JP2015214233A - 電気デバイスの搭載構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フロアパネルFが固定される左右一対の骨格部材8間に、電気デバイスDを収納する電気デバイス収容体Pが配置される。電気デバイス収容体Pは、後部座席の下方に配置され、電気デバイス収容体Pの前後には、一対の骨格部材8間の距離L3より短い一対の補強部材51,52が配設され、一対の補強部材51,52を介して蓋がフロアパネルFに締結される。
【選択図】図9
Description
フロアパネル(例えば、後述の実施形態でのフロアパネルF)が固定される左右一対の骨格部材(例えば、後述の実施形態での骨格部材8)間に、電気デバイス(例えば、後述の実施形態での電気デバイスD)を収納するケース(例えば、後述の実施形態でのケース1)及び前記ケースの開口を覆う蓋部材(例えば、後述の実施形態での蓋2)を有する電気デバイス収納部(例えば、後述の実施形態での電気デバイス収容体P)が配置される、電気デバイスの搭載構造であって、
前記電気デバイス収納部は、座席(例えば、後述の実施形態での後部座席9)の下方に配置され、
前記電気デバイス収納部の前後には、前記一対の骨格部材間の距離(例えば、後述の実施形態での骨格部材間の距離L3)より短い一対の補強部材(例えば、後述の実施形態での補強部材51,52)が配設され、
前記一対の補強部材を介して前記蓋部材が前記フロアパネルに締結される。
前記電気デバイス収納部は、フロントフロアパネル(例えば、後述の実施形態でのフロントフロアパネル5)の後端部から立ち上がるように形成されたキックアップ部(例えば、後述の実施形態でのキックアップ部5a)と、前記キックアップ部よりも車体後方に設けられたリヤフロアパネル(例えば、後述の実施形態でのリヤフロアパネル6)との間に配置される。
前記ケースは、前記一対の補強部材を介して前記フロアパネルに取付可能な取付フランジ(例えば、後述の実施形態での上側フランジ部12及び下側フランジ部13)を備え、
前記取付フランジは、前記補強部材の少なくとも一部を前後方向に収納可能な補強部材収納部(例えば、後述の実施形態での溝v)を有し、
前記取付フランジの下面にシール部材(例えば、後述の実施形態での下側シール4)が配設される。
前記取付フランジは、前記取付フランジに前記一対の補強部材を取り付けるための取付孔(例えば、後述の実施形態での挿通孔h2)と、前記蓋部材を締結するための締結孔(例えば、後述の実施形態での挿通孔h3)と、を有する。
前記電気デバイス収納部は、前記キックアップ部及び前記リヤフロアパネル間に開口された開口部(例えば、後述の実施形態での孔H)に挿入される。
本実施形態の電気デバイスの搭載構造は、図1及び図2に示すように、電気デバイスD(図3参照)を収容する電気デバイス収容体Pが、後部座席9(図8参照)の下方のフロアパネルFに設けられた孔Hに嵌め込まれた状態で、フロアパネルFに締結されている。電気デバイス収容体Pのケース1は、その前後に設けられた補強部材51,52により強度が補強されて、内蔵する電気デバイスDを保護している。
先ず、電気デバイス収容体Pについて説明する。
図1及び図2に示す電気デバイス収容体Pは、バッテリ、DC/DCコンバータ、インバータ、ECU等の電気デバイスD(図3参照)を収容するものであり、例えば、ハイブリッド車に搭載される。電気デバイス収容体Pは、金属製のフロアパネルF(ボディパネル)が固定される左右一対の骨格部材8間であって、後部座席9(図8参照)の下方のフロアパネルFに設けられた開口部(孔H)に上側から嵌め込んだ状態で、このフロアパネルFに締結される。
図3に示すケース1は、ケース本体11と、このケース本体11の側壁11aから外側に延びる環状の上側フランジ部12と、上側フランジ部12よりも下側に配置されケース本体11の側壁11aから外側に延びる環状の下側フランジ部13と、を有している。ケース本体11の側壁11a、上側フランジ部12、及び下側フランジ部13は、平面視において四角枠状を呈している(図7参照)。
蓋2は、箱状を呈するケース本体11の開口を塞ぐものであり、例えば、金属板をプレス加工することで形成される。蓋2には、ケース本体11の開口に対応して略長方形に形成された天井部22と、天井部22の外周縁から一体に垂下する略4角枠状の縦壁23と、縦壁23の下端縁部から全周に亘って水平方向に延びるフランジ21と、が形成されている(図2、図6参照)。
図7に示す上側シール3は、上側フランジ部12に形成されたシール溝12v(上側フランジ部12の上面)に設置される環状のシール部材であり、上側フランジ部12と蓋2との間に介在している。なお、ケース1内への浸水を防止して電気デバイスDを保護するために、上側シール3には、後記する下側シール4よりも高いシール性能が要求される。したがって、上側シール3として、下側シール4よりも圧縮に伴う弾性復元力(反力)が大きいものを用いることが好ましい。上側シール3として、例えば、防水性の高いゴム製のOリングやガスケットを用いることが好ましい。
図7に示す下側シール4は、下側フランジ部13の下面に設置(例えば、接着)される環状のシール部材であり、下側フランジ部13とフロアパネルFとの間に介在している。下側シール4として、上側シール3よりも圧縮に伴う弾性復元力が小さい(つまり、柔軟である)エプトシーラー(発泡樹脂)や、シリコン製又はウレタン製のシーラーを用いることが好ましい。これによって、フロアパネルF等の部品公差を下側シール4で吸収しつつ、フロアパネルFの孔Hを介して車室に水が侵入することを防止できる。また、エプトシーラー等は、ゴム製のOリングと比較して安価であるという利点もある。
図3に示す補強部材51,52は、上側フランジ部12と下側フランジ部13とによって挟まれる金属部材であり、左右方向に延びている。上側フランジ部12及び下側フランジ部13は、上記したように平面視において四角枠状を呈しており、補強部材51,52は、四角枠状の一方の対辺(左右方向に沿う対辺)に対応する箇所に設置される。すなわち、図7に示すように、ケース1の前側から一方の補強部材51が嵌め込まれ、ケース1の後側から他方の補強部材52が嵌め込まれる。
図4(a)に示すカラー61は、円筒状を呈する金属部材であり、補強部材51を貫通した状態でこの補強部材51に溶着されている。左右方向に延びる補強部材51に溶着された状態において、カラー61は上下方向に延びている(図7参照)。また、ボルトB1が締結された状態において、カラー61の上端は蓋2のフランジ21の下面に当接し、カラー61の下端はフロアパネルFの上面に当接している。
図6に示すフレーム部材7は、上下二段に配置された電気デバイスD(例えば、バッテリパック)をケース1の上側フランジ部12に掛けた状態で保持するための金属部材である。フレーム部材7は、電気デバイスDに締結されるデバイス側締結部71と、上側フランジ部12に締結されるフランジ側締結部72と、を有している。デバイス側締結部71は、上下方向に延びており、フランジ側締結部72は、デバイス側締結部71の上端から上側フランジ部12に向けて前方(または後方)に延びている。
図3に示すボルトB1及びナットN1(締結部材)は、蓋2と、補強部材51,52と、フロアパネルFと、を締結するものである。ボルトB1は、補強部材51に溶着されたカラー61を貫通し、その軸部の下端がフロアパネルFよりも下側に突出している。ボルトB1の軸部のうちフロアパネルFの下側に突出した箇所にナットN1が螺合される。なお、フロアパネルFの下面に予めナットN1を溶着するようにしてもよい。なお、他のボルトB2〜B4、ナットN2〜N4については、詳細な説明を省略する。
図2及び図8を参照して、上記のような構成を有する電気デバイス収容体Pは、キックアップ部5aとリヤフロアパネル6との間に設けられた開口部である孔Hに、車室30側から挿入され、フロアパネルFに締結されて後部座席9の下方に組み付けられる。
図10は、電気デバイス収容体が車室内に配置される変形例の電気デバイス搭載構造の要部斜視図である。図11は、図10に示す電気デバイス収容体のXI―XI矢視断面図である。
2 蓋(蓋部材)
3 上側シール(シール部材)
4 下側シール(シール部材)
5 フロントフロアパネル
5a キックアップ部
6 リヤフロアパネル
8 骨格部材
9 後部座席(座席)
12 上側フランジ部(取付フランジ)
13 下側フランジ部(取付フランジ)
51,52 補強部材
D 電気デバイス
F フロアパネル
H 孔(開口部)
h2 挿通孔(取付孔)
h3 挿通孔(締結孔)
L1 前補強部材の長さ
L2 後補強部材の長さ
L3 一対の骨格部材間の距離
P 電気デバイス収容体(電気デバイス収納部)
v 溝(補強部材収納部)
Claims (5)
- フロアパネルが固定される左右一対の骨格部材間に、電気デバイスを収納するケース及び前記ケースの開口を覆う蓋部材を有する電気デバイス収納部が配置される、電気デバイスの搭載構造であって、
前記電気デバイス収納部は、座席の下方に配置され、
前記電気デバイス収納部の前後には、前記一対の骨格部材間の距離より短い一対の補強部材が配設され、
前記一対の補強部材を介して前記蓋部材が前記フロアパネルに締結される、電気デバイスの搭載構造。 - 請求項1に記載の電気デバイスの搭載構造であって、
前記電気デバイス収納部は、フロントフロアパネルの後端部から立ち上がるように形成されたキックアップ部と、前記キックアップ部よりも車体後方に設けられたリヤフロアパネルとの間に配置される、電気デバイスの搭載構造。 - 請求項1または請求項2に記載の電気デバイスの搭載構造であって、
前記ケースは、前記一対の補強部材を介して前記フロアパネルに取付可能な取付フランジを備え、
前記取付フランジは、前記補強部材の少なくとも一部を前後方向に収納可能な補強部材収納部を有し、
前記取付フランジの下面にシール部材が配設される、電気デバイスの搭載構造。 - 請求項3に記載の電気デバイスの搭載構造であって、
前記取付フランジは、前記取付フランジに前記一対の補強部材を取り付けるための取付孔と、前記蓋部材を締結するための締結孔と、を有する、電気デバイスの搭載構造。 - 請求項3に記載の電気デバイスの搭載構造であって、
前記電気デバイス収納部は、前記キックアップ部及び前記リヤフロアパネル間に開口された開口部に挿入される、電気デバイスの搭載構造。
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