JP2000335267A - コンバインの伝動装置 - Google Patents

コンバインの伝動装置

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JP2000335267A
JP2000335267A JP11149304A JP14930499A JP2000335267A JP 2000335267 A JP2000335267 A JP 2000335267A JP 11149304 A JP11149304 A JP 11149304A JP 14930499 A JP14930499 A JP 14930499A JP 2000335267 A JP2000335267 A JP 2000335267A
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Japan
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transmission
hydraulic
clutch
parking brake
state
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JP11149304A
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English (en)
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Masayuki Kumagai
熊谷  雅行
Mikio Okada
幹夫 岡田
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駐車ブレーキを制動状態にしているときには
その駐車ブレーキの作用する部位には伝動されないよう
にできるコンバインの伝動装置を提供する。 【解決手段】 クローラ走行装置1,1への伝動系に、
伝動比が互いに異なる複数の伝動経路のそれぞれに介装
した油圧クラッチC1,C2,C3を択一的に入り作動
させることにより伝動経路の一つを伝動状態にして複数
の変速を行う変速装置9を設けるとともに、各油圧クラ
ッチC1,C2,C3とその択一選択を行う切換弁63
とを接続して変速操作用の油圧回路を構成し、駐車ブレ
ーキ19を操作する人為操作具75の制動側への操作に
基づいて、油圧クラッチC1,C2,C3の入り作動を
解除するように油圧圧力を低下させる圧力低下手段67
を設けてあるコンバインの伝動装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クローラ走行装置
への伝動系に、伝動比が互いに異なる複数の伝動経路の
それぞれに介装した油圧クラッチを択一的に入り作動さ
せることにより伝動経路の一つを伝動状態にして複数の
変速を行う変速装置を設けるとともに、前記各油圧クラ
ッチとその択一選択を行う切換弁とを接続して変速操作
用の油圧回路を構成したコンバインの伝動装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のコンバインにあっては、
駐車ブレーキを制動状態に切り換えるためのブレーキペ
ダル等の操作具を人為操作して走行停止状態にするよう
にしていた。また、そのブレーキペダル等の操作具と駐
車ブレーキとは例えばレリーズワイヤ等の機械的な連係
機構を介して連動連結しているに止まっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
コンバインにあっては、一時的に走行停止する際でも駐
車ブレーキを操作するのであって、その際副変速装置に
ついては油圧クラッチを接続状態のままにしていたた
め、伝動可能な状態が維持されているのであり、誤って
駐車ブレーキを制動したままで変速レバーを増速側に操
作したりすると、伝動可能にもかかわらず制動が掛かっ
た状態となって、駐車ブレーキが焼き付いてしまう虞れ
があった。また、駐車ブレーキを操作具で操作し、さら
に副変速装置について油圧クラッチが全て切れる状態に
人為的に操作することは煩わしいものであった。
【0004】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であって、駐車ブレーキを制動状態にしているときには
その駐車ブレーキの作用する部位には伝動されないよう
にできるコンバインの伝動装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】(構成) 本発明の請求
項1にかかるコンバインの伝動装置は、クローラ走行装
置への伝動系に、伝動比が互いに異なる複数の伝動経路
のそれぞれに介装した油圧クラッチを択一的に入り作動
させることにより伝動経路の一つを伝動状態にして複数
の変速を行う変速装置を設けるとともに、前記各油圧ク
ラッチとその択一選択を行う切換弁とを接続して変速操
作用の油圧回路を構成し、駐車ブレーキを操作する人為
操作具の制動側への操作に基づいて、前記油圧クラッチ
の入り作動を解除するように油圧圧力を低下させる圧力
低下手段を設けてあることを特徴構成とする。
【0006】(作用) 本発明の請求項1にかかる構成
によれば、駐車ブレーキを操作する人為操作具の制動側
への操作に基づいて、油圧クラッチの入り作動を解除す
るように油圧圧力を低下させる圧力低下手段を設けてあ
るから、駐車ブレーキが操作されるとそれに連動して油
圧クラッチが切れて走行系への伝動が断たれることにな
り、一々油圧クラッチの切り操作を人為的に行わなくて
も良いとともに、駐車ブレーキが操作されている状態で
誤って主変速装置を増速側へ操作するようなことがあっ
ても走行装置は作動しない。
【0007】(効果) 従って、本発明の請求項1にか
かる構成によれば、駐車ブレーキを操作するだけで、走
行用の伝動系が自動的に断たれることによって、人為的
なその操作を解消できることになって、操作性を向上で
きるとともに、誤って駐車ブレーキ状態で走行させるよ
うな操作をしても駐車ブレーキが焼き付く等の不具合は
回避できるものとなっている。
【0008】(構成) 本発明の請求項2にかかるコン
バインの伝動装置は、請求項1に記載のものにおいて、
前記駐車ブレーキをネガティブブレーキとして作動する
ように構成するとともに、前記油圧クラッチへ圧油給排
する油圧回路中に、前記駐車ブレーキを制動解除側に操
作する油圧シリンダを接続してあることを特徴構成とす
る。
【0009】(作用) 本発明の請求項2にかかる構成
によれば、駐車ブレーキをネガティブブレーキとして作
動するように構成するとともに、油圧クラッチへ圧油給
排する油圧回路中に、駐車ブレーキを制動解除側に操作
する油圧シリンダを接続してあるから、駐車ブレーキを
制動作動状態にするには、油圧クラッチへ圧油給排する
油圧回路中の圧力を高くすることによって油圧シリンダ
への圧油供給をしてそのときの油圧シリンダの作動に伴
って駐車ブレーキが制動解除状態に切り換わり、油圧ク
ラッチへの油圧回路の圧油圧力を低下させるに伴い、油
圧シリンダがネガティブブレーキとして制動作動させる
スプリング等の付勢手段により駐車ブレーキが制動作動
状態となる。
【0010】(効果) 従って、本発明の請求項2にか
かる構成によれば、油圧回路への圧油圧力の状態に合わ
せて駐車ブレーキも制動作動する状態と制動解除する状
態とが切り換わることになって、油圧クラッチの入り切
り作動にも対応して不当に駐車ブレーキが制動作動しな
いようにできる利点がある。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1に、コンバインの一例を示し
ている。このコンバインは、左右一対のクローラ走行装
置1,1を備えた機体フレーム2の前部に、刈取前処理
装置3を横軸芯P周りで昇降揺動操作可能に装着すると
ともに、機体フレーム2に、脱穀装置4、搭乗運転部
5、穀粒回収部6等を搭載装備して構成している。
【0012】図2に示すように、機体フレーム2に搭載
したエンジン7からクローラ走行装置1,1への伝動系
には、主変速装置である静油圧式無段変速装置(以下H
STと称する)8と、三段切換式の副変速装置9と、旋
回用伝動機構10とがその記載順に設けられている。
尚、HST8を変速操作するための手動式の変速操作レ
バーLが搭乗運転部に設けられている。
【0013】HST8は、クローラ走行装置1,1それ
ぞれの車軸1L,1Rを支承するミッションケース11
に、その出力軸8Aを挿入させる状態で取り付けられて
いる。副変速装置9及び旋回用伝動機構10はミッショ
ンケース11に内装されている。ミッションケース11
には、HST8の出力軸8Aからギア12,13の対を
介して動力が伝達される中間伝動軸14がその一端を外
部に突出させる状態で支承されており、この中間伝動軸
14の外端側には、刈取前処理装置3に動力を伝達する
ための刈取出力プーリ15が装着されており、中間伝動
軸14と刈取出力プーリ15との間には、中間伝動軸1
4の前進回転のみを刈取出力プーリ15に伝達する一方
向クラッチ16が介装されている。
【0014】前記副変速装置9の入力軸9Aには、前記
中間伝動軸14の動力がギア17,18の対を介して伝
動されるようになっており、入力軸9Aと出力軸9Bと
の間には、低速伝動用の伝動系と、中速伝動用の伝動系
と、高速伝動用の伝動系との互いに伝動比の異なる三つ
の伝動系が介装され、各伝動系を択一的に選択して使用
することにより、三段変速を行うようになっている。
【0015】前記低速伝動用の伝動系は、入力軸9Aに
第1伝動ギアG1を一体回転する状態に装着し、出力軸
9Bにこの第1伝動ギアG1に噛み合い連動する第1受
動ギアg1を出力軸9Bに対して回転自在な状態に装着
し、この第1受動ギアg1と出力軸9Bとの間に、第1
受動ギアg1から出力軸9Bへの伝動を断続する湿式多
板式の第1の油圧クラッチC1を設けて構成されてい
る。
【0016】前記中速伝動用の伝動系は、入力軸9Aに
第2伝動ギアG2を一体回転する状態に装着し、出力軸
9Bにこの第2伝動ギアG2に噛み合い連動する第2受
動ギアg2を出力軸9Bに対して回転自在な状態に装着
し、この第2受動ギアg2と出力軸9Bとの間に、第2
受動ギアg2から出力軸9Bへの伝動を断続する湿式多
板式の第2の油圧クラッチC2を設けて構成されてい
る。
【0017】前記高速伝動用の伝動系は、入力軸9Aに
第3伝動ギアG3を一体回転する状態に装着し、出力軸
9Bにこの第3伝動ギアG3に噛み合い連動する第3受
動ギアg3を出力軸9Bに対して回転自在な状態に装着
し、この第3受動ギアg3と出力軸9Bとの間に、第3
受動ギアg3から出力軸9Bへの伝動を断続する湿式多
板式の第3の油圧クラッチC3を設けて構成されてい
る。
【0018】そして、この副変速装置9は、〈1〉第1
の油圧クラッチC1に圧油を供給してこの第1の油圧ク
ラッチC1をクラッチ入り状態に切り換え、かつ、第2
の油圧クラッチC2及び第3の油圧クラッチC3から排
油してこの第2の油圧クラッチC2及び第3の油圧クラ
ッチC3をクラッチ切り状態に切り換えることにより、
低速伝動用の伝動系のみを伝動状態に切り換える低速伝
動状態(倒伏速度)(圃場の穀稈が倒伏しているときの
刈取作業用の走行速度)となり、〈2〉第2の油圧クラ
ッチC2に圧油を供給してこの第2の油圧クラッチC2
をクラッチ入り状態に切り換え、かつ、第1の油圧クラ
ッチC1及び第3の油圧クラッチC3から排油してこの
第1の油圧クラッチC1及び第3の油圧クラッチC3を
クラッチ切り状態に切り換えることにより、中速伝動用
の伝動系のみを伝動状態に切り換える中速伝動状態(標
準速度)(標準の刈取作業用の走行速度)となり、
〈3〉第3の油圧クラッチC3に圧油を供給してこの第
3の油圧クラッチC3をクラッチ入り状態に切り換え、
かつ、第1の油圧クラッチC1及び第2の油圧クラッチ
C2から排油してこの第1の油圧クラッチC1及び第2
の油圧クラッチC2をクラッチ切り状態に切り換えるこ
とにより、高速伝動用の伝動系のみを伝動状態に切り換
える高速伝動状態(路上走行速度)となり、〈4〉第1
の油圧クラッチC1、第2の油圧クラッチC2及び第3
の油圧クラッチC3から排油してこの第1、第2及び第
3の油圧クラッチC1,C2,C3をクラッチ切り状態
に切り換えることにより、伝動系の全部を非伝動状態に
切り換える中立状態となる。尚、上記〈1〉,〈2〉,
〈3〉,〈4〉を現出するための切換手段についての具
体的説明は後述する。
【0019】図2に示すように、前記出力軸9Bに制動
を掛けて走行装置1L,1Rを停止保持する湿式多板式
の駐車ブレーキ19が設けられ、この駐車ブレーキ19
は、その制動操作するための油圧シリンダ69に内装さ
れるバネSの付勢力により制動作用するように構成され
るとともに、油圧ポンプPが作動して油圧シリンダ69
に圧油が供給されるに伴い、バネSの付勢力に抗して油
圧シリンダ69のピストンが伸長作動して制動状態を解
除するネガティブブレーキとして機能する状態に設けら
れ、坂道の途中等傾斜地でエンジン7が停止したような
場合には、自動的に制動状態に復帰するように構成され
ている。詳細は後述する。
【0020】次に、図2乃至図4に基づいて、前記旋回
用伝動機構10について説明する。副変速装置9の出力
軸9Bに、正転伝動用伝動ギア33が一体回転状態で装
着され、前記ミッションケース11に回転自在に支持さ
せたシフト軸31に、前記正転伝動用伝動ギア33に噛
み合い連動する正転伝動用受動ギア34が一体回転状態
で装着されている。さらに、シフト軸31には、左右一
対の操向用受動ギア35L,35Rと、前記車軸1L,
1Rのそれぞれに一体回転する状態に装着した車軸受動
ギア36L,36Rに常時噛み合い連動する左右一対の
シフトギア39L,39Rとが回転自在に装着されてい
る。そして、左右の各シフトギア39L,39Rの軸芯
方向への移動により、左右の各車軸受動ギア36L,3
6Rが、噛み合い式の直進クラッチ37L,37Rを介
して前記正転伝動用受動ギア34に連動する第1状態
と、噛み合い式の操向クラッチ38L,38Rを介して
操向用受動ギア35L,35Rに連動する第2状態とに
切り換え自在に構成されている。
【0021】また、減速逆転制動軸40がミッションケ
ース11に回転自在に支持され、この減速逆転制動軸4
0の回転を前記操向用受動ギア35L,35Rのそれぞ
れに等しく減速伝達する操向用伝動ギア41L,41R
が減速逆転制動軸40に一体回転する状態に装着される
とともに、前記正転伝動用受動ギア34に一体に形成し
た伝動ギア部42に噛み合い連動して正転伝動用受動ギ
ア34の回転が減速伝達される正転受動ギア43が、前
記減速逆転制動軸40に回転自在に装着されている。そ
して、この正転受動ギア43と減速逆転制動軸40との
間に、圧油供給停止に伴い正転受動ギア43から減速逆
転制動軸40への伝動を断つクラッチ切り状態にバネを
介して作動付勢され且つ圧油供給に伴いその付勢力に抗
して伝動を行うクラッチ入り状態に切り換わる緩旋回用
の湿式多板式の油圧クラッチからなる減速クラッチ45
が設けられている。
【0022】つまり、油圧クラッチ45をクラッチ入り
作動させることにより、正転伝動用受動ギア34の回転
を伝動ギア部42・正転受動ギア43・減速クラッチ4
5・減速逆転制動軸40・操向用伝動ギア41L,41
R・操向用受動ギア35L,35Rと伝達させて、車軸
受動ギア36L,36Rを同期減速駆動するように構成
されている。
【0023】また、前記副変速装置9の出力軸9Bに一
体回転状態に装着された逆転伝動用伝動ギア46に噛み
合い連動する逆転伝動用受動ギア47が、前記減速逆転
制動軸40に回転自在に装着され、この逆転伝動受動ギ
ア47と減速逆転制動軸40との間に、圧油供給停止に
伴い逆転伝動用受動ギア47から減速逆転制動軸40へ
の伝動を断つクラッチ切り状態にバネを介して作動付勢
され且つ圧油供給に伴いその付勢力に抗して伝動を行う
クラッチ入り状態に切り換わる逆転用の湿式多板式の油
圧クラッチから成る逆転クラッチ49が設けられてい
る。
【0024】つまり、逆転クラッチ49をクラッチ入り
作動させることにより、逆転伝動用伝動ギア46の回転
を逆転伝動用受動ギア47・逆転クラッチ49・減速逆
転制動軸40・操向用伝動ギア41L,41R・操向用
受動ギア35L,35Rと伝動させて、車軸受動ギア3
6L,36Rを同期逆転駆動するように構成されてい
る。
【0025】また、圧油供給停止に伴い減速逆転制動軸
40を制動するクラッチ切り状態にバネを介して作動付
勢され且つ圧油供給に伴いその付勢力に抗して減速逆転
制動軸40を可逆的に制動する湿式多板式の制動用の油
圧ブレーキ50が設けられている。つまり、油圧ブレー
キ50を制動作動させることにより、減速逆転制動軸4
0・操向用伝動ギア41L,41R・操向用受動ギア3
5L,35Rと伝達させて、車軸受動ギア36L,36
Rを制動するように構成している。
【0026】つまり、旋回用伝動機構10は、〈1〉直
進クラッチ37L,37Rをともにクラッチ入り作動さ
せることにより、正転伝動用受動ギア34の回転を両シ
フトギア39L,39Rを介して両車軸受動ギア36
L,36Rに伝達することで、左右のクローラ走行装置
1,1を等速駆動させる直進走行状態、〈2〉操向クラ
ッチ38L,38Rのうち旋回外側のものをクラッチ入
り作動させるとともに、左右のクローラ走行装置1,1
のうち旋回内側のものに対する駆動を断って空転状態に
させる非駆動旋回状態、〈3〉操向クラッチ38L,3
8Rのうち旋回外側のものをクラッチ入り作動させると
ともに、減速クラッチ45(緩旋回用の油圧クラッチ)
をクラッチ入り作動させることにより、操向用受動ギア
35L,35Rのうち旋回内側のものの駆動速度を旋回
外側のものの駆動速度よりも小さくして緩旋回を行う緩
旋回状態、〈4〉操向クラッチ38L,38Rのうち旋
回外側のものをクラッチ入り作動させるとともに、制動
用の油圧ブレーキ50を制動作動させることにより、旋
回内側のクローラ走行装置1を操向用受動ギア35L,
35Rを介して制動停止させて信地旋回を行う信地旋回
状態、〈5〉操向クラッチ38L,38Rのうち旋回外
側のものをクラッチ入り作動させるとともに、逆転クラ
ッチ49をクラッチ入り作動させることにより、操向用
受動ギア35L,35Rのうち旋回内側のもので旋回内
側のクローラ走行装置1を駆動させることで、左右のク
ローラ走行装置1,1のうち旋回内側のものを逆転駆動
させて超信地旋回を行う超信地旋回状態、のそれぞれに
切り換え操作できるように構成されている。
【0027】旋回用伝動機構10の操作手段として、図
3に示すように、シフトギア39L,39Rのそれぞれ
を直進クラッチ37L,37Rの入り位置にアーム51
L,51Rを介して移動付勢する左右一対のバネ52
L,52Rと、圧油供給に伴い伸縮作動することでバネ
52L,52Rの付勢力に抗してシフトギア39L,3
9Rのそれぞれを操向クラッチ38L,38Rの入り位
置に前記アーム51L,51Rを介して移動させる左右
一対の操向シリンダ53L,53Rとを設けるととも
に、左右の各操向シリンダ53L,53Rに圧油を供給
する状態と排油させる状態とに切り換え自在な一対の方
向切換弁56L,56Rを設けている。
【0028】さらに、左右の操向シリンダ53L,53
Rのいずれかが伸長作動状態にあるときに、その操向シ
リンダ53L,53Rから油路54を介して供給される
圧油を、前記各油圧クラッチ45,49及び油圧ブレー
キ50に対して各別に供給停止する状態と圧油供給する
状態とに操向モードを切り換える切換弁55を備えさせ
て、緩旋回用の減速クラッチ45に圧油供給する減速状
態、逆転用の逆転クラッチ49に圧油供給する逆転状
態、制動用の油圧ブレーキ50に圧油供給する制動状態
とに切り換え自在に構成され、且つ、その圧油供給路に
介装された圧力調整弁57により圧力調整を行うことが
できるように構成している。
【0029】圧力調整弁57は電磁比例制御弁で構成さ
れ、バネにより排油側に復帰付勢されるスプールを電磁
ソレノイドへの通電により圧力供給側に切り換えるよう
になっており、しかも、ソレノイドへの供給電流を変更
調節することで、スプールの位置が変化して作動油の供
給圧力を変更調整することができるように構成されてい
る。尚、ソレノイドへの供給電流を「零」にすれば、各
油圧クラッチ45,49や油圧ブレーキ50に対する圧
油供給を停止して排油状態に設定される。
【0030】前記方向切換弁56L,56Rのそれぞれ
は、電磁切換弁70L,70Rによって圧油給排される
油圧パイロットでの操作で切換が行えるようになってい
る。すなわち、図3及び図4に示すように、旋回操作レ
バー58の操作に基づいて、その旋回操作レバー58の
操作向きに対応する検出信号が入力されるマイコン利用
の制御装置60からの出力信号によって各電磁切換弁7
0L,70Rが操作され、ひいては方向切換弁56L,
56Rがパイロット操作されて、操向シリンダ53L,
53Rを伸縮操作するように構成している。また、図3
に示すように、切換弁55は、3位置の一つに選択され
て位置止めされる3位置切換弁であって、搭乗運転部5
に設けられた手動レバー71によって位置選択操作でき
るようになっており、その位置選択により「緩旋
回」、「信地旋回」、「超信地旋回」の3つの旋回
モードのうちの1つを選択して設定するようになってい
る。
【0031】図3に示すように、前記副変速装置9を構
成する第1,第2,第3油圧クラッチC1,C2,C3
の選択を行う切換弁63は、パイロット操作式の3位置
切換弁であって、その操作用のパイロット圧は、一対の
電磁操作式方向切換弁64,65によって与えられ、両
電磁操作式方向切換弁64,65の各ソレノイドへの駆
動信号は前記制御装置60から出力される。そして、両
電磁操作式方向切換弁64,65からパイロット圧が切
換弁63に与えられると、第2油圧クラッチC2にのみ
圧油供給され、第1及び第3油圧クラッチC1,C3か
ら排油される位置に設定され、電磁操作式方向切換弁6
4のソレノイドへのみ駆動信号が出力されているときに
は、第1油圧クラッチC1にのみ圧油供給され、第2及
び第3油圧クラッチC2,C3から排油される位置に設
定され、電磁操作式方向切換弁65のソレノイドへのみ
駆動信号が出力されているときには、第3油圧クラッチ
C3にのみ圧油供給され、第1及び第2油圧クラッチC
1,C2から排油される位置に設定されるように構成し
ている。前記油圧ポンプPから切換弁63及び両電磁操
作式方向切換弁64,65へ圧油を供給する油圧回路6
6には、さらにニュートラル弁67と、前記駐車ブレー
キ19をブレーキ解除するための油圧シリンダ69とを
接続している。そして、図3に示すように、ニュートラ
ル弁67は、電磁操作式の2位置切換弁であって、ソレ
ノイドの駆動信号は前記制御装置60から出力される。
通常は、バネで付勢された位置において、油圧回路66
とオイルタンクへの排油油路との接続を断ずるようにな
っており、ソレノイドを駆動すると、油圧回路66とオ
イルタンクとを接続して、油圧回路66から排油して、
その油圧回路66の圧油圧力を低下させ、ひいては第
1、第2及び第3油圧クラッチC1,C2,C3並びに
両電磁操作式方向切換弁64,65から圧油を排油させ
て第1、第2及び第3油圧クラッチC1,C2,C3の
伝動を断つことになる。搭乗運転部5には駐車ブレーキ
19を人為的に制動状態に操作するための操作具として
のブレーキペダル75を設けているとともに、このブレ
ーキペダル75と前記駐車ブレーキ19の可動側摩擦板
と一体に設けられた操作アーム19aとが操作ワイヤ7
6で連動連結されている。さらに、ブレーキペダル75
が所定以上の踏み込み操作がなされていることを検出す
るための検出スイッチ68を設けているとともに、前記
制御装置60には、この検出スイッチ68からの検出信
号が入力されるようになっている。そして、制御装置6
0は、該検出スイッチ68が入り操作されると、その入
り操作に伴うオン信号に基づいて前記ニュートラル弁6
7のソレノイドに駆動信号を出力して、油圧回路66の
圧油圧力を低下させて、第1、第2及び第3油圧クラッ
チC1,C2,C3の伝動を断つこと、及び、駐車ブレ
ーキ19を制動側に操作することで走行停止させること
になる。さらに、油圧回路66の圧油圧力が低下するこ
とに伴って、前記油圧シリンダ69からも排油されて、
その油圧シリンダ69のピストンがバネSの付勢によっ
て駐車ブレーキ19を制動状態にするのでクローラ走行
装置1,1と連係している出力軸8Bを制動して確実性
高く機体を停止状態に維持させることになる。尚、駐車
ブレーキ状態に維持するに、ブレーキペダル75によっ
て検出スイッチ68がオン操作される状態が維持される
ようブレーキペダル75を姿勢保持する手段を設けて良
い。
【0032】〔別の実施の形態〕 上記実施の形態では、副変速装置の油圧クラッチC
1,C2,C3のすべてに対して供給圧油を低圧にする
ようにして、駐車ブレーキ時に走行系を断ずるものを示
したが、例えば、副変速装置の低速伝動用の油圧クラッ
チC3及び標準伝動用の油圧クラッチC2の一方が入り
状態で駐車ブレーキを作動させるときは上記実施の形態
のように油圧クラッチC2,C3の圧油圧力を低下させ
るようにし、副変速装置の高速伝動用の油圧クラッチC
1が入り状態で駐車ブレーキを作動させるときはHST
を強制的に中立に操作するように構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインを示す全体側面図
【図2】ミッションケースでの伝動機構を示す概略説明
【図3】要部の油圧回路図
【図4】要部のブロック図
【符号の説明】
1 クローラ走行装置 9 変速装置 19 駐車ブレーキ 63 切換弁 69 油圧シリンダ 75 人為操作具 C1,C2,C3 油圧クラッチ
フロントページの続き Fターム(参考) 2B076 AA03 BA05 DA02 DA15 DA17 DB06 DB09 3D042 AA05 AB11 BA01 BA14 BA16 BA19 BA20 BB02 BC13 BC15 BC17 BD04 BD09

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クローラ走行装置への伝動系に、伝動比
    が互いに異なる複数の伝動経路のそれぞれに介装した油
    圧クラッチを択一的に入り作動させることにより伝動経
    路の一つを伝動状態にして複数の変速を行う変速装置を
    設けるとともに、前記各油圧クラッチとその択一選択を
    行う切換弁とを接続して変速操作用の油圧回路を構成
    し、駐車ブレーキを操作する人為操作具の制動側への操
    作に基づいて、前記油圧クラッチの入り作動を解除する
    ように油圧圧力を低下させる圧力低下手段を設けてある
    コンバインの伝動装置。
  2. 【請求項2】 前記駐車ブレーキをネガティブブレーキ
    として作動するように構成するとともに、前記油圧クラ
    ッチへ圧油給排する油圧回路中に、前記駐車ブレーキを
    制動解除側に操作する油圧シリンダを接続してある請求
    項1に記載のコンバインの伝動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013070655A (ja) * 2011-09-27 2013-04-22 Kubota Corp コンバイン

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