JP2001328556A - 移動車両の走行ミッション装置 - Google Patents

移動車両の走行ミッション装置

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JP2001328556A
JP2001328556A JP2000148184A JP2000148184A JP2001328556A JP 2001328556 A JP2001328556 A JP 2001328556A JP 2000148184 A JP2000148184 A JP 2000148184A JP 2000148184 A JP2000148184 A JP 2000148184A JP 2001328556 A JP2001328556 A JP 2001328556A
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traveling
turning
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hydraulic
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JP2000148184A
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Inventor
Hisayuki Satoji
久幸 里路
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、走行ミッション装置に入力可能に接続
した走行用の油圧無段変速装置と旋回用の油圧無段変速
装置とは、駆動方向の連動関係がなく、逆ハンドルの状
態が発生する場合があって、安全性に欠ける課題があっ
た。 【解決手段】 本発明は、上記課題を解決するためにつ
ぎの構成とした。走行ミッション装置に走行用の動力を
入力する油圧無段変速装置7と、旋回用の動力を入力す
る油圧無段変速装置8とを接続して設け、該旋回用の油
圧無段変速装置8は、走行用の油圧無段変速装置7を前
進又は後進に切換え操作すると、関連して正転又は逆転
に切換えする構成とした移動車両の走行ミッション装置
とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動車両の走行ミ
ッション装置に関するものであって、移動車両、中でも
移動農機の走行ミッション機構の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、走行ミッション装置に走行用の油
圧無段変速装置と旋回用の油圧無段変速装置とを組み合
わせて、走行クロ−ラに走行動力と旋回動力とを選択的
に伝動して直進走行、旋回走行を行なう技術が実用化さ
れている。そして、上記構成において、移動車両は、通
常旋回(ブレ−キタ−ン)と、緩旋回と、急旋回(スピ
ンタ−ン)の3つの態様の旋回走行を、周囲或いは作業
の条件に応じて選択して行なうことができる装置が知ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した走行ミッショ
ン機構、すなわち、走行ミッション装置に二つの油圧無
段変速装置を接続して直進と旋回とを行なう機構におけ
る旋回用の油圧無段変速装置は、走行用の油圧無段変速
装置が前進駆動力をミッション側に入力しているときに
は、正転の旋回駆動力を入力して旋回走行を行なうこと
が適切であり、安全上も必要である。逆に、旋回用の油
圧無段変速装置は、走行用の油圧無段変速装置が後進駆
動力をミッション側に入力しているときには、逆転の旋
回駆動力を入力することが要求される。
【0004】しかしながら、従来の装置は、走行用の油
圧無段変速装置と旋回用の油圧無段変速装置との間に、
駆動方向の連動関係がなく、逆ハンドルの状態が発生す
る場合があり、安全性に欠ける課題があった。又、二つ
の油圧無段変速装置は、走行ミッション装置に入力する
回転速度についても相互間の連動関係がないために、旋
回速度が走行速度に同調せず安定したスム−スな旋回が
できずオペレ−タに違和感を与え等の課題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題
を解決するために、つぎの如き技術手段を講ずるもので
ある。まず、請求項1の発明は、走行クロ−ラ1、1’
に回転動力を伝動する左右一対のホイ−ルシャフト2、
2’をミッションケ−ス3に軸架して設け、該ミッショ
ンケ−ス3には、少なくとも副変速装置4と左右一対の
サイドクラッチ5、5’と旋回動力を断続するクラッチ
6、6’とを設け、前記ミッションケ−ス3には、前記
副変速装置4に走行用の動力を入力する油圧無段変速装
置7と、前記クラッチ6、6’に旋回用の動力を入力す
る油圧無段変速装置8とをそれぞれ接続して設け、該旋
回用の油圧無段変速装置8は、前記走行用の油圧無段変
速装置7を前進又は後進に切換え操作すると、関連して
正転又は逆転に切換え操作される構成とした移動車両の
走行ミッション装置としている。
【0006】つぎに、請求項2の発明は、旋回用の油圧
無段変速装置8は、走行用の油圧無段変速装置7から出
力される動力の回転速度の検出値、又は、主変速レバ−
9の操作位置の検出情報に基づき、旋回油圧モ−タ8b
から出力される動力の回転速度を変速する構成とした請
求項1記載の移動車両の走行ミッション装置としてい
る。
【0007】
【発明の効果】本発明は、以上述べたように構成してい
るから、請求項1の発明は、走行移動中における操向操
作に際し、オペレ−タ−の意に反して逆ハンドルの状態
が発生するのを未然に防止できて安全な旋回走行ができ
る特徴がある。又、請求項2の発明は、旋回速度が走行
速度に同調して出力されるから、旋回作用が安定よく行
われ、オペレ−タ−に違和感を与えずスム−スに旋回で
きる特徴がある。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体
的に説明する。まず、走行ミッション装置10は、図3
に示すように、一連のミッション機構を内装したミッシ
ョンケ−ス3の外側に走行用の油圧無段変速装置7と旋
回用の油圧無段変速装置8とを装備して構成している。
そして、二つの油圧無段変速装置7、8は、それぞれ走
行油圧ポンプ7aと走行油圧モ−タ7b、および、旋回
油圧ポンプ8aと旋回油圧モ−タ8bとから構成し、従
来から知られているように、ポンプ側からモ−タ側に、
外部からの操作に基づいてコントロ−ルされた作動油を
供給、循環して、後述するように回転動力を上記ミッシ
ョンケ−ス3内に入力する構成としている。
【0009】そして、旋回油圧ポンプ8aと走行油圧ポ
ンプ7aとは、図示を省略しているエンジンから図3に
示すプ−リ11に入力された回転動力を受けて駆動され
る構成としている。そして、走行用の油圧無段変速装置
7は、ミッションケ−ス3の伝動上手側にあって、走行
油圧モ−タ7bの出力軸12からミッションケ−ス3内
に回転動力を伝動する構成としている。そして、ミッシ
ョンケ−ス3内の一連のミッション機構は、副変速装置
4と、サイドクラッチ5、5’と、クラッチ6、6’の
順に設けられ、伝動下手側に軸架した左右のホイ−ルシ
ャフト2、2’から駆動スプロケット13、13’を介
して走行クロ−ラ1、1’に走行動力を伝動する構成と
している。
【0010】そこで、まず、副変速装置4は、図3に示
すように、上記出力軸12に軸着した広幅ギヤ14に、
下手側に軸架した刈取動力取出軸15上で軸方向に変速
操作する大ギヤ16を歯合し、更に、該大ギヤ16に中
ギヤ17と小ギヤ18とを一体に設けて軸方向に摺動自
由に軸装して変速可能に構成している。そして、刈取動
力取出軸15は、図3で解るように、端部をミッション
ケ−ス3から外側に延長して、ワンウエ−クラッチを内
装した刈取伝動プ−リ19を軸着して構成している。そ
して、副変速装置4は、図3で解るように、刈取動力取
出軸15の伝動下手側に軸架した変速軸23に、上記小
ギヤ18に噛合する変速大ギヤ20、中ギヤ17に噛合
する変速中ギヤ21、大ギヤ16に噛合する広幅の変速
小ギヤ22をそれぞれ軸着し、前記刈取動力取出軸15
との間に高、中、低の3段の変速が選択できる構成とし
ている。
【0011】そして、前記刈取伝動プ−リ19は、走行
速度に同調した速度で後述する刈取前処理装置24の回
転各部を伝動するように設けた刈取PTOプ−リであ
る。そして、左右のサイドクラッチ5、5’は、図3に
示すように、上記した変速軸23の伝動下手側に軸架し
た中間軸25の中間ギヤ26から伝動されるセンタ−ギ
ヤ27を軸着したクラッチ軸28上に構成している。す
なわち、サイドクラッチ5、5’は、従来から知られて
いるように、上記センタ−ギヤ27の左右両側面に設け
た係合爪に係脱するクラッチ爪からなり、前記走行用の
油圧無段変速装置7から、出力軸12、刈取動力取出軸
15、変速軸23、中間軸25を経由して伝動される回
転動力を断、続操作して走行クロ−ラ1、1’に走行動
力として伝動する構成としている。
【0012】そして、クラッチ6、6’は、クラッチ軸
28上において、左右の両端部分で上記サイドクラッチ
5、5’の外側位置に設け、旋回用の油圧無段変速装置
8から旋回ギヤ29、29’を介して伝動される旋回動
力をクラッチ軸28に係脱自由に伝動し、更に、ホイ−
ルシャフト2、2’側に旋回動力として伝動する構成と
している。
【0013】つぎに、走行用の油圧無段変速装置7と旋
回用の油圧無段変速装置8とサイドクラッチ5、5’と
クラッチ6、6’との操作機構について説明する。ま
ず、主変速レバ−9は、図2に示すように、走行用の油
圧無段変速装置7の走行油圧ポンプ7aに操作可能に接
続し、斜板の操作を行なって前、後進の切換えと増、減
速の調節ができる構成としている。図2に示す実施例の
場合、主変速レバ−9は、連続した前進案内溝30aと
後進案内溝30bとからなるレバ−案内溝30内を移動
操作する構成としている。
【0014】そして、パワステレバ−31は、図2に示
すように、左右サイドクラッチ5、5’の入切り操作
と、クラッチ6、6’の断、続操作と、旋回用の油圧無
段変速装置8の正、逆転の切換えと増、減速の操作とを
行なって、緩旋回(仮想線a位置)、ブレ−キタ−ン
(仮想線b位置)、スピンタ−ン(仮想線c位置)の操
作によりコンバインの操向操作を行なう構成としてい
る。すなわち、上記パワステレバ−31は、傾倒操作に
よって左右に配置したリミットスイッチ32、32’を
ON、OFFして、ソレノイドバルブ33を電磁操作し
て左右のプッシュシリンダ34、34’への油圧回路を
切換える構成としている。図2において、Pはポンプ、
Tはタンクを示す。
【0015】そして、左右のサイドクラッチ5、5’
は、図2の回路図で示すように、選択的に一方側が操作
され、更に、上記プッシュシリンダ34、34’と前記
クラッチ6、6’とが油路で連通されており、プッシュ
シリンダ34、34’を経由した作動油がクラッチ6、
6’側に送られる回路構成としている。したがって、ク
ラッチ6、6’は、サイドクラッチ5、5’の伝動が切
れた側が上述の作動油により接続状態になって、旋回油
圧モ−タ8bからの回転動力をクラッチ軸28に伝動す
る構成としている。そして、旋回用の油圧無段変速装置
8は、上記パワステレバ−31の操作とつぎに述べるコ
ントロ−ラ35から出力される制御信号に基づいて操作
される構成としている。
【0016】つぎに、マイクロコンピュ−タを利用した
コントロ−ラ35について、図1に基づいて説明する。
まず、コントロ−ラ35は、制御プログラムや基準デ−
タ等を内蔵したメモリを有するマイクロコンピュ−タの
演算制御部であって、算術、論理および比較演算等を行
なう構成となっている。
【0017】そして、コントロ−ラ35は、入力側に、
走行油圧モ−タ7bに装備した回転センサ36と、主変
速レバ−9の基部に装備した前進と後進との位置を検出
する検出スイッチ37と、車速センサ38と、穀稈セン
サ39とをそれぞれ接続して各検出情報を入力する構成
としている。そして、コントロ−ラ35は、出力側に、
制御モ−タ−40と、旋回油圧モ−タ8bの正、逆転切
換えアクチュエ−タ41とを接続して制御操作を行なう
構成としている。
【0018】上記したコントロ−ラ35において、最も
主要な機能は、主変速レバ−9の操作位置が前進案内溝
30aにあるか、又は、後進案内溝30bにあるかを検
出スイッチ37が検出し、その検出情報に基づいて、コ
ントロ−ラ35が出力する制御信号により正、逆転切換
えアクチュエ−タ41を制御して、前進のときは旋回油
圧モ−タ8bを正転にし、後進のときは逆転に切換える
制御構成にした点にある。
【0019】以上のように、本発明に係るコントロ−ラ
35は、主変速レバ−9の前後進の切換え操作によっ
て、走行用の油圧無段変速装置7を前進走行又は後進走
行にすると、その検出情報に基づいて、旋回用の油圧無
段変速装置8を正転又は逆転に自動制御により切換えこ
とになる。
【0020】つぎに、図4および図5に示す他の実施例
は、主変速レバ−9の操作角度を検出するポテンショメ
−タ42を設けて、コントロ−ラ35の入力側に接続
し、出力側に旋回油圧モ−タ8bの回転速度調節アクチ
ュエ−タ43を接続して構成している。
【0021】この構成によると、コントロ−ラ35は、
主変速レバ−9を操作するとポテンショメ−タ42から
操作開度(傾倒角度)が入力され(走行用の油圧無段変
速装置7の増、減速度が換算される)、その検出情報に
基づいて、回転速度調節アクチュエ−タ43に比例的に
増、減速制御信号を出力して旋回油圧モ−タ8bの回転
速度を同調させるものである。
【0022】したがって、コンバインは、走行用の油圧
無段変速装置7から出力される走行速度と、旋回用の油
圧無段変速装置8から出力される旋回速度とが比例関係
で同調されて安全に旋回することができる。なお、実施
例の場合、旋回用の油圧無段変速装置8は、走行用の油
圧無段変速装置7が設定値を越えて高速になると、最大
出力回転を下げる構成として安全策をとっている。
【0023】そして、上記したポテンショメ−タ42と
同様の作用を回転センサ36の検出情報に基づいて行な
っても同様の効果が得られる。以上のように構成した走
行ミッション装置10は、実施例の場合、図6に示すコ
ンバインに装備されている。コンバインは、走行クロ−
ラ1、1’を設けた走行車体44上に、脱穀装置45を
搭載し、その前部に刈取前処理装置24を連結して刈取
脱穀作業ができる構成としている。
【0024】このように構成されたコンバインは、エン
ジンを始動して回転各部を駆動しながらプ−リ11に回
転動力を伝動して走行油圧ポンプ7aと旋回油圧ポンプ
8aの駆動を開始する。そして、主変速レバ−9を前進
案内溝30aに沿わせて前進側に操作すると、走行油圧
モ−タ7bから回転動力が出力軸12に出力され、広幅
ギヤ14から副変速装置4を経由して変速軸23、中間
軸25の順に伝動される。このようにして、回転動力
は、中間ギヤ26からセンタ−ギヤ27を経て左右両側
のサイドクラッチ5、5’を通り、左右の走行クロ−ラ
1、1’を伝動してコンバインを直進走行する。
【0025】そのとき、検出スイッチ37は、図1およ
び図2で解るように、主変速レバ−9の位置を検出して
走行用の油圧無段変速装置7が前進回転動力を出力して
いることを、コントロ−ラ35に検出情報として入力し
ている。したがって、旋回油圧モ−タ8bは、斜板が前
進側で待機しており、旋回操作のためにパワステレバ−
31を操作したとき、正転側に回転するし、逆ハンドル
の状態を未然に防止して安全に旋回操作ができる。
【0026】そして、主変速レバ−9を後進案内溝30
bに沿わせて後進側に操作すると、走行油圧モ−タ7b
から後進(逆転)回転動力が出力軸12に出力されコン
バインがバック走行に移るが、そのとき、コントロ−ラ
35は、正、逆転切換えアクチュエ−タ41に制御信号
を出力して、旋回油圧モ−タ8bの斜板を後進側に切り
換えて待機させることになる。
【0027】このような後進走行中に、パワステレバ−
31を操作して旋回油圧モ−タ8bを操作すると、旋回
油圧モ−タ8bは、逆転動力を旋回ギヤ29に伝動し、
継続状態に切換えられたクラッチ6、又は、6’によっ
てクラッチ軸28に伝動され、一方側の走行クロ−ラ
1、又は、1’に回転してコンバインを旋回することに
なる。この場合、旋回油圧モ−タ8bは、後進回転動力
を出力している走行油圧モ−タ7bに同調して逆転動力
が上記旋回ギヤ29、又は、29’に伝動されるから、
オペレ−タが通常の操向操作をしても逆ハンドル状態は
起こらず安全に旋回走行ができる。
【0028】つぎに、図4および図5の実施例の場合、
走行用の油圧無段変速装置7の変速操作をすると、コン
トロ−ラ35は、走行油圧モ−タ7bに設けた回転セン
サ36、又は、主変速レバ−9の操作開度(傾倒角度)
を検出するポテンショメ−タ42から入力される検出情
報に基づいて回転速度調節アクチュエ−タ43に制御信
号を出力し、旋回油圧モ−タ8bの回転速度を前記走行
油圧モ−タ7bの回転速度に対応して、比例的に増、減
速制御して同調させている。
【0029】したがって、コンバインは、走行用の油圧
無段変速装置7から出力される走行速度と、旋回用の油
圧無段変速装置8から出力される旋回速度とが比例関係
で同調されて安全に旋回することができる。従来、この
種の走行ミッション装置10に接続された二つの油圧無
段変速装置7、8の間には、回転速度の関連性を持たせ
ていないため、旋回用の油圧無段変速装置8は、パワス
テレバ−31を操作すると、クラッチ6、又は、6’で
接続される一方側(旋回側)の走行クロ−ラ1、又は、
1’がオペレ−タ−の意に反して、高速で走行して危険
な旋回をしたり、予期していない急激なスピンタ−ンを
行なうことがあった。本発明は、このような従来装置の
欠陥を解消して、走行速度に合わせてオペレ−タの意の
ままに安全に操向操作ができるものとなった。
【0030】なお、旋回用の油圧無段変速装置8は、よ
り安全性を求めるならば、実施例のように、走行油圧モ
−タ7bが設定値を越えて高速になると、逆に、旋回油
圧モ−タ8bを減速側に自動制御する構成にすればよ
い。別実施例1上述した走行ミッション装置10を装備
したコンバインは、刈取脱穀作業を行なうとき、特に、
刈取中には、ブレ−キタ−ンやスピンタ−ンのように走
行車体44を大きく旋回する必要はほとんどなく、小刻
みに方向を修正する程度に操向範囲を制限する方が安全
で、刈取作業の実状に合った操向となる。
【0031】以下、別実施例1を、前述の
【発明の実施の形態】の項、および、図1乃至図6を参
照しながら、図7乃至図10に基づいて説明する。ま
ず、走行ミッション装置10は、図3で説明したミッシ
ョン機構であって、走行用の油圧無段変速装置7と旋回
用の油圧無段変速装置8とを接続して、直進走行と旋回
走行とができる構成としている。そして、パワステレバ
−31は、図2および図7に示すように、リミットスイ
ッチ32、32’をON、OFF操作するスイッチ操作
カム50と、そのスイッチ操作カム50によって連動さ
れる作動板51を回動操作する構成としている。
【0032】この場合、作動板51は、図7に示すよう
に、リミットスイッチ32、32’をON、OFF操作
した後、更に回動するスイッチ操作カム50が左右いず
れかのストッパ−52、52’に当たり、振り子のよう
に回動操作され、下部に連動状態に接続したポテンショ
メ−タ53の検出ア−ム54を連動する構成としてい
る。
【0033】そして、穀稈センサ55は、図7に示すよ
うに、分草杆56に設けて穀稈通路に臨ませ、通過する
穀稈を検出する構成としている。そして、ストッパ−5
7は、図7に示す実施例の場合、前記作動板51を挾ん
で左右両側に配置して設け、穀稈センサ55が穀稈を検
出すると、電磁作動によって突出する構成としている。
【0034】したがって、パワステレバ−31は、刈取
作業中(穀稈センサ55が穀稈を検出しているとき)、
両側のストッパ−57が作動板51に近い位置まで突出
して操作範囲が制限される。そのため、パワステレバ−
31は、リミットスイッチ32、32’をONする位
置、乃至は、図2に示す緩旋回aの操向範囲に制限さ
れ、広い操作開度のブレ−キタ−ンbの位置やスピンタ
−ンcの位置まで操作することができない。
【0035】つぎに、他の実施例として、コントロ−ラ
35は、図8に示すように、入力側に、上述のポテンシ
ョメ−タ53と穀稈センサ55とを接続し、出力側に旋
回用の油圧無段変速装置8を操作するサ−ボモ−タ58
を接続して構成している。そして、コントロ−ラ35
は、穀稈センサ55から穀稈の検出情報が入力されてい
るとき、同時に、ポテンショメ−タ53から操作開度の
検出情報が入力されると、出力側のサ−ボモ−タ58
に、旋回用の油圧無段変速装置8の操作範囲を制限(乃
至はキャンセル)する制御信号を出力する。この実施例
(図8)も、上述の実施例(図7)と同様に、パワステ
レバ−31は、操作範囲をサイドクラッチ5、5’を切
るまで、乃至は、図2に示す緩旋回aの範囲までに制限
する構成としている。この場合の制御作動は、図10の
フロ−チャ−トに示すように、刈取中で穀稈センサ55
が穀稈を検出中は、サ−ボモ−タ58への出力をキャン
セルし、穀稈センサ55が検出しないときにはサ−ボモ
−タ58が働いて、パワステレバ−31の操作開度を検
出してそれに応じた位置まで旋回用の油圧無段変速装置
8を操作する。
【0036】このように、別実施例1に係るコンバイン
は、刈取作業中にパワステレバ−31を操向操作しても
サイドクラッチ5、5’が切れる程度の方向修正に制限
して、ブレ−キタ−ンやスピンタ−ンのように走行車体
44を大きく旋回することがない。したがって、コンバ
インは、刈取作業中には、小刻みに方向を修正する程度
に操向範囲を制限することにより刈取作業の実状に合っ
た安全な操向となる特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であって、制御機構のブロック
図である。
【図2】本発明の実施例であって、操作機構の回路図で
ある。
【図3】本発明の実施例であって、走行ミッションの展
開図である。
【図4】本発明の他の実施例であって、制御機構のブロ
ック図である。
【図5】本発明の他の実施例であって、操作機構の回路
図である。
【図6】本発明の実施例であって、コンバインの側面図
である。
【図7】本発明の別実施例1であって、操作機構の回路
図である。
【図8】本発明の別実施例1であって、制御機構のブロ
ック図である。
【図9】本発明の別実施例1であって、操作機構の作用
図である。
【図10】本発明の別実施例1であって、制御作動のフ
ロ−チャ−トである。
【符号の説明】
1、1’ 走行クロ−ラ 2、2’ ホイ−ルシャ
フト 3 ミッションケ−ス 4 副変速装置 5、5’ サイドクラッチ 6、6’ クラッチ 7 走行用の油圧無段変速装置 7a 走行油圧ポン
プ 7b 走行油圧モ−タ 8 旋回用の油圧無段
変速装置 8a 旋回油圧ポンプ 8b 旋回油圧モ−タ 9 主変速レバ−。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行クロ−ラ1、1’に回転動力を伝動
    する左右一対のホイ−ルシャフト2、2’をミッション
    ケ−ス3に軸架して設け、該ミッションケ−ス3には、
    少なくとも副変速装置4と左右一対のサイドクラッチ
    5、5’と旋回動力を断続するクラッチ6、6’とを設
    け、前記ミッションケ−ス3には、前記副変速装置4に
    走行用の動力を入力する油圧無段変速装置7と、前記ク
    ラッチ6、6’に旋回用の動力を入力する油圧無段変速
    装置8とをそれぞれ接続して設け、該旋回用の油圧無段
    変速装置8は、前記走行用の油圧無段変速装置7を前進
    又は後進に切換え操作すると、関連して正転又は逆転に
    切換え操作される構成とした移動車両の走行ミッション
    装置。
  2. 【請求項2】 旋回用の油圧無段変速装置8は、走行用
    の油圧無段変速装置7から出力される動力の回転速度の
    検出値、又は、主変速レバ−9の操作位置の検出情報に
    基づき、旋回油圧モ−タ8bから出力される動力の回転
    速度を変速する構成とした請求項1記載の移動車両の走
    行ミッション装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015000639A (ja) * 2013-06-14 2015-01-05 株式会社クボタ 農作業車両

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