JPH11315921A - 作業機の走行変速装置 - Google Patents

作業機の走行変速装置

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Publication number
JPH11315921A
JPH11315921A JP10122092A JP12209298A JPH11315921A JP H11315921 A JPH11315921 A JP H11315921A JP 10122092 A JP10122092 A JP 10122092A JP 12209298 A JP12209298 A JP 12209298A JP H11315921 A JPH11315921 A JP H11315921A
Authority
JP
Japan
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transmission
clutch
state
hydraulic
control valve
Prior art date
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Pending
Application number
JP10122092A
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English (en)
Inventor
Norimune Ozaki
徳宗 尾崎
Koji Yamagata
山形  浩司
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネガティブブレーキを設けることなく、坂道
でのエンジン停止に伴う作業機の急激な降坂移動を防止
する。 【解決手段】 入力軸8Aと出力軸8Bとの間に、互い
に伝動比が異なる複数の伝動系を介装し、各伝動系のそ
れぞれに伝動を断続する油圧クラッチC1〜Cnを介装
し、これら油圧クラッチC1〜Cnのうちから一つを選
択してクラッチ入り作動させる変速操作手段を設け、油
圧クラッチC1〜Cnの少なくとも一つとして、圧油供
給に伴い伝動を断つクラッチ切り状態にバネNBによる
付勢力に抗して切り換わるとともに排油に伴い伝動を行
うクラッチ入り状態にバネNBによる付勢力で切り換わ
るネガティブ油圧クラッチNCを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインなど作
業機の走行変速装置で、詳しくは、入力軸と出力軸との
間に、互いに伝動比が異なる複数の伝動系を介装し、各
伝動系のそれぞれに伝動を断続する油圧クラッチを介装
し、これら油圧クラッチのうちから一つを選択してクラ
ッチ入り作動させる変速操作手段を設けてあるものに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来では、油圧クラッチの全部が、圧油
供給に伴い伝動を行うクラッチ入り状態に切り換わり、
圧油供給の停止(排油)に伴い伝動を断つクラッチ切り
状態に切り換わるように構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術によるときは、圧油供給が停止されると、油圧クラッ
チの全部がクラッチ切り作動するから、坂道走行におい
てエンジンが停止して圧油供給用の油圧ポンプが停止す
ることでクラッチ入り作動していた油圧クラッチがクラ
ッチ切り作動した場合、走行装置のエンジンへの接続が
断たれて走行装置がフリーの状態となり、その結果、作
業機が急激に降坂移動してしまう。そこで、従来では、
油圧ポンプが停止して圧油供給が停止したとき走行装置
を制動するネガティブブレーキを設けていたが、この場
合は、ネガティブブレーキが別途必要となり、コストア
ップを招来する。
【0004】本発明の目的は、ネガティブブレーキを設
けることなく、坂道でのエンジン停止に伴う作業機の急
激な降坂移動を防止する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本第1発
明の特徴、作用、効果は次の通りである。
【0006】〔特徴〕入力軸と出力軸との間に、互いに
伝動比が異なる複数の伝動系を介装し、各伝動系のそれ
ぞれに伝動を断続する油圧クラッチを介装し、これら油
圧クラッチのうちから一つを選択してクラッチ入り作動
させる変速操作手段を設けてある作業機の走行変速装置
であって、前記油圧クラッチの少なくとも一つとして、
圧油供給に伴い伝動を断つクラッチ切り状態にバネによ
る付勢力に抗して切り換わるとともに排油に伴い伝動を
行うクラッチ入り状態にバネによる付勢力で切り換わる
ネガティブ油圧クラッチを設けてある点にある。
【0007】〔作用〕本第1発明によるときは、エンジ
ン停止に伴う油圧ポンプの停止で圧油供給が停止された
場合、少なくとも一つのネガティブ油圧クラッチが圧油
供給の停止に伴う排油によりバネの付勢力でクラッチ入
り作動して、走行装置のエンジンへの接続を確保するよ
うにしてあるから、坂道でのエンジン停止時、エンジン
が走行装置の重力による移動に対する抵抗として作用
し、ネガティブブレーキを設けることなく、作業機を停
止保持できる、或いは、降坂移動するにしてもその移動
速度を非常に遅くすることができる。
【0008】〔効果〕従って、本第1発明によれば、コ
ストアップを招来することなく、坂道でのエンジン停止
に伴う急激な作業機の降坂移動を防止できるようになっ
た。
【0009】請求項2に係る本第2発明の特徴、作用、
効果は次の通りである。
【0010】〔特徴〕上記本第1発明の特徴において、
変速操作手段を構成するに、各油圧クラッチに対する制
御弁を電磁制御弁に形成し、制御弁それぞれに対応する
速度選択スイッチを設け、オン操作された速度選択スイ
ッチに対応して制御弁を作動させる制御装置を設けてあ
る点にある。
【0011】〔作用〕本第2発明によるときは、クラッ
チ入り作動させたい油圧クラッチに対応する速度選択ス
イッチをオン操作することにより、所定の油圧クラッチ
をクラッチ入り作動させることができるから、油圧クラ
ッチのクラッチ入り切り操作を迅速・容易に行える。
【0012】〔効果〕従って、本第2発明によれば、油
圧クラッチ操作性を優れたものにできるようになった。
【0013】請求項3に係る本第3発明の特徴、作用、
効果は次の通りである。
【0014】〔特徴〕上記本第1発明の特徴において、
変速操作手段を構成するに、各油圧クラッチに対する制
御弁を電磁制御弁に形成し、第1スイッチと第2スイッ
チとを設け、第1スイッチがオン操作される毎に制御弁
を順に切り換え、かつ、第2スイッチがオン操作される
毎に制御弁を前記とは逆の順序で順に切り換える制御装
置を設けてある点にある。
【0015】〔作用〕本第3発明によるときは、第1ス
イッチ及び第2スイッチをオン操作することにより、所
定の油圧クラッチをクラッチ入り作動させることができ
るから、油圧クラッチのクラッチ入り切り操作を容易に
行える。しかも、油圧クラッチの数が多くても、第1ス
イッチと第2スイッチとの二つのスイッチの操作で所定
の油圧クラッチをクラッチ入り作動させることができる
から、油圧クラッチを選択するためのスイッチの数が二
つで済む。
【0016】〔効果〕従って、本第3発明によれば、油
圧クラッチ操作性を優れたものにでき、しかも、スイッ
チが二つで済むことで安価に実施できるようになった。
【0017】請求項4に係る本第4発明の特徴、作用、
効果は次の通りである。
【0018】〔特徴〕上記本第2発明の特徴において、
エンジンから入力軸への伝動系に静油圧式の無段変速装
置を設け、この無段変速装置に対する変速操作レバーに
速度選択スイッチを付設してある点にある。
【0019】〔作用〕本第4発明によるときは、無段変
速装置に対する変速操作レバーに速度選択スイッチを付
設してあるから、変速操作レバーを握り操作したまま速
度選択スイッチを操作することができる。
【0020】〔効果〕従って、本第4発明によれば、無
段変速装置を設けることによる変速性能の向上を図りな
がらも、油圧クラッチによる変速と無段変速装置による
変速とに対する操作性を優れたものにできるようになっ
た。
【0021】請求項5に係る本第5発明の特徴、作用、
効果は次の通りである。
【0022】〔特徴〕上記本第3発明の特徴において、
エンジンから入力軸への伝動系に静油圧式の無段変速装
置を設け、この無段変速装置に対する変速操作レバーに
第1スイッチ及び第2スイッチを付設してある点にあ
る。
【0023】〔作用〕本第5発明によるときは、無段変
速装置に対する変速操作レバーに第1スイッチ及び第2
スイッチを付設してあるから、変速操作レバーを握り操
作したまま第1スイッチ及び第2スイッチを操作するこ
とができる。
【0024】〔効果〕従って、本第5発明によれば、無
段変速装置を設けることによる変速性能の向上を図りな
がらも、油圧クラッチによる変速と無段変速装置による
変速とに対する操作性を優れたものにできるようになっ
た。
【0025】請求項6に係る本第6発明の特徴、作用、
効果は次の通りである。
【0026】〔特徴〕上記本第1発明や本第2発明、本
第3発明、本第4発明、本第5発明の特徴において、油
圧クラッチとして、圧油供給に伴い伝動を行うクラッチ
入り状態にバネによる付勢力に抗して切り換わるととも
に排油に伴い伝動を断つクラッチ切り状態にバネによる
付勢力で切り換わるポジティブ油圧クラッチを少なくと
も二つ備えていて、二つのポジティブ油圧クラッチそれ
ぞれに対する制御弁が、一方のポジティブ油圧クラッチ
に圧油を供給する第1状態と他方のポジティブ油圧クラ
ッチに圧油を供給する第2状態と両ポジティブ油圧クラ
ッチから排油させる排油状態とに切り換え自在な一つの
制御弁から構成されている点にある。
【0027】〔作用〕本第6発明によるときは、二つの
ポジティブ油圧クラッチに対する制御弁を一つの制御弁
から構成してあるから、制御弁の数が少なくて済む。
【0028】〔効果〕従って、本第6発明によれば、ロ
ーコストで実施することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】作業機の一例であるコンバイン
は、図1に示すように、左右一対のクローラ式の走行装
置1L,1Rを備えた機体フレーム2の前部に、植立穀
稈を刈り取って後方に搬送する刈取部3を昇降操作自在
に連結し、前記機体フレーム2に、刈取部3からの刈取
穀稈を脱穀処理する脱穀装置4と搭乗運転部5とを搭載
して構成されている。
【0030】前記機体フレーム2に搭載したエンジンか
ら走行装置1L,1Rへの伝動系には、図2に示すよう
に、主変速装置である前後進切り換え自在な静油圧式の
無段変速装置7と、副変速装置である三段切り換え式の
走行変速装置8と、操向装置9とがその記載順に介装さ
れいる。
【0031】前記無段変速装置7は、走行装置1L,1
Rそれぞれの車軸10L,10Rを支承するミッション
ケース11に、その出力軸7Aを挿入させる状態で取り
付けられている。
【0032】前記走行変速装置8と操向装置9とは、走
行伝動装置として前記ミッションケース11に内装され
ている。
【0033】前記ミッションケース11には、前記無段
変速装置7の出力軸7Aからギヤ12,13対を介して
動力が伝達される中間伝動軸14がその一端を外部に突
出させる状態で支承されており、この中間伝動軸14の
外端部には、前記刈取部3に動力を伝達するための刈取
出力プーリ15が装着されており、中間伝動軸14と刈
取出力プーリ15との間には、中間伝動軸14の前進回
転のみを刈取出力プーリ15に伝達する一方向クラッチ
16が介装されている。
【0034】前記走行変速装置8の入力軸8Aには、前
記中間伝動軸14の動力がギヤ17,18対を介して伝
達されるようになっており、入力軸8Aと出力軸8Bと
の間には、低速伝動用の伝動系と、中速伝動用の伝動系
と、高速伝動用の伝動系との互いに伝動比が異なる三つ
の伝動系が構成されて、各伝動系を択一使用することに
より、三段変速を行うようになっている。
【0035】前記低速伝動用の伝動系は、前記入力軸8
Aに第1伝動ギヤG1をこの入力軸8Aと一体に回転す
る状態に装着し、前記出力軸8Bにこの第1伝動ギヤG
1に噛み合い連動する第1受動ギヤg1を出力軸8Bに
対して回転自在な状態に装着し、この第1受動ギヤg1
と出力軸8Bとの間に、第1受動ギヤg1から出力軸8
Bへの伝動を断続する第1の湿式多板式の油圧クラッチ
C1を設けて構成されている。
【0036】前記中速伝動用の伝動系は、前記入力軸8
Aに第2伝動ギヤG2をこの入力軸8Aと一体に回転す
る状態に装着し、前記出力軸8Bにこの第2伝動ギヤG
2に噛み合い連動する第2受動ギヤg2を出力軸8Bに
対して回転自在な状態に装着し、この第2受動ギヤg2
と出力軸8Bとの間に、第2受動ギヤg2から出力軸8
Bへの伝動を断続する第2の湿式多板式の油圧クラッチ
C2を設けて構成されている。
【0037】前記高速伝動用の伝動系は、前記入力軸8
Aに第3伝動ギヤG3をこの入力軸8Aと一体に回転す
る状態に装着し、前記出力軸8Bにこの第3伝動ギヤG
3に噛み合い連動する第3受動ギヤg3を出力軸8Bに
対して回転自在な状態に装着し、この第3受動ギヤg3
と出力軸8Bとの間に、第3受動ギヤg3から出力軸8
Bへの伝動を断続する第3の湿式多板式の油圧クラッチ
C3を設けて構成されている。
【0038】前記第1の油圧クラッチC1は、図3に詳
しく示すように、油室rへの圧油供給に伴い伝動を断つ
クラッチ切り状態にバネNBによる付勢力に抗して切り
換わるとともに油室rからの排油に伴い伝動を行うクラ
ッチ入り状態に前記バネNBによる付勢力で切り換わる
ネガティブ油圧クラッチNCである。
【0039】前記第2及び第3の油圧クラッチC2,C
3は、油室rへの圧油供給に伴い伝動を行うクラッチ入
り状態にバネPBによる付勢力に抗して切り換わるとと
もに油室rからの排油に伴い伝動を断つクラッチ切り状
態に前記バネPBによる付勢力で切り換わるポジティブ
油圧クラッチPCである。
【0040】そして、この走行変速装置8は、〈1〉第
1の油圧クラッチC1から排油してこの第1の油圧クラ
ッチC1をクラッチ入り状態に切り換えるとともに、第
2の油圧クラッチC2から排油してこの第2の油圧クラ
ッチC2をクラッチ切り状態に切り換え、かつ、第3の
油圧クラッチC3から排油してこの第3の油圧クラッチ
C3をクラッチ切り状態に切り換えることにより、低速
伝動用の伝動系のみを伝動状態に切り換えての低速伝動
状態となり、〈2〉第1の油圧クラッチC1に圧油を供
給してこの第1の油圧クラッチC1をクラッチ切り状態
に切り換えるとともに、第2の油圧クラッチC2に圧油
を供給してこの第2の油圧クラッチC2をクラッチ入り
状態に切り換え、かつ、第3の油圧クラッチC3から排
油してこの第3の油圧クラッチC3をクラッチ切り状態
に切り換えることにより、中速伝動用の伝動系のみを伝
動状態に切り換えての中速伝動状態となり、〈3〉第1
の油圧クラッチC1に圧油を供給してこの第1の油圧ク
ラッチC1をクラッチ切り状態に切り換えるとともに、
第2の油圧クラッチC2から排油してこの第2の油圧ク
ラッチC2をクラッチ切り状態に切り換え、かつ、第3
の油圧クラッチC3に圧油を供給してこの第3の油圧ク
ラッチC3をクラッチ入り状態に切り換えることによ
り、高速伝動用の伝動系のみを伝動状態に切り換えての
高速伝動状態となり、〈4〉第1の油圧クラッチC1に
圧油を供給してこの第1の油圧クラッチC1をクラッチ
切り状態に切り換えるとともに、第2の油圧クラッチC
2から排油してこの第2の油圧クラッチC2をクラッチ
切り状態に切り換え、かつ、第3の油圧クラッチC3か
ら排油してこの第3の油圧クラッチC3をクラッチ切り
状態に切り換えることにより、伝動系の全部を非伝動状
態に切り換えての非伝動状態(中立状態)となるのであ
る。
【0041】従って、この走行変速装置8によるきは、
高速伝動状態・中速伝動状態・低速伝動状態・中立状態
のいずれにおいても、エンジン6にて駆動される油圧ク
ラッチC1,C2,C3に対する油圧ポンプPがエンジ
ン6の停止により圧油を供給しない作動停止状態になっ
たとき、第2や第3の油圧クラッチC2,C3はその圧
油供給の停止に伴う排油により、クラッチ切り状態にな
ったり、クラッチ切り状態に保持されるのでるが、第1
の油圧クラッチC1がクラッチ入り状態となって、低速
伝動状態となるから、エンジン6に対する走行装置1
L,1Rの接続が保持される。
【0042】なお、前記出力軸8Bのうちミッションケ
ース11から突出する端部には、出力軸8Bに制動を掛
けて走行装置1L,1Rを停止保持する湿式多板式のブ
レーキ利用の駐車ブレーキ19が装着されている。
【0043】前記走行変速装置8の操作手段、つまり、
変速操作手段は、図5に示すように、前記油圧ポンプP
と各油圧クラッチC1,C2,C3との間の油圧回路L
1,L2,L3のそれぞれに、油圧クラッチC1,C
2,C3に圧油を供給する圧油供給状態と油圧クラッチ
C1,C2,C3から排油させる排油状態とに切り換え
自在な第1、第2、第3の制御弁B1,B2,B3を介
装し、これら制御弁B1,B2,B3を関連操作する副
変速レバー24を設けて構成されている。前記第2及び
第3の油圧クラッチC2,C3に対する第2、第3の制
御弁B2,B3は、第2の油圧クラッチC2に圧油を供
給する第1状態と、第3の油圧クラッチC3に圧油を供
給する第2状態と、両油圧クラッチC2,C3から排油
させる排油状態とに切り換え自在な一つの制御弁Bから
構成されている。
【0044】前記副変速レバー24は、揺動範囲一端の
中立位置Nに位置することにより、第1の制御弁B1を
圧油供給状態に切り換えるとともに、制御弁Bを排油状
態に切り換えて、前述した中立状態を現出し、中立位置
Nの隣の低速位置Lに位置することにより、第1の制御
弁B1を排油状態に切り換えるとともに、制御弁Bを排
油状態に切り換えて、前述した低速伝動状態を現出し、
低速位置Lの隣の中速位置Mに位置することにより、第
1の制御弁B1を圧油供給状態に切り換えるとともに、
制御弁Bを第2状態に切り換えて、前述した中速伝動状
態を現出し、揺動範囲の他端の高速位置Hに位置するこ
とにより、第1の制御弁B1を圧油供給状態に切り換え
るとともに、制御弁Bを第2状態に切り換えて、前述し
た高速伝動状態を現出するように制御弁B1及びBに機
械的に連係している。
【0045】従って、中立状態でエンジン6が停止する
ことで油圧ポンプPによる圧油供給が断たれると、圧油
供給状態にある第1の制御弁B1を通して第1の油圧ク
ラッチC1から排油されて、この第1の油圧クラッチC
1がクラッチ入り状態となることで走行装置1L,1R
がエンジン6に接続し、低速伝動状態でエンジン6が停
止することで油圧ポンプPによる圧油供給が断たれる
と、第1の油圧クラッチC1がそのままクラッチ入り状
態に保持されことで走行装置1L,1Rのエンジン6へ
の接続が保持され、中速伝動状態でエンジン6が停止す
ることで油圧ポンプPによる圧油供給が断たれると、第
1状態にある制御弁Bを通して第2の油圧クラッチC2
から排油されて第2の油圧クラッチC2がクラッチ切り
状態になるものの、圧油供給状態にある第1の制御弁B
1を通して第1の油圧クラッチC1から排油されてその
第1の油圧クラッチC1がクラッチ入り状態になること
で走行装置1L,1Rのエンジン6への接続が保持さ
れ、高速伝動状態でエンジン6が停止することで油圧ポ
ンプPによる圧油供給が断たれると、第2状態にある制
御弁Bを通して第3の油圧クラッチC3から排油されて
第3の油圧クラッチC3がクラッチ切り状態になるもの
の、圧油供給状態にある第1の制御弁B1を通して第1
の油圧クラッチC1から排油されてその第1の油圧クラ
ッチC1がクラッチ入り状態になることで走行装置1
L,1Rのエンジン6への接続が保持される。
【0046】前記操向装置9は、前記ミッションケース
11に回転自在に支持させたシフト軸31に、前記走行
変速装置8の出力軸8Bと一体回転状態に装着の正転伝
動用伝動ギヤ33に噛み合い連動する正転伝動用受動ギ
ヤ34と、左右一対の操向用受動ギヤ35L,35Rと
を回転自在に装着するとともに、前記車軸10L,10
Rのそれぞれに一体回転する状態に装着した車軸受動ギ
ヤ36L,36Rに常時噛み合い連動する状態での軸芯
方向移動により噛み合い式の直進クラッチ37L,37
Rを介して前記正転伝動用受動ギヤ34に連動する第1
状態と噛み合い式の操向クラッチ38L,38Rを介し
て操向用受動ギヤ35L,35Rに連動する第2状態と
に切り換え自在な左右一対のシフトギヤ39L,39R
を回転自在に装着し、前記操向用受動ギヤ35L,35
Rを同期して正転伝動用受動ギヤ34と同方向に減速回
転させる減速手段と、操向用受動ギヤ35L,35Rを
同期して正転伝動用受動ギヤ34とは反対の方向に回転
させる逆転手段と、操向用受動ギヤ35L,35Rに同
期して制動力を付与する制動手段とを設けて構成されて
いる。
【0047】前記減速手段は、減速逆転制動軸40をミ
ッションケース11に回転自在に支持させ、この減速逆
転制動軸40の回転を前記操向用受動ギヤ35L,35
Rのそれぞれに等しく減速伝達する操向用伝動ギヤ41
L,41Rを減速逆転制動軸40にそれと一体に回転す
る状態に装着し、前記正転伝動用受動ギヤ34に一体に
形成した伝動ギヤ部42に噛み合い連動して正転伝動用
受動ギヤ34の回転が減速伝達される正転受動ギヤ43
を前記減速逆転制動軸40に回転のみ自在に装着し、こ
の正転受動ギヤ43と減速逆転制動軸40との間に、正
転受動ギヤ43から減速逆転制動軸40への伝動を断つ
クラッチ切り状態にバネを介して作動付勢されていて圧
油供給に伴いその付勢力に抗して伝動を行うクラッチ入
り状態に切り換わる減速用の湿式多板式の油圧クラッチ
45を設けて構成されている。つまり、油圧クラッチ4
5をクラッチ入り作動させることにより、正転伝動用受
動ギヤ34の回転を伝動ギヤ部42・正転受動ギヤ43
・減速クラッチ45・減速逆転制動軸40・操向用伝動
ギヤ41L,41Rと伝達させて操向用受動ギヤ35
L,35Rを同期減速駆動するように構成されている。
【0048】前記逆転手段は、前記走行変速装置8の出
力軸8Bに一体回転状態に装着の逆転伝動用伝動ギヤ4
6に噛み合い連動する逆転伝動用受動ギヤ47を前記減
速逆転制動軸40に回転のみ自在に装着し、この逆転伝
動用受動ギヤ47と減速逆転制動軸40との間に、逆転
伝動用受動ギヤ47から減速逆転制動軸40への伝動を
断つクラッチ切り状態にバネを介して作動付勢されてい
て圧油供給に伴いその付勢力に抗して伝動を行うクラッ
チ入り状態に切り換わる逆転用の湿式多板式の油圧クラ
ッチクラッチ49を設けて構成されている。つまり、油
圧クラッチ49をクラッチ入り作動させることにより、
逆転伝動用伝動ギヤ46の回転を逆転伝動用受動ギヤ4
7・逆転クラッチ49・減速逆転制動軸40・操向用伝
動ギヤ41L,41Rと伝達させて操向用受動ギヤ35
L,35Rを同期逆転駆動するように構成されている。
前記減速用及び逆転用の油圧クラッチ45,49が操向
用の油圧クラッチCである。
【0049】前記制動手段は、圧油供給に伴い減速逆転
制動軸40を可逆的に制動する湿式多板式の油圧ブレー
キ50を設けて構成されている。つまり、減速伝動ギヤ
41L,41Rを制動することで減速受動ギヤ35L,
35Rを制動するように構成されている。
【0050】つまり、操向装置9は、〈1〉直進クラッ
チ37L,37Rをともにクラッチ入り作動させること
により、正転伝動用受動ギヤ34の回転を両シフトギヤ
39L,39Rを介して両車軸受動ギヤ36L,36R
に伝達することで、左右の走行装置1L,1Rを等速駆
動させて直進走行を行い、〈2〉操向クラッチ38L,
38Rのうち旋回内側のものをクラッチ入り作動させる
ことにより、左右の走行装置1L,1Rのうち旋回内側
のものに対する駆動を断って片側駆動旋回を行い、
〈3〉操向クラッチ38L,38Rのうち旋回内側のも
のをクラッチ入り作動させるとともに、減速用の油圧ク
ラッチ45をクラッチ入り作動させることにより、操向
用受動ギヤ35L,35Rのうち旋回内側のもので旋回
内側の走行装置1L又は1Rを駆動させることで、左右
の走行装置1L,1Rのうち旋回内側のものの駆動速度
を旋回外側のものの駆動速度よりも小さくして緩旋回を
行い、〈4〉操向クラッチ38L,38Rのうち旋回内
側のものをクラッチ入り作動させるとともに、油圧ブレ
ーキ50を制動させることにより、旋回内側の走行装置
1L又は1Rを操向用受動ギヤ35L又は35Rを介し
て油圧ブレーキ50に連動させることで、旋回内側の走
行装置1L又は1Rを制動停止させて信地旋回を行い、
〈5〉操向クラッチ38L,38Rのうち旋回内側のも
のをクラッチ入り作動させるとともに、逆転用の油圧ク
ラッチ49をクラッチ入り作動させることにより、操向
用受動ギヤ35L,35Rのうち旋回内側のもので旋回
内側の走行装置1L又は1Rを駆動させることで、左右
の走行装置1L,1Rのうち旋回内側のものを逆転駆動
させて超信地旋回を行うように構成されている。
【0051】操向装置9の操作手段は、図4に示すよう
に、シフトギヤ39L,39Rのそれぞれを直進クラッ
チ入り位置にアーム51L,51Rを介して移動付勢す
る左右一対のバネ52L,52Rと、圧油供給に伴い伸
長作動することでバネ52L,52Rの付勢力に抗して
シフトギヤ39L,39Rのそれぞれを操向クラッチ入
り位置に前記アーム51L,51Rを介して移動させる
左右一対の操向シリンダ53L,53Rとを設け、操向
シリンダ53L,53Rが伸長作動した状態にあるとき
に油路54を介して供給される圧油を減速用の油圧クラ
ッチ45に供給する減速状態と逆転用の油圧クラッチ4
9に供給する逆転状態と油圧ブレーキ50に供給する制
動状態とに切り換え自在なモード切り換え用の電磁弁5
5を設け、左側の操向シリンダ53Lに圧油を供給する
左旋回状態と右側の操向シリンダ53Rに圧油を供給す
る右旋回状態と両操向シリンダ53L,53Rから排油
させる直進状態とに切り換え自在な操向弁56を設け、
前記油圧クラッチ45,49及び油圧ブレーキ50の作
動圧まで油路54の油圧を高める作動状態と油圧クラッ
チ45,49及び油圧ブレーキ50を作動させない低圧
に油路54の油圧を保持する非作動状態とに切り換え自
在な圧力調整弁57を設け、操向操作レバー58とモー
ド選択スイッチ59とを設け、このモード選択スイッチ
59が減速モード位置P1にあるとき前記電磁弁55を
減速状態に切り換えるとともにモード選択スイッチ59
が逆転モード位置P2にあるとき電磁弁55を逆転状態
に切り換えかつモード選択スイッチ59が制動モード位
置P3にあるとき電磁弁55を制動状態に切り換える操
向モード制御装置60を設けて構成されている。
【0052】前記操向操作レバー58は、直進位置Nに
位置するとき前記操向弁56を直進状態に切り換えると
ともに圧力調整弁57を非作動状態に切り換え、第1左
旋回位置L1に位置するとき操向弁56を左旋回状態に
切り換えるとともに圧力調整弁57を非作動状態に切り
換え、第1右旋回位置R1に位置するとき操向弁56を
右旋回状態にきりかえるとともに圧力調整弁57を非作
動状態に切り換え、第2左旋回位置L2に位置するとき
操向弁56を左旋回状態に切り換えるとともに圧力調整
弁57を作動状態に切り換え、第2右旋回位置R2に位
置するとき操向弁56を作動状態に切り換えるとともに
圧力調整弁57を作動状態に切り換えるように操向弁5
6及び圧力調整弁57に機械的に連係しているものであ
る。なお、圧力調整弁57は、操向操作レバー58の第
1左旋回位置L1及び第1右旋回位置R1それぞれから
第2左旋回位置L2及び第2右旋回位置R2への操作に
伴って圧力を徐々に上昇させるものである。従って、電
磁弁55が制動状態にあるときに操向操作レバー58が
第1左旋回位置L1及び第1右旋回位置R1それぞれか
ら第2左旋回位置L2及び第2右旋回位置R2に操作さ
れた場合、油圧ブレーキ50の制動力が徐々に上昇する
ことになる。
【0053】従って、〈1〉モード選択スイッチ59を
減速モード位置P1に切り換えた状態では、操向操作レ
バー58を第1左旋回位置L1又は第1右旋回位置R1
に操作することにより、操向クラッチ38L,38Rの
うち旋回内側のものがクラッチ入り作動して、つまり、
直進クラッチ37L,37Rのうち旋回内側のものがク
ラッチ切り作動して、片側駆動左旋回又は片側駆動右旋
回を行えるとともに、操向操作レバー58を第2左旋回
位置L2又は第2右旋回位置R2に操作することによ
り、旋回内側の操向クラッチ38L又は38Rのクラッ
チ入り状態が維持されたまま減速用の油圧クラッチ45
がクラッチ入り作動して、左緩旋回又は右緩旋回を行
え、〈2〉モード選択スイッチ59を逆転モード位置P
2に切り換えた状態では、操向操作レバー58を第1左
旋回位置L1又は第1右旋回位置R1に操作することに
より、操向クラッチ38L,38Rのうち旋回内側のも
のがクラッチ入り作動して、つまり、直進クラッチ37
L,37Rのうち旋回内側のものがクラッチ切り作動し
て、片側駆動左旋回又は片側駆動右旋回を行えるととも
に、操向操作レバー58を第2左旋回位置L2又は第2
右旋回位置R2に操作することにより、旋回内側の操向
クラッチ38L又は38Rのクラッチ入り状態が維持さ
れたまま逆転用の油圧クラッチ49がクラッチ入り作動
して、左超信地旋回又は右超信地旋回を行え、〈3〉モ
ード選択スイッチ59を制動モード位置P3に切り換え
た状態では、操向操作レバー58を第1左旋回位置L1
又は第1右旋回位置R1に操作することにより、操向ク
ラッチ38L,38Rのうち旋回内側のものがクラッチ
入り作動して、つまり、直進クラッチ37L,37Rの
うち旋回内側のものがクラッチ切り作動して、片側駆動
左旋回又は片側駆動右旋回を行えるとともに、操向操作
レバー58を第2左旋回位置L2又は第2右旋回位置R
2に操作することにより、旋回内側の操向クラッチ38
L又は38Rのクラッチ入り状態が維持されたまま油圧
ブレーキ50が制動作動して、左信地旋回又は右信地旋
回を行えるのである。
【0054】〔別実施形態〕上記実施の形態では、変速
操作手段として、制御弁B1,Bを機械操作式のものに
して実施したが、変速操作手段は、図6、図7に示すよ
うに、制御弁B1,Bを電磁制御弁とし、制御弁B1,
Bに対応する速度選択スイッチS1,S2,S3,SN
を搭乗運転部5の操作パネル5Pに設け、オン操作され
た速度選択スイッチS1,S2,S3,SNに対応して
制御弁B1,Bを作動させる制御装置61を設けたもの
であっても良い。
【0055】変速操作手段は、図8に示すように、制御
弁B1,Bを電磁制御弁とし、第1スイッチSUと第2
スイッチSDとを搭乗運転部5の操作パネル5Pに設
け、第1スイッチSUがオン操作される毎に制御弁B
1,Bを順に切り換え、かつ、第2スイッチSDがオン
操作される毎に制御弁B1,Bを前記とは逆の順に切り
換える制御装置62を設けたものであっても良い。詳述
すると、図9に示すように、走行変速装置8が中立状態
Nにあるときに第1スイッチSUをオン操作すると第1
の制御弁B1が排油状態に切り換わるとともに制御弁B
が排油状態に維持されて低速伝動状態F1となり、低速
伝動状態F1にあるときに第1スイッチSUをオン操作
すると第1の制御弁B1が圧油供給状態に切り換わると
ともに制御弁Bが第1状態に切り換わって中速伝動状態
F2となり、中速伝動状態F2にあるときに第1スイッ
チSUをオン操作すると第1の制御弁B1が圧油供給状
態に維持されるとともに制御弁Bが第2状態に切り換わ
って高速伝動状態F3となり、高速伝動状態F3にある
ときに第2スイッチSDをオン操作すると第1の制御弁
B1が圧油供給状態に維持されるとともに制御弁Bが第
1状態に切り換わって中速伝動状態F2となり、中速伝
動状態F2にあるときに第2スイッチSDがオン操作さ
れると第1の制御弁B1が排油状態に切り換わるととも
に制御弁Bが排油状態に切り換わって低速伝動状態F1
となり、低速伝動状態F1にあるときに第2スイッチS
Dがオン操作されると第1の制御弁B1が圧油供給状態
に切り換わるとともに制御弁Bが排油状態に維持されて
中立状態Nとなる。
【0056】図10の(イ)(ロ)に示すように、前記
第1スイッチSU及び第2スイッチSDを、前記無段変
速装置7に対する変速操作レバー7Lに、その変速操作
レバー7Lを握り操作した状態で操作可能に設ける。
【0057】前記速度選択スイッチS1,S2,S3
を、前記無段変速装置7に対する変速操作レバー7L
に、その変速操作レバー7Lを握り操作した状態で操作
可能に設ける。
【0058】図11に示すように、上記実施の形態で説
明した第1、第2、第3の制御弁B1,B2,B3を、
電磁比例圧力制御弁とし、伝動状態の切り換えに伴う油
圧の上昇及び降下を徐々に行わせるようにして、伝動状
態の切り換え時、つまり、変速時のショックを低減す
る。この場合、例えば、高速伝動状態F3から中速伝動
状態F2への切り換え時には、第3の油圧クラッチC3
からの排油に伴う圧力p3の下降及び第2の油圧クラッ
チC2に供給される圧油の圧力p2の上昇は図12の
(イ)に示すように行われ、中速伝動状態F2から低速
伝動状態F1への切り換え時には、第2の油圧クラッチ
C2からの排油に伴う圧力p2の下降及び第1の油圧ク
ラッチC1からの排油に伴う圧力p1の下降は図12の
(ロ)に示すように行われる。
【0059】上記実施の形態では、第1の油圧クラッチ
C1をネガティブ油圧クラッチNCとしたが、第2の油
圧クラッチC2をネガティブ油圧クラッチNCとした
り、第3の油圧クラッチC3をネガティブ油圧クラッチ
NCとしたりして実施しても良い。
【0060】上記実施の形態では、第1の油圧クラッチ
C1の一つをネガティブ油圧クラッチNCとしたが、第
1、第2の油圧クラッチC1,C2の二つをネガティブ
油圧クラッチNCとしても良く、第1、第3の油圧クラ
ッチC1,C3の二つをネガティブ油圧クラッチNCと
しても良く、第2、第3の油圧クラッチC2,C3の二
つをネガティブ油圧クラッチNCとしても良く、全部の
油圧クラッチC1,C2,C3をネガティブ油圧クラッ
チNCとしても良い。
【0061】上記実施の形態では、三つの油圧クラッチ
C1,C2,C3を備えた三段変速式の走行変速装置へ
の適用例を示したが、本発明は、二つの油圧クラッチC
1,C2を備えた二段変速式の走行変速装置や、四つ以
上の油圧クラッチC1〜Cnを備えた多段変速式の走行
変速装置などにも適用することができる。
【0062】本発明の走行変速装置は、伝動系の一つ、
或いは、複数を後進伝動系とした前後進切り換え装置を
含む。
【0063】操向装置9の構造及び形式は適宜変更可能
である。
【0064】本発明は、コンバイン以外の各種の作業機
の走行変速装置に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの側面図
【図2】走行伝動装置の展開図
【図3】走行変速装置の縦断正面図
【図4】操向操作手段の概略構成図
【図5】変速操作手段の概略構成図
【図6】別実施形態を示す変速操作手段の油圧回路図
【図7】別実施形態を示す変速操作手段の制御ブロック
【図8】別実施形態を示す変速操作手段の制御ブロック
【図9】別実施形態を示すスイッチ操作に伴う変速状況
を示すブロック図
【図10】別実施形態を示すスイッチ取付け部の正面図
と側面図
【図11】別実施形態を示す変速操作手段の油圧回路図
【図12】別実施形態を示す変速操作に伴う油圧変動の
説明図
【符号の説明】
6 エンジン 7 無段変速装置 7L 変速操作レバー 8A 入力軸 8B 出力軸 61 制御装置 62 制御装置 C1〜Cn 油圧クラッチ NB バネ NC ネガティブ油圧クラッチ B1〜Bn 制御弁 S1〜Sn 速度選択スイッチ SU 第1スイッチ SD 第2スイッチ PB バネ PC ポジティブ油圧クラッチ B 制御弁

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力軸と出力軸との間に、互いに伝動比
    が異なる複数の伝動系を介装し、各伝動系のそれぞれに
    伝動を断続する油圧クラッチを介装し、これら油圧クラ
    ッチのうちから一つを選択してクラッチ入り作動させる
    変速操作手段を設けてある作業機の走行変速装置であっ
    て、前記油圧クラッチの少なくとも一つとして、圧油供
    給に伴い伝動を断つクラッチ切り状態にバネによる付勢
    力に抗して切り換わるとともに排油に伴い伝動を行うク
    ラッチ入り状態にバネによる付勢力で切り換わるネガテ
    ィブ油圧クラッチを設けてある作業機の走行変速装置。
  2. 【請求項2】 変速操作手段を構成するに、各油圧クラ
    ッチに対する制御弁を電磁制御弁に形成し、制御弁それ
    ぞれに対応する速度選択スイッチを設け、オン操作され
    た速度選択スイッチに対応して制御弁を作動させる制御
    装置を設けてある請求項1記載の作業機の走行変速装
    置。
  3. 【請求項3】 変速操作手段を構成するに、各油圧クラ
    ッチに対する制御弁を電磁制御弁に形成し、第1スイッ
    チと第2スイッチとを設け、第1スイッチがオン操作さ
    れる毎に制御弁を順に切り換え、かつ、第2スイッチが
    オン操作される毎に制御弁を前記とは逆の順序で順に切
    り換える制御装置を設けてある請求項1記載の作業機の
    走行変速装置。
  4. 【請求項4】 エンジンから入力軸への伝動系に静油圧
    式の無段変速装置を設け、この無段変速装置に対する変
    速操作レバーに速度選択スイッチを付設してある請求項
    2記載の作業機の走行変速装置。
  5. 【請求項5】 エンジンから入力軸への伝動系に静油圧
    式の無段変速装置を設け、この無段変速装置に対する変
    速操作レバーに第1スイッチ及び第2スイッチを付設し
    てある請求項3記載の作業機の走行変速装置。
  6. 【請求項6】 油圧クラッチとして、圧油供給に伴い伝
    動を行うクラッチ入り状態にバネによる付勢力に抗して
    切り換わるとともに排油に伴い伝動を断つクラッチ切り
    状態にバネによる付勢力で切り換わるポジティブ油圧ク
    ラッチを少なくとも二つ備えていて、二つのポジティブ
    油圧クラッチそれぞれに対する制御弁が、一方のポジテ
    ィブ油圧クラッチに圧油を供給する第1状態と他方のポ
    ジティブ油圧クラッチに圧油を供給する第2状態と両ポ
    ジティブ油圧クラッチから排油させる排油状態とに切り
    換え自在な一つの制御弁から構成されている請求項1〜
    5のいずれか1項に記載の作業機の走行変速装置。
JP10122092A 1998-05-01 1998-05-01 作業機の走行変速装置 Pending JPH11315921A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006207601A (ja) * 2005-01-25 2006-08-10 Tcm Corp クラッチ装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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