JP3449784B2 - 移動農機の操向操作装置 - Google Patents

移動農機の操向操作装置

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JP3449784B2 JP10190394A JP10190394A JP3449784B2 JP 3449784 B2 JP3449784 B2 JP 3449784B2 JP 10190394 A JP10190394 A JP 10190394A JP 10190394 A JP10190394 A JP 10190394A JP 3449784 B2 JP3449784 B2 JP 3449784B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、左右一対の走行クロー
ラを備えるコンバインなど移動農機の操向操作装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】移動農機の操向操作装置として、従来、
左右サイドクラッチ及び左右ブレーキとは別にスピンタ
ーンクラッチを組込んだミッションを有するものでは、
左右走行クローラのうち旋回内径側となる一方の走行ク
ローラへの動力伝達を断ち、その走行クローラにブレー
キをかけ、機体を旋回させるブレーキターンと、動力伝
達を断った走行クローラを他方の走行クローラの動力で
逆回転させるスピンターンを行うことができた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】スピンターンは左右走
行クローラが逆回転するため、ブレーキターンに比べて
旋回が急で、オペレータにとっては大変危険性が高く、
特に高速走行時にスピンターンを行うと機体から振り落
される恐れがあるほどである。
【0004】そのため、本発明の目的は、高速でのスピ
ンターンを不可能とし、また意図していないにも拘らず
スピンターンしてしまうことを防止する移動農機の操向
操作装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の移動農機の操向
操作装置は、左右走行クローラを逆回転させるスピンタ
ーンを、車速が「0」より速い一定速度以下のときに可
能とするよう、スピンターン可能範囲を制限する牽制手
段を備えたことを特徴とするものである。
【0006】また、スピンターン条件が整った時に点燈
する表示ランプを設け、オペレータにスピンターンが可
能か否かを認識させる。
【0007】また、左右傾倒により、左右サイドクラッ
チの入切操作を行う1本の操作レバーの頂部適所に、操
作時にのみスピンターンを行わしめるスピンターンスイ
ッチを設け、ブレーキターンとスピンターンを同一の操
作レバーで行わせる。
【0008】また、左右傾倒により、左右サイドクラッ
チの入切操作を行う1本の操作レバーの頂部適所に、操
作時にのみスピンターンを行わしめるスピンターンスイ
ッチを設けると共に、前記スピンターンスイッチを含み
前記牽制手段を構成するスピンターン操作回路を入切す
るスピンターン選択スイッチを設け、ブレーキターンと
スピンターンを同一の操作レバーで区別して行わせる。
【0009】
【作 用】本発明の移動農機の操向操作装置は、高速走
行時に、スピンターン操作が為されても、牽制手段が働
いて、スピンターンさせない。また、牽制動作の最低車
速は「0」より以上に設定するので、車速センサの故障
時にスピンターンを不可能とする。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて詳述す
る。
【0011】図2はコンバインの全体側面図、図3は同
平面図であり、図中(1)は走行クローラ(2)を装設
するトラックフレーム、(3)は前記トラックフレーム
(1)上に架設する機台、(4)はフィードチェン
(5)を左側に張架し扱胴(6)及び処理胴(7)を内
蔵している脱穀部、(8)は刈刃及び穀稈搬送機構など
を備える刈取部、(9)は排藁チェン(10)及び排藁
カッター(11)を備える排藁処理部、(12)は運転
席(13)及び運転操作部(14)を備える運転台、
(15)はエンジン(16)を内設するエンジン部、
(17)は前記エンジン部(15)後方に配設して脱穀
部(4)からの穀粒を揚穀筒(18)を介し溜める穀粒
タンク、(19)は前記穀粒タンク(17)内の穀粒を
外側に取出す上部排出オーガであり、連続的に刈取り・
脱穀作業を行うように構成している。
【0012】図4は左右走行クローラ(2)の駆動系統
図であり、エンジン(16)の動力を主変速用のHST
(20)及び副変速機(21)を介して左右走行クロー
ラ(2)に伝達している。HST(20)は前後進の切
換え並びに車速の調整を行い、この調整は速度「0」か
ら前後進最大速度の範囲で無段階に行う。副変速機(2
1)には、HST(20)で調整した速度をさらに細く
低速、標準(中速)、走行(高速)に変速する副変速ギ
ヤ部(22)、左右走行クローラ(2)への動力伝達を
各別に継断する左右のサイドクラッチ(23)(2
4)、左右走行クローラ(2)を各別に制動する左右の
ブレーキ(25)(26)、左右走行クローラ(2)の
駆動スプロケット(27)(28)を有する左右の車軸
(29)(30)に伝える回転を最終的に減速する左右
の最終減速部(31)(32)、並びに、右の最終減速
部(32)に逆転ギヤ軸(33)を介して連動連結する
クラッチ主軸(34)と左の最終減速部(31)に連動
連結するクラッチ副軸(35)を継断自在に連動連結す
るスピンターンクラッチ(37)を設けている。
【0013】図5は操向用油圧回路図であり、左右のサ
イドクラッチ(23)(24)及び左右のブレーキ(2
5)(26)を操作するクラッチ用シリンダ部(38)
及びブレーキ用シリンダ部(39)を有する左右の操向
シリンダ(41)(42)と、スピンターンクラッチ
(37)を操作するスピンターンシリンダ(43)と、
前記左右の操向シリンダ(41)(42)のクラッチ用
シリンダ部(38)にエンジン(16)駆動の油圧ポン
プ(44)を接続させる左右旋回ソレノイド(45)
(46)を有する操向用電磁バルブ(47)と、前記各
シリンダ(41)(42)のブレーキ用シリンダ部(3
9)の操作量つまりブレーキの利き具合を調整する可変
リリーフバルブ(48)と、前記各シリンダ(41)
(42)のクラッチ用シリンダ部(38)を介して前記
スピンターンシリンダ(43)に油圧ポンプ(44)を
接続させるスピンターンソレノイド(49)を有するス
ピンターン用電磁バルブ(50)とを設けている。
【0014】図1は操向用電気回路図であり、前記左右
旋回ソレノイド(45)(46)への通電回路を開閉す
る左右旋回スイッチ(45a)(46a)と、前記スピ
ンターンソレノイド(49)への通電回路を開閉するス
ピンターンソレノイド駆動リレー(40)と、駆動リレ
ー(40)への通電回路を開閉するメインスイッチであ
るスピンターン選択スイッチ(51)、操向リレー(5
2)、副変速牽制スイッチ(53)、主変速の変速速度
を検出する車速センサ(54)を接続させる主変速牽制
ユニット(55)、速度牽制リレー(56)並びにスピ
ンターンスイッチ(57)と、前記選択スイッチ(5
1)オン操作時に点燈させるスイッチランプ(58)
と、スピンターン可能時に励磁するランプリレー(5
9)を介して点燈させる表示ランプ(60)と、スピン
ターン動作中に点燈させる表示ランプ(61)とを設
け、前記副変速牽制スイッチ(53)は副変速が低速で
のみ回路を閉じ、前記主変速牽制ユニット(55)は車
速センサ(54)の検出値が「0」より速い一定速度以
下つまり「0」より速い低速域でのみ回路を閉じる。
【0015】図6は運転操作部(14)の平面図であ
り、運転操作部(14)のサイドコラム(62)に主変
速レバー(63)及び副変速レバー(64)を配設し、
フロントコラム(65)に刈取昇降兼用の操向レバー
(66)を配設し、操向レバー(66)は前後左右に傾
倒自在で、前後傾倒により刈取部(8)の昇降を、左右
傾倒により機体の左右旋回を行わしめるもので、前記左
右旋回スイッチ(45a)(46a)が操向レバー(6
6)の左右傾倒により操作され、前記リリーフバルブ
(48)のリリーフ圧が操向レバー(66)の倒し角に
追従して変化(倒し角が大きいほどリリーフ圧を高くす
る)される。
【0016】図7は操向レバー(66)の外観図で、前
記スピンターンスイッチ(57)は操向レバー(66)
の上端握り部(66a)の前面側に配設される押ボタン
スイッチまたはトグルスイッチで、操作時にのみオンに
なり回路を閉じ、それ以外で自動的にオフまたは中立位
置に復帰し回路を開く。
【0017】尚、前記選択スイッチ(51)及びそのス
イッチランプ(58)と、各表示ランプ(60)(6
1)はフロントコラム(65)に配設される。
【0018】以下、操向操作に基づく各部の動作を説明
する。図8の中立位置に操向レバー(66)がある場
合、左右旋回スイッチ(45a)(46a)は共にオフ
で、左右旋回ソレノイド(45)(46)のいずれにも
通電されず、操向用電磁バルブ(47)が図5のように
中立になる。該バルブ(47)は中立時すべてのポート
が通じているため、ポンプ(44)をアンロードし、各
シリンダ(41)(42)は自由に動く状態となって、
図示しないクラッチバネによって図5に示す後退位置に
戻され、また前記クラッチバネによって左右サイドクラ
ッチ(23)(24)が共に入で、左右ブレーキ(2
5)(26)が共に切になる。このとき、左右操向シリ
ンダ(41)(42)のクラッチ用シリンダ部(38)
及びブレーキ用シリンダ部(39)のピストンは各ロッ
ド油口より下側の位置に後退停止しておりそのロッド油
口は開放状態にある。左右旋回スイッチ(45a)(4
6a)が共にオフで操向リレー(52)には通電され
ず、スピンターンソレノイド駆動リレー(40)への通
電回路を開いているので、スピンターンソレノイド(4
9)には通電されず、スピンターン電磁バルブ(50)
は図5の位置になり、左右操向シリンダ(41)(4
2)のクラッチ用シリンダ部(38)のロッド油口間の
油圧配管をブレーキ用シリンダ部(39)のロッド油口
間の油圧配管に連通接続させると共に、スピンターンシ
リンダ(43)を油タンクに接続させており、スピンタ
ーンクラッチ(37)は切になる。操向レバー(66)
が中立で倒し角が「0」のため、リリーフバルブ(4
8)のリリーフ圧は「0」に調整される。操向レバー
(66)を中立位置にして主変速レバー(63)及び副
変速レバー(64)を操作することにより、各レバー
(63)(64)のシフト位置に応じた速度で機体は前
方または後方に直進走行する。
【0019】図8の中立位置から操向レバー(66)を
左に倒すと、左旋回スイッチ(45a)がオンになり、
左旋回ソレノイド(45)に通電され、操向用電磁バル
ブ(47)の切換によって、左操向シリンダ(41)の
クラッチ用シリンダ部(38)のヘッド側油口にポンプ
(44)が接続され、右操向シリンダ(42)のクラッ
チ用シリンダ部(38)のヘッド側油口が油タンクに接
続される。
【0020】そして、左操向シリンダ(41)のクラッ
チ用シリンダ部(38)のピストン下側に流入する圧油
によってピストンロッドがストロークエンドまで前進
(全ストローク分)すると共に、このクラッチ用シリン
ダ部(38)のロッドを介してブレーキ用シリンダ部
(39)のピストンがこの全ストロークの略半分押上げ
られてクラッチ切位置に前進し、左サイドクラッチ(2
3)及び左ブレーキ(25)のシフターに連結させたブ
レーキ用シリンダ部(39)のロッドがクラッチ切位置
に前進し、左サイドクラッチ(23)を切る。クラッチ
用シリンダ部(38)のピストンがこの全ストローク前
進してストロークエンドに到るとこのピストン下側でロ
ッド油口が開放されてヘッド油口と通じ、またブレーキ
用シリンダ部(39)のピストンがこの全ストロークの
略半分前進してクラッチ切位置に到るとこのピストン下
側でロッド油口が開放され、前記クラッチ用シリンダ部
(38)のロッド油口とブレーキ用シリンダ部(39)
のロッド油口が通じ、クラッチ用シリンダ部(38)の
ロッド油口から流出する圧油がブレーキ用シリンダ部
(39)のロッド油口からこのピストン下側に流入し、
ブレーキ用シリンダ部(39)のピストンロッドをクラ
ッチ切位置からさらに前進させることにより、左ブレー
キ(25)を入にする。ここで、クラッチ用シリンダ部
(38)のロッド側油口とブレーキ用シリンダ部(3
9)のロッド側油口を接続させる回路圧は可変リリーフ
バルブ(48)で制御されており、操向レバー(66)
の倒し角がクラッチ切ターン域内では設定圧は「0」付
近に調節されるため、クラッチ用シリンダ部(38)の
ロッド側油口から流出した圧油はブレーキ用シリンダ部
(39)には殆んど流入せずタンクに戻される一方、操
向レバー(66)の倒し角がクラッチ切ターン域を超え
てブレーキターン域に到るとそれに伴い設定圧も上昇調
節され、また最大倒し角で設定圧も最大に調節されるた
め、クラッチ用シリンダ部(38)のロッド側油口から
流出した圧油は操向レバー(66)のブレーキターン域
内での倒し角に応じて設定圧内でブレーキ用シリンダ部
(39)に流入する。尚、右操向シリンダ(42)のク
ラッチ用シリンダ部(38)のピストン及びブレーキ用
シリンダ部(39)のピストンに作用する背圧も同様で
ある。従って、操向レバー(66)の左側への倒し角が
小さい(クラッチ切ターン域)場合には左サイドクラッ
チ(23)が切れるのみで左ブレーキ(25)は作動せ
ず、左走行クローラ(2)への動力伝達が断たれるだけ
のクラッチ切ターンが行われ、操向レバー(66)の左
側への倒し角が大きい(ブレーキターン域)場合には左
サイドクラッチ(23)が切られ、さらに左ブレーキ
(25)が作動し、左走行クローラ(2)への動力伝達
を断ちさらにブレーキをかけるブレーキターンが行わ
れ、さらに、左ブレーキ(25)の利き具合が操向レバ
ー(66)の倒し角に応じて調整できるのである。
【0021】上記したように、操向レバー(66)を左
に傾倒したときには機体は左旋回し、操向レバー(6
6)の倒し角が大きいほど機体の左旋回は急になるが、
操向レバー(66)を最大倒し角まで倒してもブレーキ
ターンが行われるだけで、それ以上の急旋回つまりスピ
ンターンは行われない。
【0022】スピンターンを行う場合には、先ずスピン
ターン選択スイッチ(51)をオンにし、且つ、操向レ
バー(66)を左側の最大倒し角付近まで傾倒させ、こ
のときスピンターンスイッチ(57)をオン操作する人
為的なスピンターン操作が必要になると共に、副変速が
低速で主変速が「0」より速い低速域という条件が整う
必要がある。
【0023】即ち、選択スイッチ(51)がオン状態
で、操向レバー(66)を左側に最大倒し角付近まで傾
倒させると、上記したブレーキターンと同じ状態に図1
の電気回路及び図5の油圧回路が働く。そして、スピン
ターンスイッチ(57)がオン操作され回路を閉じ、且
つ、副変速が低速で牽制スイッチ(53)が回路を閉
じ、且つ、主変速が「0」より速い低速域で牽制ユニッ
ト(55)が回路を閉じて速度牽制リレー(56)が励
磁されると、このとき初めてスピンターンソレノイド駆
動リレー(40)が励磁され、スピンターンソレノイド
(49)の電源回路が閉じられ該ソレノイド(49)に
通電される。スピンターンソレノイド(49)に通電さ
れるとスピンターン電磁バルブ(50)の切換えによっ
て、左操向シリンダ(41)のブレーキ用シリンダ部
(39)のロッド油口がタンクに通じて油を逃がし、左
操向シリンダ(41)のブレーキ用シリンダ部(39)
のピストンロッドがクラッチ切位置まで後退し、左サイ
ドクラッチ(23)を切った状態で左ブレーキ(25)
を切にすると同時に、左操向シリンダ(41)のクラッ
チ用シリンダ部(38)を介してスピンターンシリンダ
(43)がポンプ(44)に接続され、該スピンターン
シリンダ(43)にリリーフバルブ(48)で高く設定
されている設定圧内でシリンダ(43)に圧油が流入し
ピストンロッドを前進させ、スピンターンクラッチ(3
7)を入にする。尚、操向レバー(66)の倒し角がク
ラッチ切ターン域やブレーキターン域の前半のリリーフ
バルブ(48)の設定圧では、スピンターンクラッチ
(37)が入になる前にリリーフバルブ(48)が作動
し作動油をタンクに逃がすのでスピンターンクラッチ
(37)は入にならない、そして、スピンターンクラッ
チ(37)が入になると、右走行クローラ(2)に伝達
されている動力で左走行クローラ(2)を逆回転させる
スピンターンが行われ、機体は操向レバー(66)を左
側の最大倒し角まで傾倒したときのブレーキターンより
さらに左に急旋回(信地旋回)する。
【0024】尚、機体の右旋回(クラッチ切ターン、ブ
レーキターン、スピンターン)は、上記左旋回の説明と
左右が逆になるだけであるので、省略する。
【0025】前記副変速牽制スイッチ(53)及び主変
速牽制ユニット(55)は、高速でのスピンターンを不
可制御し、急旋回によるオペレータの安全性確保を行っ
ている。
【0026】前記副変速牽制スイッチ(53)は、主変
速が低速域でも、副変速が標準または走行でスピンター
ンしたために、油圧系統が過負荷になったり、油温が上
昇したりするのを防止している。
【0027】前記主変速牽制ユニット(55)は、車速
が「0」のときも回路を開きスピンターン不可制御を行
う。これは例えば車速センサ(54)の故障により車速
が「0」と誤って判断し、スピンターンの車速に基づく
条件が常に整った状態となり、高速でのスピンターン不
可制御が不能になるのを防いでいる。
【0028】前記スピンターン選択スイッチ(51)と
スピンターンスイッチ(57)の併用は、意図していな
いにも拘らずスピンターンしてしまうのを防止し、オペ
レータが意図したときにのみスピンターンを行わせるこ
とができる。
【0029】スピンターンスイッチ(57)は操向レバ
ー(66)の上端握り部(66a)に配設され、該レバ
ー(66)1本でクラッチ切ターン、ブレーキターン、
スピンターンの旋回操作を行うことができ、しかも操向
レバー(66)の操作量(倒し角)に比例して旋回が急
になるので、オペレータの操作感と実際の動作が一致
し、操作性を良好なるものにしている。
【0030】選択スイッチ(51)はこれをオフにして
おくことで、ブレーキターンを行おうとして誤ってスピ
ンターンスイッチ(57)に触れてスピンターンしてし
まうことや、例えばコンバインのトラック等への積降し
時、付近に人や物がある場合、狭い場所等でのスピンタ
ーンを確実に不可制御できる。
【0031】選択スイッチ(51)のオン操作はこのス
イッチランプ(58)の点燈により確認でき、スピンタ
ーン条件が整っていることは表示ランプ(60)の点燈
により確認でき、スピンターンにより旋回していること
を表示ランプ(61)の点燈により確認できる。前記表
示ランプ(60)の点燈によりオペレータにスピンター
ン可能か否かを判別させ、オペレータはランプ(60)
の点滅状態でスピンターンを行う場所に行くまでに、選
択スイッチ(51)をオンにしたり、車速を調整するな
ど、スピンターン可能な状態に整えることができ、スピ
ンターンを任意の場所で適確に行わしめることができ
る。
【0032】スピンターンシリンダ(43)は左右操向
シリンダ(41)(42)の作動油の一部を用いて作動
させ、単一のポンプ(44)で各シリンダ(41)(4
2)(43)を作動することができる。
【0033】前記主変速牽制ユニット(55)はマイク
ロコンピュータで構成されるものであるが、主変速レバ
ー(63)が前進低速域でのみオンになるスイッチで代
用できる。このスイッチを用いた場合には、スピンター
ンの後進牽制も同時に行い、安全確認が困難な後進時の
スピンターンも不可制御でき、スピンターンにおけるオ
ペレータの安全確保の点でより好ましい態様となる。
【0034】図9は他の実施例を示すスピンターン制御
回路で、前記スピンターン選択スイッチ(51)と、ス
ピンターンスイッチ(57)と、スピンターンソレノイ
ド(49)と、自己保持用リレー(67)(68)と、
車速センサ(54)及び前記副変速牽制スイッチ(5
3)が接続され図1の回路と同様に車速が「0」、及
び、主変速が低速域で副変速が低速のときの車速以上、
でスピンターン牽制動作を行わせるためのマイクロコン
ピュータで構成するコントローラ(69)とを備え、ス
ピンターン条件から外れた車速でスピンターン操作して
もコントローラ(69)は出力せずスピンターンソレノ
イド(49)には通電されず、スピンターン条件内の車
速になっておればスピンターンソレノイド(49)に通
電され、スピンターンを開始させるように構成している
と共に、スピンターン開始後車速を上げてスピンターン
条件から外れたとしても自己保持回路が作動し、スピン
ターンソレノイド(49)への通電はそのまま保持され
スピンターンをそのまま継続させるように構成してい
る。これはスピンターンをある速度以下でのみ行わしめ
る牽制手段を備えている場合、スピンターン開始後に前
記牽制手段によってスピンターンの速度が制限されるの
を防ぎ、操作性の改善を図っている。
【0035】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、左右走行クローラ(2)を逆回転させるスピンター
ンを、車速が「0」より速い一定速度以下のときに可能
とするよう、スピンターン可能範囲を制限する牽制手段
を備えたもので、高速でのスピンターンを不可能とし
て、スピンターンを安全な条件下でのみ行わしめること
ができる。また、牽制動作の最低車速は「0」より以上
に設定し、車速センサ(54)の故障時にもスピンター
ンを不可能とし、常に牽制手段を適正に働かせ、スピン
ターンにおける安全を確保できる。
【0036】また、スピンターン条件が整った時に点燈
する表示ランプ(60)を設けたもので、オペレータに
スピンターンが可能か否かを適確に認識させることがで
きる。
【0037】また、左右傾倒により、左右サイドクラッ
チ(23)(24)の入切操作を行う1本の操作レバー
(66)の頂部適所に、操作時にのみスピンターンを行
わしめるスピンターンスイッチ(57)を設けたもの
で、ブレーキターンとスピンターンを同一の操作レバー
(66)で行わせることができ、操作性の向上を図るこ
とができる。
【0038】また、左右傾倒により、左右サイドクラッ
チ(23)(24)の入切操作を行う1本の操作レバー
(66)の頂部適所に、操作時にのみスピンターンを行
わしめるスピンターンスイッチ(57)を設けると共
に、前記スピンターンスイッチ(57)を含み前記牽制
手段を構成するスピンターン操作回路を入切するスピン
ターン選択スイッチ(51)を設けたもので、ブレーキ
ターンとスピンターンを同一の操作レバー(66)で区
別して行わせ、誤操作をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】操向用電気回路図。
【図2】コンバインの全体側面図。
【図3】コンバインの全体平面図。
【図4】走行クローラの駆動系統図。
【図5】操向用油圧回路図。
【図6】運転操作部の平面図。
【図7】操向レバーの外観図。
【図8】操向レバーの操作説明図。
【図9】他の実施例を示すスピンターン制御回路図。
【符号の説明】
(40) スピンターンソレノイド駆動リレー (45)(46) 左右旋回ソレノイド (49) スピンターンソレノイド (51) スピンターン選択スイッチ (53) 副変速牽制スイッチ (55) 主変速牽制ユニット (57) スピンターンスイッチ (60) 表示ランプ (66) 操向レバー
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−267081(JP,A) 特開 平3−65472(JP,A) 特開 平3−186483(JP,A) 特開 平5−97054(JP,A) 特開 平5−254456(JP,A) 実開 平5−16556(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 11/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右走行クローラを逆回転させるスピン
    ターンを、車速が「0」より速い一定速度以下のときに
    可能とするよう、スピンターン可能範囲を制限する牽制
    手段を備えたことを特徴とする移動農機の操向操作装
    置。
  2. 【請求項2】 スピンターン条件が整った時に点燈する
    表示ランプを設けたことを特徴とする請求項1記載の移
    動農機の操向操作装置。
  3. 【請求項3】 左右傾倒により、左右サイドクラッチの
    入切操作を行う1本の操作レバーの頂部適所に、操作時
    にのみスピンターンを行わしめるスピンターンスイッチ
    を設けたことを特徴とする請求項1記載の移動農機の操
    向操作装置。
  4. 【請求項4】 左右傾倒により、左右サイドクラッチの
    入切操作を行う1本の操作レバーの頂部適所に、操作時
    にのみスピンターンを行わしめるスピンターンスイッチ
    を設けると共に、前記スピンターンスイッチを含み前記
    牽制手段を構成するスピンターン操作回路を入切するス
    ピンターン選択スイッチを設けたことを特徴とする請求
    項1記載の移動農機の操向操作装置。
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