JPH0685659B2 - コンバイン等の走行停止装置 - Google Patents
コンバイン等の走行停止装置Info
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- JPH0685659B2 JPH0685659B2 JP61003856A JP385686A JPH0685659B2 JP H0685659 B2 JPH0685659 B2 JP H0685659B2 JP 61003856 A JP61003856 A JP 61003856A JP 385686 A JP385686 A JP 385686A JP H0685659 B2 JPH0685659 B2 JP H0685659B2
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- strike
- hydraulic
- valve
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、コンバイン等の走行停止装置に関する。
〔従来技術〕 従来より、左右の走行軸を出力軸とする伝動ケース内の
伝動機構中に、前記左右の走行軸に対して駆動力の入り
切りを行なう走向クラッチ、及び該走向クラッチの切り
作動に続いて制動力の付与を行なう走向ブレーキを設け
たものがある。
伝動機構中に、前記左右の走行軸に対して駆動力の入り
切りを行なう走向クラッチ、及び該走向クラッチの切り
作動に続いて制動力の付与を行なう走向ブレーキを設け
たものがある。
例えば、実願昭58−14979号(実開昭59−122040号)の
マイクロフィルムには、コンバインの排藁搬送部に設け
る詰りセンサーにより、左右の走向クラッチを切って走
行装置をフリーの状態として機体を滑らかに停止させ、
この後に原動機を停止させる技術が開示されている。
マイクロフィルムには、コンバインの排藁搬送部に設け
る詰りセンサーにより、左右の走向クラッチを切って走
行装置をフリーの状態として機体を滑らかに停止させ、
この後に原動機を停止させる技術が開示されている。
これは、走向クラッチが切れていない状態で原動機が早
く停止すると、この原動機によって駆動されていた走行
装置までもがロックされて急停止する、という危険を回
避しようとしたものである。
く停止すると、この原動機によって駆動されていた走行
装置までもがロックされて急停止する、という危険を回
避しようとしたものである。
また、特開昭58−214471号公報には、踏み込み操作によ
り、走向クラッチを切って走行装置をフリーの状態と
し、これと共に走向ブレーキを作動させて機体を確実に
停止させようとする技術が開示されている。尚、前記走
向クラッチ及び走向ブレーキの作動は、操縦者の踏み込
み操作による機械的連動手段を介して任意に行なわれる
ものである。
り、走向クラッチを切って走行装置をフリーの状態と
し、これと共に走向ブレーキを作動させて機体を確実に
停止させようとする技術が開示されている。尚、前記走
向クラッチ及び走向ブレーキの作動は、操縦者の踏み込
み操作による機械的連動手段を介して任意に行なわれる
ものである。
コンバイン等の走行装置においては、走向クラッチを切
り、且つ原動機を一旦停止させて走行を停止させようと
しても、原動機が完全に停止されず復起動される場合が
ある。このような現象は、原動機がディーゼルエンジン
の場合、特に顕著である。
り、且つ原動機を一旦停止させて走行を停止させようと
しても、原動機が完全に停止されず復起動される場合が
ある。このような現象は、原動機がディーゼルエンジン
の場合、特に顕著である。
このような場合、実際には原動機が完全に停止していな
いにもかかわらず、完全に停止したと誤認識して走向ク
ラッチを入りの状態に戻すと走行装置が急発進すること
になり、非常に危険である。また、走向クラッチを入り
の状態に戻してから後に原動機が復起動した場合も同様
である。
いにもかかわらず、完全に停止したと誤認識して走向ク
ラッチを入りの状態に戻すと走行装置が急発進すること
になり、非常に危険である。また、走向クラッチを入り
の状態に戻してから後に原動機が復起動した場合も同様
である。
このような危険性は、特に緊急走行停止時に大きい。
また、前述の実願昭58−14979号(実開昭59−122040
号)のマイクロフィルムに開示の技術は、コンバインの
排藁搬送部に設ける詰りセンサーによる走行自動停止制
御において、走向クラッチが切れていない状態で原動機
が早く停止すると、この原動機によって駆動されていた
走行装置までもがロックされて急停止する、とうい危険
を回避するために、左右の走向クラッチを切って走行装
置をフリーの状態として機体を滑らかに停止させ、この
後に原動機を停止させるものである。
号)のマイクロフィルムに開示の技術は、コンバインの
排藁搬送部に設ける詰りセンサーによる走行自動停止制
御において、走向クラッチが切れていない状態で原動機
が早く停止すると、この原動機によって駆動されていた
走行装置までもがロックされて急停止する、とうい危険
を回避するために、左右の走向クラッチを切って走行装
置をフリーの状態として機体を滑らかに停止させ、この
後に原動機を停止させるものである。
即ち、この技術においては、原動機を停止させる前に走
向クラッチを切って走行装置をフリーの状態にするのみ
で、走向ブレーキをかけるには至らない。従って、走行
を停止することはできたとしても、走行装置がフリーの
状態にあるため、例えば傾斜地では傾斜下がり側へ自由
走行してしまう等、極めて不安定な状態となってしま
う。
向クラッチを切って走行装置をフリーの状態にするのみ
で、走向ブレーキをかけるには至らない。従って、走行
を停止することはできたとしても、走行装置がフリーの
状態にあるため、例えば傾斜地では傾斜下がり側へ自由
走行してしまう等、極めて不安定な状態となってしま
う。
また、前述の特開昭58−214471号公報に開示の技術は、
操縦者の手動操作により、走向クラッチを切り、これと
共に走向ブレーキを作動させるものであるが、これはあ
くまで操縦者の感覚的操作により機械的連動手段を介し
て行なわれるものにすぎない。
操縦者の手動操作により、走向クラッチを切り、これと
共に走向ブレーキを作動させるものであるが、これはあ
くまで操縦者の感覚的操作により機械的連動手段を介し
て行なわれるものにすぎない。
本発明は、上述の如き課題を解決するために、以下のよ
うな技術的手段を講じる。
うな技術的手段を講じる。
即ち、左右の走行軸(15),(15)を出力軸とする伝動
ケース(12)内の伝動機構中に、前記左右の走行軸(1
5),(15)に対して駆動力の入り切りを行なう走向ク
ラッチ(1),(1)、及び該走向クラッチ(1),
(1)の切り作動に続いて制動力の付与を行なう走向ブ
レーキ(2),(2)を設けたコンバイン等において、
前記走向クラッチ(1),(1)及び走向ブレーキ
(2),(2)作動用の油圧シリンダ(13),(13)と
該油圧シリンダ(13),(13)へ作動油を供給する油圧
ポンプ(16)との間に走向油圧回路(3)を構成、該走
行油圧回路(3)中に、前記油圧ポンプ(16)と左右の
油圧シリンダ(13),(13)とを択一的に接続可能とす
るブロックと、前記左右の油圧シリンダ(13),(13)
を共に排油路に接続するブロックとを有する走向バルブ
(18)を設けると共に、前記排油路には排油の流動を遮
断可能な走行停止バルブ(6)を設け、且つ、操作レバ
ー(27)の傾動に基づいて前記走向バルブ(18)切り換
え作動用のソレノイド(17),(17)へ択一的に通電を
行ない、一方、停止スイッチ(4)の開路又は閉路操作
に基づいて前記走行停止バルブ(6)を排油遮断側に切
り換え作動させるソレノイド(19)へ通電を行なうと共
にタイマー(25)を介して所定の遅延時間を有して原動
機(5)停止用の停止ソレノイド(26)へ通電を行なう
電気回路を設けたことを特徴とするコンバイン等の走行
停止装置としたものである。
ケース(12)内の伝動機構中に、前記左右の走行軸(1
5),(15)に対して駆動力の入り切りを行なう走向ク
ラッチ(1),(1)、及び該走向クラッチ(1),
(1)の切り作動に続いて制動力の付与を行なう走向ブ
レーキ(2),(2)を設けたコンバイン等において、
前記走向クラッチ(1),(1)及び走向ブレーキ
(2),(2)作動用の油圧シリンダ(13),(13)と
該油圧シリンダ(13),(13)へ作動油を供給する油圧
ポンプ(16)との間に走向油圧回路(3)を構成、該走
行油圧回路(3)中に、前記油圧ポンプ(16)と左右の
油圧シリンダ(13),(13)とを択一的に接続可能とす
るブロックと、前記左右の油圧シリンダ(13),(13)
を共に排油路に接続するブロックとを有する走向バルブ
(18)を設けると共に、前記排油路には排油の流動を遮
断可能な走行停止バルブ(6)を設け、且つ、操作レバ
ー(27)の傾動に基づいて前記走向バルブ(18)切り換
え作動用のソレノイド(17),(17)へ択一的に通電を
行ない、一方、停止スイッチ(4)の開路又は閉路操作
に基づいて前記走行停止バルブ(6)を排油遮断側に切
り換え作動させるソレノイド(19)へ通電を行なうと共
にタイマー(25)を介して所定の遅延時間を有して原動
機(5)停止用の停止ソレノイド(26)へ通電を行なう
電気回路を設けたことを特徴とするコンバイン等の走行
停止装置としたものである。
原動機(5)を駆動し、直進走行する場合には、伝動ケ
ース(12)内の電動機構中に設ける走向クラッチ
(1),(1)を入り状態とし、走行ブレーキ(2),
(2)を切り状態として左右の走行軸(15),(15)を
共に駆動して走行装置を駆動する。
ース(12)内の電動機構中に設ける走向クラッチ
(1),(1)を入り状態とし、走行ブレーキ(2),
(2)を切り状態として左右の走行軸(15),(15)を
共に駆動して走行装置を駆動する。
この走行中、走行方向を左右に変更調節する場合には、
操作レバー(27)の操作によってこの操作側のソレノイ
ド(17)へ通電され、走向バルブ(18)が切り換え作動
する。これによって、油圧ポンプ(16)から一方の油圧
シリンダ(13)へ送油が行なわれ、前記一方の走向クラ
ッチ(1)を切り作動させてこの側の走行軸(15)を非
駆動状態とし、走行方向を変更する。尚、この走向クラ
ッチ(1)の切り作動に続いて、この側の走向ブレーキ
(2)を入り作動させると走行方向は大きく変更され
る。即ち、急旋回する。操作レバー(27)を初期位置へ
戻すと、前記走向バルブ(18)が初期位置に復帰して油
圧シリンダ(13)内の作動油は排油路へ排出され、前記
走向クラッチ(1)は入り状態に復帰する。
操作レバー(27)の操作によってこの操作側のソレノイ
ド(17)へ通電され、走向バルブ(18)が切り換え作動
する。これによって、油圧ポンプ(16)から一方の油圧
シリンダ(13)へ送油が行なわれ、前記一方の走向クラ
ッチ(1)を切り作動させてこの側の走行軸(15)を非
駆動状態とし、走行方向を変更する。尚、この走向クラ
ッチ(1)の切り作動に続いて、この側の走向ブレーキ
(2)を入り作動させると走行方向は大きく変更され
る。即ち、急旋回する。操作レバー(27)を初期位置へ
戻すと、前記走向バルブ(18)が初期位置に復帰して油
圧シリンダ(13)内の作動油は排油路へ排出され、前記
走向クラッチ(1)は入り状態に復帰する。
そして、走行中において緊急停止を行なう場合には、停
止スイッチ(4)を開路又は閉路操作し、これによって
ソレノイド(19)へ通電して走行停止バルブ(6)を排
油遮断側に切り換え作動させる。このとき、前記走向バ
ルブ(18)は前記左右の油圧シリンダ(13),(13)を
共に排油路に接続する状態となっているため、上記排油
路の遮断により、行き場の無くなった油圧ポンプ(16)
からの作動油は前記左右の油圧シリンダ(13),(13)
に流入することとなる。これによって、前記左右の油圧
シリンダ(13),(13)が共に作動し、前記左右の走向
クラッチ(1),(1)を共に切り作動させると共に、
走向ブレーキ(2),(2)を共に入り作動させる。こ
の結果、左右の走行軸(15),(15)が共に停止して走
行装置は完全に停止される。
止スイッチ(4)を開路又は閉路操作し、これによって
ソレノイド(19)へ通電して走行停止バルブ(6)を排
油遮断側に切り換え作動させる。このとき、前記走向バ
ルブ(18)は前記左右の油圧シリンダ(13),(13)を
共に排油路に接続する状態となっているため、上記排油
路の遮断により、行き場の無くなった油圧ポンプ(16)
からの作動油は前記左右の油圧シリンダ(13),(13)
に流入することとなる。これによって、前記左右の油圧
シリンダ(13),(13)が共に作動し、前記左右の走向
クラッチ(1),(1)を共に切り作動させると共に、
走向ブレーキ(2),(2)を共に入り作動させる。こ
の結果、左右の走行軸(15),(15)が共に停止して走
行装置は完全に停止される。
更に、この走行停止と共に、タイマー(25)を介して所
定の遅延時間の経過後に、停止ソレノイド(26)へ通電
が行なわれ、これによって原動機(5)が停止される。
定の遅延時間の経過後に、停止ソレノイド(26)へ通電
が行なわれ、これによって原動機(5)が停止される。
以上のように、停止スイッチ(4)の操作によって左右
の走向クラッチ(1),(1)を切りにする共に、左右
の走向ブレーキ(2),(2)を入り作動させて一旦走
行を停止した後、原動機(5)の駆動を停止するもので
あるから、緊急停止操作が容易に行なえる。また、左右
の走向クラッチ(1),(1)を切ると共に左右の走向
ブレーキ(2),(2)を入れて走行装置を停止し、し
かも原動機(5)を停止させるものであるため、走行装
置を完全に停止でき、不用意な急発進が発生することも
ない。更に、走向油圧回路(3)における排油路にこれ
を遮断する走行停止バルブ(6)を設けるのみで左右の
油圧シリンダ(13),(13)を共に作動させることがで
きるため、前記走向油圧回路(3)を簡素に構成するこ
とができる。
の走向クラッチ(1),(1)を切りにする共に、左右
の走向ブレーキ(2),(2)を入り作動させて一旦走
行を停止した後、原動機(5)の駆動を停止するもので
あるから、緊急停止操作が容易に行なえる。また、左右
の走向クラッチ(1),(1)を切ると共に左右の走向
ブレーキ(2),(2)を入れて走行装置を停止し、し
かも原動機(5)を停止させるものであるため、走行装
置を完全に停止でき、不用意な急発進が発生することも
ない。更に、走向油圧回路(3)における排油路にこれ
を遮断する走行停止バルブ(6)を設けるのみで左右の
油圧シリンダ(13),(13)を共に作動させることがで
きるため、前記走向油圧回路(3)を簡素に構成するこ
とができる。
しかして、前述の実願昭58−14979号(実開昭59−12204
0号)のマイクロフィルム、及び特開昭58−214471号公
報に開示の技術の組み合わせによっては奏し得ない、格
別の効果を奏するものである。
0号)のマイクロフィルム、及び特開昭58−214471号公
報に開示の技術の組み合わせによっては奏し得ない、格
別の効果を奏するものである。
尚、図例において、コンバインは、左右一対のクローラ
形態の走行装置(7)を有する車体(8)に、脱穀装置
(9)、刈取装置(10)、及び操縦装置(11)等を設
け、原動機(5)から伝動される伝動機構を内装した伝
動ケース(12)内に、左右一対の走向クラッチ(1)、
走向ブレーキ(2)、及びこれらを作動させる油圧シリ
ンダ(13)やピストン(14)等を内装して、左右の走行
装置(7)を駆動する走行軸(15)等を伝動すべく構成
し、ピストン(14)を油圧で押すことによって走向クラ
ッチ(1)を切り、更に押すことによって走向ブレーキ
(2)を制動させる構成とする。走向ブレーキ(2)が
制動されると、この制動された側の走行軸(15)は回転
せず、走行を停止するか、又は反対側の走行装置(7)
の駆動によってこの走行停止側の走行装置(7)を中心
に一側へ走行方向を変更しうる。
形態の走行装置(7)を有する車体(8)に、脱穀装置
(9)、刈取装置(10)、及び操縦装置(11)等を設
け、原動機(5)から伝動される伝動機構を内装した伝
動ケース(12)内に、左右一対の走向クラッチ(1)、
走向ブレーキ(2)、及びこれらを作動させる油圧シリ
ンダ(13)やピストン(14)等を内装して、左右の走行
装置(7)を駆動する走行軸(15)等を伝動すべく構成
し、ピストン(14)を油圧で押すことによって走向クラ
ッチ(1)を切り、更に押すことによって走向ブレーキ
(2)を制動させる構成とする。走向ブレーキ(2)が
制動されると、この制動された側の走行軸(15)は回転
せず、走行を停止するか、又は反対側の走行装置(7)
の駆動によってこの走行停止側の走行装置(7)を中心
に一側へ走行方向を変更しうる。
この走向クラッチ(1)や走向ブレーキ(2)等を連動
できる走向油圧回路(3)は、油圧ポンプ(16)を左右
の走向クラッチ(1)の油圧シリンダ(13)との間に、
ソレノイド(17)によって送油方向を切替える走向バル
ブ(18)を設け、この走向バルブ(18)の切替操作によ
って、油圧を左右いずれか一方の油圧シリンダ(13)に
働かせるから、これら両方の油圧シリンダ(13)に同時
に働かせる状態にすることができる。
できる走向油圧回路(3)は、油圧ポンプ(16)を左右
の走向クラッチ(1)の油圧シリンダ(13)との間に、
ソレノイド(17)によって送油方向を切替える走向バル
ブ(18)を設け、この走向バルブ(18)の切替操作によ
って、油圧を左右いずれか一方の油圧シリンダ(13)に
働かせるから、これら両方の油圧シリンダ(13)に同時
に働かせる状態にすることができる。
この走向油圧回路(3)には、該油圧シリンダ(13)の
排油回路にソレノイド(19)によって開閉しうる走行停
止バルブ6を開くと該油圧シリンダ(13)内のタンクポ
ートへの排油を行わしめ、閉じると油圧シリンダ(13)
内の油圧を高めてピストン(14)を押圧し、走向クラッ
チ(1)を切りにし、又続いて走向ブレーキ(2)を制
動させる関係にある。
排油回路にソレノイド(19)によって開閉しうる走行停
止バルブ6を開くと該油圧シリンダ(13)内のタンクポ
ートへの排油を行わしめ、閉じると油圧シリンダ(13)
内の油圧を高めてピストン(14)を押圧し、走向クラッ
チ(1)を切りにし、又続いて走向ブレーキ(2)を制
動させる関係にある。
変速レバー(20)を操縦装置(11)の操縦台(21)上に
設け、前後方向に回動操作でき、この前後方向回動の中
間部を中立操作位置として、これより前側を前進操作位
置とし、反対側の後側を後進操作位置としてこれら前後
方向に回動操作するに伴って高速域とすべく無段変速で
きる。この変速レバー(20)で操作される無段変速装置
は油圧による無段変速を行いうるもので、伝動ケース
(12)の副変速装置に伝動するまでの間において前進、
後進共に変速しうる。
設け、前後方向に回動操作でき、この前後方向回動の中
間部を中立操作位置として、これより前側を前進操作位
置とし、反対側の後側を後進操作位置としてこれら前後
方向に回動操作するに伴って高速域とすべく無段変速で
きる。この変速レバー(20)で操作される無段変速装置
は油圧による無段変速を行いうるもので、伝動ケース
(12)の副変速装置に伝動するまでの間において前進、
後進共に変速しうる。
この変速レバー(20)の上端に押ボタン(22)によって
入り切りできる停止スイッチ(4)を設け、この停止ス
イッチ(4)の入りによって、ソレノイド(19)に通電
して走行停止バルブ(6)をばね(23)に抗して閉鎖方
向へ切替えうる回路構成である。(24)はバッテリーで
ある。このソレノイド回路にはタイマー(25)が設けら
れ、ソレノイド(19)に通電して一定時間(2〜3秒)
を経ると原動機(5)の停止ソレノイド(26)を作動さ
せて、原動機(5)の回転を停止すべく構成している。
該停止スイッチ(4)はリレー接点を介して該ソレノイ
ド(13)の回路を作動すべく設けてもよい。
入り切りできる停止スイッチ(4)を設け、この停止ス
イッチ(4)の入りによって、ソレノイド(19)に通電
して走行停止バルブ(6)をばね(23)に抗して閉鎖方
向へ切替えうる回路構成である。(24)はバッテリーで
ある。このソレノイド回路にはタイマー(25)が設けら
れ、ソレノイド(19)に通電して一定時間(2〜3秒)
を経ると原動機(5)の停止ソレノイド(26)を作動さ
せて、原動機(5)の回転を停止すべく構成している。
該停止スイッチ(4)はリレー接点を介して該ソレノイ
ド(13)の回路を作動すべく設けてもよい。
操縦台(21)には操作レバー(27)を左右、及び前後方
向に傾斜回動自在に設け、この操作レバー(27)の左右
方向の回動操作によって、前記ソレノイド(17)を作動
させて走向バルブ(18)を切替操作しうるものとし、
又、刈取装置(10)の分草枠(28)部に設けた穀稈セン
サと連結して、穀稈センサによって穀稈列に沿うよう制
御させる構成としている。この穀稈センサからの走向バ
ルブ(18)の制御に対して、操作レバー(27)による走
向バルブ(18)の切替操作を優先させて行いうる構成と
している。
向に傾斜回動自在に設け、この操作レバー(27)の左右
方向の回動操作によって、前記ソレノイド(17)を作動
させて走向バルブ(18)を切替操作しうるものとし、
又、刈取装置(10)の分草枠(28)部に設けた穀稈セン
サと連結して、穀稈センサによって穀稈列に沿うよう制
御させる構成としている。この穀稈センサからの走向バ
ルブ(18)の制御に対して、操作レバー(27)による走
向バルブ(18)の切替操作を優先させて行いうる構成と
している。
(29)は昇降シリンダで、刈取装置(10)と車体(8)
との間に設けられ、この昇降シリンダ(29)の伸縮によ
って刈取装置(10)を支軸(30)回りに昇降させること
ができる。(31)は昇降バルブで、油圧ポンプ(16)と
走向バルブ(18)との間に設けられ、上記操作レバー
(27)を前後方向へ回動操作することによって切替操作
しうるもので、又、刈取装置(10)の下部に設けた刈高
センサ(32)によって制御すべく連結し、刈高センサ
(32)の接地によってこの刈取装置(10)の刈取高さを
一定の高さに維持すべく、昇降バルブ(31)を切替制御
する。(33)はリリーフバルブである。
との間に設けられ、この昇降シリンダ(29)の伸縮によ
って刈取装置(10)を支軸(30)回りに昇降させること
ができる。(31)は昇降バルブで、油圧ポンプ(16)と
走向バルブ(18)との間に設けられ、上記操作レバー
(27)を前後方向へ回動操作することによって切替操作
しうるもので、又、刈取装置(10)の下部に設けた刈高
センサ(32)によって制御すべく連結し、刈高センサ
(32)の接地によってこの刈取装置(10)の刈取高さを
一定の高さに維持すべく、昇降バルブ(31)を切替制御
する。(33)はリリーフバルブである。
刈取装置(110)は、前端から分草枠(28)、穀稈引起
装置(34)、穀稈掻込装置(35)、刈刃装置(36)、穀
稈集送装置(37)、及び刈取穀稈を脱穀装置(9)へ移
送する穀稈移送装置(38)等を設けている。(39)は脱
穀装置(9)の穀稈送込装置である。(40)は操縦席で
ある。
装置(34)、穀稈掻込装置(35)、刈刃装置(36)、穀
稈集送装置(37)、及び刈取穀稈を脱穀装置(9)へ移
送する穀稈移送装置(38)等を設けている。(39)は脱
穀装置(9)の穀稈送込装置である。(40)は操縦席で
ある。
走向クラッチ(1)、及び走向ブレーキ(2)を操作す
るときは、穀稈センサ又は操作レバー(27)の左右回動
操作によって、走向バルブ(18)を左右の油圧シリンダ
(13)、又は中立位置に切替えることによって行うが、
通常の運転時は走行停止バルブ(6)を開の状態にして
おくことによって、走向油圧回路(3)の排油がタンク
ポートに行われて、左右いずれか一方の油圧シリンダ
(13)に油圧が送り込まれた側の走向クラッチ(1)、
及び走向ブレーキ(2)のみを作動させ、中立位置では
油圧シリンダ(13)内の油圧が上らないためピストン
(14)が作動されない。
るときは、穀稈センサ又は操作レバー(27)の左右回動
操作によって、走向バルブ(18)を左右の油圧シリンダ
(13)、又は中立位置に切替えることによって行うが、
通常の運転時は走行停止バルブ(6)を開の状態にして
おくことによって、走向油圧回路(3)の排油がタンク
ポートに行われて、左右いずれか一方の油圧シリンダ
(13)に油圧が送り込まれた側の走向クラッチ(1)、
及び走向ブレーキ(2)のみを作動させ、中立位置では
油圧シリンダ(13)内の油圧が上らないためピストン
(14)が作動されない。
変速レバー(20)の押ボタン(22)を押すと、停止スイ
ッチ(4)が入り、ソレノイド(19)によって走行停止
バルブ(6)が閉鎖され、走向油圧回路(3)の排油回
路が閉じるため、油圧シリンダ(13)内の油圧は左右走
向クラッチ(1)の操作、又は中立位置のいずれの操作
状態にあっても、油圧シリンダ(13)内の油圧は走向ブ
レーキ(2)を制動させる状態まで一気に上昇する。従
って、機体走行の緊急停止時には、操作レバー(27)を
中立状態に操作した直進状態において、変速レバー(2
0)の押ボタン(22)を押せば、左右両油圧シリンダ(1
3)に油圧が同時に働き、左右両走向クラッチ(1)を
切り、かつ走向ブレーキ(2)を働かせて急停止し、更
にその後数秒後にはタイマー(25)を経てソレノイド
(26)が作動されて原動機(5)の駆動を停止する。
ッチ(4)が入り、ソレノイド(19)によって走行停止
バルブ(6)が閉鎖され、走向油圧回路(3)の排油回
路が閉じるため、油圧シリンダ(13)内の油圧は左右走
向クラッチ(1)の操作、又は中立位置のいずれの操作
状態にあっても、油圧シリンダ(13)内の油圧は走向ブ
レーキ(2)を制動させる状態まで一気に上昇する。従
って、機体走行の緊急停止時には、操作レバー(27)を
中立状態に操作した直進状態において、変速レバー(2
0)の押ボタン(22)を押せば、左右両油圧シリンダ(1
3)に油圧が同時に働き、左右両走向クラッチ(1)を
切り、かつ走向ブレーキ(2)を働かせて急停止し、更
にその後数秒後にはタイマー(25)を経てソレノイド
(26)が作動されて原動機(5)の駆動を停止する。
尚、図例では変速レバー(20)に停止スイッチ(4)を
操作する押ボタン(22)を設けたが、操作レバー(27)
に設けるもよく、又、操縦台(21)上に独立操作構成と
して設けるもよい。
操作する押ボタン(22)を設けたが、操作レバー(27)
に設けるもよく、又、操縦台(21)上に独立操作構成と
して設けるもよい。
図はこの発明の一実施例を示すもので、第1図は回路
図、第2図は一部の拡大図、第3図は側面図、第4図は
平面図である。 図中、符号(1)は走向クラッチ、(2)は走向ブレー
キ、(3)は走向油圧回路、(4)は停止スイッチ、
(5)は原動機、(6)は走行停止バルブ、(12)は伝
動ケース、(13)は油圧シリンダ、(15)は走行軸、
(16)は油圧ポンプ、(17)はソレノイド、(18)は走
向バルブ、(19)はソレノイド、(25)はタイマー、
(26)は停止ソレノイドを示す。
図、第2図は一部の拡大図、第3図は側面図、第4図は
平面図である。 図中、符号(1)は走向クラッチ、(2)は走向ブレー
キ、(3)は走向油圧回路、(4)は停止スイッチ、
(5)は原動機、(6)は走行停止バルブ、(12)は伝
動ケース、(13)は油圧シリンダ、(15)は走行軸、
(16)は油圧ポンプ、(17)はソレノイド、(18)は走
向バルブ、(19)はソレノイド、(25)はタイマー、
(26)は停止ソレノイドを示す。
Claims (1)
- 【請求項1】左右の走行軸(15),(15)を出力軸とす
る伝動ケース(12)内の伝動機構中に、前記左右の走行
軸(15),(15)に対して駆動力の入り切りを行なう走
向クラッチ(1),(1)、及び該走向クラッチ
(1),(1)の切り作動に続いて制動力の付与を行な
う走向ブレーキ(2),(2)を設けたコンバイン等に
おいて、前記走向クラッチ(1),(1)及び走向ブレ
ーキ(2),(2)作動用の油圧シリンダ(13),(1
3)と該油圧シリンダ(13),(13)へ作動油を供給す
る油圧ポンプ(16)との間に走向油圧回路(3)を構成
し、該走向油圧回路(3)中に、前記油圧ポンプ(16)
と左右の油圧シリンダ(13),(13)とを択一的に接続
可能とするブロックと、前記左右の油圧シリンダ(1
3),(13)を共に排油路に接続するブロックとを有す
る走向バルブ(18)を設けると共に、前記排油路には排
油の流動を遮断可能な走行停止バルブ(6)を設け、且
つ、操作レバー(27)の傾動に基づいて前記走向バルブ
(18)切り換え作動用のソレノイド(17),(17)へ択
一的に通電を行ない、一方、停止スイッチ(4)の開路
又は閉路操作に基づいて前記走行停止バルブ(6)を排
油遮断側に切り換え作動させるソレノイド(19)へ通電
を行なうと共にタイマー(25)を介して所定の遅延時間
を有して原動機(5)停止用の停止ソレノイド(26)へ
通電を行なう電気回路を設けたことを特徴とするコンバ
イン等の走行停止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61003856A JPH0685659B2 (ja) | 1986-01-10 | 1986-01-10 | コンバイン等の走行停止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61003856A JPH0685659B2 (ja) | 1986-01-10 | 1986-01-10 | コンバイン等の走行停止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62163634A JPS62163634A (ja) | 1987-07-20 |
JPH0685659B2 true JPH0685659B2 (ja) | 1994-11-02 |
Family
ID=11568825
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61003856A Expired - Lifetime JPH0685659B2 (ja) | 1986-01-10 | 1986-01-10 | コンバイン等の走行停止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0685659B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01256302A (ja) * | 1988-04-05 | 1989-10-12 | Kubota Ltd | 作業車 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58214471A (ja) * | 1982-06-07 | 1983-12-13 | Kubota Ltd | 移動農機 |
JPS59122040U (ja) * | 1983-02-02 | 1984-08-17 | 株式会社クボタ | コンバイン |
-
1986
- 1986-01-10 JP JP61003856A patent/JPH0685659B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62163634A (ja) | 1987-07-20 |
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