JP3562972B2 - 作業車の走行変速装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、作業車の走行変速装置に関し、詳しくは、走行用伝動系に主変速装置と副変速装置とを備えている作業車の走行変速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記作業車の走行変速装置において、従来では、例えば特開平9‐76782号公報に示されるように、前記主変速装置として、エンジンにて駆動される油圧ポンプと走行装置を駆動する油圧モータとを閉回路で連結した油圧式無段変速装置を左右一対設けると共に、主変速装置に対する操作とは別の操作手段である副変速スイッチの指令に基づいて電磁操作式の変速制御弁を切り換えることにより、油圧ポンプから油圧モータへの油流量を高低2段階に変更させることで高速及び低速の2段階の変速状態に切り換え自在な副変速装置を備え、この副変速装置を、副変速スイッチによる変速が指令される毎に変速状態が高速状態と低速状態とに交互に切り換わるように構成したものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来構成においては、上記副変速スイッチの指令に基づいて駆動用電力の供給により電磁操作式の変速操作弁を切り換えることで、副変速装置の変速状態が高速状態と低速状態とに交互に切り換わる構成となっているが、例えば電気系の故障やあるいは電源(バッテリ)消耗による電源低下等の電気的な異常が発生した場合、副変速装置がどのような変速状態になるかについての特別な配慮がなされていなかった。
例えば、副変速装置が高速状態に切り換わっている状態で電気系統の故障が発生すると、副変速装置はその後、高速状態に固定されてしまい、低速状態に切り換えることが難しいものとなる。その結果、副変速装置が高速状態のままで作業走行を継続しなければならず、低速で走行しながら作業を行うことができないおそれがあるといった不利があった。
【0004】
本発明は、かかる点に着目してなされたものであり、その目的は、上記不具合点を解消して、電気系統の故障が発生したような場合であっても、実使用上の使い勝手を向上させることが可能となる作業車の走行変速装置を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の特徴構成によれば、駆動用電力の供給により変速操作可能な電気操作式の副変速装置が、主変速装置の操作手段とは別の操作手段の操作に基づいて、複数の変速状態に操作可能に設けられるとともに、前記駆動用電力が供給されていない状態では複数の変速状態のうちの設定変速状態に復帰付勢されるように構成されている。
【0006】
従って、電気系統が正常に動作しているときは、操作手段の操作に基づいて駆動用電力が供給されることによって電気操作式の副変速装置が複数の変速状態の夫々に変速操作することができる。そして、電気系統に故障が発生すると、電気操作式の副変速装置に対する駆動用電力が供給されないことになり、操作手段の操作に基づいて変速操作が指令されても変速操作は行われないけれども、駆動用電力が供給されていない状態では複数の変速状態のうちの設定変速状態に復帰付勢されるように構成されているので、そのとき、副変速装置は常に予め設定された設定変速状態になるのである。
【0007】
つまり、前記設定変速状態として、例えば、標準的な変速状態に設定しておくと、電気系統の故障時であっても通常の標準的な作業走行を適切に行うことができることになり、前記設定変速状態として、例えば低速側の変速状態に設定しておくと、作業走行として低速作業状態を主に使用する必要があるような場合においては都合がよいものとなる。このように実際の使用上における使い勝手が良好なものとなる。
【0008】
また、請求項1に記載の特徴構成によれば、前記副変速装置が、伝動状態に切り換わることで前記複数の変速状態のうちの通常作業用の変速状態を現出させる通常作業用油圧クラッチと、伝動状態に切り換わることで前記通常作業用の変速状態とは異なる変速状態を現出させるその他の油圧クラッチとを備えるとともに、駆動用電力が供給されることにより、前記各油圧クラッチを選択的に伝動状態にさせるべく作動油の供給状態を切り換える電気操作式の切換手段を備えて構成され、前記切換手段は、駆動用電力が供給されていない状態では、前記設定変速状態として、前記通常作業用の変速状態に復帰付勢されるように構成されている。
【0009】
電気系統が正常に動作しているときは、操作手段の操作に基づいて例えば通常作業用の変速状態が指令されると、駆動用電力が供給されることにより、電気操作式の切換手段が通常作業用油圧クラッチを伝動状態にさせるべく作動油の供給状態を切り換える。そうすると、通常作業用油圧クラッチが伝動状態となって通常作業用の変速状態を現出させることになる。又、同様にして、操作手段の操作に基づいて通常作業用の変速状態とは異なる別の変速状態が指令されると、駆動用電力が供給されることにより、電気操作式の切換手段が前記その他の油圧クラッチを伝動状態にさせるべく作動油の供給状態を切り換える。そうすると、その他の油圧クラッチが伝動状態となって前記別の変速状態を現出させることになる。
【0010】
そして、電気系統に故障が発生すると、電気操作式の切換手段に対する駆動用電力が供給されなくなるが、切換手段は、駆動用電力が供給されていない状態では、前記設定変速状態として、前記通常作業用の変速状態に復帰付勢されるように構成されているので、このような電気系統の故障時には、副変速装置は常に通常作業用の変速状態に切り換えられてその状態が維持されることになる。
従って、電気系統に故障が発生した後においても通常の作業走行を継続させることが可能となり、実使用上の使い勝手が良好なものとなる。
【0011】
しかも、油圧クラッチ式の副変速装置であることから、例えば上記従来技術のように油圧式無段変速装置を左右一対設けるような構成に比べて低コストで簡素な構成でありながら、副変速装置の変速状態の切り換え操作を迅速に行えると共に、ギア式変速操作構造のように変速操作の都度、別途設けた主クラッチを断続させて走行停止状態にさせる等の煩わしさがなく使い勝手がよいものとなる。
【0012】
請求項2に記載の特徴構成によれば、請求項1において、前記副変速装置は、前記その他の油圧クラッチとして、伝動状態に切り換わることで前記通常作業用の変速状態よりも高速の移動用変速状態を現出させる移動走行用油圧クラッチと、前記通常作業用の変速状態よりも低速の低速作業用変速状態を現出させる低速作業用油圧クラッチとを備えて構成されている。
【0013】
従って、電気系統が正常に動作しているときは、操作手段の操作に基づいて、駆動用電力が供給されることにより電気操作式の切換手段が切り換え操作されて、通常作業用の変速状態、それよりも高速の移動用変速状態、通常作業用の変速状態よりも低速の低速作業用変速状態の各変速状態を現出させることができ、通常の作業走行速度だけでなく、低速で作業走行を行うことも可能となり、電気系統の故障等の異常時だけでなく正常な状態においても、使用上の使い勝手が向上するものとなった。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る作業車の一例としてコンバインの旋回制御装置について図面に基づいて説明する。
作業車の一例であるコンバインは、図1に示すように、左右一対のクローラ式の走行装置1L,1Rを備えた機体フレーム2の前部に、植立穀稈を刈り取って後方に搬送する刈取部3を昇降操作自在に連結し、前記機体フレーム2に、刈取部3からの刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置4と搭乗運転部5とを搭載して構成されている。
【0015】
前記機体フレーム2に搭載したエンジンEから走行装置1L,1Rへの伝動系には、図2に示すように、主変速装置である前後進切り換え自在な静油圧式の無段変速装置7と、三段切り換え式の副変速用伝動機構8と、旋回用伝動機構9とがその記載順に設けられている。尚、上記無段変速装置7を変速操作するための手動式の変速操作レバー7Lが搭乗運転部5に設けられている。
【0016】
前記無段変速装置7は、走行装置1L,1Rそれぞれの車軸10L,10Rを支承するミッションケース11に、その出力軸7Aを挿入させる状態で取り付けられている。前記副変速用伝動機構8と旋回用伝動機構9とは前記ミッションケース11に内装されている。前記ミッションケース11には、前記無段変速装置7の出力軸7Aからギヤ対12,13を介して動力が伝達される中間伝動軸14がその一端を外部に突出させる状態で支承されており、この中間伝動軸14の外端部には、前記刈取部3に動力を伝達するための刈取出力プーリ15が装着されており、中間伝動軸14と刈取出力プーリ15との間には、中間伝動軸14の前進回転のみを刈取出力プーリ15に伝達する一方向クラッチ16が介装されている。
【0017】
前記副変速用伝動機構8の入力軸8Aには、前記中間伝動軸14の動力がギヤ対17,18を介して伝達されるようになっており、入力軸8Aと出力軸8Bとの間には、低速伝動用の伝動系と、中速伝動用の伝動系と、高速伝動用の伝動系との互いに伝動比が異なる三つの伝動系が介装され、各伝動系を択一的に選択して使用することにより、三段変速を行うようになっている。
【0018】
前記低速伝動用の伝動系は、前記入力軸8Aに第1伝動ギヤG1を一体回転する状態に装着し、前記出力軸8Bにこの第1伝動ギヤG1に噛み合い連動する第1受動ギヤg1を出力軸8Bに対して回転自在な状態に装着し、この第1受動ギヤg1と出力軸8Bとの間に、第1受動ギヤg1から出力軸8Bへの伝動を断続する湿式多板式の第1の油圧クラッチC1を設けて構成されている。
【0019】
前記中速伝動用の伝動系は、前記入力軸8Aに第2伝動ギヤG2一体回転する状態に装着し、前記出力軸8Bにこの第2伝動ギヤG2に噛み合い連動する第2受動ギヤg2を出力軸8Bに対して回転自在な状態に装着し、この第2受動ギヤg2と出力軸8Bとの間に、第2受動ギヤg2から出力軸8Bへの伝動を断続する湿式多板式の第2の油圧クラッチC2を設けて構成されている。
【0020】
前記高速伝動用の伝動系は、前記入力軸8Aに第3伝動ギヤG3を一体回転する状態に装着し、前記出力軸8Bにこの第3伝動ギヤG3に噛み合い連動する第3受動ギヤg3を出力軸8Bに対して回転自在な状態に装着し、この第3受動ギヤg3と出力軸8Bとの間に、第3受動ギヤg3から出力軸8Bへの伝動を断続する湿式多板式の第3の油圧クラッチC3を設けて構成されている。
【0021】
前記第1,第2及び第3の油圧クラッチC1,C2,C3の夫々は、図3に示すように、各油圧回路L1,L2,L3を経由して油室rに圧油を供給するに伴い、バネPBによる付勢力に抗して、伝動を行うクラッチ入り状態に切り換わるとともに、油室rからの排油に伴い、バネPBによる付勢力で、伝動を断つクラッチ切り状態に切り換わるポジティブ油圧クラッチである。
【0022】
そして、この副変速用伝動機構8は、
〈1〉第1の油圧クラッチC1に圧油を供給してこの第1の油圧クラッチC1をクラッチ入り状態に切り換え、且つ、第2の油圧クラッチC2及び第3の油圧クラッチC3から排油してこの第2及び第3の油圧クラッチC2,C3をクラッチ切り状態に切り換えることにより、低速伝動用の伝動系のみを伝動状態に切り換える低速作業用変速状態としての低速伝動状態(倒伏速度)となり、
〈2〉第2の油圧クラッチC2に圧油を供給してこの第2の油圧クラッチC2をクラッチ入り状態に切り換え、且つ、第1の油圧クラッチC1及び第3の油圧クラッチC3から排油してこの第1及び第3の油圧クラッチC1,C3をクラッチ切り状態に切り換えることにより、中速伝動用の伝動系のみを伝動状態に切り換える通常作業用の変速状態としての中速伝動状態(標準速度)となり、
〈3〉第3の油圧クラッチC3に圧油を供給してこの第3の油圧クラッチC3をクラッチ入り状態に切り換え、且つ、第1の油圧クラッチC1及び第2の油圧クラッチC2から排油してこの第1及び第2の油圧クラッチC1,C2をクラッチ切り状態に切り換えることにより、高速伝動用の伝動系のみを伝動状態に切り換える移動用変速状態としての高速伝動状態(移動用走行速度)となり、
〈4〉第1の油圧クラッチC1,第2の油圧クラッチC2及び第3の油圧クラッチC3から排油してこの第1,第2及び第3の油圧クラッチC1,C2,C3をクラッチ切り状態に切り換えることにより、伝動系の全部を非伝動状態に切り換る中立状態となる。
【0023】
前記低速伝動状態は、刈取り対象穀稈が倒伏している場合等に利用される低速での刈り取り作業を行うための伝動状態である。前記中速伝動状態は、刈取り対象穀稈が直立しているような場合に利用される中速度(標準速度)での刈り取り作業を実行するための伝動状態である。又、高速伝動状態は、例えば非作業状態で道路上を高速で移動走行するような場合に利用される伝動状態である。前記中立状態は、例えば、機体走行を停止させた状態で刈取部3を駆動させてメンテナンス作業を行うような場合に利用される。
【0024】
前記副変速用伝動機構8の変速操作手段として、図4に示すように、油圧ポンプPと、第1,第2及び第3の油圧クラッチC1,C2,C3用の各油圧回路L1,L2,L3との間に、各油圧クラッチC1,C2,C3のうちのいずれか1つに圧油を供給し且つ残りの油圧クラッチから排油する状態に切り換えるための変速制御弁B1、及び、油圧ポンプPからの圧油を上記変速制御弁B1に供給する圧油供給状態と、変速制御弁B1に対する圧油供給を停止して各油圧クラッチC1,C2,C3から排油させる排油状態とに切り換え自在な中立切換弁B2が介装されている。
【0025】
ここで、上記変速制御弁B1は、3位置切り換え式の電磁弁に構成されて、左右に切換作動用のソレノイドsb1,sb2が備えられている。両ソレノイドsb1,sb2が共に通電されていない場合には、第2の油圧クラッチC2(標準速度用)の油圧回路に圧油を供給する状態になるように、油路切換用のスプールが、バネによって真ん中の位置に復帰付勢されると共に、左側のソレノイドsb1が通電されると、第1の油圧クラッチC1(倒伏速度用)に圧油を供給する状態に切り換わり、右側のソレノイドsb2が通電されると、第3の油圧クラッチC3(走行速度用)に圧油を供給する状態に切り換わるように構成されている。中立切換弁B2は、2位置切り換え式の電磁弁に構成されて、圧油供給状態にバネで復帰付勢されており、ソレノイドへの通電により排油状態に切り換わるように構成されている。
【0026】
従って、変速制御弁B1及び中立切換弁B2が電気操作式の切換手段KSを構成することになり、これらに対して駆動用電力が供給されていない状態、例えば、電気配線の断線や後述する制御装置の電気的な制御動作の異常等、電気系統の故障が発生したような場合、設定変速状態であるところの通常作業用の変速状態としての中速伝動状態(標準速度)に復帰付勢されるように構成されており、このような電気系統的の故障が発生した場合であっても、その後も刈取作業用の通常の走行速度で刈取作業を継続することが可能となる。
【0027】
従って、前記副変速用伝動機構8、変速制御弁B1及び中立切換弁B2により副変速装置FHが構成されることになる。
【0028】
そして、図5,図6に示すように、前記変速操作レバー7Lの握り操作部に押しボタン式の第1スイッチSUと、第2スイッチSDからなる副変速操作部62を設けるとともに、各スイッチSU,SDから入力される情報に基づいて、第1及び第2電磁制御弁B1,B2の作動を制御する制御装置60が設けられている。
【0029】
制御装置60は、マイクロコンピュータを備えて構成され、前記各スイッチの操作に基づいて、中立切換弁B2を排油状態に切り換える中立状態、中立切換弁B2が圧油供給状態で且つ変速制御弁B1が第1の油圧クラッチC1にのみ圧油を供給する低速伝動状態、中立切換弁B2が圧油供給状態で且つ変速制御弁B1が第2の油圧クラッチC2にのみ圧油を供給する中速伝動状態、中立切換弁B2が圧油供給状態で且つ変速制御弁B1が第3の油圧クラッチC3にのみ圧油を供給する高速伝動状態の夫々の状態に切り換わるように各弁を制御するように構成されている。
【0030】
具体的な切換え操作としては、第1スイッチSUがオン操作される毎に変速制御弁B1、中立切換弁B2を高速側に順に切り換え、かつ、第2スイッチSDがオン操作される毎に制御弁B1,B2を逆に低速側に順に切り換えるようになっている。詳述すると、図7に示すように、副変速用伝動機構8が中立状態Nにあるときに第1スイッチSUをオン操作すると低速伝動状態F1となり、低速伝動状態F1にあるときに第1スイッチSUをオン操作すると中速伝動状態F2となり、中速伝動状態F2にあるときに第1スイッチSUをオン操作すると高速伝動状態F3となり、高速伝動状態F3にあるときに第2スイッチSDをオン操作すると中速伝動状態F2となり、中速伝動状態F2にあるときに第2スイッチSDがオン操作されると低速伝動状態F1となり、低速伝動状態F1にあるときに第2スイッチSDがオン操作されると中立状態Nとなる。尚、制御装置60に電源が投入される運転初期には、変速制御弁B1は中速伝動状態であり、中立切換弁B2は圧油供給状態に初期設定されるようになっている。
【0031】
尚、圃場等で刈り取り作業を実行するときは、主に中速伝動状態F2に設定した状態で刈り取り走行を実行することになる。又、刈り取り対象穀稈が倒伏しているような場合には、低速伝動状態F1に切り換えて低速で作業走行することになるが、中速伝動状態F2と低速伝動状態F1の間での相互の伝動状態の切り換え操作は作業走行中であっても適宜実行することが可能になっている。しかし、低速伝動状態F1から中立状態Nへの切り換え、及び、中速伝動状態F2から高速伝動状態F3への切り換え操作は、車速が急に変化することに起因した不都合が発生するおそれがあるので、車体停止状態においてのみ操作が可能となるように、制御装置60が切り換え操作状態を制御する構成となっている。
【0032】
又、図2に示すように、前記出力軸8Bに制動を掛けて走行装置1L,1Rを停止保持する湿式多板式の駐車ブレーキ19が設けられ、この駐車ブレーキ19は、図4に示すように、内装されるバネ19bの付勢力により制動作用するように構成されるとともに、油圧ポンプPが作動して圧油が供給されるに伴い、バネ19bの付勢力に抗して伸長作動して制動状態を解除するネガティブ型のブレーキシリンダ19aが設けられ、坂道の途中等でエンジンが停止したような場合には、自動的に制動状態に復帰するように構成されている。
【0033】
次に、図2に基づいて、前記旋回用伝動機構9について説明する。
前記副変速用伝動機構8の出力軸8Bに、正転伝動用伝動ギヤ33が一体回転状態で装着され、前記ミッションケース11に回転自在に支持させたシフト軸31に、前記正転伝動用伝動ギヤ33に噛み合い連動する正転伝動用受動ギヤ34が一体回転状態で装着されている。さらに、上記シフト軸31には、左右一対の操向用受動ギヤ35L,35Rと、前記車軸10L,10Rのそれぞれに一体回転する状態に装着した車軸受動ギヤ36L,36Rに常時噛み合い連動する左右一対のシフトギヤ39L,39Rとが回転自在に装着されている。そして、左右の各シフトギヤ39L,39Rの軸芯方向への移動により、左右の各車軸受動ギヤ36L,36Rが、噛み合い式の直進クラッチ37L,37Rを介して前記正転伝動用受動ギヤ34に連動する第1状態と、噛み合い式の操向クラッチ38L,38Rを介して操向用受動ギヤ35L,35Rに連動する第2状態とに切り換え自在に構成されている。
【0034】
又、減速逆転制動軸40がミッションケース11に回転自在に支持され、この減速逆転制動軸40の回転を前記操向用受動ギヤ35L,35Rのそれぞれに等しく減速伝達する操向用伝動ギヤ41L,41Rが減速逆転制動軸40に一体回転する状態に装着されるとともに、前記正転伝動用受動ギヤ34に一体に形成した伝動ギヤ部42に噛み合い連動して正転伝動用受動ギヤ34の回転が減速伝達される正転受動ギヤ43が、前記減速逆転制動軸40に回転自在に装着されている。そして、この正転受動ギヤ43と減速逆転制動軸40との間に、圧油供給停止に伴い正転受動ギヤ43から減速逆転制動軸40への伝動を断つクラッチ切り状態にバネを介して作動付勢され且つ圧油供給に伴いその付勢力に抗して伝動を行うクラッチ入り状態に切り換わる減速用の湿式多板式の油圧クラッチ45が設けられている。
つまり、油圧クラッチ45をクラッチ入り作動させることにより、正転伝動用受動ギヤ34の回転を伝動ギヤ部42・正転受動ギヤ43・減速クラッチ45・減速逆転制動軸40・操向用伝動ギヤ41L,41R・操向用受動ギヤ35L,35Rと伝達させて、車軸受動ギヤ36L,36Rを同期減速駆動するように構成されている。
【0035】
又、前記副変速用伝動機構8の出力軸8Bに一体回転状態に装着された逆転伝動用伝動ギヤ46に噛み合い連動する逆転伝動用受動ギヤ47が、前記減速逆転制動軸40に回転自在に装着され、この逆転伝動用受動ギヤ47と減速逆転制動軸40との間に、圧油供給停止に伴い逆転伝動用受動ギヤ47から減速逆転制動軸40への伝動を断つクラッチ切り状態にバネを介して作動付勢され且つ圧油供給に伴いその付勢力に抗して伝動を行うクラッチ入り状態に切り換わる逆転用の湿式多板式の油圧クラッチ49が設けられている。
つまり、油圧クラッチ49をクラッチ入り作動させることにより、逆転伝動用伝動ギヤ46の回転を逆転伝動用受動ギヤ47・逆転クラッチ49・減速逆転制動軸40・操向用伝動ギヤ41L,41R・操向用受動ギヤ35L,35Rと伝達させて、車軸受動ギヤ36L,36Rを同期逆転駆動するように構成されている。
【0036】
又、圧油供給停止に伴い減速逆転制動軸40を制動するクラッチ切り状態にバネを介して作動付勢され且つ圧油供給に伴いその付勢力に抗して減速逆転制動軸40を可逆的に制動する湿式多板式の制動用の油圧ブレーキ50が設けられている。つまり、油圧ブレーキ50を制動作動させることにより、減速逆転制動軸40・操向用伝動ギヤ41L,41R・操向用受動ギヤ35L,35Rと伝達させて、車軸受動ギヤ36L,36Rを制動するように構成されている。
【0037】
つまり、旋回用伝動機構9は、
〈1〉直進クラッチ37L,37Rをともにクラッチ入り作動させることにより、正転伝動用受動ギヤ34の回転を両シフトギヤ39L,39Rを介して両車軸受動ギヤ36L,36Rに伝達することで、左右の走行装置1L,1Rを等速駆動させる直進走行状態、
〈2〉操向クラッチ38L,38Rのうち旋回側のものをクラッチ入り作動させることにより、左右の走行装置1L,1Rのうち旋回側のものに対する駆動を断って自由空転状態になる非駆動旋回状態、
〈3〉操向クラッチ38L,38Rのうち旋回側のものをクラッチ入り作動させるとともに、減速用の油圧クラッチ45をクラッチ入り作動させることにより、操向用受動ギヤ35L,35Rのうち旋回側の走行装置1L又は1Rを駆動させることで、左右の走行装置1L,1Rのうち旋回側のものの駆動速度を旋回外側のものの駆動速度よりも小さくして緩旋回を行う緩旋回状態、
〈4〉操向クラッチ38L,38Rのうち旋回側のものをクラッチ入り作動させるとともに、制動用の油圧ブレーキ50を制動作動させることにより、旋回内側の走行装置1L又は1Rを操向用受動ギヤ35L又は35Rを介して制動停止させて信地旋回を行う信地旋回状態、
〈5〉操向クラッチ38L,38Rのうち旋回側のものをクラッチ入り作動させるとともに、逆転用の油圧クラッチ49をクラッチ入り作動させることにより、操向用受動ギヤ35L,35Rのうち旋回内側のもので旋回内側の走行装置1L又は1Rを駆動させることで、左右の走行装置1L,1Rのうち旋回内側のものを逆転駆動させて超信地旋回を行う超信地旋回状態、
の夫々に切換え操作できるように構成されている。
【0038】
旋回用伝動機構9の操作手段として、図4に示すように、シフトギヤ39L,39Rのそれぞれを直進クラッチ37L,37Rの入り位置にアーム51L,51Rを介して移動付勢する左右一対のバネ52L,52Rと、圧油供給に伴い伸長作動することでバネ52L,52Rの付勢力に抗してシフトギヤ39L,39Rのそれぞれを操向クラッチ38L,38Rの入り位置に前記アーム51L,51Rを介して移動させる左右一対の操向シリンダ53L,53Rとを設けるとともに、左右の各操向シリンダ53L,53Rに圧油を供給する状態と排油させる状態とに切り換え自在な左右一対の電磁操作式の方向切換弁56L,56Rを設けている。
【0039】
さらに、左右の操向シリンダ53L,53Rのいずれかが伸長作動状態にあるときに、その操向シリンダ53L,53Rから油路54を介して供給される圧油を、減速用の油圧クラッチ45に供給する減速状態と逆転用の油圧クラッチ49に供給する逆転状態と制動用の油圧ブレーキ50に供給する制動状態とに切り換え自在なモード切り換え用の油路切換手段としての電磁操作式の操向制御弁55を設けている。尚、前記油路54の途中箇所には、後述の旋回操作レバー58の操作状態に基づいて、前記各油圧クラッチ45,49、油圧ブレーキ50に供給する作動油の油圧力(つまり旋回力)を調整するための圧力調整弁57を設けている。この圧力調整弁57は、電磁比例圧力制御弁にて構成され、バネにより排油側に復帰付勢されるスプールを電磁ソレノイドへの通電により圧油供給側に切り換えるようになっており、しかも、ソレノイドへの供給電流を変更調節することで、スプールの位置が変化して作動油の油圧力を変更調整することができるように構成されている。
【0040】
前記方向切換弁56L,56R、操向制御弁55、圧力調整弁57の夫々は、前記搭乗運転部5に設けられた旋回操作具としての旋回操作レバー58の操作に基づいて、前記制御装置60により切換え制御されるように構成されている。
詳述すると、前記旋回操作レバー58の揺動支点部にその操作状態を検出する操作状態検出手段としてのポテンショメータ61が設けられ、その検出情報に基づいて制御装置60が旋回操作レバー58の操作位置を判別して、上記各弁を切換え操作するようになっている。
つまり、図5に示すように、旋回操作レバー58が直進指令位置TSから左右いずれかの方向に揺動させるに伴って、非駆動旋回位置(R1,L1)、緩旋回位置(R2,L2)、信地旋回位置(R3,L3)、超信地旋回位置(R4,L4)の各位置に順次切り換え操作自在に構成されており、旋回操作レバー58が直進指令位置TSから左右いずれかの方向に揺動させるに伴って制御装置60は次のように制御を実行する。
▲1▼ 旋回操作レバー58が、直進指令位置TSに位置すると、前記両方向切換弁56L,56Rを排油状態に切り換えるとともに圧力調整弁57を非作動状態に切り換える(直進走行状態)。
▲2▼ 旋回操作レバー58が非駆動旋回位置(L1又はR1)に操作されると、左右いずれか選択された側の方向切換弁(56L又は56R)を圧油供給状態に切り換えるとともに圧力調整弁57を非作動状態に切り換える(非駆動旋回状態)。
▲3▼ 旋回操作レバー58が緩旋回位置(L2又はR2)に操作されると、左右いずれか選択された側の方向切換弁(56L又は56R)を圧油供給状態に切り換えるとともに圧力調整弁57を作動状態に切り換え、操向制御弁55を減速状態に切り換える(緩旋回状態)。
▲4▼ 旋回操作レバー58が信地旋回位置(L3又はR3)に操作されると、左右いずれか選択された側の方向切換弁(56L又は56R)を圧油供給状態に切り換えるとともに圧力調整弁57を作動状態に切り換え、操向制御弁55を制動状態に切り換える(信地旋回状態)。
▲5▼ 旋回操作レバー58が超信地旋回位置(L4又はR4)に操作されると、左右いずれか選択された側の方向切換弁(56L又は56R)を圧油供給状態に切り換えるとともに圧力調整弁57を作動状態に切り換え、操向制御弁55を逆転状態に切り換える(超信地旋回状態)。
【0041】
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、前記副変速装置に対する操作手段として、主変速装置の変速操作レバー7Lに第1スイッチSUと、第2スイッチSDを備え、各スイッチの操作に伴って変速状態が順次切り換わっていく構成を例示したが、このような構成に代えて、次のような構成であってもよい。
▲1▼ 前記第1スイッチSUと、第2スイッチSDとを変速操作レバーとは別の部位に設ける構成。
▲2▼ 図8に示すように、前記各変速状態の夫々に対応する4個の操作スイッチSN、S1,S2,S3を設け、各操作スイッチを択一的に操作することでその選択された変速状態(N,F1,F2,F3)に切り換わるように制御する構成。
▲3▼ 図9に示すように、揺動操作式の副変速レバー70を備え、ポテンショメータ型の検出センサ71にてレバー揺動操作角度を検出して、操作角度に応じて前記各変速状態に順次切り換わるように、制御装置60が前記各弁B1,B2を切り換え制御する構成。
【0042】
(2)上記実施形態では、電気操作式の切換手段KSとして、3位置切り換え式の電磁制御弁を用いる構成を例示したが、このような構成に代えて、次のような構成としてもよい。
例えば、図10に示すように、前記各油圧クラッチC1,C2,C3に対して、各別に、圧油供給状態と排油状態とに切り換え制御自在な2位置切り換え式電磁制御弁V1,V2,V3を備え、第1の油圧クラッチC1、及び、第3の油圧クラッチC3に対する電磁制御弁V1,V3は、共に排油状態に復帰付勢され、ソレノイドへの電力供給により圧油供給状態に切り換わる構成であるのに対して、第2の油圧クラッチC2に対する電磁制御弁V2は、圧油供給状態に復帰付勢され、ソレノイドへの電力供給により排油状態に切り換わる構成とする。
従って、駆動用電力が供給されなくなると、電磁制御弁V2のみが圧油供給状態となり、中速伝動状態F2に復帰付勢されることになる。
【0043】
(3)上記実施形態では、前記副変速装置として、複数の油圧クラッチを選択的に伝動状態に切り換えることで所望の変速状態を得る構成としたが、本発明は、このような構成に限らず、例えば、主変速装置として、油圧ポンプと油圧モータとを備えて、斜板角度を変更させることで走行速度を変更調節する、所謂、静油圧式無段変速装置(HST)を左右の走行装置に対して独立して備えさせて、各無段変速装置に対する油流量を変化させることで高低複数段階に変速状態を切り換える構成の副変速装置にも適用できる。
【0044】
(4)上記実施形態では、前記副変速装置が、低速伝動状態F1、中速伝動状態F2、高速伝動状態F3、中立状態Nの4状態に切り換え可能に構成される場合を例示したが、このような構成に限らず、高速状態と低速状態の2段階に切り換わる構成、高、中、低の3段階の走行状態に切り換わる構成、4段階以上の走行状態に切り換わる構成、及び、それらと中立状態とを組み合わせた構成等、各種の変速状態に切り換わる構成であってもよい。
【0045】
(5)上記実施形態では、作業車としてコンバインの走行変速装置を例示したが、本発明はコンバインに限らず、トラクタや建設機械等その他の作業車にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの側面図
【図2】走行伝動構造を示す図
【図3】副変速用伝動機構の縦断正面図
【図4】油圧回路図
【図5】制御ブロック図
【図6】副変速操作部を示す図
【図7】副変速装置の操作状態を示す図
【図8】別実施形態の制御ブロック図
【図9】別実施形態の制御ブロック図
【図10】別実施形態の油圧回路図
【符号の説明】
7 主変速装置
7L 操作手段
62 操作手段
KS 切換手段
FH 副変速装置
C1,C2,C3 油圧クラッチ
Claims (2)
- 駆動用電力の供給により変速操作可能な電気操作式の副変速装置が、主変速装置の操作手段とは別の操作手段の操作に基づいて、複数の変速状態に操作可能に設けられるとともに、前記駆動用電力が供給されていない状態では複数の変速状態のうちの設定変速状態に復帰付勢されるように構成され、
前記副変速装置が、
伝動状態に切り換わることで前記複数の変速状態のうちの通常作業用の変速状態を現出させる通常作業用油圧クラッチと、伝動状態に切り換わることで前記通常作業用の変速状態とは異なる変速状態を現出させるその他の油圧クラッチとを備えるとともに、
駆動用電力が供給されることにより、前記各油圧クラッチを選択的に伝動状態にさせるべく作動油の供給状態を切り換える電気操作式の切換手段を備えて構成され、
前記切換手段は、前記駆動用電力が供給されていない状態では、前記設定変速状態として、前記通常作業用の変速状態に復帰付勢されるように構成されている作業車の走行変速装置。 - 前記副変速装置は、
前記その他の油圧クラッチとして、伝動状態に切り換わることで前記通常作業用の変速状態よりも高速の移動用変速状態を現出させる移動走行用油圧クラッチと、前記通常作業用の変速状態よりも低速の低速作業用変速状態を現出させる低速作業用油圧クラッチとを備えて構成されている請求項1記載の作業車の走行変速装置。
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