JP2000104826A - 作業車の走行変速装置 - Google Patents

作業車の走行変速装置

Info

Publication number
JP2000104826A
JP2000104826A JP27502498A JP27502498A JP2000104826A JP 2000104826 A JP2000104826 A JP 2000104826A JP 27502498 A JP27502498 A JP 27502498A JP 27502498 A JP27502498 A JP 27502498A JP 2000104826 A JP2000104826 A JP 2000104826A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
state
transmission
shift
speed
traveling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27502498A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeki Hayashi
繁樹 林
Norimune Ozaki
徳宗 尾崎
Koji Yamagata
山形  浩司
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP27502498A priority Critical patent/JP2000104826A/ja
Publication of JP2000104826A publication Critical patent/JP2000104826A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 副変速装置による変速操作に伴う運転手への
衝撃力を極力抑え、運転手が安定した姿勢に容易に保つ
ことができる作業車の走行変速装置の提供。 【解決手段】 主変速装置7と副変速装置8とが、それ
ぞれに対して各別に設けられた人為操作式の操作手段7
Lにて変速操作可能に設けられている作業車の走行変速
装置であって、作業車の走行状態が停止状態または設定
速度よりも低い低速走行状態である変速許容状態である
か否かを検出する変速許容状態検出手段S1,SWが設
けられ、この変速許容状態検出手段S1,SWの検出情
報に基づいて、作業車の走行状態が変速許容状態でなけ
れば、副変速装置8の変速操作を牽制する牽制手段が設
けられている作業車の走行変速装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主変速装置と副変
速装置とが、それぞれに対して各別に設けられた人為操
作式の操作手段にて変速操作可能に設けられている作業
車の走行変速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような作業車の走行変速装置にお
いて、従来、主変速装置として、エンジンにて駆動され
る油圧ポンプと走行装置を駆動する油圧モータとを閉回
路で連結した油圧式無段変速装置を左右一対設け、主変
速装置に対する操作とは別の操作手段である副変速スイ
ッチの指令に基づいて電磁操作式の変速制御弁を切り換
えることにより、油圧ポンプから油圧モータへの油流量
を高低2段階に変更させることで高低2段階の変速状態
に切り換え自在な副変速装置を備え、作業車の走行状態
にかかわらず、副変速スイッチによる変速が指令される
ごとに変速状態が高速状態と低速状態とに交互に切り換
わるようになっていた(例えば、特開平9‐76782
号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、従来のも
のでは、作業車の走行状態にかかわらず、副変速スイッ
チによる変速が指令されるごとに変速状態が高速状態と
低速状態とに交互に切り換わるために、例えば、作業車
の走行状態が高速状態である場合に、副変速スイッチに
より変速状態が高速状態から低速状態に切り換わると、
その変速操作に伴って運転手に衝撃が働き、運転手に不
安感や不快感を与える虞があった。
【0004】本発明は、かかる点に着目してなされたも
のであり、その目的は、副変速装置による変速操作に伴
う運転手への衝撃を極力抑え、運転手に不安感や不快感
を与えるのを防止することが可能となる作業車の走行変
速装置を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明によれば、作業車の走行状態
が停止状態または設定速度よりも低い低速走行状態であ
る変速許容状態であるか否かを検出する変速許容状態検
出手段が設けられ、この変速許容状態検出手段の検出情
報に基づいて、作業車の走行状態が変速許容状態でなけ
れば、副変速装置の変速操作を牽制する牽制手段が設け
られている。つまり、作業車の走行状態が変速許容状態
である場合には、副変速装置の変速操作を許容し、作業
車の走行状態が変速許容状態でなく副変速装置による変
速操作に伴う運転手への衝撃が大きくなる虞がある場合
には、副変速装置の変速操作を牽制するので、副変速装
置による変速操作に伴う運転手への衝撃を抑え、運転手
に不安感や不快感を与えるのを防止することが可能とな
る。
【0006】請求項2に記載の発明によれば、変速許容
状態検出手段は、走行装置に対する伝動系における主変
速装置および副変速装置よりも伝動下手側箇所に設けら
れた回転部材の回転数を検出する回転数検出手段と、こ
の回転数検出手段にて検出される回転数が設定値以下で
あるか否かに基づいて、変速許容状態であるか否かを判
別する判別手段とを備えて構成されている。したがっ
て、回転数検出手段により作業車の走行速度を検出する
ことができるので、、その実際の走行速度に基づいて作
業車の走行状態を確実に検出することができ、牽制手段
により副変速装置の変速操作を的確に牽制することがで
きる。
【0007】請求項3に記載の発明によれば、変速許容
状態検出手段は、主変速装置が中立状態に操作されてい
るかに基づいて、変速許容状態であるか否かを検出する
ように構成されている。したがって、主変速装置に対す
る操作手段が中立状態に操作されているか否かなどに基
づいて、変速許容状態であるか否かを検出することがで
きるので、例えば、主変速装置に対する操作手段が中立
状態に操作されていると、オン操作されるスイッチ手段
などの比較的容易な構成にて変速許容状態であるか否か
を検出することができる。
【0008】請求項4に記載の発明によれば、副変速装
置が、作業用の変速状態、その作業用の変速状態よりも
高速の移動用変速状態、伝動を遮断する中立変速状態の
それぞれに変速操作可能に構成されている。したがっ
て、例えば、作業中においては作業用の変速状態に、作
業場所まで移動する場合などには移動用変速状態に、作
業車の運転状態を点検する場合などには中立変速状態
に、副変速装置の変速状態を必要に応じて変速操作する
ことができ、作業車の使い勝手を向上させることができ
る。
【0009】請求項5に記載の発明によれば、副変速装
置が、作業用の変速状態として、通常作業用変速状態、
および、その通常作業用変速状態よりも低速の低速作業
用変速状態に変速操作可能に構成され、牽制手段は、変
速許容状態検出手段により変速許容状態でないことが検
出されていても、通常作業用変速状態と低速作業用変速
状態との間での変速操作を許容するように構成されてい
る。つまり、変速許容状態検出手段により変速許容状態
でないことが検出されると、副変速装置の変速操作を一
律に牽制すると、作業中に使用される作業用の変速状態
としての通常作業用変速状態と低速作業用変速状態との
間での変速操作さえも牽制され、作業効率が低下する虞
があるが、変速許容状態検出手段により変速許容状態で
ないことが検出されていても、通常作業用変速状態と低
速作業用変速状態との間での変速操作を許容することに
より、作業効率が低下するのを防止することができる。
【0010】請求項6に記載の発明によれば、副変速装
置を変速操作する駆動手段と、その駆動手段の作動を制
御する変速制御手段とが設けられ、副変速装置に対して
設けられた人為操作式の操作手段が、変速制御手段に変
速指令を指令するように構成されている。つまり、人為
操作式の操作手段により変速制御手段に変速指令を指令
するのみで、副変速装置の変速状態の変速操作が行わ
れ、ギア式変速操作構造のように変速操作の都度、別途
設けた主クラッチを断続させて走行停止状態にさせるな
どの煩わしさがなく、作業車の使い勝手を向上させるこ
とができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る作業車の一例
としてコンバインの走行変速装置について図面に基づい
て説明する。 〔第1実施形態〕作業車の一例であるコンバインは、図
1に示すように、左右一対のクローラ式の走行装置1
L,1Rを備えた機体フレーム2の前部に、植立穀稈を
刈り取って後方に搬送する刈取部3を昇降操作自在に連
結し、前記機体フレーム2に、刈取部3からの刈取穀稈
を脱穀処理する脱穀装置4と搭乗運転部5とを搭載して
構成されている。
【0012】前記機体フレーム2に搭載したエンジンE
から走行装置1L,1Rへの伝動系には、図2に示すよ
うに、主変速装置である前後進切り換え自在な静油圧式
の無段変速装置7と、三段切り換え式の副変速装置8
と、操向装置9とがその記載順に設けられている。そし
て、上記無段変速装置7を変速操作するための手動式の
操作手段としての変速操作レバー7Lが搭乗運転部5に
設けられ、この変速操作レバー7Lが無段変速装置7を
中立変速状態に変速操作する操作位置であると、オン操
作される中立スイッチSWが設けられている。
【0013】前記無段変速装置7は、走行装置1L,1
Rそれぞれの車軸10L,10Rを支承するミッション
ケース11に、その出力軸7Aを挿入させる状態で取り
付けられている。そして、前記副変速装置8と操向装置
9とは前記ミッションケース11に内装されている。前
記ミッションケース11には、前記無段変速装置7の出
力軸7Aからギヤ対12,13を介して動力が伝達され
る中間伝動軸14がその一端を外部に突出させる状態で
支承されており、この中間伝動軸14の外端部には、前
記刈取部3に動力を伝達するための刈取出力プーリ15
が装着されており、中間伝動軸14と刈取出力プーリ1
5との間には、中間伝動軸14の前進回転のみを刈取出
力プーリ15に伝達する一方向クラッチ16が介装され
ている。
【0014】前記副変速装置8の入力軸8Aには、前記
中間伝動軸14の動力がギヤ対17,18を介して伝達
されるようになっており、入力軸8Aと出力軸8Bとの
間には、低速伝動用の伝動系と、中速伝動用の伝動系
と、高速伝動用の伝動系との互いに伝動比が異なる三つ
の伝動系が介装され、各伝動系を択一的に選択して使用
することにより、三段変速を行うようになっている。
【0015】前記低速伝動用の伝動系は、前記入力軸8
Aに第1伝動ギヤG1を一体回転する状態に装着し、前
記出力軸8Bにこの第1伝動ギヤG1に噛み合い連動す
る第1受動ギヤg1を出力軸8Bに対して回転自在な状
態に装着し、この第1受動ギヤg1と出力軸8Bとの間
に、第1受動ギヤg1から出力軸8Bへの伝動を断続す
る湿式多板式の第1の油圧クラッチC1を設けて構成さ
れている。
【0016】前記中速伝動用の伝動系は、前記入力軸8
Aに第2伝動ギヤG2一体回転する状態に装着し、前記
出力軸8Bにこの第2伝動ギヤG2に噛み合い連動する
第2受動ギヤg2を出力軸8Bに対して回転自在な状態
に装着し、この第2受動ギヤg2と出力軸8Bとの間
に、第2受動ギヤg2から出力軸8Bへの伝動を断続す
る湿式多板式の第2の油圧クラッチC2を設けて構成さ
れている。
【0017】前記高速伝動用の伝動系は、前記入力軸8
Aに第3伝動ギヤG3を一体回転する状態に装着し、前
記出力軸8Bにこの第3伝動ギヤG3に噛み合い連動す
る第3受動ギヤg3を出力軸8Bに対して回転自在な状
態に装着し、この第3受動ギヤg3と出力軸8Bとの間
に、第3受動ギヤg3から出力軸8Bへの伝動を断続す
る湿式多板式の第3の油圧クラッチC3を設けて構成さ
れている。
【0018】前記第1,第2および第3の油圧クラッチ
C1,C2,C3の夫々は、図3に示すように、各油圧
回路L1,L2,L3を経由して油室rに圧油を供給す
るに伴い、バネPBによる付勢力に抗して、伝動を行う
クラッチ入り状態に切り換わるとともに、油室rからの
排油に伴い、バネPBによる付勢力で、伝動を断つクラ
ッチ切り状態に切り換わるポジティブ油圧クラッチであ
る。
【0019】そして、この副変速装置8は、〈1〉第1
の油圧クラッチC1に圧油を供給してこの第1の油圧ク
ラッチC1をクラッチ入り状態に切り換え、かつ、第2
の油圧クラッチC2および第3の油圧クラッチC3から
排油してこの第2および第3の油圧クラッチC2,C3
をクラッチ切り状態に切り換えることにより、低速伝動
用の伝動系のみを伝動状態に切り換える低速作業用変速
状態としての低速伝動状態(倒伏速度)となり、〈2〉
第2の油圧クラッチC2に圧油を供給してこの第2の油
圧クラッチC2をクラッチ入り状態に切り換え、かつ、
第1の油圧クラッチC1および第3の油圧クラッチC3
から排油してこの第1および第3の油圧クラッチC1,
C3をクラッチ切り状態に切り換えることにより、中速
伝動用の伝動系のみを伝動状態に切り換える通常作業用
変速状態としての中速伝動状態(標準速度)となり、
〈3〉第3の油圧クラッチC3に圧油を供給してこの第
3の油圧クラッチC3をクラッチ入り状態に切り換え、
かつ、第1の油圧クラッチC1および第2の油圧クラッ
チC2から排油してこの第1および第2の油圧クラッチ
C1,C2をクラッチ切り状態に切り換えることによ
り、高速伝動用の伝動系のみを伝動状態に切り換える移
動用変速状態としての高速伝動状態(移動用走行速度)
となり、〈4〉第1の油圧クラッチC1,第2の油圧ク
ラッチC2および第3の油圧クラッチC3から排油して
この第1,第2および第3の油圧クラッチC1,C2,
C3をクラッチ切り状態に切り換えることにより、伝動
系の全部を非伝動状態に切り換る中立変速状態としての
中立状態となる。
【0020】前記低速伝動状態は、刈取り対象穀稈が倒
伏している場合などに利用される低速での刈り取り作業
を行うための伝動状態である。前記中速伝動状態は、刈
取り対象穀稈が直立しているような場合に利用される中
速度(標準速度)での刈り取り作業を実行するための伝
動状態である。また、高速伝動状態は、例えば非作業状
態で道路上を高速で移動走行するような場合に利用され
る伝動状態である。前記中立状態は、例えば、機体走行
を停止させた状態で刈取部3を駆動させてメンテナンス
作業を行うような場合に利用される。
【0021】前記副変速装置8の駆動手段として、図4
に示すように、油圧ポンプPと、第1,第2および第3
の油圧クラッチC1,C2,C3用の各油圧回路L1,
L2,L3との間に、各油圧クラッチC1,C2,C3
のうちのいずれか1つに圧油を供給しかつ残りの油圧ク
ラッチから排油する状態に切り換えるための変速制御弁
B1、および、油圧ポンプPからの圧油を上記変速制御
弁B1に供給する圧油供給状態と、変速制御弁B1に対
する圧油供給を停止して各油圧クラッチC1,C2,C
3から排油させる排油状態とに切り換え自在な中立切換
弁B2が介装されている。なお、第1,第2および第3
の油圧クラッチC1,C2,C3も副変速装置8の駆動
手段として作用する。
【0022】ここで、上記変速制御弁B1は、3位置切
り換え式の電磁弁に構成されて、左右に切換作動用のソ
レノイドsb1,sb2が備えられている。両ソレノイ
ドsb1,sb2が共に通電されていない場合には、第
2の油圧クラッチC2(標準速度用)の油圧回路に圧油
を供給する状態になるように、油路切換用のスプール
が、バネによって真ん中の位置に復帰付勢されると共
に、左側のソレノイドsb1が通電されると、第1の油
圧クラッチC1(倒伏速度用)に圧油を供給する状態に
切り換わり、右側のソレノイドsb2が通電されると、
第3の油圧クラッチC3(走行速度用)に圧油を供給す
る状態に切り換わるように構成されている。中立切換弁
B2は、2位置切り換え式の電磁弁に構成されて、圧油
供給状態にバネで復帰付勢されており、ソレノイドへの
通電により排油状態に切り換わるように構成されてい
る。
【0023】従って、変速制御弁B1および中立切換弁
B2が電気操作式の切換手段KSを構成することにな
り、これらに対して駆動用電力が供給されていない状
態、例えば、電気配線の断線や後述する制御装置の電気
的な制御動作の異常など、電気系統の故障が発生したよ
うな場合、設定変速状態であるところの通常作業用の変
速状態としての中速伝動状態(標準速度)に復帰付勢さ
れるように構成されており、このような電気系統的の故
障が発生した場合であっても、その後も刈取作業用の通
常の走行速度で刈取作業を継続することが可能となる。
【0024】そして、図5,図6に示すように、前記変
速操作レバー7Lの握り操作部に押しボタン式の第1ス
イッチSUと、第2スイッチSDからなる副変速操作部
62を設けるとともに、各スイッチSU,SDから入力
される情報に基づいて、第1および第2電磁制御弁B
1,B2の作動を制御する制御装置60が設けられてい
る。
【0025】制御装置60は、マイクロコンピュータを
備えて構成され、前記各スイッチの操作に基づいて、中
立切換弁B2を排油状態に切り換える中立状態、中立切
換弁B2が圧油供給状態でかつ変速制御弁B1が第1の
油圧クラッチC1にのみ圧油を供給する低速伝動状態、
中立切換弁B2が圧油供給状態でかつ変速制御弁B1が
第2の油圧クラッチC2にのみ圧油を供給する中速伝動
状態、中立切換弁B2が圧油供給状態でかつ変速制御弁
B1が第3の油圧クラッチC3にのみ圧油を供給する高
速伝動状態の夫々の状態に切り換わるように各弁を制御
するように、変速制御手段100として構成されてい
る。
【0026】具体的な切換え操作としては、第1スイッ
チSUがオン操作される毎に変速制御弁B1、中立切換
弁B2を高速側に順に切り換え、かつ、第2スイッチS
Dがオン操作される毎に制御弁B1,B2を逆に低速側
に順に切り換えるようになっている。詳述すると、図7
に示すように、副変速装置8が中立状態Nにあるときに
第1スイッチSUをオン操作すると低速伝動状態F1と
なり、低速伝動状態F1にあるときに第1スイッチSU
をオン操作すると中速伝動状態F2となり、中速伝動状
態F2にあるときに第1スイッチSUをオン操作すると
高速伝動状態F3となり、高速伝動状態F3にあるとき
に第2スイッチSDをオン操作すると中速伝動状態F2
となり、中速伝動状態F2にあるときに第2スイッチS
Dがオン操作されると低速伝動状態F1となり、低速伝
動状態F1にあるときに第2スイッチSDがオン操作さ
れると中立状態Nとなる。尚、制御装置60に電源が投
入される運転初期には、変速制御弁B1は中速伝動状態
であり、中立切換弁B2は圧油供給状態に初期設定され
るようになっている。
【0027】また、制御装置60は、中立スイッチSW
の検出情報に基づいて、コンバインの走行状態が停止状
態または設定速度よりも低い低速状態である変速許容状
態でなければ、中速伝動状態F2と低速伝動状態F1と
の間での変速操作を除いて、副変速装置8の変速状態の
変速操作を牽制するように構成されている。具体的に説
明すると、中立スイッチSWがオン操作されていなけれ
ば、変速許容状態でないと判別して、低速伝動状態F1
と中立状態Nの間での切り換え操作、および、中速伝動
状態F2と高速伝動状態F3の間での切り換え操作を牽
制するようにしている。つまり、中立スイッチSWが、
変速許容状態検出手段HKとして作用し、制御装置60
が、牽制手段101として作用することになる。
【0028】このようにして、コンバインの走行状態が
停止状態または設定速度よりも低い低速走行状態である
変速許容状態でなければ、中速伝動状態F2と低速伝動
状態F1との間での変速操作以外の、低速伝動状態F1
と中立状態Nの間での変速操作、および、中速伝動状態
F2と高速伝動状態F3の間での変速操作を牽制するこ
とができるので、副変速装置8による変速操作に伴う運
転手への衝撃が大きくなる虞がある場合には、すなわち
作業車の走行状態が変速許容状態でない場合には、副変
速装置8の変速操作を牽制して、副変速装置による変速
操作に伴う運転手への衝撃を抑え、運転手に不安感や不
快感を与えるのを防止することが可能となる。
【0029】また、通常、圃場などで刈取作業を実行す
るときには、主に中速伝動状態F2に設定した状態で刈
り取り走行を実行し、刈り取り対象穀稈が倒伏している
ような場合には、低速伝動状態F1に切り換えて低速で
作業走行される。したがって、コンバインの走行状態が
停止状態または設定速度よりも低い低速走行状態である
変速許容状態でないときでも、中速伝動状態F2と低速
伝動状態F1との間での変速操作は許容して、圃場など
における刈取作業中に副変速装置8の変速操作を牽制す
ることもなく、コンバインの使い勝手を向上させること
ができる。
【0030】また、図2に示すように、前記出力軸8B
に制動を掛けて走行装置1L,1Rを停止保持する湿式
多板式の駐車ブレーキ19が設けられ、この駐車ブレー
キ19は、図4に示すように、内装されるバネ19bの
付勢力により制動作用するように構成されるとともに、
油圧ポンプPが作動して圧油が供給されるに伴い、バネ
19bの付勢力に抗して伸長作動して制動状態を解除す
るネガティブ型のブレーキシリンダ19Aが設けられ、
坂道の途中などでエンジンが停止したような場合には、
自動的に制動状態に復帰するように構成されている。
【0031】次に、図2に基づいて、前記操向装置9に
ついて説明する。前記副変速装置8の出力軸8Bに、正
転伝動用伝動ギヤ33が一体回転状態で装着され、前記
ミッションケース11に回転自在に支持させたシフト軸
31に、前記正転伝動用伝動ギヤ33に噛み合い連動す
る正転伝動用受動ギヤ34が一体回転状態で装着されて
いる。さらに、上記シフト軸31には、左右一対の操向
用受動ギヤ35L,35Rと、前記車軸10L,10R
のそれぞれに一体回転する状態に装着した車軸受動ギヤ
36L,36Rに常時噛み合い連動する左右一対のシフ
トギヤ39L,39Rとが回転自在に装着されている。
そして、左右の各シフトギヤ39L,39Rの軸芯方向
への移動により、左右の各車軸受動ギヤ36L,36R
が、噛み合い式の直進クラッチ37L,37Rを介して
前記正転伝動用受動ギヤ34に連動する第1状態と、噛
み合い式の操向クラッチ38L,38Rを介して操向用
受動ギヤ35L,35Rに連動する第2状態とに切り換
え自在に構成されている。
【0032】また、減速逆転制動軸40がミッションケ
ース11に回転自在に支持され、この減速逆転制動軸4
0の回転を前記操向用受動ギヤ35L,35Rのそれぞ
れになどしく減速伝達する操向用伝動ギヤ41L,41
Rが減速逆転制動軸40に一体回転する状態に装着され
るとともに、前記正転伝動用受動ギヤ34に一体に形成
した伝動ギヤ部42に噛み合い連動して正転伝動用受動
ギヤ34の回転が減速伝達される正転受動ギヤ43が、
前記減速逆転制動軸40に回転自在に装着されている。
そして、この正転受動ギヤ43と減速逆転制動軸40と
の間に、圧油供給停止に伴い正転受動ギヤ43から減速
逆転制動軸40への伝動を断つクラッチ切り状態にバネ
を介して作動付勢されかつ圧油供給に伴いその付勢力に
抗して伝動を行うクラッチ入り状態に切り換わる減速用
の湿式多板式の油圧クラッチ45が設けられている。つ
まり、油圧クラッチ45をクラッチ入り作動させること
により、正転伝動用受動ギヤ34の回転を伝動ギヤ部4
2・正転受動ギヤ43・減速クラッチ45・減速逆転制
動軸40・操向用伝動ギヤ41L,41R・操向用受動
ギヤ35L,35Rと伝達させて、車軸受動ギヤ36
L,36Rを同期減速駆動するように構成されている。
【0033】また、前記副変速装置8の出力軸8Bに一
体回転状態に装着された逆転伝動用伝動ギヤ46に噛み
合い連動する逆転伝動用受動ギヤ47が、前記減速逆転
制動軸40に回転自在に装着され、この逆転伝動用受動
ギヤ47と減速逆転制動軸40との間に、圧油供給停止
に伴い逆転伝動用受動ギヤ47から減速逆転制動軸40
への伝動を断つクラッチ切り状態にバネを介して作動付
勢されかつ圧油供給に伴いその付勢力に抗して伝動を行
うクラッチ入り状態に切り換わる逆転用の湿式多板式の
油圧クラッチ49が設けられている。つまり、油圧クラ
ッチ49をクラッチ入り作動させることにより、逆転伝
動用伝動ギヤ46の回転を逆転伝動用受動ギヤ47・逆
転クラッチ49・減速逆転制動軸40・操向用伝動ギヤ
41L,41R・操向用受動ギヤ35L,35Rと伝達
させて、車軸受動ギヤ36L,36Rを同期逆転駆動す
るように構成されている。
【0034】また、圧油供給停止に伴い減速逆転制動軸
40を制動するクラッチ切り状態にバネを介して作動付
勢されかつ圧油供給に伴いその付勢力に抗して減速逆転
制動軸40を可逆的に制動する湿式多板式の制動用の油
圧ブレーキ50が設けられている。つまり、油圧ブレー
キ50を制動作動させることにより、減速逆転制動軸4
0・操向用伝動ギヤ41L,41R・操向用受動ギヤ3
5L,35Rと伝達させて、車軸受動ギヤ36L,36
Rを制動するように構成されている。
【0035】つまり、操向装置9は、〈1〉直進クラッ
チ37L,37Rをともにクラッチ入り作動させること
により、正転伝動用受動ギヤ34の回転を両シフトギヤ
39L,39Rを介して両車軸受動ギヤ36L,36R
に伝達することで、左右の走行装置1L,1Rをなど速
駆動させる直進走行状態、〈2〉操向クラッチ38L,
38Rのうち旋回側のものをクラッチ入り作動させるこ
とにより、左右の走行装置1L,1Rのうち旋回側のも
のに対する駆動を断って自由空転状態になる非駆動旋回
状態、〈3〉操向クラッチ38L,38Rのうち旋回側
のものをクラッチ入り作動させるとともに、減速用の油
圧クラッチ45をクラッチ入り作動させることにより、
操向用受動ギヤ35L,35のうち旋回側の走行装置1
Lまたは1Rを駆動させることで、左右の走行装置1
L,1Rのうち旋回側のものの駆動速度を旋回外側のも
のの駆動速度よりも小さくして緩旋回を行う緩旋回状
態、〈4〉操向クラッチ38L,38Rのうち旋回側の
ものをクラッチ入り作動させるとともに、制動用の油圧
ブレーキ50を制動作動させることにより、旋回内側の
走行装置1Lまたは1Rを操向用受動ギヤ35Lまたは
35Rを介して制動停止させて信地旋回を行う信地旋回
状態、〈5〉操向クラッチ38L,38Rのうち旋回側
のものをクラッチ入り作動させるとともに、逆転用の油
圧クラッチ49をクラッチ入り作動させることにより、
操向用受動ギヤ35L,35Rのうち旋回内側のもので
旋回内側の走行装置1Lまたは1Rを駆動させること
で、左右の走行装置1L,1Rのうち旋回内側のものを
逆転駆動させて超信地旋回を行う超信地旋回状態、の夫
々に切換え操作できるように構成されている。
【0036】操向装置9の操作手段として、図4に示す
ように、シフトギヤ39L,39Rのそれぞれを直進ク
ラッチ37L,37Rの入り位置にアーム51L,51
Rを介して移動付勢する左右一対のバネ52L,52R
と、圧油供給に伴い伸長作動することでバネ52L,5
2Rの付勢力に抗してシフトギヤ39L,39Rのそれ
ぞれを操向クラッチ38L,38Rの入り位置に前記ア
ーム51L,51Rを介して移動させる左右一対の操向
シリンダ53L,53Rとを設けるとともに、左右の各
操向シリンダ53L,53Rに圧油を供給する状態と排
油させる状態とに切り換え自在な左右一対の電磁操作式
の方向切換弁56L,56Rを設けている。
【0037】さらに、左右の操向シリンダ53L,53
Rのいずれかが伸長作動状態にあるときに、その操向シ
リンダ53L,53Rから油路54を介して供給される
圧油を、減速用の油圧クラッチ45に供給する減速状態
と逆転用の油圧クラッチ49に供給する逆転状態と制動
用の油圧ブレーキ50に供給する制動状態とに切り換え
自在なモード切り換え用の油路切換手段としての電磁操
作式の操向制御弁55を設けている。尚、前記油路54
の途中箇所には、後述の操向操作レバー58の操作状態
に基づいて、前記各油圧クラッチ45,49、油圧ブレ
ーキ50に供給する作動油の油圧力(つまり旋回力)を
調整するための圧力調整弁57を設けている。この圧力
調整弁57は、電磁比例圧力制御弁にて構成され、バネ
により排油側に復帰付勢されるスプールを電磁ソレノイ
ドへの通電により圧油供給側に切り換えるようになって
おり、しかも、ソレノイドへの供給電流を変更調節する
ことで、スプールの位置が変化して作動油の油圧力を変
更調整することができるように構成されている。
【0038】前記方向切換弁56L,56R、操向制御
弁55、圧力調整弁57の夫々は、前記搭乗運転部5に
設けられた旋回操作具としての操向操作レバー58の操
作に基づいて、前記制御装置60により切換え制御され
るように構成されている。詳述すると、前記操向操作レ
バー58の揺動支点部にその操作状態を検出する操作状
態検出手段としてのポテンショメータ61が設けられ、
その検出情報に基づいて制御装置60が操向操作レバー
58の操作位置を判別して、上記各弁を切換え操作する
ようになっている。つまり、図5に示すように、操向操
作レバー58が直進指令位置TSから左右いずれかの方
向に揺動させるに伴って、非駆動旋回位置(R1,L
1)、緩旋回位置(R2,L2)、信地旋回位置(R
3,L3)、超信地旋回位置(R4,L4)の各位置に
順次切り換え操作自在に構成されており、操向操作レバ
ー58が直進指令位置TSから左右いずれかの方向に揺
動させるに伴って制御装置60は次のように制御を実行
する。 操向レバー58が、直進指令位置TSに位置する
と、前記両方向切換弁56L,56Rを排油状態に切り
換えるとともに圧力調整弁57を非作動状態に切り換え
る(直進走行状態)。 操向操作レバー58が非駆動旋回位置(L1または
R1)に操作されると、左右いずれか選択された側の方
向切換弁(56Lまたは56R)を圧油供給状態に切り
換えるとともに圧力調整弁57を非作動状態に切り換え
る(非駆動旋回状態)。 操向操作レバー58が緩旋回位置(L2またはR
2)に操作されると、左右いずれか選択された側の方向
切換弁(56Lまたは56R)を圧油供給状態に切り換
えるとともに圧力調整弁57を作動状態に切り換え、操
向制御弁55を減速状態に切り換える(緩旋回状態)。 操向操作レバー58が信地旋回位置(L3またはR
3)に操作されると、左右いずれか選択された側の方向
切換弁(56Lまたは56R)を圧油供給状態に切り換
えるとともに圧力調整弁57を作動状態に切り換え、操
向制御弁55を制動状態に切り換える(信地旋回状
態)。 操向操作レバー58が超信地旋回位置(L4または
R4)に操作されると、左右いずれか選択された側の方
向切換弁(56Lまたは56R)を圧油供給状態に切り
換えるとともに圧力調整弁57を作動状態に切り換え、
操向制御弁55を逆転状態に切り換える(超信地旋回状
態)。
【0039】〔第2実施形態〕この第2実施形態は、第
1実施形態における変速許容状態検出手段の別実施形態
であって、その他の構成については第1実施形態と同様
であるので、その詳細な説明は省略する。図8および図
9に示すように、走行装置1L,1Rに対する伝動系に
おける無段変速装置7および副変速装置8よりも伝動下
手側箇所に設けられた回転部材の回転数を検出する回転
数検出手段としての回転数センサS1が設けられ、この
回転数センサS1にて検出される回転数が設定値以下で
あるか否かに基づいて、判別手段としての制御装置60
がコンバインの走行状態が変速許容状態であるか否かを
判別するように構成されている。
【0040】つまり、制御装置60は、回転数センサS
1にて検出される回転数が設定値以下であると、変速許
容状態であると判別し、回転数センサS1にて検出され
る回転数が設定値を越えると、変速許容状態でないと判
別する。従って、回転数センサS1と制御装置60を利
用して構成される判別手段102とにより変速許容状態
検出手段HKが構成されている。そして、制御装置60
を利用して構成される牽制手段101が、変速許容状態
でないと判別されると、第1実施形態と同様に、中速伝
動状態F2と低速伝動状態F1との間での変速操作を除
いて、副変速装置8の変速操作を牽制する。すなわち、
低速伝動状態F1と中立状態Nの間での変速操作、およ
び、中速伝動状態F2と高速伝動状態F3の間での変速
操作を牽制する。
【0041】〔別実施形態〕 (1)上記第1および第2実施形態では、中立スイッチ
SWまたは回転数センサS1の検出情報に基づいて、コ
ンバインの走行状態が変速許容状態であるか否かを検出
するようにしているが、中立スイッチSWおよび回転数
センサS1の両方の検出情報に基づいて、コンバインの
走行状態が変速許容状態であるか否かを検出するように
してもよい。つまり、制御装置60が、中立スイッチS
Wがオン操作されかつ回転数センサS1にて検出される
回転数が設定値以下であると、変速許容状態であると判
別し、中立スイッチSWがオン操作されていないか、ま
たは、回転数センサS1にて検出される回転数が設定値
を越えているかのいずれかであると、変速許容状態では
ないと判別し、中速伝動状態F2と低速伝動状態F1と
の間での変速操作を除いて、副変速装置8の変速操作を
牽制する。
【0042】(2)上記第1および第2実施形態では、
中立スイッチSWまたは回転数センサS1の検出情報に
より変速許容状態でないことが検出されていても、中速
伝動状態F2と低速伝動状態F1との間での変速操作を
許容するようにしているが、変速許容状態検出手段によ
り変速許容状態でないことが検出されると、全ての変速
操作を牽制するようにしてもよい。
【0043】(3)上記第1および第2実施形態では、
前記副変速装置に対する操作手段として、主変速装置の
変速操作レバー7Lに第1スイッチSUと、第2スイッ
チSDを備え、各スイッチの操作に伴って変速状態が順
次切り換わっていく構成を例示したが、このような構成
に代えて、次のような構成であってもよい。 前記第1スイッチSUと、第2スイッチSDとを変
速操作レバーとは別の部位に設ける構成。 図10に示すように、前記各変速状態の夫々に対応
する4個の操作スイッチSN、S1,S2,S3を設
け、各操作スイッチを択一的に操作することでその選択
された変速状態(N,F1,F2,F3)に切り換わる
ように制御する構成。 図11に示すように、揺動操作式の副変速レバー7
0を備え、ポテンショメータ型の検出センサ71にてレ
バー揺動操作角度を検出して、操作角度に応じて前記各
変速状態に順次切り換わるように、制御装置60が前記
各弁B1,B2を切り換え制御する構成。
【0044】(4)上記第1および第2実施形態では、
電気操作式の切換手段KSとして、3位置切り換え式の
電磁制御弁を用いる構成を例示したが、このような構成
に代えて、次のような構成としてもよい。例えば、図1
2に示すように、前記各油圧クラッチC1,C2,C3
に対して、各別に、圧油供給状態と排油状態とに切り換
え制御自在な2位置切り換え式電磁制御弁V1,V2,
V3を備え、第1の油圧クラッチC1、及び、第3の油
圧クラッチC3に対する電磁制御弁V1,V3は、共に
排油状態に復帰付勢され、ソレノイドへの電力供給によ
り圧油供給状態に切り換わる構成であるのに対して、第
2の油圧クラッチC2に対する電磁制御弁V2は、圧油
供給状態に復帰付勢され、ソレノイドへの電力供給によ
り排油状態に切り換わる構成とする。従って、駆動用電
力が供給されなくなると、電磁制御弁V2のみが圧油供
給状態となり、中速伝動状態F2に復帰付勢されること
になる。
【0045】(5)上記第1および第2実施形態では、
前記副変速装置として、複数の油圧クラッチを選択的に
伝動状態に切り換えることで所望の変速状態を得る構成
としたが、本発明は、このような構成に限らず、例え
ば、主変速装置として、油圧ポンプと油圧モータとを備
えて、斜板角度を変更させることで走行速度を変更調節
する、所謂、静油圧式無段変速装置(HST)を左右の
走行装置に対して独立して備えさせて、各無段変速装置
に対する油流量を変化させることで高低複数段階に変速
状態を切り換える構成の副変速装置にも適用できる。
【0046】(6)上記第1および第2実施形態では、
前記副変速装置が、低速伝動状態F1、中速伝動状態F
2、高速伝動状態F3、中立状態Nの4状態に切り換え
可能に構成される場合を例示したが、このような構成に
限らず、高速状態と低速状態の2段階に切り換わる構
成、高、中、低の3段階の走行状態に切り換わる構成、
4段階以上の走行状態に切り換わる構成、及び、それら
と中立状態とを組み合わせた構成等、各種の変速状態に
切り換わる構成であってもよい。
【0047】(7)上記第1および第2実施形態では、
作業車としてコンバインの走行変速装置を例示したが、
本発明はコンバインに限らず、トラクタや建設機械等そ
の他の作業車にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの側面図
【図2】第1実施形態の走行伝動構造を示す図
【図3】副変速用伝動機構の縦断正面図
【図4】油圧回路図
【図5】第1実施形態の制御ブロック図
【図6】副変速操作部を示す図
【図7】副変速装置の操作状態を示す図
【図8】第2実施形態の走行伝動構造を示す図
【図9】第2実施形態の制御ブロック図
【図10】別実施形態の制御ブロック図
【図11】別実施形態の制御ブロック図
【図12】別実施形態の油圧回路図
【符号の説明】
7 主変速装置 7L 操作手段 8 副変速装置 62 操作手段 100 変速制御手段 101 牽制手段 102 変速許容状態検出手段としての判別手
段 B1,B2 駆動手段 C1〜3 駆動手段 S1 変速許容状態検出手段としての回転数
検出手段 SW 変速許容状態検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山形 浩司 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 3J052 AA01 BB02 BB13 FB31 GA18 GC42 GC46 GC71 HA01 HA17 KA01 LA07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主変速装置と副変速装置とが、それぞれ
    に対して各別に設けられた人為操作式の操作手段にて変
    速操作可能に設けられている作業車の走行変速装置であ
    って、 作業車の走行状態が停止状態または設定速度よりも低い
    低速走行状態である変速許容状態であるか否かを検出す
    る変速許容状態検出手段が設けられ、 この変速許容状態検出手段の検出情報に基づいて、前記
    作業車の走行状態が前記変速許容状態でなければ、前記
    副変速装置の変速操作を牽制する牽制手段が設けられて
    いる作業車の走行変速装置。
  2. 【請求項2】 前記変速許容状態検出手段は、 走行装置に対する伝動系における前記主変速装置および
    前記副変速装置よりも伝動下手側箇所に設けられた回転
    部材の回転数を検出する回転数検出手段と、 この回転数検出手段にて検出される前記回転数が設定値
    以下であるか否かに基づいて、前記変速許容状態である
    か否かを判別する判別手段とを備えて構成されている請
    求項1記載の作業車の走行変速装置。
  3. 【請求項3】 前記変速許容状態検出手段は、前記主変
    速装置が中立状態に操作されているかに基づいて、変速
    許容状態であるか否かを検出するように構成されている
    請求項1記載の作業車の走行変速装置。
  4. 【請求項4】 前記副変速装置が、 作業用の変速状態、その作業用の変速状態よりも高速の
    移動用変速状態、伝動を遮断する中立変速状態のそれぞ
    れに変速操作可能に構成されている請求項1〜3のいず
    れか1項に記載の作業車の走行変速装置。
  5. 【請求項5】 前記副変速装置が、 前記作業用の変速状態として、通常作業用変速状態、お
    よび、その通常作業用変速状態よりも低速の低速作業用
    変速状態に変速操作可能に構成され、 前記牽制手段は、 前記変速許容状態検出手段により前記変速許容状態でな
    いことが検出されていても、前記通常作業用変速状態と
    前記低速作業用変速状態との間での変速操作を許容する
    ように構成されている請求項4記載の作業車の走行変速
    装置。
  6. 【請求項6】 前記副変速装置を変速操作する駆動手段
    と、その駆動手段の作動を制御する変速制御手段とが設
    けられ、 前記副変速装置に対して設けられた人為操作式の操作手
    段が、前記変速制御手段に変速指令を指令するように構
    成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の作業
    車の走行変速装置。
JP27502498A 1998-09-29 1998-09-29 作業車の走行変速装置 Pending JP2000104826A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27502498A JP2000104826A (ja) 1998-09-29 1998-09-29 作業車の走行変速装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27502498A JP2000104826A (ja) 1998-09-29 1998-09-29 作業車の走行変速装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000104826A true JP2000104826A (ja) 2000-04-11

Family

ID=17549823

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27502498A Pending JP2000104826A (ja) 1998-09-29 1998-09-29 作業車の走行変速装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000104826A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007092792A (ja) * 2005-09-27 2007-04-12 Kubota Corp 作業車の走行変速装置
JP2011069416A (ja) * 2009-09-24 2011-04-07 Kubota Corp 刈取収穫機の走行変速装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007092792A (ja) * 2005-09-27 2007-04-12 Kubota Corp 作業車の走行変速装置
JP4624897B2 (ja) * 2005-09-27 2011-02-02 株式会社クボタ コンバインの走行変速装置
JP2011069416A (ja) * 2009-09-24 2011-04-07 Kubota Corp 刈取収穫機の走行変速装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100349259B1 (ko) 승용형 수전 작업기
JP2000351332A (ja) 車輌の走行用トランスミッション
JP2000104826A (ja) 作業車の走行変速装置
JP2000104819A (ja) 作業車の走行変速装置
JP3519957B2 (ja) 作業車の走行制御装置
JP3479458B2 (ja) 作業車の旋回制御装置
JP3562972B2 (ja) 作業車の走行変速装置
JP4570285B2 (ja) トラクタ
JP3583064B2 (ja) 農作業機の操向装置
JP3492529B2 (ja) 作業車の旋回制御装置
JP2000264243A (ja) 作業車の旋回制御装置
JP2000335266A (ja) コンバインの伝動装置
JP2000104812A (ja) 刈取収穫機の走行変速装置
JPH09315337A (ja) 作業車両の操向装置
JPH0774011B2 (ja) 操向制御装置
JP2000094982A (ja) 作業車の走行変速装置
JPH08142901A (ja) スピンターン機構
JP2000095141A (ja) 作業車の旋回制御装置
JP3590313B2 (ja) 農作業機の操向装置
JP3562974B2 (ja) アクチュエータ操作装置
JP2000095140A (ja) 作業車
JP2002193141A (ja) 走行装置
JPH0413241Y2 (ja)
JPH07125647A (ja) コンバイン等の旋回装置
JP2000335267A (ja) コンバインの伝動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20040113

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040226

A521 Written amendment

Effective date: 20040426

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Effective date: 20040527

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02