) | 高圧電装部品の車両搭載構造 | |
JP2015000615A (ja) | バッテリの車両搭載構造 | |
JP5706967B2 (ja) | 車両駆動用バッテリの搭載構造 | |
JP2013071694A (ja) | 車体構造 | |
JP6255304B2 (ja) | 電気デバイス収納構造 | |
JP2015214314A (ja) | 車両の下部構造 | |
JP5895072B2 (ja) | 車両の接続部配置構造 | |
JP2015209115A (ja) | 電気デバイスの冷却構造 | |
JP6163450B2 (ja) | 電気デバイスの冷却構造 | |
JP6141793B2 (ja) | 電気デバイス収納構造 | |
JP6145421B2 (ja) | 車体後部構造 | |
JP6139452B2 (ja) | 電気デバイス収容体 | |
JP6141792B2 (ja) | 電気デバイス収納構造 | |
JP2015214233A (ja) | 電気デバイスの搭載構造 | |
JP2021030962A (ja) | 電動車両 | |
JP6530932B2 (ja) | 車両 | |
JP5764690B2 (ja) | 車体後部構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160226 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20161117 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20161122 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170118 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20170120 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170418 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170515 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6145421 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |